JPH0337843A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、レーザー光を用いて記録、再生、消去のでき
る光磁気記録媒体に関する。より詳しくは、高温、高湿
条件下において基板の吸水が少なく記録層の酸化劣化の
少ない耐久性に優れた光磁気記録媒体に関する。

（従来の技術） 従来、消去書替可能な高密度メモリーに使用される光照
射による加熱で記録され、磁気カー効果、ファラデー効
果等の磁気効果を利用して読み出しのできる光磁気記録
媒体がある。

光磁気記録媒体の記録膜には特にＧｄ、Ｔｂ、Ｆｅ。

Ｃｏからなる非晶質薄膜が優れており、大面積の薄膜を
室温近傍の温度で製作する際の製膜性、信号と小さな光
エネルギーで書き込むための書込効率、及び書き込まれ
た信号をＳ／Ｎ比よく読み出すための読み出し効率、大
きなカー回転角、１５００Ｃ前後のキュリー点を持つの
で光磁気記録媒体として最適である。

しかしながら、一般にＧｄ、　Ｔｂ、　Ｆｅ、　Ｃｏ等
の光磁気記録層は耐食性が悪いという欠点を持っている
。すなわち大気、水蒸気に触れると酸化されて磁気特性
が低下し、最終的に完全に酸化されて透明化する。この
現象は高温、高湿条件下では、更に加速される。

従来、記録膜の酸化を防止するため、ＳｉＯ。

５ｉ０２　、　Ｓｉ３Ｎ４　、　Ａｌ２Ｏ３等の無機物
の保護層で記録膜を密封する方法が提案され、実施され
てきたが、高温、高温条件下では充分な酸化防止効果が
得られず、更にその上に反射膜を兼ねてＣｒ　、　Ｔｉ
　。

Ａｕ　、　Ｈｆ　、　Ａ１等の金属を蒸着又はスパツク
により真空系で保護膜を被覆する等、２重に酸化防止膜
で密封する方法が提案されている。

それでも十分な酸化防止効果が得られないので、更にそ
の上に防湿性を有するハロゲン化有機樹脂、紫外線硬化
型アクリレート樹脂、熱硬化型エポキシ系樹脂、ホノト
メルト系樹脂で記録層、あるいは媒体全体を被覆する方
法が提案されている。例えば、プラスチック基板の吸湿
あるいは酸素透過を防止するための記録層とは反対側の
基板表面にポリ塩化ビニリデンをコーティングする方法
（時開Ｂｏ６１−３９９４９　、特開昭６１−８５６４
６）があげられる。

（発明が解決しようとする課題） ところで、酸素や水蒸気に月するガスバリヤ性が最も優
れているのはポリ塩化ビニリデンであることはよく知ら
れているところであり、通常はテトラヒドロフランに溶
解するか、水に分散させてエマルジョンにし、て塗布さ
れる３、シかしながら、ポリカーボネートのようなプラ
スチックス基板に塗布するとテトラヒドロフランがポリ
カーボネートを溶かすので基板表面の平滑性が失われ、
はなはだしい時は基板表面にソルベントクラノクを生ず
るので好ましくない。また、エマルジョンタイプではス
ピンコードするとハジキが生じて基板面に均一に塗布す
ることが出来ない。

先に、本発明者らはポリ塩化ビニリデンフィルムを貼る
ことを提案しているが、同フィルムは伸縮性が大きく、
貼り合わせ面が微小のしわになり、これが信号エラーの
原因になっていた。

本発明の目的は、上記問題点を解決してより苛酷な高温
、高温環境条件下においても基板の吸湿による変形が少
なく記録層の酸化劣化の少ない耐久性に優れた光磁気記
録媒体を提供しようとするものである。

（課題を解決するための手段） 本発明の光磁気記録媒体は、１．透明プラスチック基板
とこの基板上に設けた光磁気記録層とからなる光磁気記
録媒体において前記媒体の片面又は両面にポリ塩化ビニ
リデンをコートしたポリプロピレンフィルムを貼り合わ
せてなる光磁気記録媒体２．透明プラスチック基板とこ
の基板上に設けた光磁気記録層とからなる光磁気記録媒
体の２枚を記録層が内側になるように対向させ、接着剤
を介して貼り合わせた光磁気記録媒体において前記媒体
の片面又は両面にポリ塩化ビニリデンをコートしたポリ
プロピレンフィルムを貼り合わせてなる光磁気記録媒体
である。

プラスチック基板としては、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ樹脂などを
用いた基板が挙げられる。光磁気記録層としては、酸化
防止の下地層として無機誘電体、例えばＳｊＯ、５ｉ０
２　、　Ｓｉ３Ｎ４　、　Ａｌ２Ｏ３などがありこの上
に光磁気記録縁としてＧｄ、Ｔｂ、Ｆｅ、Ｃｏなどの合
金薄膜、更にこの」二に上記と同様の無機誘電体膜があ
る。尚、更にこの上に反射層例えばＡ１、Ａｕなどを形
成することもある。また、更にこの上に有機保護コート
層例えば光硬化層樹脂、ホットメルト・樹脂、エポキシ
樹脂、ＵＶ硬化樹脂等を設ける３、また、接着剤として
は９、ホノトメルト樹脂、エポキシ樹脂、ＵＶ硬化樹脂
等が挙げられる１、（作用及び実施けｌｌ） 本発明の光磁気記録媒体については、第１図及び第２図
に基づいて以下に説明する 実施例１ 基板１がポリカーボネー）　（ＰＣ）などの透明プラス
チノクスディスク基板であり、利えば直径１３０ｍｍ、
内径１５ｍｍ、、Ｎさ１．．２ｍｍで記録領域どして同
心円またはスパイラル状の案内溝が溝幅０．８ｐｍ　、
溝深さ５ｏｏＡ　、溝ピツチ１．６ｐｍの寸法で射出成
形法によって大量生産されたものである。

基板１の案内溝面側にマグネトロンスパッタリング法に
より、Ｓｉ０２層１０００大、　Ｓｉ３Ｎ４層ｓｏｏ人
。

Ｇｄ　、Ｔｂ　、　Ｆｅ　、　Ｃｏ磁気記録層１０００
Ａ　、　Ｓｉ３Ｎ４層８００人、Ａ１反射層５００大を
順に積層して光磁気記録層２を設けた。これを本発明の
フィルム貼り合わせ用サンプルとした。さらにその上に
保護層兼接着層３として紫外線硬化樹脂（ＳＤ　−１７
、大日本インキ株）をスピンコーターを用いて膜厚が２
０ｐｍになるように塗布した。

次に、真空プレス機を用いて本発明のポリ塩化ビニリデ
ンをコートしたポリプロピレンフィルム４（商品名ＫＯ
Ｐ−２００ダイセル株塩化ビニリデン厚味５ｐｍ、ポリ
プロピレン厚味５０ｐｍ）を貼り合わせた。貼り合わせ
たフィルムには気泡もシワも詔められなかったつこの時
ポリ塩化ビニリデン側が接着層３と接するようにし、ポ
リプロピレン側が外表面となるようにした。

接着層３を硬化させるために、紫外線を貼り合わせたポ
リプロピレンフィルムの上がら照射した。照射条件は高
圧水銀灯８０ｍｍ、距離５ｃｍ、搬送速度３ｍ／ｍｉｎ
であった。

同様にして記録層２とは反対側の基板上にも本発明のフ
ィルムを貼り合わせた。また、両面使用の光磁気記録媒
体の両面にも同様にして本発明のフィルムを貼り合わせ
た。次に実施例２として、両面読み串し用光磁気ディス
クの外表面両面に実施例１と同じ本発明のフィルムを貼
り合わせた。

比較のために本発明のフィルムを貼らなかった単板片面
読み出し用比較例１および貼り合わせ両面読み出し用比
較例２サンプルを用意した。

これらのサンプルを６０’Ｃ、９０％相対湿度で１２時
間。

−２０°Ｃで１２時間を１サイクルとするサイクルテス
トにかけた結果を表１に示した。表１がら明らか会よう
に比較例では２０サイクルで基板がらの吸水による記録
層の浮き上がり、および基板の変形（ソリ、面振れ）が
記められたが、本実施例では全く異常−は認められず、
耐久性に優れていることがわかった。

（発明の効果） 透明プラスチック基板を用いた光磁気記録媒体の片面、
または両面にポリ塩化ビニリデンをツー１−　したポリ
プロピレンフィルムを貼る本発明の光磁気記録媒体はよ
り苛酷な高温、高湿〜低湿の環境条件下に長時間放置し
ても基板の吸湿による変形（ソリ、面振れ）がなく、基
板の吸湿による記録層の浮き上がり（水ぶくれ）がなく
、記録層の酸化劣化が少ないので長期信頼性が向上し、
品質が向上するという効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の光磁気単板ディスク断面図であり、
第２図は、本発明の光磁気両面読み出し用ディスク断面
図である。 （符号の説明） １、　・・・・・・・−プラスチック基板２、・・・・
・・・・　　光磁気記録層３、　・・・・・・・・　　
保護層兼接着層４、　・・・・・・・・　　フィルム層
第１図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）透明プラスチック基板とこの基板上に設けた光磁
   気記録層とからなる光磁気記録媒体において前記媒体の
   片面又は両面にポリ塩化ビニリデンをコートしたポリプ
   ロピレンフィルムを貼り合わせてなることを特徴とする
   光磁気記録媒体。
2. （２）透明プラスチック基板とこの基板上に設けた光磁
   気記録層とからなる光磁気記録媒体の２枚を記録層が内
   側になるように対向させ、接着剤を介して貼り合わせた
   光磁気記録媒体において前記媒体の片面又は両面にポリ
   塩化ビニリデンをコートしたポリプロピレンフィルムを
   貼り合わせてなることを特徴とする光磁気記録媒体。