JPH0526130Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、運転ステツプの下方に、油圧配管用
の鋼管を複数本並設してあるバツクホウに関す
る。

〔従来の技術〕

従来バツクホウにおいては、各鋼管に圧油を流
したり、機体が振動したりするに伴つて、複数本
の鋼管が振動して騒音を発生させやすく、これに
対して運転部における作業環境を悪化させないた
めに、複数の鋼管８を、その長さ方向の中間部
で、第４図に示すように、クランプ１２によつて
互いに連結固定することが考えられていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

しかし、クランプ１２によつて複数の鋼管８
は、完全には連結できず、互いに相対振動するの
を抑制することはできなかつた。

本考案の目的は、複数の鋼管の相対的な振動を
抑制できるようにする点にある。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案におけるバツクホウの配管部防音構造の
特徴構成は、鋼管の複数本夫々の長さ方向におけ
る中間部を、同一の金属板に溶接させて一体に連
結してあることにあり、その作用効果は、次の通
りである。

〔作用〕

つまり、複数本の鋼管は、同一の金属板に一体
に溶接させてあるために、互いに相対的に振動す
ることが防止され、しかも、剛体に連結されてい
るために、鋼管全体として振動しにくくなる。

〔考案の効果〕

従つて、運転ステツプの下方からの騒音の発生
が抑制され、運転部における作業環境を良好に維
持できるようになつた。

〔実施例〕

次に本考案の実施例を、図面に基づいて説明す
る。

第３図に示すように、走行機台１に旋回台２を
全旋回自在に取付け、この旋回台２に原動部３、
運転部４を付設すると共にバツクホウ作業用アー
ム５を縦軸周りで駆動揺動自在に取付けてあり、
側溝掘りを行えるようにしたバツクホウ作業者を
構成してある。

前記運転部４における運転ステツプ６の下方に
は、第１図及び第２図に示すように、旋回台２側
と走行機台１側とを油路接続するためのロータリ
ジヨイント７を設け、旋回台２に設けた走行用及
びドーザ用の操作バルブCV₁とロータリジヨイン
ト７を接続する油圧配管用の鋼管８を、複数本並
設してある。

また、前記バツクホウ装置９用操作バルブCV₂
から、バツクホウ装置９への油圧給排用の複数の
鋼管８を、旋回台２の前端側に固定したジヨイン
ト部材１０まで接続して、並べて配置してある。

そして、前記鋼管８の複数本夫々の長さ方向に
おける中間部を、巾広で同一の金属板１１に溶接
させて一体に連結してある。

〔別実施例〕 前記金属板１１は、鋼管８の少なくとも２本を
溶接させて一体に連結してあれば良い。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものではな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るバツクホウの配管部防音構
造の実施例を示し、第１図は要部斜視図、第２図
は要部平面図、第３図はバツクホウの全体側面
図、第４図は従来例を示す要部正面図である。 ６……運転ステツプ、８……鋼管、１１……金
属板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 運転ステツプ６の下方に、油圧配管用の鋼管８
   を複数本並設してあるバツクホウにおいて、前記
   鋼管８の複数本夫々の長さ方向における中間部
   を、同一の金属板１１に溶接させて一体に連結し
   てあるバツクホウの配管部防音構造。