JPH05321949A - 電磁クラッチ - Google Patents

電磁クラッチ

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JPH05321949A
JPH05321949A JP4127328A JP12732892A JPH05321949A JP H05321949 A JPH05321949 A JP H05321949A JP 4127328 A JP4127328 A JP 4127328A JP 12732892 A JP12732892 A JP 12732892A JP H05321949 A JPH05321949 A JP H05321949A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
armature
hub
friction surface
rubber
end side
Prior art date
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Pending
Application number
JP4127328A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshizo Watanabe
敏造 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
NipponDenso Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コストの上昇を招くことなく、アーマチュア
の摩擦面側へオイルが流れ出るのを防止した電磁クラッ
チの提供にある。 【構成】 アウタハブ10とインナハブ11とを連結す
るゴムハブ12には、アーマチュアに面する他端側端面
に複数の凹部12aと連通路12bとが形成されてい
る。凹部12aは、周方向にアーマチュアの磁気遮断孔
5aと同位置に設けられて、磁気遮断孔5aを包含する
大きさを有する。連通路12bは、周方向にアーマチュ
アのブリッジ部と同位置に設けられて、アーマチュアの
ブリッジ部との間にゴムハブ12の内周側と外周側とを
連通する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転動力の伝達を断続
する電磁クラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両用冷凍サイクルの冷媒圧
縮機に装着される電磁クラッチでは、冷媒圧縮機から洩
れたオイルがアーマチュアの背面側に流出し、アーマチ
ュアに形成された磁気遮断用の長孔よりアーマチュアの
摩擦面側へ流れ出てくるのを防止するために、アーマチ
ュアの背面側に磁気遮断用の長孔を塞ぐプレートを装着
する技術が公知である(実公平4−3133号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の従来
技術では、プレートを必要とすることで部品点数が増加
するとともに、プレートの装着に伴う組付け工数の増加
等により、コストの上昇を招くという課題を有してい
た。本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、そ
の目的は、コストの上昇を招くことなく、アーマチュア
の摩擦面側へオイルが流れ出るのを防止した電磁クラッ
チの提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、動力源によって回転駆動されて、軸方向
の一端側に摩擦面を有するクラッチロータと、軸方向に
所定のギャップを有して前記摩擦面と対面する摩擦面を
有するとともに、周方向に適宜ブリッジ部を残して長孔
が形成されたアーマチュアと、通電されることにより磁
力を発生して、前記アーマチュアの摩擦面を前記クラッ
チロータの摩擦面に吸着させる励磁コイルと、前記アー
マチュアの一端側に固定されたアウタハブと、被回転軸
の外周に固定されたインナハブと、径方向に前記アウタ
ハブと前記インナハブとの間に介在されて、その両者を
連結するゴムハブとを備えた電磁クラッチにおいて、前
記ゴムハブは、少なくとも前記長孔の周囲を包囲して前
記アーマチュアの一端側端面に密着されるとともに、周
方向に前記ブリッジ部と同位置にて前記アーマチュアの
一端側端面との間に前記ゴムハブの内周側と外周側とを
連通する連通路が形成されたことを技術的手段とする。
【0005】
【作用】上記構成より成る本発明の電磁クラッチは、被
回転軸側から洩れ出たオイルがアーマチュアの一端側ま
で流出した場合に、アーマチュアのブリッジ部と同位置
に形成された連通路を通ってゴムハブの外周側へ排出さ
れる。この時、アーマチュアに形成された長孔の周囲
は、アーマチュアの一端側端面にゴムハブが密着されて
いることから、連通路を流れるオイルが長孔内に流入す
ることはない。
【0006】
【実施例】次に、本発明の電磁クラッチの一実施例を図
1ないし図7を基に説明する。図1は電磁クラッチの半
断面図である。本実施例の電磁クラッチ1は、冷凍サイ
クルの冷媒圧縮機(図示しない)に装着されて、必要に
応じてエンジン(本発明の動力源)の回転動力を冷媒圧
縮機の駆動軸(図示しない)に伝達するものである。こ
の電磁クラッチ1は、大別して、励磁コイル2と、この
励磁コイル2を支持するステータハウジング3と、エン
ジンの回転出力が伝達されて回転するクラッチロータ4
と、励磁コイル2が通電された際にクラッチロータ4の
一端側端面(図1左側端面)に吸着されるアーマチュア
5と、このアーマチュア5を保持するハブアッシー(後
述する)とから構成されている。
【0007】励磁コイル2は、樹脂製ボビン6の周囲
に、絶縁皮膜を施した導電線を巻回した周知なもので、
通電されることにより磁力を発生する。ステータハウジ
ング3は、鉄等の磁性体材料より成り、クラッチロータ
4とともに励磁コイル2の磁路を形成する。クラッチロ
ータ4は、ステータハウジング3に支持された励磁コイ
ル2を一端側より覆う断面コの字形(図1では逆コの字
形)の円環状を呈し、その内周に配されたボールベアリ
ング7を介して回転自在に支持されている。クラッチロ
ータ4の外周部にはプーリ8が固着され、そのプーリ8
に掛け渡される多段式Vベルト(図示しない)を介して
伝達されたエンジンの回転動力によって回転する。この
クラッチロータ4は、軸方向の一端側端面が平滑な摩擦
面として設けられ、その摩擦面の内周寄りおよび外周寄
りには、ほぼ全周に亘って磁気遮断用の長孔4aが形成
されている。
【0008】アーマチュア5は、図2(アーマチュア5
の平面図)に示すように、中空円板状を呈し、軸方向に
所定のギャップを有してクラッチロータ4の摩擦面と対
面して配置されている。このアーマチュア5は、クラッ
チロータ4の摩擦面と対面する他端側端面(図1右側端
面)が平滑な摩擦面とされ、励磁コイル2が通電された
際に、クラッチロータ4側へ吸引されて、両者の摩擦面
の係合によりクラッチロータ4と一体に回転する。ま
た、アーマチュア5には、アーマチュア5に作用する磁
気を遮断する磁気遮断孔5a(本発明の長孔)が、適宜
ブリッジ部5bを残して、ほぼ全周に亘って形成されて
いる。クラッチロータ4の摩擦面とアーマチュア5の摩
擦面との内周側には、クラッチロータ4とボールベアリ
ング7とで狭持されたリングシールド9が設けられてい
る。このリングシールド9は、軸方向にクラッチロータ
4側からアーマチュア5側まで筒状に延びて設けられ、
クラッチロータ4の回転時に、オイルや潤滑剤等が飛散
してクラッチロータ4の摩擦面やアーマチュア5の摩擦
面に付着するのを防止するものである。
【0009】ハブアッシーは、アーマチュア5の一端側
に固定されたアウタハブ10と、このアウタハブ10と
同軸を成してアウタハブ10の内周側に配されたインナ
ハブ11と、アウタハブ10とインナハブ11とを連結
するゴムハブ12とから構成されている。アウタハブ1
0は、断面L字形(図1では逆L字形)の環状を呈し、
アーマチュア5の外周部分に、3本のリベット(図示し
ない)で固定されている。インナハブ11は、大径円筒
部11aと小径円筒部11bとを有する段付円筒状に設
けられ、その小径円筒部11bで冷媒圧縮機の駆動軸
(本発明の被回転軸)に固定されている。ゴムハブ12
は、径方向にアウタハブ10の内周面とインナハブ11
の大径円筒部11aの外周面との間に介在されて両者1
0、11に接着固定され、アーマチュア5の摩擦面とク
ラッチロータ4の摩擦面との間で、励磁コイル2の通電
停止時において約0.5mmのギャップを保つように設
定されている。
【0010】このゴムハブ12は、励磁コイル2が通電
された際に、アーマチュア5がクラッチロータ4側に吸
引されるため、アーマチュア5と一体に移動するアウタ
ハブ10と冷媒圧縮機の駆動軸に固定されたインナハブ
11との間で軸方向に弾性変形を生じ、励磁コイル2へ
の通電が停止された際には、その弾性力によってアーマ
チュア5を当初の位置(図1に示す位置)に復帰させ
る。本実施例のゴムハブ12には、図3(図1のA−A
線に沿うゴムハブ12の断面図)に示すように、アーマ
チュア5に面する他端側端面に複数の凹部12aと連通
路12bとが形成されている。また、このゴムハブ12
には、図4(図1のA−A断面図)に示すように、各凹
部12aが、周方向にアーマチュア5の磁気遮断孔5a
と同位置に設けられており、磁気遮断孔5aを包含する
大きさを有する。つまり、ゴムハブ12の他端側端面
は、磁気遮断孔5aの周囲を包囲してアーマチュア5の
一端側端面に密着されている。また、連通路12bは、
周方向にアーマチュア5のブリッジ部5bと同位置に設
けられて、アーマチュア5のブリッジ部5bとの間にゴ
ムハブ12の内周側と外周側とを連通するものである
(図5参照・図4のB視図)。
【0011】次に、本実施例の作動を説明する。励磁コ
イル2への通電によって発生した磁力により、アーマチ
ュア5がゴムハブ12の弾性力に抗してクラッチロータ
4側へ吸引される。この結果、クラッチロータ4の摩擦
面とアーマチュア5の摩擦面とが密着して摩擦係合する
ことにより、プーリ8を介して伝達されたエンジンの回
転動力が、ハブアッシーを介して冷媒圧縮機の駆動軸に
伝達される。励磁コイル2への通電が停止されると、励
磁コイル2の発生していた磁力が消失するため、クラッ
チロータ4側へ吸引されていたアーマチュア5は、ゴム
ハブ12の弾性力によってクラッチロータ4より離れ、
当初の位置に復帰する。この結果、クラッチロータ4と
アーマチュア5との摩擦係合が解消されて、クラッチロ
ータ4へ伝達されたエンジンの回転動力は、冷媒圧縮機
の駆動軸へ伝達されなくなる。
【0012】本実施例では、冷媒圧縮機から洩れたオイ
ルや潤滑剤等がクラッチロータ4の摩擦面やアーマチュ
ア5の摩擦面に付着しないようにリングシールド9が設
けられているが、このリングシールド9の端部より洩れ
出たオイルがアーマチュア5の一端側まで流れる場合が
ある。この場合、リングシールド9より洩れ出たオイル
は、アーマチュア5の一端側端面とゴムハブ12との間
に設けられた連通路12bを通ってゴムハブ12の外周
側へ至り、そのまま排出されることになる。この時、ア
ーマチュア5に形成された磁気遮断孔5aの周囲がゴム
ハブ12によって包囲されていることから、連通路12
bを流れるオイルが磁気遮断孔5aに流入することはな
い。従って、アーマチュア5の一端側まで流れ出たオイ
ルが、アーマチュア5の磁気遮断孔5aを通って摩擦面
側へ流れ出るのを防止することができる。
【0013】なお、オイルの排出効果を高めるために、
図6および図7に示すように、アーマチュア5のブリッ
ジ部5bに連通路12bと通じる排出溝5cを設けても
良い。また、本実施例では、ゴムハブ12の他端側端面
にアーマチュア5の磁気遮断孔5aを包含する凹部12
aを形成したが、必ずしも凹部12aを形成する必要は
なく、ゴムハブ12の他端側端面で磁気遮断孔5aを塞
ぐようにしても良い。
【0014】
【発明の効果】本発明の電磁クラッチは、ゴムハブの形
状を変更するのみで、アーマチュアの摩擦面側へオイル
が流れ出るのを防止することができる。このため、部品
点数の増加や組付け工数の増加を伴うことなく、コスト
の上昇を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の電磁クラッチの半断面図である。
【図2】本実施例に係るアーマチュアの平面図である。
【図3】ゴムハブの断面図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図4のB視図である。
【図6】本実施例の変形例を示すアーマチュアの平面図
である。
【図7】本実施例の変形例を示すもので、連通路を含む
ハブアッシーとアーマチュアとの外周方向から見た図で
ある。
【符号の説明】
1 電磁クラッチ 2 励磁コイル 4 クラッチロータ 5 アーマチュア 5a磁気遮断孔(長孔) 5bブリッジ部 10 アウタハブ 11 インナハブ 12 ゴムハブ 12b連通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】動力源によって回転駆動されて、軸方向の
    一端側に摩擦面を有するクラッチロータと、 軸方向に所定のギャップを有して前記摩擦面と対面する
    摩擦面を有するとともに、周方向に適宜ブリッジ部を残
    して長孔が形成されたアーマチュアと、 通電されることにより磁力を発生して、前記アーマチュ
    アの摩擦面を前記クラッチロータの摩擦面に吸着させる
    励磁コイルと、 前記アーマチュアの一端側に固定されたアウタハブと、 被回転軸の外周に固定されたインナハブと、 径方向に前記アウタハブと前記インナハブとの間に介在
    されて、その両者を連結するゴムハブとを備えた電磁ク
    ラッチにおいて、 前記ゴムハブは、少なくとも前記長孔の周囲を包囲して
    前記アーマチュアの一端側端面に密着されるとともに、
    周方向に前記ブリッジ部と同位置にて前記アーマチュア
    の一端側端面との間に前記ゴムハブの内周側と外周側と
    を連通する連通路が形成されたことを特徴とする電磁ク
    ラッチ。
JP4127328A 1992-05-20 1992-05-20 電磁クラッチ Pending JPH05321949A (ja)

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