JPH05209149A - 塗布用組成物 - Google Patents

塗布用組成物

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JPH05209149A
JPH05209149A JP30950992A JP30950992A JPH05209149A JP H05209149 A JPH05209149 A JP H05209149A JP 30950992 A JP30950992 A JP 30950992A JP 30950992 A JP30950992 A JP 30950992A JP H05209149 A JPH05209149 A JP H05209149A
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JP
Japan
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formula
siloxane unit
aqueous emulsion
vinyl
group
Prior art date
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Pending
Application number
JP30950992A
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English (en)
Inventor
Ippei Noda
一平 野田
Masami Ishikawa
正己 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
Original Assignee
Takemoto Oil and Fat Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takemoto Oil and Fat Co Ltd filed Critical Takemoto Oil and Fat Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、熱可塑性樹脂フィルム等の担体素材
に、特別な装置を必要とすることなく、経済的に、また
毒性も無く、高度の平滑性、撥水撥油性、離型性、耐汚
染性等の表面特性を付与することができる、塗布用組成
物を提供するものである。 【構成】本発明は、ポリオルガノシロキサンにビニル単
量体をグラフト化又はグラフト重合若しくはグラフト共
重合した特定構造のポリシロキサン−ポリビニルグラフ
ト共重合体の水性エマルジョンから成ることを特徴とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は塗布用組成物に関する。
磁気記録媒体、包装材料、電気・電子関連材料、製版材
料、印刷材料、写真フィルム材料、熱転写記録媒体、感
熱孔版原紙等に用いられる熱可塑性樹脂フィルム等の担
体素材は、平滑性、撥水撥油性、離型性、耐汚染性等の
表面特性を具備するものであることが要請される。本発
明は、かかる要請に応える、特に熱転写記録媒体や感熱
孔版原紙に用いられる熱可塑性樹脂フィルムに対して上
記表面特性を付与するのに好適な、水性エマルジョン型
の塗布用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、担体素材に上記のような表面特性
を付与する手段として、1)重合性単量体含有組成物を
塗布し、これに放射線、プラズマ等を照射する手段、
2)オリゴマー、シラン等のカップリング剤を塗布する
手段、3)有機溶剤型塗料にシリコーン系グラフト共重
合体を添加した組成物を塗布する手段(特開昭58−1
54766、特開昭58−164656)、4)エマル
ジョン型塗料にフッ素系グラフト共重合体、シリコーン
系グラフト共重合体を添加した組成物を塗布する手段
(特開昭60−243167)、等がある。
【0003】ところが、1)の従来手段には、a)特別
な装置が必要であり、非経済的である、2)の従来手段
には、b)付与した表面特性に劣る、3)の従来手段に
は、c)毒性が強く、また付与した表面特性に劣る、
4)の従来手段には、d)塗布する組成物が不均質のた
め、付与した表面特性に劣る、という欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、1)〜4)の従来手段におけるa)〜d)
の欠点である。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明者らは、
上記課題を解決するべく鋭意研究した結果、ポリオルガ
ノシロキサンにビニル単量体をグラフト化又はグラフト
重合した特定構造のグラフト共重合体の水性エマルジョ
ンから成る塗布用組成物が正しく好適であることを見出
した。
【0006】すなわち本発明は、下記の式1で示される
シロキサン単位及び下記の式2で示されるシロキサン単
位から選ばれる1種又は2種以上のシロキサン単位
(A)と、下記の式3で示されるシロキサン単位、下記
の式4で示されるシロキサン単位及び下記の式5で示さ
れるシロキサン単位から選ばれる1種又は2種以上のシ
ロキサン単位(B)とを主構成単位とし、シロキサン単
位(A)/シロキサン単位(B)=99/1〜0/10
0(モル比)の割合で含み、且つ式2で示されるシロキ
サン単位及び/又は式5で示されるシロキサン単位をこ
れらの合計量として全シロキサン単位の0.5モル%以
上含むポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の
水性エマルジョンから成ることを特徴とする塗布用組成
物に係る。
【0007】
【式1】
【式2】
【式3】
【式4】
【式5】
【0008】[式1〜式5において、 R1〜R3:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有す
る、同時に同一又は異なる、非置換又は置換のラジカル
重合性をもたない炭化水素基。 A1:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有し且つB1
と連結した2価の有機基。 A2:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有し且つB2
と連結した2価の有機基。 B1、B2:ビニル単量体ブロック又はビニル重合体ブロ
ック。]
【0009】本発明において、ポリシロキサン−ポリビ
ニルグラフト共重合は、それぞれビニル単量体ブロック
又はビニル重合体ブロックを有する、式2で示されるシ
ロキサン単位及び/又は式5で示されるシロキサン単位
を含むポリオルガノシロキサンである。かかるポリシロ
キサン−ポリビニルグラフト共重合体には、前記のシロ
キサン単位(A)及びシロキサン単位(B)の双方を主
構成単位とするものと、シロキサン単位(B)だけを主
構成単位とするものとが包含される。
【0010】シロキサン単位(A)及びシロキサン単位
(B)の双方を主構成単位とするポリシロキサン−ポリ
ビニルグラフト共重合体は、シロキサン単位(A)及び
シロキサン単位(B)の総和100モル%中でシロキサ
ン単位(A)を99モル%以下、またシロキサン単位
(B)を1モル%以上含むものであるが、シロキサン単
位(A)/シロキサン単位(B)=99/1〜80/2
0(モル比)の割合で含むものが好ましい。シロキサン
単位(A)及びシロキサン単位(B)の双方を主構成単
位とするポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体
は式2で示されるシロキサン単位及び/又は式5で示さ
れるシロキサン単位をこれらの合計量として全シロキサ
ン単位の0.5モル%以上含むものであり、シロキサン
単位(B)だけを主構成単位とするポリシロキサン−ポ
リビニルグラフト共重合体は式5で示されるシロキサン
単位を全シロキサン単位の0.5モル%以上含むもので
ある。
【0011】式1、式2及び式4において、R1〜R3
ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有する、非置換又
は置換の、ラジカル重合性をもたない炭化水素基であ
る。これらのうちで非置換炭化水素基としては、アルキ
ル基、シクロアルキル基、アリール基、アルキルアリー
ル基、アラルキル基等が挙げられるが、なかでもメチル
基、エチル基、ブチル基等の炭素数1〜4のアルキル基
又はフェニル基が有利に選択される。また置換炭化水素
基としては、置換基としてハロゲン、エポキシ基、シア
ノ基、ウレイド基等を有する置換炭化水素基が挙げられ
るが、なかでもγ−グリシドキシプロピル基、β−
(3,4−エポキシ)シクロヘキシルエチル基、γ−ク
ロロプロピル基、トリフルオロプロピル基等が有利に選
択される。これらの非置換炭化水素基と置換炭化水素基
とは任意の比率にすることができる。
【0012】式2及び式5において、A1及びA2はケイ
素原子に直接結合した炭素原子を有し、且つA1はB
1と、またA2はB2と連結した2価の有機基である。A1
及びA2はポリオルガノシロキサンにビニル単量体ブロ
ック又はビニル重合体ブロックを連結する基として重要
である。かかるA1及びA2としては、エチレン基、プロ
ピレン基、3−オキソ−4−オキサ−1,7−ヘプタン
ジイル基、2−メチル−3−オキソ−4−オキサ−1,
7−ヘプタンジイル基、トリメチレンチオキシ基等が挙
げられる。
【0013】式2及び式5において、B1及びB2はビニ
ル単量体をグラフト化して得られるビニル単量体ブロッ
ク又はビニル単量体をグラフト重合若しくはグラフト共
重合して得られるビニル重合体ブロックである。かかる
1及びB2には、フッ素置換基を有しないビニル単量体
をグラフト化して得られるビニル単量体ブロック又はフ
ッ素置換基を有しないビニル単量体をグラフト重合若し
くはグラフト共重合して得られるビニル重合体ブロック
の他に、フッ素置換基を有するビニル単量体をグラフト
化して得られるビニル単量体ブロック又はフッ素置換基
を有するビニル単量体を含有するビニル単量体をグラフ
ト重合若しくはグラフト共重合して得られるビニル重合
体ブロックが包含される。そしてここに、フッ素置換基
を有するビニル単量体を含有するビニル単量体をグラフ
ト重合若しくはグラフト共重合して得られるビニル重合
体ブロックには、フッ素置換基を有するビニル単量体を
グラフト重合若しくはグラフト共重合して得られるビニ
ル重合体ブロックの他に、フッ素置換基を有するビニル
単量体とフッ素置換基を有しないビニル単量体とをグラ
フト共重合して得られるビニル重合体ブロックが包含さ
れる(以下、これらを単にビニル単量体ブロック又はビ
ニル重合体ブロックという)。
【0014】上記のフッ素置換基を有しないビニル単量
体としては、1)メチルメタクリレート、エチルメタク
リレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、シクロヘ
キシルメタクリレート等のアルキルメタクリレート類、
2)メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート等のアルキルアクリレート類、3)スチレ
ン、α−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体、4)
ビニルベンゾエート、酢酸ビニル等のビニルエステル
類、5)スチレンスルホン酸ナトリウム、アリルスルホ
ン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸ナトリウム、メタク
リロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、アクリル酸、メタクリル酸等のイオン性基を有する
ビニル単量体、6)アクリルアミド、ポリエチレングリ
コールメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレー
ト等の水溶性ビニル単量体、7)グリシジルメタクリレ
ート、無水マレイン酸等の反応性基を有するビニル単量
体、等が挙げられるが、なかでも芳香族ビニル単量体、
アルキル(メタ)アクリレート、アクリロニトリルから
選ばれる1種又は2種以上を90重量%以上含有するも
の、特にスチレン、メチル(メタ)アクリレート、エチ
ル(メタ)アクリレートが好ましい。
【0015】また上記のフッ素置換基を有するビニル単
量体としては、1)1H,1H,11H−エイコサフル
オロウンデシルアクリレート、1H,1H−ヘプタフル
オロブチルアクリレート、ヘキサフルオロイソプロピル
アクリレート、1H,1H,5H−オクタフルオロペン
チルアクリレート、1H,1H−ペンタデカフルオロオ
クチルアクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロ
プロピルアクリレート、2,2,2−トリフルオロエチ
ルアクリレート等のフルオロアルキルアクリレート類、
2)1H,1H,11H−エイコサフルオロウンデシル
メタクリレート、1H,1H−ヘプタフルオロブチルメ
タクリレート、ヘキサフロオロイソプロピルメタクリレ
ート、1H,1H,5H−オクタフルオロペンチルメタ
クリレート、1H,1H−ペンタデカフルオロオクチル
メタクリレート、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ
プロピルメタクリレート、2,2,3,3−テトラフル
オロプロピルメタクリレート、2,2,2−トリフルオ
ロエチルメタクリレート等のフルオロアルキルメタクリ
レート類、3)2,2,3,3−テトラフルオロプロピ
ル−2−(トリフルオロメチル)プロペノエート、2,
2,2−トリフルオロエチル−2−(トリフルオロメチ
ル)プロペノエート等のα−フルオロアルキルアクリル
酸エステル類、4)1−(トリフルオロメチル)ビニル
アセテート等のα−フルオロアルキルビニルカルボン酸
エステル類、5)ビニルトリフルオロアセテート等のフ
ルオロカルボン酸ビニルエステル類、6)3−フルオロ
スチレン、4−フルオロスチレン等のフルオロ置換スチ
レン類、7)α−トリフルオロメチルスチレン等のα−
フルオロアルキルスチレン類、等が挙げられるが、なか
でもビニル基の近傍にフッ素置換基やフルオロアルキル
基を有しないものが好ましい。フッ素の電子吸収性やフ
ルオロアルキル基による立体効果の影響が少なく、グラ
フト重合性若しくはグラフト共重合性に優れているから
である。ビニル単量体としてフッ素置換基を有しないビ
ニル単量体とフッ素置換基を有するビニル単量体とを用
いる場合には、それぞれフッ素置換基を有する、芳香族
ビニル単量体、カルボン酸ビニル、アルキル(メタ)ア
クリレートから選ばれる1種又は2種以上を2重量%以
上含有するものが好ましい。
【0016】本発明において、ポリシロキサン−ポリビ
ニルグラフト共重合体は、以上説明したようなシロキサ
ン単位(A)及びシロキサン単位(B)の双方を主構成
単位とするもの、又はシロキサン単位(B)だけを主構
成単位とするものであるが、本発明は該ポリシロキサン
−ポリビニルグラフト共重合体における主構成単位以外
の構成単位である末端基の種類を特に限定するものでは
ない。かかる末端基としては、水素、ヒドロキシル基、
トリメチルシリル基等が挙げられるが、なかでもトリメ
チルシリル基が好ましい。
【0017】次に本発明におけるポリシロキサン−ポリ
ビニルグラフト共重合体の水性エマルジョンの製造方法
について説明する。先ず加水分解によってシラノール基
を形成し得る化合物(以下、シラノール基形成性化合物
という)を水系媒体中で酸又はアルカリ等の加水分解触
媒存在下に加水分解してシラノール化合物を生成させ
る。次いでシラノール化合物を無機酸又は有機酸等の縮
重合触媒の存在下に縮重合してポリオルガノシロキサン
の水性エマルジョンを生成させる。該水性エマルジョン
の平均粒子径をより小さくしてより安定な水性エマルジ
ョンを生成させるために、シラノール基形成性化合物の
加水分解反応系やシラノール化合物の縮重合反応系に適
宜界面活性剤を用いることができる。最後にポリオルガ
ノシロキサンの水性エマルジョンにビニル単量体及びラ
ジカル重合触媒を加えてグラフト化又はグラフト重合若
しくはグラフト共重合を行ない、ポリオルガノシロキサ
ンにビニル単量体ブロック又はビニル重合体ブロックを
導入する。かくして所望するポリシロキサン−ポリビニ
ルグラフト共重合体の水性エマルジョンを得る。
【0018】上記の製造方法において、シラノール基形
成性化合物としては、各種のアルコキシシラン、クロル
シラン、ハイドロジェンシラン、アシロキシシラン、シ
クロシロキサン化合物等が挙げられる。本発明において
は、加水分解によって2〜4個のシラノール基が形成さ
れるようなシラノール基形成性化合物を主に用いるが、
シラノール基が形成されたシラノール化合物の縮重合度
を調整し、また末端基を導入する目的で、加水分解によ
って1個のシラノール基が形成されるようなシラノール
基形成性化合物を全シラノール基形成性化合物に対して
4モル%以下の範囲で用いることができる。また本発明
においては、前述したようにポリオルガノシロキサンに
ビニル単量体ブロック又はビニル重合体ブロックを導入
するために、シラノール基形成性化合物として、分子中
にラジカル重合性基又はチオール基等の官能基を有する
シラノール基形成性化合物を用いる。かかる官能基を有
するシラノール基形成性化合物の比率は全シラノール基
形成性化合物に対して7.5モル%以下とする。
【0019】4個のシラノール基が形成されるシラノー
ル基形成性化合物としては、テトラメトキシシラン、テ
トラエトキシシラン、テトラブトキシシラン、テトラク
ロルシラン等が挙げられる。また3個のシラノール基が
形成されるシラノール基形成性化合物としては、メチル
トリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、メチ
ルトリアセトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、メチルトリス(ジメチルアミノ)シラン、メチルト
リクロルシラン、フェニルトリクロルシラン、メチルジ
クロルメトキシシラン、メチルジクロルハイドロジェン
シラン、メチルシラントリオール、メチルジクロルシラ
ノール、メチルクロルシランジオール等が挙げられる。
【0020】2個のシラノール基が形成されるシラノー
ル基形成性化合物としては、1)ジメチルジメトキシシ
ラン、ジメチルジクロルシラン、ジメチルジハイドロジ
ェンシラン、ジメチルクロルシラノール等のシラン化合
物、2)オクタメチルシクロテトラシロキサン等のシク
ロシロキサン化合物が挙げられる。また1個のシラノー
ル基が形成されるシラノール基形成性化合物としては、
1)トリメチルメトキシシラン、トリメチルクロルシラ
ン、トリメチルハイドロジェンシラン等のシラン化合
物、2)ヘキサメチルジシロキサン等のシロキサン化合
物が挙げられる。
【0021】官能基を有するシラノール基形成性化合物
としては、1)メタクリロイルオキシプロピル・トリメ
トキシシラン、ビニル・トリメトキシシラン、アリール
・トリメトキシシラン、メルカプトプロピル・トリメト
キシシラン等の3個のシラノール基が形成される化合
物、2)メタクリロイルオキシプロピル・メチル・ジメ
トキシシラン、ビニル・メチル・ジメトキシシラン、ア
リール・メチル・ジメトキシシラン、メルカプトプロピ
ル・メチル・ジメトキシシラン等の2個のシラノール基
が形成されるシラン化合物、3)メタクリロイルオキシ
プロピル・ジメチル・メトキシシラン、ビニル・ジメチ
ル・メトキシシラン、アリール・ジメチル・メトキシシ
ラン、メルカプトプロピル・ジメチル・メトキシシラン
等の1個のシラノール基が形成されるシラン化合物が挙
げられる。
【0022】シラノール基形成性化合物としては、グリ
シジル基、ウレイド基、アミノ基等の極性基で置換され
た炭化水素基を有するシラノール基形成性化合物を任意
の割合で用いることができる。かかる置換炭化水素基を
有するシラノール基形成性化合物を全シラノール基形成
性化合物に対して5〜30モル%の範囲で用いるもの
は、得られる水性エマルジョンの平均粒子径をより小さ
くし、その安定性をより向上する上で好ましい。置換炭
化水素基を有するシラノール基形成性化合物としては、
1)γ−グリシドキシプロピル・トリメトキシシラン、
γ−ウレイドプロピル・トリメトキシシラン、N,N−
ジメチルアミノプロピル・トリメトキシシラン等の3個
のシラノール基が形成されるシラン化合物、2)γ−グ
リシドキシプロピル・メチル・ジメトキシシラン、γ−
ウレイドプロピル・メチル・ジメトキシシラン、N,N
−ジメチルアミノプロピル・メチル・ジメトキシシラン
等の2個のシラノール基が形成されるシラン化合物、
3)γ−グリシドキシプロピル・ジメチル・メトキシシ
ラン、γ−ウレイドプロピル・ジメチル・メトキシシラ
ン、N,N−ジメチルアミノプロピル・ジメチル・メト
キシシラン等の1個のシラノール基が形成されるシラン
化合物が挙げられる。
【0023】本発明におけるポリシロキサン−ポリビニ
ルグラフト共重合体の水性エマルジョンを製造するに
は、前述したように、シラノール基形成性化合物を水系
媒体中で加水分解し、生成したシラノール化合物を縮重
合してポリオルガノシロキサンの水性エマルジョンを得
るが、ここで用いる水系媒体は、水を30重量%以上、
好ましくは90重量%以上含有する均一溶媒である。水
以外に併用できる溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、アセトン、テトラヒドロフラン
等の水溶性溶媒が挙げられる。
【0024】ポリオルガノシロキサンにビニル単量体ブ
ロック又はビニル重合体ブロックを導入するグラフト化
又はグラフト重合若しくはグラフト共重合は、ポリオル
ガノシロキサンの水性エマルジョンにラジカル重合触媒
及びビニル単量体を加え、不活性ガス雰囲気下で撹拌す
ることによって行なう。この際の反応は室温〜用いたビ
ニル単量体の沸点の温度範囲で実施できる。グラフト化
又はグラフト重合若しくはグラフト共重合に際し、ポリ
オルガノシロキサン中に含まれるラジカル重合性の炭素
−炭素二重結合やチオール基を介してビニル単量体が結
合する場合には、その相対的使用量に応じて、該ビニル
単量体がグラフト化又はグラフト重合若しくはグラフト
共重合したポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合
体の水性エマルジョンが得られる。
【0025】本発明において、ポリオルガノシロキサン
部分/グラフト化したビニル単量体部分又はグラフト重
合若しくはグラフト共重合したビニル重合体部分の割合
は、物性面からみて、99/1〜22/78(重量比)
とするのが好ましい。またポリシロキサン−ポリビニル
グラフト共重合体の水性エマルジョンから成る塗布用組
成物により優れた性能を発揮させるためには、該水性エ
マルジョンに含まれる粒子はその平均粒子径が0.01
〜0.5μmのものが好ましく、0.02〜0.3μm
のものが更に好ましい。
【0026】水性エマルジョンに含まれるポリシロキサ
ン−ポリビニルグラフト共重合体の濃度は限定されない
が、5〜50重量%のものが製造上及び安定性の上から
有利である。かかる水性エマルジョンを塗布用組成物と
して具体的に使用するに際しては、該水性エマルジョン
を適宜の濃度となるように水で希釈し、ローラータッチ
法、スプレー法等の公知の方法によって各種のフィルム
やシート等の担体素材に塗布する。
【0027】本発明の塗布用組成物を適用する担体素材
としてはポリエステル、ナイロン及びポリプロピレンか
ら選ばれる熱可塑性樹脂のフィルム又はシートが好まし
く、ポリエステルのフィルム又はシートが特に好まし
い。この場合において、ポリエステルのフィルム又はシ
ートに、平滑性、撥水撥油性、密着防止性、離型性、耐
汚染性等の表面特性をより高度に付与できる。本発明の
塗布用組成物を上記のような熱可塑性樹脂のフィルム又
はシートに塗布するに際しては、該塗布用組成物である
水性エマルジョンをこれに含まれるポリシロキサン−ポ
リビニルグラフト共重合体の濃度が通常は0.1〜10
重量%、好ましくは1〜5重量%となるように水で希釈
した後、ローラータッチ法、スプレー法等の公知の方法
によって塗布する。塗布する工程は、熱可塑性樹脂のフ
ィルム又はシートの製造工程において、これらの溶融押
出し直後における延伸配向前の工程、一軸延伸配向後に
おける二軸延伸配向前の工程、又は二軸延伸配向後の工
程のいずれでもよいが、一軸延伸配向後における二軸延
伸配向前の工程が好ましく、いずれの工程で塗布する場
合でも通常は、ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共
重合体として製品である熱可塑性樹脂のフィルム又はシ
ート1m2当り0.01〜0.2gとなるように塗布す
る。
【0028】
【実施例】
・試験区分1 下記各例の水性エマルジョンを調製し、該水性エマルジ
ョンの平均粒子径及び分散安定性を表1にまとめて示し
た。平均粒子径及び分散安定性は次のように測定又は評
価したものである。
【0029】平均粒子径:各例で調製した水性エマルジ
ョンを、動的光散乱法により、電気泳動光散乱光度計
(ELS−800、大塚電子社製)を用いて測定した。
【0030】分散安定性:各例で調製した水性エマルジ
ョンを、密栓したガラス製容器に入れて静置し、該容器
の底部における沈降層の有無、該容器の上部における上
澄層の有無を、下記の基準で観察評価した。 ×;1日静置後に沈降層又は上澄層が認められたもの △;2日〜1週間の間に沈降層又は上澄層が認められた
もの ○;1週間後〜1ケ月の間に沈降層又は上澄層が認めら
れたもの ◎;1ケ月後も沈降層及び上澄層が認められないもの
【0031】・・実施例1 反応容器にイオン交換水1080gを仕込み、酢酸0.
2gを添加して均一な溶液とした。これにメチルトリメ
トキシシラン1333g(9.78モル)、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン27g(0.11
モル)及びγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン394g(1.67モル)を添加し、温度を30℃に
保ちながら加水分解反応を行った。約30分間でシラノ
ール化合物を含有する透明な反応液を得た。次に別の反
応容器にイオン交換水475gとドデシルベンゼンスル
ホン酸50gをとり、よく溶かした後、温度を80〜8
5℃にした。これに上記で得た反応液300gを約2時
間かけて滴下した。15分間熟成後、徐冷し、室温にな
るまで1時間撹拌した。反応終了後、炭酸ナトリウム水
溶液でPH7.0になるように調整し、非線状ポリオル
ガノシロキサンの水性エマルジョンを得た。この水性エ
マルジョン中に含まれる非線状ポリオルガノシロキサン
の微粒子は平均粒子径が0.08μmであった。上記で
得た水性エマルジョンに過硫酸カリウム1g及びイオン
交換水163gを加え、窒素ガス雰囲気下に温度を70
〜75℃にし、スチレン47.2gを約1時間かけて滴
下した。滴下終了後、約3時間その温度を保持し、重合
を完結した。得られた水性エマルジョン中のポリシロキ
サン−ポリビニルグラフト共重合体は球状の固体粒子で
あり、その平均粒子径は0.09μm、該水性エマルジ
ョンの固形分濃度は20%、該水性エマルジョン中のポ
リシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の濃度は1
5.2%であった。
【0032】・・実施例2 オクタメチルシクロテトラシロキサン100g(0.3
4モル)を、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1
gを溶解しておいたイオン交換水300gに加え、ホモ
ミキサーにて10000rpmで予備撹拌した後、ホモ
ジナイザーにて350kg/cm2の圧力で3回通すことによ
り乳化分散させた。これにイオン交換水780gを加
え、蟻酸0.2gを添加混合し、20℃で30分間撹拌
した。これを20℃で撹拌しつつ、メチルトリメトキシ
シラン1200g(8.8モル)、γ−メタクリロキシ
プロピルトリメトキシシラン27g(0.11モル)及
びγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン120
g(0.51モル)を添加し、温度を30℃に保ちなが
ら加水分解を行った。約30分間でシラノール化合物を
含有する反応液を得た。次に別の反応容器にイオン交換
水475gとラウリルジメチルヒドロキシエチルアンモ
ニウムハイドロオキサイド32.6gをとり、よく溶か
した後、温度を80〜85℃にした。これに上記で得た
反応液300gを約2時間かけて滴下した。15分間熟
成後、徐冷し、室温になるまで1時間撹拌した。反応終
了後、弱塩酸水溶液でPH7.0になるように調製し、
非線状ポリオルガノシロキサンの水性エマルジョンを得
た。この水性エマルジョン中に含まれる非線状ポリオル
ガノシロキサンの微粒子は平均粒子径が0.10μmの
粒子であった。この水性エマルジョンに過硫酸カリウム
1g及びイオン交換水1725gを加え、窒素ガス雰囲
気下に温度を70〜75℃にし、エチルアクリレート1
32g及びメチルアクリレート57gの混合モノマーを
約1時間かけて滴下した。滴下終了後、約3時間その温
度を保持し、重合を完結した。得られた水性エマルジョ
ン中のポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体は
球状の固体粒子であり、その平均粒子径は0.14μ
m、該水性エマルジョンの固形分濃度は20%、該水性
エマルジョン中のポリシロキサン−ポリビニルグラフト
共重合体の濃度は18.8%であった。
【0033】・・実施例3 実施例1におけるγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン394gをγ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン191g(0.81モル)とテトラエチルシ
リケート187g(0.90モル)に代えた他は実施例
1と同様の操作を行った。得られた水性エマルジョン中
のポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体はほぼ
球状であり、その平均粒子径は0.05μm、該水性エ
マルジョンの固形分濃度は20%、該水性エマルジョン
中のポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の濃
度は15.2%であった。
【0034】・・実施例4 実施例1におけるγ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシラン27gをγ−メタクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシラン34.8g(0.15モル)に代えた
他は実施例1と同様の操作を行った。得られた水性エマ
ルジョン中のポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重
合体は球状の固体粒子であり、その平均粒子径は0.0
8μm、該水性エマルジョンの固形分濃度は20%、該
水性エマルジョン中のポリシロキサン−ポリビニルグラ
フト共重合体の濃度は16.3%であった。
【0035】・・実施例5 実施例1におけるメチルトリメトキシシラン1333g
とγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン394
gをメチルトリメトキシシラン1648g(12.1モ
ル)に代え、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシ
シランを27gから36g(0.15モル)に代え、ド
デシルベンゼンスルホン酸を50gから80gに代え、
スチレンを47.2gから62.5gに代えた他は実施
例1と同様の操作を行った。得られた水性エマルジョン
中のポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体は球
状の固体粒子であり、その平均粒子径は0.20μm、
該水性エマルジョンの固形分濃度は24%、該水性エマ
ルジョン中のポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重
合体の濃度は16.6%であった。
【0036】・・実施例6 オクタメチルシクロテトラシロキサン97.7g(0.
33モル)、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシ
ラン4.6g(19.6ミリモル)、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン2.0g(8.1ミリモ
ル)を混合し、これをドデシルベンゼンスルホン酸1.
0gを溶解したイオン交換水300gに加え、ホモミキ
サーで分散した後、更にホモジナイザーで均一乳化し
て、シラノール化合物の水性エマルジョンを得た。次に
フラスコにドデシルベンゼンスルホン酸31g、イオン
交換水217gを仕込み、よく溶解した後、温度を80
〜85℃に昇温し、これに上記で得たシラノール化合物
の水性エマルジョンを2時間かけて滴下した。滴下終了
後、85℃で1時間熟成した。熟成終了後、室温まで冷
却し、炭酸ナトリウムで中和して、縮重合を完結し、ポ
リオルガノシロキサンの水性エマルジョンを得た。最後
に上記で得たポリオルガノシロキサンの水性エマルジョ
ンにイオン交換水483g、過硫酸カリウム1.5gを
溶解し、これをフラスコに移して、フラスコ内に窒素を
流しながら70℃まで加温し、スチレン100gをゆっ
くり滴下した。滴下終了後、3時間熟成して、ポリシロ
キサン−ポリビニルグラフト共重合体の水性エマルジョ
ンを得た。該水性エマルジョンに含まれるポリシロキサ
ン−ポリビニルグラフト共重合体の平均粒子径は0.0
6μm、該水性エマルジョンの固形分濃度は19.1
%、該水性エマルジョン中のポリシロキサン−ポリビニ
ルグラフト共重合体の濃度は16.3%であった。
【0037】・・実施例7 オクタメチルシクロテトラシロキサン100.6g
(0.34モル)、ヘキサメチルジシロキサン1.6g
(0.01モル)、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン3.3g(13.3ミリモル)を混合し、
これをドデシルベンゼンスルホン酸1.1gを溶解した
イオン交換水315gに加え、ホモミキサーで分散した
後、更にホモジナイザーで均一乳化して、シラノール化
合物の水性エマルジョン421gを得た。次にシラノー
ル化合物の水性エマルジョンをフラスコに仕込み、80
℃にて5時間、縮重合した後、16時間徐冷して、炭酸
ナトリウム0.32g含有の飽和水溶液で中和し、濾過
してポリオルガノシロキサンの水性エマルジョンを得
た。最後に上記で得たポリオルガノシロキサンの水性エ
マルジョンをフラスコに仕込み、過硫酸カリウム1.6
g、イオン交換水400gを加えて70℃に加熱した。
フラスコ内を窒素置換後、スチレン45g(0.43モ
ル)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、80℃に加
熱して4時間熟成した。40℃まで徐冷し、濾過して、
ポリシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の水性エ
マルジョンを得た。該水性エマルジョンに含まれるポリ
シロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の平均粒子径
は0.30μm、該水性エマルジョンの固形分濃度は1
6.9%、該水性エマルジョン中のポリシロキサン−ポ
リビニルグラフト共重合体の濃度は16.8%であっ
た。
【0038】・・実施例8 オクタメチルシクロテトラシロキサン204.2g
(0.69モル)、γ−グリシドキシプロピルトリメト
キシシラン20.2g(0.085モル)、γ−メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン4.8g(19.
3ミリモル)を混合し、これをドデシルベンゼンスルホ
ン酸2.5gを溶解したイオン交換水750gに加え、
ホモミキサーで分散した後、更にホモジナイザーで均一
乳化して、シラノール化合物の水性エマルジョンを得
た。次にフラスコにドデシルベンゼンスルホン酸77.
5g、イオン交換水542.5gを仕込み、よく溶解し
た後、温度を80〜85℃に昇温し、これに上記で得た
シラノール化合物の水性エマルジョンを2時間かけて滴
下した。滴下終了後、85℃で1時間熟成した。熟成終
了後、室温まで冷却し、炭酸ナトリウムで中和して、縮
重合を完結し、ポリオルガノシロキサンの水性エマルジ
ョンを得た。最後に上記で得たポリオルガノシロキサン
の水性エマルジョンにイオン交換水725g、過硫酸カ
リウム2.3gを溶解し、これをフラスコに移して、フ
ラスコ内に窒素を流しながら70℃まで加温し、ビニル
トリフルオロアセテート224.9g(1.61モル)
をゆっくり滴下した。滴下終了後、3時間熟成して、ポ
リシロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の水性エマ
ルジョンを得た。該水性エマルジョンに含まれるポリシ
ロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の平均粒子径は
0.26μm、該水性エマルジョンの固形分濃度は2
0.8%、該水性エマルジョン中のポリシロキサン−ポ
リビニルグラフト共重合体の濃度は17.5%であっ
た。
【0039】・・実施例9 オクタメチルシクロテトラシロキサン97.7g(0.
33モル)、ヘキサメチルジシロキサン1.8g(1
1.1ミリモル)、γ−メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン6.4g(25.8ミリモル)、ドデシル
ベンゼンスルホン酸2.8gをイオン交換水234gに
溶解し、実施例8の場合と同様にして、ポリオルガノシ
ロキサンの水性エマルジョンを得た。そして上記で得た
ポリオルガノシロキサンの水性エマルジョン、過硫酸カ
リウム2.5g、イオン交換水967.5g、メチルメ
タクリレート50.0g及び4−フルオロスチレン2
5.0gを用い、実施例8の場合と同様にして、ポリシ
ロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の水性エマルジ
ョンを得た。該水性エマルジョンに含まれるポリシロキ
サン−ポリビニルグラフト共重合体の平均粒子径は0.
22μm、該水性エマルジョンの固形分濃度は13.1
%、該水性エマルジョン中のポリシロキサン−ポリビニ
ルグラフト共重合体の濃度は12.9%であった。
【0040】・・比較例1 反応容器にイオン交換水288gを仕込み、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸50gを添加して均一な溶液とし、温
度を60℃に加熱した。これにメチルトリメトキシシラ
ン170g(1.25モル)及びγ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン2.8g(0.012モル)の
混合液を3時間かけて滴下した。温度60℃で12時間
撹拌を続け、炭酸ナトリウム水溶液で中和し、ポリオル
ガノシロキサンの水性エマルジョンを得た。該水性エマ
ルジョンに含まれるポリオルガノシロキサンは全体とし
て球状の固体粒子であり、その平均粒子径は0.90μ
mであったが、球状粒子の他に不定形粒子や凝集粒子が
みられ、該水性エマルジョンの固形分濃度は27.2
%、該水性エマルジョン中のポリオルガノシロキサンの
濃度は16.8%であった。
【0041】・・比較例2 反応容器にイオン交換水300gを仕込み、ドデシルベ
ンゼンスルホン酸1gを添加して均一な溶液とした。こ
れにオクタメチルシクロテトラシロキサン98.9g
(0.35モル)及びγ−グリシドキシプロピルメチル
ジメトキシシラン4.2g(0.019モル)を投入
し、回転撹拌翼で予備分散した後、ホモジナイザーで乳
化液とした。この乳化液を反応容器に移し、撹拌しなが
ら昇温して、温度80〜85℃で7時間加水分解と縮重
合を行い、室温まで冷却した後、炭酸水素ナトリウム水
溶液で中和し、ポリオルガノシロキサンの水性エマルジ
ョンを得た。該水性エマルジョン中に含まれるポリオル
ガノシロキサンの平均粒子径は5μm以上であって、1
00μm以上の粗大粒子が認められ、該水性エマルジョ
ンの固形分濃度は25.5%、該水性エマルジョン中の
ポリオルガノシロキサンの濃度は25.2%であった。
【0042】・・比較例3 片末端をメタクリロイルオキシプロピル基で変性したポ
リジメチルシロキサン(平均分子量5000)100g
をキシレン500gに溶解し、アゾビスイソブチルニト
リル0.2gと共にフラスコに仕込み、70℃に加熱し
た。フラスコ内を窒素置換した後、メチルメタクリレー
ト100gを2時間かけて滴下した。滴下終了後、80
℃で4時間熟成した。熟成終了後、徐冷し、過剰のメタ
ノールで再沈して、濾過した。濾過した固形分を乾燥し
た固体100gを、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム50gを溶解したイオン交換水850gに加え、ホ
モジナイザーで乳化して、水性エマルジョンを得た。
【0043】・・比較例4 直鎖のポリジメチルシロキサン(平均分子量1000
0)15g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2
gをイオン交換水88gに溶解し、ホモジナイザーで乳
化して、水性エマルジョンを得た。
【0044】・・比較例5 反応容器にイオン交換水2000gを仕込み、ドデシル
ベンゼンスルホン酸4gを添加して均一な溶液とした。
これにオクタメチルシクロテトラシロキサン395.6
g(1.4モル)及びγ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン1.4g(5.6ミリモル)を投入し、
回転撹拌翼で予備分散した後、ホモジナイザーで乳化液
とした。この乳化液を反応容器に移し、撹拌しながら昇
温して、温度80〜85℃で7時間加水分解と縮重合を
行い、室温まで冷却した後、炭酸水素ナトリウム水溶液
で中和し、ポリオルガノシロキサンの水性エマルジョン
を得た。上記で得たポリオルガノシロキサンの水性エマ
ルジョンに過硫酸カリウム2gを加えて20分間撹拌
し、窒素ガスを流しながら65〜70℃にてスチレン1
00gを30分間かけて滴下した後、65〜70℃で4
時間保持して重合を完結した。得られた水性エマルジョ
ン中に含まれるポリシロキサン−ポリビニルグラフト共
重合体の平均粒子径は5μm以上、該水性エマルジョン
の固形分濃度は20%、該水性エマルジョン中のポリシ
ロキサン−ポリビニルグラフト共重合体の濃度は19.
9%であった。
【0045】
【表1】
【0046】・試験区分2 25℃のオルソクロロフェノール中で測定した極限粘度
が0.62の、無機質フィラーをまったく含まないポリ
エチレンテレフタレートを、エクストルーダーで口金か
ら押し出し、これを40℃に冷却したドラム上で静電印
加を行いながら厚さ152μの押し出しフィルムとし、
続いて93℃に加熱した金属ロール上で長手方向へ3.
6倍に延伸して、一軸延伸フィルムを得た。次に上記一
軸延伸フィルムがテンターに至る直前の位置で、該一軸
延伸フィルムの片面上に、試験区分1で調製した水性エ
マルジョンを3本のロールから成るコーターヘッドから
均一塗布した。この際の塗布量は上記一軸延伸フィルム
1m2当り約2.3gとした(該塗布量は、下記二軸延
伸フィルムでは1m2当り約0.0129gに相当す
る)。最後に片面塗布した一軸延伸フィルムをテンター
内に導き、101℃で横方向へ3.5倍に延伸し、更に
225℃で6.3秒間熱固定して、二軸延伸フィルムを
得た(片面塗布後のフィルムが加熱を受けた時間は合計
で11秒間である)。該二軸延伸フィルムは9.8kgの
テンションでしわが発生することなく巻き取ることがで
きた。また該二軸延伸フィルムを1/2インチ幅にマイ
クロスリットし、500mg巻きのテープ52本を製造し
たが、この間、そのマイクロスリット化は何の問題もな
く良好に行なうことができた。試験区分1で調製した水
性エマルジョンの塗布性、二軸延伸フィルムについての
外観、水滴接触角、摩擦係数及び離型性を表2にまとめ
て示した。これらは次のように測定又は評価したもので
ある。
【0047】塗布性:一軸延伸フィルムの片面上に水性
エマルジョンを塗布したときの該水性エマルジョンの濡
れ状態及び二軸延伸フィルムに形成されている塗膜の均
一性を肉眼観察し、下記の基準で評価した。 ○;斑がまったく認められない △;わずかに斑が認められる ×;著しく斑が認められる
【0048】フィルムの外観:二軸延伸フィルムの透明
性を肉眼観察し、下記の基準で評価した。 ○;全面が無処理フィルムと同等の透明性を有する △;1部に透明性の劣る部分が認められる ×;全面が不透明である
【0049】水滴接触角:二軸延伸フィルムに23℃×
65%RHの雰囲気下で水滴を落とし、ゴニオメーター
(東京大学生産技術研究所製)でその接触角を測定し
た。
【0050】摩擦係数:二軸延伸フィルムを23℃×6
5%RHの雰囲気で調湿し、同条件下で梨地表面のステ
ンレス板に対する摩擦係数(μd)を摩擦係数測定機
(東洋精機社製のTR型、荷重200g、速度300mm
/分)で測定した。
【0051】離型性:二軸延伸フィルムの塗膜面に粘着
テープを貼合わせ、20mm幅に切り出し、引張り試験機
で180゜剥離力を測定した。
【0052】
【表2】
【0053】
【発明の効果】既に明らかなように、以上説明した本発
明には、熱可塑性樹脂フィルム等の担体素材に、特別な
装置を必要とすることなく、経済的に、また毒性も無
く、高度の平滑性、撥水撥油性、離型性、耐汚染性等の
表面特性を付与することができるという効果がある。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式1で示されるシロキサン単位及
    び下記の式2で示されるシロキサン単位から選ばれる1
    種又は2種以上のシロキサン単位(A)と、下記の式3
    で示されるシロキサン単位、下記の式4で示されるシロ
    キサン単位及び下記の式5で示されるシロキサン単位か
    ら選ばれる1種又は2種以上のシロキサン単位(B)と
    を主構成単位とし、シロキサン単位(A)/シロキサン
    単位(B)=99/1〜0/100(モル比)の割合で
    含み、且つ式2で示されるシロキサン単位及び/又は式
    5で示されるシロキサン単位をこれらの合計量として全
    シロキサン単位の0.5モル%以上含むポリシロキサン
    −ポリビニルグラフト共重合体の水性エマルジョンから
    成ることを特徴とする塗布用組成物。 【式1】 【式2】 【式3】 【式4】 【式5】 [式1〜式5において、 R1〜R3:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有す
    る、同時に同一又は異なる、非置換又は置換のラジカル
    重合性をもたない炭化水素基。 A1:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有し且つB1
    と連結した2価の有機基。 A2:ケイ素原子に直接結合した炭素原子を有し且つB2
    と連結した2価の有機基。 B1、B2:ビニル単量体ブロック又はビニル重合体ブロ
    ック。]
  2. 【請求項2】 式2のB1及び式5のB2が、芳香族ビニ
    ル単量体及びアルキル(メタ)アクリレートから選ばれ
    る1種又は2種以上のビニル単量体を含有するビニル単
    量体をグラフト重合して得られるビニル重合体ブロック
    である請求項1記載の塗布用組成物。
  3. 【請求項3】 式2のB1及び式5のB2が、それぞれフ
    ッ素置換基を有する、芳香族ビニル単量体、カルボン酸
    ビニル及びアルキル(メタ)アクリレートから選ばれる
    1種又は2種以上のビニル単量体を2重量%以上含有す
    るビニル単量体をグラフト重合して得られるビニル重合
    体ブロックである請求項1記載の塗布用組成物。
  4. 【請求項4】 シロキサン単位(A)とシロキサン単位
    (B)とを、シロキサン単位(A)/シロキサン単位
    (B)=99/1〜80/20(モル比)の割合で含む
    請求項1、2又は3記載の塗布用組成物。
  5. 【請求項5】 水性エマルジョンに含まれるポリシロキ
    サン−ポリビニルグラフト共重合体の粒子の平均粒子径
    が0.01〜0.5μmである請求項1、2、3又は4
    記載の塗布用組成物。
  6. 【請求項6】 ポリエステル、ナイロン及びポリプロピ
    レンから選ばれる熱可塑性樹脂のフィルム又はシートに
    適用するものである請求項1、2、3、4又は5記載の
    塗布用組成物。
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