JPH04303330A - 層ピッキング装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、段積みされた種々の物
品の箱詰体その他の直方ブロック体（以下、被ピックア
ップ材と呼ぶ）のうち、上段層から順次ピックアップし
て所定の搬送場所に搬送する層ピッキング装置に係わり
、特に被ピックアップ材の横転を回避するための機構を
設けた層ピッキング装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の層ピッキング装置は、図２に示す
ようにパレット（図示せず）上に複数個の被ピックアッ
プ材１が多層積みされ、そのうち上段層の被ピックアッ
プ材１が昇降装置（図示せず）によるパレットの上昇動
作によって所定の高さ位置に設定されるようになってい
る。

【０００３】この上段層の被ピックアップ材１の図示右
側端面，つまり正面側位置から搬送方向に先端側を上昇
傾斜とした構造フレーム２が配置され、さらに当該構造
フレーム２に高摩擦材の１本のピックアップローラ３お
よび複数本のキャリッジローラ４，…が所定の間隔をも
って回転可能に軸支されている。そのうち、ピックアッ
プローラ３は最も低い位置に設定され、その後、数本の
キャリッジローラ４，…が上昇傾斜の搬送面を有するご
とく配置され、さらにそれ以降においては適宜な本数の
キャリッジローラ４，…が平坦な搬送面を有するごとく
配置されている。なお、上昇傾斜の搬送面を設けた理由
はピックアップ後に被ピックアップ材１がピックアップ
ローラ３からキャリッジローラ４に移る際に生じる被ピ
ックアップ材内部の収納品の衝撃力を低減するためであ
る。

【０００４】さらに、上段層の被ピックアップ材１の両
側方にはそれぞれ所定間隔をもって原動スプロケット５
および従動スプロケット６が配置され、これらスプロケ
ット５，６間に構造フレーム２の先端部と係合する駆動
チェーン７が掛け渡され、駆動モータ８の回転動作によ
って駆動チェーン７が図示矢印（イ）方向に移動するこ
とにより、構造フレーム２全体、つまりピックアップロ
ーラ３およびキャリッジローラ４，…が前進し、ピック
アップローラ３が上段層の被ピックアップ材１の正面や
や下部側に衝突する構成となっている。

【０００５】また、ピックアップローラ３はその一端部
に従動スプロケット９が取り付けられ、図示しない駆動
装置から駆動チェーン１０を介して従動スプロケット９
を回転することにより、ピックアップローラ３が図示Ａ
矢印方向に回転し、またキャリッジローラ４，…におい
ても図示しない駆動装置から駆動ベルトを介してそれぞ
れ図示Ａ′矢印方向に回転する構成となっている。

【０００６】さらに、ピックアップローラ３に正対して
前記上段層被ピックアップ材１の背面部には上段層の被
ピックアップ材１を受け止める正面ストッパー１２が配
置されている。この正面ストッパー１１は図示しない構
造フレームに保持された押付けシリンダ−１２で抑ええ
られている。

【０００７】従って、以上のような構成によれば、図３
（ａ）に示す如くピックアップローラ３およびキャリッ
ジローラ４，…がそれぞれ図示Ａ、Ａ′矢印方向に回転
され、この状態において駆動モータ８を回転駆動すると
駆動チェ−ン７が図示（イ）矢印方向に移動し、これに
伴って各ローラ３，４，…が図示（ロ）矢印方向に前進
し、ピックアップローラ３が上側層の被ピックアップ材
１の正面やや下部側に衝突する。このとき、ピックアッ
プローラ３の表面が高摩擦材となっているので、このピ
ックアップローラ３によって被ピックアップ材１には上
方に持ち上げる摩擦力が発生する。その結果、図３（ｂ
）に示す如く被ピックアップ材１が持ち上げられ、当該
被ピックアップ材１の底部がピックアップローラ３の上
部に載置される。さらに、各ローラ３，４，…か図示（
ロ）方向に前進すると、被ピックアップ材１がピックア
ップローラ３からキャリッジ傾斜搬送面を徐々に前進し
、その後、キャリッジ平坦搬送面を通って所定の場所ま
で搬送される。以後、ピックアップローラ３とキャリッ
ジローラ４，…によって被ピックアップ材１が順次繰り
返し搬送される。そして、図３（ｃ）に示す如く最後列
の被キャリッジ材１がピックアップローラ３の上部に乗
っかり、さらに傾斜搬送面を形成するキャリッジローラ
４，…の上部に乗る位置に到達したとき、ピックアップ
ローラ３およびキャリッジローラ４，…は前進動作を停
止し、今度は逆に図３（ｄ）に示すように図示（ハ）方
向に後退する。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、以上のような
層ピッキング装置では、ピックアップローラ３およびキ
ャリッジローラ４，…が停止したとき、この被ピックア
ップ材１の縦横比および傾斜に伴う重心の移動、さらに
は高摩擦体のピックアップローラ３が図示Ａ方向に回転
していることから、被ピックアップ材１が図示左側に傾
いて正面ストッパ１１の正面側傾斜部に寄りかかった状
態となる。その結果、この状態において各ローラ３，４
，…が図示（ハ）方向に後退したとき、ピックアップロ
ーラ３との摩擦力による反作用力（図３（ニ）参照）で
益々傾きが大きくなり、最終的には図３（ｄ）に示す如
く横転し、ピックアップミスを起こす問題がある。

【０００９】本発明は上記実情にかんがみてなされたも
ので、被ピックアップ材の横転を確実に阻止でき、ひい
てはピックアップミスの発生をなくし、例えば被ピック
アップ材内部の収納品の損傷を未然に回避し得る層ピッ
キング装置を提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、載置台上に段積みされた上段層の被ピック
アップ材を、ピックアップローラでピックアップし、か
つ、傾斜搬送面および平坦搬送面を形成するキャリッジ
ローラを経由して所定の搬送場所へ搬送する層ピッキン
グ装置において、前記ピックアップローラに正対する方
向に配置された上下に２分割された下側正面ストッパお
よび上側正面ストッパと、この上側正面ストッパの正面
側に形成された傾斜部と、前記上側正面ストッパを進退
駆動する進退駆動機構と、前記ピックアップローラによ
るピックアップ時に生じる前記被ピックアップ材の持ち
上がり状態を検知する検知手段とを備え、前記検知手段
からの検知信号を受けて前記進退駆動機構が前記上側正
面ストッパを前進方向に押し出して前記被ピックアップ
材をピックアップローラからキャリッジローラへ押し進
める構成である。

【００１１】

【作用】従って、本発明は以上のような手段を講じたこ
とにより、ピックアップローラおよび複数のキャリッジ
ローラが停止したとき、最後列の被ピックアップ材正面
側が持ち上がって上側正面ストッパの傾斜部に寄りかか
るように接触するが、この被ピックアップ材の持ち上が
り状態を検知する。そして、この検知信号を用いて進退
駆動機構を動作させ、上側正面ストッパを所定距離前進
させるので、被ピックアップ材の縦横比および傾斜に伴
う重心の移動、さらにはピックアップローラが図示Ａ方
向に回転している場合でも、被ピックアップ材がピック
アップローラからキャリッジローラに安定に乗り移って
完全に起立した状態で搬送するので、ピックアップミス
をなくすことができる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明装置の一実施例について図１を
参照して説明する。なお、本発明装置は従来とほぼ同様
な構成であるので、図２図および図３と同一部分には同
一符号を付してその詳しい説明は省略し、以下、従来と
比較して異なる構成部分について説明する。

【００１３】すなわち、本発明装置は、従来の正面スト
ッパ１２を上下２分割とし下側正面ストッパ２１および
正面側に傾斜部２２ａをもつ上側正面ストッパ２２から
なる構成とすること、ピックアップローラ３によるピッ
クアップ時における被ピックアップ材１の持ち上がり状
態を検知する検知手段を設けたこと、この検知手段から
被ピックアップ材の持ち上がり検知信号を受けたとき上
側正面ストッパ２２を所定距離前進させることにより被
ピックアップ材１をピックアップローラ３からキャリッ
ジローラ４に導く進退駆動機構２３を設けたこと等にあ
る。なお、検知手段としては、例えば被ピックアップ材
１が上側正面ストッパ２２の傾斜部２２ａに接触したこ
とを光学的に検知することにより実現できる。

【００１４】次に、以上のように構成された装置の動作
について説明する。今、図１（ａ）に示す如くピックア
ップローラ３およびキャリッジローラ４，…がそれぞれ
図示Ａ，Ａ′矢印方向に回転しながら図示（ロ）方向に
前進すると、ピックアップローラ３が上段層の被ピック
アップ材１の正面側下部に衝突する。このとき、ピック
アップローラ３が高摩擦材で構成されているので、被ピ
ックアップ材１は図１（ｂ）に示すように持ち上がって
ピックアップローラ３の上部に乗ってキャリッジローラ
４，…の傾斜搬送面を経由して順次後続のローラ４，…
に乗り移って所定の搬送場所まで搬送される。

【００１５】以上のようにして被ピックアップ材１はピ
ックアップローラ３およびキャリッジローラ４，…の進
行に伴なって順次ピックアップされる。そして、ピック
アップローラ３が図１（ｃ）に示すように最後列の被ピ
ックアップ材１をピッキングするが、このとき前述と同
様にピックアップローラ３が被ピックアップ材１の正面
側を持ち上げるようにして底部に進入する。このとき、
被ピックアップ材１はその縦横比、傾き等に応じて重心
が移動して図３（ｃ）のように傾いて上側正面ストッパ
２２の傾斜部２２ａに接触する。その結果、例えば上側
正面ストッパ２２の傾斜部２２ａにマイクロスイッチ或
いは発・受光素子を設置しておけば、被ピックアップ材
１の接触状態，つまり被ピックアップ材１の持ち上がり
状態を検知できる。ここで、被ピックアップ材１の持ち
上がり状態を検知すると、その検知信号を受けて進退駆
動機構２３は上側正面ストッパを図示（ホ）矢印方向に
前進させていく。その結果、被ピックアップ材１は図１
（ｄ）に示すように傾斜搬送面から平坦搬送面に移行し
、適度な距離まで進んだところで停止する。このとき、
進退駆動機構２３は例えばピックアップローラ３等の停
止に同期して停止し、かつ、ピックアップローラ３の後
退と同期して後退するようにすれば、被ピックアップ材
１は横転することなく平坦搬送面に安定に移行し、ピッ
クアップミスをなくすことができる。

【００１６】従って、以上のような実施例の構成によれ
ば、被ピックアップ材１がピックアップローラ３による
持ち上げによって上側正面ストッパ２２の傾斜部２２ａ
に接触したとき、被ピックアップ材１の持ち上がり状態
を検知して進退駆動機構２３により上側正面ストッパ２
２を押し進めるようにしたので、ピックアップローラ３
のＡ方向回転および摩擦力が互いに助長する方向に作用
し、被ピックアップ材１をピックアップローラ３から確
実にキャリッジローラ４，…に移行させることができ、
しかも平坦搬送面まで押し進めるようにすれば完全な起
立状態を維持しながら安定に所定の搬送位置まで搬送す
ることができる（図１ｅ）。従って、被ピックアップ材
１の内部に複数の収納品が収納されている場合でも損傷
せずに安定に搬送でき、搬送作業をスムーズに進めるこ
とができる。なお、本発明はその要旨を逸脱しない範囲
で種々変形して実施できる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、被
ピックアップ材の横転を確実に阻止でき、ピックアップ
ミスの発生をなくし、被ピックアップ材内部の収納品の
損傷を未然に回避できる層ピッキング装置を提供できる
。

【図面の簡単な説明】

【図１】　　本発明に係わる層ピッキング装置の一実施
例を示す動作順序を説明する図。

【図２】　　従来の一般的な層ピッキング装置の全体構
成図。

【図３】　　従来の層ピッキング装置の動作順序を説明
する図。

【符号の説明】

１…被ピックアップ材、３…ピックアップローラ、４…
キャリッジローラ、７…駆動チェーン、８…駆動モータ
、９…従動スプロケット、１０…駆動チェーン、２１…
下側正面ストッパ、２２…上側正面ストッパ、２２ａ…
傾斜部、２３…進退駆動機構。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　載置台上に段積みされた上段層の被ピ
   ックアップ材を、ピックアップローラでピックアップし
   、かつ、傾斜搬送面および平坦搬送面を形成するキャリ
   ッジローラを経由して所定の搬送場所へ搬送する層ピッ
   キング装置において、前記ピックアップローラに正対す
   る方向に配置された上下に２分割された下側正面ストッ
   パおよび上側正面ストッパと、この上側正面ストッパの
   正面側に形成された傾斜部と、前記上側正面ストッパを
   進退駆動する進退駆動機構と、前記ピックアップローラ
   によるピックアップ時に生じる前記被ピックアップ材の
   持ち上がり状態を検知する検知手段とを備え、前記検知
   手段からの検知信号を受けて前記進退駆動機構が前記上
   側正面ストッパを前進方向に押し出して前記被ピックア
   ップ材をピックアップローラからキャリッジローラへ押
   し進めることを特徴とする層ピッキング装置。