JPH04214674A - 絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの製造方法 - Google Patents

絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの製造方法

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JPH04214674A
JPH04214674A JP40169190A JP40169190A JPH04214674A JP H04214674 A JPH04214674 A JP H04214674A JP 40169190 A JP40169190 A JP 40169190A JP 40169190 A JP40169190 A JP 40169190A JP H04214674 A JPH04214674 A JP H04214674A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は絶縁ゲート型バイポー
ラトランジスタ(Insulated  Gate  
Bipolar  Transistor;以下、IG
BTと称す)に関し、特にライフタイム制御に伴うター
ンオフ時間とオン抵抗とのトレードオフ関係の改善及び
スイッチング損失の低減に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バイポーラトランジスタは、一般に低出
力インピーダンスであるが、入力インピーダンスも低い
問題がある。一方、電界効果トランジスタ(以下、MO
SFETと称す)は高入力インピーダンスであるが、出
力インピーダンスも高い問題がある。これらに対し、I
GBTはこれら各種トランジスタのもつ欠点を補うよう
に一体化し、高入力インピーダンスであり、かつ、低出
力インピーダンスを実現しようとするものである。
【0003】すなわち、表面にMOSFETを形成する
基板の裏面に、基板と異なる導電型の高濃度不純物拡散
層をつくりこむことによって、バイポーラトランジスタ
とMOSFETを一体化し、かつMOSFETがオンす
ることにより生じる電流をバイポーラトランジスタのベ
ース領域に注入して、注入電流によりバイポーラトラン
ジスタを制御するものである。
【0004】一般に、IGBT装置は多数のIGBT素
子(以下、IGBTセルと称す)が並列接続された構造
を有している。図7は従来のnチャンネル型のIGBT
セルの構造を示す断面図であり、図8はその等価回路を
示す回路図である。
【0005】図7において、1はP+ コレクタ層であ
り、その一方主面上にはN− エピタキシャル層2が形
成されている。N−エピタキシャル層2の表面の一部領
域には、P形不純物を選択的に拡散することによりPウ
ェル領域3が形成され、さらにこのPウェル領域3の表
面の一部領域には、高濃度のN形不純物を選択的に拡散
することによりN+ エミッタ領域4が形成されている
。N− エピタキシャル層2の表面とN+ エミッタ領
域4の表面とで挟まれたPウェル領域3の表面上にはゲ
ート絶縁膜5が形成され、このゲート絶縁膜5は隣接す
るIGBTセル間で一体となるようN− エピタキシャ
ル層2の表面上にも形成されている。ゲート絶縁膜5上
には、例えばポリシリコンから成るゲート電極6が形成
され、またPウェル領域3およびN+ エミッタ領域4
の両方に電気的に接続するように、例えばアルミニウム
などの金属のエミッタ電極7が形成されている。なお、
ゲート電極6およびエミッタ電極7は、絶縁膜8を介し
た多層構造とすることにより、全IGBTセルに対して
それぞれ共通に電気的につながった構造となっている。 P+ コレクタ層1の裏面には金属のコレクタ電極9が
全IGBTセルに対し一体に形成されている。
【0006】N− エピタキシャル層2とN+ エミッ
タ領域4とで挟まれたPウェル領域3の表面近傍はnチ
ャネルのMOS構造となっており、ゲート端子Gを通じ
てゲート電極6に正電圧を印加することにより、ゲート
電極6の直下のPウェル領域3の表面近傍に形成された
チャネルを通じて、電子がN+ エミッタ領域4よりN
− エピタキシャル層2へと流れる。図示のIe はこ
の様にして流れる電子電流を示す。一方、P+ コレク
タ層1からは少数キャリアである正孔がN−エピタキシ
ャル層2に注入され、その一部は上記電子と再結合して
消滅し、残りは図示の正孔電流IhとしてPウェル領域
3を流れる。 この様にIGBTは、基本的にバイポーラ的な動作をし
、N− エピタキシャル層2では、電導度変調の効果か
ら電導度が増大することにより、従来のパワーMOSに
比べて低いオン電圧、大きい電流容量を実現できる利点
がある。
【0007】なお、図8は図7の素子構造を等価的に表
した回路図であり、10はN− エピタキシャル層2、
Pウェル領域3およびN+ エミッタ領域4より成る寄
生NPNトランジスタ、11はP+ コレクタ層1、N
− エピタキシャル層2およびPウェル領域3よりなる
PNPトランジスタ、12はゲート電極6下のPウェル
領域3表面をチャネル領域としたNMOSトランジスタ
、RB はPウェル領域3の拡散抵抗、RLCはPNP
トランジスタ11のオン抵抗を示している。
【0008】IGBTは上記のような利点がある反面、
ターンオフ時には正孔電流Ihの減少がMOSFET等
に比べて時間的にゆっくりしているため、動作周波数を
上げられない嫌いがある。これは、PNPトランジスタ
11がオン状態のとき、そのベース領域となるN− エ
ピタキシャル層2内には電子と正孔とが充満しており、
MOSトランジスタ12をオフさせて、N− エピタキ
シャル層2への電子の注入を遮断しても、正孔はその移
動度の小ささから急には減少しないことに起因している
【0009】このターンオフ時間を短縮させるために従
来から大別して二つの手段が知られている。その一つは
金や白金などの重金属原子を、所謂ライフタイムキラー
として、PNPトランジスタ11のベース領域であるN
− エピタキシャル層2内に導入する手段であり、この
ライフタイムキラーがN− エピタキシャル層2内の電
子と正孔の再結合中心となってこれらのキャリアを短時
間内に消滅させる。
【0010】もう一つは電子線、γ線、中性子線、各種
イオン線等の放射線を照射する手段であり、これらの放
射線はN− エピタキシャル層2内に深いトラップ準位
を導入することから、このトラップ準位がキャリアに対
する再結合中心となるため、ターンオフ時には、キャリ
アを短時間内に消滅させることができる。これらの技術
はライフタイム制御技術と呼ばれ、サイリスタや電子用
ダイオード等種々の素子に適用されている。
【0011】一般に放射線照射によるライフタイム制御
技術は制御性や再現性の点から重金属拡散に比較して良
い結果が得られている。しかしながら、放射線照射の中
で、電子線、γ線、中性子線を用いた方法では、照射に
よりN− エピタキシャル層2内でのトラップ準位が発
生するとともに、同時にゲート酸化膜5の膜質を変化さ
せてしまい、結果として閾値までも変化させ、その動作
信頼性を低下させる問題がある。この問題はプロトン等
の各種イオン線をコレクタ電極9側から照射する方法に
より解決される。すなわち、図7に示したようにプロト
ン等の各種軽イオン線50をコレクタ電極9の形成され
ている側から照射し、その飛程位置をN− エピタキシ
ャル層2の中に設定されるように(図7中破線で示す)
、その加速エネルギーを調整することによりゲート絶縁
膜5及びその他、エミッタ側形成各層3,4になんら影
響を与えることなくライフタイム制御を行なうことがで
きる。更に、プロトン等の各種イオン照射による結晶欠
陥(主に空孔)は図9に示すように、その飛程Dを中心
として、欠陥分布ピーク半値幅W中に集中的に発生し、
それ以外の場所にはあまり影響を与えない特質をもって
いる。この特質を利用することにより、制御性の高いラ
イフタイム制御を実行することが可能である。例えば、
特開昭64−19771に示されたように、P+ コレ
クタ領域(図7のP+ コレクタ層1に相当)に近いN
− ベース領域(図7のN− エピタキシャル層2に相
当)内に飛程Dを設定することにより効果的なライフタ
イム制御を行なうことができる。これは、MOSFET
に近いベース領域はMOSFETのチャネルから注入さ
れるキャリアが引き金となって伝導度変調を生じる上で
重要な役割を果たすから、この部分に結晶欠陥を発生さ
せるとオン抵抗を増大させることになるため、MOSF
ETのチャネル領域から最も離れている、P+ コレク
タ領域に近いN− ベース領域にイオン線の飛程が来る
ようにするのが望ましいからである。また、オフ動作時
の初期まで引き続いて注入されている正孔を早く捕捉す
るためにも、P+ コレクタ領域に近いN− ベース領
域で結晶欠陥を集中的に発生させるのは有効である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たライフタイム制御は全て、結晶欠陥をIGBT素子全
面に渡って生じさせていることには変わりがないため、
この結晶欠陥の発生に伴い、N− エピタキシャル層2
の抵抗値が必然的に上昇し、図8におけるIGBTのオ
ン抵抗RLCが増加してしまう。つまり、IGBTのオ
ン抵抗とターンオフ時間とはトレードオフの関係にあり
、現状においてそのトレードオフ関係が最適とはいえな
い問題点があった。
【0013】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、イオン線などの電離放射線照射
を用いたライフタイム制御による、オン抵抗とターンオ
フ時間とのトレードオフ関係を最善にした構造のIGB
Tを得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる絶縁ゲ
ート型バイポーラトランジスタは、第1の導電形の第1
の半導体層の表面に形成された第2の導電形の第2の半
導体層と、前記第2の半導体層の表面に選択的に形成さ
れた第1の導電型の第1の半導体領域と、前記第1の半
導体領域の表面に選択的に形成された第2の導電形の第
2の半導体領域と、前記第2の半導体層と前記第2の半
導体領域とで挟まれた前記第1の半導体領域の表面上に
形成された絶縁膜と、前記絶縁膜上に形成された制御電
極と、前記第1および第2の半導体領域にまたがって形
成された第1の主電極と、前記第1の半導体層の裏面上
に形成された第2の主電極とを備え、前記第2の半導体
層の前記第1の半導体層との接合部寄りに部分的に結晶
欠陥を有しており、かつ前記結晶欠陥領域中の主面に対
向した面上において、前記結晶欠陥領域が全面に占める
割合が30%かそれ以下であることを特徴としたもので
ある。
【0015】一方、この発明にかかる絶縁ゲート型バイ
ポーラトランジスタの製造方法は、上記構成を有するト
ランジスタの製造方法であって、該トランジスタの第1
の半導体層の裏面上に微細孔を多数設けた金属厚膜を設
ける工程と、前記金属厚膜の微細孔を通して軽イオンを
、その飛程位置が前記トランジスタの第2の半導体層の
第1の半導体層との接合部寄りに設定されるように照射
する工程とを備え、前記微細孔の総面積の全面積に占め
る割合が30%かそれ以下であることを特徴としたもの
である。
【0016】
【作用】この発明における絶縁ゲート型バイポーラトラ
ンジスタ、あるいはこの発明における方法で製造された
絶縁ゲート型バイポーラトランジスタにおいては、その
構成要素である等価回路上のバイポーラトランジスタは
、第1の半導体領域、結晶欠陥を有さない第2の半導体
層及び第1の半導体層から成る第1のバイポーラトラン
ジスタと、第1の半導体領域、結晶欠陥を有する第2の
半導体層及び第1の半導体層から成る第2のバイポーラ
トランジスタとの並列接続により構成されると等価的に
みなすことができる。
【0017】第1のバイポーラトランジスタは、第2の
半導体層に結晶欠陥を有さないため、長所としてオン抵
抗は低く、短所としてターンオフ時間は長い。一方、第
2のバイポーラトランジスタは、第2の半導体層に結晶
欠陥を有するため、短所としてオン抵抗は高く、長所と
してターンオフ時間は短い。
【0018】第1、第2のバイポーラトランジスタが並
列に接続れていることにより、オン状態では第1のバイ
ポーラトランジスタが、又ターンオフ時には第2のバイ
ポーラトランジスタが支配的に働くので、低オン電圧、
高速スイッチングを実現できる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。なお、従来の技術の説明と重複する部分は、適宜そ
の説明を省略する。
【0020】図1はこの発明の一実施例のIGBTの構
造を示す断面図である。図において、1〜9は従来と同
じである。
【0021】その異なる点は、他主面側におけるコレク
タ電極9の表面にアルミニウム等の金属のアブゾーバ6
0、更にその表面に微細な開口を形成したステンレス等
のマスク61を設け、これらを介してヘリウム等の軽イ
オン線50を照射して形成させるものである。ここで、
マスク61の微細開口を通過した部分の軽イオン線50
はN− ベース層2内に飛程位置が設定されるよう加速
エネルギーとアブゾーバ60との厚さが調整される。ま
た、マスク61の微細開口を除く領域を通過した軽イオ
ン線50はP+ コレクタ層1内に飛程位置が設定され
るようマスク61の厚さが調整される。これにより、微
細開口のパターンをほぼ反映した領域を部分的なライフ
タイム制御が行なわれるものとすることができる。図2
は図1に示すものの等価回路を示す回路図である。図に
おいて、10,12は従来のものと同じもの、13はラ
イフタイム制御されない領域に形成された内蔵PNPト
ランジスタ、14は部分的にライフタイム制御された領
域を有する内蔵PNPトランジスタである。
【0022】図3は軽イオン線50が部分的に照射され
たIGBTと、軽イオン線50が全面照射されたIGB
Tとのトレードオフ特性について比較した図である。こ
の場合、軽イオン線50には2価のヘリウムイオン(H
e2+)を用い、その加速エネルギーは20MeVであ
る。また、アブゾーバ60は厚さが30μmのアルミニ
ウムで構成し、マスク61は厚さが50μmのステンレ
スで構成したものである。マスク61に形成した微細開
口は2種類あり、「マスク1」は半径rが140μmの
円形窓を、窓間ピッチ200μmで形成したものであり
、「マスク2」は半径rが160μmの円形窓を、窓間
ピッチ200μmで形成したものである。
【0023】これよりマスク1、マスク2を用いて部分
照射したものが、全面照射したものに比べて改善された
トレードオフ曲線を有することがわかる。
【0024】ところで、図4は電圧VONが約3.3V
のIGBTの試料について、全面照射、部分照射したも
ののターンオフ波形特性を比較した図である。全面照射
したものに対してマスク2による部分照射したものでは
、テイル電流が減少しているのがわかる。
【0025】また、図5は同様にターンオフ時の損失を
比較した図である。マスク61の開口が微細化されるに
つれて、ターンオフ損失は低減しており、マスク2によ
る部分照射では高温状態(図示TA =125℃)にお
いても全面照射の43%までターンオフ損失を低減でき
るものとなっている。
【0026】次に、マスクパターン寸法の最適化を図る
為に、「マスク3」として、半径rが140μmの円形
窓を窓間ピッチXC が175μmで形成したものと、
「マスク4」として半径rが140μmの円形窓を窓間
ピッチXC が230μmで形成したもの、そして前記
のマスク1(半径rが140μmの円形窓を窓間ピッチ
XC が200μmで形成したもの)について各々トレ
ードオフ関係を評価し、同曲線の変化を調べる。ちなみ
にこれらのマスクは円形窓の半径が140μmで共通で
あり、マスク3→1→4となるに従って窓間ピッチが広
くなり、同時に円形窓の面積が全体に対し占める割合(
RW =(π/4)×(r/XC )2 ×100(%
))が低下している。
【0027】図10にこれらのマスクを用いてライフタ
イム制御されたIGBTと全面照射によってライフタイ
ム制御されたIGBTのトレードオフ曲線を示す。3種
類の部分照射全てが全面照射に対して改善されたトレー
ドオフ関係を示している。VONが3V以下の領域につ
いて見ると、RW の低下に伴ってtoff  los
s(ターンオフ損失)も低下しており、より望ましいト
レードオフ関係が得られていることがわかる。
【0028】VON=2.5Vにおいてtoff  l
ossとRW の間の関係を評価したものが図11であ
る。RW が50%以下になると改善の効果が著しくな
り、30%又はそれ以下で最も低損失化されるマスク寸
法の最適条件が存在するのがわかる。
【0029】図6はこの発明の他の実施例のIGBTの
構造を示す断面図である。このものが図1に示すものと
異なる点は、アブゾーバ60、マスク61をIGBT装
置の一主面側におけるエミッタ電極7上に設置し、それ
を介して軽イオン線50を照射して形成させたところで
ある。この場合にも、アブゾーバ60をアルミニウム等
の金属で形成し、マスク61をステンレス等で形成した
ものを用いている。マスク61には微細開口が設けられ
ており、このマスク61を介して2価のヘリウムイオン
(He2+)等の軽イオン線50を照射する。このとき
、マスク61の微細開口を除く領域を通過した軽イオン
線50は、N− ベース層2内のP+ コレクタ層1と
の接合部寄りの領域に飛程位置が設定されるように、軽
イオンの加速エネルギー条件、アブゾーバ60、マスク
61の厚さが調整される。また、マスク61の微細開口
を通過した軽イオン線50は、P+ コレクタ層1内に
飛程位置が設定されるようアブゾーバ60の厚さが調整
される。 このようにして製造されたIGBTの等価回路は前述し
た図2に示すものと同等になる。従って、このものにお
いてもトレードオフ関係、損失等の改善効果は図1に示
すものと同程度に期待できる。
【0030】なお、上記実施例において、軽イオンとし
てヘリウムを用いた場合について示したが、他の軽イオ
ン、例えばプロトン等を用いても上記実施例と同様の効
果を奏する。
【0031】
【発明の効果】以上のように、この発明の絶縁ゲート型
バイポーラトランジスタおよびその製造方法によれば、
コレクタ層である第1の導電型の第1の半導体層上に形
成された第2の導電形の第2の半導体層内の前記第1の
半導体層との接合部寄りに部分的に結晶欠陥を形成し、
かつ、この結晶欠陥の領域の面積の占める割合を全体の
30%以下に設定したので、スイッチング速度を向上さ
せ、かつ同時に損失が低減された絶縁ゲート型バイポー
ラトランシズスタおよびその製造方法が容易に得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例であるIGBTを示す断面
図である。
【図2】図1に示すものの等価回路を示す回路図である
【図3】軽イオン線が部分的に照射されたIGBTと全
面に照射されたIGBTとのトレードオフ特性について
比較した図である。
【図4】軽イオン線が部分的および全面的に照射された
IGBTのターンオフ波形特性について比較した図であ
る。
【図5】図4と同様にターンオフ時の損失を比較した図
である。
【図6】この発明の他の実施例のIGBTの構造を示す
断面図である。
【図7】従来のIGBTの構造を示す断面図である。
【図8】図7に示すものの等価回路図である。
【図9】照射イオンの飛程とそれによって形成される結
晶欠陥分布の関係を示す図である。
【図10】各種マスクパターンによる部分照射と全面照
射についてのターンオフ損失toff  lossとオ
ン電圧VONのトレードオフ関係を示す図である。
【図11】オン電圧VON=2.5Vにおけるターンオ
フ損失toff  lossとマスクの窓面接割合RW
 の関係を示す図である。
【符号の説明】
1    P+ コレクタ層 2    N− ベース層 3    Pウェル領域 4    N+ エミッタ領域 5    ゲート絶縁膜 6    ゲート電極 7    エミッタ電極 8    絶縁膜 9    コレクタ電極 50    軽イオン線 60    アブゾーバ 61    マスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  第1の導電形の第1の半導体層の表面
    に形成された第2の導電形の第2の半導体層と、前記第
    2の半導体層の表面に選択的に形成された第1の導電型
    の第1の半導体領域と、前記第1の半導体領域の表面に
    選択的に形成された第2の導電形の第2の半導体領域と
    、前記第2の半導体層と前記第2の半導体領域とで挟ま
    れた前記第1の半導体領域の表面上に形成された絶縁膜
    と、前記絶縁膜上に形成された制御電極と、前記第1お
    よび第2の半導体領域にまたがって形成された第1の主
    電極と、前記第1の半導体層の裏面上に形成された第2
    の主電極とを備え、前記第2の半導体層の前記第1の半
    導体層との接合部寄りに部分的に結晶欠陥を有しており
    、かつ前記結晶欠陥領域中の主面に対向した面上におい
    て、前記結晶欠陥領域が全面に占める割合が30%かそ
    れ以下であることを特徴とする絶縁ゲート型バイポーラ
    トランジスタ。
  2. 【請求項2】  請求項1記載の絶縁ゲート型バイポー
    ラトランジスタを製造する方法であって、該トランジス
    タの第1の半導体層の裏面上に微細孔を多数設けた金属
    厚膜を設ける工程と、前記金属厚膜の微細孔を通して軽
    イオンを、その飛程位置が前記トランジスタの第2の半
    導体層の第1の半導体層との接合部寄りに設定されるよ
    うに照射する工程とを備え、前記微細孔の総面積の全面
    積に占める割合が30%かそれ以下であることを特徴と
    する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタの製造方法。
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