JPH0523084A - 魚釣用リールの糸長計測装置 - Google Patents

魚釣用リールの糸長計測装置

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JPH0523084A
JPH0523084A JP18435091A JP18435091A JPH0523084A JP H0523084 A JPH0523084 A JP H0523084A JP 18435091 A JP18435091 A JP 18435091A JP 18435091 A JP18435091 A JP 18435091A JP H0523084 A JPH0523084 A JP H0523084A
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泰 橋本
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京市 金子
Kazuya Nanbu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、魚釣用リールの糸長計測装置に関
し、小型,軽量で糸種に関係なく距離の測定を高精度で
行うことが可能な魚釣用リールの糸長計測装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 リール本体に、スプールの糸巻径の表面に超
音波ビームを発射する送信手段及び糸巻径の表面から反
射された反射波を受信する受信手段、並びに送信手段か
ら発射された超音波ビームが受信手段に受信されるまで
の時間を測定する計時手段及びこの計時手段で測定され
た時間を糸巻径に比例した電気信号に変換する糸巻径検
出手段とからなる糸巻径計測手段を装着すると共に、そ
の送信手段と受信手段を、スプール軸を含む平面上に位
置するようにリール本体に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、魚釣用リールの糸長計
測装置、更に、詳しくはスプールの回転数から釣糸の繰
出量及び巻取量を高精度に計測できる糸長計測装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年の魚釣用リールにあっては、スプー
ルからの釣糸の繰出し長さ/巻取り長さを計測して魚の
いる棚に正確に仕掛けを降ろし、又、投釣では仕掛けの
飛距離を測って仕掛けを投入したポイントを確認できる
ようになっている。
【0003】そして、釣糸の繰出量、巻取量を計測する
方法としては、従来、例えば特開昭60−244247
号公報に示されるように、リール本体に組み込んだマイ
クロコンピュータに糸の太さをパラメータとする糸巻量
及びスプール糸巻径の関係式や糸の全長等のデータをキ
ーボードから入力しておき、糸長計測に際してスプール
の回転をセンサで検出し、このセンサからのパルス信号
をカウンタにより計数してその計数値を演算周期毎にマ
イクロコンピュータに取り込むと共に、使用する糸径に
応じた糸長計算式を選定してこの計算式に基づき糸長を
演算し、その演算結果を表示器に出力することにより繰
出し或いは巻取りの糸長を表示器にデジタル表示して釣
人の便に供するようにしていた。
【0004】然し、上述の如き従来の魚釣用リールに於
ける糸長計測装置では、使用する糸が変わる度に糸の太
さデータやスプールに巻いた糸の全長データを、その都
度キーボードを操作して入力しなければならず、その入
力操作が煩雑になると共に、糸長計算式が2次式又は3
次式となるため、演算能力の低いマイクロコンピュータ
では糸長演算に時間がかかり、投釣のように糸の繰出速
度が速い場合には、糸の繰出速度に糸長演算スピードが
追いつかず、時々刻々に変化する糸長を瞬時に表示でき
ない。又、糸長計算式を簡単にすると、正確な糸長計測
が不能となる問題があった。
【0005】そこで、本出願人は、斯かる問題を解決し
た魚釣用リールの糸長計測装置を開発し、これを特願昭
63−137764号で開示した。この出願に係る魚釣
用リールの糸長計測装置は、リール本体と、このリール
本体に回転可能に支持された釣糸が巻回されたスプール
と、このスプールの回転を検出するセンサと、このセン
サから出力されるパルス信号をアップ及びダウンカウン
トするアップ/ダウンカウンタと、上記スプールの糸巻
径の表面にスポット光を照射する発光手段と、糸巻径の
表面から反射される反射光の位置をポジションセンサで
検出して糸巻径に比例した電気信号に変換する糸巻径検
出手段と、この糸巻径検出手段からの糸巻径データと上
記アップ/ダウンカウンタの計数値とを基に糸長を演算
する手段と、この演算手段で演算された糸長を表示する
表示器とから構成されている。
【0006】そして、この魚釣用リールの糸長計測装置
では、発光手段がスプールの糸巻径表面を照射すると、
そのスポット反射光の位置が糸巻径検出手段のポジショ
ンセンサで検出されて糸巻径に比例した信号に変換でき
るから、この糸巻径信号とアップ/ダウンカウンタで計
数された糸繰出又は巻取時の回転数に相当する回転数を
基にして糸長を演算手段で計算すれば、繰出糸長及び巻
取糸長を迅速且つ高い精度で求めることができ、而も、
糸長計測時に於ける糸の太さや糸の全長等のパラメータ
は不要になり、リールの操作性が良くなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、斯かる糸長
計測装置では、スプールの糸巻径の表面にスポット光を
照射しているため、LED,半導体レーザ素子等の発光
体より出力された光ビームをレンズ等の光学系により糸
巻面上に集束させる必要があり、又、反射光を別の光学
系によりポジションセンサに集束させる必要があるとい
う問題があった。
【0008】即ち、上述のような光学系を使用する場合
には、光学系があるためセンサ部を小型化することが非
常に困難であり、又、一つの光学系により測定できる糸
巻径の範囲が限定されるため、リールのサイズに応じて
光学系を変更せざるを得なかった。
【0009】本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもの
で、小型,軽量で糸種に関係なく距離の測定を高精度で
行うことが可能な魚釣用リールの糸長計測装置を提供す
ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
め、本発明は、リール本体と、このリール本体にスプー
ル軸を介して回転可能に支持され釣糸が巻回されたスプ
ールと、このスプールの回転を検出するセンサと、この
センサから出力されるパルス信号をアップ及びダウンカ
ウントするアップ/ダウンカウンタと、上記スプールの
糸巻径の表面に超音波ビームを発射する送信手段及び糸
巻径の表面から反射された反射波を受信する受信手段、
並びに送信手段から発射された超音波ビームが受信手段
に受信されるまでの時間を測定する計時手段及びこの計
時手段で測定された時間を糸巻径に比例した電気信号に
変換する糸巻径検出手段とからなる糸巻径計測手段と、
この糸巻径計測手段からの糸巻径データと上記アップ/
ダウンカウンタの計数値とを基に糸長を演算する演算手
段と、この演算手段で演算された糸長を表示する表示器
とを備え、上記糸巻径計測手段の送信手段と受信手段
は、スプール軸を含む平面上に位置するようにリール本
体に取り付けられていることを特徴としている。
【0011】
【作用】本発明によれば、送信手段により超音波ビーム
がスプールの糸巻径表面に発射され、その反射波が受信
用超音波センサにより受信手段で受信され、計時手段に
より、送信手段から発射された超音波ビームが受信手段
に受信されるまでの時間が測定される。そして、糸巻径
検出手段により、計時手段で測定された時間が糸巻径に
比例した電気信号に変換され、この糸巻径信号とアップ
/ダウンカウンタで計数された糸繰出又は巻取時の回転
数に相当する回転数を基にして糸長が演算手段により計
算される。
【0012】又、本発明によれば、釣糸の繰出し又は巻
取りによって糸巻径が変化しても、送信手段と受信手段
は、スプール軸を含む平面上に位置しているから、糸巻
径の変化に超音波の送信,受信時間がリニアに対応して
高精度の測定を行うこととなる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1乃至図12は本発明の第一実施例に係る
魚釣用リールを示し、図中、1はリール本体3に回転可
能に支持されたスプール、5は手動ハンドルで、この手
動ハンドル5やスプール1内に配置されたスプール駆動
モータ(図示せず)による回転力がリール本体3内に装
着した減速歯車機構7でスプール1に伝達されて、釣糸
9の繰出しや巻取りが行われるようになっている。
【0014】又、11は魚釣用リールの制御機構を収容
する電子制御機構収容体で、その操作パネル上には糸長
を表示するデジタル表示器13が配設されている。そし
て、この電子制御機構収容体11は、リール左側枠15
とリール右側枠17の間に着脱自在に取り付けられてい
る。
【0015】即ち、図1に示すように、リール本体3に
はスプール軸19の一端を軸支するリール左側枠15と
減速歯車機構7を覆うリール右側枠17が、リール本体
3のフレーム21に取り付けられており、図2及び図3
に示すように、リール右側枠17側のフレーム21に
は、上記電子制御機構収容体11をリール本体3の前方
上部にセットするための載置部23がスプール1に沿っ
て設けられている。そして、リール右側枠17側のフレ
ーム21には、電子制御機構収容体11の一側部に設け
た係合爪25が係合可能な係合孔27が設けられてい
る。
【0016】一方、電子制御機構収容体11の他側部側
には、リール左側枠15にネジ止めされる固定片29が
設けられており、図示しないがフレーム21にネジ止め
されたリール左側枠15のネジを外してこれをフレーム
21から矢印A方向へ取り外すと、上記係合孔27に係
合した係合爪25が抜けて、電子制御機構収容体11が
リール左側枠15と一体にフレーム21から取り外せる
ようになっている。
【0017】又、図2に於て、31,33は後述する糸
巻径検出装置35を構成する送信用超音波センサと受信
用超音波センサで、上記電子制御機構収容体11の底部
には、図4に示すように、スプール軸19の軸心Lを含
む一平面M1上にこれらの超音波センサ31,33が位
置するように2つのセンサ取付孔37がスプール軸19
に沿って設けられており、これらのセンサ取付孔37内
に超音波センサ31,33が夫々収容されて、両超音波
センサ31,33がリール本体3の前方上部に配置され
た構造となっている。そして、両超音波センサ31,3
3の外周には、図2及び図5に示すように、発泡材やシ
リコン,防振ゴムからなる吸振材39を巻回して相互干
渉による短絡を防止した構造となっている。
【0018】尚、上記各送信用超音波センサ31及び受
信用超音波センサ33は、図6の如き円柱状の外形を有
する防水構造となっており、図7に示すように、圧電セ
ラミックス41にリード線43を介して端子45を接続
して構成されている。その他、図7中、47は音響整合
層、49は金属ケース、51はベース、そして、53は
シール材である。
【0019】而して、上記送信用超音波センサ31は、
図4に示すように、スプール1に巻回された釣糸9の糸
巻径の表面Pに超音波ビーム55を発射する送信手段と
して機能し、又、受信用超音波センサ33は糸巻径の表
面Pから反射された反射波57を受信する受信手段とし
て機能するもので、送信用超音波センサ31から発射し
た超音波ビーム55の反射波57を受信用超音波センサ
33が良好に受信できるように、両超音波センサ31,
33は、糸巻径の表面Pと略V字状に配置されている。
そして、図2に示すように、上記載置部23には、超音
波ビーム55と反射波57を通過させるための切欠き5
9が形成されている。
【0020】図8は上記電子制御機構収容体11内に収
容された魚釣用リールの制御機構の詳細を示し、図中、
61は糸長演算,糸長表示及びデータの書込制御を行う
マイクロコンピュータで、このマイクロコンピュータ6
1は、プログラムメモリ, データメモリ, タイマ及び入
出力装置を制御管理して与えられたジョブを処理すべく
必要な演算,転送処理を実行するCPU(中央処理装
置) 63と、糸長演算処理プログラム及び糸長計算式を
格納するROM65及びCPU63での演算結果等のデ
ータを記憶するRAM67と、入力インターフェース6
9及び出力インターフェース71とを備え、これらはバ
ス73を介してCPU63に接続されている。
【0021】75は上記スプール1の回転及びその方向
を検出するセンサで、一対のリードスイッチ75a,7
5bと、これに対向してスプール1の内側周縁に固着し
た複数のマグネット75cとから構成されている。
【0022】そして、リードスイッチ75a,75bが
マグネット75cによりいずれか先にON/OFFされ
ることで得られるスプール1の正転、逆転判定信号を、
入力インターフェース69を通してCPU63に取り込
むことで、内蔵のアップ/ダウンカウンタ77をアップ
カウント又はダウンカウント状態にセットするようにな
っている。
【0023】又、リードスイッチ75a,75bのON
/OFFにより得られるスプール1の回転パルスを入力
インターフェース69を通してアップ/ダウンカウンタ
77に入力することにより、該カウンタをアップカウン
ト又はダウンカウントさせるようになっている。
【0024】更に、入力インターフェース69には、糸
巻径検出装置35が送信回路79,受信回路81を介し
て接続されている。又、上記出力インターフェース71
には、デコーダ83を介して糸長表示用のデジタル表示
器13が接続されている。
【0025】既述したように、糸巻径検出装置35は、
スプール1の糸巻径の表面Pに超音波ビーム55を発射
する送信用超音波センサ31と、この送信用超音波セン
サ31と別個に配置され糸巻径の表面Pから反射された
反射波57を受信する受信用超音波センサ33とから構
成されている。
【0026】図8は又、糸巻検出装置35の制御手段の
詳細をも示すもので、この制御手段は、スプール1の糸
巻径の表面Pに送信用超音波センサ31から超音波ビー
ム55を発射するための送信回路79と、糸巻径の表面
Pから反射された超音波ビーム55の反射波57を受信
用超音波センサ33で受信する受信回路81とを備え、
送信用超音波センサ31から発射された超音波ビーム5
5が受信用超音波センサ33に受信されるまでの時間差
を、マイクロコンピュータ61に内蔵されているタイマ
84で測定するように構成されている。
【0027】そして、この時間差ΔtとROM65にメ
モリされた糸巻面までの距離d=(音速331〔m/s
ec〕×2)/1×Δtなる式よりdが算出される。図
9は、上記送信回路79及び受信回路81の一例を示す
もので、ドリガ端子85に測定を指示する信号がCPU
63から入ると、トランジスタ87がONして、パルス
・トランス89から高圧のパルス信号がCPU63の波
数だけ送信用超音波センサ31に印加される。
【0028】超音波ビーム55は糸巻径の表面Pで反射
されて反射波57となり、受信用超音波センサ33に入
り、受信波電圧を誘起する。受信波電圧は受信回路81
に入り、複数段の増巾回路を通り、検波トランス91を
経て、デテクタ端子93よりマイクロコンピュータ61
の入力インターフェース69に出力される。
【0029】一方、上記タイマ84はCPU63の測定
を指示する信号でスタートし、デテクタ端子93の信号
で測定を終る。そして、この時間差ΔtはRAM67に
メモリされ、距離dの計算に使われる。
【0030】図10は時間差測定の一例を示す。送信用
超音波センサ31に、例えばスプール1/4回転毎に一
回宛30μs の時間、送信の電圧波形95を印加し、送
信用超音波センサ31からスプール1の糸巻径の表面P
に超音波ビーム55を発射する。
【0031】糸巻径の表面Pで反射した反射波57は受
信用超音波センサ33に入り、電圧が誘起される。この
電圧は受信回路81で増巾されて、受信パルス57とし
て出力される。
【0032】送信パルスの立上りより受信パルスの立上
りまでの時間差150μs が時間差Δtとして、RAM
67にメモリされる。即ち、図8に示したように、送信
用超音波センサ31及び受信用超音波センサ33から糸
巻径の表面Pまでの距離dは、音速をvとすると、 d=Δt×(v/2) で求められるため、時間Δtを測定することにより距離
dを求めることが可能になる。
【0033】図11はリールが釣糸9を繰出し/巻取り
操作をした場合に、図9のデテクター端子93に現れる
センサ出力電圧とセンサ面から糸巻径の表面Pまでの距
離dとの関係を実測してプロットしたものである。距離
dとセンサ出力電圧は一次式の関係になる。そして、上
記CPU63により、糸巻径Dが求められ、後述するよ
うにして糸長が算出される。
【0034】尚、糸巻径Dは、図8に示すように、送信
用超音波センサ31及び受信用超音波センサ33とスプ
ール1のスプール軸19との間の距離をcとすると、 D=(c−d)×2 で容易に求めることができる。
【0035】次に、上述の如く構成された本実施例の糸
長計測動作を図12に示す処理手順に従って説明する。
図12のプログラムがスタートすると、先ず、ステップ
S1に於て、釣糸9の繰出しか否かを判定する。
【0036】ここで、釣糸9の繰出しであると判定され
た場合は、釣糸9の繰出しに従ってスプール1が正転方
向に回転されるため、センサ75からは正転方向の信号
が入力インターフェース69を通してCPU63に取り
込まれ、これによりアップ/ダウンカウンタ77をアッ
プ方向に設定すると共に、スプール1の回転に伴ってセ
ンサ75から出力されるスプール1回転毎のパルス信号
は、入力インターフェース69を通してアップ/ダウン
カウンタ77に取り込まれ、順次アップカウントされる
(ステップS2)。
【0037】次のステップS3では、マイクロコンピュ
ータ61の演算周期毎にアップ/ダウンカウンタ77の
計数内容NをCPU63に取り込み、更に糸巻径検出手
段35ら出力される糸巻径Dに対応する電圧を、A−D
変換器によりデジタル変換したデータを取り込み、次の
ステップS4でL=π・D・Nの計算を実行し、その演
算結果を出力インターフェース71及びデコーダ83を
通してデジタル表示器13に出力し、釣糸9の繰出糸長
Lをデジタル表示する(ステップS5)。
【0038】一方、ステップS1に於て、釣糸9の巻取
りであると判定された場合は、釣糸9の巻取りに伴って
スプール1が逆転方向に回転されるため、センサ75か
らは逆転方向の信号が入力インターフェース69を通し
てCPU63に取り込まれ、これによりアップ/ダウン
カウンタ77をダウン方向に設定すると同時に、スプー
ル1の逆回転に伴いセンサ75から出力されるパルス信
号はアップ/ダウンカウンタ77に取り込まれ、そのダ
ウンカウント動作により繰出時に計数した内容から減算
する(ステップS6)。
【0039】そして、次のステップS7では、マイクロ
コンピュータ61の演算周期毎にアップ/ダウンカウン
タ77の計数内容NaをCPU63に取り込み、La=
π・D・Naの計算を実行することにより巻取糸長、即
ち、繰り出された糸長から巻取糸長を差し引いた糸長L
aを演算し、これをデジタル表示器13に出力して糸長
Laをデジタル表示することとなる(ステップS8)。
【0040】又、釣糸9の繰出し又は巻取りによって糸
巻径が変化しても、両超音波センサ31,33は、図4
の如くスプール軸19の軸心Lを含む一平面M1 上に位
置しているから、糸巻径の変化に超音波の送信,受信時
間がリニアに対応して高精度の測定を行うこととなる。
【0041】このように、本実施例に係る魚釣用リール
の糸長計測装置は、距離の測定に超音波センサ31,3
3を使用したためレンズ等の光学系が不要となり、因っ
て、従来に比しセンサ部の小型化によりリールの小型化
を図ることが可能となる。
【0042】而も、本実施例は、送信用超音波センサ3
1と受信用超音波センサ33とを別個に配置し、超音波
センサ31,33の外周に吸振材39を巻回したことも
相俟って、送信用超音波センサ31に高圧のパルス信号
を印加して超音波ビーム55を発射した時にも、この送
信用超音波センサ31の残響が受信用超音波センサ33
に影響することがないため、スプール1の糸巻径表面P
と超音波センサ31,33との間の距離が短い時にも、
糸種に関係なく距離の測定を高精度で行うことが可能と
なる。
【0043】又、釣糸9の繰出し又は巻取りによって糸
巻径が変化しても、本実施例は、両超音波センサ31,
33を図4の如くスプール軸19の軸心Lを含む一平面
1 上に位置させたから、糸巻径の変化に超音波の送
信,受信時間がリニアに対応して高精度の測定を常時維
持できる利点を有する。
【0044】更に又、本実施例によれば、スプール軸1
9を基に超音波センサ31,33を配置できるので、超
音波センサ31,33の位置決めも容易である。加え
て、一般に魚釣用リールはゴミ等が付着し易い厳しい状
況下で使用されることが多いが、本実施例にあっては、
超音波センサ31,33にゴミ等が付着した場合に、電
子制御機構収容体11を載置部23から取り外せば超音
波センサ31,33の送,受信部に付着したゴミ等の除
去が容易に行える等、メンテナンス上も優れた利点を有
する。
【0045】図13は本発明の第二実施例を示し、上記
第一実施例では、リール本体3の前方上部にセットした
電子制御機構収容体11の底部に超音波センサ31,3
3を取り付けたが、この第二実施例に示すように電子制
御機構収容体97をスプール1の上部に配置し、その底
部に超音波センサ31,33を取り付けてもよい。
【0046】以下、この第二実施例を説明するが、発明
部分を除く構成については上記第一実施例と同様の構成
とされているため、ここではそれらについての説明は省
略し、専ら発明部分について説明する。そして、第一実
施例と同一のものは同一符号を以って表示する。
【0047】図13中、99は電子制御機構収容体97
を載置する載置部で、この載置部99はスプール1に沿
ってリール本体3の略中央上部に設けられている。そし
て、この載置部99上に電子制御機構収容体97が取り
付けられているが、電子制御機構収容体97は上記電子
制御機構収容体11と同一の構造によって、リール左側
枠15と一体にフレーム21から取り外し可能となって
いる。
【0048】又、電子制御機構収容体97の底部には、
図14に示すように、スプール軸19の軸心Lを含む一
平面M2 上にこれらの超音波センサ31,33が位置す
るように2つのセンサ取付孔101がスプール軸19に
沿って設けられており、これらのセンサ取付孔101内
に超音波センサ31,33が夫々収容されて、両超音波
センサ31,33がリール本体3の中央上部に配置され
た構造となっている。そして、送信用超音波センサ31
から発射した超音波ビーム55の反射波57を受信用超
音波センサ33が良好に受信できるように、両超音波セ
ンサ31,33は、糸巻径の表面Pと略V字状に配置さ
れている。又、図13に示すように、上記載置部99に
は、超音波ビーム55と反射波57を通過させるための
通過孔103が、超音波センサ31,33に対向して形
成されている。
【0049】本実施例に係る魚釣用リールの糸長計測装
置はこのように構成されており、斯かる糸長計測装置に
よっても、上記第一実施例と同様、所期の目的を達成す
ることが可能である。
【0050】図15は本発明の第三実施例を示し、上記
第一,二実施例では超音波センサ31,33を電子制御
機構収容体11,97を介してリール本体3の前方や中
央上部に取り付けたが、以下述べるようにセンサ支持体
105を介して超音波センサ31,33をリール本体1
07の後方に配置してもよい。尚、本実施例に於ても、
発明部分を除く構成については上記第一実施例と同様の
構成とされているため、それらについての説明は省略
し、専ら発明部分について説明する。そして、第一実施
例と同一のものは同一符号を以って表示する。
【0051】図15及び図16に於て、109はリール
本体後部の支柱、111はこの支柱109の下部中央に
設けられた切欠きで、この切欠き111内には、超音波
センサ31,33のセンサ支持体105がビス113で
着脱可能に取り付けられている。
【0052】そして、センサ支持体111のスプール対
向面111aには、図17に示すように、スプール軸1
9の軸心Lを含む一平面M3 上に超音波センサ31,3
3が位置するように2つのセンサ取付孔115がスプー
ル軸19に沿って設けられており、これらのセンサ取付
孔115内に超音波センサ31,33が夫々収容され
て、超音波センサ31,33がスプール1に対向してリ
ール本体3の後方に配置された構造となっている。又、
送信用超音波センサ31から発射した超音波ビーム55
の反射波57を受信用超音波センサ33が良好に受信で
きるように、両超音波センサ31,33は、糸巻径の表
面Pと略V字状に配置されている。そして、超音波セン
サ31,33のリード線117は、支柱109及びリー
ル左側枠15内を経て電子制御機構収容体119に接続
されている。
【0053】本実施例はこのように構成されているか
ら、本実施例によっても、第一実施例と同様、レンズ等
の光学系が不要となるため、リールの小型化を図ること
が可能となると共に、糸巻径が変化しても高精度の測定
を糸種に関係なく常時維持できる利点を有する。
【0054】又、本実施例によれば、超音波センサ3
1,33にゴミ等が付着した場合に、センサ支持体10
5を支柱109から取り外せば超音波センサ31,33
の送,受信部に付着したゴミ等の除去が容易に行える
等、メンテナンス上も優れた利点を有する。
【0055】尚、上記各実施例は、送信用超音波センサ
31と受信用超音波センサ33という2つの超音波セン
サを用いたもので本発明を説明したが、図18に示すよ
うに、送信,受信を1個の超音波センサ121で行う糸
巻径計測手段にも適用できるものであり、例えば図1の
電子制御機構収容体11の底部に、図18の如くスプー
ル軸19の軸心Lを含む一平面M1 上にこの超音波セン
サ121が位置するように1つのセンサ取付孔(図示せ
ず)を設け、このセンサ取付孔内に超音波センサ121
を収容して、超音波センサ121をリール本体3の前方
上部に配置してもよく、斯かる構造によっても、上記第
一実施例と同様、所期の目的を達成することが可能であ
る。
【0056】又、上記各実施例では、スプール1の一側
に直接固着したマグネット75cに一対のリードスイッ
チ75a,75bを対向配置して、スプール1の回転数
及びその回転方向を検出するセンサ75を構成したが、
公知の噛合伝達機構を介してスプール1と連動回転する
回転体の回転を検知するようにセンサを構成してもよい
ことは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る魚釣用
リールの糸長計測装置によれば、従来の如きレンズ等の
光学系が不要となるため、リールの小型化を図ることが
可能となると共に、糸巻径が変化しても高精度の測定を
糸種に関係なく常時維持できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に於ける魚釣用リールの平
面図である。
【図2】超音波センサの取付構造を示す電子制御機構収
容体の断面図である。
【図3】電子制御機構収容体の取付位置を示す魚釣用リ
ールの側面図である。
【図4】第一実施例に於ける超音波センサの取付位置を
示す斜視図である。
【図5】超音波センサの取付構造を示す電子制御機構収
容体の底面図である。
【図6】超音波センサの全体斜視図である。
【図7】超音波センサの内部構造を示す断面図である。
【図8】本発明の一実施例に於ける糸長計測装置の全体
構成図である。
【図9】本実施例に於ける糸巻径検出装置の送受信回路
図である。
【図10】本実施例に於ける超音波ビームの発信と受信
との関係を示す説明図である。
【図11】距離と時間差との関係を示すグラフである。
【図12】本実施例に於ける糸長計測表示の手順を示す
フローチャートである。
【図13】本発明の第二実施例に於ける超音波センサの
取付構造を示す電子制御機構収容体の底面図である。
【図14】第二実施例に於ける超音波センサの取付位置
を示す斜視図である。
【図15】本発明の第三実施例に於ける魚釣用リールの
平面図である。
【図16】図15に示す魚釣用リールの断面図である。
【図17】第三実施例に於ける超音波センサの取付位置
を示す斜視図である。
【図18】1個の超音波センサを用いた場合に於ける超
音波センサの取付位置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 スプール 3,107 リール本体 9 釣糸 19 スプール軸 31 送信用超音波センサ 33 受信用超音波センサ 61 マイクロコンピュータ 79 送信回路 81 受信回路 105 センサ支持体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南部 一弥 東京都東久留米市前沢3丁目14番16号 ダ イワ精工株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 リール本体と、 このリール本体にスプール軸を介して回転可能に支持さ
    れ釣糸が巻回されたスプールと、 このスプールの回転を検出するセンサと、 このセンサから出力されるパルス信号をアップ及びダウ
    ンカウントするアップ/ダウンカウンタと、 上記スプールの糸巻径の表面に超音波ビームを発射する
    送信手段及び糸巻径の表面から反射された反射波を受信
    する受信手段、並びに送信手段から発射された超音波ビ
    ームが受信手段に受信されるまでの時間を測定する計時
    手段及びこの計時手段で測定された時間を糸巻径に比例
    した電気信号に変換する糸巻径検出手段とからなる糸巻
    径計測手段と、 この糸巻径計測手段からの糸巻径データと上記アップ/
    ダウンカウンタの計数値とを基に糸長を演算する演算手
    段と、 この演算手段で演算された糸長を表示する表示器とを備
    え、 上記糸巻径計測手段の送信手段と受信手段は、スプール
    軸を含む平面上に位置するようにリール本体に取り付け
    られていることを特徴とする魚釣用リールの糸長計測装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6412722B1 (en) 1998-05-13 2002-07-02 Pure Fishing, Inc. Bait cast control fishing reel
CN105403180A (zh) * 2015-12-23 2016-03-16 南京信息工程大学 一种超声波计米器及其计米算法

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