JPH04368235A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH04368235A
JPH04368235A JP3171785A JP17178591A JPH04368235A JP H04368235 A JPH04368235 A JP H04368235A JP 3171785 A JP3171785 A JP 3171785A JP 17178591 A JP17178591 A JP 17178591A JP H04368235 A JPH04368235 A JP H04368235A
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Atsushi Tabata
淳 田端
Yutaka Taga
豊 多賀
Yasuo Hojo
康夫 北條
Masahiro Hayabuchi
正宏 早渕
Masahiko Ando
雅彦 安藤
Kazumasa Tsukamoto
一雅 塚本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機、特に、ク
ラッチツウクラッチ変速によるパワーオンダウンシフト
を実行することのある自動変速機の変速制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動変速機の特定の変速を達成する場合
に、2つの摩擦係合装置の係合と解放とを同時に行わな
ければならないことがよくある(いわゆるクラッチツウ
クラッチ変速)。この場合、各摩擦係合装置の係合と解
放との同期を的確に取らないと、自動変速機のギヤトレ
ーンが瞬間的にリジッドの状態となったり、あるいはニ
ュートラルの状態となって出力軸トルクが急降下したり
、エンジンの噴き上りが発生したりする等の問題が発生
する。
【0003】従って、このようなクラッチツウクラッチ
変速の場合は、理想的には前記係合と解放とが同時に開
始されると共に同時に終了するのが望ましいことになる
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
クラッチツウクラッチ変速制御においては、特に低負荷
・低速領域でのパワーオンダウンシフト時(アクセルペ
ダルが踏み込まれ、動力がエンジン側から車輪側へと伝
達されている状態で実行されるダウンシフト)の際に、
変速時間が短すぎるために低速側の摩擦係合装置(後述
する実施例ではブレーキB1 )の係合が間に合わず、
エンジンの噴き上がりが生じ易いという問題があった。
【0005】従って、従来はこれを防止するため、この
領域での変速を避けていた。即ち、例えば第3速段から
第2速段へのダウンシフト線を高負荷側にずらしていた
(トヨタ自動車:1978−4  オートマチックトラ
ンスミッション(A40)修理書)。
【0006】しかしながら、ダウンシフト線を高負荷側
にずらすと、必然的にかなり踏み込まないとダウンシフ
トしないことになり、加速性がそれだけ低下するという
問題があった。
【0007】本発明は、このような従来の問題に鑑みて
なされたものであって、クラッチツウクラッチ変速を良
好に実行すると共に、エンジンの噴き上がりを防止し、
且つ加速性の優れた自動変速機の変速制御装置を提供す
ることにより、上記課題を解決せんとしたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1にその要
旨を示すように、車両状態に応じて予め設定された変速
点に従ってクラッチツウクラッチ変速によるパワーオン
ダウンシフトを実行する自動変速機の変速制御装置にお
いて、前記ダウンシフトを実行する際に、エンジン出力
を低減するエンジン出力低減手段と、前記ダウンシフト
を実行する際に、油圧のクイック供給制御を実行するク
イック供給制御手段と、該クイック供給制御が規制され
た状態か否かを検出するクイック供給可否検出手段と、
該クイック供給制御が規制された状態のときは、実行可
能なときに比べ、前記ダウンシフトを実行する際のエン
ジン出力の低減量を増大させる出力低減量設定手段とを
備えたことにより、上記課題を解決したものである。
【0009】
【作用】本発明においては、クラッチツウクラッチ変速
のパワーオンダウンシフトが実行される際に、変速時間
が短すぎて低速側の摩擦係合装置の係合が間に合わなく
なることによる不具合を解消する手段として、この変速
が実行されるときにエンジン出力を低減すると共に油圧
回路により油圧をクイック供給するようにした。
【0010】エンジン出力を低減すると、高速側の摩擦
係合装置の解放が遅れぎみになると共に低速側の摩擦係
合装置の係合が早まるため上記不具合を解消する方向に
調整することができる。従って、油圧のクイック供給制
御と相俟って、加速性を重視して変速点を(正規の)低
負荷側に移行したとしても、低速側の摩擦係合装置の係
合が間に合わなくなるのを防止することができるように
なる。
【0011】ところで、この油圧回路による油圧のクイ
ック供給は、必ずしも常に実行可能なわけではなく、時
に実行することができないような状態にある場合もある
と考えられる。
【0012】例えば、当該油圧回路に係るバルブを制御
するための電磁弁がフェイルしたとき、あるいはこのバ
ルブを電磁弁によって切換えるタイミングを特定の部材
の回転状態から決定している場合に、この部材の回転速
度を検出するためのセンサ系にフェイルが発生したよう
な場合は当該油圧のクイック供給を適性に実行すること
ができなくなる。
【0013】このように、油圧のクイック供給ができな
いような状態にあるときにクラッチツウクラッチ変速に
よるパワーオンダウンシフトを、その変速点が低負荷側
に設定されたままの変速パターンで実行すると、低速側
の摩擦係合装置の係合が間に合わずショックが発生する
と共にエンジンが噴き上がってしまうという問題が生ず
ることになる。
【0014】本発明は、この点にも対処するために、基
本的に変速点を(正規の)低負荷側に維持して加速性能
を確保しながら、当該油圧回路による油圧のクイック供
給が実際に実現可能な状態にあるか否かをまず検出し、
油圧のクイック供給が実現し得る状態の下では弱いエン
ジントルク低減を併用することによってクラッチツウク
ラッチ変速によるパワーオンダウンシフトを実行して一
層の加速性を確保し、一方、油圧のクイック供給が規制
された状態の下ではより強いエンジン出力の低減を実行
することによってエンジンの噴き上がりを防止するよう
にしたものである。
【0015】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に
説明する。
【0016】図2は、本発明が採用された、自動変速機
及びエンジンの一体制御装置の全体概略図である。
【0017】エンジン1は、エンジンコントロ―ルコン
ピュータ7によつて、そのインジェクションバルブ19
における燃料噴射量及びディストリビュータ20におけ
る点火時期が制御され、アクセルペダル22のアクセル
開度(操作量)とエンジン回転速度とに対応したエンジ
ン出力が得られるようになっている。
【0018】即ち、エンジン1の吸気管24にはアクセ
ルペダル22の動きと連動して開閉されるスロットル弁
26が配置されている。
【0019】自動変速機2は、自動変速機コントロール
コンピユータ8によって油圧制御装置3の電磁弁S1 
〜S3 が制御され、該油圧制御装置3内の油路が変更
された結果各摩擦係合装置の係合状態が選択的に変更さ
れ、車速とアクセル開度とに対応した図7(A)に示さ
れるような変速パターンに従って変速段が得られるよう
になっている。この変速パターンは、従来の変速パター
ン(図7(B))に比べ、特に低負荷、低車速のパワー
オン領域における第3速段から第2速段へのダウンシフ
ト線が、より低負荷側に設定されている。
【0020】エンジンコントロールコンピュータ7には
、エンジン回転センサ9によるエンジン回転速度、吸入
量センサ10による吸入空気量、吸入空気温センサ11
による吸入空気温度、アクセル開度センサ12によるア
クセル開度、車速センサ13による車速、触媒センサ1
4による触媒温度、ブレーキスイッチ15によるブレー
キONの各信号が入力されている。
【0021】エンジンコントロールコンピュータ7はこ
れらの信号に基づいて、前記燃料噴射量及び点火時期を
決定している。なお、この実施例ではエンジン出力(エ
ンジントルク)の低減を周知の点火時期の遅角によって
実現している。尤も本発明ではエンジン出力の低減をど
のような方法で実行するかを限定するものではない。例
えば燃料噴射量を低減する方法でもよいし、サブスロッ
トル弁を設けてこれをモータによって制御する方法でも
よい。
【0022】一方、自動変速機コントロールコンピュー
タ8には、前記アクセル開度センサ12、車速センサ1
3、触媒センサ14、ブレーキスイッチ15等からの各
信号に加え、シフトポジションセンサ16によるシフト
レバーの位置、パターンセレクトスイッチ17による燃
費重視走行又は動力性能重視走行等の走行選択パターン
、オーバードライブスイッチ18によるオーバードライ
ブへのシフト許可の信号等が入力され、車速、アクセル
開度に対応した変速段が得られるように前記電磁弁S1
 〜S3 がON−OFF制御されるようになっている
【0023】図3に前記自動変速機2のトランスミッシ
ョン部を示す。このトランスミッション部は、トルクコ
ンバータ120と、オーバードライブ機構140と、ア
ンダードライブ機構160とを備える。
【0024】前記トルクコンバータ120は、ポンプ1
21、タービン122、及びステータ123を含む周知
のものであり、ロックアップクラッチ124を備える。
【0025】前記オーバードライブ機構140は、サン
ギヤ143、該サンギヤ143に噛合するプラネタリピ
ニオン142、該プラネタリピニオン142を支持する
キャリア141、プラネタリピニオン142に噛合する
リングギヤ144からなる1組の遊星歯車装置を備え、
この遊星歯車装置の回転状態をクラッチC0 、ブレー
キB0 、及び一方向クラッチF0 によって制御して
いる。
【0026】前記アンダードライブ機構160は、共通
のサンギヤ161、該サンギヤ161に噛合するプラネ
タリピニオン164、165、該プラネタリピニオン1
64、165を支持するキヤリア166、167、プラ
ネタリピニオン164、165と噛合するリングギヤ1
62、163からなる2組の遊星歯車装置を備え、この
遊星歯車装置の回転状態、及び前記オーバードライブ機
構40との連結状態をクラッチC1 、C2 、ブレー
キB1 、B3 、及び一方向クラッチF2 によって
制御している。
【0027】各変速段はクラッチC0 、C1 、C2
 、ブレーキB0 、B1 、B3 を図4に示される
ようにして係合(図4において○印で表示)させること
により達成される。このとき、一方向クラッチF0 、
F2 は第4図で◎印の表示された位置で駆動時(エン
ジンから車輪に動力が伝達されているとき)に作動(ロ
ック)するようになる。
【0028】ここで、第3速段から第2速段へのダウン
シフトは、ブレーキB1 の係合及びクラッチC2 の
解放のいわゆる「クラッチツウクラッチ変速」となって
いる。従って、この実施例では、パワーオン時における
第3速段から第2速段へのクラッチツウクラッチ変速の
特に低負荷・低速領域において本発明が適用されるよう
になっている。
【0029】図5に当該変速のときにブレーキB1 へ
の油圧のクイック供給を実行するための油圧回路を抽出
して示す。
【0030】図において符号200がクイック供給を実
現するための3→2タイミングバルブ、210がオリフ
ィス、220が2−3シフトバルブ、230がB1 ア
キュムレータバルブである。
【0031】この2−3シフトバルブ220は、図示せ
ぬ1−2シフトバルブが高速側の状態にあるときに電磁
弁S1 を切換えることによって第2速段の状態と第3
速段の状態とを切換えるためのものである。
【0032】ここでは、電磁弁S1 はノーマルクロー
ズタイプが採用されており、この電磁弁S1 がオフ→
オンとされることによって2−3シフトバルブ220が
第3速段の状態から第2速段の状態へ切換わるようにな
っており、この結果ブレーキB1への油圧が出力される
ようになっている。なお、このブレーキB1 への油圧
が2−3シフトバルブ220によって発生される構成は
従来と全く同様である。
【0033】このようにして第3速段から第2速段への
シフト時に発生されたブレーキB1への油圧は、油路A
1 を通ってA2 及びA3 に分れ、それぞれ3→2
タイミングバルブ200のポート201、202(及び
203)に至る。
【0034】当初電磁弁S3 はオフとされ、(ノーマ
ルクローズタイプであることから)ポート204には油
圧が発生していないため、ポート202に印加された油
圧によって3→2タイミングバルブ200のスプール2
06は図の下半分の状態、即ちポート201を閉じる状
態とされる。従って、ブレーキB1には油路A3 の側
からのみ油圧が供給されることになる。
【0035】この油路A3 のルートによる油圧の供給
は、B1 アキュムレータ230の機能によりその立上
りが緩かにされるためブレーキB1 はゆっくりと係合
させられることになる。
【0036】ここで、電磁弁S3 がオンとされると、
ポート204に油圧が発生され、スプール206は図5
の上半分の状態とされる。その結果、ポート201と2
03とが連通状態とされ、油路A1 の油圧は油路A3
 のルートの他に油路A2 のルートによってもブレー
キB1 に供給されることになる。その結果B2 は非
常に早く係合される。
【0037】この実施例では、この電磁弁S3 のオフ
→オンのタイミングを、エンジン回転速度をモニタする
ことにより、これが第2速段での同期回転速度に近くな
った時点で行うようにしている。従って、各種ばらつき
等の如何に拘らず同期ずれによるショックを最少限に防
止することができるようになっている。
【0038】図6に、この第3速段から第2速段へのパ
ワーオンクラッチツウクラッチのダウンシフト制御の具
体的な制御フローを示す。
【0039】まず、ステップ310において各種信号が
読み込まれる。具体的には、例えばアクセル開度θ、車
速V、及び触媒温度S等が読み込まれる。
【0040】ステップ320では、第3速段から第2速
段へのダウンシフト判断があったか否かが判定される。 第3速段から第2速段へのダウンシフトでなかったとき
には本制御は実行されないため、そのままリターンされ
る。
【0041】又ステップ330では低負荷・低速領域の
パワーオンダウンシフトか否かの判断がなされる。この
判断は、そのときの車速及びアクセル開度から判定する
。低負荷・低速領域パワーオンダウンでないときは本制
御は実行しないため、そのままリターンされる。
【0042】これは主に次のような理由を考慮したこと
による。
【0043】一般に、低負荷のときは、各摩擦係合装置
で受け持つトルクが小さいため、自動変速機内で発生さ
れるライン圧も低く、従って特に解放は瞬時にして終っ
てしまうが、係合の方は(ライン圧が低いため)それ程
には変速時間が縮まらないという事情がある。その結果
低負荷のとき程本発明で解決しようとする問題が発生し
易い。
【0044】一方低車速のときも、第3速段から第2速
段へシフトする際のエンジン回転速度の変化が小さいた
め変速がすぐ終了してしまい、その結果本発明で解決し
ようとする問題が発生し易い。
【0045】これらを総合すると本発明が特に有効に機
能するのは低負荷・低車速領域ということになる。
【0046】即ち、高負荷あるいは高車速のときは第3
速段から第2速段へシフトする際に比較的時間がかかり
、ブレーキB1 の係合が間に合わないというような問
題は生じにくい。従って、このようなときは、敢えてエ
ンジン出力の低減やクイック供給制御を実行する必要は
ない。むしろパワーオンダウンシフトの性格、即ち運転
者がより駆動力を望んだときに実行される変速であるこ
とを考慮してできるだけエンジン出力の低減は実行しな
い方がよい。又、アクセル開度とエンジン出力とが対応
しない状態の発生を極力防止するという観点からも必要
時以外はエンジン出力の低減は実行しない方がよい。
【0047】更に、油圧のクイック供給も急係合のため
に変速ショックが発生する恐れがあるため、必要時以外
は該クイック供給制御も実行しない方が望ましい。そこ
で、この実施例では本発明の適用を低負荷・低車速の領
域に限定したものである。
【0048】ステップ340では、第3速段から第2速
段へ切換えるためのシフト信号(電磁弁S1 の切換信
号)が出力され、ステップ350でエンジン回転速度N
e のモニタが開始される。このモニタは、エンジンの
出力低減制御の開始時期を検出するため、及びB1 油
圧のクイック供給の開始時期を検出するためのものであ
る。
【0049】ステップ360においては、フラグFが1
か否かが判定される。これは、B1油圧のクイック供給
が規制された状態か否かを検出するためのステップであ
る。前述したような理由によりB1 油圧のクイック供
給ができないような状態にあるときには別途のダイヤグ
ノーシスのフローによりフラグFが1 とされるように
なっておりここではその値を読むようにしている。クイ
ック供給制御が正常に実行可能なときはF=1と判定さ
れ、ステップ370に進む。
【0050】なお、トランスミッション油温が低いとき
にもB1 油圧のクイック供給ができない状態であるた
め、このときにも上記フラグFを1にしてよい。
【0051】ステップ370ではエンジン回転速度Ne
 が車速V(出力軸回転速度N0 )に第2速段のギヤ
比i2を乗じたものから定数N1を引いたものより大き
くなったか否かが判定される。この条件が成立した段階
でステップ380に進んでタイマT1 が0にリセット
され、更にステップ390で点火時期の遅角によるエン
ジンの出力低減制御が開始される。このときの遅角量d
1は比較的小さく、従ってエンジン出力は僅かだけ低減
される。
【0052】又、これと同時に(ステップ400で)ブ
レーキB1 油圧のクイック供給指令、即ち電磁弁S3
 のOFF→ON指令が出され、前述した油圧回路によ
りブレーキB1 が早急に係合される。
【0053】エンジン出力の低減制御は、ステップ41
0でタイマT1 が所定値Tr に至ったと判定される
まで続けられ、カウントアップされた段階でステップ4
20に進んで終了される。
【0054】一方、ステップ360においてフラグFが
0、即ち油圧のクイック供給が規制された状態であると
判定されたときは、ステップ430に進んでエンジン回
転速度Ne が車速V(出力軸回転速度N0 )に第2
速段のギヤ比i2を乗じたものから定数N2 (N1 
<N2 )を引いたものより大きくなったか否かが判定
される。ここで、定数N2 がN1 より大きく設定さ
れているのは、油圧のクイック供給制御が規制された状
態であるため、より早い段階からエンジントルクの低減
を実行するためである。
【0055】ステップ430の条件が成立すると、ステ
ップ440に進んでタイマT2 が零にリセットされ、
ステップ450で点火時期の遅角によるエンジン出力の
低減が開始される。このときの遅角量d2は先のd1よ
り大きな値とされ、従って、エンジン出力はかなり大き
く低減される。その結果、B1 油圧のクイック供給制
御が規制されている状態であるにもかかわらず、ブレー
キB1 の係合が間に合わないというような問題の発生
が防止される。
【0056】このエンジントルクダウンはタイマT2 
が所定値Ts (Tr <Ts )に至るまで続けられ
、カウントアップされた段階でステップ420に進んで
エンジン出力の低減が終了される。
【0057】図8に上記実施例を実行したときの制御フ
ローを示す。
【0058】従来はブレーキB1 油圧のクイック供給
制御もエンジントルクの低減も実行されないため、エン
ジンの噴き上がりが発生すると共に、出力軸トルクの落
込みが発生していたが(破線)、この実施例では、それ
を良好に抑えることができるようになっている(実線)
。 又、万一B1 油圧のクイック供給制御が規制されたよ
うな場合は、より大きなエンジン出力の低減が実行され
るため、やはりエンジンの噴き上がりが防止される(一
点鎖線)。
【0059】なお、この実施例では、変速点の変更を、
低負荷・低車速のときに限って行うようにしていたが、
本発明では、その趣旨からクラッチツウクラッチ変速の
パワーオンダウンシフトの変速点を全領域で変更するよ
うにしてもよい。
【0060】但し、この場合例えば低負荷・低車速のと
き程例えばエンジン出力の低減量を大きくすると良好で
ある。
【0061】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、ク
ラッチツウクラッチ変速によるダウンシフトを実行する
にあたって、エンジン出力の低減及び油圧のクイック供
給を実行することにより、エンジンの噴き上がりを防止
すると共に、変速点を低負荷側に移せるようになるため
加速性能を向上させることができるようになるという優
れた効果が得られる。
【0062】又、当該クイック供給制御を実行できない
ような状態にあっても、エンジン出力の低減量が変更さ
れるためエンジンの噴き上がりを効果的に防止すること
ができるようになるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の要旨を示すブロック図である
【図2】図2は、本発明の実施例が適用された車両用自
動変速機及びエンジンの全体該略図である。
【図3】図3は、上記自動変速機のギヤトレインを示す
スケルトン図である。
【図4】図4は、上記自動変速機の摩擦係合装置の係合
状態を示す線図である。
【図5】図5は、ブレーキB1 油圧のクイック供給制
御を実行するための要部油圧回路図である。
【図6】図6は、上記実施例装置で実行される制御フロ
ーを示す流れ図である。
【図7】図7は、図6の制御フロー中で採用される変速
パターンの例を示した線図である。
【図8】図8は、本発明の実施例の効果を定性的に示し
た変速特性線図である。
【符号の説明】
B1 …係合側摩擦係合装置、 C2 …解放側摩擦係合装置、 22…アクセルペダル、 26…メインスロットル弁、 28…モータ、 12…アクセル開度センサ、 13…車速センサ、 200…3−2タイミングバルブ、 201〜204…ポート、 206…スプール。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両状態に応じて予め設定された変速点に
    従ってクラッチツウクラッチ変速によるパワーオンダウ
    ンシフトを実行する自動変速機の変速制御装置において
    、前記ダウンシフトを実行する際に、エンジン出力を低
    減するエンジン出力低減手段と、前記ダウンシフトを実
    行する際に、油圧のクイック供給制御を実行するクイッ
    ク供給制御手段と、該クイック供給制御が規制された状
    態か否かを検出するクイック供給可否検出手段と、該ク
    イック供給制御が規制された状態のときは、実行可能な
    ときに比べ、前記ダウンシフトを実行する際のエンジン
    出力の低減量を増大させる出力低減量設定手段と、を備
    えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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