JPH0523501Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、上合のような底壁に筒状の落し口が
突設されている雨樋の梱包構造に関する。

（従来の技術） 一般に、雨樋は、複数個を積み重ねた状態で一
括して段ボール箱に収め、梱包されていた。

（考案が解決しようとする課題） しかしながら、上合のような底壁に筒状の落し
口が突設されている雨樋は、積み重ね状態に於け
る安定性が得られ難い。従つて、そのまま段ボー
ル箱に収めて梱包すると、雨樋は少しの振動でも
互いに干渉して傷付け合い、又、落下等による衝
突時に於いては、上側の上合が下側の上合に対し
て側壁を開くように食い付いて破損させるという
問題が生じていた。

そこで、段ボール箱内に於ける雨樋の位置を固
定させる為に、雨樋間や雨樋と段ボール箱との隙
間に発泡スチロールを介在させるといつたことも
行われているが、この場合は、発泡スチロールを
雨樋の形状に応じて成形しなければならず、手間
がかかり、コスト高になるという問題点があつ
た。

（課題を解決するための手段） 本考案雨樋の梱包構造は、上記の欠点を解消
し、低コストでありながら、雨樋の保護機能を備
えた梱包構造を提供する為になされたものであつ
て、その要旨は、底壁に筒状の落し口が突設され
ていると共に、底壁の相対向する１組の側縁から
高さの異なる側壁が立設されている上合を、複数
個段ボール箱に梱包する雨樋の梱包構造に於い
て、段ボール箱が、段ボール製仕切板によつて２
段３列の同大の区画に仕切られており、中央の２
個の区画には落し口が相対向するようにし、両側
の４個の区画には落し口が相背向するようにし、
且つ高さの等しい側壁が逆方向を向くようにし
て、上合が収納されていることを特徴とする雨樋
の梱包構造に存する。

（作用） 本考案に於いては、段ボール箱が、段ボール箱
仕切板によつて２段３列の同大の区画に仕切られ
ており、中央の２個の区画には落し口が相対向す
るようにし、両側の４個の区画には落し口が相背
向するようにし、且つ高さの等しい側壁が逆方向
を向くようにして、上合が収納されているので、
段ボール箱に衝撃が作用しても、各上合は個別に
分離されて相互に干渉せず、段ボール箱の仕切板
に挟まれた長辺中央への衝撃は上合の側壁間の空
間に吸収され、２枚の仕切板の両側への衝撃は側
壁の高さの差に基づく空間的余裕によつて吸収さ
れる。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面を参照しながら説
明する。

本実施例の上合１は、第２図に示すように、底
壁１１の相対向する１組の二側縁から高さの異な
る側壁１２，１３が稍斜め外方に立設されてお
り、底壁１１の略中央には、円筒状の落し口１４
が突設されている。

直方体状の段ボール箱２は、その内部に、長辺
を３分する位置に短辺と略同長の２枚の段ボール
箱３１、短辺の中央に長辺の略1/3の長さの３枚
の段ボール箱３２とを、略キ字状に組み合わせた
仕切板３を嵌着して同大の６個の区画に仕切られ
ている。

前記６個の区画中、中央の２個の区画には落し
口１３が相対向するようにし、両側の４個の区画
には落し口１３が相背向するようにし、且つ高さ
の等しい側壁が逆方向を向くようにして、上合１
が夫々１個ずつ収納されている。

（考案の効果） 本考案雨樋の梱包構造に於いては、全ての上合
は仕切板によつて仕切られているので、落下等に
より段ボール箱に衝撃が作用しても、上合が互い
に干渉して傷付け合うのを防止出来、又、各上合
は、特定の方向に配設されているので、逃げの可
能な空間的余裕によつて衝撃を吸収し、最も破損
し易い落し口の破損を防止することが出来る。然
も、仕切板は段ボール製であるので、安価に上記
の効果を得ることが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を示す横断面図、
第２図は実施例の上合を示す斜視図である。 １……上合、２……段ボール箱、３……段ボー
ル製仕切板、１１……底壁、１２，１３……側
壁、１４……落し口。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 底壁に筒状の落し口が突設されていると共に、
   底壁の相対向する１組の側縁から高さの異なる側
   壁が立設されている上合を、複数個段ボール箱に
   梱包する雨樋の梱包構造に於いて、 段ボール箱が、段ボール製仕切板によつて２段
   ３列の同大の区画に仕切られており、中央の２個
   の区画には落し口が相対向するようにし、両側の
   ４個の区画には落し口が相背向するようにし、且
   つ高さの等しい側壁が逆方向を向くようにして、
   上合が収納されていることを特徴とする雨樋の梱
   包構造。