JPH0523354B2 - - Google Patents

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JPH0523354B2
JPH0523354B2 JP61021447A JP2144786A JPH0523354B2 JP H0523354 B2 JPH0523354 B2 JP H0523354B2 JP 61021447 A JP61021447 A JP 61021447A JP 2144786 A JP2144786 A JP 2144786A JP H0523354 B2 JPH0523354 B2 JP H0523354B2
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JP
Japan
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container
storage container
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vegetables
lid
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JP61021447A
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JPS62178873A (ja
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Koji Nagata
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Refrigeration Co
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、野菜を新鮮な状態で長期保存する冷
蔵庫の野菜貯蔵容器に関するものである。
従来の技術 従来、野菜、果物等を保存する容器としては米
国特許第3567667号明細書、米国特許第4515266号
明細書に記載されているものである。米国特許第
3567667号明細書に記載されているものは、容器
の開口を有する面すべてを透湿性のあるフイルム
で覆うものが記載されている。
また、米国特許第4515266号明細書には、ある
一定量以上の気体は通過させないフイルムにアル
ゴン、ヘリウム等を封入し、このフイルム内に果
物等を入れ、果物の呼吸を抑制することにより、
その腐食を防止する容器が記載されている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、米国特許第3507667号明細書に
記載の容器を直ちに冷蔵庫にて利用する場合、容
器の開口位置が一定せず、従つて、容器内で野菜
自身から蒸散する水分が容器内から逃げることが
できない状態(冷風が開口付近を通らない場合
等)が生じ、容器内の湿度が100%近くになる場
合がある。このような状態では、容器の内壁に水
滴が付き、この水滴が野菜類に落下し、野菜が損
傷する場合がある。
また、米国特許第4515266号明細書に記載され
た容器を冷蔵庫内において用いるのは、困難であ
る。すなわち、庫内の野菜室がアルゴン、ヘリウ
ム等のガスによつて常に満たされた状態であるこ
とが困難だからである。
本発明は上記問題点に鑑み、蓋体の結露発生を
抑制し野菜を長期保存出来る冷蔵庫の野菜貯蔵容
器を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段 そこで、本発明は上記の課題を解決するために
透湿性のある樹脂薄層と前記樹脂薄層の少なくと
も外側一面に形成された透湿性のある繊維層とか
ら透湿膜を構成し、前記繊維層に防菌防カビ処理
をした積層部材で、一部または全部を構成された
蓋体を、容器の開口部に密接して設けた構成とす
る。
作 用 本発明は上記した構成によつて、貯蔵した野菜
から蒸散作用或いは呼吸作用によつて発生してく
る水蒸気が、前記容器の蓋体表面に結露するのを
防止すると共に、容器内の野菜の乾燥を適度に抑
制し、野菜を長期保存出来る様にするものであ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。
14は上面開口部に蓋体15が密接された野菜
貯蔵容器である。前記蓋体15は、ポリエチレン
等のオレフイン系熱可塑性樹脂等よりなる多数の
貫通穴を有する平板16と、該平板16の片面に
溶着されたシリコーン樹脂薄層よりなる透湿膜1
7と、それらの外周辺に配設された塩化ビニル等
のゴム製パツキン18とより構成されている。そ
して、前記野菜貯蔵容器14は、前記冷蔵庫本体
1の冷蔵室12下部の所定位置に、前記野菜貯蔵
容器14が収納された時に外周辺にゴム製パツキ
ン18を有する前記蓋体15に密接される様に着
脱自在に配設されている。ここで、前記透湿膜1
7について詳細に説明する。前記透湿膜17は、
ポリエステル或いはナイロン等の繊維層17aの
上に数十ミクロンのシリコーン樹脂薄膜17bを
形成し、更に前記シリコーン樹脂薄膜17bの破
れを防止する為の保護繊維層17cを形成した積
層体である。そして、前記透湿膜17前記繊維層
17a面で前記平板16と溶着される。前記吸湿
性が低く透湿性に優れたシリコーン樹脂薄膜17
b自身は前記平板16との溶着は困難であるが、
前記の如く繊維層17aが介在すると、前記平板
16をその貫通穴を破壊しない程度に加熱プレス
することにより、溶融したポリオレフイン系の樹
脂が前記繊維層17aの織り目にくい込んで接着
されるものである。尚、前記シリコーン樹脂薄膜
17bはほとんどアモルフアスの鎮状分子集合体
から成り、これら線状の分子の集りが液体を完全
にシヤツトアウトし、10〜103Åの分子間隔によ
つてガス透過性を有するものである。即ち水蒸気
や空気、炭酸ガスが膜の内外で濃度差があれば透
過される性質のものである。
また、前記繊維層17a及び保護繊維層17c
には繊維用の安全性の高い防菌防カビ処理を施し
ている。該防菌防カビ処理剤として第四級アンモ
ニウム塩を有機シリコンを媒体として、繊維の表
面に化学結合させるものを使用する(例えば、東
洋紡績の「バイオシル」加工などである)。前記
処理剤に関して説明を付け加えると、第四級アン
モニウム塩が微生物の生育を抑制することは、従
来から知られているが、該化合物を繊維に直接化
学結合させることは困難であるため、前記有機シ
リコンを架橋剤として、第四級アンモニウム塩と
繊維を化学結合させるものである。一方、一般に
前記シリコーン樹脂薄膜17bを防菌防カビ処理
する場合は、防菌防カビ剤を樹脂に練り込んで表
面に徐々に溶出させる方法が採用されるが、この
場合には防菌防カビ効果が持続しない。しかし、
前記シリコーン樹脂薄膜17b自体を防菌防カビ
処理せず、前記繊維層17a,17cを前述の如
く処理することにより前記透湿膜17に防菌防カ
ビ処理をする方が非溶出タイプの処理が可能とな
り、安全で防菌防カビ効果が永続するものであ
る。
以上のような構成であるから、前記野菜貯蔵容
器14内への冷気の直接の進入がなく、前記野菜
貯蔵容器14に貯蔵した野菜13から蒸散した水
分により容器14内は適度な高湿に保たれる。そ
して、飽和湿度以上の水分は、第5図に示した如
く前記冷蔵室12に対面し冷気が良く当つて最も
冷却されやすい蓋体15の内側表面で結露しよう
とするが、前記蓋体15を構成する透湿膜17に
より冷蔵庫の蒸発器(図示しない)により乾燥状
態となる前記冷蔵室12へ矢印の如く徐々に透湿
する。また、野菜の貯蔵量が多く水分の蒸散量が
多い時、第5図の如く支持体である前記貫通穴を
有する平板16に若干の結露19が生じることが
あるが次第に消失する。従つて、水滴が落下して
野菜13の表面や野菜貯蔵容器14の底面に溜ま
ることがないので、貯蔵された野菜13は乾燥萎
縮することが抑制されると共に、水滴により損傷
されてヌルヌルした状態になることもなく、従来
より更に長期間に渡つて、野菜13特にホウレン
草などの葉菜類を新鮮な状態で貯蔵することが出
来る。また、前記透湿膜17は、前述した方法に
より防菌防カビ処理を施したことにより防菌防カ
ビ剤の溶出がなく、安全で且つ防菌防カビ効果が
永続するものであるから、細菌やカビの繁殖を抑
制し衛生性を持続することが出来る。尚、実験結
果によると、前記透湿膜17の透湿度が適切なも
のを選ぶことにより、前記野菜容器14内部は野
菜の保存に適していると云われる80〜95%RHの
湿度に保つことが出来る。また前記透湿膜17
は、透湿性を維持する為、吸湿性の高い材質でな
いことが条件である。従つて、前記実施例におい
て、シリコーン樹脂薄膜17bは同様に吸湿性が
低く透湿性を有する四フツ化エチレンやポリウレ
タン系の微多孔性の薄膜であつてもよい。
以下本発明の第2の実施例について図面を参照
しながら説明する。第6図は本発明の第2の実施
例を示す冷蔵庫の野菜貯蔵容器の断面図である。
前述の第1の実施例と同一構成部品は同一番号を
付し、その説明を省略する。
同図において、20は上面開口部に第1の実施
例で説明した透湿膜17を有する蓋体15が密接
された野菜貯蔵容器で、第1の実施例と異なるの
は、前記容器20の背面の一部に透湿窓21を設
けた点である。前記透湿窓21は支持体22と透
湿膜23より構成されたもので、その構成材料は
前述の蓋体15と同様なものである。前記容器2
0の背面は前記蓋体15と同様に前記冷蔵庫12
からの冷気でよく冷える為に結露しやすい箇所
で、蒸散作用の激しいホウレン草等の葉菜類が大
量に貯蔵された時には、従来密閉構造にすると蓋
体だけでなく容器背面にも結露することがあつ
た。しかし、以上のように透湿膜17,23を蓋
体15と容器20背面に配設することにより、前
記野菜貯蔵容器20は密閉構造でありながら結露
を防止しつつ適度な高湿とすることが可能とな
り、第1の実施例で説明したと同様に、従来より
更に長期間に渡つて、野菜13特にホウレン草な
どの葉菜類を新鮮な状態で貯蔵することが出来
る。また、湿潤状態となる前記透湿膜17,23
の表面は防菌防カビ処理がなされている為、細菌
やカビの繁殖がなく衛生的である。
発明の効果 以上のように本発明の冷蔵庫の野菜貯蔵容器
は、吸湿性がなく透湿性のある樹脂薄層と前記樹
脂薄層の少なくとも片側一面に形成された繊維層
とから透湿膜を構成し、前記繊維層に非溶出型の
防菌防カビ処理をした積層部材で一部または全部
を構成された蓋体を、防菌防カビ処理面が容器の
内側に位置するように容器の開口部に密接して設
けたものであるから、前記野菜貯蔵容器は、冷気
の直接の進入がなく、内部に貯蔵された新鮮な野
菜自身から蒸散する水分により容器内に適度な高
湿度に保たれ、野菜が乾燥萎縮するのを抑制出来
る。また前記蓋体や背面の結露がほとんどなく、
貯蔵した野菜上への水滴の落下がないので水滴に
より野菜、特にホウレン草などの葉菜類が損傷さ
れてヌルヌルした状態になることがなく、野菜を
長期間新鮮な状態で貯蔵することが出来るもので
ある。
また、前記積層部材の繊維層に非溶出型の防菌
防カビ処理をしたものである為に、安全で防菌防
カビ効果が永続し、細菌やカビの繁殖がなく衛生
性を持続することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の冷蔵庫の野菜貯蔵容器の装置
状態を示す要部断面図、第2図は同野菜貯蔵容器
の蓋体の斜視図、第3図は第2図に対応する裏面
の斜視図、第4図は同蓋体の要部拡大断面図、第
5図は第4図における結露及び透湿状態の説明
図、第6図は別の実施例の野菜貯蔵容器の断面図
である。 15……蓋体、16……貫通穴を有する平板、
17……透湿膜、17a……防菌防カビ処理され
た繊維層、17b……シリコーン樹脂薄膜、17
c……防菌防カビ処理された保護繊維層。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 吸湿性がなく透湿性のある樹脂薄層と、前記
    樹脂薄層の少なくとも片側一面に形成された繊維
    層とから透湿膜を構成し、前記繊維層に非溶出型
    の防菌防カビ処理をした積層部材で一部または全
    部を構成された蓋体を、防菌防カビ処理面が容器
    の内側に位置するように容器の開口部に密接して
    設けてなる冷蔵庫の野菜貯蔵容器。 2 積層部材を多数の貫通穴を有する樹脂製平板
    と接合して成る特許請求の範囲第1項記載の冷蔵
    庫の野菜貯蔵容器。 3 積層部材で容器の上面の一部または全部を構
    成してなる特許請求の範囲第1項記載の冷蔵庫の
    野菜貯蔵容器。 4 積層部材で容器の背面の一部または全部を構
    成して成る特許請求の範囲第1項記載の冷蔵庫の
    野菜貯蔵容器。
JP2144786A 1986-02-03 1986-02-03 冷蔵庫の野菜貯蔵容器 Granted JPS62178873A (ja)

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JP2144786A JPS62178873A (ja) 1986-02-03 1986-02-03 冷蔵庫の野菜貯蔵容器

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JPS62178873A JPS62178873A (ja) 1987-08-05
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6375511B2 (ja) * 2013-12-27 2018-08-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 冷蔵庫

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5825261U (ja) * 1981-08-13 1983-02-17 トヨタ自動車株式会社 自動車用温水ウオツシヤ装置
JPS60251378A (ja) * 1984-05-28 1985-12-12 松下冷機株式会社 冷蔵庫の野菜貯蔵容器

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