JPH05305525A - ワイヤ放電加工機のワイヤ巻上制御装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機のワイヤ巻上制御装置

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JPH05305525A
JPH05305525A JP11288292A JP11288292A JPH05305525A JP H05305525 A JPH05305525 A JP H05305525A JP 11288292 A JP11288292 A JP 11288292A JP 11288292 A JP11288292 A JP 11288292A JP H05305525 A JPH05305525 A JP H05305525A
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JP
Japan
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wire
speed
wire electrode
electrode
winding
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JP11288292A
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Motoyuki Goshima
基行 五島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻上げ速度を好適に調節して、ワイヤ電極の
脱線を防止するとともに、ワイヤ端の正確な位置決めを
可能にする。 【構成】 S142にて、ワイヤ電極1の巻上げ速度が10
0mm/s以上の高速であるか否かを判定する。ここで、
ワイヤ電極1の巻上げ速度が高速であると判断される
と、S144にて、巻上げ速度を低下させるために、テンシ
ョンブレーキを徐々に増加する処理を行なう。一方、S1
46では、ワイヤ電極1の巻上げ速度が100mm/sより
低下して80mm/sを下回ったか否かを判定する。ここ
で、ワイヤ電極1の巻上げ速度が低下していると判断さ
れると、S148にて、巻上げ速度を増加させるために、テ
ンションブレーキを徐々に減少する処理を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ電極と被加工体
との間で放電を繰り返して加工するワイヤ放電加工機の
ワイヤ巻上制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のワイヤ放電加工機で
は、加工中にワイヤ電極が断線することがあるので、断
線したワイヤ電極の再張架を自動的に行う機構が備えら
れている。
【0003】このワイヤ電極の再張架を自動的に行うた
めには、断線したワイヤ電極の位置決めが必要であるの
で、従来よりワイヤ端の位置決めを行なう各種の装置が
提案されている。例えば、断線センサによってワイヤ電
極の断線を検出した場合には、供給ボビンにてワイヤ電
極を巻き取るとともに駆動ローラ等にてワイヤ電極をワ
イヤ走行方向とは逆方向に送り、ワイヤ端検出センサに
よって断線したワイヤ電極の端部を検出すると、ワイヤ
電極の逆方向への送給を停止することによってワイヤ端
の位置決めを行なう装置がある。
【0004】ところが、この様な装置では、ワイヤ電極
の巻き上げ時に、ワイヤ電極のたるみが発生してローラ
等から脱線することがあるので、本願出願人は、特願平
3−201983号にて、簡単な構成で、巻き上げ時の
ワイヤ電極のたるみの発生を防止して、脱線を防ぐこと
ができるワイヤ放電加工機のワイヤ巻上制御装置を提案
した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な改善された技術でも、自動化に対するより高度な要求
に対しては、必ずしも十分でないことがあった。即ち、
ワイヤ電極の供給及び巻取りを行なう供給ボビンは、巻
回されたワイヤ電極の量に応じてその巻上げ径や重量が
異なるので、巻上げ力が変化して一定にはならないとい
う問題があった。つまり、供給ボビンの径が大きい時に
必要な巻上げ力を設定すると、供給ボビンの径が小さく
なった場合には、必要以上の巻上げ力となって巻上げ速
度が過度に増大し、場合によってはワイヤ電極がローラ
等から脱線してしまうという問題があった。また、巻上
げ速度が大き過ぎると、ワイヤ端を検出しても正確な位
置決めができないという問題もあった。
【0006】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れ、巻上げ速度を好適に調節して、ワイヤ電極の脱線を
防止するとともに、ワイヤ端の正確な位置決めを可能に
するワイヤ放電加工機のワイヤ巻上制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、図1に例示する様に、ワイヤ電極と他方
の電極である被加工体との間に放電を行なって該被加工
体を加工するとともに、断線時には前記ワイヤ電極を巻
き上げるワイヤ放電加工機のワイヤ巻上制御装置におい
て、前記ワイヤ電極の移動速度を検出するワイヤ速度検
出手段M1と、前記ワイヤ電極の断線を検出するワイヤ
断線検出手段M2と、前記ワイヤ電極を、加工時の走行
方向とは逆方向に付勢して巻き上げるワイヤ巻上手段M
3と、該ワイヤ巻上手段M3と前記被加工体との間に配
置されて、前記ワイヤ電極に通過抵抗を付与してワイヤ
電極に張力を発生させるワイヤ張力発生手段M4と、前
記ワイヤ断線検出手段M2によって前記ワイヤ電極の断
線を検出した場合には、前記ワイヤ速度検出手段M1に
よって検出した前記ワイヤ電極の移動速度に応じて、前
記ワイヤ張力発生手段M4を駆動して前記ワイヤ電極の
巻上げ速度を調節するワイヤ速度制御手段M5と、を備
えたことを特徴とするワイヤ放電加工機のワイヤ巻上制
御装置を要旨とする。
【0008】
【作用】前記構成を有する本発明においては、ワイヤ電
極を(加工時の走行方向とは逆方向に)付勢して巻き上
げるワイヤ巻上手段M3と被加工体との間に配置された
ワイヤ張力発生手段M4にて、ワイヤ電極に通過抵抗を
付与してワイヤ電極に張力を発生させるとともに、ワイ
ヤ電極と他方の電極である被加工体との間に放電を行な
って被加工体を加工している。
【0009】そして、ワイヤ断線検出手段M2によって
ワイヤ電極の断線を検出した場合には、ワイヤ速度検出
手段M1によって検出したワイヤ電極の移動速度に応じ
て、ワイヤ速度制御手段M5によりワイヤ張力発生手段
M4を駆動制御することによって、ワイヤ電極の巻上げ
速度を調節する。
【0010】つまり、本発明では、断線時に巻き上げら
れるワイヤ電極の速度を検出し、その移動速度が適切な
値となる様に、ワイヤ電極の通過抵抗を調節してワイヤ
電極の巻上げ速度を制御するものである。
【0011】
【実施例】以下、本発明を具体化したワイヤ放電加工機
のワイヤ巻上制御装置の実施例を、図面に基づいて説明
する。図2に示す様に、第1実施例のワイヤ放電加工機
は、加工時にはワイヤ送り方向(矢印A方向)にワイヤ
電極1を送給するものであり、ワイヤボビン10とブレ
ーキローラ16との間のワイヤ電極1に付与する張力を
発生する予張力発生機構2と、ブレーキローラ16と駆
動ローラ35との間のワイヤ電極1に付与する張力を発
生する主張力発生機構3と、ワイヤ電極1の断線及びワ
イヤ電極1の巻上げ速度を検出する断線・速度検出機構
4と、断線したワイヤ電極1の端部を検出するワイヤ端
検出センサ5と、使用済みのワイヤ電極1を収容するワ
イヤ回収機構6とから構成されている。
【0012】次に、各機構について詳細に説明する。前
記予張力発生機構2は、送り出すワイヤ電極1が巻き付
けられたワイヤボビン10と、ワイヤボビン10をワイ
ヤ巻き上げ方向(矢印B方向)に付勢するバックテンシ
ョンモータ11と、バックテンションモータ11の回転
を停止させる電磁ブレーキ12とから構成されており、
ワイヤボビン10と前記主張力発生機構3との間に張架
されたワイヤ電極1がたるまない様に、バックテンショ
ンモータ11によってワイヤ巻き上げ方向にトルクがか
けられている。
【0013】そして、加工時には、ワイヤ電極1はワイ
ヤボビン10から順次主張力発生機構3側に引き出さ
れ、一方、断線時には、電磁ブレーキ12によって、瞬
間的にワイヤボビン10の回転が停止され、その後ワイ
ヤボビン10にワイヤ電極1が巻き取られる様に機能す
る。
【0014】主張力発生機構3は、ピンチローラ15,
ブレーキローラ16及びテンションブレーキ17からな
り、テンションブレーキ17が発生する摩擦トルクを、
ワイヤ電極1を挟むブレーキローラ16及びピンチロー
ラ15によって張力に変換している。つまり、磁性パウ
ダの励磁によって摩擦トルクを発生するテンションブレ
ーキ17によって、被加工体18に沿って張架されたワ
イヤ電極1に主張力が付与されている。
【0015】断線・速度検出機構4は、主張力発生機構
3のテンションブレーキ17と同軸に取り付けられてお
り、多数のスリットが形成されたインターラプタ20
と、インターラプタ20に近接して取り付けられたフォ
トセンサ21とから構成されている。つまり、ワイヤ電
極1が例えばP位置で断線した場合には、テンションブ
レーキ17は一旦停止するので、このテンションブレー
キ17の回転と同期したインターラプタ20の停止をフ
ォトセンサ21で検出することによって、ワイヤ電極1
の断線を検出するものである。
【0016】また、この断線・速度検出機構4には、図
3に示す様に、ワイヤ電極1の巻上げ速度を、H側(高
速側)及びL側(低速側)の二つに区分して出力する速
度簡易検出回路39が接続されている。この速度簡易検
出回路39は、スリットの回転によって生ずる周波数
(即ちワイヤ電極1の巻上げ速度)に応じて、H側及び
L側から出力される信号のオン・オフを切り替えて電子
制御装置(ECU)40に送信するもので、本実施例で
は、例えばワイヤ電極1の巻上げ速度が、80mm/s以
上の時にL側の出力がオンとされるとともに、100mm
/s以上の時にH側の出力もオンとされる。
【0017】ワイヤ端検出センサ5は、主張力発生機構
3と被加工体18との間に配置されており、矢印B方向
に巻き戻されるワイヤ電極1の切断した端部がこのセン
サ5を通過した時に報知するものである。ワイヤ回収機
構6は、ワイヤ電極1を矢印A方向に走行させる駆動ロ
ーラ35と、この駆動ローラ35を駆動するサーボモー
タ36と、駆動ローラ35とともワイヤ電極1を挟むピ
ンチローラ37と、使用済みのワイヤ電極1を収納する
回収バスケット38とから構成されている。つまり、ワ
イヤ電極1は、加工時に駆動ローラ35によって巻き取
られることによって、前記ワイヤボビン10から引き出
されて、矢印A方向に走行する。
【0018】更に、本実施例には、上述したワイヤ電極
1の走行等を制御するために、図4に示す様なECU4
0が設けられている。このECU40は周知のRAM4
0a,ROM40b,CPU40c,入出力ポート40
d及びバスライン40e等からなり、入出力ポート40
dには、図示しない駆動回路を介して、前記バックテン
ションモータ11,電磁ブレーキ12,テンションブレ
ーキ17,サーボモータ36が接続されている。また、
この入出力ポート40dには、フォトセンサ21,ワイ
ヤ端検出センサ5に加え、フォトセンサ21からの出力
に応じてECU40に(速度の高・低を示す)H側及び
L側の信号を出力する前記速度簡易検出回路39が接続
されている。
【0019】そして、本実施例のワイヤ放電加工機のワ
イヤ巻上制御装置は、前記ECU40に制御されて、次
の様に動作する。この動作を、図5及び図6のフローチ
ャート及び図7のタイミングチャートに基づいて説明す
る。まず、被加工体18の加工時には、ステップ(以下
Sと記す)100にて、バックテンションモータ11が
オンとされて、ワイヤボビン10がワイヤ電極1の走行
方向とは逆方向に付勢される。
【0020】そして、S110にて、断線・速度検出機
構4のフォトセンサ21からの出力に基づいて、ワイヤ
電極1が断線したか否かを判定し、ここで、ワイヤ電極
1の断線が検出された場合には、S120に進む。S1
20では、図7に示す様に、電磁ブレーキ12を瞬間的
に励磁して、バックテンションモータ11にブレーキを
かけて、ワイヤボビン10のワイヤ送り方向への回転を
停止させる。つまり、断線した場合には、主張力発生機
構3の回転は停止しているが、ワイヤボビン10は慣性
によってワイヤ電極1を送り出すので、この送り出しに
よるワイヤ電極のたるみを防止するために、ワイヤボビ
ン10の回転を停止するものである。
【0021】続くS130では、テンションブレーキ1
7の励磁状態を、大きな設定値Hから小さな設定値Lに
変更する。つまり、テンションブレーキ17の摩擦力を
低下させて、ワイヤ電極1がスムーズに移動できる様に
設定する。これによって、テンションブレーキ17が緩
められるので、ワイヤボビン10はバックテンションモ
ータ11によって、ワイヤ送給時の回転数N1より低い
回転数N2で逆回転することができ、その結果、ワイヤ
電極1は矢印B方向に巻き戻される。
【0022】続くS140では、速度簡易検出回路39
の出力に基づいて、ワイヤ電極1の巻上げ速度の制御を
行なう。ここで、このS140にて行われるワイヤ電極
1の巻上げ速度の制御ルーチンを、図6に基づいて説明
する。
【0023】まず、S142にて、速度簡易検出回路3
9のL側の出力がオンで、かつH側の出力がオンである
か否か、即ちワイヤ電極1の巻上げ速度が100mm/s
以上の高速であるか否かを判定する。ここで、肯定判断
されると、S144に進み、一方、否定判断されると、
S146に進む。
【0024】S144では、ワイヤ電極1の巻上げ速度
が高速であるので、巻上げ速度を低下させるために、テ
ンションブレーキ17の励磁力を徐々に増加する処理を
行ない、一旦本処理を終了する。一方、前記S146で
は、速度簡易検出回路39のH側の出力がオフで、かつ
L側の出力がオフであるか否か、即ちワイヤ電極1の巻
上げ速度が100mm/sより低下して80mm/sを下回っ
たか否かを判定する。ここで、肯定判断されると、S1
48に進み、一方、否定判断されると、一旦本処理を終
了する。
【0025】S148では、ワイヤ電極1の巻上げ速度
が低下しているので、巻上げ速度を増加させるために、
テンションブレーキ17の励磁力を徐々に減少する処理
を行ない、一旦本処理を終了する。つまり、上記S14
2〜S148の処理は、速度簡易検出回路39のH側及
びL側の出力に基づいて、ワイヤ電極1の巻上げ速度を
所定範囲内の値に保つための処理である。
【0026】図5に戻り、S150では、ワイヤ端検出
センサ5の出力に基づいて、巻き戻されるワイヤ電極1
の端部が検出されたか否か、即ち、ワイヤ端が所定の位
置まで巻き戻されたか否かを判定する。ここで、ワイヤ
端が検出された場合には、S160に進み、一方、ワイ
ヤ端がまだ検出されない場合には、前記S142〜S1
48の処理を繰り返して、ワイヤ電極1の巻上げ速度を
一定に保つ。
【0027】S160では、ワイヤ端の検出に応じて、
バックテンションモータ11の駆動を停止して、ワイヤ
電極1の巻き戻しを停止し、一旦本処理を終了する。こ
の時、ワイヤ電極1は所定の適度な速度で巻き戻されて
いるので、ワイヤ端は所定の停止位置で正確に停止す
る。
【0028】この様に、本実施例では、ワイヤ電極1の
断線を検出した場合には、まず、瞬間的にワイヤボビン
10を停止させるとともに、テンションブレーキ17を
緩めて、ワイヤ電極1を矢印B方向に巻き戻している。
それとともに、ワイヤ電極1の巻上げ速度を検出し、こ
の巻上げ速度に応じてテンションブレーキ17の励磁力
を制御することによって、ワイヤ電極1の巻上げ速度を
所定の適度な速度に保つ様に調節している。そして、そ
の後ワイヤ端を検出すると、ワイヤ電極1の巻き戻しを
停止する制御を行っている。
【0029】従って、ワイヤボビン10の巻上げ径や重
量が変化して、巻上げ力が変動した場合でも、ワイヤ電
極1の断線時には、ワイヤ電極1を好ましい低い速度で
巻上げることができるので、ワイヤ電極1のプーリやロ
ーラからの脱線を防ぐことができるという顕著な効果が
ある。また、巻上げ速度を適度に調節できるので、確実
にワイヤ端を検出して正確な位置決めができるという利
点もある。
【0030】次に、第2実施例について説明する。本実
施例のワイヤ放電加工機のワイヤ巻上制御装置は、図8
に示す様に、前記実施例とほぼ同様な予張力発生機構4
1,主張力発生機構42,断線・速度検出機構43,ワ
イヤ端検出センサ44,ワイヤ回収機構45及び速度簡
易検出回路(図示せず)等を備えているが、バックテン
ションモータ51を停止させる電磁ブレーキを備えてい
ない点が大きく異なる。従って、本実施例では、図9,
図10のフローチャート及び図11のタイミングチャー
トに示す様な制御を行なう。尚、前記実施例と同様な部
分の説明は省略する。
【0031】まず、加工時には、ワイヤ電極50を矢印
A方向に送るとともに、S200にて、バックテンショ
ンモータ51を駆動し、続くS210にてワイヤ電極5
0が断線したか否かを判定する。ここで、断線したと判
定されると、S220にて、テンションブレーキ53を
緩める。これによって、ワイヤ電極50は、バックテン
ションモータ51に駆動されたワイヤボビン54によっ
て、矢印B方向に巻き取られる。
【0032】続くS230では、図10のS232〜S
238にて示す様に、前記実施例と同様にして、テンシ
ョンブレーキ53の励磁力の増加或は減少の調節を行う
ことによって、ワイヤ電極50の巻上げ速度の制御を行
なう。そして、図9のS240にて、ワイヤ端が検出さ
れたか否かを判定し、ここで、ワイヤ端が所定位置に達
したと判定されると、S250にて、バックテンション
モータ51の巻き上げを停止して、一旦本処理を終了す
る。
【0033】この様に、本実施例では、前記実施例の様
な電磁ブレーキを用いて、断線時にワイヤボビン54の
回転を停止させるのではなく、断線時には、バックテン
ションモータ51によって単にワイヤ電極50を巻き戻
すだけである。従って、加工時の送り速度が低い場合に
はワイヤ電極50のたわみが少ないので、この様な構成
でも十分である。
【0034】また、ワイヤ電極50の巻上げ速度が適切
に制御されるので、ワイヤ電極50が脱線することもな
く、しかも正確にワイヤ端の位置決めを行なうことがで
きるという特長がある。更に、構成が簡単であるのでコ
ストが低減でき、しかも故障が生じ難いという利点があ
る。
【0035】尚、本発明は、上記実施例に何等限定され
ず、本発明の要旨の範囲内において各種の態様で実施で
きることは勿論である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかな様に、本
発明によれば、ワイヤ断線検出手段によってワイヤ電極
の断線を検出した場合には、ワイヤ速度検出手段によっ
て検出したワイヤ電極の移動速度に応じて、ワイヤ速度
制御手段によりワイヤ張力発生手段を駆動制御すること
によって、ワイヤ電極の巻上げ速度を調節している。
【0037】従って、断線時のワイヤ電極の移動速度が
適切な値となる様にワイヤ電極の巻上げ速度を制御する
ことができるので、供給ボビンの径や重量が変化して
も、ワイヤ電極の移動速度が過大になることがなく、よ
って、ローラ等からワイヤ電極が脱線することがない。
また、ワイヤ電極の巻上げの際の移動速度が適度である
ので、ワイヤ端の検出が容易であり、よって、ワイヤ端
の位置決めを確実に行なうことができるという顕著な利
点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を例示する概略構成図である。
【図2】 第1実施例の装置の全体構成を示す説明図で
ある。
【図3】 第1実施例のワイヤ電極1の速度簡易検出回
路を示す説明図である。
【図4】 第1実施例の電子制御装置を示すブロック図
である。
【図5】 第1実施例の全体の制御を示すフローチャー
トである。
【図6】 第1実施例の巻上げ速度の制御を示すフロー
チャートである。
【図7】 第1実施例の制御のタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図8】 第2実施例の全体構成を示す説明図である。
【図9】 第2実施例の制御を示すフローチャートであ
る。
【図10】 第2実施例の巻上げ速度の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図11】 第2実施例の制御のタイミングを示すタイ
ミングチャートである。
【符号の説明】
M1…ワイヤ速度検出手段 M2…ワイヤ断線検出手段 M3…ワイヤ巻上手段 M4…ワイヤ張力発生手段 M5…ワイヤ速度制御手段 1,50…ワイヤ電極 2,41…予張力発生機構 3,42…主張力発生機構 4,43…断線・速度検出機構 5,44…ワイヤ端検出センサ 6,45…ワイヤ回収機構 10,54…ワイヤボビン 11,51…バックテンションモータ 12…電磁ブレーキ 17,53…テンションブレーキ 21…フォトセンサ 39…速度簡易検出回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極と他方の電極である被加工体
    との間に放電を行なって該被加工体を加工するととも
    に、断線時には前記ワイヤ電極を巻き上げるワイヤ放電
    加工機のワイヤ巻上制御装置において、 前記ワイヤ電極の移動速度を検出するワイヤ速度検出手
    段と、 前記ワイヤ電極の断線を検出するワイヤ断線検出手段
    と、 前記ワイヤ電極を、加工時の走行方向とは逆方向に付勢
    して巻き上げるワイヤ巻上手段と、 該ワイヤ巻上手段と前記被加工体との間に配置されて、
    前記ワイヤ電極に通過抵抗を付与してワイヤ電極に張力
    を発生させるワイヤ張力発生手段と、 前記ワイヤ断線検出手段によって前記ワイヤ電極の断線
    を検出した場合には、前記ワイヤ速度検出手段によって
    検出した前記ワイヤ電極の移動速度に応じて、前記ワイ
    ヤ張力発生手段を駆動して前記ワイヤ電極の巻上げ速度
    を調節するワイヤ速度制御手段と、 を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工機のワイヤ巻
    上制御装置。
JP11288292A 1992-05-01 1992-05-01 ワイヤ放電加工機のワイヤ巻上制御装置 Pending JPH05305525A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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