JPH0315601A

JPH0315601A - スクロール流体機械

Info

Publication number: JPH0315601A
Application number: JP14807589A
Authority: JP
Inventors: Shin Sekiya; 慎関屋; Yoshihisa Kitora; 木藤良　善久
Original assignee: Mitsubishi Electric Corp
Current assignee: Mitsubishi Electric Corp
Priority date: 1989-06-09
Filing date: 1989-06-09
Publication date: 1991-01-24

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、駆動スクロールと従動スクロールを回転させ
るスクロール流体機械に関するものである。

〔従来の技術〕

一般に、スクロール流体機械としては種々色々なものが
知られており、この中には所謂全系回転型のスクロール
流体機械がある。

従来、この種のスクロール流体機械は第４図に示すよう
に構或されている。これを同図に基づいて説明すると、
同図において、符号１および２で示すものは各々排気室
３と吸気室４を形戒する筒状の上下２つのケーシングで
、各々が互いにＯ　ＩＪング５を介して接合されている
．このうち上部ケーシング１内には、下方に開口する吸
気通路６を形成する仕切壁７が設けられている。また、
下部ケーシング２には下方開口部を閉塞するカバー８が
Ｏリング９を介して装着されており、前記排気室３と前
記吸気室４を画戒する軸受支え１０が設けられている。

この軸受支えｌＯには前記吸気通路６および前記吸気室
４に連通する通孔１１が設けられており、この通孔１ｌ
の開口周縁と前記吸気通路６の開口周縁との間にはＯリ
ングｌ２が介装されている。また、この軸受支え１０に
は、前記排気室３内の潤滑油１３を軸受嵌合部１４に供
給する給油通路１５が設けられている。１６は前記吸気
通路６およびケーシング外に開口する吸気用のプラグで
、前記両ケーシング１，　　２のうち上部ケーシングｌ
の周壁に取り付けられている。１７は前記排気室３およ
びケーシング外に開口する排気用のプラグで、前記プラ
グｌ６と同様に前記上部ケーシング１の周壁に取り付け
られている。１８は円形状の合板（図示せず）を有する
駆動スクロールで、前記吸気室４内に設けられており、
中央部および外周部には各々吐出口１９と吸込口２０が
設けられている．この駆動スクロールｌ８の合板裏側に
は、各々が互いに円周方向に１８０＠離間する２つのコ
字状アーム２１．　２２が固定されている。２３は前記
両ケーシング１，２の軸線方向に延在する駆動軸で、前
記仕切壁７および前記軸受支え１０に各々軸受２４．　
２５を介して回転自在に支承され、かつ前記駆動スクロ
ール１８の中央部に連結されている。この駆動軸２３に
は、前記吐出口１９および後述する密閉空間に各々連通
ずる排気通路２６と給油通路２７が設けられている。２
８は前記台板（図示せず）に対向する円形状の合板（図
示せず）を有する従動スクロールで、前記吸気室４内に
設けられ、かつ前記駆動スクロール１８に偏心して組み
合わされている。この従動スクロール２８は、前記駆動
スクロール１８と共に同期回転することにより外周部か
ら内周部に向かって移動する密閉空間（圧縮室〉２９を
形或するように構成されている。また、この従動スクロ
ール２８の合板裏側には、前記両コ字状アーム２１．　
２２を結ぶ線と直角な２等分線上で各々が互いに対向す
２つの突子（図示せず）が設けられている．３２は前記
駆動軸２３の軸線方向に延在する従動輪で、前記カバー
８に軸受３３．　３４を介して回転自在に支承され、か
つ前記従動スクロール２８の中央部に連結されている。

３５は前記駆動スクロール１８から前記従動スクロール
２８に回転力を伝達するオルダム継手で、前記従動軸３
２によって挿通され、かつ前記吸気室４内に設けられて
いる。３８は前記密閉空間２９に潤滑油１３を供給する
ベーンボンプで、前記駆動軸２３の周囲に設けられ、か
つ前記軸受支え１０上にＯリング３９を介して固定され
ている．このベーンボンプ３８は、前記排気室３内に開
口する第１の給油通路４０．前記給油通路ｌ５に連通ず
る第２の給油通路４１およびこの給油通路４ｌに逆止弁
４２を介して接続する第３の給油通路４３を有するポン
プケーシング４４と、このポンプケーシング４４を閉塞
し前記逆止弁４２を押圧するスプリング４５を内蔵する
カバー４６と、このカバー４６および前記ポンプケーシ
ング４４内に設けられかつ前記駆動軸２３に固着された
ロータ４７と、このロータ４７の周囲に設けられかつ前
記ポンプケーシング４４内に収納されたベーン４８とに
よって構威されている。４９はスクロール流体機械駆動
用のモータで、前記上部ケーシングｌの外側に設けられ
ている。このモータ４９の回転軸５０には前記駆動２３
にカンプリング５ｌを介して連結されており、軸上には
前記上部ケーシングｌ内に臨むファン５２が固着されて
いる。なお、５３は前記排気室３内に設けられ潤滑油１
３が貯溜する油溜、５４および５５は前記駆動軸２３と
前記軸受支え１０との間に介装されたオイルシールであ
る．このように構威されたスクロール流体機械においては、
モータ４９によって駆動スクロール１８が回転すると、
この回転力がオルダム継手３５を介して従動スクロール
２８に伝達される。このとき、吸気用のプラグｌ６から
上部ケーシング１内に吸入する流体は吸気通路６，吸気
室４を通過し、両スクロール１８．　２８間に流入して
密閉空間２９で圧縮された後、排気通路２６．排気室３
を通過して排気用のプラグ１７からケーシング外に吐き
出される．ところで、この種のスクロール流体機械にお
いては、吸気室４内の潤滑油一部が遠心力によって各ス
クロール１８．　２８の外周部に排出される。

また、残りの潤滑油は、両スクロール１８．　２８内に
流入して吸入流体と共に排気通路２６を通過して排気室
３内に吐き出される。

このため、吸気室４内の潤滑油１３が減少して各スクロ
ールの摺動面に給送する潤滑油が不足し、スクロール相
互の摺動面を封止する機能の低下によって漏洩防止機能
が低下してしまうが、ベーンポンプ３８の作動によって
排気室３内の潤滑油ｌ３が両スクロール１８．　２８内
に供給される．すなわち、駆動軸２３と共にロータ４７
が回転すると、潤滑油ｌ３は第１の給油通路４０からポ
ンプケーシング４４内に吸い込まれて第３の給油通路４
３に吐き出され、この吐出圧力によって逆止弁４２が開
放して第２の給油通路４１に流入するため、給油通路１
５．　２７を通過して両スクロール１８．　２８内の密
閉空間２９に供給されるのである．この結果、両スクロール１８．　２８内には適量の潤滑
油ｌ３が確保される．一方、ロータ４７の回転が停止すると、ベーンボンプ３
８が作動停止することから、逆止弁４２が閉塞する．〔発明が解決しようとする課題〕しかるに、従来のスクロール流体機械においては、密閉
空間２９に潤滑油ｌ３を導く給油通路を軸受支え１０．
駆動軸２３およびポンプケーシング４４に設ける構造で
あるため、給油通路を複雑なものにしていた．また、潤
滑油１３の給送用ポンプとして逆止弁４２の他にポンプ
ケーシング４４，カバー４６，ロータ４７およびベーン
４８等を必要とするものであるため、部品点数が嵩んで
いた。この結果、スクロール流体機械の組立および製造
を煩雑にし、コストが嵩むという問題があった．本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、組立
作業および製造加工を簡単に行うことができ、もってコ
ストの低廉化を図ることができるスクロール流体機械を
提供するものである。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係るスクロール流体機械は、ケーシング内に上
下スクロール軸のうち下方スクロール軸の先端部が臨む
油溜を設け、この油溜に開口する吸込口および密閉空間
に連通ずる偏心孔を有する給油通路を下方スクロール軸
に設けると共に、この給油通路の吸込口を開閉する逆止
弁を設け、この逆止弁は両スクロール軸の径方向に伸縮
するスプリングによって吸込口を閉塞する方向に付勢さ
れているものである．〔作　用〕本発明においては、運転時に遠心力によって逆止弁がス
クロール軸径方向に移動すると、給油通路の吸込口を開
放し、この吸込口からポンプ作用によって油溜の潤滑油
が偏心孔を通過して密閉空間に給送される。

〔実施例〕

以下、本発明の構威等を図に示す実施例によって詳細に
説明する。

第１図および第２図は本発明に係るスクロール流体機械
の要部と全体を示す断面図、第３図＋８）および（ｂ）
は同じく本発明におけるスクロール流体機械の逆止弁の
動作状態を示す断面図である．同図において、符号６ｌ
で示すものは吸気口６２および排気口６３を有する筒状
の上方ケーシングで、内部が仕切壁６４によって吸気室
６５と排気室６６に画成されている．この上方ケーシン
グ６１の仕切壁６４は、各口径が互いに異なる大小２つ
の筒体６７．　６８によって形成されている．このうち
大口径の筒体６７には前記吸気口６２に連通ずる通孔６
９と軸線方向に開口する油戻し通路７０が設けられてお
り、一方小口径の筒体６８には径方向に開口する油孔７
ｌが設けられている。７２は前記排気室６６を閉塞する
有底筒状のカバーで、前記ケーシング６ｌの上方開口端
面に，０リング７３を介して装着されており、中央部に
は軸線方向に開口する挿通孔７４が設けられている。７
５はフランジ７６を有する筒状の保持台で、前記カバー
７２の開口端部に装着されており、上方中央部にモータ
７７を保持するように構威されている．７８は前記吸気
室６５を閉塞する軸受支えで、後述する従動軸が挿通す
る筒体７９と、この筒体７９に一体に設けられ前記油戻
し通路７０に連通ずる油戻し孔８０を有するフランジ８
１とからなり、前記上方ケーシング６１の下方開口端面
に０リング８２を介して装着されている．８３は有底筒
状の下方ケーシングで、前記軸受支え７８のフランジ８
１にＯリング８４を介して装着されている．この下方ケ
ーシング８３および前記上方ケーシング６ｌの内部には
潤滑油８５が貯溜する油溜８６が設けられている．８７
は円形状の合板８８を有する駆動スクロールで、前記吸
気室６５内に設けられており、台仮裏側には各々が互い
に円周方向に１８０°Ｍ間する２つのコ字状アーム８９
．　９０が固定されている。９１は前記両ケーシング６
１．　８３の軸線方向に延在する駆動軸で、前記仕切壁
６４の筒体６８に軸受９２．　９３を介して回転自在に
支承され、かつ前記駆動スクロール８７の合板裏側中央
部に連結されている。また、この駆動軸９ｌは、前記カ
バー７２の挿通孔７４にオイルシール９４を介して挿通
されている。そして、この駆動軸９ｌの先端部には前記
カバー７２内に臨むファン９５が固着されており、内部
には前記排気室６６および後述する密閉空間に連通ずる
排気通路９６が設けられている．９７は前記台仮８８に
対向する円形状の合板９８を有する従動スクロールで、
前記吸気室６５内に設けられ、かつ前記駆動スクロール
８７に偏心して組み合わされている．この従動スクロー
ル９７は、前記駆動スクロール８７と共に同期回転する
ことにより外周部から内周部に向かって移動する密閉空
間（圧縮室）９９を形成するように構威されている．ま
た、この従動スクロール９７の合板裏側周縁部には、前
記両コ字状アーム８９．　９０を結ぶ線と直角な２等分
線上で各々が互いに対向する２つの突子（図示せず）が
設けられている。１００は前記油溜８６内にその先端部
が臨む前記駆動軸９１と平行な従動軸で、前記軸受支え
７８の筒体７９に軸受１０１，１０２を介して回転自在
に支承され、かつ前記従動スクロール９７の合板裏側中
央部に連結されている．この従動軸１００には、前記油
溜８６に開口する吸込口１　０３ａ　，前記密閉空間９
９に連通ずる偏心孔１０３ｂおよびこの偏心孔１０３ｂ
と前記吸込口１　０３ａを接続する傾斜孔１０３ｃを有
する給油通路１０３が形成されている．１０４は前記給
油通路１０３の吸込口１　０３ａを開閉する逆止弁で、
前記従動軸１００の先端面に対し進退自在に設けられて
いる．この逆止弁１０４は、重心Ｇが初期状態において
前記従動軸１００の軸芯Ｆより偏心する位置に位置付け
られ、前記両輪９０．　９９の径方向に伸縮するスプリ
ング１０５によって前記吸込口１００ａを閉塞する方向
に付勢されている．１０６は下方に開口する断面Ｕ字状
のガイドで、前記従動軸１００の先端面に設けられてお
り、前記逆止弁１０４を前記スプリング１０５の伸縮方
向に案内するように構威されている．ｌ０７は前記駆動
スクロール８７から前記従動スクロール９７に回転力を
伝達するオルダム継手で、前記吸気室６５内に設けられ
ている．また、１０８は前記モータ７７の回転軸７７ａ
と前記駆動軸９１の先端部を連結するカップリング、１
０９および１１０は前記吸気室６５を封止するオイルシ
ール、１１１および１１２は前記従動軸１００の周囲に
設けられかつ前記両軸受１０１，１０２間に介装された
内外２つのスリーブ、１１３および１１４は前記駆動軸
９１の周囲に設けられかつ前記両輪受９２．　９３間に
介装された内外２つのスリーブ、１１５は前記両軸受１
０１　．　１０２のうち下方軸受１０２を保持する軸受
押えである。なお、前記スリーブ１１３．　１１４のう
ち外側のスリーブ１１４には前記油孔７ｌに連通する通
孔１１５が設けられている，このように構威されたスクロール流体機械においては、
モータ７７によって駆動スクロール８７が回転すると、
この回転力がオルダム継手１０７を介して従動スクロー
ル９７に伝達される．このとき、吸気口６２から矢印Ａ
で示すように吸気室６５内に吸い込まれた空気は密閉空
間９９で圧縮された後、排気通路９６を通過して排気室
６６内に吐き出され、排気口６３から矢印Ｂで示すよう
に両ケーシング６１，　８３外に排出される。

また、運転時（スクロール圧縮時）には遠心力によって
逆止弁１０４がガイド１０６に沿って第３図（ａｌに矢
印Ｃで示す方向（両輪９１，１００の外径方向）に移動
すると、給油通路１０３の吸込口１０３ａを開放する．
この場合、吸込口１０３ａの開放状態においてスプリン
グ１ｏ５の復元力と逆止弁１０４の遠心力が釣り合うよ
うに調整されている．そして、吸込口１０３ａからポン
プ作用によって第２図に矢印Ｄｚ，　Ｄｚで示すように
油溜８６の潤滑油８５が傾斜孔１０３ｃ．偏心孔１０３
ｂを通過して両スクロール８７．　９７間（密閉空間９
９）に給送される．したがって、本実施例においては、両スクロール８７．
　９７の摺動面に給送する潤滑油８５の給油通路１０３
を従動軸１００に形成するだけで済み、給油通路１０３
の形或を簡単に行うことができる。また、本実施例にお
いては、潤滑油８５の給送用ボンブ機能を給油通路１０
３の偏心孔１０３ｂによって行うことができ、部品点数
を削減することができる。

一方、運転停止時には逆止弁１０４がスプリングｌ０５
の弾撥力によって第３図ｔａ）．　（ｂ）に矢印Ｅで示
す方向に移動し、給油通路１０３の吸込口１０３ａを閉
塞する。この場合、油溜８４内の圧力が密閉空間９９の
圧力が高いことから、逆止弁１０４は従動軸１００の先
端面に押圧することになり、潤滑油８５の密閉空間９９
内への逆流を防止することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、ケーシング内に上
下スクロール軸のうち下方スクロール軸の先端部が臨む
油溜を設け、この油溜に開口する吸込口および密閉空間
に連通ずる偏心孔を有する給油通路を下方スクロール軸
に設けると共に、この給油通路の吸込口を開閉する逆止
弁を設け、この逆止弁は両スクロール軸の径方向に伸縮
するスブリングによって吸込口を閉塞する方向に付勢さ
れているので、運転時に遠心力によって逆止弁がスクロ
ール軸径方向に移動すると、給油通路の吸込口を開放し
、この吸込口からポンプ作用によって油溜の潤滑油が偏
心孔を通過して密閉空間に給送されることから、両スク
ロールの摺動面に給送する潤滑油の給油通路を下方スク
ロール軸に形成するだけで済み、給油通路の形戒を簡単
に行うことができる．また、潤滑油の給送用ポンプ機能
を給油通路の偏心孔によって行うことができるから、部
品点数を削減することができる．したがって、スクロー
ル流体機械の組立作業および製造加工を簡単に行うこと
ができるから、コストの低廉化を図ることができる．

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図は本発明に係るスクロール流体機械
の要部と全体を示す断面図、第３図（ａ）および（ｂ）
は同じく本発明におけるスクロール流体機械の逆止弁の
動作状態を示す断面図、第４図は従来のスクロール機械
の全体を示す断面図である。６ｌ・・・・上方ケーシング、６５・・・・吸気室、６
６・・・・排気室、８３・・・・下方ケーシング、８５
・・・・潤滑油、８６・・・・油溜、８７・・・・駆動
スクロール、９１・・・・駆動軸、９７・・・・従動ス
クロール、９９・・・・密閉空間、１００　　・・・・
従動軸、１０３　・・・・給油通路、１０３ａ・・・・
吸込口、１０３ｂ・・・・偏心孔、１０３ｃ・・・・傾
斜孔、１０４　　・・・・逆止弁、１０５　・・・・ス
プリング。第１　図代　　　理　　　人　　　大　岩　増　雄帥；下ナヶー
シシ７゜８５：５肉ν午三嗜８６；ミ嗜　５ｖＩ？０３　二＃−　■＊＊　５３− １０３ａ　：吠込ロ１０３ｂ　：偏Ｉ（礼１００；丸ｈ軸１０５：ス７°ソン２゛゜第２図第３図（Ｑ）（ｂ）

Claims

【特許請求の範囲】

ケーシング内に設けられかつ各々が互いに偏心して組み
合わされ同期回転することにより移動する密閉空間を形
成する上下２つのスクロールと、これら両スクロールに
各々連結されかつ前記ケーシング内に支承された上下２
つのスクロール軸とを備え、これら両スクロール軸のう
ち下方スクロール軸の先端部が臨む油溜を前記ケーシン
グ内に設け、この油溜に開口する吸込口および前記密閉
空間に連通する偏心孔を有する給油通路を前記下方スク
ロール軸に設けると共に、この給油通路の吸込口を開閉
する逆止弁を進退自在に設け、この逆止弁は前記両スク
ロール軸の径方向に伸縮するスプリングによって前記吸
込口を閉塞する方向に付勢されていることを特徴とする
スクロール流体機械。