JPH028798Y2 - - Google Patents

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JPH028798Y2
JPH028798Y2 JP1732584U JP1732584U JPH028798Y2 JP H028798 Y2 JPH028798 Y2 JP H028798Y2 JP 1732584 U JP1732584 U JP 1732584U JP 1732584 U JP1732584 U JP 1732584U JP H028798 Y2 JPH028798 Y2 JP H028798Y2
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cap
bag
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diameter
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JP1732584U
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JPS60130086U (ja
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  • Closures For Containers (AREA)
  • Coating Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、万年筆や繊維ペン等に使用される液
体インキを使用した筆記具のキヤツプの改良に関
する。
従来、液体インキを充填したインキタンクを備
えた万年筆や繊維ペン等の筆記具は、不使用時の
ペン先部の乾燥防止のために、キヤツプ内部の気
密を保持して被着されるキヤツプとしなければな
らない。そのために、筆記具において気密状態に
被着したキヤツプを取外す際、キヤツプ内の圧力
はその容積増加により減圧され負圧状態となる。
そのため、インキタンク内のインキがペン先部に
引き出されて、水滴状に凝集したインキがキヤツ
プの軸筒より取外す際の衝撃でキヤツプ内に飛散
して汚染し次第に外部に流出したり、キヤツプを
再び被着する際に軸筒を汚し、その後の使用時に
手指を汚染することがしばしばあつた。
このような従来の欠点を改良したものとして、
実開昭56−3685公報に記載のように、内装キヤツ
プの先端部の内側に透湿度の低いフイルムで変形
可能な袋体を気密状態に設けて調圧室を形成して
なる筆記具用キヤツプの提案がある。しかし、こ
のキヤツプでは内キヤツプの先端部の内側に袋体
を気密状態に設けるため、袋体の取付け箇所の位
置出しやリングにより気密状態に圧接して固定す
ることが難しく、また複雑な治具を使用しなけれ
ばならない欠点がある。
本考案は、上記キヤツプの欠点を改良したもの
で、複雑な治具を使用せず簡単にキヤツプが組立
られ、所望の効果を得ることができる。すなわ
ち、キヤツプの内部に弾性を有する薄膜状の袋体
を挿入し、弾性を有する口元リングで、キヤツプ
の開口端部に袋体の開口端部を気密状態に固定
し、キヤツプの内部を袋体の内室と外室とに形成
し、外室は外気と連通させた筆記具用キヤツプで
ある。
本考案では、キヤツプを軸筒に取付けると弾性
を付与した口元リングの内側面が軸筒の首部の外
側面に密接して、内室が気密を保持できるので、
インキの蒸発や乾燥固化するのを防止できる。し
かも、キヤツプ内部に弾性を有する薄膜状の袋体
を設けてなる内室が形成されているので、キヤツ
プを軸筒より取外す際は、内室内の圧力が減圧さ
れようとしても袋体が収縮変形して内室内の圧力
は殆ど下がらず、減圧によるインキの引き出し現
象がない。よつてペン先部がインキにより汚染さ
れたり、衝撃によりインキが飛散しキヤツプ内や
軸筒の首部の廻り部分を汚し、使用時に手指を汚
してしまうこともない。また、ボタ落ち性能も向
上されることがわかつた。すなわちペン芯を有す
る筆記具においてキヤツプを取付けた状態で筆記
具に温度変化が生じた場合、例えば寒い室外から
暖かい部屋に移動してきて、しばらくしてから筆
記具を使用した場合、従来のキヤツプを取付けた
筆記具のなかにはボタ落ちが生じるものがあつ
た。しかし本考案のキヤツプを使用した筆記具で
はボタ落ちが生じなかつた。これは従来のキヤツ
プでは、キヤツプ内の空気が暖められて膨張し、
気密状態に保たれたキヤツプ内の空気はペン芯の
空気溝を通つてインキタンク内に侵入するので、
インキはインキタンク内での容積を減少し、減少
した分はペン芯のインキ溝にインキが流れ込む。
こうした状況下で筆記具を使用すると、手の温度
により今度はインキタンク内の空気が膨張しその
容積を増すので、インキは、すでにインキ溝はイ
ンキで満たされているので行き場がなくなりボタ
落ちとしてペン先に流出してくる。本考案のキヤ
ツプでは内室の空気が暖められても、内室は弾性
を有する薄膜状の袋体で形成されており、外室は
外気と連通しており、内室の容積は容易に増すこ
とができるので、上記のような現象が起こらず
に、よつてボタ落ち性能が向上すると考えられ
る。
本考案の実施例を図面において説明する。
第1図の実施例では、キヤツプ1の先端部2に
は頭冠3によりクリツプ4が固定されている。キ
ヤツプ1の内部には、開口端部5の外径がキヤツ
プ1の開口端部6の内径に等しく、先端部7へ行
くに従い小径になり全長がキヤツプ1の全長より
短長で、軸筒8の首部9を内包する弾性を有する
薄膜状の袋体10が、先端部7をキヤツプ1の先
端部2方向へ位置して挿入してある。開口端部5
は、キヤツプ1の開口端部6の内側面に当接し、
外径がキヤツプ1の内径よりやや小径な部分11
とキヤツプ1の外径とほぼ等径の部分12とから
なり内径は軸筒8の首部9の外径よりやや小径な
る弾性を有する口元リング13の小径部分11
を、袋体10の開口端部5の内側面に圧入し、キ
ヤツプ1と袋体10と口元リング13をそれぞれ
気密状態に圧接して固定してある。キヤツプ1の
内部は袋体10の内部と外部とでそれぞれ分か
れ、内室14と外室15としてある。外室15に
は、クリツプ4の裏側に隠れる位置の側壁に、外
気と連通させるべく連通孔16が設けてある。
第2図の実施例は、袋体10′と口元リング1
3′を除いて前記実施例と同様に構成されている。
開口端部5′の外径がキヤツプ1の開口端部6の
内径よりやや小径で他の形状が第1図と同様な袋
体10′の開口端部5′に、外径がキヤツプ1の内
径より小径で袋体10′の開口端部5′の内径にほ
ぼ等径な部分11′aとキヤツプ1の内径とほぼ
等径な部分11′bとキヤツプ1の外径とほぼ等
径な部分12′とからなり、内径は軸筒8の首部
9の外径よりやや小径なる弾性を有する口元リン
グ13′の部分11′aの外側面に袋体10′の開
口端部5′の内側面を圧接して固定し、キヤツプ
1の内部に上記袋体10′を挿入してある。キヤ
ツプ1の開口端部6の内側面には、口元リング1
3′の部分11′bの外側面を圧接して固定してあ
る。
キヤツプ1を軸筒8に取付けると、口元リング
13,13′の内側面がその弾性により首部9の
外側面に密接し、内室14を気密状態に保つ。キ
ヤツプ1を軸筒8より取外すときは、袋体10,
10′が変形するので、内室14の容積が変化す
ることにより内室14内の圧力は殆ど負圧状態と
なることはない。
本考案の実施例では外室15に設けられた連通
孔16は、美観上、上記のような箇所に設けた
が、外室15の側壁ならどこでもよく、また、外
室15が外気と連通しておればあえて連通孔16
を設けなくてもよい。
本考案は以上のように、キヤツプ内に弾性を有
する薄膜状の袋体を設け、弾性を有する口元リン
グでキヤツプの開口端部にキヤツプ、袋体及び口
元リングをそれぞれ気密状態に圧接して固定する
という簡単な構造で、かつ簡単に組立られて、キ
ヤツプを軸筒より取外す際のインキ飛び出しや、
それによる首部廻りや手指の汚れ及びボタ落ち性
能の向上等の効果を得ることができ、使用上及び
生産上種々のすぐれた利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例のキヤツプの縦断面
図、第2図は他の実施例のキヤツプの一部拡大断
面図である。 1……キヤツプ、5,5′……袋体の開口端部、
6……キヤツプの開口端部、10,10′……袋
体、13,13′……口元リング、14……内室、
15……外室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. キヤツプ1の内部に弾性を有する薄膜状の袋体
    10を挿入し、弾性を有する口元リング13で、
    キヤツプ1の開口端部6に袋体10の開口端部5
    を気密状態に固定し、キヤツプ1の内部を袋体1
    0の内室14と外室15とに形成し、外室15は
    外気と連通させた筆記具用キヤツプ。
JP1732584U 1984-02-08 1984-02-08 筆記具用キヤツプ Granted JPS60130086U (ja)

Priority Applications (1)

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JP1732584U JPS60130086U (ja) 1984-02-08 1984-02-08 筆記具用キヤツプ

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JP1732584U JPS60130086U (ja) 1984-02-08 1984-02-08 筆記具用キヤツプ

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Publication Number Publication Date
JPS60130086U JPS60130086U (ja) 1985-08-31
JPH028798Y2 true JPH028798Y2 (ja) 1990-03-02

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ID=30504922

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JP1732584U Granted JPS60130086U (ja) 1984-02-08 1984-02-08 筆記具用キヤツプ

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JPS60130086U (ja) 1985-08-31

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