JPH04183664A - 車両のアンチスキッドブレーキ装置 - Google Patents

車両のアンチスキッドブレーキ装置

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JPH04183664A
JPH04183664A JP31208390A JP31208390A JPH04183664A JP H04183664 A JPH04183664 A JP H04183664A JP 31208390 A JP31208390 A JP 31208390A JP 31208390 A JP31208390 A JP 31208390A JP H04183664 A JPH04183664 A JP H04183664A
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晴樹 岡崎
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景山 文雄
Toru Onaka
徹 尾中
Yoji Kurihara
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、車両の制動時における過大な制動力を抑制
するアンチスキッドブレーキ装置、特に車輪速センサに
よって検出された車輪速に基づいてブレーキ油圧を周期
的に増減制御するようにした車両のアンチスキッドブレ
ーキ装置に間する。
(従来の技術) 車両のブレーキシステムには、制動時における車輪のロ
ックないしスキッド状態の発生の防止を目的としたアン
チスキッドブレーキ装置が装備されることがある。
一般に、この種のアンチスキッドブレーキ装置は、車輪
の回転速度を検出する車輪速センサと、ブレーキ油圧を
調整する電磁制御弁とを備え、例えば車輪速センサによ
り検出された車輪速から求められる減速度が所定の減速
度よりも低下したときには、上記電磁制御弁を減圧制御
して制動圧を低下させると共に、制動圧の低下によって
車輪の回転速度が回復し、例えば上記車輪速から求めら
れる加速度が所定の加速度に達したときには、上記制御
弁を増圧制御して制動圧を増大させるようになっている
。そして、このような一連の制動圧の制御(以下、AB
S制御という)を、例えば車両が停止するまで継続して
行うことにより、急制動時における車輪のロックないし
スキッド状態が防止されて、当該車両を方向安定性を失
わせることなく短い制動距離で停止させることが可能と
なる。
ところで、この種のABS制御においては、減圧後にお
ける制動圧の増圧速度が非常に重要となる。つまり、増
圧速度を遅くすると次に車輪に制動力が作用するまでの
時間が長くなって、ブレーキ性能を低下させることにな
る。逆に増圧速度を速くし過ぎると、増圧制御を停止し
てもブレーキオイルの慣性によって制動圧が適正値を超
えて上昇し、過度の制動力が車輪に作用するなど、制御
精度の点で別の問題が発生することになる。
このような問題に対して、例えば特公昭57−4544
号公報には、この種のアンチスキッドブレーキ装置にお
いて、増圧フェーズの初期に制動圧を大きな圧力勾配で
急増圧させ、続いてそれよりも小さい圧力勾配で上昇さ
せると共に、上記急増圧の時間を先行サイクルの急増圧
量に依存させて設定するようにした構成が示されている
。これによれば、増圧フェーズの初期には制動圧が急激
に立ち上げられるので、良好な制御応答性が得られると
共に、増圧フェーズの終期には圧力上昇の時間変化が少
なくなるので、制動圧の上昇限度の管理が容易となって
良好な制御精度が期待されることになる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記公報記載の従来技術においては、減
圧後の急増圧時間が先行サイクルの急増圧量の実績値に
基づいて設定されるようになっているので、前回の急増
圧後における車輪の挙動が次回の急増圧時間に反映され
ず、したがって路面状態が変化したときの過渡応答性の
点で解決すべき課題が残る。
そこで、この発明は、増圧初期に急増圧を行うようにし
たアンチスキッドブレーキ装置における上記の事情に鑑
みて、制御性能をさらに向上させること?目的とする。
(J2)!を解決するための手段) まず、本願のJfI求項1の発明(以下、第1発明とい
う〉に係る車両のアンチスキッドブレーキ装置は、重輪
の回転速度分検出する車輪速検出手段と、ブレーキ油圧
をAuする油圧調整手段と、制動時に上記車輪速検出f
段によって検出された車輪速に基づいて、ブレーキ油圧
を増圧フェーズ、減圧フェーズ、減圧後の保持フェーズ
を含むサイクルに従って周期的に増減し、かつ上記増圧
フェーズの初期に急増圧するように、上記油圧調整手段
を作動させる制御手段とを備えた構成において、上記車
輪速検出手段によって検出される車輪速に基づいて当該
車両の疑似車体速を算出する疑似車体速算出手段と、前
サイクル中の急増圧直後における疑似車体速に対する上
記車輪速の偏差を算出すると共に、該偏差に基づいて次
回の増圧フェーズ初期の急増圧量を設定する初期急増圧
量設定手段とを設けたことを特徴とする。
また、本願の請求項2の発明(以下、第2発明という)
に係る車両のアンチスキッドブレーキ装置は、車輪の回
転速度を検出する車輪速検出手段と、ブレーキ油圧を調
整する油圧調整手段と、制動時に上記車輪速検圧手段に
よって検出された車輪速に基づいて、ブレーキ油圧を増
圧フェーズ、減圧フェーズ、減圧後の保持フェーズを含
むサイクルに従って周期的に増減し、かつ上記増圧フェ
ーズの初期に急増圧するように、上記油圧調整手段を作
動させる制御手段とを備えた構成において、上記車輪速
検出手段によって検出される車輪速に基づいて当該車両
の疑似車体速を算出する疑似車体速算出手段と、前サイ
クル中の急増圧直後における疑似車体速に対する上記車
輪速の偏差を算出すると共に、該偏差が大きいほど次回
の増圧フェーズ初期の急増圧量を大きく設定する初期急
増圧量設定手段とを設けたことを特徴とする。
(作   用) 上記第1、第2発明によれば、前サイクルの急増圧直後
における疑似車体速に対する車輪速の偏差に基づいて次
回の初期急増圧量が設定されるので、路面状態が変化し
た場合にも制動圧が応答性よく制御されることになって
、良好な過渡応答性が得られることになる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例について説明する。
第1図に示すように、この実施例に係る車両は、左右の
前輪1.2が従動輪、左右の後輪3゜4が駆動輪とされ
、エンジン5の出力トルクが自動変速機6からプロペラ
シャフト7、差動装置8および左右の駆動軸9,10を
介して左右の後輪3.4に伝達されるようになっている
そして、上記各車輪1〜4には、これらの車輪1〜4と
一体的に回転するディスクIla〜14aと、制動圧の
供給を受けて、これらのディスク11a〜14aの回転
を制動するキャリパllb〜14bなどで構成されるブ
レーキ装置11〜14がそれぞれ備えられていると共に
、これらのブレーキ装置11〜14を制動操作させるブ
レーキ制御システム15が設けられている。
このブレーキ制御システム15は、運転者によるブレー
キペダル16の踏込力を増大させる倍力装置17と、こ
の倍力装置17によって増大された踏込力に応じた制動
圧を発生させるマスターシリンダ18とを有する。そし
て、このマスターシリンダ18から導かれた前輪用制動
圧供給ライン1つが2経路に分岐されて、これらの前輪
用分岐制動圧ライン19a、19bが左右の前輪1,2
におけるブレーキ装置11.12のキャリパ11a +
  12 aにそれぞれ接続されていると共に、左前輪
1のブレーキ装置11に通じる一方の前輪用分岐制動圧
ライン19aには、電磁式の開閉弁20aと、同じく電
磁式のリリーフ弁20bとからなる第1バルブユニツト
20が設置され、丈な右前輪2のブレーキ装置12に通
じる他方の前輪用分岐制動圧ライン19bにも、上記第
1バルブユニツト20と同様に、電磁式の開閉弁2)a
と、同じく電磁式のリリーフ弁2)bとからなる第2バ
ルブユニツト2)が設置されている。
一方、上記マスターシリンダ18から導かれた後輪用制
動圧供給ライン22には、上記第1、第2バルブユニッ
ト20.2)と同様に、電磁式の開閉弁23aと、同じ
く電磁式のリリーフ弁23bとからなる第3バルブユニ
ツト23が設置されていると共に、この後輪用制動圧供
給ライン22は、上記第3バルブユニツト23の下流側
で2経路に分岐されて、これらの後輪用分岐制動圧ライ
ン22a、22bが左右の後輪3,4におけるブレーキ
装置13.14のキャリパ13b、14bにそれぞれ接
続されている。すなわち、本実施例におけるブレーキ制
御システム15は、上記第1バルブユニツト20の作動
によって左前輪1におけるブレーキ装置11の制動圧を
可変制御する第1チヤンネルと、第2バルブユニツト2
)の作動によって右前輪2におけるブレーキ装置12の
制動圧を可変制御する第2チヤンネルと、第3バルブユ
ニツト23の作動によって左右の後輪3,4における両
ブレーキ装置13.14の制動圧を可変制御する第3チ
ヤンネルとが設けられて、これら第1〜第3チヤンネル
が互いに独立して制御されるようになっている。
そして、上記ブレーキ制御システム15には上記第1〜
第3チヤンネルを制御するコントロールユニット24が
備えられ、このコントロールユニット24は、ブレーキ
ペダル16のON10 FFを検出するブレーキスイッ
チ25からのブレーキ信号と、各車輪の回転速度をそれ
ぞれ検出する車輪速センサ26〜29からの車輪速信号
とを入力し、これらの信号に応じた制動圧制御信号を第
1〜第3バルブユニット20,2).23にそれぞれ出
力することにより、左右の前輪1,2および後輪3,4
のスリップに対する制動制御、すなわちABS制御を第
1〜第3チヤンネルごとに並行して行うようになってい
る。すなわち、コントロールユニット24は、上記各車
輪速センサ27〜30からの車輪速信号が示す車輪速に
基づいて上記第1〜第3バルブユニツト20,2).2
3における開閉弁20a、2)a、23aとリリーフ弁
20b、2)b、23bとをそれぞれデユーティ制御に
よって開閉制御することにより、スリップの状態に応じ
た制動圧で前輪1.2および後輪3.4に制動力を付与
するようになっている。なお、第1〜第3バルブユニッ
ト20,2).23における各リリーフ弁20b、2)
b。
23bから排出されたブレーキオイルは、図示しないド
レンラインを介して上記マスターシリンダ18のリザー
バタンク18aに戻されるようになっている。
そして、ABS非制御状態においては、上記コントロー
ルユニット24からは制動圧制御信号が出力されず、し
たがって図示のように第1〜第3バルブユニット20,
2).23におけるリリーフ弁20b、2)b、23b
がそれぞれ閉保持され、かつ各ユニット20,2).2
3の開閉弁20a、2)a、23aがそれぞれ開保持さ
れることになって、ブレーキペダル16の踏込力に応じ
てマスターシリンダ18で発生した制動圧が、前輪用制
動圧供給ライン19および後輪用制動圧供給ライン22
を介して左右の前輪1,2および後輪3,4におけるブ
レーキ装置11〜14に対して供給され、これらの制動
圧に応じた制動力が前輪1.2および後輪3,4に対し
てダイレクトに付与されることになる。
次に、上記コントロールユニット24が行うブレーキ制
御の概略を説明する。
すなわち、コントロールユニット24は、上記センサ2
6〜29からの信号が示す車輪速に基づいて各車輪ごと
の加速度および減速度をそれぞれ算出する。ここで、加
速度ないし減速度の算出方法を説明すると、コントロー
ルユニット24は、車輪速の前回値に対する今回値の差
分をサンプリング周期△t(例えば7m5)で除算した
上で、その結果を重力加速度に換算した値を今回の加速
度ないし減速度として更新する。
また、コントロールユニット24は所定の悪路判定処理
を実行して、走行路面が悪路か否かを判定する。この悪
路判定処理は、例えば次のように実行される。つまり、
コントロールユニット24は、例えば後輪3,4の減速
度ないし加速度が一定時間内に所定の上限値もしくは下
限値を超えた回数が設定値以内ならば悪路フラグF A
KROを0に維持すると共に、加速度および減速度を示
す値が、一定時間内に上記上限値および下限値を超えた
回数が設定値以上ならば走行路面が悪路であると判定し
て悪路フラグF AXROを1にセットする。
そして、コントロールユニット24は、上記第3チヤン
ネル用の車輪速および加減速度を代表させる後輪3,4
を選択する。本実施例においては、スリップ時における
後輪3.4の両車輪速センサ28,29の検出誤差を考
慮して両車輪速のうちの小さいほうの車輪速が後輪車輪
速として選択され、また該車輪速から求めた加速度およ
び減速度が後輪減速度および後輪加速度として選択され
ることになる。
さらに、コントロールユニット24は、上記各チャンネ
ルごとの路面摩擦係数を推定すると共に、それと平行し
て当該車両の疑似車体速を算出する。
コントロールユニット24は、上記車輪速センサ28,
29からの信号から求めた後輪車輪速および上記各車輪
速センサ26,27からの信号が示す左右の各前輪1,
2の車輪速と疑似車体速とから第1〜第3チヤンネルに
ついてのスリップ率をそれぞれ算出するのであるが、そ
の場合に、次の関係式、 スリップ率=(車輪速/疑似車体速)X100を用いて
スリップ率が算出される。つまり、疑似車体速に対する
車輪速の偏差が大きくなるほどスリップ率が小さくなっ
て、当該車輪のスリップ傾向が大きくなる。
続いて、コントロールユニットは上記第1〜第3チヤン
ネルの制御に用いる各種の制御閾値を設定する。
ここで、制御閾値の設定処理の概略について説明すると
、この制御閾値の設定処理は例えば次のようにして行わ
れる。すなわち、コントロールユニット24は、予め車
速域と路面摩擦係数とに応じて設定した各種の制御閾値
から、摩擦係数値MUと疑似車体速V、とに対応する制
御閾値を選択すると共に、これらの制御閾値を上記悪路
判定処理の判定結果などに応じて補正する。ここで、制
御閾値としては、例えばABS非制御状態を示すフェー
ズ0から増圧後の保持状態を示すフェーズ■への移行判
定用のO−2減速度閾値B。2と、増圧状態を示すフェ
ーズIから上記フェーズ■への移行判定用の1−2減速
度閾値B1□と、上記フェーズ■から減圧状態を示すフ
ェーズ■への移行判定用の2−3減速度閾値B23と、
このフェーズ■から減圧後の保持状態を示すフェーズV
への移行判定用の3−5減速度閾値B35と、フェーズ
Vからフェーズ■への増圧判定用の5−”1スリツプ率
閾値B5□と、制m開始直後の第1サイクル用の初期ス
リップ率閾値B1とが、車速域と路面摩擦係数とに応じ
てそれぞれ設定されている。この場合、制動力に大きく
影響する減速度閾値は、路面摩擦係数が大きいときのブ
レーキ性能と、路面摩擦係数が小さいときの制御応答性
とを高水準で両立させるために、摩擦係数値MTJのレ
ベルが小さくなるほど、つまり路面摩擦係数が小さくな
るほどOGに近づくように設定されている。なお、上記
摩擦係数値MUとしては、第1〜第3チヤンネルの各摩
擦係数値の最小値が使用されるようになっている。
また、第2、第3チヤンネルについても、同様にして制
御閾値が設定される。
そして、コントロールユニット24は、各チャンネルご
とのロック判定処理と、上記第1〜第3バルブユニツト
20,2).23に対する制御量を規定するためのフェ
ーズ決定処理と、カスケード判定処理とを行うようにな
っている。
ここで、上記ロック判定処理について説明すると、概路
次のようなものとなる。例えば左前輪用の第1チヤンネ
ルに対するロック判定処理においては、コントロールユ
ニット24は、まず第1チヤンネル用の継続フラグF 
coNlの今回値を前回値としてセットした上で、次に
疑似車体速vRと車輪速WIとが所定の条件(例えば、
VR<5KIIl/H,W□<2.5Km/H)を満足
するか否かを判定し、これらの条件を満足するときに継
続フラグF C0NIおよびロックフラグFLoに1を
それぞれ0にリセットする一方、満足していなければロ
ックフラグFLOに1が1にセットされているか否かを
判定する。ロックフラグFtoK+が1にセットされて
いなければ、所定の条件のとき(例えば疑似車体速■8
が車輪速W1より大きいとき)にロックフラグF LO
KIに1をセットする。
一方、コントロールユニット24は、ロックフラグF 
LOKIが1にセットされていると判定したときには、
例えば第1チヤンネルのフェーズ値P1がフェーズVを
示す5にセットされ、かつスリップ率S1が90%より
大きいときに継続フラグF。ON+に1をセットする。
なお、第2、第3チヤンネルに対しても同様にしてロッ
ク判定処理が行われる。
また、上記フェーズ決定処理の概略を説明すると、コン
トロールユニット24は、当該車両の運転状態に応じて
設定したそれぞれの制御閾値と、車輪加減速度やスリッ
プ率との比較によって、ABS非制御状態を示すフェー
ズ0.ABS制御時における増圧状態を示すフェーズI
、増圧後の保持状態を示すフェーズ■、減圧状態を示す
フエーズ■、急減圧状態を示すフェーズ■および減圧後
の保持状態を示すフェーズ■を選択するようになってい
る。
さらに、上記カスケード判定処理は、特にアイスバーン
のような低摩擦路面においては、小さな制動圧でも車輪
がロックしやすいことから、車輪のロック状態が短時間
に連続して発生するカスケードロック状態を判定するも
のであり、カスゲートロックの生じやすい所定の条件を
満たしたときにカスケードフラグF。A5が1にセット
されるようになっている。
そして、コントロールユニット24は、各チャンネルご
とに設定されたフェーズ値に応じた制御量を設定した上
で、その制御量に従った制動圧制御信号を第1〜第3バ
ルブユニット20,2)゜23に対してそれぞれ出力す
る。これにより、第1〜第3バルブユニット20,2)
.23の下流側における前輪用分岐制動圧ライン19a
、19bおよび後輪用分岐制動圧ライン22a、22b
の制動圧が、増圧あるいは減圧したり、増圧もしくは減
圧後の圧力レベルに保持されたりする。
上記路面摩擦傷数の推定処理は、具体的には例えば第2
図のフローチャートに従って次のように行われる。
すなわち、コントロールユニット24はステップS、で
各種データを読み込んだ上で、ステップS2でABSフ
ラグFABSが1にセットされているか否かを判定する
。つまり、ABS制御中かどうか判定するのである。こ
のABSフラグF ABSは、例えば上記第1〜第3チ
ヤンネルのロックフラグF LOIll、 F LOK
2. F LOK3のどれかが1にセットされたときに
1にセットされ、またブレーキスイッチ25が○Nから
OFF状態に切り変わったときなどにはOにリセットさ
れるようになっている。そして、コントロールユニット
24は、ABSフラグF ABSが1にセットされてい
ないと判定したときには、ステップS3に進んでel擦
係数値MUとして高摩擦路面を示す3をセットする。
t タ、コントロールユニット24は、上記ステップS
2においてABSフラグF ABSが1にセットされて
いると判定したとき、すなわちABS制御中と判定した
ときには、ステップS4に進んで前サイクル中の減速度
DWが一20Gより小さいか否かを判定すると共に、Y
ESと判定したときにはステップS5に進んで同じく前
サイクル中の加速度AWがLOGより大きいか否かを判
定した上で、Noと判定したときにステップS6を実行
して摩擦係数値MUとして低摩擦路面を示す1をセット
する。
一方、コントロールユニット24は、上記ステップS4
において減速度DWが一20Gより小さくないと判定し
たときには、ステップS5をスキップしてステップS7
に移り、加速度AWが20Gより大きいか否かを判定し
、YESと判定したときにはステップS8を実行して摩
擦係数値MUとして3をセットする一方、NOと判定し
たときにはステップS9を実行して摩擦係数値MUとし
て中摩擦路面を示す2をセットする。
一方、上記疑似車体速の算出処理は、具体的には第3図
のフローチャートに従って次のように行われる。
すなわち、コントロールユニット24は、ステップT1
で各種データを読み込んだ上で、ステップT2で上記セ
ンサ26〜29からの信号が示す車輪速Wl〜W4の中
から最高車輪速WMつを決定すると共に、ステップT、
で該車輪速WMXのサンプリング周期△tあたりの車輪
速変化量△WMXを算出する。
次いで、コントロールユニット24は、ステップT4を
実行して第4図に示すマツプから摩擦係数値MUに対応
する車体速補正値CVRを読み出すと共に、ステップT
5でこの車体速補正値CVRより上記車輪速変化量△M
MXが小さいか否かを判定する。そして、車輪速変化量
△WMxが上記車体速補正値CVRより小さいと判定し
たときには、ステップT6を実行して疑似車体速Vλの
前回値から上記車体速補正値CVRを減算した値を今回
値に置き換える。したがって、疑似車体速VRが上記車
体速補正値CVにに応じた所定の勾配で減少することに
なる。
一方、コントロールユニット24は、上記ステップT、
において車輪速変化量△WMXが車体速補正値CVRよ
り大きいと判定したとき、すなわち上記最高車輪速WM
Xが過大な変化を示したときには、ステップT7に移っ
て疑似車体速VRから最高車輪速WMXを減算した値が
所定値V。より大きいか否かを判定する。つまり、最高
車輪速WMXと疑似車体速VRとの間に大きな開きがな
いかどうかを判定するのである。そして、大きな開きが
ないときには、上記ステップT6を実行して疑似車体速
V、の前同値から上記車体速補正値CVRを減算した値
を今回値に置き換える。
また、コントロールユニット24は、最高車輪速WMx
と疑似車体速vRとの間に大きな開きが生じたときには
、ステップT8を実行して最高車輪速WMXを疑似車体
速VRに置き換える。
このようにして、当該車両の疑似車体速■8が各車輪速
W1〜W4に応じてサンプリング周期△tごとに更新さ
れていく。
そして、本発明の特徴部分である初期急増圧時rWIT
P□の設定処理は、例えば第1チヤンネルについては第
5図のフローチャートに従って次のように行われる。
すなわち、コントロールユニ・ソト24は、ステップU
1で各種データを読み込んだ上で、ステップU2でAB
SフラグFABSが1か否かを判定し、該フラグF A
BSが1にセットされているときには、ステップU3に
進んでフェーズIか否かを判定する。そして、フエーズ
エと判定したときには、ステップU4に進んで初回のフ
ェーズ■か否かを判定する。これは、継続フラグFCO
N+の値に基づいて判定されることになる。
コントロールユニット24は、上記ステップU4におい
て初回のフェーズIと判定したときには、ステップU、
を実行することにより、フェーズVの持続時間を示すタ
イマ値t5をパラメータとして予め設定した第2サイク
ル用増圧時間設定関数f (t、)を用いて、第2サイ
クルに対する初期急増圧時間TPzを算出する。ここで
、上記第2サイクル用増圧時間設定関数f (ts)は
、第6図に示すように、上記タイマ値t、が大きくなる
に伴って段階的に減少するように設定されており、した
がって第1サイクルにおけるフェーズVの持続時間が短
いときには、それに伴って第2サイクルにおける増圧フ
ェーズ初期の初期増圧時間Tpzの設定値が大きくなる
。また、フェーズVの持続時間が長いときには、上記初
期急増圧時間TPzの設定値が逆に小さくなる。
一方、コントロールユニット24は、上記ステップU4
において初回のフェーズ■ではないと判定したときには
、ステップU6に移り疑似車体速VRに対する車輪速W
1の偏差を代表するスリップ率Sが所定値Soより小さ
いか否かを判定する。そして、上記スリップ率Sが所定
値Soより小さいと判定したときには、ステップU7を
実行して初期急増圧時間Tpzの前回値に所定値T1を
加算した値を初期急増圧時間Tpzの今回値としてセッ
トする一方、上記スリップ率Sが所定値SOより小さく
ないと判定したときには、ステップU8を実行して初期
急増圧時間TPzの前回値から所定値T2を減算した値
を初期急増圧時間TPzの今回値としてセットする。
したがって、第2サイクル以降の各サイクル間の移行時
には、初期急増圧時間TP□が前回の急増圧直後の車輪
1の挙動を大きく反映するように補正されることになる
なお、第2、第3チヤンネルに対しても同様にして初期
急増圧時間が求められることになる。
次に、第1チヤンネルに対するABS制御を例に本実施
例の作用を説明する。
すなわち、減速時のABS非制御状態において、ブレー
キペダル16の踏込操作によってマスターシリンダ18
で発生した制動圧が徐々に増圧し、例えば第7図(C)
に示すように、左前輪1の車輪速W1の変化量、すなわ
ち減速度DWが一3Gに達したときには、同図<a)に
示すように、第1チヤンネルにおけるロックフラグF 
LOKIが1にセットされ、当該時刻t、からABS制
御に移行することになる。この制御開始直後の第1サイ
クルにおいては、上記したように摩擦係数値MUは高摩
擦路面を示す3にセットされていることから、コントロ
ールユニット24は、高串擦路面に対応した各種の制御
閾値を設定することになる。
そして、コントロールユニット24は、上記車輪速Wl
から算出したスリップ率S、減速度DW、加速度AWと
上記各種の制御閾値とを比較する。この場合、初期スリ
ップ率閾値B1が例えば90%にセットされているとす
ると、スリップ率Sが96%を示すときには、コントロ
ールユニット24は、同図(d)に示すように、フェー
ズ値P1をOから2に変更する。したがって、制動圧は
、同図(e)に示すように、増圧直後のレベルで維持さ
れることになる。そして、例えば上記スリップ率Sが9
0%より低下したときには、コントロールユニット24
はフェーズ値P1を2から3に変更する。これにより、
第1バルブユニツト20のリリーフ弁20bが所定のデ
ユーティ率に従ってON10 F Fすることになって
、同図(e)に示すように、当該時刻tbから制動圧が
所定の勾配で従って減少することになって制動力が徐々
に低下すると共に、それに伴って前輪1の回転力が回復
し始める。
さらに制動圧の減圧が続いて前輪1の車輪速W1から求
めた減速度DWおよび加速度AWがそれぞれOになった
ときには、コントロールユニット24はフェーズ値P1
を3から5に変更する。したがって、同図(e)に示す
ように、当該時刻t0から制動圧が減圧後のレベルで維
持されることになる。
そして、フェーズVの状態が続いてスリップ率Sが90
%を超えたときには、コントロールユニット24は、同
図(b)に示すように、継続フラグF C0NIを1に
セットする。これにより、第1チヤンネルにおけるAB
S制御は、当該時刻tdから第2サイクルに移行するこ
とになる。その場合に、コントロールユニット24は、
フェーズ値P1を強制的に1に変更するようになってい
る。
そして、このフェーズ■への移行直後には、第1バルブ
ユニツト20の開閉弁20bが、上記したように第1サ
イクルにおけるフェーズVの持続時間に基づいて設定さ
れた初期急増圧時間TP2に応じて100%のデユーテ
ィ率で開閉されることになって、同図(e)に示すよう
に、制動圧が急勾配て増圧されることになる。また、初
期急増圧時間TP□が終了してからは、上記開閉弁20
aが所定のデユーティ率に従って0N10FFされるこ
とになって、制動圧が上記勾配よりも緩かな勾配に従っ
て徐々に上昇することになる。
一方、第2サイクル以降においては、第2図のフローチ
ャートに示すように、前サイクルにおける減速度DWや
加速度AWなどに応じて適切な摩擦係数値MUが決定さ
れると共に、これらの摩擦係数値MUに応じた制御閾値
が選択されることになるので、走行状態に応じた緻密な
制動圧の制御が行われることになる。
そして、コントロールユニット24は、第2サイクルに
おけるフェーズVの状態において、例えばスリップ率S
が5−1スリツプ率閾値Elszより大きいと判定した
ときには、フェーズ値PIを1にセットして第3サイク
ルに移行する。そして、その際には、第3サイクルのフ
ェーズ■における初期急増圧時間TPzか設定されるの
であるが、この初期急増圧時間TPzは、上記したよう
に第2サイクルのフェーズIにおける初期急増圧時間T
PZが終了した時刻t8におけるスリップ率Sの値に基
づいて算出されることになる。
すなわち、第8[M(e)に示すように、第2サイクル
開始直後のフェーズ■における初期急増圧時間TP□の
設定値がT1であったとすると、上記第1バルブユニツ
ト20における開閉弁20aは、同図(d)に示すよう
に、上記設定値T、に対応する時間だけ継続してON状
態となり、それに伴って制動圧が急上昇することになる
のであるが、その際に上記設定値T、の経過後の時刻t
8において、同図(a)に示すように、疑似車体速VR
に対する車輪速W1の偏差が小さいときには、急増圧量
が不足していることになる。したがって、コントロール
ユニット24は、上記設定値T、に所定値T、を加算し
た値(Tb)を第3サイクル用の初期急増圧時間Tpz
として設定する。これにより、第3サイクル開始直後の
急増圧時間が前回よりも長くなって、制動圧の不足が解
消されることになる。
一方、第8図(a>の破線で示すように、上記時刻t8
における疑似車体速VRに対する車輪速Wlの偏差が大
きいときには、急増圧量が大きすぎることになる。した
がって、コントロールユニット24は、上記設定値T、
から所定値T2を減算した値(Tb’)を第3サイクル
用の初期急増圧時間TPzとして設定する。これにより
、第3サイクル開始直後の急増圧時間が前回よりも短縮
されることになって、過大な制動圧が早期に解消される
ことになる。
なお、減速度DWによってフェーズVからフェーズ■に
切り変わる場合もある。
(発明の効果) 以上のように本発明に係る車両のアンチスキッドブレー
キ装置によれば、前サイクルの急増圧直後における疑似
車体速に対する車輪速の偏差に基づいて次回の初期急増
圧量が設定されるので、路面状態が変化した場合にも制
動圧が応答性よく制御されることになって、良好な過渡
応答性が得られることになる。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明に係る実施例を示すもので、第1図は本発
明に係るアンチスキッドブレーキ装置が装備された車両
の全体概略構成図、第2図は路面摩擦係数の推定処理を
示すフローチャート図、第3図は疑似車体速の算出処理
を示すフローチャート図、第4図は該算出処理で用いる
マツプの説明図、第5図は初期急増圧時間設定処理を示
すフローチャート図、第6図は該処理で用いる関数の説
明図、第7.第8図は本実施例の作用を示すタイムチャ
ート図である。 1.2・・・前輪、3,4・・・後輪、20,2)゜2
3・・・バルブユニット(油圧調整手段)、24・・・
コントロールユニット(制御手段、疑似車体速算出手段
、初期急増圧量設定手段)、26〜39・・・車輪速セ
ンサ(車輪速検出手段)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車輪の回転速度を検出する車輪速検出手段と、ブ
    レーキ油圧を調整する油圧調整手段と、制動時に上記車
    輪速検出手段によって検出された車輪速に基づいて、ブ
    レーキ油圧を増圧フェーズ、減圧フェーズ、減圧後の保
    持フェーズを含むサイクルに従って周期的に増減し、か
    つ上記増圧フェーズの初期に急増圧するように、上記油
    圧調整手段を作動させる制御手段とが備えられた車両の
    アンチスキッドブレーキ装置であって、上記車輪速検出
    手段によって検出される車輪速に基づいて当該車両の疑
    似車体速を算出する疑似車体速算出手段と、前サイクル
    中の急増圧直後における疑似車体速に対する上記車輪速
    の偏差を算出すると共に、該偏差に基づいて次回の増圧
    フェーズ初期の急増圧量を設定する初期急増圧量設定手
    段とが設けられていることを特徴とする車両のアンチス
    キッドブレーキ装置。
  2. (2)車輪の回転速度を検出する車輪速検出手段と、ブ
    レーキ油圧を調整する油圧調整手段と、制動時に上記車
    輪速検出手段によって検出された車輪速に基づいて、ブ
    レーキ油圧を増圧フェーズ、減圧フェーズ、減圧後の保
    持フェーズを含むサイクルに従って周期的に増減し、か
    つ上記増圧フェーズの初期に急増圧するように、上記油
    圧調整手段を作動させる制御手段とが備えられた車両の
    アンチスキッドブレーキ装置であって、上記車輪速検出
    手段によって検出される車輪速に基づいて当該車両の疑
    似車体速を算出する疑似車体速算出手段と、前サイクル
    中の急増圧直後における疑似車体速に対する上記車輪速
    の偏差を算出すると共に、該偏差が大きいほど次回の増
    圧フェーズ初期の急増圧量を大きく設定する初期急増圧
    量設定手段とが設けられていることを特徴とする車両の
    アンチスキッドブレーキ装置。
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