JPH0242101B2 - - Google Patents

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JPH0242101B2
JPH0242101B2 JP57217814A JP21781482A JPH0242101B2 JP H0242101 B2 JPH0242101 B2 JP H0242101B2 JP 57217814 A JP57217814 A JP 57217814A JP 21781482 A JP21781482 A JP 21781482A JP H0242101 B2 JPH0242101 B2 JP H0242101B2
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polyol
thermally expandable
expandable microcapsules
polyurethane foam
microcapsules
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は軟質あるいは半硬質のポリウレタンフ
オームを製造する方法に関するものであり、特に
硬さの改良されたポリウレタンフオームの製造方
法に関するものである。 軟質あるいは半硬質のポリウレタンフオーム中
に発泡粒子を充填することは公知である。たとえ
ば、シラスバルーンなどの無機質発泡粒子や発泡
スチレンなどの合成樹脂発泡粒子が充填されたポ
リウレタンフオームが知られている。たとえば、
特開昭50−117861号公報には、発泡ポリオレフイ
ン粒子を充填した軟質ポリウレタンフオームが記
載され、特開昭57−185328号公報には架橋したス
チレン―アクリロニトリル共重合体からなる発泡
粒子を充填した軟質ポリウレタンフオームが記載
されている。一方、発泡性の合成樹脂粒子を反応
性混合物に添加し、反応性混合物の発泡硬化の
際、その発泡硬化温度条件下で発泡性合成樹脂粒
子を発泡させて発泡粒子充填ポリウレタンフオー
ムを製造することも公知であり、たとえば特公昭
47−25855号公報や特開昭50−70467号公報に記載
されている。 軟質あるいは半硬質ポリウレタンフオームに発
泡粒子を充填する目的の1つはJIS K6401で規定
する硬さ(ILDで表われる)の改良にある。ま
た、耐荷重特性や圧縮永久歪、などの物性の改良
および破泡効果の向上にも有効な場合がある。特
に軟質ポリウレタンフオームの硬さの改良に発泡
粒子の使用が有効であることが知られている。し
かしながら、従来多くの問題点があるため発泡粒
子を充填したポリウレタンフオームは広く使用さ
れるには至つていなかつた。その最も大きな問題
点の1つは、フオーム製造における困難性であ
る。ポリウレタンフオーム用充填剤として発泡粒
子は極めて取り扱いの困難な物質である。発泡粒
子は液状原料に比較してみかけ比重が非常に小さ
いので、液状原料やその混合物である反応性混合
物に均一に混合することが困難である。特に通常
の粉末充填剤のようにポリオールなどの液状原料
にあらかじめ分散させ、これを用いて他の液状原
料と混合して発泡粒子が配合された反応性混合物
を製造することはできない。通常、発泡粒子を液
状原料の混合の際同時に添加して混入し、発泡粒
子を含む反応性混合物を発泡硬化して発泡粒子含
有ポリウレタンフオームを得る。しかしこの場合
であつても発泡粒子の混合が不均一であつたり、
発泡粒子が反応性混合物表面やその近傍に浮き上
がり、発泡粒子が均一に分布したポリウレタンフ
オームを得ることは容易ではない。特に試験的に
行なわれる手発泡法とは異り、産業上広く使用さ
れている機械発泡法では、発泡粒子を液状原料の
混合の際同時に均一に混入することは非常に困難
である。 上記発泡粒子を使用する方法と異り、前記特公
昭47−25855号公報に記載されているような未発
泡の発泡性粒子を使用し、反応性混合物の発泡硬
化時の温度条件下で該発泡粒子を発泡させて発泡
粒子充填ポリウレタンフオームを製造する方法
は、上記の製造上の困難性を大巾に改善するもの
と考えられる。しかし、この公知例に記載されて
いる発泡性粒子(以下発泡性ビーズという)の使
用はまだ多くの問題点を抱えている。その1つ
は、発泡性ビーズの粒子の大きさである。粒子径
の大きな充填剤は液状原料に分散させても液状原
料と発泡性ビーズの比重のわずかな差により沈降
あるいは浮上し易い。しかも、大きな充填剤を含
む液状原料は液の配管、ポンプ、混合吐出機を通
すことができず、機械発泡法を適用することがで
きない。従つて、手発泡法によるバツチシステム
が通常唯一のフオーム製造方法となり、産業上の
利用性は低いものとなる。発泡性ビーズの粒子径
を小さくすることはそれに含浸されている低沸点
の炭化水素やハロゲン化炭化水素の逸散が多くな
り、良好な発泡粒子の生成が困難となる虞れがあ
り、また微細な発泡性ビーズの製造自体も困難で
ある。 発泡性充填剤を含む液状原料の理想は、合成樹
脂微粒子がポリオール中に安定に分散したいわゆ
るポリマーポリオールである。ポリマーポリオー
ルは、ポリウレタンフオーム原料として広く使用
されているポリオールの1種であり、極めて微細
な合成樹脂粒子がポリオール中に均一に分散され
ており、この合成樹脂の微細な粒子は長期間の静
置に対してポリオールと容易に分離し難いもので
ある。ポリマーポリオール程分散安定性が充分で
なくとも、ポリオールなどの液状原料と発泡性充
填剤の混合物はたとえ一度分離した後も軽度の撹
拌により容易に均一な分散状態になるものが望ま
しい。このためには発泡性充填剤は充分に微細な
粒子であるとともにその比重も液状原料とほとん
ど差がないことが望ましい。この理想が達成され
れば、ポリマーポリオールと同様に通常の機械発
泡法の適用が可能な発泡性充填剤を含有する液状
原料が得られると考えられる。 さらに加えて、発泡性充填剤はその使用量を出
来るだけ少くして所望の効果を達成しうるもので
あることが望ましい。発泡した粒子などの充填剤
の充填量が増加する程ポリウレタンフオームのあ
る一部の物性が低下し易いことはよく知られてい
る。従つて、所望の効果を達成ししかも他の物性
等の低下を少くするには少量の添加により高い効
果を達成しうるものが望ましいわけである。ポリ
ウレタンフオームの硬の向上を主たる目的とする
以下に説明する本発明においては、少量の添加に
より硬さ向上の効果が高い発泡性充填剤が望まれ
る。 本発明者は上記問題点の解決した発泡粒子充填
ポリウレタンフオームを見い出すべく種々の研究
検討を行ない、その結果微細な熱膨張性マイクロ
カプセルの使用により、これら問題点を解決し優
れた発泡粒子充填ポリウレタンフオームを得るこ
とができることを見い出した。本発明はこれを要
旨とするものであり、即ち、 ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、お
よび触媒を必須原料として軟質あるいは半硬質の
ポリウレタンフオームを製造する方法において、
反応性混合物に実質的に非膨張状態にある平均粒
径約200ミクロン以下の合成樹脂を殻とする熱膨
張性マイクロカプセルを存在させ、該反応性混合
物の発泡硬化温度条件下で該熱膨張性マイクロカ
プセルを膨張させて膨張した粒子を含むポリウレ
タンフオームを製造することを特徴とするポリウ
レタンフオームの製造方法、である。 本発明において、反応性混合物とは上記必須原
料を混合した直後の混合物をいう。また、本発明
において熱によつて内包した発泡剤が発泡し、そ
の体積を増大することが可能なマイクロカプセル
状発泡性粒子を熱膨張性マイクロカプセルと呼
び、ポリウレタンフオームの発泡と区別するため
にこのマイクロカプセルの発泡を以下「膨張」と
呼ぶが、発泡と膨張に本質的区別があるわけでは
ない。さらに、以下においてポリウレタンフオー
ムとは特に言及しない限り軟質ポリウレタンフオ
ームあるいは半硬質ポリウレタンフオームをい
う。 上記反応性混合物は常温あるいは加熱された温
度条件で速やかに発泡硬化しうる。熱膨張性マイ
クロカプセルはこの場合の反応性温度あるいは加
えられた温度条件で膨張しうるものであることが
必要である。周囲温度が常温の下で、反応性混合
物の発泡硬化の際その内部温度は通常約60℃以上
となり、この温度以上で熱膨張性マイクロカプセ
ルは膨張しうる。しかし、熱膨張性マイクロカプ
セルのより均一な発泡を達成するには、周囲温度
を約60℃以上とすることが好ましい。モールド成
形の場合、周囲温度はモールド温度である。従つ
て、その場合、モールド温度は約60℃以上、特に
約80℃以上であることが好ましい。モールド温度
が高い場合、反応性混合物の発泡硬化の際その内
部温度がモールド温度よりも低くなることは少く
ない。モールド温度の最高は特に限定されるもの
ではないが、約250℃以下、特に約200℃以下であ
る。膨張性マイクロカプセルの最高膨張温度、即
ち最高の発泡倍率を達成しうる温度は約80〜180
℃であることが好ましい。この最高膨張温度が約
80℃であれば、約60℃で熱膨張性マイクロカプセ
ルは充分に発泡しうる。たとえば、この最高膨張
温度が約140℃の場合でも約100℃で10倍程度の発
泡倍率を達成しうる場合もある(ただし、熱膨張
性マイクロカプセル単独の場合)。 本発明における熱膨張性マイクロカプセルは合
成樹脂を殻とするものであり、その膨張には膨張
剤の膨張とともにこの殻の軟化も必須の要件であ
る。従つて、無機物を殻とするマイクロカプセル
は反応性混合物の発泡ポリオール温度条件下では
通常膨張しない。膨張剤はこのマイクロカプセル
に内包されており、通常液体あるいは固体状態で
存在する。気体状態で存在する膨張剤は通常その
比重が小さくなるので好ましくない。膨張剤は発
泡温度条件下で気化するか、あるいはその分解に
よる気体発生によりマイクロカプセルを膨張させ
る。膨張剤は低沸点の炭化水素やハロゲン化炭化
水素などからなる気化性の膨張剤であることが好
ましい。熱膨張性マイクロカプセルの平均粒径は
約200ミクロン以下、特に約1〜100ミクロン、さ
らに好ましくは約5〜50ミクロンであることが適
当である。この平均粒径が約200ミクロンより大
となると前記したように液状原料に対する分散安
定性が低下し、機械発泡法への適用も困難にな
る。平均粒径の下限が特にあるわけではないが、
1ミクロン以下のマイクロカプセルの製造は容易
でなく、経済的に使用が困難となり易い。 熱膨張性マイクロカプセルの殻となる合成樹脂
としては、適当な軟化温度を有すること、内包さ
れる膨張剤は勿論反応性混合物の各成分に容易に
侵されるものであつてはならないこと、ポリウレ
タンフオームのマトリツクスと親和性があるこ
と、などの性質が必要である。軟化温度について
は前記した通りである。第2の要件は、たとえば
液状炭化水素発泡剤の場合、殻がポリスチレンな
どの膨張剤浸透性の合成樹脂であると膨張剤が容
易に逸散するので好ましくないことに加えて、ポ
リオール、発泡剤、その他の反応性混合物の成分
に侵され易いと膨張前あるいは後の殻や膨張しつ
つある殻が破損する可能性があるからである。前
者は熱膨張性マイクロカプセルの本質的要件の1
つであり、これなしでは熱膨張性マイクロカプセ
ルとしてはなり立ち得ないものである(ただし、
膨張後は膨張剤は拡散しやすい)。後者は後述す
るように、ポリオールにあらかじめ分散して使用
する最も好ましい態様において必須の要件であ
る。ポリウレタンフオームのマトリツクスと親和
性の低い合成樹脂からなる殻を有する熱膨張性マ
イクロカプセルを使用して得られるポリウレタン
フオームはその膨張した粒子とマトリツクスが分
離し易く、良好な物性を保持することが困難であ
る。この意味でポリエチレンなどの合成樹脂は殻
材料として適当ではない。これらの要件より最も
好ましい殻材料は、塩化ビニルや塩化ビニリデン
などの塩素含有重合性モノマーのホモあるいはコ
ポリマーである。特に、塩化ビニリデンのコポリ
マーが好ましい。この場合のコモノマーとしては
アクリロニトリル、スチレン、(メタ)アクリル
酸エステル、酢酸ビニル、塩化ビニルなどのビニ
ルモノマーの少くとも1種が適当であり、また少
量の架橋剤を併用することもできる。 後述のように、熱膨張性マイクロカプセルはポ
リオールあるいはポリオールを含む成分にあらか
じめ分散して使用することが好ましい。この分散
液の分散安定性を向上させるために、熱膨張性マ
イクロカプセルは、前記平均粒径が特定範囲にあ
ることに加えて、その比重がポリオールなどの液
状原料の比重に近似していることが好ましい。液
状成分の比重は通常0.9〜1.5の範囲にある。特に
ポリオールは1.0〜1.1の範囲内にあり、ポリイソ
シアネートやハロゲン化炭化水素発泡剤は1.2〜
1.5の範囲内にあることが通例である。従つて、
熱膨張性マイクロカプセルの比重は0.9〜1.5の範
囲内、特にポリオールやそれを含む成分にあらか
じめ分散させて使用する場合は0.9〜1.5、特に
0.95〜1.2の範囲内にあることが好ましい。 熱膨張性マイクロカプセルを反応性混合物に存
在させる方法は特に限定されるものではない。た
とえば、ポリオールやポリイソシアネートなどの
原料を混合する際に熱膨張性カプセルを同時にあ
るいは反応性混合物製造直後に混入させることも
できる。しかし、より好ましくは液状原料にあら
かじ混入しておくことが好ましい。熱膨張性カプ
セルをあらかじめポリイソシアネートに混入して
使用することができる。しかし、ポリオールにあ
らかじめ混入して使用することが取り扱い上最も
好ましい。また、ポリオール成分、即ち、ポリオ
ール、発泡剤、触媒等のポリイソシアネート以外
の成分の混合物にあらかじめ混入することもでき
る。この場合、熱膨張性マイクロカプセルは主成
分であるポリオールに分散した状態にあると考え
られる。熱膨張性マイクロカプセルが分散したポ
リオールは前記ポリマーポリオールと同様に取り
扱うことが可能であり、たとえ分離状態となつて
も撹拌により容易に分散状態とすることができ
る。この分散液の使用により、ポリマーポリオー
ルと同様機械発泡方法に適用することが容易とな
る。 熱膨張性マイクロカプセルの添加量は限定され
るものではないが、前記のように多量に加えると
ポリウレタンフオームの硬さ向上効果が添加量に
比例して向上しないのみならず、他の物性面で好
ましくない影響が大きくなるので通常はポリオー
ルに対して20重量%以下が適当である。硬さに対
する効果発揮させるためには添加量の下限はポリ
オールに対し通常約0.1重量%である。より好ま
しい添加量の範囲はポリオールに対し0.5〜10重
量%であり、特に1〜5重量%である。この添加
量は、前記公知例に記載された範囲、特にその実
施例に記載された添加量に比べて非常に少いのが
特徴である。即ち、熱膨張性マイクロカプセルを
使用して発揮されるポリウレタンフオームに対す
る硬さの向上効果は極めて顕著であり、またポリ
ウレタンフオームの他の物性の低下が少いことも
有利な点である。 本発明において、ポリウレタンフオームは、ポ
リオール、ポリイソシアネート、発泡剤、および
触媒からなる通常のポリウレタンフオームの必須
原料と熱膨張性マイクロカプセルから得られる。
また、多くの場合、通常のポリウレタンフオーム
の原料として整泡剤が必須原料とされる。本発明
においても、整泡剤の使用はほとんど必須の原料
である。任意の原料としては、たとえば、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、黄変防止剤、その他の安定
剤、着色剤、難燃剤、充填剤、強化繊維架橋剤
(ただし、ポリオール系架橋剤につい後述する)、
破泡剤などがある。これらの任意の原料について
は目的に応じて使用することができ、その添加量
は充填剤を除いて、ポリオールやポリイソシアネ
ートに比較して通常少量である。 ポリオールとしては、水酸基価約10〜120、特
に約20〜80、水酸基数2以上の高分子量ポリオー
ルを主成分とするポリオールが適当である。高分
子量ポリオールとしては、ポリエーテルポリオー
ルおよび/またはポリエステルポリオールが適当
であるが、これらとともにあるいは単独で水酸基
含有ポリブタジエンなどの水酸基含有炭化水素ポ
リマー、ポリエーテルエステルポリオール、その
他の高分子量ポリオールを使用しうる。特に、炭
素数2〜4のオキシアルキレン基を有するポリオ
キシアルキレンポリオールからなるポリエーテル
ポリオールおよびビニル系ポリマーが分散したポ
リエーテルポリオール(即ち、ポリマーポリオー
ル)、好ましい。特に、水酸基数2〜8、水酸基
価約20〜80のポリオキシプロピレンポリオール、
ポリオキシプロピレンオキシエチレンポリオール
が適当である。後者の場合、オキシプロピレン基
とオキシエチレン基の配置はブロツク状であつて
もランダム状であつてもよく、オキシエチレン基
はオキシアルキレン鎖の末端にあつても内部にあ
つてもよい。このポリオキシアルキレンポリオー
ルは2価以上の活性な水素原子を有するイニシエ
ーター、特に多価アルコール、アルカノールアミ
ン、モノあるいはポリアミン、多価フエノールに
炭素数2〜4のアルキレンオキシド、たとえばプ
ロピレンオキシド、エチレンオキシド、ブチレン
オキシドを付加して得られるポリオキシアルキレ
ンポリオールが好ましい。場合によつては、末端
にオキシエチレン基を有する第1級水酸基を有す
るポリオキシアルキレンポリオールや、内部にオ
キシエチレン基を有する比較的親水性のポリオキ
シアルキレンポリオールが適当な場合が少くな
い。これらポリオキシアルキレンポリオールは2
種以上を併用して使用することができ、また他の
高分子量ポリオールと併用することもできる。ポ
リマーポリオールとしてはこれらのポリエーテル
ポリオールや不飽和基含有ポリオール中でアクリ
ロニトリルおよび/またはスチレンを重合して得
られるポリマーポリオールが好ましい。 高分子量ポリオールとともに、場合により、特
に半硬質ポリウレタンフオームの製造の場合、架
橋剤あるいは鎖伸長剤と呼ばれる低分子量ポリオ
ールが使用される。低分子量ポリオールとしては
2価以上の多価アルコールやアルカノールアミ
ン、たとえばエチレングリコール、1,4―ブタ
ンジオール、プロピレングリコール、ジエタノー
ルアミン、トリエタノールアミン、からなる分子
量400以下、特に200以下のポリオールが適当であ
る。 発泡剤としては、水および/または低沸点のハ
ロゲン化炭化水素が適当であるが、空気などの不
活性気体を使用し、撹拌等により発泡を起させる
ことができる。水およびハロゲン化炭化水素は単
独で使用することも併用することもできる。ハロ
ゲン化炭化水素発泡剤としては、トリクロロフル
オロメタン、ジクロロジフルオロメタン、塩化メ
チレンなどが適当である。触媒としては各種の第
三アミン系触媒やその塩あるいは有機スズ化合物
などの有機金属化合物を単独であるいは併用して
使用される。整泡剤としては、ポリシロキサン―
ポリオキシアルキレンブロツクコポリマー、その
他の有機シリコン系化合物が適当である。 ポリイソシアネートとしては、芳香族、脂肪
族、脂環族、その他のポリイソシアネートやその
変性物を使用しうる。特に、芳香族ポリイソシア
ネートが適当であるが、他のポリイソシアネート
も単独で、あるいは芳香族ポリイソシアネートと
併用して使用しうる。芳香族ポリイソシアネート
も単独で使用しうることは勿論、2種以上の芳香
族ポリイソシアネートを併用することもできる。
芳香族ポリイソシアネートとしては、たとえばト
リレンジイソシアネート、ジフエニルメタンジイ
ソシアネート、ポリメチレンポリフエニルイソシ
アネート、ナフタレンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネートなどがあり、他のポリイソ
シアネートとしては、たとえばヘキサメチレンジ
イソシアネート、水素添加トリレンジイソシアネ
ート、水素添加ジフエニルメタンジイソシアネー
ト、イソホロンジイソシアネートなどがある。ま
た、これらポリイソシアネートの二量体、三量
体、プレポリマー型変性体、カルボジイミド変性
体、その他の変性体も使用しうる。特に好ましく
は、2,4―トリレンジイソシアネート、2,6
―トリレンジイソシアネート、それらの混合物な
どのトリレンジイソシアネート、および、4,
4′―ジフエニルメタンジイソシアネート、あるい
はそれらの異性体混合物などのジフエニルメタン
ジイソシアネートである。 ポリウレタンフオームの製造方法は特に限定さ
れず、ワンシヨツト法、準プレポリマー法、プレ
ポリマー法、その他の方法で製造しうる。これら
の方法において、熱膨張性マイクロカプセルはポ
リウレタンフオームの原料、特にポリオールに、
あらかじめ分散させて使用することが好ましい
が、場合により反応性混合物製造段階までに反応
性混合物中に熱膨張性マイクロカプセルが存在す
るように添加することができる。たとえば、プレ
ポリマー法において、プレポリマーの段階でこれ
に熱膨張性マイクロカプセルを添加して使用する
ことができる。本発明において、ポリウレタンフ
オームとしては軟質ポリウレタンフオームが適し
ている。なぜなら、現在軟質ポリウレタンフオー
ム分野において、その硬さの向上が望まれてお
り、かつそのための経済性の高い有効な手段が知
られていなかつたからである。半硬質フオームに
おいては、架橋剤の種類や使用量の選択により、
硬さの向上は比較的容易であるが、本発明におけ
る手段も1つの有効な手段となりうる。軟質ポリ
ウレタンフオームの製造において、成形方法とし
てはモールド成形、スラブ成形、その他の成形方
法を採用しうる。特に、モールド成形は、モール
ド温度を調節することにより熱膨張性マイクロカ
プセルの膨張を調整しうる点で有利である。たと
えば、反応性混合物の発泡硬化時の温度のみで
は、熱膨張性マイクロカプセルの熱膨張に充分な
温度が得られない場合、モールド温度を高くする
ことによりこれを解決しうる。特に、反応性混合
物の発泡硬化時の最高発熱部分は通常その中心部
に限られ、周辺部の温度は低いため、熱膨張性カ
プセルをフオーム全体にわたつて均一に膨張させ
ることが困難な場合も少くない。モールド温度の
調節はこれらの問題を容易に解決しうる。勿論、
スラブ成形等においても、硬化炉の温度調節など
により熱膨張性マイクロカプセルの均一な膨張が
可能である。 以下に本発明を実施例により具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例のみに限られるもので
はない。 実施例、比較例 熱膨張性マイクロカプセルをあらかじめ分散し
たポリオールを使用し、軟質ポリウレタンフオー
ムをワンヒヨツト法によるホツトモールド成形に
より製造した。熱膨張性マイクロカプセルは下記
A,Bの2種使用し、それぞれの添加量はポリオ
ール100重量部に対し1〜10重量部の範囲内にあ
る。また、熱膨張性マイクロカプセル分散ポリオ
ールは、撹拌により均一な分散液とした後静置す
ると、少くとも3日間全く分離傾向を示さず、約
1ケ月後マイクロカプセルの一部がポリオールの
表層に浮上したが撹拌により容易に再分散するこ
とができた。 熱膨張性マイクロカプセルA: 商品名:「マツモト マイクロスフエアーF―30」
〔松本油脂製薬(株)製〕 平均粒子径:約15ミクロン(その95%以上が5〜
30ミクロンの範囲内にある) 殻の材料および軟化温度:塩化ビニリデン―アク
リロニトリル系コポリマー、75〜85℃ 膨張剤:炭化水素系膨張剤 最高膨張倍率、およびその温度:約75倍、約135
℃ 乾燥後の真比重:約1.02 熱膨張性マイクロカプセルB: 商品名:「マツモト マイクロスフエアーF―50」
〔松本油脂製薬(株)製〕 平均粒子径:約15ミクロン(その95%以上が5〜
30ミクロンの範囲内にある) 殻の材料、およびその軟化温度:塩化ビニリデン
―アクリロニトリル系コポリマー(ただし、熱
膨張性マイクロカプセルAとはモノマー組成比
が異る)、100〜105℃ 膨張剤:炭化水素系膨張剤 最高膨張倍率、およびその温度:約20倍、約140
℃ 乾燥後の真比重:約1.02 軟質ポリウレタンフオーム製造用の原料成形条
件は以下の通りである。また、ポリオールや熱膨
張性マイクロカプセルの添加量(ポリオール100
重量部に対する添加量)などの原料組成(重量部
で表す)、および得られた軟質ポリウレタンフオ
ームの物性を第1表(実施例1〜8、比較例1〜
3)に示す。同様に半硬質ポリウレタンフオーム
の製造例を実施例9,10、比較例4として第2表
に示す。 〔原料〕 ポリオールA:水酸基価53、オキシエチレン基含
有量18重量%のポリオキシプロピレン、オキシ
エチレントリオール。 ポリオールB:水酸基価56、オキシエチレン基含
有量8重量%のポリオキシプロピレン、オキシ
エチレントリオール。 ポリオールC:水酸基価42、アクリロニトリル―
スチレンコポリマーが分散したポリエーテルト
リオール系のポリマーポリオール。 ポリオールD:水酸基価34、オキシエチレン基含
有量14.5重量%のポリオキシプロピレン、オキ
シエチレントリオール。 ポリオールE:水酸基価28、アクリロニトリルポ
リマーが分散したポリエーテルトリオール系の
ポリマーポリオール。 整泡剤:有機シリコン化合物系整泡剤(ただし、
軟質フオームと半硬質フオームでは異るものを
使用)。 触媒A:トリエチレンジアミン系触媒(商品名:
ダブコ33LV) 触媒B:スタナスオクトエート 触媒C:触媒Aとは異るアミン系触媒 ポリイソシアネートA:2,4―トリレンジイソ
シアネートと2,6―トリレンジイソシアネー
トの80/20混合物。 ポリイソシアネートB:クルードのジフエニルメ
タンジイソシアネートとポリイソシアネートA
との重量比1:1の混合物。 (なお、両ポリイソシアネートの使用量はイソ
シアネートインデツクスで表わす) 〔物性〕(JIS K6401(1980)等による) D:密度〔Kg/m3〕 ILD25%:硬さ(Kg/314cm2〕 B.R:反撥弾性率〔%〕 Tr:引き裂き強度〔Kg/cm〕 Ts:引張り強度〔Kg/cm2〕 EL:伸び〔%〕 S.D:圧縮永久歪(乾)〔%〕 〔成形条件〕 Γ軟質ポリウレタンフオーム 成形型:アルミニウム製、肉厚5mm 形状:400×500×50mm キユアー温度×時間:150℃×12分 脱型時の型温:85±2℃ Γ半硬質ポリウレタンフオーム 成形型:アルミニウム製、肉厚10mm 形状:400×400×50mm 注入時の型温:50℃ 硬化条件:室温放置、4分
【表】
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Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、
    および触媒を必須原料として軟質あるいは半硬質
    のポリウレタンフオームを製造する方法におい
    て、反応性混合物に実質的に非膨張状態にある平
    均粒径約200ミクロン以下の合成樹脂を殻とする
    熱膨張性マイクロカプセルを存在させ、該反応性
    混合物の発泡硬化温度条件下で該熱膨張性マイク
    ロカプセルを膨張させて膨張した粒子を含むポリ
    ウレタンフオームを製造することを特徴とするポ
    リウレタンフオームの製造方法。 2 熱膨張性マイクロカプセルが合成樹脂を殻と
    し、気化性膨張剤を内包し、平均粒径約1〜100
    ミクロンであり、最高膨張倍率を達成しうる温度
    が約80〜180℃である熱膨張性マイクロカプセル
    であることを特徴とする特許請求の範囲第1項の
    方法。 3 熱膨張性マイクロカプセルがその比重が約
    0.9〜1.5であることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項の方法。 4 熱膨張性マイクロカプセルの添加量がポリオ
    ール100重量部に対して0.1〜20重量部であること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項の方法。 5 熱膨張性マイクロカプセルをあらかじめポリ
    オールに分散して使用することを特徴とする特許
    請求の範囲第1項の方法。
JP57217814A 1982-12-14 1982-12-14 ポリウレタンフオ−ムの製造方法 Granted JPS59108041A (ja)

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