JPH03164343A - 自動車のシール構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、車体開口上縁部における自動車のシール構造
に関する。

従来の技術 従来、自動車のシール構造としては第５．６図に示した
ものが実用化されている。すなわち、車体ｌには、乗降
用の車体開口部２を開閉するドア３が枢支されており、
該ドア３は所謂フルドアと称されるものであって、ドア
本体４とサッシュ郎５とが一体に成形されている。前記
車体開口部２の上縁には前後方向に延在するルーフサイ
ドレール６が設けられており、該ルーフサイドレール６
は外側面を形成するルーフレールアウタ７と内劃面を形
成するルーフレールインナ８とを接合させた閉断面形状
に戊形されている。

前記ルーフレールアウタ７には、ドリップチャンネル９
が接合されており、該ドリップチャンネル９にはルーフ
パネルｌ８の端部が接合されているとともに、！次シー
ル部材１０が嵌着されている。一方、前記サッシュ郎５
はドアアウタパネルｌ１とドアインナバネル１２とを接
合してなり、該ドアインナパネルｌ２には、２次シール
部材１３がチャンネル郎材１９を介して取り付けられて
いる。

かかる構造においてドア３を閉止すると、■次シール部
材ｌＯはドアインナパネルＩ２の端縁に密接するととも
に、２次シール部材Ｉ３はルーフレールアウタ７のドリ
ップチャンネル９より下部に密接し、したかって１次、
２次両シール部材１０，ｌ３の多段的なシール効果によ
り、確実なソール性が得られるものである。

発明が解決しようとする課題 しかしながら、このような従来の構造にあっては、前述
のように１次、２次両シール部材１０．１３により多段
的なシールを行う結果、第５図に示したよう、ルーフレ
ールアウタ７、ドリップチャンネル９、１次シール部材
１０，　　ドアインナパネルｌ２、及び２次シール部材
ｌ３により、比較的断面積の大きいシール空間Ｓが隔成
されてしまつ。

ここで、前記シール空閂Ｓの断面積と、前記１次シール
部材ＩＯにおける外界騒音の透過損失、つまり１次透過
損失とは、第４図に示したような関係を有し、前記断面
積が大きいと透過損失は少なく、よって車室内へ伝達さ
れる騒音量が多くなる関係にあり、したがって前述した
従来構造にあっては、多段的なシール構造により優れた
シール効果が得られる反面、断面積の大きいシール空間
が隔成されてしまう結果、遮音性については劣るもので
あった。

無論、例えば実開昭５９−１５０６１４号公報に開示さ
れているように、さらにドアインナパネルｌ２に、ルー
フレールアウタ７と密接する３次シール部材を設け、該
３次シール部材により前記シール空間Ｓを２分割する構
成とすれば、各分割された各シール空間の断面積が半減
し、第４図に示した特性から、透過損失を増大させて、
車室内へ伝達される騒音量を低減させろことができる。

しかし、かかる購成では、ドアインナパネル１２とルー
フレールアウタ７間に介在するシール郎材が増加するこ
とから、ドアに対する反力が増大し、ドア閉まり性が悪
化するといった新たな不都合が生じてしまうものであっ
た。

本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたもの
であり、ドア閉まり性を悪化させることなく、前記シー
ル空間の断面積を減少させて、車室内へ伝達される騒音
量の低減を図った自動車のソール構造を提供することを
目的とするものである。

課題を解決するための手段 前記課題を解決するために本発明にあっては、車体ルー
フサイドレールの外側面に接合されたドリップチャンネ
ルに、ドアサッシュ部に密接する１次シール部材を設け
気前記サッシュ部にルーフサイドレールに密接する２次
シール部材を設けるとともに、前記ルーフサイドレール
、ドリップチャンネル、サッシュ部、及び前記両シール
部材で隔成されたシール空間を有する構造において、前
記１次シール部材に、前記シール空間内に突出すス　マ
　内　力　Ｉ＋　　−．　　ゴメシ云凸ｌ＋　ス　ーナ
　　　Ｒｕナμ　９　ｋ　ｒノ　−　１１７喜Ｋ材に、
ドア本体の閉方向への回動に伴って前記アウタリップを
乗り越え、しかる後に該アウタリップに密接するインナ
リップを設け、該密接したインナリップとアウタリップ
とで前記シール空間を複数の小空間に分割してある。

作用 前記構成において、前記シール空間は、相密接したイン
ナリップとアウタリップとにより、断面積の小さい複数
の小空間に分割されることから、前記ｌ次シール部材に
おける外界騒音の透過損失、つまり１次透過損失が大き
くなり、車室内へ伝達される騒音量は低減する。しかも
、サッシュ部の２次シール部材に設けられたインナリッ
プは、ドアの閉方向への回動に伴って、府記アウタリッ
プを乗り越えた後、該アウタリップに密接することから
、両リップの存在に起因して閉止時におけるドアに対す
る反力が大きくなることもない。

実施例 以下、本発明の一実施例について図面に従って圭呂口日
＋ス　笛Ｇ制九ｔ、−プσ喀至呂１ナートろ２一　宙ｌ
士ｌには、乗降用の車体開口部２を開閉するドア３が枢
支されており、該ドア３は所謂フルドアと称されるもの
であって、ドア本体４とサッシュ部５とが一体に成形さ
れている。前記車体開口部２の上縁には、第１図に示し
たように、前後方向に延在するルーフサイドレール６が
設けられており、該ルーフサイドレール６は外側面を形
成するルーフレールアウタ７が設けられている。該ルー
フレールアウタ７には、ドリップチャンネル９が接合さ
れており、該ドリップチャンネル９にはルーフパネルＩ
８の端郎が接合されているとともに、！次シール部材ｌ
Ｏが嵌着されている。該ｌ次シール部材！０には、アウ
タリップｌ４一体に成形されており、該アウタリップＩ
４には、前記サッシュ郎５のドアインナパネルｌ２密接
する外側シール郎ｌ５と、後述するシール空間Ｓ内に突
出する内側シール郎１６とが設けられている。

一方、前記ドアインナパネルｌ２には、２次シール部材
ｌ３がチャンネル部材ｌ９を介して嵌着されており、該
２次シール部材ｉ３にはインナリップｌ７が一体に成形
されている。該インナリブプｌ７は、矢示したようにド
ア３が開状態から閉方向Ｃに回動した際、前記内側シー
ル部ｌ６の外側面に当接した後、これを乗り越え得る長
さ寸法を有し、かつ乗り越えた後に、前記内側シール郎
ｌ６に密接するような撓み特性を有している。

かかる構造においてドア３を閉止すると、１次シール部
材１０はドアインナパネルｌ２に密接するとともに、２
次シール部材！３はルーフレールアウタ７のドリップチ
ャンネル９より下部に密接し、これによりルーフレール
アウタ７、ドリップチャンネル９、ｌ次シール部材１０
、ドアインナパネルＩ２、及び２次シール部材ｌ３によ
り、シール空間Ｓが隔成される。

このとき、インナリッ７′ｌ７は、ドア３が開状態から
閉方向Ｃに回動した際、前記内側シール郎１６に当接し
てこれを乗り越えた後、該内側シール部ｌ６に密接する
ことから、前記シール空間Ｓは、内側シール１１１６を
介して相密接したアウタリップｌ４とインナリップｌ７
とにより、断面積の小さい第１小空間Ｓ１と第２小空間
Ｓ，とに分割されろ。したがって、第４図に示した特性
から理解されるように、前記断面積の縮小に応じて前記
１次シール部材ＩＯにおける外界騒音の透過損失、つま
り１次透過損失が大きくなり、これにより車室内へ伝達
される騒音量が低減させることが可能となる。

しかも、インナリップＩ７は、ドア３が閉方向Ｃへ回動
する過程で、前記アウタリップＩ４の内側シール部ｌ５
を乗り越えてしまい、しかる後に該内側シール部ｌ５に
密接することから、閉止時におけるドア３に対する反力
が大きくなることらなく、よって優れたドア閉まり性を
確保することかできるのである。

第２図は、本発明の第２実施例を示すものであり、アウ
タリップｌ４は車体内部方向に屈曲成形され、先端に内
側シール部ｌ６が設けられており、一方インナリップ１
７はその先端部１７ａが、ｌ次シール部材ｌＯのベース
郎１０ａに密接し得る長さ寸法を有している。かかる実
施例によれば、シール空間Ｓが第１小空間Ｓ１と、第２
小空間Ｓ，、及び第３小空間Ｓ３とに分割されることか
ら、各小空間Ｓ．，Ｓ．，Ｓ．の断面積はさらに細分化
されることとなり、よって車室内に伝達される騒音量を
一層低減させることができる。

第３図は、本発明の第３実施例を示すものであり、アウ
タリップ！４を第２実施例と同様の構戊とするとともに
、インナリップｌ７を第！実施例と同様の構成としてあ
る。かかる実施例によれば、インナリップｌ７とアウタ
リップＩ４とは、その先端部において当接し容易に撓み
変形することから、インナリップｌ７は容易にアウタリ
ップｌ４を乗り越えることが可能となり、ドア閉時に両
リップ１４．１７が当接した際の抵抗を緩和させること
ができる。

発明の効果 以上説明したように本発明は、アウタリップを乗り越え
て、その内側面に密接するインナリップを設け、相密接
したインナリップとアウタリップとでシール空間を複数
の小空間に分割するようにしたことから、ドアに対する
反力を増加させることなく、前記シール空間を細分化す
ることができ、これによってドア閉まり性を確保しつつ
、車室内へ伝達される騒音量を低減させて、車室内の静
粛化を図ることを可能にするものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を示す第５図■■線に相当
する断面図、第２図は本発明の第２実施例を示す第５図
■一■線に相当する断面図、第３図は本発明の第３実施
例を示す第５図■一■線に相当する断面図、第４図は面
積と１次シール透過損失の関係を示すグラフ、第５図は
車体側面図、第６図は第５図■一■線に沿う断面図であ
る。 ｌ・・・車体、３・・・ドア、５・・・サッシュ部、６
・・・ルーフサイドレール、９・・・ドリップチャンネ
ル、ＩＯ・・・１次シール部材、ｌ３・・・２次シール
部材、ｌ４・・・アウタリヅプ、１７・・・インナリッ
プ。 第１ 図 第２図 第３図 第４図 一′ 面 槽 第５図 第６図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）車体ルーフサイドレールの外側面に固着されたド
   リップチャンネルに、ドアサッシュ部に密接する１次シ
   ール部材を設けるとともに、前記サッシュ部に前記ルー
   フサイドレールに密接する２次シール部材を設け、前記
   ルーフサイドレール、ドリップチャンネル、サッシュ部
   、及び前記両シール部材で隔成されたシール空間を有す
   る構造において、前記１次シール部材に、前記シール空
   間内に突出するアウタリップを設ける一方、前記２次シ
   ール部材に、ドア本体の閉方向への回動に伴って前記ア
   ウタリップを乗り越えて、該アウタリップに密接するイ
   ンナリップを設け、該密接したインナリップとアウタリ
   ップとで前記シール空間を複数の小空間に分割したこと
   を特徴とする自動車のシール構造。