JPH04203375A - スクロール圧縮機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は冷媒を圧縮するスクロール圧縮機に係り、特に
、旋回スクロールを固定スクロールにガス圧力で密着保
持する中間圧方式において、中間圧力の制御装置に関す
る。

Ｃ従来の技術〕 スクロール圧縮機の旋回スクロールを固定スクロールに
押し付ける構造は特開昭５３−１．１９４１．２号公報
に記載のように、固定スクロールと旋回スクロールから
形成される圧縮密閉室と旋回スクロールの背面とフレー
ムより形成される背圧室を旋回スクロールの合板に設け
た背圧孔によって連通して、背圧室の圧力を吸入圧力と
吐出圧力の中間の圧力にしていた。

また、背圧室の圧力を制御する従来の構造は特開昭５７
−７６２９１号公報に記載されているように。

背圧室と吸入部とを電磁弁を介して連通して吐出側に設
けた圧力スイッチによって開閉して、特に。

起動時には背圧室の圧力を吸入圧力となるように制御し
ていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来技術の前者における背圧室の圧力は旋回スクロ
ールの合板に設けた背圧孔の位置と吸入圧力によってほ
ぼ決ってしまい、吐出圧力には関係ないため、吐出圧力
が高い場合、旋回スクロールを固定スクロールに押し付
ける力よりも旋回スクロールを固定スクロールから離そ
うとする力が大きくなってしまい、旋回スクロールが固
定スクロールから離れてしまい圧縮不良を生じる。

また、吐出圧力が低い場合、旋回スクロールを固定スク
ロールから離そうとする力より、旋回スクロールを固定
スクロールに押し付ける力が大きくなり、旋回、固定ス
クロール間の摺動部の焼付けを生じる問題点があった。

また、従来技術の後者では、背圧室の圧力を、起動時、
あるいは、吐出圧力が大きい時に下げるために、背圧室
と吸入側を電磁弁を介して連通して圧縮量を減らしてい
るが、吸入圧力が小さい時に、旋回スクロールを固定ス
クロールに密着させる手段は設けられておらず、従来技
術の前者と同様に、圧縮を十分行なう必要がある時に旋
回スクロールが固定スクロールから離れてしまい圧縮不
良を生じる問題があった。

本発明の目的は、旋回スクロールを固定スクロールに適
度に押し付けて、背圧室の圧力不足による旋回、固定ス
クロールの密着不足による圧縮不良及び、背圧室の圧力
過大による旋回、固定スクロール間の摺動部の焼付きを
防ぎ、吸入および吐出圧力範囲が大きな、すなわち、運
転圧力範囲の広いスクロール圧縮機を提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は旋回スクロールの
合板に旋回、固定画スクロールによって形成される密閉
空間と旋回スクロールの背圧室とを連絡する連絡孔を設
けて、背圧室の圧力を吸入圧力と吐出圧力の中間圧力を
付加すると同時に、背面室と吐出圧力部を抵抗手段を介
した経路で連絡し、吐出圧力状態の油、あるいは、ガス
を抵抗手段を介して背圧室に導き、背圧室の圧力を適度
な圧力にするものである。

〔作用〕

背圧室と吐出圧力部は、抵抗手段を介在した経路で接続
されている。

また、背圧室と圧縮過程中の圧縮室は背圧孔により接続
されている。

運転時には吐出圧力部の冷媒ガス、もしくは、潤滑油が
前記抵抗手段により減圧し、背圧室へ流入する。さらに
、背圧孔を介して圧縮室へ流入する。

従って、前記抵抗手段の抵抗値を適切な値とすることに
より、背圧室の圧力が任意の吸入、吐出圧力に対して適
切な圧力となる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を第１図により説明する。第１
図は本発明を実施した密閉形スクロール圧縮機の全体構
造断面図である。

第１図において、密閉容器１内の上方には、圧縮機構部
２が、下方には電動機３がそれぞれ配設され、また、密
閉容器１の底部には、潤滑の油溜り４が形成されている
。圧縮機構部２は台板上にうず巻き状のラップ５ａをも
つ固定スクロール５と、同じく台板上にうず巻き状のラ
ップ６ａをもつ旋回スクロール６のラップ同士を組み合
わせた構成となっている。また、旋回スクロール６とフ
レーム７との間には、旋回スクロール６の自転を防止す
るオルダム機構８が設けられている、電動機３は、密閉
容器１に圧力締結され、クランク軸９を介して旋回スク
ロール６を旋回運動させるようになっている。クランク
軸９はフレーム７に設けられた主軸受１０と下部軸受１
１とで支持され。

そのクランクピンは、旋回スクロール背面に設けた旋回
軸受１２に嵌合されている。

クランク軸９内には主軸受１０、下部軸受１１及び旋回
軸受１２へ潤滑油を導く給油通路１３が設けられ、かつ
、クランク軸９の軸端には油溜り４の潤滑油を吸い上げ
て、給油通路１３へ送り込む給油装置が設けられている
。

また、クランク軸９内には、給油通路１３と背圧室１７
を接続する抵抗手段を設けている。

次に、動作について説明する。電動機３よりクランク軸
９を介して旋回スクロール６が旋回運動すると、吸入パ
イプ１４より吸入管１５を通って吸入された冷媒ガスは
、固定スクロール５と旋回スクロール６との作用で圧縮
される。

圧縮された冷媒ガスは固定スクロール５の上部中心にあ
る吐出孔１８より吐出し、フレーム７の外周部に設けら
れた軸方向（上下方向）の溝で構成された通路１９を通
過し、電動機３を冷却し、吐出管２０を経て吐出パイプ
２１に流出する。

一方、吐出圧力状態の潤滑油の一部は抵抗手段２２にお
いて減圧し、背圧室１７に流入する。

さらに、背圧室１７に流入した潤滑油は背圧孔１６で減
圧した後、圧縮過程中の圧縮室２３へ流入する。

これにより抵抗手段２２の抵抗値、背圧孔１６の位置及
び抵抗値、吸入圧力、吐出圧力により背圧室１７の圧力
が決定する。

このため、抵抗手段２２及び背圧孔１６の抵抗値を適切
な値とすることにより、任意の吸入圧力、吐出圧力に対
して、背圧室１７内に適切な圧力を確保できる。

これにより、背圧室１７の圧力不足による旋回スクロー
ル６の固定スクロール５からの離脱、及び背圧室１７の
圧力過大による旋回スクロール６と固定スクロール５間
の摺動部の焼付きを防止する。

なお、抵抗手段２２は、本実施例では第１図のように、
クランク軸内に細孔を設けたが、他にすべり軸受内径と
クランク軸９の外径から成る隙間部を給油通路１３と背
圧室１７とを連通ずる抵抗手段とする方法、また、第２
図に示すように旋回軸受１２や下軸受１１に用いるすべ
り軸受内面に溝を設け、その溝を抵抗手段とする方法等
がある。

これらでは、軸受すきま、軸受溝２４の深さ、＠。

形状を適切とすることにより、給油通路１３より、軸受
すきまを通過して、背圧室１７に流入する潤滑油に対す
る抵抗値が適切となる。

また、第３図に他の実施例を示す。

本実施例において吐出圧力部の冷媒ガスもしくは潤滑油
を、キャピラリチューブ２５を介して、背圧室１７に連
通させている。

＝７− 本実施例では、実施例と同様、吐出圧力部の冷媒ガス、
もしくは、潤滑油の一部が、キャピラリチューブ２５で
減圧され、背圧室１７を経て、さらに、背圧孔１６で減
圧され、圧縮室２３へ流入する。

このため、キャピラリチューブ２５の内径及び長さ、背
圧孔１６の抵抗値及び位置を、適切な値とすることによ
り、任意の吸入圧力、吐出圧力に対して、背圧室１７の
圧力が適切な値となる。

〔発明の効果〕

本発明によれば、密閉形スクロール圧縮機で、背圧室内
の圧力を制御することが可能となり、背圧室内の圧力不
足による、旋回スクロールと固定スクロールの密着不良
による圧縮不良及び、背圧室内の圧力過大による旋回ス
クロールと固定スクロール間の摺動部の焼付きを防ぎ、
吸入圧力、及び、吐出圧力範囲の大きな、すなわち、運
転範囲の広いスクロール圧縮機を提供することができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の断面図、第２図は本発明の
一実施例の軸受内面の展開図、第３図は、本発明の他の
実施例の断面図を示す。 １・・・密閉容器、２・・・圧縮機構部、３・・・電動
機、４・・・油溜り、５・・・固定スクロール、６・・
・旋回スクロール、７・・・フレーム、８・・・オルダ
ムリング、９・・クランク軸、１０・・・主軸受、１１
・・・下軸受、１２・・旋回軸受、１３・・・給油通路
、１４・・・吸入パイプ、１５・・吸入管、１６・・・
背圧孔、１７・・・背圧室。 １８・・・吐出孔、１９・・通路、２０・・・吐出管、
２２・・・抵抗手段、２３・・・圧縮室、２４・・・溝
、２５・・・キャピラリチューブ。 港囲圀

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １．台板にうず巻状のラップを直立した旋回スクロール
   と、前記ラップに対応する前記うず巻状のラップを直立
   した固定スクロールを互いに噛合わせ、前記旋回スクロ
   ールの自転を防止し、旋回運動をする手段を設け、前記
   旋回スクロールの前記台板に前記両スクロールによって
   形成される密閉空間と前記旋回スクロールの背圧室を連
   絡する背圧孔を設けて、背圧室の圧力を吸入圧力と吐出
   圧力との中間圧力を付加しながら、前記旋回スクロール
   を旋回運動させて冷媒ガスを吸入圧縮する圧縮機におい
   て、 前記背圧室と吐出圧力部とを抵抗手段を介在した経路で
   連絡したことを特徴とするスクロール圧縮機。