JPS59163251A - 単板の巻戻し装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は不連続単板（以下単に単板と称す）の巻玉を自
動的に巻戻す装置に係り、回転する巻玉の外周部の単板
をその前端付近を引掛けて巻玉から分離してその分離さ
れた単板の後端まで搬出路へ誘導して次工程へ搬送でき
るように実現したもので単板の巻取り巻戻し工程の合理
化、能率化を目的とするものである。

即ち本発明は巻玉のほぼ全外周面に接触走行する搬送体
が巻玉から単板を排出できるように開口した搬出路で、
回転する巻玉の外周部の単板をその前端付近を引掛分離
体（以下単に分離体と称す）が引掛けて、このとき単板
はｌ維と直交する方向には柔軟性があるので、その引掛
けられた単板の前端付近は搬送体が巻玉に接触しない前
記搬出路付近では概ね方向自由となり、分離体によって
容易に巻玉であったときとは逆向きの湾曲状となり得て
搬出路へ分離されるのであり、このように単板の柔軟性
を利用して人手を借りずまた小中の単板であっても自動
的に然も簡単な構成で巻戻しができる新規な作業工程を
提供しようとするものである。

次に本゛発明を図面に示す実施例によって説明する。

３は、リール１の回転中心線○−０と不連続単板２（前
記同様、以下も単に単板と称す）の繊維方向が互に平行
になるように該単板２がリール１に巻回した巻玉である
。巻玉３のほぼ全外周面には複数条の無端帯からなる搬
送体５を接触走行可能に備える。搬送体５は例えば平ベ
ルトで、更に巻玉３から単板２の搬出路Ｂを形成するよ
うに巻玉３の外周に設けられた案内部材４である複数組
の後記プーリー９，１０等に張設するものである。又、
搬送体５は巻玉３を巻取り時とは逆方向の、第１図に例
示する矢印Ａの方向に回転するように搬送体５の駆動元
となるプーリー１１を介して駆動機構８に接続する。単
板２の搬出路Ｂを形成するプーリー９，１０は一対の軸
１２．１３に支承され、更に該軸１２．１３は支持体１
４．１５を介して加圧部材、例えば流体圧によって作動
するシリンダー１６．１７．のロッドの先端へ接続する
。更に又、前記一対の軸１２゜１３には該軸１２，１３
が互にリール１の回転中心線〇−０と平行にスライド可
能とするスライド部材１８．１９（第１図に一部を一点
鎖線で示す）を例えばそれぞれの軸１２．１３に支持体
（図示は省略）を介して配置するのである。前記プーリ
ー９，１０は、巻玉３が回転中に搬出路Ｂから単板２の
一部が自ら自由に飛び出したり、或は大きく脹むことの
ないように例えば巻玉３の頂点が回転方向Ａへ９０度位
回転した、リール１と実質的にはほぼ水平な位置にリー
ル１の直径以下の間隔よりなる搬出路Ｂを形成するよう
に設けるのである。更にプーリー９゜１０は巻玉３から
単板２が巻戻され始めてその巻玉３の半径が減少するに
従っても前記の位置と間隔をほぼ保つようにシリンダー
１６’、１７及びスライド部材１８．１９等により誘導
するのである。即ちシリンダー１６．１７は該シリンダ
ー１６．１７のロッドの先端が巻玉３の外周から中心へ
向うように備えるのであり、シリンダー１６．１７のロ
ッドのストローク及びスライド部材１８．１９のスライ
ド面の長さは巻玉３の半径はどの長さのものにする。尚
、シリンダー１６．１７の代りに分銅等の自重を利用し
ても実送体５が外れるのを防止するつば付きプーリーと
することもできる。

前記の如くプーリー９．１０に搬送体５を張設してでき
た搬出路Ｂに、回転する巻玉３の外周部の単板２ａ（特
に単板２の内、外周部のもの）をその単板２ａの前端付
近２ｂを引掛けて搬出路Ｂがら排出可能に引掛分離体６
（前記同様、以降も単に分離体と称す）を備える。以下
、この分離体６について詳しく説明する。分離体６は例
えば回転ロール２゜の周面に複数個の突出体２１を突設
したものであり、該突出体２１の長さは回転ロール２０
の周面より例えば単板２の１枚の厚み位の長さとし、単
板２を２枚以上同時に分離体６が引掛けることを防止し
ている。更に分離体６の回転軸２２は支持体（図示は省
略）を介してシリンダー等の往復作動部材２３に接続し
往復運動を可能に構成する。更に又、分離体６を巻玉３
の回転方向Ａに対して同方向の第３図に示す矢印りの方
向に回転するように前記回転軸２２を介して駆動機構８
に接続するのである。分離体６の周速は例えば巻玉３の
周速（即゛ち搬送体５の速度）とほぼ同じ周速となるよ
うに設定して、分離体６の突出体２１を、搬送体５が巻
玉３から単板２を搬出できるように開口した搬出路Ｂに
、然も巻玉３の外周部の単板２ａに近接した位置で、巻
玉３の外周面とはほぼ逆方向に向けて進むようにし、そ
の後は搬出路Ｂに沿って単板２が排出する方向Ｃへ向う
ように備えるのである。

７は分離体６の制御機構で、分離体６により巻玉３から
分離された直後の単板２ｄ（特に単板２の内、分離され
た直後のもので第４図に示されている）を検出する光電
管等の単板検出器２４と、分離体６９回転軸２２に支持
体く図示は省略）を介して設けたシリンダー等の往復作
動部材２３と、分離体６を後記の如く動作せしめる制御
器２５で構成されるものである。この制御機構７の第１
の動作は、巻玉３から分離された直後の単板２ｄが単板
検出器２４で検出されている間、即ち単板２が搬出路Ｂ
がら排出されているときは第４図に示すように巻玉３の
外周部の単板２ｃ（更に一回転してから分離される単板
等）を分離体６が引掛けないように往復作動部材２３に
より分離体６を巻玉３の外周部の単板２Ｃに近接した位
置から巻玉３の外側の方向へ充分後退させるのである。

こうすることにより分離体６により分離された直後の単
板２ｄが搬出路Ｂにある場合は更にもう１枚の外周部の
単板２ｃを分離体６が引掛けないようにするのである。

尚、このとき分離体６が後退しているときでも該分離体
６は回転を続けていて、第４図に示す搬出路Ｂを形成し
ているプーリー９，１０の内の下位のプーリー１０の外
周部分及び該プーリー１０に案内された搬送体５の部分
に前記分離された直後の単板２ｄが接触しない位置に分
離体６を後退して前記単板２ｄを多少上方へ浮かせるよ
うにして′回転を続けさぜれば分離体６がその分離され
た直後の単板２ｄの進行方向と逆の方向に進む位置にあ
る前記下位のプーリー１０の外周部分及び該プーリ１０
に案内されている搬送体５の部分へのガイドとなり接触
防止の役割をするのである。又、分離体６は前記の如く
単板の前端付近２ｂを巻玉３から分離した直後に後退す
るのであるから、時に単板の前端付近２ｂに対して引掛
ける動作が正常に行なわれないような例えば分離体６上
で単板の前端付近２ｂがたるんでしまう場合でもその単
板の前端付近２ｂを搬出路Ｂから正常な形で巻戻される
よう前記のたるみを引き伸ばすことができるものである
。従って実施例では単板検出器２４を搬出路Ｂ上方で巻
玉３の外周に近接した適宜の位置に備えるものである。

制御機構７の第２の動作は単板２が搬出路Ｂから搬出さ
れていないときで、即ち単板検出器２４が単板２を検出
していないときに分離体６を前記往復作動機構２３によ
り例えば早い周期で断続的に巻玉３の外周面に近接した
位置から後退させて、不必要な巻戻しをなくすように制
御器２５で制御することもできるのである。即ち、単板
２に部分的に割れや、抜は落ちた節が多い場合は、分離
体６が余分に単板２を引掛けてしまうことがあり、この
ような単板２の巻玉３については前記の第２の動作を行
わしめる。

以上の第１及び第２の動作の如く制御される分離体６は
巻玉３から単板２が巻戻されて、巻玉３の半径が減少す
るに従っても単板の前端付近２ｂを引掛ける動作を前記
と同じように行うことができるようにする。即ち分離体
６を往復動作せしめる前記往復作動部材２３を搬出路Ｂ
を形成したプーリー９．１０の内の下位のプーリー１０
の軸１３に支持体（図示は省略）を介して接続する（実
施例）が、或は上位のプーリー９の軸１２に支持体（図
示は省略）を介して接続しても実施可能である。こうす
ることにより分離体６はプーリー９或は１ｏの動きに連
動させることができ、従って搬出路Ｂ付近の巻玉３の外
周面の凸凹の状態に応じて分離体６を連動可能にせしめ
たのである。尚、分離体６は回転ロール２０に限らず無
端体に複数個の突出体を突設したものをプーリー等で回
転させても同様に実施できるものであるし、又、前記搬
出路Ｂ付近で巻玉３の外周に近接した位置に於て、突出
体状の先端部を有し、搬出路Ｂに沿って単板２が排出す
る方向Ｃへ往復運動が可能の引掛分離体によっても同様
に役割を果すものである。又、本実施例の分離体６につ
いては該分離体６の周速は巻玉３の周速より幾分早めに
設定しても実施できるものである。

更に又、プーリー９，１０に搬送体５を張設してできた
前記搬出路Ｂの形状を多少変えることにより巻玉３から
の単板２の分離をしやすく調整することができるもので
ある。即ち例えば上位のプーリー９をシリンダー１６の
内部圧力等を変化させスライド部材１８のスライド面に
沿って巻玉３の外周面より多少後退せしめて巻玉３の単
板の前端付近２ｂを分離しやすく調整しても差支えない
のである。

尚、図中２６．２７，２８．２９は搬送体５の案内部材
４であるプーリー、３ｏは搬送体５のテンションプーリ
ー、３１は排出コンベヤー、３３は排出コンベヤー３１
の駆動光となるプーリー、３２，３４．３５は排出コン
ベヤー３１の補助プーリー、３６は排出コンベヤー３１
のテンションプーリー、３７は補助プーリー３２の軸で
ある。

本発明は以上のように、単板の巻玉の概ね全外周面を接
触走行するように搬送体を設け、巻玉を巻取り時とは逆
方向に回転させ、巻玉からの単板の搬出路に回転する巻
玉の外周部の単板をその前端付近２ｂを分離体が引掛け
て、このとき単板に於ける繊維と直交方向の柔軟性を利
用することにょリ、その単板の前端付近２ｂは搬出路へ
巻玉であったときとは逆向きの湾曲状となって分離され
、その分離された単板の後端まで搬出路へ誘導可能仁し
たもので、不連続で然も小中の単板であっても全自動で
実施し得るばかりでなく簡単な構造で巻玉から巻戻され
る単板を分離できるので取り扱い易く、ドライヤーをは
じめとして単板横はぎ機、クリッパー或は単板積込装置
等の数多くの合板製造機械との直結化処理が可能となる
ので合板産業に多大の貢献をなすものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図は側面図
、第２図は第１図のＥ　’−Ｅ線の一部正面図、第３図
、第４図は第２図のＦ−Ｆ線の一部拡大説明図である。 １・・・リール、２・・・不連続単板、２ａ、２ｃ・・
・外周部の単板、２ｂ・・・単板の前端付近、３・・・
巻玉、４・・・案内部材、５・・・搬送体、６・・・引
掛分離体、７・・・制御機構、８・・・駆動機構、Ａ・
・・巻玉の回転方向、Ｂ・・・搬出路。 第４ｎ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. リールに不連続単板を巻回した巻玉のほぼ全外周面に接
   触走行して巻玉を巻取り時とは逆方向に回転させまた不
   連続単板の搬出路を形成するようにそれぞれ複数個の案
   内部材に張設した複数条の無端体からなる搬送体を備え
   、該搬送体の搬出路に回転する巻玉の外周部の不連続単
   板をその前端付近を引掛けて搬出路から排出可能に引掛
   分離体を備え、且つ不連続単板が搬出路から少なくとも
   排出されているときには巻玉の外周部の不連続単板を引
   掛けないように前記引掛分離′体を制御する制御機構を
   備えたことを特徴とする単板の巻戻し装置。