JPH0330520B2 - - Google Patents

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JPH0330520B2
JPH0330520B2 JP57101323A JP10132382A JPH0330520B2 JP H0330520 B2 JPH0330520 B2 JP H0330520B2 JP 57101323 A JP57101323 A JP 57101323A JP 10132382 A JP10132382 A JP 10132382A JP H0330520 B2 JPH0330520 B2 JP H0330520B2
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thermal
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/392Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Impression-Transfer Materials And Handling Thereof (AREA)
  • Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、支持体上に2以上積層した感熱イン
ク層によつて、鮮鋭性の良好な中間調又は多色画
像が再現できる新規な感熱転写記録媒体に関す
る。さらに詳しくは、本発明は普通紙上に、カラ
ー画像等を、支持体上に2以上積層された感熱イ
ンク層から、鮮鋭性の良好な高品質の画像で、中
間調又は多色域まで再現性よく得ることのできる
感熱転写記録媒体に関する。 従来、普通紙に転写画像を形成し得る感熱転写
画像としては、サーマルプリンターやサーマルフ
アクシミリなどの熱記録装置において用いられる
感熱転写記録要素もしくは記録媒体があつた。例
えば特願昭57−62984号明細書および図面に示す
ような、発熱体が選択的に発熱する装置等を用い
て、サーマルヘツドなどの加熱体による溶融熱の
差異によつて、普通紙上に感熱転写記録要素から
接触転写させ、画像形成を行う方式の装置による
ものが知られており、普通紙上に溶融・接触転写
される印字像は、堅牢性にすぐれ、かつ容易に改
ざんすることができないという利点を有する反
面、印字像は線画もしくはベタ画像に限られる
か、又は中間調再現を行つても極めて調子再現性
の乏しい画像しか得られないという欠点があつ
た。即ち、複数層の感熱インク層を設けた感熱転
写記録媒体として、例えば特開昭55−3919号公
報、同56−89984号公報、同56−164891号公報、
同57−56295号公報に記載の技術が知られている
が、いずれも、加熱によつて溶融した部分と溶融
しない部分との間の切断性が不充分であつて鮮鋭
性が劣るという欠点があつた。また、カラー画像
を形成可能な感熱転写記録媒体とし、例えば特開
昭56−148591号公報、同57−53391号公報に記載
の技術が知られているが、この技術の場合も、加
熱による溶融部分と不溶融部分との間の切断性が
不充分であつて、無用の色濁りを生じ易いという
欠点があつた。 本発明者は鋭意研究の結果、無色性ないし白色
性の固体微粒子を感熱インク層中に含有せしめる
ことによつて、中間調の良好な再現、又は色濁り
のない多色画像の再現ができることを見出し、本
発明を完成するに到つた。 本発明の第1の目的は、複数層の感熱インク層
を設け、装置におけるサーマルヘツドの加熱温度
と加熱時間によつて、転写されるインク量が異な
ることで、鮮鋭性が良好であると共に、カラー画
像を得るとき、無用の色濁りの発生がみられない
感熱転写記録媒体を提供することである。 本発明の第2の目的は、加熱温度によつて転写
される感熱インクの色調が同系色調内で異なるよ
うに構成することで、より好適な中間調の調子再
現性を発揮できる感熱転写記録媒体を提供するこ
とである。 上記第1の目的を達成する感熱転写記録媒体
は、支持体上に熱溶融性の感熱インク層を少な
くとも2層塗設してなり、普通紙等に転写画像を
形成する感熱転写記録媒体において、該感熱イン
ク層が、色調および融点が相異なる複数層から成
つており、かつ融点が高い感熱インク層から順に
支持体上に積層塗設してあり、少なくとも1層の
前記感熱インク層中に無色性ないし白色性の固体
微粒子を含有せしめたこと、又は感熱インク層
間に中間層を塗設してあり、該中間層の少なくと
も1層に無色性ないし白色性の固体微粒子を含有
せしめたこと、を特徴とする。 上記第2の目的を達成する感熱転写記録媒体
は、支持体上に熱溶融性の感熱インク層を少な
くとも2層塗設してなり、普通紙等に転写画像を
形成する感熱転写記録媒体において、該感熱イン
ク層が、色調が同系で且つ融点が相異なる複数層
から成つており、かつ融点が高い感熱インク層か
ら順に支持体上に積層塗設してあり、少なくとも
1層の前記感熱インク層中に無色性ないし白色性
の固体微粒子を含有せしめたこと、又は感熱イ
ンク層間に中間層を塗設してあり、該中間層の少
なくとも1層に無色性ないし白色性の固体微粒子
を含有せしめたこと、を特徴とする。 本発明に用いる「無色性ないし白色性の固体微
粒子」とは、平均粒子直径が0.01〜20μm、好ま
しくは、0.05〜2μmであつて、本来の特性として
無色ないし白色の物をいう。担し、本来の特性と
して無色ないし白色のものを、含有せしめる感熱
インク層と色調が同系となるように着色して用い
てもよい。かかる固体微粒子の形状は球形が望ま
しいが不定形であつてもよい。その好ましい具体
例としては、SiO2,MgO,TiO2、ポリメチルメ
タアクリレート、ポリスチレン、ポリアダマンチ
ルメクリレート、メチルメタアクリレート・メタ
アクリル酸共重合体、ポリグリシジルメタアクリ
レート、セルロースアセテートプロピオネート、
澱粉などを挙げることができる。その使用量は、
1つのインク層についてインク層全体に対して
0.5〜50重量%、より好ましくは1〜15重量%で
ある。中間層に添加する場合はこの範囲より少な
くてもよい。これら本発明に用いる無色性ないし
白色性の固体微粒子は、例えばインク塗布液およ
び/または中間層塗布液中に分散してから塗布す
ることによつて、感熱インク層および/又は中間
層中に含有せしめればよい。 本発明の感熱転写記録媒体に用いる支持体とし
ては、耐熱強度を有し、平滑性の高い支持体が望
ましい。耐熱強度としては、サーマルヘツドの加
熱温度により軟質化、可塑化しない支持体として
の強靭さを保持する強度を必要とし、平滑性とし
ては、支持体上の感熱インク層が良好な転写率を
示すに充分な平滑度が望まれる。平滑度は、ベツ
ク平滑度試験器(JISP8119)で200sec以上であ
ればよく、300sec以上であると良好な転写率で再
現性のある画像が得られる。材質としては、例え
ば、普通紙、合成紙、ラミネート紙などの紙類、
あるいはポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロ
ピレン、ポリイミドなどの樹脂フイルム類などが
いずれも好適に使用される。支持体の厚さは良好
な熱伝導性をうるうえで通常約60μm以下である
のが好ましい。 本発明の感熱インク層は、熱伝導性物質、着色
剤、バインダー剤および柔軟剤などからなる組成
物をホツトメルトコーテイングするか、または該
組成物を適宜の溶媒に分散せしめた塗布液をソル
ベントコーテイングして形成せしめた層であり、
各々の層は、厚さ1〜20μm程度とすることが良
好な画像を得る条件である。好ましくは1層が
15μm以下、より好ましくは2μm〜8μm程度が好
適である。前記塗布法としては、感熱インク組成
物を加熱し、ホツトメルトコーテイングして、塗
設することができる。塗布手段はワイヤバー塗
布、ロール塗布、グラビアロール塗布等が用いら
れる。またトルエン、キシレン等の溶剤に溶解
し、同様の塗布手段で塗布することもできる。 本発明の感熱インク層に用いられる着色剤とし
ては、溶解性のものでも、粒子状分散系のもので
もよく、色調が同系色になるように形成されるか
ぎりとくに制限されるものではなく、従来の熱溶
融性インキ層に使用される顔料や染料が好適に使
用されるものであり、たとえば黒色の染料や顔料
としてニグロシンベース、オイルブラツク、黒
鉛、カーボンブラツクなどがあげられる。黄色系
着色剤としては、例えば、C.I.11020、I.11390、
C.I.12055、C.I.47000、C.I.11670、C.I.19130等で
示される染料や顔料が挙げられる。また赤色系と
しては例えばC.I.26105、C.I.26110、C.I.21260、
C.I.12315、C.I.15865、C.I.15850、C.I.58000等で
示される染料や顔料が挙げられる。また青色系と
しては、C.I.42563B、C.I.61525、C.I.77368、C.
I.74160等で示される染料や顔料が挙げられる。 本発明の感熱インク層には公知の熱伝導性物質
を添加することができる。かかる熱伝導性物質は
熱溶融性インク層を熱によつて溶融、軟化は昇華
させる熱の伝導効果を促進するものである。 本発明の感熱インク層に用いられるバインダー
剤としては、たとえば木ロウ、ミツロウ、セレシ
ンワツクス、鯨ロウなどのワツクス類や低分子量
ポリエチレン、酸化ワツクス、エステルワツクス
などからそれらの溶融度を考慮して適宜決定され
る。具体的には、ワツクス状物質〔たとえばパラ
フインワツクス(融点48〜63℃)、ステアリン酸、
セチルアルコール、低分子量ポリエチレンなどの
ワツクスや高級脂肪酸、高級アルコールなど〕が
挙げられる。前記バインダー剤に、剥離性にすぐ
れた物質(たとえばシリコーン樹脂、フツ素樹
脂、シエラツクなど)などを添加してもよい。ま
た、柔軟剤としては、たとえばポリ酢酸ビニル、
ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、
セルロースエステル類、セルロースエーステル
類、アクリル系樹脂類、石油系樹脂あるいはステ
アリン酸、ラノリン、ワセリンなどから、それら
の溶融温度に基づいて適宜選定される。 本発明の各感熱インク層の組成は、大略、着色
剤2〜25wt%、バインダー剤5〜55wt%、柔軟
剤5〜40wt%、、熱伝導性物質0.1〜10wt%、の
範囲で適宜選択され用いられる。 以下、前記本発明の好ましい実施態様について
説明する。 本発明に用いる感熱インク層において、色調が
同系とは、目視の認識において、色相内において
同一の色調を有している同色系であることを言
い、吸収波長において、その主吸収波長の差異が
10nmの範囲、好ましくは5nmの範囲に入るもの
を同系とする。一方、この範囲を越える場合を色
調が相異なると言う。 また、本発明に用いる感熱インク層において、
融点が相異なるとは、環球式融点測定において、
各々の感熱インク層を形成している組成物単体を
計測した時に、相異なる融点を示すことを言い、
本発明の感熱記録媒体においては、各融点の差は
5℃以上、好ましくは1℃以上であることが良好
な画像を得られる条件である。 本発明における各感熱インク層の前記融点の順
は、支持体側の層から順に融点が高い感熱インク
層であるように複数(例えば、3層構成)積層構
造で形成されることが望ましい。第1図に前記本
発明の特許請求の範囲第1項記載の発明(以下、
第1発明という)の場合の積層構造の一例を図示
するが、支持体Dの側から、感熱インク層A,
B,Cの各溶融温度をTA,TB,TCとすると
TA>TB>TCである。またはTA≧TB>TC,
TA>TB≧TCであつてもよく、この場合、少な
くとも2層のインク層間で支持体側の層が融点が
高いように積層されればよい。 第2図は前記本発明の特許請求の範囲第3項記
載の発明(以下、第3発明という)の場合の積層
構造の一例を図示するが、支持体側から層1,
2,3の溶融温度をT1,T2,T3とするとT
1>T2>T3である。またはT1≧T2>T
3,T1>T2≧T3であつてもよく、この場
合、少なくとも2層のインク層間で支持体側の層
が融点が高いように積層されればよい。かかる構
成の感熱転写記録媒体に用いる中間層は、透明で
あつて各感熱インク層組成物と相溶性を有するも
のが望ましい。なお、中間層は着色することも可
能であり、この場合、該中間層の融点を合致させ
た隣接の感熱インク層の色調と同一とすることが
望ましい。この中間層に用いられる素材として
は、例えば、ポリエチレンワツクス(低分子量ポ
リエチレン)、カルナバワツクス、固形パラフイ
ン等が挙げられる。かかる中間層の1又は2以上
に、本発明の無色性ないし白色性の固体微粒子を
含有せしめてもよい。同図に示すように、中間層
a,b,cの組成物の単体の融点をTa,Tb,
Tcとして、中間層の融点と感熱インク層の融点
との相対的関係を示すと、(i)Ta>T1>Tb≧T
2>Tc≧T3であるか、又は好ましくは(ii)Ta>
T1≧Tb>T2≧Tc>T3であると良好な画像
再現が得られる。但し、同図における中間層aに
ついては、「隣接する感熱インク層の間」の中間
層ではないので省略可能である。また、この実施
例におけるbおよびcのいずれか一方の省略も可
能である。 上記第2図は前記本発明の特許請求の範囲第4
項記載の発明(以下、第4発明という)の場合の
積層構造の一例をも図示するが、支持体側から層
1,2,3の溶融温度をT1,T2,T3とする
とT1>T2>T3である。またはT1≧T2>
T3,T1>T2≧T3であつてもよく、この場
合、少なくとも2層のインク層間で支持体側の層
の融点が高いように積層されればよい。かかる感
熱転写記録媒体に用いる中間層は、透明であつ
て、各感熱インク層組成物と相溶性を有するもの
が望ましい。この中間層に用いられる素材および
各中間層と感熱インク層との関係等は、前記第3
発明で述べたのと同様でよい。かかる第4発明お
よび前記特許請求の範囲第2項記載の発明(以
下、第2発明という)におけるその他の層構成に
ついては、従来公知の技術を適用することが可能
である(前記特開昭56−148591号公報、同57−
53391号公報等参照)。 本発明の感熱転写記録媒体では、無色性ないし
白色性の固体微粒子を含有する感熱インク層が支
持体上に2以上積層されて構成されているので、
サーマルヘツドもしくはサーマルペンの加熱温度
および加熱時間によつて、積層された感熱インク
層が、加熱温度、加熱時間に応じて、面積および
深さにおいて変化し、相関の高い変換が行われる
ため、鮮鋭性に優れた転写画像が普通紙上に形成
される。特に、写真画像にあつては、前記第1又
は第3発明のように構成すれば、ハイライト部は
同系色調のうち最上層の感熱インク層の転写画像
によつて、シヤドーウ部は積層された同系色調の
全ての層の感熱インク層の転写画像によつて、中
間調再現は最上層および中間層の同系色調の感熱
インク層が、選択的に発熱するサーマルヘツドに
従つて、面積と濃度を変化させながら転写するの
で、無色性ないし白色性の固体微粒子の作用によ
り、かなりの再現性をもつて調子再現が行われ、
極めて良好な画像を鮮鋭性よく、しかも色濁りな
く転写し得るものである。 また各々が前記第1又は第3発明の構成に係る
感熱記録媒体を複数枚だけ、例えばイエロー、マ
ゼンタ、シアンの如くに別々に構成し、これらを
組合わせて用いることで、無色性ないし白色性の
固体微粒子の作用により、調子再現性の良好な且
つ鮮鋭性の優れたカラー表示の画像を色濁りもな
く得ることが行えるものであり、サーマルヘツド
を用いた記録装置の表示機能を極めて向上させる
ものである。 カラー画像にあつては、前記第2又は第4発明
のように構成すれば、異なる色調の各層の転写に
よつて、例えば、黄色部は最上層の黄色感熱イン
ク層の転写画像によつて、黒色部は積層された全
ての層の感熱インク層の転写画像によつて、赤色
部は最上層黄色および中間のマゼンタ色感熱イン
ク層が、選択的に発熱するサーマルヘツドに従つ
て、面積と濃度を変化させながら転写するので、
無色性ないし白色性の固体微粒子の作用により、
かなりの再現性をもつて、極めて良好な画像を無
用の色濁りの発生もなく転写し得るものである。
特に第4発明の如き中間層の塗設により、極めて
画質の向上が図れる。即ち、サーマルヘツドの熱
量と各色感熱インク層の選択的転写とが高度に相
関し、各色の混合もなく、各感熱インク層の明確
な分離がなされ、色濁りのない好適な画像再現性
を表示することができるものである。また色相の
異なる感熱インク層を有する本発明の感熱記録媒
体を用いることで、カラー表示の画像を得ること
が自由に行えるものであり、サーマルヘツドを用
いた記録装置の表示機能を極めて向上させるもの
である。 なお、本発明においては公知の如くオーバーコ
ート層を設けてもよい。この場合のオーバーコー
ト層の融点は最上層の感熱インク層の融点と同等
またはそれ以下とされることが望ましい。 以下に本発明の感熱転写記録媒体の好ましい実
施例を示すが、本発明はこの実施例に限定される
ものではない。 尚、本発明において、無色性ないし白色性以外
の固体微粒子を用いると多色の画像が得られたと
しても、該固体微粒子の色彩によつて色濁りが生
じ、又は中間調の色調再現はできても該固体微粒
子の色彩によつて色濁りが生じる。 実施例 1 厚さ12μmのコンデンサー紙(平滑度300sec)
を支持体として、この上にワイヤーバーを用いて
下記組成の塗布液Aを塗布し、感熱インク層Aを
形成した。感熱インク層Aの乾燥後の厚さは2μm
であつた。 塗布液A: ポリエチレンワツクス(平均分子量5000、三洋
化成工業製サンワツクス161−P) 3.5g パラフイン(融点56〜58℃) 3.5g Sumiplast Blue 3R(住友化学製) 1.0g 酸化チタン微粒子(平均粒径0.2μm) 0.5g トルエン 40ml 続いて、この感熱インク層Aの上に、ワイヤー
バーを用いて下記組成の塗布液Bを塗布し、感熱
インク層Bを形成した。感熱インク層Bの乾燥後
の高さは2μmであつた。 塗布液B: ポリエチレンワツクス(平均分子量1500、三洋
化成工業製サンワツクス131−P) 3.5g パラフイン(融点50〜52℃) 3.5g Sumiplast Blue3R(住友化学製) 1.0g 酸化チタン微粒子(平均粒径0.2μm) 0.5g トルエン 40ml さらに、この感熱インク層Bの上に、ワイヤー
バーを用いて下記組成の塗布液Cを塗布し、イン
ク層Cを形成した。感熱インク層Cの乾燥後の厚
さは2μmであつた。 塗布液C: カルナバワツクス 3.5g パラフイン(融点50〜52℃) 3.5g Sumiplast Blue3R(住友化学製) 1.0g 酸化チタン微粒子(平均粒径0.2μm) 0.5g トルエン 35ml 以上のようにして感熱インク層A,B,Cを積
層塗設した感熱転写記録媒体の感熱インク層面と
白色の普通紙とを向い合わせにして重ね、感熱転
写記録媒体の支持体側からサーマルヘツドにより
加熱し転写記録実験を行つた。このとき、サーマ
ルヘツドの温度が、第1回目の記録実験のとき約
200℃、第2回目の記録実験のとき約250℃、第3
回目の記録実験のとき約300℃になるように調節
し。即ち、前記特願昭57−62984号明細書および
図面に示す如く、発熱体が選択的に発熱する装置
に用いて、サーマルヘツドの温度は、第4図に示
す電圧印加の時間配分を第1表に示した値に設定
することにより変化させた。
【表】 普通紙に転写記録された像の光学反射濃度は第
1回目、第2回目、第3回目の各記録実験におい
てそれぞれ第1表に示すように0.67,1.05,1.40
であつた。このように、本発明の感熱転写記録媒
体を用いることによつて、記録像の鮮鋭性(シヤ
ープネス)等を損なわずにサーマルヘツドの温度
に対応して光学濃度だけを変化させることができ
ることがわかる。尚、かかる実施例において、酸
化チタン微粒子に代えてポリアダマンチルメタク
リレート(平均粒径0.5μm)を用いたところ、同
様の効果が得られた。 実施例 2 厚さ15μmのポリイミドフイルム上に、下記組
成の感熱インク層1、中間層a、および感熱イン
ク層2をホツトメルト塗布により順次と積層塗設
して感熱転写記録媒体を作つた。 [1] 感熱インク層1:厚さ3μm ポリエチレンワツクス(軟化点105℃、三洋化
成工業製サンワツクス171−P) 3.0g パラフイン(融点54〜56℃) 4.0g 酸化チタン微粒子(平均粒径0.2μm) 0.5g C.I.ソルベントレツド25(C.I.No..26110) 2.0g [2] 中間層a:厚さ0.8μm ポリエチレンワツクス(軟化点105℃、三洋
化成工業製サンワツクス171−P) 3.0g 酸化チタン微粒子(平均粒径0.2μm) 0.15g パラフイン(融点50〜52℃) 4.0g [3] 感熱インク層2:厚さ3μm カルナバワツクス(融点78〜84℃) 3.5g パラフイン(融点50〜52℃) 3.5g 酸化チタン微粒子(平均粒径0.2μm) 0.5g スミプラストブルー3R(住友化学製) 2.0g 次に、各試料のインク層に対向して白色の普通
紙を重ね、該試料の支持体側から温度200℃のサ
ーマルヘツドにより加熱し転写記録を行つた。そ
の結果、転写記録像に感熱インク層2の青色だけ
が良好な鮮鋭性をもつて認められた。このことは
本発明に中間層を設けることを組合わせることに
よつて感熱インク層1と感熱インク層2の転写の
際の分離が明確になつたことを示している。尚、
かかる実施例において、酸化チタン微粒子に代え
てポリアダマンチルメタクリレート(平均粒径
0.5μm)を用いたところ、同様の効果が得られ
た。 比較例 1 実施例1において、塗布液A,B及びCの酸化
チタン微粒子に代えてアルミニウム微粉末(平均
粒径0.2μm)又は銅微粉末(平均粒径0.2μm)を
用いたことのみ異ならせた実験を行つたところ、
光学濃度の変化をさせることができたが、アルミ
ニウムの金属色又は銅の金属色による色濁りが生
じた。 比較例 2 実施例2において、感熱インク層1、中間層a
及び感熱インク層2の酸化インク微粒子に代えて
アルミニウム微粉末(平均粒径0.2μm)又は銅微
粉末(平均粒径0.2μm)を用いたことのみ異なら
せた実験を行つたところ、アルミニウムの金属色
又は銅の金属色が混色した青色画像となつた。 比較例 3 実施例2において、感熱インク層1及び感熱イ
ンク層2の酸化チタン微粒子を取り除き、且つ中
間層aとしてシリコンワツクス層を用いたことの
み異ならせた実験を行つたところ、青色画像が得
られたものの鮮鋭性に劣るものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は第1発明の積層構成を示し、第2図は
同じく第3発明又は第4発明の積層構成を示し、
第3図は本発明の感熱転写記録媒体を装着させた
装置におけるサーマルヘツドに対する電圧印加の
時間配分を示す。 第1図中、A,B,Cは感熱インク層、Dは支
持体、TA,TB,TCは各層A,,B,Cの溶融
温度を示す。また、第2図中、1,2,3は感熱
インク層、4は支持体、a,b,cは中間層、T
1,T2,T3は感熱インク層1,2,3の溶融
温度、Ta,Tb,Tcは中間層a,b,cの溶融
温度を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 支持体上に熱溶融性の感熱インク層を少なく
    とも2層塗設してなり、普通紙等に転写画像を形
    成する感熱転写記録媒体において、該感熱インク
    層が、色調が同系で且つ融点が相異なる複数層か
    ら成つており、かつ融点が高い感熱インク層から
    順に支持体上に積層塗設してあり、少なくとも1
    層の前記感熱インク層中に無色性ないし白色性の
    固体微粒子を含有せしめたことを特徴とする感熱
    転写記録媒体。 2 支持体上に熱溶融性の感熱インク層を少なく
    とも2層塗設してなり、普通紙等に転写画像を形
    成する感熱転写記録媒体において、該感熱インク
    層、色調および融点が相異なる複数層から成つて
    おり、かつ融点が高い感熱インク層から順に支持
    体上に積層塗設してあり、少なくとも1層の前記
    感熱インク層中に無色性ないし白色性の固体微粒
    子を含有せしめたことを特徴とする感熱転写記録
    媒体。 3 感熱インク層間に中間層を塗設してあり、該
    中間層の少なくとも1層に無色性ないし白色性の
    固体微粒子を含有せしめたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の感熱転写記録媒体。 4 感熱インク層間に中間層を塗設してあり、該
    中間層の少なくとも1層に無色性ないし白色性の
    固体微粒子を含有せしめたことを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載の感熱転写記録媒体。
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