JPH0427921B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はベニヤレースで切削され、搬入コンベ
ヤで移送されてくるベニヤ単板の先端縁を巻取り
リールあるいは巻玉へ自動的に導入し、かつその
外周に沿つて巻付け、順次巻取り出来る様にした
ベニヤ単板の巻取り装置に関するものである。

従来よりこの種作業は第１図に示す様に、ベニ
ヤレース、ベニヤ単板搬入コンベヤ１およびサイ
ドドライブロール２を一旦停止させ、人手でベニ
ヤ単板Ｓの先端縁を巻取りリール３の外周表面に
巻付け、巻付け後切削が再開され、順次巻取りを
行う方法が採用されていた。

しかしながら、ベニヤ単板Ｓは繊維方向と直角
に搬送され、かつ多数の割れが存在するために裂
断され易く、巻取り中にベニヤ単板Ｓが裂断され
るとベニヤレース、搬入コンベヤ１およびサイド
ドライブロール２を一旦停止させ、後続するベニ
ヤ単板Ｓの先端縁を再び人手で外周表面に巻付け
ねばならず、都度人手を要し、しかも作業能率の
低下が著しかつた。

また主として原木切削の初期および終期に削出
される小巾ベニヤ単板Ｓには切削時の裏割れに起
因してカールが発生しており、これを人手によつ
て都度矯正しながら従来装置へ巻取らせることは
作業能率を低下させるばかりか、この作業に時間
を要し、実質的に切削速度に対応した巻取りを行
うことは不可能であつた。

従つてこの種、小巾ベニヤ単板Ｓにおいては巻
取りを行うことなく、一旦機外へ排出して保管し
次工程へ供給するのが実情であり、余分な人手と
保管場所を要していた。

また近年、上記巻取作業を自動化すべく、特開
昭58−33403号公報、或いは特開昭57−9658号公
報等によつて提案されているが、前者の巻取方式
は、主として心単板となる有寸、或いは定尺切断
後の矩形条の単板をその対象とし、これら単板を
テンダー処理した後、無端条の２組の巻取コンベ
ヤによつて巻玉外周を接触走行させるものであ
る。しかしながらこの方式によれば、テンダー処
理に伴い、ベニヤレースの切削速度の低下を余儀
なくされるばかりか巻玉の増大に伴つて２組の巻
取コンベヤの継目を同調制御、即ち巻取コンベヤ
間を隙間を空けることなく同期的に伸長させなけ
ればならず、仮に同調不良であれば２組の巻取コ
ンベヤは常時巻玉の外周に接触し得ず矩形状の単
板を確実に巻取ることができなくなる。また後者
の巻取方式は、単板を搬入コンベヤの後端上部の
リールに案内部材を用いて巻き付けるものである
が、この時単板は、搬入コンベヤ後端の軸に軸芯
方向に対し複数取り付けられているプーリと巻取
リールとの間に圧入されることとなり、この圧入
の際、下部が複数のプーリになつているためプー
リとプーリの間隔内に単板が若干落込み、波を打
つような形になる。そのため単板にシワができ、
割れ、重なりの原因になる。また、このような状
態は単板が薄くなるにつれて顕著に表れる。

本発明は叙情に鑑み、サイドドライブロールに
周設されたベルト溝と加圧プーリとの間にサイド
ドライブロールの周面と同一面となるように懸回
し、また搬入コンベヤと同速度で同方向へ回動さ
れ、かつ巻取リールのベニヤ単板搬出側側面下方
を囲巻する複数本の巻取案内ベルトにベニヤ単板
導入部材を連係させることにより、ベニヤ単板の
先端縁を自動的に巻取りリールまたは巻玉へ導入
し、さらに巻取りリールのベニヤ単板搬出側側面
より外周上面をへてベニヤ単板導入口附近迄を囲
巻する巻取り案内部材によつて巻取りリールある
いは巻玉の外周に沿つて巻付け、順次巻取り出来
る様に、また機外へ搬出するベニヤ単板は巻取り
リールを通過させ、ベニヤ単板搬出コンベヤに巻
取り案内コンベヤを連係させて迅速に機外へ搬出
出来る様に構成したものである。

以下、本発明の一実施例を添付図面に基づきま
ずその構成より説明する。

１０はベニヤ単板Ｓ搬入側始端部プーリ１１と
ベルト溝１２を周設した終端部サイドドライブロ
ール１３の間に、ベニヤ単板Ｓ切削速度と同速度
で回動される複数本のベルト１４をサイドドライ
ブロールの周面と同一面になるように懸回してな
る。搬入コンベヤ、１５は前記搬入コンベヤ１０
が載設され、始端部プーリ軸１６を支点として終
端が上下へ揺動される架台、１７は架台１５をそ
の終端附近で懸吊するチエイン１８の一端が接続
された押圧流体シリンダ、１９は前記押圧流体シ
リンダ１７の押圧力に打勝つて架台１５を下方へ
付勢する圧下流体シリンダ、２０はその外周下面
を前記サイドドライブロール１３の外周上面へ当
接させ、従動されてベニヤ単板Ｓを巻取る巻取り
リール、２１は架台１５の前方適宜位置に巻取り
リール２０と平行に横架され、その両端が搬出コ
ンベヤ昇降流体シリンダ２２へ接続された機枠、
２３は前記機枠２１に立設され、スプリング２４
を介して下端附近を支点として上端が前後に揺動
される複数本の支柱、２５は前記支柱２３の上端
にベニヤ単板Ｓ搬出側へ傾斜させて枢支され、搬
入コンベヤ１０によつて移送されてきたベニヤ単
板Ｓを機外へ搬出するベニヤ単板搬出コンベヤ、
２６は前記支柱２３に固着されたベニヤ単板搬出
コンベヤ２５のストツパ、２７は前記ベニヤ単板
搬出コンベヤ２５の先端に遊嵌され、巻取りリー
ル２０と適宜間隔で対設する加圧ロール、２８は
架台１５に軸支され、テンシヨン部材を内蔵する
下部巻取りドラム２９に一端を係止し、その他端
が案内体３０をへて前記加圧ローール２７へ係止
された複数条のベニヤ単板導入部材、３１は架台
１５上のブラケツト３２に枢支された揺動アーム
３３の先端に遊嵌され、かつ連結アーム３４を介
して加圧流体シリンダ３５へ接続し、巻取りリー
ル２０のベニヤ単板Ｓ搬出側側面を付勢する加圧
プーリ、３６はサイドドライブロール１３に周設
されたベルト溝と前記加圧プーリ３１の間に搬入
コンベヤ１０と同速度で同方向に回動され、かつ
巻取リール２０のベニヤ単板Ｓ搬出側側面下方を
サイドドライブロール１３の周面と同一面となる
ように囲巻する複数本の巻取案内ベルト３７を緊
張するテンシヨンプーリ、３９は巻取りリール２
０のベニヤ単板Ｓ搬入側の架台１５の両側に取着
された摺動体案内具、４０は前記摺動体案内具３
９に遊嵌され、巻取りリール２０に対して進退自
在とした摺動体、４１は前記摺動体４０に枢支さ
れた一対の滑動枠昇降流体シリンダ、４２は巻取
りリール２０と平行に横架され、前記滑動枠昇降
流体シリンダ４１のロツド４３にその両端附近で
支持された滑動枠、４４は前記滑動枠４２の両端
部に嵌挿され、滑動枠４２を斜方向に摺動規制す
る摺動案内体、４５は前記滑動枠４２に固着され
た中空体４６へ前記摺動体４０に枢支された軸４
７を嵌挿する昇降補助部材、４８は前記滑動枠４
２に枢支された複数本の押圧アーム４９の先端に
遊嵌され、巻取りリール２０のベニヤ単板Ｓ搬入
側側面を付勢する押圧ロール、５０は滑動枠４２
に固着された押圧アーム４９のストツパ、５１は
巻取りリール２０の上方適宜位置に配置され、巻
取りリール２０のベニヤ単板Ｓ搬入側一端のスプ
ロケツト軸５２を支点として他端が回動される揺
動枠、５３はチエイン５４、スプロケツト５５を
介して前記スプロケツト軸５２へ連結された揺動
枠回動流体シリンダ、５６は前記揺動枠５１の他
端に枢支され、加圧体押圧流体シリンダ５７の伸
縮動により前後に揺動される複数本の加圧アーム
５８の先端に遊嵌され巻取りリール２０のベニヤ
単板Ｓ搬出側側面を付勢する加圧体、５９は前記
揺動枠５１に軸支され、テンシヨン部材を内蔵す
る上部巻取りドラム６０に一端を係止し、その他
端が加圧体５６を介して巻取りリール２０の外周
上面を囲巻し、前記押圧ロール４８に係止された
複数条の巻取り案内部材である。

次に作用を説明する。

まず巻取りに入る前に機外へ搬出するベニヤ単
板Ｓの処理について述べる。

圧下流体シリンダ１９によつて架台１５を下方
へ揺動させ、搬入コンベヤ１０をほぼ水平の状態
にすると共に、滑動枠４２を摺動案内体４４に沿
つて斜下方へ移動させる。

次に巻取り案内コンベヤ３６の加圧プーリ３１
を加圧流体シリンダ３５によつて回動させ、巻取
り案内ベルト３７をほぼ水平の状態にする。

さらにベニヤ単板搬出コンベヤ２５を搬出コン
ベヤ昇降流体シリンダ２２によつて下降させ、搬
入コンベヤ１０とほぼ同じ高さにする。

また滑動枠昇降流体シリンダ４１によつて滑動
枠４２を摺動案内体４４に沿つて斜上方へ移動さ
せ、押圧ロール４８とベルト１４の間隔を広くす
る。

搬入コンベヤ１０によつて移送されてくる上向
きにカールしたベニヤ単板Ｓは押圧ロール４８お
よび巻取りリール２０を通過し、巻取り案内コン
ベヤ３６およびベニヤ単板搬出コンベヤ２５によ
つて機外へ搬出される。

機外搬出後、搬入コンベヤ１０、巻取り案内コ
ンベヤ３６は駆動が一旦停止され、その間架台１
５、滑動枠４２、巻取り案内コンベヤ３６、ベニ
ヤ単板搬出コンベヤ２５を下記の如く夫々巻取り
状態に復帰させる。

すなわち、滑動枠４２を滑動枠昇降両体シリン
ダ４１によつて下降させる。

また架台１５の終端はプーリ軸１６を支点とし
て押圧流体シリンダ１７によつて上方へ揺動さ
れ、サイドドライブロール１３の外周上面を巻取
りリール２０の外周下面へ押圧すると共に押圧ロ
ール４８が巻取りリール２０の側面へ付勢されて
いる。

さらに加圧体５６を加圧体押圧流体シリンダ５
７によつて巻取りリール２０の側面へ付勢させ、
巻取り案内部材５９が巻取りリール２０の外周上
面に沿つて張架されている。

一方、加圧プーリ３１が加圧流体シリンダ３５
によつて巻取りリール２０の外周側面へ付勢され
巻取り案内ベルト３７を巻取りリール２０の外周
側面下方に沿つて張架している。

またベニヤ単板搬出コンベヤ２５は搬出コンベ
ヤ昇降流体シリンダ２２によつて上昇され、加圧
ロール２７を巻取りリール２０の側面と適宜間隔
で対設し、かつベニヤ単板導入部材２８が案内体
３０をへて下部巻取りドラム２９へ張架されてい
る。

巻取り状態に復帰後、搬入コンベヤ１０で移送
されてきたベニヤ単板Ｓは巻取りリール２０へ供
給され、その先端縁が巻取りリール２０のベニヤ
単板Ｓ搬出側側面下方を囲巻する巻取り案内ベル
ト３７によつて導入され、かつ巻取りリール２０
のベニヤ単板Ｓ搬出側側面よりその上面をへてベ
ニヤ単板Ｓ導入口附近迄を囲巻する巻取り案内部
材５９によつて巻取りリール２０の外周に沿つて
巻付けられる。

巻取り途上、巻玉径の増大に伴い、巻玉の圧下
力は押圧流体シリンダ１７の加圧力に打勝つので
架台１５を順次下方へ揺動させる。

また巻玉径の増大に伴い、最初巻取りリール２
０の側面中央附近を付勢していた加圧プーリ３１
は巻玉の押圧されて前方へ揺動し、さらに架台１
５が下方へ揺動されると巻取り案内コンベヤ３６
も下方へ揺動されるので巻取り案内ベルト３７の
巻玉囲巻範囲は下方へ順次移動することになる。

一方、巻取りリール２０の側面中央附近と適宜
間隔で対設していた加圧ロール２７は巻玉が適宜
径、例えば190mm〜200mmになると巻玉に押圧さ
れ、巻玉径の増大に伴い、順次前方へ揺動され
る。

架台１５が下方へ、加圧ロール２７が前方へ揺
動されるに伴い、ベニヤ単板導入部材２８は下部
巻取りドラム２９から順次巻戻され、巻玉外周側
面下方を囲巻する様になる。

この場合、加圧ロール２７の巻玉付勢位置の変
化量を僅小にし、かつベニヤ単板導入部材２８の
巻玉囲巻範囲を順次下方へ拡大する様に案内体３
０、下部巻取りドラム２９の位置が設定されてい
るため、ベニヤ単板Ｓは巻取り案内コンベヤ３６
とベニヤ単板導入部材２８の連係作用によつて巻
玉のベニヤ単板Ｓ搬出側側面中央附近迄導入され
ることになる。

さらに一方、巻玉径の増大に伴う架台１５の揺
動下降に伴い、最初巻取りリール２０のベニヤ単
板Ｓ搬入側側面中央附近を付勢していた押圧ロー
ル４８は摺動案内体４４に沿つて下方へ移動され
る。

また加圧体押圧流体シリンダ５７によつて巻取
りリール２０のベニヤ単板Ｓ搬出側側面中央附近
を付勢していた加圧体５６は巻玉径の増大に伴い
巻玉に押圧されて前方へ揺動する。

押圧ロール４８が斜下方へ移動され、また加圧
体５６が前方へ揺動されるに伴い、巻取り案内部
材５９は巻玉外周に沿つて上部巻取りドラム６０
から順次巻戻される。

この場合、加圧体５６の付勢位置の変化量を僅
小にし、かつ押圧ロール４８が巻玉を付勢しなが
ら架台１５の揺動に伴い斜下方へ移動する様に設
定されているため、巻取り案内部材５９は巻玉の
ベニヤ単板Ｓ搬出側側面中央附近から外周上面を
へてベニヤ単板Ｓ導入口附近迄を常時囲巻するこ
とが出来る。

従つて最小径、すなわち巻取りリール２０径、
例えば170mmから適宜最大径、例えば1000mm迄の
任意径においてその先端縁を巻取り案内コンベヤ
３６とベニヤ単板導入部材２８の連係作用により
ベニヤ単板Ｓ搬出側側面中央附近迄自動的に導入
されたベニヤ単板Ｓは、さらに巻取り案内部材５
９によつて外周に沿つて円滑確実に巻付けられ
る。

巻取り完了後、加圧体押圧流体シリンダ５７の
縮小動により加圧アーム５８を第４図図示時計方
向へ回動させ、また揺動枠回動流体シリンダ５３
の縮小動によりスプロケツト軸５２を支点として
揺動枠５１を時計方向へ回動させることにより巻
玉上面から囲巻していた巻取り案内部材５９を開
放させ、巻玉をストツクエリヤへ搬出し、架台１
５、ベニヤ単板搬出コンベヤ２５、巻取り案内コ
ンベヤ３６は原状に復帰される。

搬出後、巻取りリール２０を供給し、揺動枠５
１、加圧体５６が原状に復帰される。

以上の如く本発明によれば、巻取りリールおよ
び巻玉は巻取り案内コンベヤとベニヤ単板導入部
材の連係作用によつてベニヤ単板搬出側側面を囲
巻され、かつ巻取り案内部材によつてその外周上
面よりベニヤ単板導入口附近迄を囲巻されるため
高速で搬送されてくるベニヤ単板はベニヤレース
および搬入コンベヤを一旦停止させることなく、
任意径においてその先端縁を自動的に導入され、
外周に沿つて巻付けられる。

また、サイドドライブロールと同期的に回動す
る単板案内ベルトと搬入コンベヤは、サイドドラ
イブロールに周設されたベルト溝にサイドドライ
ブロールの周面と同一になるように懸回されてい
る。そのためサイドドライブロール周面は、若干
の隙間はあるものの、ほぼ平面となり円滑な単板
の巻取が可能となる。さらに巻玉径が増大しても
巻取案内部材は、巻玉の搬出側側面を付勢してい
る加圧体によつて巻玉外周に接しながら、上部巻
取ドラムから順次巻戻されることになり、巻玉外
周は巻取案内コンベヤと協働して常時自動的に囲
巻されることになる。

従つて従来、搬入コンベヤ、サイドドライブロ
ールを一旦停止させ、人手で巻付けていた手作業
は完全に排除され、また従来装置では一旦機外へ
搬出して保管し、次工程へ供給していた小巾ベニ
ヤ単板の自動巻取りも可能となるので作業能率の
向上が図れるばかりでなく、余分の人手と保管場
所を節減出来る。

さらにまた、ベニヤ単板を巻取りリールに巻取
らず機外へ搬出する場合、例えば主として荒剥き
切削の初期に削出される合板製造に不適当と判断
されるベニヤ単板、あるいは巻取り量が少いため
巻取らず次工程へ供給するベニヤ単板等は、搬入
コンベヤ、巻取りコンベヤ、ベニヤ単板搬出コン
ベヤの各搬送面を同一とし、さらに押圧ロールを
上昇させれば迅速に機外へ搬出出来るので、削出
されるベニヤ単板に応じて巻取り若しくは搬出の
適確な処理を期し得るものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来装置を示す側面図、第２図は本発
明装置の一実施例を示す平面図、第３図は第２図
の側面図、第４図は第２図のＡ−Ａ線破断矢視拡
大図、第５図は第２図のＢ−Ｂ線破断矢視拡大
図、第６図は第２図のＣ−Ｃ線破断矢視拡大図で
ある。 １０…搬入コンベヤ、１１…プーリ、１３…サ
イドドライブロール、１４…ベルト、１５…架
台、２０…巻取りリール、２５…ベニヤ単板搬出
コンベヤ、２７…加圧ロール、２８…ベニヤ単板
導入部材、２９…下部巻取りドラム、３１…加圧
プーリ、３６…巻取りコンベヤ、３９…摺動体案
内具、４０…摺動体、４１…滑動枠昇降流体シリ
ンダ、４２…滑動枠、４４…摺動案内体、４８…
押圧ロール、４９…押圧アーム、５１…揺動枠、
５６…加圧体、５８…加圧アーム、５９…巻取り
案内部材、６０…上部巻取りドラム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ベニヤ単板搬入側の始端付近を支点として終
   端が上下へ揺動される架台上の両端付近に複数個
   のプーリとサイドドライブロールを対設し、この
   プーリとサイドドライブロールに周設されたベル
   ト溝との間にベニヤ単板切削速度と同速度で回動
   される複数本のベルトをサイドドライブロールの
   周面と同一面となるよう懸回してなる搬入コンベ
   ヤと、さらにサイドドライブロールに周設された
   ベルト溝と加圧プーリとの間にサイドドライブロ
   ールの周面と同一面となるように懸回し、また前
   記搬入コンベヤと同速度で同方向に回動され、か
   つ巻取リールのベニヤ単板搬出側側面下方を囲巻
   する複数本の巻取案内ベルトと回動自在に支承さ
   れ、その外周下面を前記サイドドライブロールの
   外周上面へ当接させ、従動されてベニヤ単板を巻
   取る巻取リールとこの巻取リールのベニヤ単板搬
   出側に立設され、前後へ揺動すると共に上下に昇
   降する複数本の支柱の先端に枢支され、前記搬入
   コンベヤで移送されてきたベニヤ単板を機外へ排
   出するベニヤ単板搬出コンベヤと前記ベニヤ単板
   搬出コンベヤの先端に遊嵌され、巻取リールと適
   宜間隔で対設する加圧ロールと前記架台に軸支さ
   れた下部巻取ドラムに一端を係止し、その他端が
   サイドドライブロールのベニヤ単板搬出側前方を
   へて前記加圧ロールに係止された複数条のベニヤ
   単板導入部材と前記巻取リールのベニヤ単板搬入
   側適宜位置に巻取リールと平行に横架され、巻取
   リールに対して進退自在とした滑動枠とこの滑動
   枠を斜方向に摺動規制する摺動案内帯と前記架台
   の両側の摺動帯案内具に遊嵌され、巻取リールに
   対して進退自在とした摺動体とこの摺動体に枢支
   され、ロツド先端を前記滑動枠に接続した一対の
   滑動枠昇降流体シリンダと前記滑動枠に枢支され
   た複数本の押圧アームの先端に遊嵌され、巻取リ
   ールのベニヤ単板搬入側側面を付勢する押圧ロー
   ルと巻取リールの上方適宜位置に配置され、巻取
   リールのベニヤ単板搬入側の一端を支点として多
   端が回動される揺動枠と前記揺動枠に枢支された
   複数本の加圧アームの一端に遊嵌され、巻取リー
   ルのベニヤ単板搬出側側面を付勢する加圧体と前
   記揺動枠に軸支された上部巻取ドラムに一端を係
   止し、その他端が前記加圧体を介して巻取リール
   の外周上面を囲巻し、前記押圧ロールに係止され
   た複数条の巻取案内部材から構成されたことを特
   徴とするベニヤ単板の巻取装置。