JP3891547B2 - 筆記具の軸筒 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、軸筒本体の把持部に凸部を形成すると共に、把持部を被覆する把持部材に凸部と対応した窓孔部を形成し、把持部材を把持部に窓孔部を把持部の凸部に嵌着させて装着してなる筆記具の軸筒に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、筆記具を握りやすくするために、軸筒本体の把持部にシリコンゴムやエラストマー等の弾性樹脂からなる把持部材を被覆した軸筒は良く知られている。また、デザインの向上や把持部材の回転防止等のために、把持部材の窓孔部を軸筒本体に形成した天面が平地状の透明な凸部に嵌着して装着した軸筒も知られている。尚、この様な軸筒においては、窓孔部からボールペンのインキ残量や、シャープペンシルの芯残量を確認できるように軸筒本体を透明な樹脂で形成したものが多く用いられている。
【0003】
ところで、軸筒本体に形成する凸部は、従来、射出成形時における金型からの抜けを良くするために、通常、凸部の側面を底面に向かうにしたがって拡開する傾斜面としている。図を用いて詳述すると、図5は、従来の軸筒の断面の一部を示す図で、把持部材101の窓孔部102を軸筒本体201の把持部202に形成した凸部203に嵌着して装着した部分の断面であるが、凸部203の天面204を平地状とし、側面205を底面206に向かうにしたがって拡開する傾斜面205aとしてある。軸筒本体201の外表面207に対する傾斜面205aの傾斜Sは、急な勾配で形成してある。
【0004】
または、図6に示すように、凸部203は天面204を平地状とし、側面205を底面206に向かうにしたがって拡開する傾斜面205aの傾斜Tを緩やかな勾配で形成してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、図5に示す凸部203は、傾斜Sが急な勾配となっているため、天面204の端部角S1がきつくなり、軸筒本体201の射出成形において端部角S1の内面部分で湯の流れUに乱れが生じ易くなり、その結果として、天面204側の内面部分に気泡Kが溜まり、軸筒本体201が透明樹脂である場合には窓孔部102から気泡Kが見えて見栄えが悪くなるという問題があった。
【0006】
また、図6に示す凸部203は、傾斜Tが緩やかな勾配となっているため、天面204の端部角T1も滑らかになり、湯の流れVに乱れは生じず、天面404の天面204側の内面部分に気泡が溜まることはないが、把持部材101における窓孔部102の外縁部が広範囲に渡り薄肉となり、その結果として、外縁部103が透けて見えてしまうという問題があった。
【0007】
本発明はこうした問題点を解消するために、軸筒本体に形成する透明な凸部の内面部分に溜まった気泡のせいで見栄えが悪くなってしまうことを軽減し、且つ把持部材の窓孔部における外縁部が透けて見えることがない筆記具の軸筒を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
次に、前記課題の解決するために案出した本発明の筆記具の軸筒を説明する。「1.軸筒本体の把持部に透明な凸部を形成し、該把持部を被覆する把持部材に前記凸部と対応した窓孔部を形成し、把持部材を把持部に窓孔部を把持部の凸部に嵌着させて装着してなる筆記具の軸筒において、前記凸部の天面を、内方に湾曲する湾曲面で形成したことを特徴とする。
2.前記凸部の天面の周縁部を、前記把持部材の窓孔部の外縁部で被覆したことを特徴とする。」
【0009】
本発明において、凸部の天面を内方に湾曲する湾曲面で形成するのは、天面を曲面とすることにより、気泡を天面の周縁部に集中して溜まめて、窓孔部から凸部を見た時に気泡を目立ちにくくするためである。
【0010】
さらに、把持部材の窓孔部の外縁部で凸部の天面の周縁部を被覆するのは、把持部材の窓孔部の外縁部で天面の周縁部に溜まった気泡を掩蔽して、気泡を見えなくするためである。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明を理解し易くするために図を用いて説明を行なう。尚、本実施の形態では、筆記具の軸筒としてボールペンの軸筒を用いて説明を行なうが、本発明はボールペンの軸筒に限定されるものではなく、シャープペンシルやサインペン等の種種の筆記具の軸筒に用いることができる。また、本発明では、ボールペンのチップ側を前方として表現し、その反対側を後方として表現する。尚、同じ部材、同じ箇所を示すものは同じ符号を付してある。
【0012】
第1の実施の形態の軸筒を図1及び図2を用いて説明する。図1は、ボールペンの側面図である。図1においてボールペンの軸筒1は、透明な樹脂からなる軸筒本体2の把持部3に、弾性樹脂からなる把持部材4を被覆し、軸筒本体2の前方に先窄み部5を形成している。また、先窄み部5の先端開口(図示せず)からは、軸筒本体2の内部に収容したレフィル6のチップ部6aを、軸筒本体2の後方に配設したノック部7のノック体7aを押圧操作することにより出没可能としている。尚、ノック部7の側面にはクリップ7bを形成している。
【0013】
図2は、図1のA−A線の要部断面図であるが、図2に示すように、軸筒本体2の把持部3には、天面8aが内方に湾曲した湾曲面8bで形成した透明な凸部8を形成しており、把持部材4には凸部8に対応した窓孔部4aを形成し、把持部材4を把持部3に窓孔部4aを把持部3の凸部8に嵌着して装着してある。
【0014】
また、側面8cは天面8aから底面8dに向かうにしたがって拡開するように形成してある。凸部8の形成にあたって射出成形時に発生した気泡Kは、天面8aの周縁部8eに溜まる。
【0015】
第2の実施の形態の軸筒を図3及び図4を用いて説明する。図3は、ボールペンの側面図である。図4は、図3のB−B線の要部断面図である。把持部材40は、窓孔部40aの外縁部40bで凸部8の天面8aの周縁部8eを被覆してある以外は、前述の第1の実施の形態と同様としてあるため説明を省略する。尚、図4に示すように、軸筒本体2の射出成形時に発生した気泡Kは、天面8aの周縁部8eに溜まり、その部分を把持部材40の窓孔部40aの外縁部40bで掩蔽している。
【0016】
【発明の効果】
本発明は以上のような構造なので、気泡が凸部の天面の周縁部に溜まり、目立ちにくくなり、さらに、把持部材の窓孔部の外縁部で凸部の天面の周縁部を被覆することにより、把持部材の窓孔部の外縁部が天面の周縁部に溜まった気泡を掩蔽して、気泡が見えないものとなった。また、本発明の筆記具の軸筒では、凸部の側面の傾斜を緩やかにする必要がないので、把持部材の窓孔部の外縁部が透けてしまうことがなかった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の軸筒を使用したボールペンの側面図である。
【図2】 図1のA−A線の要部断面図である。
【図3】 第2の実施の形態の軸筒を使用したボールペンの側面図である。
【図4】 図3のB−B線の要部断面図である。
【図5】 従来の軸筒の断面の一部を示す図である。
【図6】 他の従来の軸筒の断面の一部を示す図である。
【符号の説明】
1…ボールペンの軸筒、2…軸筒本体、3…把持部、
4,40…把持部材、4a,40a…窓孔部、4b,40b…外縁部、
5…先窄み部、
6…レフィル、6a…チップ部、7…ノック部、7a…ノック体、
8…凸部、8a…天面、8b…湾曲面、8c…側面、8d…底面、8e…周縁部。
Claims (2)
- 軸筒本体の把持部に透明な凸部を形成し、該把持部を被覆する把持部材に前記凸部と対応した窓孔部を形成し、把持部材を把持部に窓孔部を把持部の凸部に嵌着させて装着してなる筆記具の軸筒において、前記凸部の天面を、内方に湾曲する湾曲面で形成したことを特徴とする筆記具の軸筒。
- 前記凸部の天面の周縁部を、前記把持部材の窓孔部の外縁部で被覆したことを特徴とする請求項1に記載の筆記具の軸筒。
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JP2001320521A JP3891547B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 筆記具の軸筒 |
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JP2001320521A JP3891547B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 筆記具の軸筒 |
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JP2001320521A Expired - Fee Related JP3891547B2 (ja) | 2001-10-18 | 2001-10-18 | 筆記具の軸筒 |
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2001
- 2001-10-18 JP JP2001320521A patent/JP3891547B2/ja not_active Expired - Fee Related
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