JPH051032U - マグネツトクラツチ - Google Patents

マグネツトクラツチ

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Publication number
JPH051032U
JPH051032U JP4809691U JP4809691U JPH051032U JP H051032 U JPH051032 U JP H051032U JP 4809691 U JP4809691 U JP 4809691U JP 4809691 U JP4809691 U JP 4809691U JP H051032 U JPH051032 U JP H051032U
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JP
Japan
Prior art keywords
hub
armature
inner peripheral
clutch rotor
peripheral side
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Pending
Application number
JP4809691U
Other languages
English (en)
Inventor
純一 中川
Original Assignee
日本電装株式会社
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  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化されたマグネットクラッチにおいて、
アーマチュア摩擦面の面振れを小さくするために要する
時間を短縮して、生産性を向上させることを目的とす
る。 【構成】 アーマチュア5を固定するアウタハブ11
と、冷媒圧縮機の駆動軸に固定されたインナハブ12と
の間にゴムハブ13が介在されて、両者に接着固定され
ている。ゴムハブ13に面するアーマチュア5の内周側
が薄肉状に設けられてリングシールド10の内周側まで
延設されており、その延設された薄肉部9とインナハブ
12との間で、ゴムハブ13の突設部13aを挟み込む
構造を成す。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、回転動力の伝達および遮断を行うマグネットクラッチに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両用冷凍サイクルの冷媒圧縮機に装着されるマグネットクラッチ では、図4に示すように、アーマチュア100を固定するアウタハブ101と、 回動軸(図示しない)に連結されるインナハブ102との間にゴムハブ103を 介在させることにより、アーマチュア100復帰時の作動音低減を図る技術が開 示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
このゴムハブ103を使用したマグネットクラッチでは、アーマチュア100 の摩擦面100aを研磨する際に、その面振れ精度を向上させるために、ゴムハ ブ103の内周側に突設されたゴム座103aをアーマチュア100とインナハ ブ102とで挟み込む構造が採られている(実開昭63−129722号公報参 照)。
【0004】 ところが、小型化の要求から径方向(図4上下方向)に寸法が縮小されると、 アーマチュア100の内周側とリングシールド104とが干渉するため、図4に 示したように、ゴム座103aをアーマチュア100とインナハブ102とで挟 み込む構造を採ることができなくなる。
【0005】 従って、摩擦面100aの研磨時には、摩擦面100aにかかる研磨圧により ゴムハブ103が弾性変形して、良好な面精度を確保することが困難となる。そ の結果、摩擦面100aの面振れを小さくするために多大な時間を要し、生産性 の低下を招くという課題を有していた。
【0006】 本考案は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、小型化されたマ グネットクラッチにおいて、アーマチュア摩擦面の面振れを小さくするために要 する時間を短縮して、生産性を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記目的を達成するために、通電されると磁力を発生する励磁コイ ルと、回転自在に支持されて、前記励磁コイルの磁路を形成する円環状のクラッ チロータと、軸方向に所定のギャップを有して前記クラッチロータと対面し、前 記励磁コイルが通電された際に前記クラッチロータ側へ吸引されて、摩擦係合に より前記クラッチロータと一体に回転する中空円板状のアーマチュアと、前記ギ ャップを形成する前記クラッチロータの摩擦面と前記アーマチュアの摩擦面との 内周側に設けられて、前記クラッチロータの回転時に、オイルや潤滑剤などの前 記摩擦面への飛散を防止する筒状のリングシールドと、前記アーマチュアの外周 部に固定された環状のアウタハブと、このアウタハブと同軸を成して、前記アウ タハブの内周側に配された段付円筒状のインナハブと、径方向に前記インナハブ の外周面と前記アウタハブの内周面との間に介在されてその両者を連結し、前記 アーマチュアに面する内周側が、前記インナハブの径方向に延びる壁面に沿って 突設され、その突設部の内周面が、径方向に前記リングシールドの内周側まで達 する環状のゴムハブとを具備し、
【0007】 前記アーマチュアは、前記ゴムハブに面する内周側が、軸方向に薄肉状に設け られて前記リングシールドの内周側まで延設され、その延設された薄肉部と前記 インナハブとの間で、軸方向に前記ゴムハブの突設部を挟み込む構造を成すこと を技術的手段とする。
【0008】
【作用】
上記構成より成る本考案のマグネットクラッチは、アーマチュアとリングシー ルドとが干渉することなく、アーマチュアの内周側が薄肉状に設けられてリング シールドの内周側まで延設されている。 そして、その延設されたアーマチュアの薄肉部とインナハブとの間でゴムハブ の突設部を軸方向に挟み込む構造であるため、アーマチュアの摩擦面を研磨する 際に、その摩擦面にかかる研磨圧によるゴムハブの弾性変形を抑えることができ る。
【0009】
【実施例】
次に、本考案のマグネットクラッチを図1ないし図3に示す一実施例に基づき 説明する。 図1はマグネットクラッチの半断面図である。 本実施例のマグネットクラッチ1は、冷凍サイクルの冷媒圧縮機(図示しない )に装着され、必要に応じてエンジンの回転出力を冷媒圧縮機の駆動軸(図示し ない)に伝達または遮断するものである。
【0010】 このマグネットクラッチ1は、大別して、励磁コイル2と、この励磁コイル2 を支持するステータハウジング3と、エンジンの回転出力が伝達されて回転する クラッチロータ4と、励磁コイル2が通電された際に、クラッチロータ4の前方 側端面(図1左側面)に吸引されるアーマチュア5と、このアーマチュア5を保 持するハブアッシー(後述する)とから構成されている。
【0011】 励磁コイル2は、樹脂製ボビン6の周囲に、絶縁皮膜を施した導電線を巻回し た周知なもので、通電されると磁力を発生する。
【0012】 ステータハウジング3は、鉄などの磁性体材料より成り、クラッチロータ4と ともに、励磁コイル2の磁路を形成する。
【0013】 クラッチロータ4は、ステータハウジング3に支持された励磁コイル2を前方 (図1左側)より覆う断面コの字形(図1では逆コの字形)の円環状を成し、そ の内周に配設されたボールベアリング7を介して回転自在に支持されている。ク ラッチロータ4の外周部にはプーリ8が固着され、そのプーリ8に掛け渡される 多段式Vベルト(図示しない)を介して伝達されたエンジンの回転動力によって 回転する。
【0014】 このクラッチロータ4は、前方側端面が平滑な摩擦面として設けられている。 その摩擦面の内周寄りおよび外周寄りには、ほぼ全周に亘って磁気遮断用の長孔 4aが形成されている。
【0015】 アーマチュア5は、中空円板状を呈し、軸方向に所定のギャップを有してクラ ッチロータ4の摩擦面と対面して配置されている。このアーマチュア5は、クラ ッチロータ4の摩擦面と対面する後端面(図1右端面)が平滑な摩擦面とされ、 励磁コイル2が通電された際にクラッチロータ4側へ吸引されて、摩擦面と摩擦 面との係合によりクラッチロータ4と一体に回転する。また、アーマチュア5に は、図2(ハブアッシーに組付けられたアーマチュア5の平面図)に示すように 、アーマチュア5に作用する磁気を遮断するための磁気遮断孔5aがほぼ全周に 亘って形成されている。
【0016】 さらに、アーマチュア5の内周側は、その前端面側が薄肉状に設けられており 、その薄肉部9には、図2に示すように、周方向に適宜な間隔で切欠き部9aが 形成されている。この切欠き部9aは、クラッチロータ4の回転時に、冷媒圧縮 機内部およびボールベアリング7から流れてきたオイルを摩擦面外へ排出するた めに設けたものである。
【0017】 クラッチロータ4の摩擦面とアーマチュア5の摩擦面との内周側には、クラッ チロータ4とボールベアリング7とで挟持されたリングシールド10が設けられ ている。 このリングシールド10は、軸方向にクラッチロータ4側からアーマチュア5 側まで筒状に延びて設けられおり、クラッチロータ4の回転時に、コンプレッサ オイルや潤滑剤などが飛散してクラッチロータ4の摩擦面やアーマチュア5の摩 擦面に付着するのを防止するものである。
【0018】 ハブアッシーは、アーマチュア5を固定するアウタハブ11と、このアウタハ ブ11と同軸を成してアウタハブ11の内周側に配されたインナハブ12と、ア ウタハブ11とインナハブ12とを連結する環状のゴムハブ13とから構成され ている。
【0019】 アウタハブ11は、断面L字形(図1では逆L字形)の環状を成し、アーマチ ュア5の外周部分をワッシャ14を介して3本のリベット15で固定している。 インナハブ12は、大径円筒部12aと小径円筒部12bとを有する段付円筒 状に設けられており、その小径円筒部12bにて冷媒圧縮機の駆動軸に固定され ている。
【0020】 ゴムハブ13は、アウタハブ11の内周面とインナハブ12の大径円筒部12 aの外周面との間に介在されて、両者に接着固定され、アウタハブ11に固定さ れたアーマチュア5の摩擦面とクラッチロータ4の摩擦面との間で、励磁コイル 2の通電停止時において約0.5mmのギャップを保つように設定されている。
【0021】 このゴムハブ13は、励磁コイル2が通電された際に、アーマチュア5がクラ ッチロータ4に吸引されるため、アーマチュア5と一体に移動するアウタハブ1 1と、冷媒圧縮機の駆動軸に固定されたインナハブ12との間で軸方向に弾性変 形を生じ、励磁コイル2への通電が停止された際には、その弾性力によって、ア ーマチュア5を当初の位置(図1に示す位置)に復帰させる。
【0022】 また、ゴムハブ13は、アーマチュア5に面する内周側が、インナハブ12の 径方向に延びる壁面12cに沿って突設されており、その突設部13aが、アウ タハブ11に固定されたアーマチュア5の薄肉部9とインナハブ12との間に挟 み込まれるように設けられている。
【0023】 この突設部13aは、径方向にリングシールド10の内周側まで達しており、 アーマチュア5の薄肉部9と同一内径寸法を有する。従って、アーマチュア5の 薄肉部9は、ゴムハブ13の端面に当接した状態で、リングシールド10と干渉 することなく、リングシールド10の内周側まで延設されている。
【0024】 次に、本実施例の作動を簡単に説明する。 励磁コイル2への通電によって発生した磁力により、アーマチュア5がゴムハ ブ13の弾性力に抗してクラッチロータ4側へ吸引される。この結果、クラッチ ロータ4の摩擦面とアーマチュア5の摩擦面とが密着して摩擦係合することによ り、プーリ8を介して伝達されたエンジンの回転動力が、ハブアッシーを介して 冷媒圧縮機の駆動軸に伝達される。
【0025】 また、励磁コイル2への通電が停止されると、励磁コイル2の発生していた磁 力が消失するため、クラッチロータ4側へ吸引されていたアーマチュア5は、ゴ ムハブ13の弾性力によってクラッチロータ4より離れ、当初の位置に復帰する 。この結果、クラッチロータ4とアーマチュア5との摩擦係合が解消されて、ク ラッチロータ4へ伝達されたエンジンの回転動力は、冷媒圧縮機の駆動軸へ伝達 されなくなる。
【0026】 このマグネットクラッチ1では、アーマチュア5を復帰させる手段としてゴム ハブ13を使用しているため、板ばねを使用した従来のマグネットクラッチと比 較して、アーマチュア5復帰時に生じる作動音を低減させることができる。
【0027】 また、本実施例のマグネットクラッチ1は、径方向の小型化に対して、アーマ チュア5の内周側に薄肉部9を設けることで、アーマチュア5とリングシールド 10との干渉を防止するとともに、その薄肉部9とインナハブ12との間でゴム ハブ13の突設部13aを挟み込む構造であるため、ハブアッシーの最終工程で アーマチュア5の摩擦面を研磨加工する際に、摩擦面にかかる研磨圧によりゴム ハブ13が弾性変形するのを抑えることができる。
【0028】 その結果、研磨時の面振れ精度が向上するため、面振れを小さくするために要 する時間を短縮することができ、生産性の向上を図ることができる。
【0029】 なお、本実施例では、アーマチュア5の薄肉部9にオイルを排出するための切 欠き部9aを設けたが、この切欠き部9aを必ずしも設ける必要はなく、図3に 示すように、切欠き部9aのない薄肉部9を形成しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】マグネットクラッチの半断面図である。
【図2】ハブアッシーに組付けられたアーマチュアの平
面図である。
【図3】アーマチュアの変形例を示す平面図である。
【図4】従来のマグネットクラッチの半断面図である。
【符号の説明】
1 マグネットクラッチ 2 励磁コイル 4 クラッチロータ 5 アーマチュア 9 薄肉部 10 リングシールド 11 アウタハブ 12 インナハブ 13 ゴムハブ 13a突設部

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】a)通電されると磁力を発生する励磁コイ
    ルと、b)回転自在に支持されて、前記励磁コイルの磁
    路を形成する円環状のクラッチロータと、c)軸方向に
    所定のギャップを有して前記クラッチロータと対面し、
    前記励磁コイルが通電された際に前記クラッチロータ側
    へ吸引されて、摩擦係合により前記クラッチロータと一
    体に回転する中空円板状のアーマチュアと、d)前記ギ
    ャップを形成する前記クラッチロータの摩擦面と前記ア
    ーマチュアの摩擦面との内周側に設けられて、前記クラ
    ッチロータの回転時に、オイルや潤滑剤などの前記摩擦
    面への飛散を防止する筒状のリングシールドと、e)前
    記アーマチュアの外周部に固定された環状のアウタハブ
    と、f)このアウタハブと同軸を成して、前記アウタハ
    ブの内周側に配された段付円筒状のインナハブと、g)
    径方向に前記インナハブの外周面と前記アウタハブの内
    周面との間に介在されてその両者を連結し、前記アーマ
    チュアに面する内周側が、前記インナハブの径方向に延
    びる壁面に沿って突設され、その突設部の内周面が、径
    方向に前記リングシールドの内周側まで達する環状のゴ
    ムハブとを具備し、前記アーマチュアは、前記ゴムハブ
    に面する内周側が、軸方向に薄肉状に設けられて前記リ
    ングシールドの内周側まで延設され、その延設された薄
    肉部と前記インナハブとの間で、軸方向に前記ゴムハブ
    の突設部を挟み込む構造を成すマグネットクラッチ。
JP4809691U 1991-06-25 1991-06-25 マグネツトクラツチ Pending JPH051032U (ja)

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JP4809691U JPH051032U (ja) 1991-06-25 1991-06-25 マグネツトクラツチ

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50117381U (ja) * 1974-03-11 1975-09-25

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