JPH0519267Y2 - - Google Patents

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JPH0519267Y2
JPH0519267Y2 JP1986006172U JP617286U JPH0519267Y2 JP H0519267 Y2 JPH0519267 Y2 JP H0519267Y2 JP 1986006172 U JP1986006172 U JP 1986006172U JP 617286 U JP617286 U JP 617286U JP H0519267 Y2 JPH0519267 Y2 JP H0519267Y2
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steering column
steering
vehicle
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、車両におけるステアリング装置の車
体に対する取付けをなすステアリング支持構造に
関する。
(従来の技術) 車両のステアリング装置においては、ステアリ
ングシヤフトが回動自在に挿通せしめられるステ
アリングコラムが設けられ、そのステアリングコ
ラムが車体に固定されて、ステアリングシヤフト
及びそれに取り付けられるステアリングホイール
を含む部分の車体に対する取付けがなされる。こ
のようなステアリング装置におけるステアリング
シヤフト及びステアリングホイールを含む部分の
車体に対する取付けをなすステアリング支持構造
は、通常、例えば、実開昭58−111668号公報にも
示されている如くに、ステアリングコラムが、そ
の中間部及び下端部が車室前部に位置するカウル
ボツクスを形成するアツパーダツシユパネルに設
けられた2個のブラケツトに夫々取り付けられ
て、車体に固定されるようになされるもの、ある
いは、ステアリングコラムが、車室前部に位置す
るカウルボツクスを形成するアツパーダツシユパ
ネルから伸びるブラケツト及び車室とエンジンル
ームとを仕切るロアーダツシユパネルから伸びる
ブラケツトに取り付けられて、車体に固定される
ようになされるものとされる。後者の場合には、
例えば、第4図において実線で示される如くの構
成がとられ、斯かる構成においては、ステアリン
グホイール72が取り付けられたステアリングシ
ヤフト74が回動自在に挿通せしめられたステア
リングコラム70が備えられ、その中間部がアツ
パーダツシユパネル62から車室後方に向かつて
伸びるアツパーブラケツト60に取り付けられ、
また、その下端部がロアーダツシユパネル68か
ら車室側に伸びるブラケツト64に、それにさら
に設けられたロアーブラケツト66を介して取り
付けられて、ステアリングコラム70が車体に固
定される。
また、これらの構成を有するものとされるステ
アリング支持構造をとるにあたり、車室前部の両
側部に配されるカウルサイドパネルに両端部が
夫々固定されて車幅方向に伸びる支持部材を設
け、その支持部材により、アツパーダツシユパネ
ルに設けられてステアリングコラムの中間部が取
り付けられるブラケツトを支持するようにして、
車体に対するステアリングコラムの固定をより強
固なものとすることも提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、車両に対しては各種の規格が設けら
れており、それらのうちに、衝突時におけるステ
アリングホイールの車室後方側への移動量(ステ
アリングホイールの後方移動量という)を規定す
るものがある。斯かるステアリングホイールの後
方移動量は、車体の前方からの衝突時等におい
て、車体前部に配されたエンジン等が車室側に後
退することに伴つて生じるステアリングホイール
の車室後方側への水平移動距離に対応するものと
され、例えば、国によつて異なる許容値が設定さ
れている。そして、各車両は、夫々に要求される
他の規格とともに、斯かるステアリングホイール
の後方移動量に関する規格に適合することが必要
とされる。
しかしながら、上述の如くの構成を有するもの
とされる従来のステアリング支持構造にあつて
は、ステアリングコラムの中間部及び下端部が
夫々取り付けられるブラケツトが、アツパーダツ
シユパネル及びロアーダツシユパネルに堅固に結
合されており、そのため、車両の正面からの衝突
時等において、車体前部に配されたエンジン等の
車室側への後退に伴つて、ステアリングコラム全
体が車室後方側に平行移動することになり、ステ
アリングホイールの後方移動量が比較的大となる
虞がある。例えば、前述の第4図に示される如く
の構成がとられる場合、車両の正面からの衝突時
等において、第4図において一点鎖線で示される
如くに、ロアーダツシユパネル68が車室側に移
動するに伴つて、ステアリングコラム70の全体
がステアリングホイール72と共に車室後方側に
平行移動することになり、ステアリングホイール
72の車室後方側への水平移動距離Lが比較的大
となつてしまう虞がある。
このため、上述の如くの構成を有するものとさ
れる従来のステアリング支持構造が採用された車
両にあつては、規格で設定されたステアリングホ
イールの後方移動量における許容値が比較的小で
ある場合には、ステアリングの後方移動量に関す
る規格に適合しなくなるという問題を生じる可能
性がある。
斯かる点に鑑み、本考案は、ステアリングシヤ
フトが回動自在に挿通せしめられるステアリング
コラムを備え、そのステアリングコラムを車体に
固定して、ステアリングシヤフト及びそれに取り
付けられたステアリングホイールを含む部分の車
体に対する取付けをなし、しかも、車両の衝突時
におけるステアリングホイールの車室後方側への
移動量を比較的小とすることができる車両のステ
アリング支持構造を提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) 上述の目的を達成すべく、本考案に係る車両の
ステアリング支持構造は、ステアリングホイール
が取り付けられたステアリングシヤフトが回動自
在に挿通せしめられたステアリングコラムと、車
室前方に配されて車幅方向に伸びるカウルボツク
スの少なくとも車室側に位置する壁面を形成する
アツパーダツシユパネルに一端部が固定され、他
端部にステアリングコラムが取り付けられるステ
アリングブラケツトと、車体に固定されて車幅方
向に伸びる部分によりステアリングブラケツトの
他端部に取り付けられたステアリングコラムを、
ステアリングホイールを上下動させる回動を行い
得るものとして支持するステアリングコラム支持
部材と、ステアリングコラムの下部に取り付けら
れるステステアリングコラム側固定部、及び、車
室とエンジンルームとを仕切るロアーダツシユパ
ネルもしくはそれに固定された部材に取り付けら
れるダツシユパネル側固定部を含むロアーブラケ
ツトとを備えて構成される。そして、ステアリン
グコラム側固定部及びダツシユパネル側固定部
が、夫々、ステアリングコラムに沿つて伸び上方
側に開口部を有する切欠部が設けられた第1の平
板状部分及び透孔が設けられた第2の平板状部分
を有し、第1及び第2の平板状部分を相互当接さ
せて係合せしめられるとともに透孔及び切欠部を
貫通するボルトによつて相互締結され、車体が所
定以上の衝撃荷重を受ける際には、ボルトが切欠
部を通じて第1の平板状部分から離脱することに
より、ステアリングコラムのステアリングコラム
支持部材を実質的な支軸とした回動を許すべく、
ステアリングコラム側固定部がダツシユパネル側
固定部から下方側に離脱するものとされる。
(作用) 上述の如くに構成される本考案に係る車両のス
テアリング支持構造においては、一端部がアツパ
ーダツシユパネルに固定されたステアリングブラ
ケツトの他端部にステアリングコラムが取り付け
られて、そのステアリングブラケツトの他端部が
車体に固定されたステアリングコラム支持部材に
よつて支持され、また、ステアリングコラムの下
部が、そこに取り付けられたステアリングコラム
側固定部がロアーダツシユパネルもしくはそれに
固定された部材に取り付けられたダツシユパネル
側固定部に連結されることにより、ステアリング
コラムが車体に対して固定される。ステアリング
コラム側固定部とダツシユパネル側固定部との連
結は、ステアリングコラム側固定部及びダツシユ
パネル側固定部が、各々が有する切欠部が設けら
れた第1の平板状部分とダツシユパネル側固定部
が有する透孔が設けられた第2の平板状部分とを
相互当接させて係合せしめられるとともに、透孔
及び切欠部を貫通するボルトによつて相互締結さ
れることによつてなされる。そして、車体が所定
以上の衝撃荷重を受ける際には、ボルトが切欠部
を通じて第1の平板状部分から離脱することによ
り、ステアリングコラム側固定部及びダツシユパ
ネル側固定部の相互締結が解除されて、ステアリ
ングコラムの下部がロアーダツシユパネルから離
隔する方向に変位できるものとされ、ステアリン
グコラムが、ステアリングコラム支持部材を実質
的な支軸として、ステアリングホイールを上方に
移動させる方向に回動する。
このため、車両の衝突時等においては、ステア
リングコラムが、ステアリングコラム支持部材に
よる支持部を支点として、ステアリングホイール
を上方に移動させる方向に回動し、その結果、ス
テアリングホイールの車室後方側への移動量が低
減されることになり、従つて、本考案に係る車両
のステアリング支持構造を採用した車両は、許容
値が比較的小に設定されたステアリングホイール
の後方移動量に関する規格にも適合することがで
きるものとなる。
(実施例) 以下、本考案の実施例について図面を参照して
説明する。
第1図は、本考案に係る車両のステアリング支
持構造の一例を、それが適用された車両の車体の
一部と共に概略的に示す。第1図においては、ボ
ンネツト2とフロントウインド4の下端部との間
の位置に、車幅方向に伸びるカウルパネル8が配
設されている。このカウルパネル8の下端部から
は、車室側に延びるアツパーダツシユパネル10
が配されており、これらカウルパネル8及びアツ
パーダツシユパネル10等により車幅方向に伸び
るカウルボツクス12が形成されている。このカ
ウルボツクス12の両端部が位置する車両の両側
部には、図示されていないカウルサイドパネルが
配されており、第1図において一点鎖線で示され
るクラツシユ・パツド部13内には、車両の両側
部に配されたカウルサイドパネルにその両端部が
固定されて車幅方向に伸びるステアリングコラム
支持バー14が設けられている。
カウルパネル8とアツパーダツシユパネル10
との接続部からは、エンジンルーム7と車室9と
を仕切るロアーダツシユパネル16が下方に伸び
ている。ロアーダツシユパネル16における車室
9側の面にはダツシユパネルブラケツト18が固
定されており、このダツシユパネルブラケツト1
8には、軸19を介して揺動可能とされたブレー
キペダル20が取り付けられている。また、エン
ジンルーム7におけるロアーダツシユパネル16
の近傍には、ブレーキペダル20の踏込操作力を
倍増させる倍増装置24及びブレーキ用マスター
シリンダ22が配されており、ブレーキ用マスタ
ーシリンダ22の一端は、ダツシユパネルブラケ
ツト18に支持されて車室9内に伸び、ブレーキ
ペダル20に連結されている。
アツパーダツシユパネル10には、アツパース
テアリングブラケツト26の一端部が固定されて
おり、このアツパーステアリングブラケツト26
の他端部に、ステアリングコラム30の中間部が
取り付けられている。ステアリングコラム30
は、その内部を一端にステアリングホイール32
が取り付けられたステアリングシヤフト28が回
動自在に挿通するものとされている。ステアリン
グシヤフト28は、ステアリングホイール32の
回転を中間シヤフト36を介して、図示が省略さ
れているステアリングギアに伝達する。ステアリ
ングシヤフト28と中間シヤフト36とは十字軸
継手等を介して連結されており、中間シヤフト3
6は、所定の曲率をもつて湾曲するものとされて
いる。
そして、アツパーステアリングブラケツト26
の、ステアリングコラム30の中間部が取り付け
られた他端部は、ステアリングコラム支持バー1
4にブラケツト34を介して取り付けられ、ステ
アリングコラム支持バー14によつて支持されて
いる。従つて、ステアリングコラム30の中間部
は、アツパーステアリングブラケツト26を介し
てアツパーダツシユパネル10に固定され、さら
に、ステアリングコラム支持バー14によつて支
持されたものとされている。なお、ステアリング
コラム支持バー14は、ステアリングコラム30
に略直交して伸びるものとされており、また、ス
テアリングコラム支持バー14とブラケツト34
とは、所定以上の力が作用するときには、ブラケ
ツト34がステアリングコラム支持バー14に対
して回動し得るものとされている。
また、ステアリングコラム30の下端部には係
合部材38が取り付けられており、この係合部材
38の端部が、ロアーダツシユパネル16に固定
されたダツシユパネルブラケツト18に取り付け
られたロアーブラケツト40に、係合ピン41を
介して結合されている。このダツシユパネルブラ
ケツト18を介してロアーダツシユパネル16と
ステアリングコラム30の下端部とを連結するロ
アーブラケツト40は、第2図に分解されて示さ
れる如く、ダツシユパネルブラケツト18の内側
面部に固着された一対の対向腕部42a及び42
bとそれらを連結する平板状部分とされた結合部
42cとから成るダツシユパネル側固定部42
と、ステアリングコラム30の下端部に取り付け
られた係合部材38の端部に係合ピン41によつ
て結合されたステアリングコラム側固定部44と
から構成されている。ステアリングコラム側固定
部44は、第2図に明瞭に示される如くの形状を
有し、一対の対向腕部の夫々の端部には、ダツシ
ユパネル側固定部42の結合部42cと対向する
平板状部分とされた折曲部46が形成されてい
る。折曲部46には、その中央部から側縁部に伸
びる切欠部48が形成され、また、折曲部46の
夫々の端部には、厚み方向の寸法が比較的小なる
ものとされ、その中央部から側縁部に伸びる切欠
部50が形成された板状部材52が固着されてい
る。ここで、切欠部48の折曲部46における開
口部と、切欠部50の板状部材52における開口
部とは、ステアリングコラム30に沿う方向にお
いて、互いに反対側に位置するものとされてい
る。即ち、切欠部48がステアリングコラム30
に沿つて伸びて上方側に開口部を有するものとさ
れ、また、切欠部50がステアリングコラムに沿
つて伸びて下方側に開口部を有するものとされて
いる。そして、ダツシユパネル側固定部42とス
テアリングコラム側固定部44とは、例えば、ダ
ツシユパネル側固定部42の結合部42cの両端
部近傍に立設されたピン43が、ステアリングコ
ラム側固定部44の折曲部46に固着された板状
部材52に形成された切欠部50に挿通されて位
置決めが行われた後、ダツシユパネル側固定部4
2の結合部42cに形成された透孔55を通じて
ステアリングコラム側固定部44の折曲部46に
形成された切欠部48に挿通されるボルト54に
よつて締結されるものとされる。
従つて、ダツシユパネル側固定部42とステア
リングコラム側固定部44との連結部に衝突時の
如くに所定以上の衝撃荷重が作用する際には、ボ
ルト54が、切欠部48を通じてステアリングコ
ラム側固定部44から離脱せしめられ、その結
果、ステアリングコラム側固定部44がダツシユ
パネル側固定部42から下方側に離脱するものと
される。
なお、このとき、ステアリングコラム側固定部
44における折曲部46の端部には、切欠部50
が形成された板状部材52が固着されており、こ
の切欠部50にはダツシユパネル側固定部42の
結合部42cに立設されたピン43が係合するも
のとされているが、板状部材52は、その厚み方
向の寸法が比較的小なるものとされているため、
ダツシユパネル側固定部42とステアリングコラ
ム側固定部44との連結部に所定以上の衝撃荷重
が作用する際には比較的容易に変形し、従つて、
車両の衝突時等におけるダツシユパネル側固定部
42からのステアリングコラム側固定部44の離
脱が妨げられることはない。
このようにして、ダツシユパネルブラケツト1
8を介してロアーダツシユパネル16とステアリ
ングコラム30の下端部とを連結するロアーブラ
ケツト40は、例えば、車両がその正面側よりの
所定以上の衝撃荷重を受ける際には、ステアリン
グコラム側固定部44がダツシユパネル側固定部
42から下方側に離脱するものとされることによ
り、ステアリングコラム30の下端部をロアーダ
ツシユパネル16との連結状態から解放するもの
とされているのである。
上述の如くに構成された本考案に係るステアリ
ング支持構造が適用された車両に、その正面側か
らの衝突事故が生じた場合には、例えば、図示さ
れていないエンジンがエンジンルーム7から車室
9側に後退せしめられ、それに伴つて、ロアーダ
ツシユパネル16が、例えば、第3図において実
線で示される位置から一点鎖線で示される車室9
の後方側の位置へと移動せしめられる。また、斯
かるロアーダツシユパネル16の移動に追従し
て、ダツシユパネルブラケツト18が、例えば、
第3図において実線で示される位置から一点鎖線
で示される位置へと変位する。
このような車両の衝突時等におけるダツシユパ
ネルブラケツト18の変位により、ダツシユパネ
ルブラケツト18とステアリングコラム30の下
端部とを連結するロアーブラケツト40には衝撃
荷重が作用する。そして、斯かる衝撃荷重が所定
以上である場合には、その衝撃荷重によつて、ダ
ツシユパネル側固定部42とステアリングコラム
側固定部44とを連結していたボルト54が、切
欠部48を通じてステアリングコラム側固定部4
4から離脱せしめられ、その結果、ステアリング
コラム側固定部44がダツシユパネル側固定部4
2から下方側に離脱し、従つて、ステアリングコ
ラム30の下端部がロワーダツシユパネル16か
ら離隔する方向に変位せしめられる。
そして、ダツシユパネルブラケツト18との連
結状態から解除せしめられたステアリングコラム
30の下端部は、車室後方側に変位するダツシユ
パネルブラケツト18あるいはロアーダツシユパ
ネル16によつて押圧される状態となる。これに
より、ステアリングコラム30は、その中間部を
アツパーステアリングブラケツト26の他端部を
介して支持しているステアリングコラム支持バー
14を支軸として、第3図において矢印Sで示さ
れる方向に回動せしめられることになる。従つ
て、ステアリングホイール32は、ステアリング
コラム30の回動に伴つて、第3図において実線
で示される位置から一点鎖線で示される位置へ
と、上方に回動変位せしめられ、その結果、ステ
アリングホイール32の車室9の後方側への移動
距離は著しく小とされることになる。このように
して、例えば、車両にその正面側からの衝突事故
が生じ、しかも、車両が受ける衝撃荷重が所定以
上となる場合にも、ステアリングホイール32の
車室9の後方側への水平移動距離、即ち、後方移
動量が効果的に低減されることになる。
なお、上述の例においては、ロアーブラケツト
40がダツシユパネルブラケツト18に取り付け
られてステアリングコラム30の下端部を支持
し、ステアリングコラム30の下端部を車体に連
結するようにされているが、ロアーブラケツト4
0は、ロアーダツシユパネル16に直接取り付け
られてステアリングコラム30の下端部を支持
し、ステアリングコラム30の下端部を車体に連
結するものとされてもよい。
(考案の効果) 以上の説明から明らかな如く、本考案に係る車
両のステアリング支持構造によれば、ステアリン
グシヤフトが回動自在に挿通せしめられるステア
リングコラムを、アツパーダツシユパネルから伸
びるステアリングブラケツトと車体に固定された
ステアリングコラム支持部材による支持、さらに
は、その下方部におけるロアーブラケツトによる
支持のもとに車体に固定して、ステアリングシヤ
フト及びそれに取り付けられたステアリングホイ
ールを含む部分の車体に対する確実な取付けを行
うことができ、しかも、車両の衝突時等における
ステアリングホイールの後方移動量を効果的に低
減することができる。従つて、本考案に係る車両
のステアリング支持構造が適用された車両は、ス
テアリングホイールの後方許容移動量が比較的小
に設定されたステアリングホイールの後方移動量
に関する規格にも充分に適合することができるも
のとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両のステアリング支持
構造の一例をそれが適用された車両の車体の一部
と共に示す概略断面図、第2図は第1図に示され
る例の要部を示す斜視図、第3図は第1図に示さ
れる例が適用された車両の衝突時におけるステア
リングホイールの変位の説明に供される図、第4
図は従来の車両のステアリング支持構造の説明に
供される図である。 図中、10はアツパーダツシユパネル、12は
カウルボツクス、14はステアリングコラム支持
バー、16はロアーダツシユパネル、18はダツ
シユパネルブラケツト、26はアツパーステアリ
ングブラケツト、28はステアリングシヤフト、
30はステアリングコラム、32はステアリング
ホイール、38は係合部材、40はロアーブラケ
ツト、42はダツシユパネル側固定部、44はス
テアリングコラム側固定部、48は切欠部、54
はボルトである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ステアリングホイールが取り付けられたステア
    リングシヤフトが回動自在に挿通せしめられたス
    テアリングコラムと、 車室前方に配されて車幅方向に伸びるカウルボ
    ツクスの少なくとも車室側に位置する壁面を形成
    するアツパーダツシユパネルに一端部が固定さ
    れ、他端部に上記ステアリングコラムが取り付け
    られるステアリングブラケツトと、 車体に固定されて車幅方向に伸びる部分によ
    り、上記ステアリングブラケツトの他端部に取り
    付けられたステアリングコラムを、上記ステアリ
    ングホイールを上下動させる回動を行い得るもの
    として支持するステアリングコラム支持部材と、 上記ステアリングコラムの下部に取り付けら
    れ、該ステアリングコラムに沿つて伸び上方側に
    開口部を有する切欠部が設けられた第1の平板状
    部分を含むステアリングコラム側固定部、及び、
    車室とエンジンルームとを仕切るロアーダツシユ
    パネルもしくはそれに固定された部材に取り付け
    られ、透孔が設けられた第2の平板状部分を含む
    ダツシユパネル側固定部が、上記第1及び第2の
    平板状部分を相互当接させて係合せしめられると
    ともに上記透孔及び切欠部を貫通するボルトによ
    つて相互締結されて成り、上記車体が所定以上の
    衝撃荷重を受ける際には、上記ボルトが上記切欠
    部を通じて上記第1の平板状部分から離脱するこ
    とにより、上記ステアリングコラムの上記ステア
    リングコラム支持部材を実質的な支軸とした回動
    を許すべく、上記ステアリングコラム側固定部が
    上記ダツシユパネル側固定部から下方側に離脱す
    るものとされるロアーブラケツトと、 を備えたことを特徴とする車両のステアリング支
    持構造。
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JPS561277A (en) * 1979-06-15 1981-01-08 Mitsubishi Electric Corp Electrode for welding

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JPS62117169U (ja) 1987-07-25

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