JPH0525427B2 - - Google Patents

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JPH0525427B2
JPH0525427B2 JP60188861A JP18886185A JPH0525427B2 JP H0525427 B2 JPH0525427 B2 JP H0525427B2 JP 60188861 A JP60188861 A JP 60188861A JP 18886185 A JP18886185 A JP 18886185A JP H0525427 B2 JPH0525427 B2 JP H0525427B2
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reading
radiation
sheet
irradiation field
image
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JP60188861A
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JPS6248868A (ja
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Takeshi Funahashi
Masamitsu Ishida
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to US06/901,110 priority patent/US4864133A/en
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Publication of JPH0525427B2 publication Critical patent/JPH0525427B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は、放射線画像情報が蓄積記録された蓄
積性螢光体シートに励起光を照射し、それによつ
て該蓄積性螢光体シートから発せられた輝尽発光
光を光電的に検出して上記放射線画像情報を読み
取る放射線画像情報読取方法において、最適な読
取条件を求める方法に関するものである。
(発明の技術的背景および先行技術) ある種の螢光体に放射線(X線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放
射線エネルギーの一部が螢光体中に蓄積され、こ
の螢光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積
されたエネルギーに応じて螢光体が輝尽発光を示
すことが知られており、このような性質を示す螢
光体は蓄積性螢光体(輝尽性螢光体)と呼ばれ
る。
この蓄積性螢光体を利用して、人体等の放射線
画像情報を一旦蓄積性螢光体のシートに記録し、
この蓄積性螢光体シートをレーザ光等の励起光で
走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発
光光を光電的に読み取つて画像信号を得、この画
像信号に基づき写真感光材料等の記録材料、
CRT等の表示装置に放射線画像を可視像として
出力させる放射線画像情報記録再生システムが本
出願人によりすでに提案されている。(特開昭55
−12492号、同56−11395号など)。
この方法は、従来の銀塩写真を用いる放射線写
真システムと比較して極めて広い放射線露出域に
わたつて画像を記録しうるという実用的な利点を
有している。すなわち、蓄積性螢光体において
は、放射線露光量に対して蓄積後に励起によつて
輝尽発光する発光光の光量が極めて広い範囲にわ
たつて比例することが認められており、従つて
種々の撮影条件により放射線露光量がかなり大幅
に変動しても、蓄積性螢光体シートより放射され
る輝尽発光光の光量を読取ゲインを適当な値に設
定して光電変換手段により読み取つて電気信号に
変換し、この電気信号を用いて写真感光材料等の
記録材料、CRT等の表示装置に放射線画像を可
視像として出力させることによつて、放射線露光
量の変動に影響されない放射線画像を得ることが
できる。
またこのシステムによれば、蓄積性螢光体シー
トに蓄積記録された放射線画像情報を電気信号に
変換した後に適当な信号処理を施し、この電気信
号を用いて写真感光材料等の記録材料、CRT等
の表示装置に放射線画像を可視像として出力させ
ることによつて、観察読影適性(診断適性)の優
れた放射線画像を得ることができるというきわめ
て大きな効果も得ることができる。
このように蓄積性螢光体シートを使用する放射
線画像システムにおいては、読取ゲインを適当な
値に設定して輝尽発光光を光電変換し、可視像と
して出力することができるので、放射線源の管電
圧又はMAS値の変動による放射線露光量の変動、
蓄積性螢光体シートの感度のバラツキ、光検出器
の感度のバラツキ、被写体の条件による露光量の
変化、あるいは被写体によつて放射線透過率が異
なる等の原因により蓄積性螢光体に蓄積される蓄
積エネルギーが異なつても、更には放射線の被ば
く量を低減させても、これらの因子の変動により
影響を受けない放射線画像を得ることが可能とな
る。
しかしながら、このように撮影条件の変動によ
る影響をなくし、あるいは観察読影適性の優れた
放射線画像を得るためには、蓄積性螢光体シート
に蓄積記録された放射線画像情報の記録状態、あ
るいは胸部、腹部などの被写体の部位、単純撮
影、造影撮影などの撮影方法等によつて決定され
る記録パターン(以下、これらを総称する場合に
は、「蓄積記録情報」という。)を観察読影のため
の可視像の出力に先立つて把握し、この把握した
蓄積記録情報に基づいて読取ゲインを適当な値に
調節し、また、記録パターンのコントラストに応
じて分解能が最適化されるように収録スケールフ
アクターを決定することが必要である。
このように可視像の出力に先立つて放射線画像
の蓄積記録情報を把握する方法として、特開昭58
−67240号に開示された方法が知られている。こ
の方法は、観察読影のための可視像を得る読取り
操作(以下、「本読み」という。)の際に照射すべ
き励起光よりも低いレベルの励起光を用いて、前
記本読みに先立つて予め蓄積性螢光体シートに蓄
積記録されている放射線画像の蓄積記録情報を把
握するための読取り操作(以下、「先読み」とい
う。)を行ない、放射線画像の蓄積記録の概要を
把握し、本読みを行なうに際して、この先読み情
報に基づいて前記読取ゲインや収録スケールフア
クター等の読取条件を最適に決定するものであ
る。
なお、ここで先読みに用いられる励起光が本読
みに用いられる励起光よりも低レベルであると
は、先読みの際に蓄積性螢光体シートが単位面積
当りに受ける励起光の有効エネルギーが本読みの
際のそれよりも小さいことを意味する。先読みの
励起光を本読みの励起光よりも低レベルとする方
法として、レーザー光源等の励起光光源の出力を
小とする方法、光源より放射された励起光をその
光路においてNDフイルタ、AOM等によつて減
衰させる方法、および先読み用の光源と本読み用
の光源とを別個に設け、前者の出力を後者の出力
よりも小とする方法が挙げられ、さらには励起光
のビーム径を大とする方法、励起光の走査速度を
大とする方法、蓄積性螢光体シートの移送速度を
大とする方法等が挙げられる。
上記の方法によれば、蓄積性螢光体シートに蓄
積記録されている放射線画像情報の記録状態およ
び記録パターンを本読みの前に予め把握すること
ができるので、格別に広いダイナミツクレンジを
有する読取系を使用しなくとも、この記録情報に
基づいて読取ゲインを適当に調節し、収録スケー
ルフアクターを適当に決定することにより、観察
読影適性に優れた放射線画像を得ることが可能に
なる。
一方放射線画像情報記録(撮影)に際しては、
診断に必要の無い部分に放射線を照射しないよう
にするため、あるいは診断に不要な部分に放射線
を照射するとその部分から診断に必要な部分に散
乱線が入り、コントラスト分解能が低下するので
これを防ぐために、蓄積性螢光体シートの全記録
領域に対して放射線照射野を絞つて撮影を行なう
ことが多い。
ところが、このように放射線の照射野を絞つた
場合には、通常、蓄積性螢光体シート上の照射野
外に照射野の被写体から発生した散乱線が入射
し、高感度の蓄積性螢光体シートはこの散乱線を
も蓄積記録してしまう。したがつて先読みによつ
て得られた画像情報中には、この散乱線によるも
のも含まれることになるので、このような先読み
画像情報に基づいて前述の読取条件を決定しても
最適な読取条件を決定することはできず、その結
果観察読影適性に優れた再生放射線画像を得るこ
とが不可能になる。
(発明の目的) 本発明は上記のような事情に鑑みてなされたも
のであり、照射野絞りをかけて撮影がなされた蓄
積性螢光体シートから放射線画像情報を読み取る
際に、該シートの放射線照射野外の蓄積情報の影
響を排除して、照射野内の画像情報にとつて最適
な読取条条件を求めることができる、放射線画像
情報の読取条件決定方法を提供することを目的と
するものである。
(発明の構成) 本発明の放射線画像情報の読取条件決定方法
は、前述のように照射野絞りをかけて放射線画像
情報記録(撮影)がなされた蓄積性螢光体シート
に対して先読みを行ない、この先読みによつて得
られた情報に基づいて本読み時の読取条件を決定
するようにした放射線画像情報読取方法におい
て、 先読みによつて得られた先読み画像信号から、
上記シートの記録領域端部から中心側に向かつて
延びる任意の画素列に関するサンプル画像信号を
抽出し、 このサンプル画像信号が示す画像濃度変化を、
上記端部から中央側に向かつて順次L1,L2,L3
…Lnの画素グループ毎にそれぞれ、実質的に1
次方程式からなる近似式F1,F2,F3…Fnで表わ
し、 これらの近似式F1,F2,F3…Fnが示す各直線
と、上記サンプル画像信号が示す所定濃度以上領
域の画像濃度変化曲線との交点をそれぞれP1
P2,P3…Pnとしたとき、これらの交点P1,P2
P3…Pnのうち上記シートの端部に最も近い交点
よりもシート中央側の領域を放射線照射野と認識
し、 このようにして放射線照射野と認識した領域に
関する先読みの画像情報に基づいて本読み時の読
取条件を決定するようにしたことを特徴とするも
のである。
(実施態様) 以下、図面に示す実施態様に基づいて本発明を
詳細に説明する。
第1図は本発明の一実施態様方法によつて本読
みの読取条件を決定するようにした放射線画像情
報記録再生システムを示すものである。この放射
線画像情報記録再生システムは基本的に、放射線
画像撮影部20、先読み用読取部30、本読み用
読取部40、および画像再生部50から構成され
ている。放射線画像撮影部20においては、例え
ばX線管球等の放射線源100から被写体(被検
者)101に向けて、放射線102が照射され
る。この被写体101を透過した放射線102が
照射される位置には、先に述べたように放射線エ
ネルギーを蓄積する蓄積性螢光体シート103が
配置され、この蓄積性螢光体シート103に被写
体101の透過放射線画像情報が蓄積記録され
る。なお放射線源100と被写体101との間に
は、放射線102の照射野を絞る絞り104が配
されている。
このようにして被写体101の放射線画像情報
が記録された蓄積性螢光体シート103は、移送
ローラ等のシート移送手段110により、先読み
用読取部30に送られる。先読み用読取部30に
おいて先読み用レーザ光源201から発せられた
レーザ光202は、このレーザ光202の励起に
よつて蓄積性螢光体シート103から発せられる
輝尽発光光の波長領域をカツトするフイルター2
03を通過した後、ガルバノメータミラー等の光
偏向器204により直線的に偏向され、平面反射
鏡205を介して蓄積性螢光体シート103上に
入射する。ここでレーザ光源201は、励起光と
してのレーザ光202の波長域が、蓄積性螢光体
シート103が発する輝尽発光光の波長域と重複
しないように選択されている。他方、螢光体シー
ト103は移送ローラ等のシート移送手段210
により矢印206の方向に移送されて副走査がな
され、その結果、螢光体シート103の全面にわ
たつてレーザ光202が照射される。ここで、レ
ーザ光源201の発光強度、レーザ光202のビ
ーム径、レーザ光202の走査速度、蓄積性螢光
体シート103の移送速度は、先読みの励起光
(レーザ光202)のエネルギーが、後述する本
読み用読取部40で行なわれる本読みのそれより
も小さくなるように選択されている。
上述のようにレーザ光202が照射されると、
蓄積性螢光体シート103は、それに蓄積記録さ
れている放射線エネルギーに対応した光量の輝尽
発光光を発し、この発光光は先読み用光ガイド2
07に入射する。輝尽発光光はこの光ガイド20
7内を導かれ、射出面から射出してフオトマルチ
プライヤー等の光検出器208によつて受光され
る。該光検出器208の受光面には、輝尽発光光
の波長域の光のみを透過し、励起光の波長域の光
をカツトするフイルターが貼着されており、輝尽
発光光のみを検出し得るようになつている。検出
された輝尽発光光は蓄積記録情報を担持する電気
信号に変換され、増幅器209により増幅され
る。増幅器209から出力された信号はA/D変
換器211によりデイジタル化され、先読み画像
信号Spとして本読み用読取部40の本読み制御
回路314に入力される。この本読み制御回路3
14は、先読み画像信号Spが示す蓄積記録情報
に基づいて、読取ゲイン設定値a、収録スケール
フアクター設定値b、再生画像処理条件設定値c
を決定する。また上記先読み画像信号Spは、後
に詳述する照射野認識回路220にも入力され
る。
以上のようにして先読みを完了した蓄積性螢光
体シート103は本読み用読取部40へ移送され
る。本読み用読取部40において本読み用レーザ
光源301から発せられたレーザ光302は、こ
のレーザ光302の励起によつて蓄積性螢光体シ
ート103から発せられる輝尽発光光の波長領域
をカツトするフイルター303を通過した後、ビ
ームエクスパンダー304によりビーム径の大き
さが厳密に調整され、ガルバノメータミラー等の
光偏向器305によつて直線的に偏向され、平面
反射鏡306を介して蓄積性螢光体シート103
上に入射する。光偏向器305と平面反射鏡30
6との間にはfθレンズ307が配され、蓄積性螢
光体シート103上を走査するレーザ光302の
ビーム径が均一となるようにされている。他方、
蓄積性螢光体シート103は移送ローラなどのシ
ート移送手段320により矢印308の方向に移
送されて副走査がなされ、その結果、蓄積性螢光
体シート103の全面にわたつてレーザ光が照射
される。このようにレーザ光302が照射される
と、蓄積性螢光体シート103はそれに蓄積記録
されている放射線エネルギーに対応した光量の輝
尽発光光を発し、この発光光は本読み用光ガイド
309に入射する。本読み用光ガイド309の中
を全反射を繰返しつつ導かれた輝尽発光光はその
射出面から射出され、フオトマルチプライヤー等
の光検出器310によつて受光される。光検出器
310の受光面には、輝尽発光光の波長域のみを
選択的に透過するフイルターが貼着され、光検出
器310が輝尽発光光のみを検出するようになつ
ている。
蓄積性螢光体シート103に記録されている放
射線画像を示す輝尽発光光を光電的に検出した光
検出器310の出力は、前記制御回路314が決
定した読取ゲイン設定値aに基づいて読取ゲイン
が設定された増幅器311により、適正レベルの
電気信号に増幅される。増幅された電気信号は
A/D変換器312に入力され、収録スケールフ
アクター設定値bに基づいて、信号変動幅に適し
た収録スケールフアクターでデイジタル信号に変
換されて信号処理回路313に入力される。上記
デイジタル信号は、この信号処理回路313にお
いて、観察読影適性の優れた放射線画像が得られ
るように、再生画像処理条件設定値cに基づいて
例えば階調処理等の信号処理(画像処理)を受け
る。
信号処理回路313から出力された読取画像信
号(本読み画像信号)Soは、画像再生部50の
光変調器401に入力される。この画像再生部5
0においては、記録用レーザ光源402からのレ
ーザ光403が光変調器401により、上記信号
処理回路313から入力される本読み画像信号
Soに基づいて変調され、走査ミラー404によ
つて偏向されて写真フイルム等の感光材料405
上を走査する。そして感光材料405は上記走査
の方向と直交する方向(矢印406方向)に走査
と同期して移送され、感光材料405上に、上記
本読み画像信号Soに基づく放射線画像が出力さ
れる。放射線画像を再生する方法としては、この
ような方法の他、前述したCRTによる表示等、
種々の方法を採用することができる。
ここで蓄積性螢光体シート103に放射線画像
情報を蓄積記録(撮影)するに際しては、先に述
べたような理由から、前記絞り104を操作し
て、例えば第2図aに示すように照射野絞りがか
けられることがある。すなわちこの場合、蓄積性
螢光体シート103の記録領域103A内の一部
に放射線照射野(画像記録部分)103Bが形成
されることになる。このような蓄積性螢光体シー
ト103の記録領域103A全域からの先読み画
像信号Spに基づいて、本読み読取条件としての
読取ゲイン、収録スケールフアクターを決定する
と、既述の通りそれらの読取条件は、照射野10
3B内の蓄積記録画像にとつて適正でないものと
なつてしまう。そこで前記照射野認識回路220
が先読み画像信号Spに基づいて放射線照射野1
03Bを認識し、該照射野103Bを示す情報St
を制御回路314に送り、この制御回路314は
該照射野情報Stが示す照射野103B内について
の先読み画像信号Spのみから読取ゲイン設定値
a、収録スケールフアクター設定値bを決定する
ようになつている。
以下、上記照射野認識回路220による照射野
認識について詳しく説明する。この照射野認識回
路220はA/D変換器211より入力される全
先読み画像信号Spから、第2図aにX1−X1線で
示すように蓄積性螢光体シート103の記録領域
端部から中心側に向かつて延びる任意の画素列
(例えば主走査方向画素列)についての画像信号
を抽出する。こうして抽出されたサンプル画像信
号が示す画像濃度dの変化は、一般に第2図のb
に示すようなものとなる。すなわち照射野103
B内は比較的高濃度で、画像情報に応じた変化を
示し、この照射野103Bのエツジ部分よりも外
側の部分、つまり放射線照射野外部分においては
照射野103B内よりも低濃度となる。ここで、
被写体からの散乱線が上記照射野外部分にも照射
され、そしてこの散乱線量は照射野103Bから
離れるにつれて漸減するので、照射野外部分にお
いて画像濃度dは、図示のような変化を示す。第
3図はこの部分の濃度変化を拡大して示すもので
あり、図示されるように画像濃度dは記録領域端
部近傍においては比較的緩やかで直線的に変化
し、照射野103Bに近づくにつれて大略低濃度
側に凸となつて急激に増大する。
第3図に示すように照射野認識回路220は、
上記記録領域端部から中央側に向かつて所定数N
ずつの画素からなる画素グループL1,L2,L3
Lnにおける濃度変化をそれぞれ、公知の方法に
よつて、例えばy=ax+bなる一次方程式から
なる近似式F1,F2,F3…Fnで表わす。なおこの
近似式は、実質的に直線を表わす式であれば、そ
の他の高次方程式が採用されてもよい。
そして照射野認識回路220は、これらの近似
式F1,F2,F3…Fnが示す各直線と、サンプル画
像信号が示す画像濃度変化曲線との交点P1,P2
P3…Pnを求める。なおこの場合、上記画像濃度
変化曲線は所定濃度dT、例えば記録領域端部の画
素の濃度を基準としてそれよりも所定値だけ高い
濃度を超えている領域の曲線に限られる。つまり
前記散乱線を示す記録領域端部近傍の濃度変化曲
線と各直線との交点は求められず、照射野内の画
像を担持する画像濃度変化曲線と上記直線との交
点が、各直線について1つずつ求められることに
なる。なお上記所定値δの好ましい値は、実験
的、経験的に求めることができる。
次いで照射野認識回路220は、上記の交点
P1,P2,P3…Pnのうち、最も記録領域端部に近
い交点に対応する画素X0を照射野エツジ点画素
と判定する。つまり、前述したように画像濃度d
は照射野103Bに近づくにつれて大略低濃度側
に凸となつて急激に増大するから、記録領域端部
に最も近い交点は照射野エツジ部分に存在するの
である。このような解析を、記録領域103Aの
反対側の端部についても行なうことにより、画素
列X1−X1について照射野エツジ点画素X0が2つ
検出できる(第2図a参照)。
照射野認識回路220は以上述べた解析を、例
えば画素列X1−X1と平行な画素列X2−X2、およ
び直交する画素列Y1−Y1,Y2−Y2についても行
ない(第2図a参照)、その他の照射野エツジ点
画素X0,Y0を求める。そしてこのようなエツジ
点画素X0,Y0よりも外側の部分は照射野外部分、
内側の部分は照射野103Bと認識し、この認識
した照射野103Bを示す照射野情報Stを前述の
通り制御回路314に送る。制御回路314が、
該情報Stが示す照射野103B内の先読み画像信
号Spのみに基づいて読取ゲイン設定値a、収録
スケールフアクター設定値bを決定すれば、それ
らの条件は照射野外部分の蓄積記録情報の影響を
受けず、実際に照射野103B内に記録されてい
る放射線画像情報に対して最適なものとなりう
る。
なお本実施態様においては、画像処理条件設定
値cも上記照射野103B内についての先読み画
像信号Spのみに基づいて決定され、照射野10
3B内の放射線画像情報に対して最適となるよう
にされている。
サンプル画像信号を抽出する画素列は、第2図
に示した例、すなわち蓄積性螢光体シート103
の左右方向2列(X1−X1とX2−X2)および上下
方向2列(Y1−Y1とY2−Y2)に限られるもので
はない。第2図に示したサンプル画像信号の抽出
の仕方は、例えば照射野103Bが蓄積性螢光体
シート103上において四角形に絞られると定ま
つていて、照射野認識回路220もこの前提に基
づいて照射野を認識するように構成されているよ
うな場合に有効である。照射野がどのような形状
に絞られるか定まつていない場合には、サンプル
画像信号の抽出を、互いに比較的密な多数の画素
列について行なうようにし、求められた多数の照
射野エツジ点画素を結んだ境界線の内側を照射野
と認識するようにすればよい。
また上記実施態様においては、各画素グループ
L1,L2,L3…Lnの領域幅をそれぞれ画素N個分
ずつと一定にしているが、この領域幅は各画素グ
ループ毎に変えてもよく、例えば画素グループの
シート端部側からの順番iについての関数として
もよい。なおこれらの領域幅の好ましい値は、実
験的、経験的に求めることができる。 さらに第
1図に示される装置は、本読み用読取系と先読み
用読取系とを個別に有しているが、例えば特開昭
58−67242号に示されるように本読み用読取系と
先読み用読取系とを兼用し、先読みが終了したな
らばシート移送手段により蓄積性螢光体シートを
読取系に戻して本読みを行ない、先読み時には励
起光エネルギー調整手段により、励起光エネルギ
ーが本読み時のそれよりも小さくなるように調整
してもよく、本発明方法はそのような装置によつ
て放射線画像情報読取りを行なう場合においても
適用可能である。
(発明の効果) 以上詳細に説明した通り本発明の放射線画像情
報の読取条件決定方法によれば、先読みにおい
て、放射線照射外部分の影響を排除して、放射線
照射野に記録されている蓄積記録情報を正しく把
握し、本読みの読取条件を適正に設定することが
できる。したがつて本発明方法によれば、放射線
絞りをかけて撮影がなされた蓄積性螢光体シート
からも、常に観察読影適性の優れた放射線画像を
再生することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施態様方法により読取条
件を決定する放射線画像情報記録再生システムの
概略図、第2図は本発明に係る蓄積性螢光体シー
ト上の放射線照射野絞り状態と、該シートの一画
素列の画像濃度変化の例を示す説明図、第3図は
本発明方法を説明する説明図である。 30…先読み用読取部、40…本読み用読取
部、50…画像再生部、100…放射線源、10
1…被写体、102…放射線線、103…蓄積性
螢光体シート、104…絞り、201…先読み用
レーザ光源、202…先読み用レーザ光、204
…先読み用光偏向器、208…先読み用光検出
器、210…先読み用シート移送手段、220…
照射野認識回路、301…本読み用レーザ光源、
302…本読み用レーザ光、305…本読み用光
偏向器、310…本読み用光検出器、311…増
幅器、312…A/D変換器、314…制御回
路、320…本読み用シート移送手段、a…読取
ゲイン設定値、b…収録スケールフアクター設定
値、Sp…先読み画像信号、So…本読み画像信号、
St…照射野情報。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 放射線画像情報が照射野絞りをかけて蓄積記
    録された蓄積性螢光体シートに励起光を照射し、
    この励起光照射により前記シートから発せられた
    輝尽発光光を光検出手段により光電的に読み取つ
    て可視像再生のための画像信号を得る本読みに先
    立つて、予めこの本読みに用いられる励起光より
    も低レベルの励起光を前記シートに照射してこの
    シートに蓄積記録された画像情報の概略を読み取
    る先読みを行ない、この先読みにより得られた情
    報に基づいて前記本読みを行なう際の読取条件を
    決定し、この読取条件にしたがつて前記本読みを
    行なうようにした放射線画像情報読取方法におい
    て、 前記先読みによつて得られた先読み画像信号か
    ら、前記シートの記録領域端部から中央側に向か
    つて延びる任意の画素列に関するサンプル画像信
    号を抽出し、 このサンプル画像信号が示す画像濃度変化を、
    前記端部から中央側に向かつて順次L1,L2,L3
    …Lnの画素グループ毎にそれぞれ、実質的に1
    次方程式からなる近似式F1,F2,F3…Fnで表わ
    し、 これらの近似式F1,F2,F3…Fnが示す各直線
    と、前記サンプル画像信号が示す所定濃度以上領
    域の画像濃度変化曲線との交点をそれぞれP1
    P2,P3…Pnとしたとき、これらの交点P1,P2
    P3…Pnのうち前記シートの端部に最も近い交点
    よりもシート中央側の領域を放射線照射野と認識
    し、 この放射線照射野と認識した領域に関する先読
    みの情報に基づいて前記読取条件を決定すること
    を特徴とする放射線画像情報の読取条件決定方
    法。
JP60188861A 1985-08-28 1985-08-28 放射線画像情報の読取条件決定方法 Granted JPS6248868A (ja)

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JP2582639B2 (ja) * 1989-04-14 1997-02-19 富士写真フイルム株式会社 放射線画像の放射線照射野正誤判定方法

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