JP2730166B2 - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、集光レーザを用いて情報の記録,再生及
び消去が可能な光磁気記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
近年、書き換え可能な光記録媒体の記録層として、希
土類・遷移元素でなる非晶質垂直磁化膜の開発が進めら
れている。
この非晶質垂直磁化膜は、非常に酸化され易く、特に
高温高湿間では酸化による劣化が著しい。このため、使
用の際にはSiN等の保護膜で非晶質垂直磁化膜を挟み込
んだ構成をとることにより酸化による劣化の発生を防止
している。
この非晶質垂直磁化膜によって記録層が形成される基
板としては、射出成形法によるPC基板とPMMA基板又は2P
法による2Pエポキシ基板と2Pガラス基板(紫外線硬化樹
脂層で被覆されたガラス基板)等が用いられている。
光磁気記録媒体は、これらの基板の上に記録層を形成
し、二枚の基板をホットメルト剤等の接着剤で貼り合わ
せることにより得られる。
PC基板,PMMA基板及び2Pエポキシ基板等のような樹脂
基板上に非晶質垂直磁化膜の記録層を形成した光磁気記
録媒体にあっては、この樹脂基板を介して吸湿や透湿が
起こり、記録層の腐食や剥離等を生じることが多い。従
って、この樹脂基板を用いた光磁気記録媒体にあって
は、吸湿等を防止して長期信頼性を確保することが必要
である。
この長期信頼性を確保するためには2Pガラス基板が有
効である。従来、この種の光磁気記録媒体は、第2図に
示すように、ガラス基板21を紫外線硬化樹脂層22で覆
い、その上に記録層23を形成してホットメルト剤24で両
面接着した構造をとっていた。即ち、PC基板よりも吸湿
防止にすぐれたガラス基板21を用いることにより吸湿等
を防ぎ、長期信頼性を確保しようとしていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の光磁気記録媒体には、以下の欠点がある。
光磁気記録媒体20は、紫外線硬化樹脂層22をガラス基
板21の上面一杯に設けてあるため、紫外線硬化樹脂層22
の外周面と内周面が外部に露出している。
紫外線硬化樹脂層22自体は、吸湿性と透湿性とを有し
ている。従って、光磁気記録媒体20の外部の水分やセン
タ穴25内の水分が外周面,内周面を介して紫外線硬化樹
脂層22に侵入する。この結果内部の記録層23が酸化され
てしまう。
実際に、第2図の光磁気記録媒体20を高温,高湿下で
放置したところ、記録層23の内周面と外周面の部分に剥
離等が生じた。
このように、従来の光磁気記録媒体は、2Pガラス基板
を用いているにも拘わらず、期待された長期信頼性を十
分確保できていなかった。
この発明の目的は、従来の課題を解決するために、長
期信頼性を十分に確保できる光磁気記録媒体を提供する
ことにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、紫外線硬化樹脂層と記録層とが順次片面に
積層されたガラス基板を一対、互いに記録層が対向する
ようにホットメルト剤で貼り合わせることにより形成し
た光磁気記録媒体において、 ガラス基板間の紫外線硬化樹脂層と記録層が、前記ホ
ットメルト剤によってガラス基板間に密封されているこ
とを特徴とする。
〔作用〕
透湿性や吸湿性を有する紫外線硬化樹脂層と吸湿によ
って酸化を起こしやすい記録層とが防湿性を有したホッ
トメルト剤によって密封されているため、光磁気記録媒
体外部の水分は、ホットメルト剤によって内部への侵入
を遮断される。従って記録層と紫外線硬化樹脂層は一定
の乾燥状態を保つ。この結果、光磁気記録媒体に対する
長期信頼性が確保される。
〔実施例〕
この発明の実施例について図面を参照して説明する。
第1図はこの発明の一実施例に係る光磁気記録媒体の
縦断面図である。
光磁気記録媒体1は、片面に紫外線硬化樹脂層3と記
録層4とが積層された2枚のガラス基板2,2をホットメ
ルト剤5を用いて貼り合わせた構造となっている。
ガラス基板2は、透湿性のないガラス素材で形成され
ている。ガラス基板2は中心孔2aを有した円盤体であ
る。
紫外線硬化樹脂層3は、ガラス基板2の表面の内側部
位に紫外線硬化樹脂を膜状に付着させて形成したもので
ある。紫外線硬化樹脂層3のガラス基板2への付着は次
のようにして行った。先ず、Niスタンパ上に紫外線硬化
樹脂をディスペンサを用いてリング状に滴下した。次
に、ガラス基板2を紫外線硬化樹脂の上から押し付け
た。これにより紫外線硬化樹脂をガラス基板2の内縁及
び外縁に向かって拡げた。最後に、紫外線硬化樹脂に紫
外線を照射し、紫外線硬化樹脂を硬化させた。これによ
り紫外線硬化樹脂がガラス基板2に付着し、紫外線硬化
樹脂層3が形成される。従ってガラス基板2を紫外線硬
化樹脂層3と共にNiスタンパから引きはがすことによ
り、紫外線硬化樹脂層3を有したガラス基板2を得るこ
とができる。ここで注意すべきことは、紫外線の照射時
期である。図に示すように紫外線硬化樹脂層3の幅は、
ガラス基板2の幅よりも十分小さくかつその機能を発揮
しうる程度の幅である。従って、紫外線硬化樹脂の拡が
りが、図に示す幅に至った時点で紫外線を照射する。
記録層4は、SiN(800Å)/TbFeCo(800Å)/SiN(80
0Å)の構造をもつ薄膜である。この記録層4は、マグ
ネトロンスパッタ装置を用いて紫外線硬化樹脂層3上に
成膜形成されている。
ホットメルト剤5は、透湿性,吸湿性が小さな接着剤
である。ホットメルト剤5としては、ポリオレフィン系
のホットメルト剤が防湿性の点から優れ、特に好まし
い。このホットメルト剤5を用いたガラス基板2,2の接
着は、次のようにして行った。先ず、ホットメルト用ロ
ールコータを用いてガラス基板2,紫外線硬化樹脂層3及
び記録層4にかけてホットメルト剤5を十分塗り付け
る。次に、このホットメルト剤5が塗付されている面同
士を向い合わせてガラス基板2,2を当接し上下方向から
プレスにより押圧した。ホットメルト剤5の塗付範囲
は、図に示すように、ガラス基板2の幅一杯の範囲であ
る。即ち、ホットメルト剤5は、ガラス基板2,2の間に
ある紫外線硬化樹脂層3,3と記録層4,4とをガラス基板2,
2間で密封するように塗られている。
以上のように構成した光磁気記録媒体1について信頼
性の実験を行った。
光磁気記録媒体1を80℃,90%RHの条件下で約500時間
放置した後、顕微鏡観察を行った。
記録層4に何の異常も認められなかった。記録/再生
の特性も実験前と変わらず、良好な特性を示し、エラー
レート変化も僅かなものであった。
次に、第2図に示した従来の光磁気記録媒体20を実験
した。
実施例の光磁気記録媒体1と同じように、光磁気記録
媒体20を80℃,90%RHの条件下で放置した。
放置後200時間経過したあたりで、記録層23の紫外線
硬化樹脂層22からの剥離が認められた。この剥離は、時
間経過と共にその大きさや数を増大させ、エラーレート
に著しい変化を与えた。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明の光磁気記録媒体は、
ガラス基板間の紫外線硬化樹脂層と記録層がホットメル
ト剤によってガラス基板間に密封されている構造となっ
ているため、以下の効果がある。
外部の水分は、ホットメルト剤によって遮断されガラ
ス基板間に侵入することはない。従って、酸化し易い性
質をもつ記録層が紫外線硬化樹脂層を介して水分を吸収
して酸化し腐食や剥離を起こすことはない。この結果、
長期信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例に係る光磁気記録媒体の縦
断面図、 第2図は従来の光磁気記録媒体を示す縦断面図である。 1……光磁気記録媒体 2……ガラス基板 3……紫外線硬化樹脂層 4……記録層 5……ホットメルト剤

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紫外線硬化樹脂層と記録層とが順次片面に
    積層されたガラス基板を一対、互いに記録層が対向する
    ようにホットメルト剤で貼り合わせることにより形成し
    た光磁気記録媒体において、 ガラス基板間の紫外線硬化樹脂層と記録層が、前記ホッ
    トメルト剤によってガラス基板間に密封されていること
    を特徴とする光磁気記録媒体。
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