JPS6130349Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は着信する電話呼を自動的に転送する転
送電話装置に関する。特に、一定時間後に転送可
能とする転送電話回路に関するものである。

従来、この種の留守番機能付転送電話装置は転
送先を変更したときからすぐに着信に対して転送
動作を行うため、本人が転送先へ移動する前に着
信が転送される。したがつて、転送先に迷惑をか
ける欠点を有する。

本考案はこの点を改良するもので、着信の転送
先に迷惑をかけることがなく、しかも転送先に操
作した本人が移動する前には、着信呼に対してメ
ツセージを送出することができる留守番機能付転
送電話装置を提供することを目的とする。

本考案は、回線からの着信音を検出する着信音
検出回路とこの着信音検出回路からの検出出力に
より回線を閉結する回線閉結回路と、転送先のダ
イヤル番号を記憶する電話番号メモリと、上記電
話番号メモリからダイヤル信号を読出し自動ダイ
ヤルする自動ダイヤル部とを備えた転送電話装置
において、手操作により時間をセツトできるタイ
マ部と、あらかじめ録音されたメツセージを送出
するメツセージ送出回路とを備え、上記タイマ部
にセツトされた時間以前の着呼に対しては上記メ
ツセージ送出回路からメツセージを送出し、上記
タイマ部にセツトされた時間以後の着呼に対して
は上記自動ダイヤル部を起動して着呼転送を行う
よう制御される構成を特徴とする。

本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。

図は本考案一実施例の要部ブロツク構成図であ
る。図は大きく分けて本考案の特徴である転送回
路１と電話機２および３とで構成されている。ま
た、この転送回路１は大きく分けてタイマ部５、
自動ダイヤル部６および転送部７とで構成されて
いる。

すなわち、回線端子１０に対応する電話機２は
転送部７内の回線閉結回路１１に接続されてい
る。この回線閉結回路１１には着信音検出回路１
２が接続されている。この着信音検出回路１２の
出力はメツセージ送出回路１３に導かれている。
このメツセージ送出回路１３の出力は回線閉結回
路１１に導かれている。この回線閉結回路１１の
出力は通話結合回路１４に導かれている。この通
話結合回路１４には着信音検出回路１２の出力が
導かれている。また、この着信音検出回路１２に
は、回線端子１５に対応する電話機３が接続され
ている。また、この着信音検出回路１２の出力は
発信先メモリ選択回路１６に導かれている。この
着信音検出回路１２には着信転送セツト回路１７
の出力が導かれている。この着信転送セツト回路
１７には、本考案の特徴であるタイマ部５内のタ
イマ１８の出力が導かれている。このタイマ１８
にはタイマセツト回路１９の内容が導かれてい
る。

上記着信転送セツト回路１７の出力は自動ダイ
ヤル部６内のキーボード２０に導かれている。こ
のキーボード２０の出力は制御回路２１に導かれ
ている。この制御回路２１には電話番号メモリ２
２が接続されている。また、この制御回路２１に
は発信先メモリ選択回路１６の出力が導かれてい
る。この制御回路２１の出力はダイヤル信号発生
回路２３に導かれている。このダイヤル信号発生
回路２３の出力は電話機３に導かれている。

このような回路構成で、まず自動ダイヤル部６
に転送先電話番号を記録する場合について説明す
る。キーボード２０により転送先に対応した電話
番号をキーボード２０の押ボタンスイツチを操作
して、電話番号メモリ２２にこの番号を制御回路
２１の制御により書込む。

次に、転送電話装置の転送先をタイマ部５によ
り変更する場合の動作について説明する。まず、
転送を開始したい時間をタイマセツト回路１９に
よつてタイマ１８にセツトする。この状態で、回
線端子１０を通して電話機２が呼出されると同時
に転送部７の着信音検出回路１２が着信音を検出
して回線を回線閉結回路１１で閉結する。回線が
閉結されると呼出音は止まり、回線が閉結された
ことが解かる。

このときまだタイマ１８にセツトした時間に至
らないならば、メツセージ送出回路１３により例
えば「外出中で、〇〇時ごろ戻ります。」等のメ
ツセージが送出される。

また、タイマ１８にセツトした時間が経過して
いる場合については、着信音検出回路１２によつ
て着信を確認し、回線閉結回路１１で回線を閉結
した後に、発信先メモリ選択回路１６により、あ
らかじめ電話番号メモリ２２に記録しておいたダ
イヤルを選択し、自動ダイヤル部６がダイヤル信
号を送出する。ダイヤル信号を送出し終わると通
話結合回路１４により、着信は回線端子１０およ
び回線閉結回路１１を通して、回線端子１５に結
合される。

転送が完了すると通話に入る。通話が終了する
と発信者がオンフツクすることにより、回線端子
１０を通して話中音が送られて来るため、着信音
検出回路１２でこの話中音を検出して回線を開放
して待機状態に復旧させる。

本考案は以上説明したように、転送回路内にタ
イマを設けることとした。したがつて、一定時間
後に着信を転送することができ、転送先に移動完
了前に着信が転送されて転送先に迷惑をかけるこ
とがない。また、電話機の実用価値を著しく向上
することができる等の優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

図は本考案一実施例の要部ブロツク構成図。 １……転送回路、２，３……電話機、５……タ
イマ部、６……自動ダイヤル部、７……転送部、
１０，１５……回線端子、１１……回線閉結回
路、１２……着信音検出回路、１３……メツセー
ジ送出回路、１４……通話結合回路、１６……発
信先メモリ選択回路、１７……着信転送セツト回
路、１８……タイマ、１９……タイマセツト回
路、２０……キーボード、２１…制御回路、２２
……電話番号メモリ、２３……ダイヤル信号発生
回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 回線からの着信音を検出する着信音検出回路
   と、 この着信音検出回路からの検出出力により回線
   を閉結する回線閉結回路と、 転送先のダイヤル番号を記憶する電話番号メモ
   リと、 上記電話番号メモリからダイヤル信号を読出し
   自動ダイヤルする自動ダイヤル部と を備えた転送電話装置において、 手操作により時間をセツトできるタイマ部と、 あらかじめ録音されたメツセージを送出するメ
   ツセージ送出回路と、 上記タイマ部にセツトされた時間以前の着呼に
   対しては上記メツセージ送出回路からメツセージ
   を送出し、上記タイマ部にセツトされた時間以後
   の着呼に対しては上記自動ダイヤル部を起動して
   着呼転送を行うよう制御する制御手段と を備えたことを特徴とする留守番機能付転送電
   話装置。