JPH0325511Y2 - - Google Patents

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JPH0325511Y2
JPH0325511Y2 JP1985116282U JP11628285U JPH0325511Y2 JP H0325511 Y2 JPH0325511 Y2 JP H0325511Y2 JP 1985116282 U JP1985116282 U JP 1985116282U JP 11628285 U JP11628285 U JP 11628285U JP H0325511 Y2 JPH0325511 Y2 JP H0325511Y2
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piping
heat
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insulating cylinder
vibration
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、配管の保温装置に係り、特に、配管
が振動した場合に、その回りに配した保温筒との
間の振動減衰効果を高めるものである。
【従来の技術】
従来、配管の保温装置として、ステンレス鋼板
等を折り曲げるなどして、中空円筒状、あるいは
中空円筒状を縦に半分に割つた形状のケースを形
成して、このケースの内部に繊維状あるいは適宜
形状の保温筒を充填したものが知られている。 ところで、このような保温装置を配管に取り付
ける構造として、配管に振動が生じた場合に、そ
の減衰効果を期待することから、配管と保温装置
との間に弾発部材を介在させることが研究されて
きた。
【考案が解決しようとする課題】
しかし、配管と保温装置(保温筒)との間で、
十分な減衰効果を得ようとすれば、取り付け構造
自体が繁雑化し、また取り付け構造自体を簡略化
すれば減衰効果が低下する傾向が避けられない。 本考案は、このような事情に鑑みてなされたも
ので、構造の単純化を図りながら優れた減衰効果
を得ることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本考案に係る配管
の保温装置は、配管に間隔を空けて外嵌する筒状
をなす保温筒と、配管と保温筒との間に複数箇所
において弾性変形状態に介在させられて両者の支
持と振動の吸収とを行なう弾発部材とを具備する
ものとしているが、前記弾発部材は、配管と保温
筒との間に両方に対して接触して弾発変形を生じ
た状態で配される第1の弾発材と、配管と保温筒
との一方に対して間隙を空けて配されかつ第1の
弾発部材よりも相対的に大きな弾性係数を有する
第2の弾発材とからなる構成としている。
【作用】
保温筒を配管に取り付けた状態にあつては、配
管と保温筒とに第1の弾発材を接触しかつ弾性変
形した状態となつて、保温筒が配管に支持され、
第2の弾発材はその一方に対して非接触状態を維
持し、弾性変形を伴わない。 そして、配管が振動した場合には、その振動量
が小さい範囲では第1の弾発材のみが弾性変形し
て振動を吸収するが、配管の振動量が大きくなる
と、第2の弾発材が配管と保温筒との両方に接触
して弾性変形させられて振動を吸収する作用が生
じ、したがつて、振動が大きくなると、第1およ
び第2の弾発材が弾性変形して振動吸収を行なう
とともに、大きな振動に対しては、弾性係数の大
きな第2の弾発材を弾性変形させることによつ
て、有効に振動吸収を行なうことが可能となる。 また、保温筒を配管に取り付ける場合には、弾
性係数の小さな第1の弾発材を弾性変形させるの
みとなり、取り付け性が向上する。
【実施例】
第1図および第5図は、本考案に係る配管の保
温装置の一実施例を示すものである。 これらの図において、符号1は配管、2は保温
筒である。 前記保温筒2は、ステンレス鋼板等を折り曲げ
るなどして、中空円筒状とされるとともに、これ
を二つに縦割りした形状のケースを形成して、こ
のケースの内部に繊維状あるいは適宜形状の保温
材を充填したもので、半割り状の保温筒2を、第
2図に示す合わせ面2aを密着させて突き合わせ
た状態で連結することによつて、配管1の周囲を
間隔を空けて囲むようになつている。 配管1と保温筒2との間には、弾発部材3がそ
の間を弾性支持するように複数箇所に配される。
該弾発部材3は、第1の弾発材4と、この第1の
弾発材4の近くに並べて配された第2の弾発材5
とからなるものとされる。 第1の弾発材4は、配管1の保温筒2を取り付
けた際に、適度の弾性変形を伴つて配管1と保温
筒2との間に介在させるもので、第3図および第
4に示すように、金属板の中央部を突出させるよ
うに湾曲させた形状で、その一端側に取り付け用
の孔4aが形成されて、ねじ等によつて一端側の
みが保温筒2の内面に固定されるようになつてい
る。 第2の弾発材5も、第5図に示すように、一端
側に取り付け用の孔5aを有し、かつ、中央部を
突出させた湾曲形状であり、一端側のみが保温筒
2の内面に固定される。 しかし、第2の弾発材5は、第1の弾発材4よ
りも大きな弾性係数が与えられ、かつ、第4図と
第5図とを比較すると明らかなように、その突出
高さHが第1の弾発材4よりも低くなる設定と、
配管1と保温筒2との間隔よりも突出さHが小さ
くなる設定とがなされている。言い替えると、振
動の発生時に配管1と保温筒2との間隔が小さく
なつたとき、その部分に介在する第2の弾発材5
は、第1の弾発材4より撓みが遅れ、かつ、配管
1と保温筒2との両方に接触することによつて圧
縮されるように設定される。 しかして、このような構成の保温装置である
と、保温筒2を配管1に取り付けた状態にあつて
は、第2図に示すように、配管1と保温筒2との
間に介在させられる弾発部材3において、第1の
弾発材4が配管1の外面と保温筒2の内面とに接
触し、かつ、弾性変形した状態となつて保温筒2
が配管1に支持されることになる。このとき、第
2の弾発材5は、その中央部の突出高さHが配管
1と保温筒2との間隔よりも小さく設定されてい
ることによつて、配管1の外面に対しては非接触
状態を維持して弾性変形が生じない。 そして、配管1が振動した場合には、その振動
量が小さい範囲では、まず、第1の弾発材4の弾
性変形が大きくなつて振動を吸収するが、振動量
によつては第2の弾発材5が弾性変形に至らない
場合もあるが、さらに、配管1の振動量が大きく
なつて、配管1と保温筒2との間隔が前述の突出
高さHより小さくなると、第2の弾発材5が配管
1と保温筒2との両方に接触して、第2の弾発材
5が弾性変形させられて、振動を吸収する作用が
生じる。 したがつて、振動が大きい場合は、第1の弾発
材4による振動吸収作用から少し遅れて、途中か
ら第2の弾発材5による振動吸収作用が加わり、
かつ、弾性係数の大きな第2の弾発材5を弾性変
形させることによつて、2段階に振動エネルギー
の振動吸収が行なわれ、振動エネルギーが小さい
場合と大きい場合との両方において、高い減衰効
果を得ることが可能となる。 また、保温筒2を配管1に取り付ける場合に
は、弾性係数の異なる弾発材4,5を予め保温筒
2に取り付けておいて、保温筒2を配管1に被せ
るように取り付けることによつて行なわれ、この
際に弾性変形を伴うのは、弾性変形が相対的に小
さな第1の弾発材4のみとなり、取り付け性が向
上するとともに、構造の簡略化を図ることができ
る。 〈実験例〉 配管1に振動を与えて変位と減衰定数の関係を
求める実験を行なつた。 実験は、保温筒2の厚さ寸法T(第2図参照)
が、75mmのものと90mmのものとを選んで、それぞ
れのものについて、従来技術として単一の板ばね
を使用したもの、本考案の技術として第1図ない
し第5図例のものを比較することにした。 第6図は、その実験結果を示すグラフである。
このグラフにおいて、〇および△は従来技術のも
の、●および▲は本考案の技術のものであり、ま
た〇および●はT=75mmの場合のもの、△および
▲はT=90mm場合のものを示している。 このグラフで明らかなように、本考案に係る保
温装置の構造であると、減衰定数が約数倍になる
など、大幅な改善が確認された。 なお、前述の一実施例においては、各弾発材
4,5は、それぞれ板材の中央部を湾曲させた形
状としたが、弾発材の形状をこれに限定するもの
ではない。 例えば、通常のコイルスプリングの如き形状に
しても良いし、あるいは第7図および第8図に示
す形状のもの、あるいは第9図および第10図に
示す形状としても良い。 第7図および第8図に示した弾発材6は、板材
の両端部を折り曲げて傾斜させたもので、凸とな
る側の傾斜面6aを前記保温筒2の内面に密着状
態に固定して使用する。 第9図および第10図に示した弾発材7は、帯
状の基板7aの片側に、配管1に当接させる突起
7bを延出させたもので、前記基板7aの長手方
向を前記保温筒2の内面の周方向に合わせ、該基
板7aの裏面Aを保温筒2の内面に密着させて固
定して使用する。
【考案の効果】
本考案に係る配管の保温装置によれば、配管に
間隔を空けてその回りに弾発部材を介して保温筒
を取り付けるものであるが、弾発部材は、配管と
保温筒との間に両方に弾発変形を生じた状態で配
される第1の弾発材と、配管と保温筒との一方に
対して間隙を空けて配される相対的に大きな弾性
係数を有する第2の弾発材とからなるものとされ
ているので、以下のような効果を奏する。 (1) 配管が振動した場合に、その振動量が小さい
範囲では、第1の弾発材の弾性変形が大きくな
つて振動を吸収し、配管の振動量が大きくなる
と、配管と保温筒との間隔が第2の弾発材の高
さより小さくなることによつて、第2の弾発材
が弾性変形させられて、振動を吸収する作用が
生じる。したがつて、振動が大きい場合は、2
段階の振動吸収が行なわれるとともに、1段階
のみの振動吸収を行なう場合と比較して、2段
目の振動吸収時に、弾性係数の大きな第2の弾
発材を弾性変形させることによつて大きな振動
抑制作用が生じ、高い振動減衰効果を得ること
ができる。 (2) 装置の構造が配管と保温筒との間に2種類の
弾発材を配するものであるため、構造の簡略化
を図ることができる。 (3) 保温筒を配管に取り付ける場合には、弾性係
数の小さな弾発材のみを弾性変形させることで
行なわれ、取り付け性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る配管の保温装置の一実施
例を示す側面図である。第2図は第1図の−
線矢視図である。第3図は第1図例の第1の弾発
材の平面図である。第4図は第3図例の弾発材の
側面図である。第5図は第1図例の第2の弾発材
の側面図である。第6図は従来技術と本考案の技
術とを比較した実験結果を示すグラフである。第
7図は本考案に係る配管の保温装置に使用される
弾発材の他の実施例を示す平面図である。第8図
は第7図の矢視図である。第9図は本考案に係
る配管の保温装置に使用される弾発材のさらに他
の実施例を示す平面図である。第10図は第9図
の−線矢視図である。 1……配管、2……保温筒、2a……合わせ
面、3……弾発部材、4……第1の弾発材、4a
……孔、5……第2の弾発材、5a……孔、6…
…弾発材、6a……傾斜面、7……弾発材、7a
……基板、7b……突起、A……裏面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 配管に間隔を空けて外嵌する筒状をなす保温筒
    と、配管と保温筒との間に複数箇所において弾性
    変形状態に介在させられて両者の支持と振動の吸
    収とを行なう弾発部材とを具備する配管の保温装
    置であつて、 前記弾発部材は、配管と保温筒との間に両方に
    対して接触して弾発変形を生じた状態で配される
    第1の弾発材と、配管と保温筒との一方に対して
    間隙を空けて配されかつ第1の弾発材よりも相対
    的に大きな弾性係数を有する第2の弾発材とから
    なることを特徴とする配管の保温装置。
JP1985116282U 1985-07-29 1985-07-29 Expired JPH0325511Y2 (ja)

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JP1985116282U JPH0325511Y2 (ja) 1985-07-29 1985-07-29

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JPS6224193U JPS6224193U (ja) 1987-02-14
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58175285U (ja) * 1982-05-19 1983-11-24 石川島播磨重工業株式会社 高温流体用管体の断熱材取り付け構造

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