JP2654556B2 - ワイヤ放電加工装置 - Google Patents

ワイヤ放電加工装置

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JP2654556B2 JP12336791A JP12336791A JP2654556B2 JP 2654556 B2 JP2654556 B2 JP 2654556B2 JP 12336791 A JP12336791 A JP 12336791A JP 12336791 A JP12336791 A JP 12336791A JP 2654556 B2 JP2654556 B2 JP 2654556B2
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はワイヤ電極の送り出し
を円滑するワイヤ放電加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のワイヤ放電加工装置の経路
を示すシステム概略図である。図に於いて、11はワイ
ヤ電極、12がワイヤボビンで、ワイヤボビン12に巻
き取られたワイヤ電極11が走行系に案内され送り出さ
れる。13a,13bはガイドプーリで、ワイヤ電極
を安定に走行させ、ワイヤ電極11の走行方向を変換
させる。14aはブレーキ部で、パウダーブレーキ(電
ブレーキ)方式が用いられ、走行中のワイヤ電極11
に所定の張力を与えている。
【0003】15a,15bはワイヤガイドプーリで、
被加工物(後述説明)に対して直線上にワイヤ電極11
を案内し、位置ずれをなくすガイドである。16は被加
工物で、ワイヤ電極11により加工される。17は一対
の回収ローラで、駆動する回収モータ(図示せず)の駆
動により、ワイヤ電極11をローラで挾みこんで張架
し、ワイヤ電極11を回収している。
【0004】18は一対のワイヤ電極送り出しローラ
で、ワイヤ自動供給装置(後述説明)に安定した所定の
速度でワイヤ電極11を送り出すローラである。19は
駆動モータで、ワイヤ電極送り出しローラ18を駆動す
るモータである。20は回転速度検出器で、ワイヤ電極
11の断線を検出すると共に、ワイヤ電極送り出しロー
ラ18の回転を検出する。21はワイヤ自動供給装置
で、ワイヤ電極送り出しローラ18から送り出されるワ
イヤ電極11を張架し、自動的に被加工物16に挿入す
る。
【0005】従来のワイヤ放電加工装置は上記のように
構成されており、図4より装置の動作を説明する。図に
於いて、ワイヤボビン12に巻き取られたワイヤ電極1
1が、ガイドプーリ13a,13b、ワイヤガイドプー
リ15a,15b及びブレーキ部14aを経て、駆動モ
ータ19により挾み込みながら送り出されてワイヤ自動
供給装置21に挿入され、そのワイヤ自動供給装置21
から自動的に被加工物16及びワイヤガイドプーリ15
bを経て回収ローラ17より挾み込まれながら所定の速
度で巻き上げられ一経路が張架され回収されている。そ
の際、ワイヤ電極送り出しローラ18の回転速度は、定
電圧制御され、ワイヤガイドプーリ15aに取り付けら
れた回転速度検出器20の検出信号により速度が管理さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のワ
イヤ放電加工装置では、ワイヤ電極11に加えられる張
力に変動が生じると回転速度検出器20が取り付けられ
ているワイヤガイドプーリ15aが回転むらを生じ、ワ
イヤ電極送り出しローラ18の駆動モータ19にもトル
ク変動が生じるために両者が影響しあい、更に、ワイヤ
電極の送り出し速度にむらが生じるという問題があっ
た。又、ブレーキ部14aの経年的な変化により上記送
り出しローラの回転むら及びワイヤ張力の変動が生じて
経年的な信頼性が確保することができないという問題が
あった。
【0007】更に、上記のワイヤ電極の送り出し速度に
むらが生じると、ワイヤ自動供給装置21内でワイヤ電
極1が座屈したり、ワイヤ電極送り出しローラ18でワ
イヤ電極11がすべってカールするため、被加工物16
の自動挿入及び自動結線が可能であるワイヤ自動供給装
置の本来の機能が損なうという問題があった。
【0008】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたもので、ワイヤ電極送り出しローラの回転速度
又はワイヤ張力を制御して安定走行させ、ワイヤ自動供
給装置を円滑に動作させて長時間の稼動及び自動運転が
できるワイヤ放電加工装置を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明に係るワイヤ放
電加工装置は、ワイヤ電極に所定の張力を与えるブレー
キ部を駆動するブレーキモータと、上記ブレーキモータ
の回転速度値とワイヤ送り速度指令値との差により速度
差信号を出力する速度設定部と、その速度差信号の入力
に基づいて、上記ブレーキモータを駆動するブレーキモ
ータ制御部と、上記ワイヤ電極をワイヤ自動供給装置へ
送り出す駆動モータと、上記回転速度値を回転速度設定
値として上記駆動モータを駆動すると共に、上記回転速
度値が所定の範囲を越えて変動した場合、上記駆動モー
タを停止する駆動モータ制御部とを有するものである。
【0010】又、ワイヤ電極に所定の張力を与えるブレ
ーキ部を駆動するブレーキモータと、上記ブレーキモー
タの回転速度値とワイヤ送り速度指令値とに基づいてブ
レーキ制御信号を出力するブレーキモータ制御部と、上
記ワイヤ電極を回収する回収駆動モータと、上記回収駆
動モータの回転速度値に応じて上記ワイヤ電極をワイヤ
自動供給装置へ送り出し、上記回収駆動モータが停止し
たときワイヤ電極の送り出しを停止する駆動モータと、
上記回収駆動モータの回転速度値と上記ワイヤ送り速度
指令値とに基づいて上記回収駆動モータを駆動し、上記
回転速度値が所定の範囲を越えて変動したとき上記回収
駆動モータを停止する回収駆動モータ制御部とを有する
ものである。
【0011】又、ワイヤ電極に所定の張力を与えるブレ
ーキ部を駆動するブレーキモータと、上記ワイヤ電極を
ワイヤ自動供給装置へ送り出す駆動モータと、上記ワイ
ヤ電極を走行させるためにワイヤ張力指令値を前記ブレ
ーキモータに出力すると共にワイヤ送り速度指令値を前
記駆動モータ及びブレーキモータ制御部に出力し、上記
ワイヤ電極の走行時の回転速度が所定の範囲を越えて変
動したときに上記ワイヤ張力指令値及びワイヤ送り速度
指令値の出力を停止するNC制御部と、このNC制御部
からのワイヤ送り速度指令値と上記ブレーキモータから
の回転速度値との差による速度差信号を上記ブレーキモ
ータに出力する上記ブレーキモータ制御部とを有するも
のである。
【0012】
【作用】この発明に於いては、ブレーキモータ2の回転
速度値とワイヤ送り速度指令値とが速度設定部4へ入力
され、その速度差により速度設定部4から速度差信号が
制御回路1のブレーキモータ制御部へ出力される。そし
て、ブレーキモータ制御部は上記速度差信号の入力に基
づいてブレーキモータを駆動する。一方、上記回転速度
値が制御回路1の駆動モータ制御部へ入力され、駆動モ
ータ制御部は上記回転速度値に基づいて駆動モータを駆
動する。尚、上記回転速度値が所定の範囲を越えて変動
した場合、上記駆動モータ制御部は上記駆動モータを停
止する。
【0013】又、ブレーキモータ2の回転速度値とワイ
ヤ送り速度指令値とがブレーキモータ制御部1Bへ入力
され、その回転速度値とワイヤ送り速度指令値とに基づ
いてブレーキモータ制御部1Bはブレーキモータを駆動
する。一方、回収駆動モータ22の回転速度値と上記ワ
イヤ送り速度指令値とが回収駆動モータ制御部1Aへ入
力され、その回転速度値とワイヤ送り速度指令値とに基
づいて回収駆動モータ制御部1Aは回収駆動モータ17
を駆動する。更に、上記回転速度値により、駆動モータ
19が駆動する。尚、上記回転速度値が所定の範囲を越
えて変動した場合、上記回収駆動モータ制御部1Aは上
記回収駆動モータ17を停止し、上記駆動モータ19が
停止する
【0014】又、NC制御部はワイヤ電極11を走行さ
せるためにワイヤ送り速度指令値aを駆動モータ18及
びブレーキモータ制御部1Cに出力すると共にワイヤ張
力指令値bをブレーキモータ2に出力する。すると、駆
動モータ19はワイヤ電極11を走行させ、ブレーキモ
ータ制御部1Cによりブレーキモータ2の回転速度値3
aとワイヤ送り速度指令値aとの速度差による速度差信
号と上記NC制御部からのワイヤ張力指令値bとにより
ブレーキモータ2が駆動制御される。一方、NC制御部
はワイヤ電極の走行時の速度が所定の範囲を越えて変動
した時に上記ワイヤ送り速度指令値a及び上記ワイヤ張
力指令値bの出力を停止して上記駆動モータ及び上記ブ
レーキモータを停止させる。
【0015】
【実施例】図1はこの発明の一実施例に係るワイヤ放電
加工装置の経路を示すシステム概略図であり、11〜1
3a,13b、15a,15b〜19、21は上記従来
装置と同じのものである。図に於いて、1は制御回路
で、ブレーキモータ(後述説明)に設けられたブレーキ
モータ回転速度検出器(後述説明)で検出された回転速
度に基づいて駆動モータ19へ回転速度制御信号1aを
出力し(駆動モータ制御部)、駆動モータ19の回転速
度を制御すると共に、速度設定回路(後述説明)からの
速度差信号(後述説明)の入力に基づいてブレーキモー
タ2へ回転速度制御信号1bを出力し(ブレーキモータ
制御部)、ブレーキモータ2の回転速度を制御する。
【0016】2はブレーキモータで、DCモータが用い
られ、上記制御回路1のブレーキモータ制御部からの回
転速度制御信号1bにより、ブレーキ部(後述説明)を
駆動してワイヤ電極1に張力を与えるモータである。3
はブレーキモータ回転速度検出器で、ブレーキモータ2
のブレーキモータ回転速度信号3aを検出して制御回路
1及び速度設定回路(後述説明)へフィードバックす
る。4は速度設定回路で、ワイヤ送り速度のNC指令値
(ワイヤ送り速度指令値a)とブレーキモータ回転速度
検出器3で検出された回転速度信号3aとの速度差によ
り、速度差信号4aを制御回路1のブレーキモータ制御
部へ出力する。
【0017】14はブレーキ部で、プーリに2重巻ゴム
を設けた2重巻ゴムローラが用いられ、制御回路1のブ
レーキモータ制御部からのブレーキモータ速度制御信号
1bによりブレーキモータ2が駆動され、ブレーキ部1
4はワイヤ電極1に張力変動を与えず常に安定した速度
で回転させ一定の張力を保つようにしている。又、ワイ
ヤ電極11とブレーキ部14との間はすべりが発生する
ことはない。即ち、ブレーキ部14はワイヤ電極11の
全体の走行経路を安定させる役目をしている。
【0018】上記のようにワイヤ放電加工装置は構成さ
れており、図1より本装置を説明する。図に於いて、ワ
イヤボビン12に巻き取られたワイヤ電極11が、ガイ
ドプーリ13a,13b、ワイヤガイドプーリ15a,
15b及びブレーキ部14を介して張架され、ワイヤ電
極11を所定の速度でワイヤ自動供給装置21から被加
工物16に安定して自動挿入する為には、ワイヤ電極送
り出しローラ18を駆動する駆動モータ19を安定した
速度に制御するようにしなければならない。
【0019】その為、制御回路1のブレーキモータ制御
部で制御されたブレーキ部14の回転速度をブレーキモ
ータ回転速度検出器3で検出し、その検出された検出量
を制御回路1の駆動モータ制御部からワイヤ電極送り出
しローラ18を駆動する駆動モータ19にフィードバッ
ク制御することにより、ワイヤ張力によるトルク変動及
び回転むらがなくなり、ワイヤ電極送り出しローラ18
が常に安定した回転速度でワイヤ電極11をワイヤ自動
供給装置21内に送り出すことができる。尚、ブレーキ
モータ2の回転速度が変動し、それに伴って駆動モータ
19の回転が変動した場合、ある基準値以上に変動して
スレシホールドを越えると直ちに制御回路1の駆動モー
タ制御部は駆動モータ19への回転制御信号1aを停止
してワイヤ電極11を停止させるようにしている。
【0020】又、ブレーキ部14を駆動するブレーキモ
ータ2はDCモータが採用されている為、より安定して
ワイヤ電極11に張力を加えることができる。よって、
常に安定した張力がブレーキ部14を介してワイヤ電極
11に与えられる為、ブレーキ部14の経年的な信頼性
をも確保することができる。この様に、ワイヤ電極1の
自動供給が従来に比べてよりスムーズに行われ、ワイヤ
自動供給装置の信頼性を著しく向上させることができ
る。
【0021】又、図2は他の実施例に係るワイヤ放電加
工装置の経路を示すシステム概略図であり、2,3,1
1,12,13a,13b,14,15a,15b,1
7〜19,21は上記と同じものである。図に於いて、
1Aは回収モータ制御部で、NC指令であるワイヤ送り
速度指令値aと回収駆動モータ(後述説明)に設けられ
た回収モータ回転速度検出器(後述説明)で検出された
回転速度検出信号(後述説明)との入力により、回収モ
ータを一定の回転速度に制御する速度制御信号(s)を
回収駆動モータへ出力する。
【0022】1Bはブレーキモータ制御部で、上記のワ
イヤ送り速度指令値aとブレーキモータ2に設けられた
ブレーキモータ回転速度検出器3で検出された回転速度
検出信号3aとの入力により、ブレーキモータ2を一定
の回転速度に制御するブレーキ制御信号(b)をブレー
キモータ2へ出力する。22は回収駆動モータで、回収
モータ速度制御回路1Aからの回転速度制御信号(s)
により、一定速度で駆動される。23は回収モータ回転
速度検出器で、回収駆動モータ22に設けられ、駆動す
る回収駆動モータ22の回転速度を検出して回転速度検
出信号23aを回収モータ速度制御部1Aへ出力すると
共に、駆動モータ19へ出力する。駆動モータ19は、
その回転速度検出信号23aに基づいてワイヤ電極送り
出しローラ18を駆動する。
【0023】上記のようにワイヤ放電加工装置は構成さ
れており、NC指令であるワイヤ送り速度指令値aと各
回転速度検出信号3a,23aとにより、回収モータ速
度制御部1Aで回収駆動モータ22を一定の回転速度に
フィードバック制御すると共に、ブレーキモータ制御部
1Bでブレーキモータ2を一定の回転速度にフィードバ
ック制御し、且つ、回収駆動モータ22に設けられた回
収モータ速度検出器23からの検出値を駆動モータ19
に出力するので、ワイヤ電極11のシステム経路に於い
て、ワイヤ張力によるトルク変動及び回転むらがなくな
り、常に安定した速度でワイヤ電極11を走行させるこ
とができる。尚、ブレーキモータ2及び回収駆動モータ
22が変動し、それに伴って駆動モータ19が変動した
場合、ある基準値以上に変動してスレシホールドを越え
ると直ちに回収モータ速度制御部1Aは回収駆動モータ
22への回転速度制御信号(s)を停止してワイヤ電極
11を停止させる。
【0024】又、図3は他の実施例に係るワイヤ放電加
工装置の経路を示すシステム概略図であり、2,3,1
1,12,13a,13b,14,15a,15b,1
7〜19は上記と同じものである。図に於いて、1Cは
ブレーキモータ制御部で、ブレーキモータ2に設けられ
た回転速度検出器3で検出された回転速度値3aとNC
制御部(図示せず)からワイヤ送り速度指令指令値a
(一定した速度値)との入力により、その速度差による
速度差信号2bをブレーキモータ2に出力してフィード
バック制御する。尚、NC制御部はワイヤ電極11を走
行させる時にワイヤ送り速度指令値aを上記ブレーキモ
ータ制御部1Cに、ワイヤ張力指令値bを駆動モータ1
9にそれぞれ出力して走行系を駆動し、又、ワイヤガイ
ドプーリ15aに設けられた回転速度検出器20の検出
値が所定の回転速度の範囲を越えて変動した時に上記ワ
イヤ送り速度指令値a及びワイヤ張力指令値bをの出力
を停止して走行系を止める。
【0025】上記の様にワイヤ放電加工装置は構成され
ており、ワイヤボビン12に巻き取られたワイヤ電極1
1がガイドプーリ13a,13b,ワイヤガイドプーリ
15a,15b及びブレーキ部14を介して張架され、
ワイヤ電極11を所定の速度でワイヤ自動供給装置21
から被加工物16に安定して自動挿入させるために、ブ
レーキモータ2に設けられたブレーキモータ回転速度検
出器3で回転速度を検出し、その検出された検出値と駆
動モータ19を駆動するワイヤ送り速度指令値aとをブ
レーキモータ制御部1Cに入力し、ブレーキモータ制御
部1Cによるそれらの速度差による速度差信号2bと上
記NC制御部からのワイヤ張力指令値bとを加算した値
によりブレーキモータ2をフィードバック制御する。す
ると、ワイヤ張力によるトルク変動及び回転むらがなく
なり、ワイヤ電極送りだしローラ18が常に安定した回
転速度でワイヤ電極11をワイヤ自動供給装置21内に
送りだすことができる。尚、ブレーキ部14を駆動する
ブレーキモータ2はDCモータが採用されているため、
より安定してワイヤ電極11に張力を加えることができ
る。
【0026】又、ブレーキモータ2の回転速度が変動
し、それに伴って駆動モータ19の回転速度が変動した
場合(ワイヤガイドプーリ15aに設けられた回転速度
検出器20の回転検出値cの変動をNC制御部が検出し
た時)、ある基準値以上に変動してそのスレシホールド
値を越えると直ぐにワイヤ送り速度指令値a及びワイヤ
張力指令値bの出力を停止してワイヤ電極11の送りを
止める。この様に、常に安定した張力がブレーキ部14
を介してワイヤ電極11に与えることができるので、ブ
レーキ部14の経年的な信頼性を確保し、ワイヤ電極1
1の自動供給が従来に比べてよりスムーズに行われ、ワ
イヤ自動供給装置の信頼性を著しく向上させることがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ワイヤ
送り速度指令値と、ブレーキモータの回転速度値と、又
はワイヤ送り速度指令値、ブレーキモータの回転速度値
及び回収駆動モータの回転速度値とに基づいて速度制御
するように構成したことにより、ワイヤ張力によるトル
ク変動及び回転むらがなくなり、ワイヤ電極の送り出し
不良による被加工物への挿入率の低下を防止すると共
に、長時間の高稼動率を確保し、自動化運転を可能にす
ることができる。また、この発明によれば、ワイヤ電極
の回収による回収駆動モータの回転速度値が所定の範囲
を越えたときその回収駆動モータが停止し、これに応じ
て駆動モータが停止するので、これらモータの停止を通
してワイヤ電極の結線が完了したことが判別できるとい
う効果が得られている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るワイヤ放電加工装置
の経路を示すシステム概略図である。
【図2】他の実施例に係るワイヤ放電加工装置の経路を
示すシステム概略図である。
【図3】他の実施例に係るワイヤ放電加工装置の経路を
示すシステム概略図である。
【図4】従来のワイヤ放電加工装置の経路を示すシステ
ム概略図である。
【符号の説明】
1 制御回路 1A 回収駆動モータ制御部 1B,1C ブレーキモータ制御部 2 ブレーキモータ 3 ブレーキモータ回転速度検出器 4 速度設定部 11 ワイヤ電極 12 ワイヤボビン 13a,13b ガイドプーリ 14 ブレーキ部 15a,15b ワイヤガイドプーリ 16 被加工物 17 回収ローラ 18 ワイヤ電極送り出しローラ 19 駆動モータ 21 ワイヤ自動供給装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ電極に所定の張力を与えるブレー
    キ部を駆動するブレーキモータと、前記ブレーキモータ
    の回転速度値とワイヤ送り速度指令値との差により速度
    差信号を出力する速度設定部と、前記速度差信号の入力
    に基づいて、前記ブレーキモータを駆動するブレーキモ
    ータ制御部と、前記ワイヤ電極をワイヤ自動供給装置へ
    送り出す駆動モータと、前記回転速度値を回転速度設定
    値として前記駆動モータを駆動すると共に、前記回転速
    度値が所定の範囲を越えて変動した場合、前記駆動モー
    タを停止させる駆動モータ制御部とを有することを特徴
    とするワイヤ放電加工装置。
  2. 【請求項2】 ワイヤ電極に所定の張力を与えるブレー
    キ部を駆動するブレーキモータと、 前記ブレーキモータの回転速度値とワイヤ送り速度指令
    値とに基づいてブレーキ制御信号を出力するブレーキモ
    ータ制御部と、 前記ワイヤ電極を回収する回収駆動モータと、前記回収駆動モータの回転速度値に応じて 前記ワイヤ電
    極をワイヤ自動供給装置へ送り出し、前記回収駆動モー
    タが停止したときワイヤ電極の送り出しを停止する駆動
    モータと、 前記回収駆動モータの回転速度値と前記ワイヤ送り速度
    指令値とに基づいて前記回収駆動モータを駆動し、前記
    回転速度値が所定の範囲を越えて変動したとき前記回収
    駆動モータを停止する回収駆動モータ制御部とを有する
    ことを特徴とするワイヤ放電加工装置。
  3. 【請求項3】 ワイヤ電極に所定の張力を与えるブレー
    キ部を駆動するブレーキモータと、前記ワイヤ電極をワ
    イヤ自動供給装置へ送り出す駆動モータと、前記ワイヤ
    電極を走行させるためにワイヤ張力指令値を前記ブレー
    キモータに出力すると共にワイヤ送り速度指令値を前記
    駆動モータ及びブレーキモータ制御部に出力し、前記ワ
    イヤ電極の走行時の回転速度が所定の範囲を越えて変動
    したときに前記ワイヤ張力指令値及びワイヤ送り速度指
    令値の出力を停止するNC制御部と、該NC制御部から
    のワイヤ送り速度指令値と前記ブレーキモータからの回
    転速度値との差による速度差信号を該ブレーキモータに
    出力する前記ブレーキモータ制御部とを有することを特
    徴とするワイヤ放電加工装置。
JP12336791A 1990-05-29 1991-05-28 ワイヤ放電加工装置 Expired - Lifetime JP2654556B2 (ja)

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