JPH0328615Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、加入者番号を記憶し相手が応答する
までこの加入者番号を繰返しダイヤル発信する手
段を備えた自動ダイヤル装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、この種の装置は、その内部の制御回路に
複数の加入者番号が記憶されており、操作者はそ
の中から押しボタンスイツチ等により特定の加入
者番号を選択する。そしてこの選択された加入者
番号は、繰返し発信回路、制御回路およびダイヤ
ル発信回路等により、相手が応答するまで繰返し
てダイヤル発信される。

〔考案が解決しようとする問題点〕 上記の従来の装置では、ダイヤル発信後回線を
開放して再ダイヤルするまでの間に第三者から着
信があつた場合、またはオフフツクして着信に応
じた場合等には、再ダイヤル状態のままなので、
着信応答して話中に入つてもダイヤル発信操作を
繰返すという問題点があつた。もしこの問題点を
なくそうとするならば、着信があつた場合には操
作者がいちいち繰返し発信をリセツトしなければ
ならず、操作者に無駄な労力を課することにな
る。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は、上記問題点を解決するために、繰返
しダイヤル発信する過程で回線が開放されている
ときに着信またはオフフツクがあつた場合、この
着信またはオフフツクを検出する検出手段と、こ
の検出がなされた場合にダイヤル発信を一時停止
させる手段とを具備したものである。

すなわち本考案では、ダイヤル発信を繰返して
自動的に行い、しかもダイヤル発信後再ダイヤル
するまでの間に第三者からの着信があつたときに
は、ダイヤル発信を手動によらず一時停止させ、
通話終了後に再度自動的にダイヤル発信すること
を可能にしたものである。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。

第１図は本考案による自動ダイヤル装置の一実
施例を示すブロツク図である。ここでは、本実施
例による自動ダイヤル装置１を介して、一般の電
話機２が回線３に接続されている。

この回線３は切替器４の接片Ａと接片Ｂを介し
てそれぞれ検出回路５またはダイヤル発信回路１
０に切替接続される。検出回路５は電話機２のオ
フフツクおよびオンフツクと電話の着信信号とを
検出する。制御回路６はメモリを内蔵して、例え
ば16個の加入者番号が記憶されており、また後述
する各回路に動作命令を送出する。この制御回路
６には、押しボタンスイツチ群７と繰返し発信回
路８とが接続されている。この押しボタンスイツ
チ群７は、自動ダイヤル装置１本体を起動する起
動ボタンや、加入者番号を選択し制御回路６に入
力する選択ボタン等からなる。繰返し発信回路８
は、制御回路６から送出された加入者番号をイン
パルスに変換して繰返し送出する。また、繰返し
発信回路８には、検出回路５からの信号によつて
動作するリセツト回路９のリセツト信号が入力さ
れる。更に、検出回路５でオフフツクまたは着信
信号が検出された場合、この検出信号は制御回路
６およびリセツト回路９に与えられる。

制御回路６のダイヤルインパルスは、ダイヤル
発信回路１０に導かれる。ダイヤル発信回路１０
はリレー回路であつて、切替器４の接片Ｂを介し
て回線３に接続され、制御回路６の送出するダイ
ヤルインパルスによりリレーを駆動して回線３に
ダイヤル信号を送出する。また、回線３からの信
号は、切替器４の接片Ｂおよびダイヤル発信回路
１０を介して増幅回路１１に入力される。この増
幅回路１１の出力はスピーカ１２に接続されてお
り、スピーカ１２は局からのダイヤルトーンを音
に変換する。また、制御回路６には表示器１３が
接続され、ダイヤル発信終了後に再度ダイヤル発
信することを知らせる。

次に、このように構成された本実施例に係る自
動ダイヤル装置の動作を説明する。

電話機２をオンフツクしたまま操作者は押しボ
タンスイツチ群７の起動ボタンを押す。これに応
じて制御回路６は自動ダイヤル装置１本体を起動
する。このとき、通常接片Ａ側に接続されている
切替器４は、制御回路６の制御信号により接片Ｂ
に接続される。この結果、回線３が閉結され、局
からダイヤルトーンが送られてくる。このダイヤ
ルトーンは、ダイヤル発信回路１０および増幅回
路を経てスピーカ１２により操作者が聞くことが
できる。

次に操作者は、押しボタンスイツチ群７に表示
された加入者番号を選択し、その選択ボタンを押
す。この操作により制御回路６は、そのメモリか
ら対応する加入者番号をダイヤルインパルスとし
て送出し、さらに繰返し発信回路８によつてこの
ダイヤルインパルスを繰返しダイヤルインパルス
にしてダイヤル発信回路１０を送出する。ダイヤ
ル発信回路１０は、この繰返しダイヤルインパル
スを受けて、切替器４の接片Ｂを介して回線３に
ダイヤル信号を送出する。

ここで本実施例の特徴ある動作を説明する。

繰返し発信回路８は、制御回路６に指示を与え
ることにより、１度目のダイヤルインパルス送出
後に一定時間だけ相手を呼出し、その後一定時間
だけ切替器４を接片Ａに切替えることにより回線
３を開放する。その後に、切替器４を接片Ｂに切
替えることにより再度回線３を閉結して再びダイ
ヤルインパルスを送出する。繰返し発信回路８
は、このような動作を繰返して制御回路６に行わ
せる。いま、回線３の開放期間に第三者から着信
があると、検出回路５がこの着信信号を検出して
リセツト回路９を動作させ、繰返し発信回路８の
自動ダイヤル発信動作を一時停止させる。回線３
の開放期間での第三者からの着信に対して応答
し、終話後オンフツクすると、このオンフツクを
検出回路５が検出して制御回路６に伝える。する
と制御回路６は、再び切替器４を接片Ｂに切替え
ることにより回線３を閉結する。またオンフツク
によりリセツト回路９を介して繰返し発信回路８
による繰返しダイヤル発信動作の一時停止指示が
解除され、繰返し発信回路８の出力により制御回
路６はメモリ内の加入者番号をダイヤルインパル
スとしてダイヤル発信回路１０へ送出する。これ
によりダイヤル発信回路１０は切替器４を介して
回線へダイヤル信号を送出する。そして、表示器
１３により、ダイヤル発信終了後に再度ダイヤル
発信することを操作者に知らせる。

〔考案の効果〕

本考案は以上説明したように、回線の閉結およ
び開放を間欠的に行つてダイヤル発信動作を繰返
して行うとともに、回線開放時の第三者からの着
信または電話機のオフフツクを検出したときに
は、ダイヤル発信動作を一時停止し、電話機のオ
ンフツクを検出すると再び繰返しダイヤル発信動
作を開始するようにしたので、ダイヤル発信を繰
返して自動的に行うことができ、しかも、この繰
返し発信動作時に第三者からの着信があれば、自
動的に発信動作を一時停止し、第三者との通話終
了後は再び繰返し発信動作にもどることができ、
その結果電話操作者の労力を著しく軽減させると
ともに、電話装置の機能を著しく向上させること
ができる等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による自動ダイヤル装置の一実
施例を示すブロツク図である。 １……自動ダイヤル装置、２……電話機、３…
…回線、４……切替器、５……検出回路、６……
制御回路、７……押しボタンスイツチ群、８……
繰返し発信回路、９……リセツト回路、１０……
ダイヤル発信回路、１１……増幅回路、１２……
スピーカ、１３……表示器。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 加入者番号を記憶し相手が応答するまで該加入
   者番号を繰返しダイヤル発信する手段を備えた自
   動ダイヤル装置において、 着信およびフツク状態を検出する検出手段と、 前記繰返しダイヤル発信する過程で前記検出手
   段により着信又はオフフツク状態が検出されるこ
   とにより前記ダイヤル発信する手段を停止させる
   手段と、 前記繰返しダイヤル発信の停止中に前記検出手
   段でオンフツク状態が検出されることにより前記
   ダイヤル発信する手段より再度繰返しダイヤル発
   信させる制御手段とを含む自動ダイヤル装置。