JPH05305526A - ワイヤ放電加工機のワイヤ張力制御装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工機のワイヤ張力制御装置

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JPH05305526A
JPH05305526A JP11288392A JP11288392A JPH05305526A JP H05305526 A JPH05305526 A JP H05305526A JP 11288392 A JP11288392 A JP 11288392A JP 11288392 A JP11288392 A JP 11288392A JP H05305526 A JPH05305526 A JP H05305526A
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JP
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wire
tension
wire electrode
electrode
winding
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JP11288392A
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Motoyuki Goshima
基行 五島
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワイヤ電極の張力を適正な値に保つととも
に、巻上モータの容量を低減する。 【構成】 S110にて、ワイヤ電極が断線したと判断され
た場合には、S120にて、バックテンションモータに対す
る印加電圧を増加することによって、バックテンション
モータのトルクを低トルクから高トルクに切り替え、S1
30では、電磁ブレーキを励磁して、バックテンションモ
ータにブレーキをかけて、ワイヤボビンのワイヤ送り方
向への回転を停止させる。S140では、テンションブレー
キの励磁状態を、大きな設定値Hから小さな設定値Lに
変更する。S150では、ワイヤ端検出センサの出力に基づ
いて、巻き戻されるワイヤ電極の端部が検出されたか否
かを判定し、S160では、バックテンションモータの駆動
を停止して、ワイヤ電極の巻き戻しを停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤ電極と被加工体
との間で放電を繰り返して加工するワイヤ放電加工機の
ワイヤ張力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種のワイヤ放電加工機で
は、加工中にワイヤ電極が断線することがあるので、断
線したワイヤ電極の再張架を自動的に行う機構が備えら
れている。
【0003】このワイヤ電極の再張架を自動的に行うた
めには、断線したワイヤ電極の位置決めが必要であるの
で、従来よりワイヤ端の位置決めを行なう各種の装置が
提案されている。例えば、断線センサによってワイヤ電
極の断線を検出した場合には、供給ボビンにてワイヤ電
極を巻き取るとともに駆動ローラ等にてワイヤ電極をワ
イヤ走行方向とは逆方向に送り、ワイヤ端検出センサに
よって断線したワイヤ電極の端部を検出すると、ワイヤ
電極の逆方向への送給を停止することによってワイヤ端
の位置決めを行なう装置がある。
【0004】ところが、この様な装置では、ワイヤ電極
の巻き上げ時に、ワイヤ電極のたるみが発生してローラ
等から脱線することがあるので、本願出願人は、特願平
3−201983号にて、(供給ボビンと被加工物との
間に配置された)テンションブレーキによるブレーキ力
を調節することによって、巻き上げ時のワイヤ電極のた
るみの発生を防止して、脱線を防ぐことができるワイヤ
放電加工機のワイヤ巻上制御装置を提案した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な改善された技術でも、自動化に対するより高度な要求
に対しては、必ずしも十分でないことがあった。即ち、
ワイヤ電極の供給及び巻取りを行なう供給ボビンは、巻
回されたワイヤ電極の量に応じてその巻上げ径や重量が
異なるので、巻上げ力が変化して一定にはならないとい
う問題があった。つまり、供給ボビンの径が大きい時に
必要な巻上げ力を設定すると、供給ボビンの径が小さく
なった場合には必要以上の巻上げ力となり、よって、前
記テンションブレーキによる張力に影響を与えて、加工
位置でのワイヤ電極の張力が変動してしまうという問題
がある。この様にワイヤ電極の張力が加工時に変動する
と、精密な加工が困難になるので張力の変動は大きな問
題である。
【0006】また、従来は、供給ボビンを駆動する巻上
モータに、巻上げ径等による影響を低減するために必要
以上の巻上げ力をかけるので、巻上モータを容量の大き
なものとする必要があり、そのためコストアップを招く
という問題もあった。本発明は、上記課題を解決するた
めになされ、ワイヤ電極の張力を適正な値に保つととも
に、巻上モータの容量を低減できるワイヤ放電加工機の
ワイヤ張力制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1の発明は、図1に例示する様に、ワイヤ電
極と他方の電極である被加工体との間に放電を行なって
該被加工体を加工するとともに、ワイヤ電極の張力の調
節を行なうワイヤ放電加工機のワイヤ張力制御装置にお
いて、前記ワイヤ電極を、加工時の走行方向とは逆方向
に付勢して巻き上げるワイヤ巻上手段M1と、該ワイヤ
巻上手段M1と前記被加工体との間に配置されて、前記
ワイヤ電極に通過抵抗を付与して被加工体側のワイヤ電
極に張力を発生させるワイヤ張力発生手段M2と、前記
ワイヤ巻上手段M1を駆動するとともに、その巻上トル
クを所定範囲内に調節する巻上トルク制御手段M3と、
を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工機のワイヤ張
力制御装置を要旨とする。
【0008】また、請求項2の発明は、図2に例示する
様に、ワイヤ電極と他方の電極である被加工体との間に
放電を行なって該被加工体を加工するとともに、ワイヤ
電極の張力の調節を行なうワイヤ放電加工機のワイヤ張
力制御装置において、前記ワイヤ電極の断線を検出する
ワイヤ断線検出手段M11と、前記ワイヤ電極を、加工
時の走行方向とは逆方向に付勢して巻き上げるワイヤ巻
上手段M12と、該ワイヤ巻上手段M12と前記被加工
体との間に配置されて、前記ワイヤ電極に通過抵抗を付
与して被加工体側のワイヤ電極に張力を発生させるワイ
ヤ張力発生手段M13と、前記ワイヤ断線検出手段M1
1によって前記ワイヤ電極の断線を検出した場合には、
前記ワイヤ巻上手段M12の巻上トルクを増加させる巻
上トルク制御手段M14と、を備えたことを特徴とする
ワイヤ放電加工機のワイヤ張力制御装置を要旨とする。
【0009】
【作用】前記構成を有する請求項1の発明においては、
ワイヤ巻上手段M1によって、ワイヤ電極を加工時の走
行方向とは逆方向に付勢して巻き上げるとともに、ワイ
ヤ巻上手段M1と被加工体との間に配置されたワイヤ張
力発生手段M2によって、ワイヤ電極に通過抵抗を付与
して被加工体側のワイヤ電極に張力を発生させる。
【0010】そして、巻上トルク制御手段M3によって
ワイヤ巻上手段M1を駆動制御することにより、ワイヤ
巻上手段M1のワイヤ電極に対する巻上トルクを所定範
囲内に調節する。それによって、加工位置におけるワイ
ヤ電極の張力の変動を抑える様に制御できるので、この
張力の変動が少ない状態にて、ワイヤ電極と他方の電極
である被加工体との間に放電を行なって、被加工体を精
密に加工することが可能となる。
【0011】また、請求項2の発明においては、ワイヤ
巻上手段M12によって、ワイヤ電極を加工時の走行方
向とは逆方向に付勢して巻き上げるとともに、ワイヤ巻
上手段M12と被加工体との間に配置されてワイヤ張力
発生手段M13によって、ワイヤ電極に通過抵抗を付与
して被加工体側のワイヤ電極に張力を発生させる。
【0012】そして、ワイヤ断線検出手段M11によっ
てワイヤ電極の断線を検出した場合には、巻上トルク制
御手段M14によってワイヤ巻上手段M12を駆動制御
することにより、ワイヤ巻上手段M12のワイヤ電極に
対する巻上トルクを増加させて、迅速にワイヤ電極の巻
上げを行なう。
【0013】つまり、加工時には、低く設定された巻上
げ力によってワイヤ電極の加工位置における張力の変動
を抑え、一方、断線時には、巻上げ力を増加させて適切
な巻き上げを行うものである。
【0014】
【実施例】以下、本発明を具体化したワイヤ放電加工機
のワイヤ張力制御装置の実施例を、図面に基づいて説明
する。図3に示す様に、第1実施例のワイヤ放電加工機
は、加工時にはワイヤ送り方向(矢印A方向)にワイヤ
電極1を送給するものであり、ワイヤボビン10とブレ
ーキローラ16との間のワイヤ電極1に付与する張力を
発生する予張力発生機構2と、ブレーキローラ16と駆
動ローラ35との間のワイヤ電極1に付与する張力を発
生する主張力発生機構3と、ワイヤ電極1の断線を検出
する断線検出機構4と、断線したワイヤ電極1の端部を
検出するワイヤ端検出センサ5と、使用済みのワイヤ電
極1を収容するワイヤ回収機構6とから構成されてい
る。
【0015】次に、各機構について詳細に説明する。前
記予張力発生機構2は、送り出すワイヤ電極1が巻き付
けられたワイヤボビン10と、ワイヤボビン10をワイ
ヤ巻き上げ方向(矢印B方向)に付勢するバックテンシ
ョンモータ11と、バックテンションモータ11の回転
を停止させる電磁ブレーキ12とから構成されており、
ワイヤボビン10と前記主張力発生機構3との間に張架
されたワイヤ電極1がたるまない様に、バックテンショ
ンモータ11によってワイヤ巻き上げ方向にトルクがか
けられている。
【0016】そして、加工時には、ワイヤ電極1はワイ
ヤボビン10から順次主張力発生機構3側に引き出さ
れ、一方、断線時には、電磁ブレーキ12によって、瞬
間的にワイヤボビン10の回転が停止され、その後ワイ
ヤボビン10にワイヤ電極1が巻き取られる様に機能す
る。
【0017】主張力発生機構3は、ピンチローラ15,
ブレーキローラ16及びテンションブレーキ17からな
り、テンションブレーキ17が発生する摩擦トルクを、
ワイヤ電極1を挟むブレーキローラ16及びピンチロー
ラ15によって張力に変換している。つまり、磁性パウ
ダの励磁によって摩擦トルクを発生するテンションブレ
ーキ17によって、被加工体18に沿って張架されたワ
イヤ電極1に主張力が付与されている。
【0018】断線検出機構4は、主張力発生機構3のテ
ンションブレーキ17と同軸に取り付けられており、多
数のスリットが形成されたインターラプタ20と、イン
ターラプタ20に近接して取り付けられたフォトセンサ
21とから構成されている。つまり、ワイヤ電極1が例
えばP位置で断線した場合には、テンションブレーキ1
7は一旦停止するので、このテンションブレーキ17の
回転と同期したインターラプタ20の停止をフォトセン
サ21で検出することによって、ワイヤ電極1の断線を
検出するものである。
【0019】ワイヤ端検出センサ5は、主張力発生機構
3と被加工体18との間に配置されており、ワイヤ電極
1の切断した端部がこのセンサ5を通過した時に報知す
るものである。ワイヤ回収機構6は、ワイヤ電極1を矢
印A方向に走行させる駆動ローラ35と、この駆動ロー
ラ35を駆動するサーボモータ36と、駆動ローラ35
とともワイヤ電極1を挟むピンチローラ37と、使用済
みのワイヤ電極1を収納する回収バスケット38とから
構成されている。つまり、ワイヤ電極1は、加工時に駆
動ローラ35によって巻き取られることによって、前記
ワイヤボビン10から引き出されて、矢印A方向に走行
する。
【0020】更に、本実施例には、上述したワイヤ電極
1の走行等を制御するために、図4に示す様なECU4
0が設けられている。このECU40は周知のRAM4
0a,ROM40b,CPU40c,入出力ポート40
d及びバスライン40e等からなり、入出力ポート40
dには、図示しない駆動回路を介して、前記バックテン
ションモータ11,電磁ブレーキ12,テンションブレ
ーキ17,サーボモータ36が接続されている。また、
この入出力ポート40dには、フォトセンサ21,ワイ
ヤ端検出センサ5が接続されている。
【0021】そして、本実施例のワイヤ放電加工機のワ
イヤ張力制御装置は、前記ECU40に制御されて、次
の様に動作する。この動作を、図5のフローチャート及
び図6のタイミングチャートに基づいて説明する。ま
ず、被加工体18の加工時には、ステップ(以下Sと記
す)100にて、バックテンションモータ11がオンと
されて、ワイヤボビン10がワイヤ電極1の走行方向と
は逆方向に付勢される。
【0022】そして、S110にて、断線検出機構4の
フォトセンサ21からの出力に基づいて、ワイヤ電極1
が断線したか否かを判定し、ここで、ワイヤ電極1の断
線が検出された場合には、S120に進む。S120で
は、バックテンションモータ11に対する印加電圧を増
加することによって、図6に示す様に、バックテンショ
ンモータ11のトルクを低トルクから高トルクに切り替
える。つまり、通常の加工時には、バックテンションモ
ータ11による張力を予め低く設定しておき、断線を検
出した場合には、バックテンションモータ11のトルク
を高くし、この高いトルクに変更されたバックテンショ
ンモータ11によって、ワイヤ電極1を迅速に巻き上げ
るものである。
【0023】続くS130では、電磁ブレーキ12を所
定時間励磁して、バックテンションモータ11にブレー
キをかけて、ワイヤボビン10のワイヤ送り方向への慣
性による回転を停止させる。続くS140では、テンシ
ョンブレーキ17の励磁状態を、大きな設定値Hから小
さな設定値Lに変更する。つまり、テンションブレーキ
17の摩擦力を低下させて、ワイヤ電極1がスムーズに
移動できる様に設定する。
【0024】これによって、テンションブレーキ17が
緩められるので、ワイヤボビン10はバックテンション
モータ11によって、ワイヤ送給時の回転数N1より低
い回転数N2で逆回転することができ、その結果、ワイ
ヤ電極1は矢印B方向に巻き戻される。
【0025】続くS150では、ワイヤ端検出センサ5
の出力に基づいて、巻き戻されるワイヤ電極1の端部が
検出されたか否か、即ち、ワイヤ端が所定の位置まで巻
き戻されたか否かを判定する。ここで肯定判断されると
S155に進む。S155では、ワイヤ端の検出に応じ
て、電磁ブレーキ12を励磁して、バックテンションモ
ータ11にブレーキをかけて、ワイヤボビン10のワイ
ヤ送り方向への慣性による回転を停止させる。
【0026】続くS160では、バックテンションモー
タ11の駆動を停止して、ワイヤ電極1の巻き戻しを停
止し、一旦本処理を終了する。この時、ワイヤ電極1は
所定の適度な速度で巻き戻されているので、ワイヤ端は
所定の停止位置で正確に停止する。
【0027】この様に、本実施例では、通常の加工時に
は、加工位置におけるワイヤ電極1の張力を変動させな
い様に、バックテンションモータ11のトルクを低く抑
え、一方、ワイヤ電極1の断線を検出した場合には、ま
ず、バックテンションモータ11のトルクを高トルクに
変更するとともに、瞬間的にワイヤボビン10を停止さ
せ、更にテンションブレーキ17を緩めて、ワイヤ電極
1を矢印B方向に巻き戻している。
【0028】従って、加工時に、ワイヤボビン10の巻
上げ径や重量が変化して巻上げ力が変動した場合でも、
バックテンションモータ11のトルクは低く抑えられて
いるので、その影響はテンションブレーキ17にそれほ
ど及ぶことはない。それによって、加工時には加工位置
におけるワイヤ電極1の張力の変動が抑制されるので、
精密な加工を行なうことができる。一方、ワイヤ電極1
の断線時には、バックテンションモータ11のトルクを
高くするので、ワイヤ電極1を迅速に巻き戻すことがで
きる。
【0029】次に、第2実施例について説明する。本実
施例のワイヤ放電加工機のワイヤ張力制御装置は、図7
に示す様に、前記実施例とほぼ同様な予張力発生機構4
1,主張力発生機構42,断線検出機構43,ワイヤ端
検出センサ44及びワイヤ回収機構45等を備えている
が、バックテンションモータ51を停止させる電磁ブレ
ーキを備えていない点が大きく異なる。従って、本実施
例では、図8のフローチャート及び図9のタイミングチ
ャートに示す様な制御を行なう。尚、前記実施例と同様
な部分の説明は省略する。
【0030】まず、加工時には、ワイヤ電極50を矢印
A方向に送るとともに、図8のS200にて、バックテ
ンションモータ51を駆動し、続くS210にてワイヤ
電極50が断線したか否かを判定する。ここで、断線し
たと判定されると、S220にて、バックテンションモ
ータ51に対する印加電圧を増加することによって、図
9に示す様に、バックテンションモータ51のトルクを
低トルクから高トルクに切り替える。
【0031】続く、S230にて、テンションブレーキ
53を緩める。これによって、ワイヤ電極50は、バッ
クテンションモータ51に駆動されたワイヤボビン54
によって、矢印B方向に巻き取られる。続くS240に
て、ワイヤ端が検出されたか否かを判定し、ここで、ワ
イヤ端が所定位置に達したと判定されると、S250に
て、バックテンションモータ51の巻き上げを停止し
て、一旦本処理を終了する。
【0032】この様に、本実施例では、前記実施例と同
様に、ワイヤ電極50の断線時に適切にバックテンショ
ンモータ51のトルク制御を行なうが、前記実施例の様
な電磁ブレーキを用いて、断線時にワイヤボビン54の
回転を停止させるのではなく、断線時にそのままバック
テンションモータ51によってワイヤ電極50を巻き戻
すものである。従って、前記実施例と同様に、加工時に
おけるワイヤ電極1の張力の変動を抑えることができる
とともに、加工時の送り速度が低い場合には、ワイヤ電
極50のたわみが少ないので、この様な構成でも十分で
あるという利点がある。
【0033】また、ワイヤ電極50の巻上げ速度が適切
に制御されるので、ワイヤ電極50が脱線することもな
く、しかも正確にワイヤ端の位置決めを行なうことがで
きるという特長がある。更に、構成が簡単であるのでコ
ストが低減でき、しかも故障が生じ難いという利点があ
る。
【0034】尚、本発明は、上記実施例に何等限定され
ず、本発明の要旨の範囲内において各種の態様で実施で
きることは勿論である。例えば、ワイヤボビンとテンシ
ョンンブレーキとの間に、ワイヤ電極の張力を検出する
センサを配置し、このセンサの出力に基づいて、ワイヤ
ボビンを駆動するバックテンションモータのトルクを制
御することによって、加工位置におけるワイヤ電極の張
力の変動を抑制する様に調節してもよい。
【0035】
【発明の効果】以上詳述したことから明らかな様に、請
求項1の発明によれば、巻上トルク制御手段によって、
ワイヤ巻上手段のワイヤ電極に対する巻上トルクを所定
範囲内に調節する。それによって、加工位置におけるワ
イヤ電極の張力の変動を抑えることができるので、被加
工体を精密に加工することができる。
【0036】また、請求項2の発明によれば、ワイヤ電
極の断線を検出した場合には、巻上トルク制御手段によ
って、ワイヤ巻上手段のワイヤ電極に対する巻上トルク
を増加させて、迅速にワイヤ電極の巻上げを行なうこと
ができる。つまり、加工時には、低く設定された巻上げ
力によってワイヤ電極の加工位置における張力の変動を
抑え、一方、断線時には、巻上げ力を増加させて適切な
巻き上げを行うことができる。
【0037】この様に、本発明では、供給ボビンの巻上
げ径や重量が異なった場合でも、加工位置でのワイヤ電
極の張力が変動しないので、精密な加工ができるという
顕著な効果があり、しかも、加工時には、供給ボビンを
駆動する巻上モータに、必要以上の巻上げ力をかける必
要ないので、巻上モータの容量が小さなもので済むとい
う利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明を例示する概略構成図であ
る。
【図2】 請求項2の発明を例示する概略構成図であ
る。
【図3】 第1実施例の装置の全体構成を示す説明図で
ある。
【図4】 第1実施例の電子制御装置を示すブロック図
である。
【図5】 第1実施例のトルク制御を示すフローチャー
トである。
【図6】 第1実施例の制御のタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【図7】 第2実施例の全体構成を示す説明図である。
【図8】 第2実施例のトルク制御を示すフローチャー
トである。
【図9】 第2実施例の制御のタイミングを示すタイミ
ングチャートである。
【符号の説明】
M1,M12…ワイヤ巻上手段 M2,M13…ワイヤ張力発生手段 M3,14…巻上トルク制御手段 M11…ワイヤ断線検出手段 1,50…ワイヤ電極 2,41…予張力発生機構 3,42…主張力発生機構 4,43…断線検出機構 5,44…ワイヤ端検出センサ 6,45…ワイヤ回収機構 10,54…ワイヤボビン 11,51…バックテンションモータ 12…電磁ブレーキ 17,53…テンションブレーキ 21…フォトセンサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極と他方の電極である被加工体
    との間に放電を行なって該被加工体を加工するととも
    に、ワイヤ電極の張力の調節を行なうワイヤ放電加工機
    のワイヤ張力制御装置において、 前記ワイヤ電極を、加工時の走行方向とは逆方向に付勢
    して巻き上げるワイヤ巻上手段と、 該ワイヤ巻上手段と前記被加工体との間に配置されて、
    前記ワイヤ電極に通過抵抗を付与して被加工体側のワイ
    ヤ電極に張力を発生させるワイヤ張力発生手段と、 前記ワイヤ巻上手段を駆動するとともに、その巻上トル
    クを所定範囲内に調節する巻上トルク制御手段と、 を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工機のワイヤ張
    力制御装置。
  2. 【請求項2】 ワイヤ電極と他方の電極である被加工体
    との間に放電を行なって該被加工体を加工するととも
    に、ワイヤ電極の張力の調節を行なうワイヤ放電加工機
    のワイヤ張力制御装置において、 前記ワイヤ電極の断線を検出するワイヤ断線検出手段
    と、 前記ワイヤ電極を、加工時の走行方向とは逆方向に付勢
    して巻き上げるワイヤ巻上手段と、 該ワイヤ巻上手段と前記被加工体との間に配置されて、
    前記ワイヤ電極に通過抵抗を付与して被加工体側のワイ
    ヤ電極に張力を発生させるワイヤ張力発生手段と、 前記ワイヤ断線検出手段によって前記ワイヤ電極の断線
    を検出した場合には、前記ワイヤ巻上手段の巻上トルク
    を増加させる巻上トルク制御手段と、 を備えたことを特徴とするワイヤ放電加工機のワイヤ張
    力制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112247271A (zh) * 2020-10-09 2021-01-22 苏州庆耀精密机械科技有限公司 一种多线切割机
CN115003442A (zh) * 2020-01-28 2022-09-02 发那科株式会社 线放电加工机的控制装置以及推定方法

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