JPH0458866B2

JPH0458866B2 -

Info

Publication number: JPH0458866B2
Application number: JP22272287A
Authority: JP
Inventors: Shigeyuki Nakatani; Shoji Shibuya; Shinji Yoshida; Akira Kenjo
Original assignee: Sumikin Kozai Kogyo KK
Current assignee: Sumikin Kozai Kogyo KK
Priority date: 1987-09-04
Filing date: 1987-09-04
Publication date: 1992-09-18
Also published as: JPS6466363A

Description

【発明の詳細な説明】

〔産業上の利用分野〕この発明は、建造物等の外壁面に沿つて仮設さ
れる枠組足場に係り、とくに階段の設置に伴う作
業スペースの圧迫がない枠組足場に関する。〔従来の技術〕この種の枠組足場としては、現在第５図のよう
なものが汎用されている。すなわち、図のものは
鳥居型の建枠９０が所定の間隔で複数並置される
とともに、上下方向に所要数が連結され、相隣れ
る建枠と建枠との間に交叉筋違９１が取付けられ
る。そしてその隣り合う建枠の横地９０ａ，９０
ａ間には足場板２がかけ渡され、作業床A₁，A₂
…が確保される。最上段の建枠９０には支柱９２
を立てて手摺９３がセツトされる。また、最近では建枠として、Ｈ型のものを使用
することも検討されている。Ｈ型の建枠は、建地
の略々中ほどの高さを位置に横地を設けたもの
で、この横地に足場板が架け渡されるが、これを
使用して足場の組立、解体時の安全性を高めよう
というものである。〔発明が解決しようとする問題点〕ところが、上記公知の枠組足場には次のような
問題がある。足場板２が形成する作業床A₁，A₂…各段間に
は階段を設けることが必要である。枠組足場の階
段は、第５図に示す如く各段間においてはすかい
に位置する横地９０ａ，９０ａ間に架設される。ところが、こうして階段７を取付けると、その
部位の作業床Ａの巾が階段巾の分だけ狭められる
ことになる。このため建枠９０としては、階段７取付部位に
おいて作業上必要な巾の作業床を確保し得る巾の
ものを使用することが必要となる。一般に階段巾
約500mmあり、作業のためには少なくとも600mmほ
ど必要であるから、建枠の巾Ｂとしては実際上、
1100mm以上必要となつてくるのである。建枠は現在、610mm巾、762mm巾の簡易枠と、
914mm巾、1219mm巾の標準枠に分類されている。
足場としては一般に簡易枠が使用されるが、1100
mm以上の巾を確保しようとすると、標準枠が必要
となる。このような広巾の建枠は、階段取付部位以外の
一般部においては必要以上に広い作業床をつくり
出し、不合理かつ不経済であるのみならず、運
搬、保管の他、取回しにも不便である。また、足
場の巾が大きなものとなるので、狭小地での使用
に都合が悪い。本発明は、上記従来の足場の問題点を解決した
枠組足場の提供を目的とする。〔問題点を解決するための手段〕本発明は、第１図に示す如く、並列状に配置さ
れかつ複数段に組上げられた建枠１…の隣接横地
１１，１１間に足場板２を掛け渡して作業床A₁，
A₂…を確保した作業床ユニツトU₁と該作業床ユ
ニツトU₁の外側面側に設置され作業床A₁，A₂…
各段間をつなぐ階段ユニツトU₂とからなり、階
段ユニツトU₂は、一本の建地６０とその片側に
水平に持ち出された横地６１とを基本構成部材と
する支持枠６が前記作業床ユニツトU₁の建枠１
と同じ間隔で配置されかつ建地６０の連結によつ
て上下に所要段階数組上げられるとともに、横地
６１先端が建枠建地１０につなぎ止められてい
て、この横地６１…に作業床各段間をつなぐよう
はすかいに足場用段階７が取付けられるととも
に、その段階７の上下端に接続して足場板２を掛
け渡して作業床ユニツトU₁の作業床A₁，A₂…に
続く踊場B₁，B₂…が設けられていることを特徴
とする枠組足場を要旨とする。〔作用〕本発明の枠組足場の特徴は、作業床を確保する
部分から作業床各段間をつなぐ階段を分け、階段
専用の支持枠を使用して作業床の外側に隣合せに
設けた点にある。すなわち従来、作業床を形成す
る部分に作業床の一部を置換える形で組込まれて
いたものを、階段ユニツトとして独立させたもの
であり、階段取付部位においても作業床Ａの巾が
圧迫されることがなく、建枠１の巾いつぱいを作
業床にとることができる。このため、従来のよう
に必要以上に大きな巾の建枠を使用する必要がな
く、経済的で運搬や保管にも有利であり、組払し
の作業も容易となる。また、階段ユニツトU₂は
作業床ユニツトU₁の外側面の所要の一部に設け
ればよいから、狭い場所においても部分的に広く
なつているところなどを利用して設けることがで
き、狭小地への適用上都合がよい。〔実施例〕前出第１図は本発明の一実施例を示す。本発明
は鳥居型建枠、Ｈ型建枠のいずれを対象としても
よいが、第１図はＨ型建枠を基礎としたものを例
示している。本足場は、全体としては複数段の作業床A₁，
A₂…を形成する作業床ユニツトU₁と、その作業
床各段間をつなぐ階段を与える階段ユニツトU₂
とからなつている。図では表現の都合上、両ユニ
ツトU₁，U₂が分けて描かれているが、実際には
両者は矢印で示される関係において一体のもので
ある。作業床ユニツトU₁の基本構成要素は、建枠１
と足場板２と側枠３であり、作業床ユニツトU₁
に付設された形の階段ユニツトU₂は、支持枠６、
足場用階段７、足場板２、側枠３が基本構成要素
となつている。各々の構成を以下に示す。 Γ建枠１第２図に正面図を示す。同図によると、建枠１はＨ型の枠であり、一対
の建地１０，１０と、その上下２分割点で両建地
間をつなぐ横地１１と、該横地１１の下側、両建
地１０，１０間に配された逆Ｕ字形の補強材１２
とで基本の部分が構成されている。構成部材はす
べて丸鋼管である。両建地１０，１０の上端には、建枠どうしを連
結するための連結ピン１３が付設されている。連
結ピン１３にはそれに嵌合した建地下端部を、同
部の側孔１０１にスプリング付ロツクピン１４０
を差し込んで抜止めするロツク機構１４が装備さ
れている。このロツク機構は従来のアームロツク
に代わるものであり、アームロツクを使用するよ
うにしてもよいことは言うまでもない。また、建地１０，１０のそれぞれには、バネ式
抜止片１５０付の係合ピン１５が、上端および下
端付近、横地１１取付位置を挟んでその直上、直
下の計４個所に設けられている。係合ピン１５は
すべて枠自身の内部側に突き出す形になつてい
る。各建地１０の横地１１取付位置直下の部位に
は、横地長手方向の貫通孔１００が設けられ、こ
れは後述する階段ユニツトU₂の支持枠６を連結
固定するのに使用される。支持枠６との連結固定
は単管クランプによつてもよい。貫通孔１００は
アサガオ等の足場付帯設備を設けるときなどにも
利用される。両建地１０，１０間にまたがる補強材１２は、
その中央部において連結プレート１２０により横
地１１につなぎ止められている。連結プレート１
２０には透孔１２０ａがあけられているが、これ
は上記貫通孔１００を使つてアサガオ等を取付け
るときに、支持補強のためのタイロツドをとる場
合などに利用できる。なお、建枠巾としては、仮設対象を建築物一般
とするなら、600mmほどもあれば十分で、850mmを
越えるようなものは作業上必要なく、設置スペー
スの観点から好ましくない。高さH₁については、
人の背丈を基準に作業上必要なスペースを確保す
る立場から、1700〜2000mm程度が適当である。 Γ足場板２足場板２は、通常使用されるもので、両端に建
枠横地１１に対する係合爪２０，２０を具備す
る。 Γ側枠３建枠１、支持枠６の外側面側、内側面側におい
て、建地１０の隣接し合うものどおしの間に取り
付けられる強度部材である。この強度部材として鳥居形建枠では交叉筋違が
使用されるが、Ｈ型建枠では交叉筋違の他、手摺
兼用の方形枠、三角形状の手摺枠、手摺と斜材の
組合せ等が用いられる。第１図では内側面側には図示されていないが三
角形状の手摺枠を使用し、外側面側には養生ネツ
トを着脱可能に装着した方形枠を使用するものと
した。 Γ支持枠６第３図イに正面図を示す。図によると、支持枠６は一本の建地６０と、そ
の上下２分割点から片側に片持ち状に持出された
横地６１と、該横地６１の下側に配された四分円
状の補強材６２とが枠体の基本となつている。構
成部材は丸鋼管である。この枠は基本的には、前記した建枠１を半分に
したようなもので、建地６０には建枠１の場合と
同じ付属品が取付けてある。これらの同一部につ
いては、第２図と同一の符号を付して、説明を割
愛する。補強材６２は、一端側が建地６０の内側に固定
され、円弧を描いて他端側が横地６１の直下まで
伸び、ここで連結プレート１２０（第２図の符号
に対応）を介して横地６１につながれた形であ
り、端部は横地６１と揃えてある。横地６１と補強材６２の端部には、それらにま
たがつて前記建枠建地１０との取合プレート６３
が付設されている。取合プレート６３は、第３図
ロに明らかなように建地１０外面に沿う形をして
おり、上下中央部にはボルト孔６３ａを有してい
る。これは、建枠建地１０の横地取付位置直下の
貫通孔１００にボルト孔６３ａを合せてボルト・
ナツト６４でつなぐものである。なお、この取合
プレートの代替手段として、前述したとおり周知
の単管クランプの採用も可能である。支持枠６の巾は、足場用階段７をかけるだけの
ものがあればよい。具体的には、600mmほどもあ
れば十分である。 Γ足場用階段７足場板同様、一般に使用されているもので、上
端および下端には横地に対する係合爪７０，７０
を備えている。各要素の構成は以上のとおりであるが、次にこ
れらの配置組合せ状態を説明する。まず建枠１は、その所要数が所定間隔ｌをおい
て並列状に配置され、かつ上下方向にも所要段数
継ぎ足し設置されている。最下段の建枠建地１０
下端にはジヤツキベース８が装着されている。配
置間隔ｌはインチサイズの場合1829mm、1524mm、
1219mm、914mm程度に設定される。上下方向の連
結は、前記した建地１０上端の連結ピン１３によ
る。足場板２は、このような建枠１…各段の、互い
に隣り合う横地１１，１１間に接続してかけ渡さ
れ、建枠の組上げ段数分の作業床A₁，A₂…を形
成している。横地１１との取合は、足場板２両端の係合片２
０，２０による。側枠３は、上記建枠１…の各段において、その
結果、外側面側および内側面側の各隣接建地１
０，１０間に設けられている。側枠３の高さH₂
は建枠一つの高さH₁の略々半分であり、側枠３
は各段において、外側面側については作業床Ａレ
ベルを境にその上方側と下方側に一枚ずつ、また
内側面側については作業床レベルＡの上方に一枚
ずつ建込まれ、外側面側については後述する段階
ユニツトU₂の各階踊場Ｂに対応する部位Ｓを除
き外側面全体を覆うものとなる。踊場Ｂに対応す
る部位Ｓは、作業床階高部の側枠２枚分が開口部
として残されている。こうすることにより階段用
手摺が、側枠であることで不要となる。側枠３の固定は、側枠の両側に設けた複数の取
合片を建地１０，１０の抜止片付係合ピン１５…
に嵌着させることによる。なお、図の例では最下段の作業床A₁の下側に
ついては、斜材５が側枠に代えて取付けられてい
る。階段ユニツトU₂は、前記作業床ユニツトU₁の
５スパン分（建枠６枚分）に対応して設けられ、
支持枠６が並列に６枚使用されている。すなわ
ち、作業床ユニツトU₁の外側面側において、建
枠１と同じ間隔ｌで対応位置に６枚が設置され、
かつ上下方向には建枠１の組上げ段数と同じだけ
組上げられている。そして、支持枠６はそれぞれ
横地６１端部の取合プレート６３のボルト・ナツ
ト６４による固定によつて対応建枠１の外側建地
１０につなぎ止められている。この状態で支持枠
６の横地６１は、作業床ユニツトU₁の建枠横地
１１と高さレベルが一致する。最下段の支持枠６
の下端には前記建枠１同様ジヤツキベース８が装
着されている。足場用階段７は、このような支持枠５スパン分
の中央スパン部を挟む両側のスパン部において、
上下方向の千鳥の形で同じ向きに配置され、支持
枠６各段間に１つずつ設けられている。各階段７
は、対応スパン部の両きわに立つ支持枠列間にお
いて、隣接階の支持枠横地６１，６１間にはすか
いにかけ渡されているのである。横地６１との取
合は、足場用階段７両端の係合爪７０，７０によ
る。足場板２は、上記各階段７の通過に空間が必要
な部分を除き、全隣接横地６１，６１間に配設さ
れている。このうち、各階段７の上下端に接続す
るものが、踊場Ｂを形成する。各踊場Ｂは、隣の
作業床Ａと同じレベルであり、各階作業床の側方
に接続した形となつている。そして、各階において、作業床Ａと踊場Ｂは作
業床ユニツト外側面に残された開口部Ｓによつて
連絡されることになる。作業者はこの開口部Ｓを
通つて作業床Ａと踊場Ｂ間を往来し、階段７…を
使つて昇降する。昇降の方式は全体としては、作
業床A₁，A₂…を仲立ちとした螺旋型になる。なお、上記足場板２のうち、踊場とならないも
のは、足場の組払しの面から必要とされるもの
で、強度上の意味もある。側枠３は、上記支持枠６…の各段において、外
側面側の隣接建地１０，１０間に取付けられてい
る。設置、取付の仕方は、作業床ユニツトU₁の
建枠１に対する場合と全く同様である。また、最下段の下側についてのみ、斜材５が使
われていることも、先の場合と同じである。次に、上記足場の組払しは以下のように行われ
る。まず、作業床ユニツトU₁の最下段の建枠１…
を設置し、その各建枠間の下方側に斜材５をセツ
トするとともに、隣接横地１１，１１間に足場板
２をかけ渡す。一方、この外側の所要の場所に、
階段ユニツトU₂の最下段の支持枠６…を立て、
先に設置されている建枠１…の建地１０にその横
地６１をつなぎ止める。そしてその各横地間に足
場板２をかける。このようにしたのち、両ユニツ
トU₁，U₂の足場板２上にあがつて外側面側、内
側面側とも最下段上側の側枠３を取付ける。こうして最下段ができれば、この上に第２段目
の建枠１…および支持枠６…を継ぎ足し、支持枠
６を建枠１に固定するとともに、外側面側には２
段目の下側側枠３を取付けて、足場板２をかけ
る。支持枠６の方は、所定のスパンのところへ足
場用階段７をかける。このような要領で作業ユニ
ツトU₁、階段ユニツトU₂を並行して下方から一
段ずつ順に組上げてゆく。解体するときは、これ
と全く逆の手順を踏んで最上段から順次下方へ作
業を進める。以上の実施例では、側枠を使用しているが、側
枠を使用せずに一般の足場と同じように筋違を使
つてもよい。この筋違も、Ｈ型建枠１が使用され
ている場合には、足場板２レベルで上側と下側に
分割されたものを使用するのがよい。更にまた、
このような筋違と側枠の併用等も当然可能であ
る。作業床ユニツトU₁の建枠１の種類としても、
図のＨ型に限るものではなく、一般の鳥居型の使
用も可能であることは言うまでもない。鳥居型建枠の場合、階段ユニツトU₂の支持枠
６は、第４図に示すように建地６０の上端部に横
地６１を設けた形のものが使用されることにな
る。第４図イによると、支持枠６は一本の建地６０
と、その上端部から片側に片持ち状に持出された
横地６１と、横地６１の下端に配された四分円状
の補強材６２とが枠体の基本となつている。構成
部材は丸鋼管である。建地６０の上端には、枠どおしを連結するため
の連結ピン１３が付設されている。また建地６１
には、バネ式止片１５０付の係合ピン１５が上下
２個所に設けられている。アームロツクや交叉筋
違を係止するためのこの係合ピン１５はすべて枠
自身の内部側（横地持出側）に突き出す形になつ
ている。補強材６２は、一端側が建地６０の内側に固定
され、円弧を描いて他端側が横地６１の直下まで
伸び、ここで連結プレート６２０を介して横地６
１につながれた形であり、端部は横地６１と揃え
てある。横地６１と補強材６２の端部には、それらに跨
がつてプレート６５が固着され、これに鳥居型の
建枠建地１０との係合手段である周知の単管クラ
ンプ６３が取付けられている。単管クランプ６３
の詳細を第４図ロに平面図で示しておく。〔発明の効果〕以上に説明した本発明の枠組足場は、次のよう
な特徴・利点を有している。 Γ作業床A₁，A₂…各段間をつなぐ階段が、階段
ユニツトU₁として作業床形成部分から分けて
設けられているから、階段取付部位においても
作業床Ａの巾が圧迫されることがなく、つねに
建枠１の巾いつぱいを作業床に利用できる。このため、従来のように階段設置による圧迫
を見込んで必要以上に大きな巾の建枠を使用す
る必要がなく、経済的かつ運搬や保管に有利で
あり、組払し作業も容易となる。 Γ階段ユニツトU₂は、作業床ユニツトU₁の一部
に対し設ければよいので、仮設スペースが十分
でない場合でも、一部に多少の余裕があればそ
こを利用して設けることができ、狭小地への適
用の面でもメリツトがある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る枠組足場を示
す斜視図、第２図は同上枠組足場に使用する建枠
を示す正面図、第３図イおよび第４図イは同上足
場における階段ユニツト用の支持枠の一例を示す
正面図、両図ロはその部分断面図、第５図は従来
の枠組足場を示す模式説明図である。図中、１：建枠、２：足場板、３：側枠、６：
支持枠、７：足場用階段。

Claims

【特許請求の範囲】

１並列状に配置されかつ複数段に組上げられた
建枠１…の隣接横地１１，１１間に足場板２を架
け渡して作業床A₁，A₂…を確保した作業床ユニ
ツトU₁と、該作業床ユニツトU₁の外側面側に設
置され作業床各段間をつなぐ階段ユニツトU₂か
らなり、階段ユニツトU₂は、一本の建地６０と
その片側に水平に配された横地６１とを基本構成
部材とする支持枠６が前記作業床ユニツトU₁の
建枠１と同じ間隔ｌで配置されるとともに、建地
６０の連結によつて上下に所要段数組上げられ、
かつその横地６１先端が前記建枠１の建地１０に
つなぎ止められていて、この横地６１のはすかい
位置にあるものの間に足場用階段７が取付けられ
るとともに、その階段７の上下端に接続するよう
に隣接横地６１，６１間に足場板２を架け渡して
作業床ユニツトU₁の作業床A₁，A₂…に続く踊場
B₁，B₂…が設けられていることを特徴とする枠
組足場。