JPH034392B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は印字装置の駆動方法に関し、特に印字
用紙（媒体）の挿入、排出機構部の駆動方法の改
善に関する。

情報処理装置等の出力装置としてラインプリン
タ、通帳印字装置等の印字装置がある。

かかる印字装置における印字部は従来第１図及
び第２図に示される構造を有している。

第１図において、１は印字ヘツド、２はプラテ
ン、３，３′は印字用紙ガイド、４は光学センサ、
５，５′はピンチローラー、６は光学センサ、７
は印字用紙ストツパー、８は可動印字用紙ガイ
ド、９は該可動印字用紙ガイド８を駆動するマグ
ネツトプランジヤー、１０，１０′は印字用紙パ
スウエイである。そして１１は印字用紙（媒体）
である。

このような印字装置にあつては、印字用紙（媒
体）１１は、印字用紙ガイド３と３′との間に上
方から挿入される。そして印字用紙ストツパー７
において係止され、光学センサ６により該印字用
紙１１の下端が検知されると、かかる検知信号に
よりピンチローラー５及び５′が印字用紙１１に
圧接し且つ印字用紙ストツパー７が後退又は回動
して印字用紙１１の下端から離れる。そしてかか
る検出信号によつてピンチローラー５（及び５′）
が駆動された印字用紙１１は下方へ送られる。そ
して、印字用紙１１の上端が光学センサ４によつ
て検出されると、この検出信号によりピンチロー
ラー５（及び５′）が停止される。次いで、印字
ヘツド１により印字用紙１１に対して所望の印字
処理が行なわれる。

前記印字用紙１１を下方へ送る際に、可動印字
用紙ガイド８は、前記光学センサ６による検出信
号に基いて駆動されるマグネツトプランジヤー９
により上方（印字ヘツド１）方向へ駆動されて印
字用紙１１を印字用紙パスウエイ１０へ案内す
る。

また第２図に示される印字装置にあつては、ピ
ンチローラー５及び５′並びに光学センサ６及び
印字用紙ストツパー７が印字ヘツド１及びプラテ
ン２よりも下方に位置される。

かかる印字装置にあつても、印字用紙ガイド３
と３′との間に挿入された印字用紙１１は印字用
紙ストツパー７において係止される。そして、光
学センサ６により該印字用紙１１の下端が検知さ
れると、かかる検知信号によりピンチローラー５
及び５′が印字用紙１１に圧接し且つ印字用紙ス
トツパーが印字用紙１１の下端から離れる。そし
てかかる検出信号によつてピンチローラー５（及
び５′）が駆動され、印字用紙１１は下方へ送ら
れる。

そして印字用紙１１の上端が光学センサ４によ
つて検出されると、この検出信号によりピンチロ
ーラー５（及び５′）が停止される。次いで印字
ヘツド１により印字用紙１１に対して所望の印字
処理が行なわれる。

前記印字用紙１１を下方へ送る際に可動印字用
紙ガイド８は、前記光学センサ６による検出信号
に基いて駆動されるマグネツトプランジヤー９に
より上方（印字ヘツド１）方向へ駆動されて印字
用紙１１を印字用紙パスウエイ１０へ案内する。

このような印字装置において、前記可動印字用
紙ガイド８は印字用紙１１を案内するうえで有効
であるが、該可動印字用紙ガイド８は印字用紙１
１の印字面全てを案内するため、マグネツトプラ
ンジヤー９の駆動力により大きな値が必要とされ
る。また印字用紙１１が挿入され、可動印字用紙
ガイド８を動作させて該印字用紙１１が印字用紙
パスウエイ１０方向へ案内されて後印字動作がな
されるために、印字用紙挿入（吸入）時間が長く
なり、印字処理の効率を高めることが困難であ
る。更に前記第２図に示される印字装置にあつて
は、可動印字用紙ガイド８の動作中（媒体セツト
中）は印字処理が行なえず、より印字処理効率を
高めることができない。

本発明はこのような従来の印字装置における印
字用紙ガイド機構の有する欠点を除去し、より簡
単な機構により、印字用紙の挿入（吸収）時間ひ
いては印字処理時間の短縮を図ることができる印
字装置を駆動方法を提供しようとするものであ
る。

このため、本発明によれば、挿入された印字用
紙を案内するガイド部と、該ガイド部の案内先に
設けられた印字ヘツド及びプラテンと、少なくと
も一方が他方に対し接触及び離隔可能となるよう
構成され、上記ガイド部によつて印字用紙が案内
されてきた際、該印字用紙を挟持する方向に移動
して取込み及び排出方向に搬送する一対のピンチ
ローラーと、上記ピンチローラーの後段に設けら
れ、上記印字用紙を所定の位置に係止する印字用
紙ストツパーと、印字用紙が挿入されたことを検
出する第１印字用紙検出器と、上記印字用紙スト
ツパーの係止位置に上記印字用紙がきたことを検
出する第２印字用紙検出器とを備え、挿入された
印字用紙を上記ピンチローラーの取込み排出方向
への搬送動作により位置決めし、上記印字ヘツド
及びプラテンにより印字を行う印字装置におい
て、上記第１印字用紙検出器が印字用紙を検出し
たことに応じて上記ピンチローラーを離隔位置で
回転を開始し、上記第２印字用紙検出器が印字用
紙を検出したことに応じて上記ピンチローラーの
回転を停止し、接触位置に移動して挟持すると共
に上記印字用紙ストツパーを揺動退避して、搬送
動作を行う印字装置の駆動方法が提供される。

以下本発明を実施例をもつて詳細に説明する。

第３図は本発明にかかる印字装置の印字機構を
示す。

同図において、３１は印字ヘツド、３２はプラ
テン、３３，３３′は印字用紙（媒体）ガイド、
３４は光学センサである。また３５は軸３５Ａに
より回動可能に支持された印字用紙ストツパー、
３６は光学センター、３７，３７′はピンチロー
ラー、３８はピンチローラー３７を軸支し且つ軸
３８Ａを中心としバネ３９及び該バネ３９とは逆
方向に吸引するプランジヤーマグネツト（図示せ
ず）により吸引されて回動するレバー、４０，４
０′は印字用紙パスウエイ、４１は印字用紙（媒
体）である。

なお、前記光学センサ３４，３６は透過型ある
いは反射型の光学センサからなり、また前記ピン
チローラー３７，３７′はそれぞれ直接にあるい
はギア等を介してモーター（図示せず）に連結さ
れ、図面上で時計方向及び反時計方向の両方向に
回転可能とされている。また前記印字用紙ストツ
パー３５はレーバー３８の動作と連動可能とさ
れ、レバー３８の動作によりピンチローラー３７
がピンチローラー３７′に当接して回転する際に
は印字用紙ストツパー３５は図面時計方向へ回動
して印字用紙逆路より逃げる。

このような印字装置にあつては、印字用紙４１
が印字用紙ガイド３３と３３′との間に挿入され
ると、これを光学センサ３４により検知する。そ
して該光学センサ３４の検出信号によりピンチロ
ーラー３７及び３７′は、互いに離隔した状態で
それぞれ内側すなわち印字用紙パスウエイ方向へ
回転する。すなわち、レバー３８はマグネツトプ
ランジヤーの吸引によりバネ３９の吸引方向とは
逆方向に吸引されている。かかるピンチローラー
３７，３７′の回転により、印字用紙４１はその
先端部にカールが存在してもこれが矯正される方
向で印字用紙パスウエイ４０と４０′との間へ導
かれる。

そして該印字用紙４１の先端が印字用紙ストツ
パー３５に係止され且つ光学センサ３６により該
印字用紙４１の下端が検知されると、かかる検知
信号により前記ピンチローラー３７，３７′の回
転が停止される。

次いで前記プランジヤーマグネツトの動作が停
止され、バネ３９の吸引によつてピンチローラー
３７は印字用紙４１を挟んだ状態でピンチローラ
ー３７′へ圧接され、且つ前記印字用紙ストツパ
ー３５は回動して印字用紙４１の下端から離れ
る。

次いで前記ピンチローラー３７及び３７′が回
転し、印字用紙４１は印字用紙パスウエイ４０と
４０′との間を送られる。

そして該印字用紙４１の上端が光学センサ３４
により検出されると、かかる検出信号によりある
いは該検出から所定時間経た後に、ピンチローラ
ー３７及び３７′の回転が停止され印字用紙４１
の送り動作が停止される。

しかる後印字ヘツド３１により印字用紙４１に
対して印字処理が行なわれる。

そして所定の印字処理がなされた印字用紙４１
を排出する際には、印字終了信号に基いて前記ピ
ンチローラー３７及び３７′は前記印字用紙吸入
時とは逆方向に回転し、印字用紙４１を上方へ送
出する。

そして該印字用紙４１の下端が光学センサ３６
によつて検出されると、該検出信号によりピンチ
ローラー３７，３７′の回転が停止され、且つ図
示されないプランジヤーマグネツトの吸引動作が
行なわれてレバー３８は回動し、ピンチローラー
３７はピンチローラー３７′から離されるととも
に印字用紙ストツパー３５が印字用紙送路内へ挿
入される。

このような本発明にかかる印字方法にあつて
は、前記従来の印字機構における可動印字用紙ガ
イドを必要としない。したがつて該可動印字用紙
ガイドを構成する機構部品及びこれを駆動するプ
ランジヤーマグネツト等が不要となり、印字装置
の量産化、低価格化、高信頼性化を図ることがで
きる。

また、前記可動印字用紙ガイドを用いずピンチ
ローラーにより直接印字用紙を送るため、該印字
用紙の挿入（吸入）時間を短かくすることがで
き、印字処理の効率化を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は従来の印字装置の構成を示
す図、第３図は本発明にかかる印字装置の構成を
示す図である。 図において、１，３１……印字ヘツド、２，３
２……プラテン、５，５′，３７，３７′……ピン
チローラー、４，６，３４，３６……光学セン
サ、１１，４１……印字用紙（媒体）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 挿入された印字用紙を案内するガイド部と、
   該ガイド部の案内先に設けられた印字ヘツド及び
   プラテンと、少なくとも一方が他方に対し接触及
   び離隔可能となるよう構成され、上記ガイド部に
   よつて印字用紙が案内されてきた際、該印字用紙
   を挟持する方向に移動して取込み及び排出方向に
   搬送する一対のピンチローラーと、上記ピンチロ
   ーラーの後段に設けられ、上記印字用紙を所定の
   位置に係止する印字用紙ストツパーと、印字用紙
   が挿入されたことを検出する第１印字用紙検出器
   と、上記印字用紙ストツパーの係止位置に上記印
   字用紙がきたことを検出する第２印字用紙検出器
   とを備え、挿入された印字用紙を上記ピンチロー
   ラーの取込み排出方向への搬送動作により位置決
   めし、上記印字ヘツド及びプラテンにより印字を
   行う印字装置において、 上記第１印字用紙検出器が印字用紙を検出した
   ことに応じて上記ピンチローラーを離隔位置で回
   転を開始し、上記第２印字用紙検出器が印字用紙
   を検出したことに応じて上記ピンチローラーの回
   転を停止し、接触位置に移動して挟持すると共に
   上記印字用紙ストツパーを揺動退避して、搬送動
   作を行うことを特徴とする印字装置の駆動方法。