JPS60125696A - カラ−熱転写記録方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （１）発明の属する分野の説明 本発明は、ファクシミリ、プリンタ等の記録装置に適用
されているカラー熱転写記録方法において、色のにじみ
、色むらの少ない記録画像が得られる方法に関するもの
である。

（２）従来の技術の説明 第１図は一般的なカラー熱転写記録′方法の構成例を示
しておシ、図中１は記録紙、２−１乃至２−３は印刷の
３原色であるイエロ（２）、マゼンダ（財）、シアン（
Ｃ）の色の転写フィルム、３−１乃至３−３は転写フィ
ルムのロール、４−１乃至４−３は巻取シローラ、５−
１乃至５−３はサーマルヘッド、６−１乃至６−３はプ
ラテンローラである。

同図において、記録紙１と転写フィルム２−１乃至２−
３は同一速度で走行し、まずサーマルヘッド５−１によ
りＹ色像が形成され、その後サーマルヘッド５−２によ
りＭ色像が形成され、最後にＣ色像が形成され、任意の
カラー画像が得られる０ 第２図は熱転写記録の基本原理を示した図で、７はベー
スフィルム、８は着色物質層、５−１αは発熱体であシ
、第１図のサーマルヘッド５−１によるＹ色形成部の拡
大図である。他の色についても同様である。発熱体５−
１６は第２図の紙面に垂直ガ方向に多数配列されておシ
、１ラインに相当するプレイを形成している。画信号に
応じて発熱体５−１ａを加熱すると、近傍の着色物質層
８が溶融または昇華し、記録紙１上に着色物質が転位し
、所望の像が得られる。着色物質層８は、熱溶融性のイ
ンク層または昇華性染料を含む層であり、転写フィルム
２−１ではＹ色、２−２ではＭ色、２−３ではＣ色であ
る。

従来、第１図に示した様なカラー熱転写記録方法におい
ては、Ｙ、Ｍ、Ｃの各色についてなるべく転写温度（熱
転写像が得られる温度）を同一とし、Ｙ、Ｍ、Ｃの各色
について、々るべく同一の印加エネルギーを用すて各サ
ーマルヘッド５−１乃至５−３を駆動していた。しかし
この場合、第３図に第１図のＭ色形成部を拡大して示す
様に、先に形成された転写像９の上に、新たか色の後か
ら形成する転写像１０を形成する際、転写像９が再加熱
されるので、転写フィルム２−２側に１部が転位（逆転
写）して、逆転写像１１と記録ぬけ１２を生じ、画品質
を損なう可能性が極めて高いという欠点があった。

（３）発明の目的 本発明は、これらの欠点を除去するために、各色の転写
温度に差を設けることにより、逆転写を防止したもので
、以下図面について詳細に説明する０ （４）発明の構成および作用の説明 第４図は、実施例に基づく本発明の原理説明図であり、
１３は先に形成された転写像、１４は後から形成された
転写像である。同図において転写像１３の転写温度なθ
ｌとし、転写像１４の転写温度を０２とした時、θ２く
θｌ　なる関係に設定しである。すガわち新たに熱転写
する色の方は、先に形成されている転写像１３より転写
温度が低いので、転写像１３を形成した時よ如も少ない
印加エネルギーで熱転写できる。従って先に形成された
転写（８１３がサーマルヘッド５−２により再加熱され
る温度は、第３図の場合に比べて低いので、第３図に示
した様な逆転写像１１、記録ぬけ１２が発生する確率を
極めて低くすることができる。

以上の原理を第１図に示す構成に通用するには、Ｙ色の
転写フィルム２−１の転写温度をθ冨１、Ｍ色の転写フ
ィルム２−２の転写温度をθ冨ｔ、Ｃ色の転写フィルム
２−３の転写温度を０２ｓとすると、θ■くθ２２＜θ
２１なる関係に設定すると共に、サーマルヘッド５−１
乃至５−３への印加エネルギーを転写フィルム２−１乃
至２−３の転写温度θ２１乃至θ２３に応じて、転写温
度が高い程印加エネルギーを大きく設定すればよい。

なお各転写フィルム２−１乃至２−３の転写温度を調整
するには、熱溶融性インクの場合、例えばカルナバワッ
クスの含有量を調整すればよく、また昇華性染料の場合
は、所望の昇華温度を有する染料を用いればよい。また
サーマルヘッド５−１乃至５−３の印加エネルギーを制
御するには、サーマルヘッド５−１乃至５−３へ印加す
る加熱パルスのパルス幅を制御すればよい。

ところで第１図においては、Ｙ、Ｍ、Ｃの順に熱転写す
る旨説明したが、本発明はこれに限るものではなく、要
は転写温度の高い順に下から積み上げられるように熱転
写するものである。

例えば出現確率の低い色程、転写温度を高くして、他よ
シ先に熱転写記録する様にしてもよい。

一般のカラー原稿における、Ｙ、Ｍ、Ｃの各色の統計的
な含有率のデータは、現在まだ未調査であるが、仮に出
現確率の高い順にＣ，Ｙ、Ｍとする。

この場合第５図に示す如く、Ｍ、Ｙ、Ｃの順に熱転写す
ると共に、転写温度を高い順にＭ、Ｙ、Ｃの順とするこ
とによシ、逆転写による画品質劣化を防止すると同時に
、出現確率の高い色程印加臣ネルギーが低いので、全体
的な記録に要するエネルギーを低減できる利点がある。

また特に昇華性染料を用いた転写フィルムの場合には、
退色しやすい色程、高い転写温度に設定してもよい。す
々わち昇華性染料の場合、記録後に温度、光によって、
徐々にではあるが、記録画像が退色し、その退色速度は
色によって異なると共に、転写温度が低い程退色速度が
速い傾向がある。従って退色しやすい色程、転写温度を
高く設定し、高い印加エネルギーで、先に熱転写するこ
とにより、逆転写による画品質劣化を防止すると同時に
、全体として記録画像の退色性を改善することができる
。退色速度は色材によって異なるが、仮に退色速度の速
い順にＭ、Ｙ、Ｃとすると、第５図に示す如く、Ｍ、Ｙ
、Ｃの順に、記録順、転写温度の大きい順、印加エネル
ギーの大きい順を設定すればよい。

第６図は本発明の他の実施例であって、１５はＹ、Ｍ、
Ｃの各色が図（ｂ）に示すように順次的に縞状に塗布さ
れた転写フィルム、１６は記録紙１と転写フィルム１５
をはがすためのはく離ローラである。本実施例は図（、
）に示す如く、転写フィルム１５の走行速度を、記録紙
の走行速度τに対してτ／、（％は正の定数）としたも
のである。なお牲は原稿の長さをＬとし、転写フィルム
の１色の塗布区域の長さをＪとした時、ｎ＊Ｌ／ｌであ
り、ｌは転写フィルムのサーマルヘッド５−１と５−２
または５−２と５−３の間の走行パス長に概略一致する
ものである。

この方式のように、一般に転写フィルム１５の走行速度
が記録紙の走行速度よシも遅い場合には記録紙１と転写
フィルム１５のとずれのために、逆転写の発生する確率
がより高くなる。従って、第６図において、先に記録す
る色程、転写温度、印加エネルギーを高くすることによ
って逆転写を防止することができ、画品質の劣化が防止
される。

（５）効果の説明 以上説明した様に、本発明によれば簡単な方法により、
逆転写によるにじみ、記録ぬけ等の画品質劣化を防止で
きるので、良好な画品質のカラー熱転写記録画像を得ら
れる利点がある。

なお、説明の都合上、イエロ（２）、マゼンダＭ。

シアン（Ｃ）を用いる記録方法に限って説明したが、本
発明はこれに限るものでは々い。例えば、Ｙ。

Ｍ、Ｃの他に、ブラック（ＢＫ）を追加してもよい。

さらには任意色の組合せとしてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図は一般的なカラー熱転写記録方法の構成図、第２
図は熱転写記録の原理説明図、第３図は画品質劣化の説
明図、第４図は本発明の実施例の原理説明図、第５図お
よび第６図はそれぞれ本発明の異なる実施例の説明図で
ある。 図中、１は記録紙、２−１乃至２−３は転写フィルム、
３−１乃至３−３は転写フィルムのロール、４−１乃至
４−３は巻取りローラ、５−１乃至５−３はサーマルヘ
ッド、５−１αおよび５−２αは発熱体、６−１乃至６
−３はプラテンローラ、７はベースフィルム、８は着色
物質層、９゜１３は先に形成された転写像、１０．１４
は後から形成する転写像、１１は逆転写像、１２は記録
ぬけ、１５は転写フィルム、１６ははくりローラを示す
。 特許出願人　日本電信電話公社 代理人弁理士　森　１）　寛

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）記録紙上に複数の色の各色について順次サーマルヘ
   ッドで熱転写記録するカラー熱転写記録方法において、
   色毎に転写温度の異なる転写フィルムを用いると共に、
   転写温度の高い色を転写温度の低い色より先に熱転写記
   録することを特徴とする、カラー熱転写記録方法。 ２）前記特許請求の範囲第１項において、サーマルヘッ
   ドの加熱パルス幅は、先に記録する色程、長いパルス幅
   とすることを特徴とするカラー熱転写記録方法。 ３）前記特許請求の範囲第１項において、転写フィルム
   の走行速度を、記録紙の走行速度の１／ｆＬとしたこと
   を特徴とするカラー熱転写記録方法。 ４）前記特許請求の範囲第１項において、出現確率の高
   い色程、転写温度を低くすることを特徴とするカラー熱
   転写記録方法。 ５）前記特許請求の範囲第１項において記録後、退色し
   やすい色程、転写温度を高くすることを特許とするカラ
   ー熱転写記録方法。