JPH0238744B2 - - Google Patents

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JPH0238744B2
JPH0238744B2 JP58080107A JP8010783A JPH0238744B2 JP H0238744 B2 JPH0238744 B2 JP H0238744B2 JP 58080107 A JP58080107 A JP 58080107A JP 8010783 A JP8010783 A JP 8010783A JP H0238744 B2 JPH0238744 B2 JP H0238744B2
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JP
Japan
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lever
locking
unlocking
door
lock
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JP58080107A
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JPS59206572A (ja
Inventor
Fumio Kobayashi
Mikio Pponma
Haruo Mochida
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
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Publication of JPH0238744B2 publication Critical patent/JPH0238744B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、1つのドアの施解錠操作を行なうこ
とにより、同時に他のドアをも自動的に施解錠し
得るようにした自動車用ドアロツク装置に関す
る。
この種の従来のドアロツク装置として、自動車
の運転席側のドアを、車外からキー操作により、
又は車内からノブ操作により施錠又は解錠する
と、それと同時に他のすべてのドアが自動的に施
錠又は解錠されるようにした装置がある。(例え
ば、実公昭53−13140号公報参照) この装置によると、大勢の乗員が各ドアから同
時に乗降する際には頗る便利であるが、運転者一
人で乗降する際には、必要のないドアまで施解錠
することとなり、その際の作動に電力を無駄に消
費し、不経済であるとともに、運転席側のドアを
施解錠するたびに、他のドアの施解錠レバーを移
動させる駆動装置の作動音が発生し、運転者に不
快な感じを与えたり、また、装置の構造が複雑に
なる等の問題点がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされ
たもので、1つのドアを単独で施錠又は解錠する
単独操作と、この1つのドアの施錠又は解錠に追
随して、他のドアをも自動的に施錠又は解錠させ
る連動操作とを、操作者が自由に選択できるよう
にするとともに、構造を簡単にして、上記問題点
を解消した自動車用ドアロツク装置を提供するこ
とを目的とするものである。
また、本発明は、単独操作と連動操作とを選択
するのにあたり、その切換え用のレバーを移動さ
せる等の煩雑な操作を行なうことなく、軽力でキ
ー操作又はノブ操作すれば単独操作が可能とな
り、かつそれより若干大きな力でキー又はノブを
過剰に操作すれば連動操作が可能となるようにす
ることにより、操作をしやすくした自動車用ドア
ロツク装置を提供することを目的とする。
これらの目的を達成するため、本発明において
は、ドアのキーシリンダ装置及びノブ装置に連係
され、キー操作又はノブ操作により移動させられ
るようにした施錠及び解錠機能を備える施解錠レ
バーを、本来の施錠位置及び解錠位置の他に、該
両位置の少なくともいずれか一方を越えたオーバ
ーストローク位置にも移動可能なようにベースプ
レートに装着するとともに、前記施解錠レバー
を、前記施錠位置と解錠位置との中間位置におい
て付勢方向が反転し、施解錠レバーが中間位置よ
り施錠位置側に移動してきたときには、施解錠レ
バーを中間位置より離れる施錠位置方向に付勢
し、また施解錠レバーが中間位置より解錠位置側
に移動してきたときには、施解錠レバーを中間位
置より離れる解錠位置方向に付勢する第1の付勢
手段と、該第1の付勢手段の付勢力より大きな力
をもつて、前記施解錠レバーを施錠位置と解錠位
置との間に拘束し、施解錠レバーがオーバースト
ローク位置に移動する際には、前記施錠位置又は
解錠位置に向かう復帰力を付与するようにした第
2の付勢手段とをもつて拘束し、かつ本ドアロツ
ク装置が設けられたドア以外の他のドアを自動的
に施錠又は解錠させるスイツチ装置を、前記施解
錠レバーがオーバーストローク位置に達したとき
に作動するように、前記施解錠レバーと連係させ
てある。
以下本発明を、添付図面に示す実施例に基づい
て説明する。
第1図乃至第4図は、本発明の第1実施例を示
す。
1は、自動車の運転席側のドアの遊端部内面に
固着されるドアロツク装置で、箱状の本体(図示
略)と、その前面に固着されたベースプレート2
とを備えている。
ベースプレート2は、本体に固着された垂直な
基部2aと、この基部2aの左側縁の上下部に前
方に向けて直角に折曲形成された側片2b,2c
とを備えている。
基部2aの左中位部には、軸3をもつてオープ
ンレバー4が枢着されている。このオープンレバ
ー4は、左方を向く第1腕部4aと、先端が後方
に折曲された右方を向く第2腕部4bと、下方を
向く第3腕部4cとを備えている。
オープンレバー4は、軸3まわりに巻回された
ねじりばね5により、第1図における反時計方向
に付勢され、常時は、第1図に示すように、第1
腕部4aが、ベースプレート2の基部2aの左側
縁中位部を前方に向けて折曲形成したストツパ2
dに当接して停止しているが、ねじりばね5の付
勢力に抗して、解除方向をなす時計方向に回動さ
せることにより、本体内に設けられたつめ部材
(図示略)を、ラツチ部材(図示略)の回動軌跡
から外し、ラツチ部材と車体側に固着されたスト
ライカ(図示略)との噛合を解除して、ドアを開
くことができるようになつている。
また、ドアを開いた状態から閉じたときには、
ストライカとラツチ部材との噛合に連動して、こ
のオープンレバー4は解除方向に若干回動させら
れるようになつている。
ベースプレート2の基部2aにおける上部中央
には、軸6をもつて、左右方向に延びるアウトサ
イドレバー7の中央部が枢着されている。このア
ウトサイドレバー7は、軸6のまわりに巻回され
たねじりばね8により、第1図における反時計方
向に常時付勢されている。
アウトサイドレバー7の右端には、ドアのアウ
トサイドハンドル(図示略)に連係されたロツド
9の下端が連係され、アウトサイドハンドルの開
扉操作により、このロツド9を下方に押動させる
ことにより、ねじりばね8の付勢力に抗して、ア
ウトサイドレバー7を第1図における時計方向に
回動し得るようになつている。
また、アウトサイドレバー7の右端下部には、
ほぼ上下方向に延びるサブレバー10の上端が連
結されている。このサブレバー10は、左側縁中
位部より左方に突出する突部10aを備え、その
下端が左右に揺動することにより、前記突部10
aがオープンレバー4の第2腕部4bの回動軌跡
と整合する第2図に実線で示す解錠位置と、突部
10aがオープンレバー4の第2腕部4bの回動
軌跡から右方に外れた第1図に実線で示す施錠位
置とに、移動し得るようになつている。
サブレバー10の下端は左方に湾曲して突出
し、その先端には、前方を向く係止片10bが折
曲形成されている。この係止片10bは、サブレ
バー10が施錠位置にある状態でドアを閉じたと
き、本体内へのストライカの進入により、つめ部
材とともにオープンレバー4が第1図時計方向に
瞬間的に回動させられる際に、オープンレバー4
の第3腕部4cと係合し、サブレバー10を解錠
位置に切換える作用をする。
サブレバー10の左側縁における突部10aの
やや上方には、右方を向く水平段部10cが形成
され、この段部10cが基部2aの適所より切り
起こされたストツパ11に当接することにより、
サブレバー10の上方への移動、及びアウトサイ
ドレバー7の反時計方向への回動が阻止されるよ
うになつている。
かくして、サブレバー10が解錠位置にあると
きは、アウトサイドハンドルの開扉操作により、
ロツド9を介してアウトサイドレバー7を第2図
における時計方向に回動させ、サブレバー10を
押し下げることにより、突部10aでオープンレ
バー4の第2腕部4bを押動して、オープンレバ
ー4を解除方向に回動させ、ドアを開くことがで
き、かつサブレバー10が施錠位置にあるとき
は、いくらアウトサイドハンドルを開扉操作して
も、サブレバー10の突部10aがオープンレバ
ー4の第2腕部4bに対して空振りするだけで、
ラツチ解除できないようになつている。
なお、サブレバー10の下部には、ほぼ上下方
向を向く長孔12が穿設されている。
第3図に明示するように、ベースプレート2に
おける側片2bには、ベルクランク状のインサイ
ドレバー13の中間部が、軸14をもつて枢着さ
れている。
このインサイドレバー13の上端部には、一端
がドアのインサイドハンドル(図示略)に連結さ
れたロツド15の他端が連結されており、インサ
イドハンドルを開扉操作すると、ロツド15が牽
引されて、インサイドレバー13が第3図におけ
る反時計方向に回動させられ、インサイドレバー
13における基部2a側を向く腕部の上縁で、ア
ウトサイドレバー7の左端を押し上げ、もつて、
アウトサイドハンドルにより、アウトサイドレバ
ー7を第2図における時計方向に回動させた場合
と同様の解除操作を行なうことができるようにな
つている。
13a,13bは、インサイドレバー13の上
部及び下部適所に左方に向けて折曲形成され、側
片2bの上縁又は下縁にそれぞれ当接することに
より、インサイドレバー13の回動範囲を規制す
るようにした停止片である。
ベースプレート2における基部2aの下部中央
には、左右方向に延びる施解錠レバー16の中間
部が、軸17をもつて枢着されている。
施解錠レバー16における軸17より上方に延
びる腕部の先端には、上記サブレバー10の長孔
12に係合するピン18が、前方へ向けて突設さ
れている。また、施解錠レバー16の左端は、側
片2cに穿設された上下方向に長い矩形の開口1
9を貫通して、側片2cの左方に突出している。
しかして、施解錠レバー16は、サブレバー1
0を施錠位置に保持する第1図に実線で示すよう
な施錠位置と、サブレバー10を解錠位置に保持
する第2図に実線で示すような解錠位置とに移動
可能であり、かつ、第1図に想像線で示すよう
な、施錠位置を越えて時計方向に若干回動したオ
ーバーストローク位置(A−16)と、第2図に想
像線で示すような、解錠位置を越えて反時計方向
に若干回動したオーバーストローク位置(B−
16)とにも、移動可能である。
なお、施解錠レバー16がオーバーストローク
位置(A−16)まで回動させられたときは、サブ
レバー10は、第1図に想像線で示すように、施
錠位置よりさらに下端が右方に揺動したオーバー
ストローク位置(A−10)に移動させられ、かつ
施解錠レバー16がオーバーストローク位置(B
−16)まで回動させられたときは、サブレバー1
0は、第2図に想像線で示すように、解錠位置よ
りさらに下端が左方に揺動したオーバーストロー
ク位置(B−10)に移動させられる。
20は、第1の付勢手段をなすオーバーセンタ
ースプリングで、一端20aを基部2aに、かつ
他端20bを施解錠レバー16の左部にそれぞれ
止着され、施解錠レバー16の回動に伴つて、こ
の他端20bが、軸17の中心と基部2aに止着
された一端20aとを結ぶ線の延長線Lを横切つ
て通過することにより、このばねの付勢方向が反
転し、施解錠レバー16を、施錠位置と解錠位置
との間の中間位置より離れる方向に付勢するよう
になつている。
すなわち、施解錠レバー16が中間位置より施
錠位置に移動してきたときには、施解錠レバー1
6を中間位置より離れる施錠位置方向に付勢し、
また施解錠レバー16が中間位置より解錠位置側
に移動してきたときには、施解錠レバー16を中
間位置より離れる解錠位置方向に付勢する。
施解錠レバー16の右端には、上端を、ドアの
キーシリンダ装置(図示略)に連結された上下方
向のロツド21の下端が連結され、キーシリンダ
装置にキー(図示略)を挿入して回動させること
により、ロツド21を押動又は牽引して、施解錠
レバー16を軸17まわりに回動し得るようにな
つている。
第3図及び第4図に示すように、ベースプレー
ト2における側片2cには、前後方向に延びるノ
ブレバー22の中間部が、軸23をもつて枢着さ
れている。
このノブレバー22の後端には、コ字状の係合
溝24が切設され、この係合溝24をもつて施解
錠レバー16の左端を上下より挟むことにより、
ノブレバー22と施解錠レバー16とは、互いに
連動するように連係されている。
かくして、ノブレバー22は、施解錠レバー1
6が施錠位置にあるときは、第3図に実線で示す
施錠位置に、施解錠レバー16が解錠位置にある
ときは、第4図に実線で示す解錠位置に、施解錠
レバー16がオーバーストローク位置(A−16)
にあるときは、第3図に想像線で示すオーバース
トローク位置(A−22)に、かつ施解錠レバー1
6がオーバーストローク位置(B−16)にあると
きは、第4図に想像線で示すオーバーストローク
位置(B−22)に、それぞれ位置させられるよう
になつている。
側片2cの左方に突出する軸23まわりには、
第2の付勢手段をなすねじりばね25が巻回さ
れ、このねじりばね25における上下に延出する
両端部の先端を右方に折曲して形成した折曲端部
25a,25bは、側片2cの前縁上下部にそれ
ぞれ係止され、かつ側片2cより右方に若干突出
している。
このねじりばね25によつて後述するようにし
て、ノブレバー22を施錠位置と解錠位置との間
に拘束しようとする力は、施解錠レバー16を施
錠位置又は解錠位置に向けて付勢するオーバーセ
ンタースプリング20の付勢力よりも大としてあ
る。
ノブレバー22における軸23と後端との間の
上下の縁部には、軸23を中心とする扇形の突片
22a,22bが連設されている。
しかして、ノブレバー22が施錠位置に至る
と、上方の突片22aがねじりばね25の上方の
折曲端部25aに当接し、ねじりばね25のばね
力により、それ以上のノブレバー22の第3図に
おける反時計方向への回動が拘束されるが、その
拘束力より大きな力をもつて、ノブレバー22を
さらに反時計方向に回動させることにより、ノブ
レバー22をオーバーストローク位置(A−22)
に至らせることができるようにしてある。
また、ノブレバー22が解錠位置に至ると、下
方の突片22bがねじりばね25の下方の折曲端
部25bに当接し、ねじりばね25のばね力によ
り、それ以上のノブレバー22の第4図における
時計方向への回動が拘束されるが、その拘束力よ
り大きな力をもつて、ノブレバー22をさらに時
計方向に回動させることにより、ノブレバー22
をオーバーストローク位置(B−22)に至らせる
ことができるようにしてある。
ノブレバー22の前端上部には、一端がドアの
適所に設けられたノブ装置における施解錠操作用
のノブ(図示略)に連結されたロツド26の他端
が連結され、このノブを軽力で操作することによ
り、ノブレバー22を施錠位置又は解錠位置に切
換えることができ、またこのノブを、ねじりばね
25の力よりも大きな力をもつて、さらに操作す
ることにより、ノブレバー22を、オーバースト
ローク位置(A−22)又は(B−22)に移動させ
ることができるようになつている。
なお、ノブレバー22と施解錠レバー16と
は、上述のように互いに連動するように連係さ
れ、かつオーバーセンタースプリング20の付勢
力と、ねじりばね25による拘束力とは、これら
の両レバー22,16に共通に作用しているの
で、上述のキー操作時においても、ノブ操作と同
様に、軽力で操作することにより、施解錠レバー
16を施錠位置又は解錠位置に切換えることがで
き、かつねじりばね25のばね力により大きな力
をもつて、さらにキー操作することにより、施解
錠レバー16を、オーバーストローク位置(A−
16)又は(B−16)に移動させることができる。
ノブレバー22の前端下部には、上下方向をな
すロツド27の上端が連結されている。
ロツド27の下端は、スイツチ装置28内にお
いて、上下方向に摺動自在に配設されている。
スイツチ装置28内には、ノブレバー22がオ
ーバーストローク位置(A−22)に至つたときに
のみ、ロツド27の下端を右方に向けて折曲形成
した作動部27aにより閉じられるようにした施
錠スイツチ29と、ノブレバー22がオーバース
トローク位置(B−22)に至つたときにのみ、作
動部27aにより閉じられるようにした解錠スイ
ツチ30とが、作動部27aの摺動軌跡に沿つて
設けられている。
施錠スイツチ29は、作動部27aにより閉じ
られたとき、他のドアにおけるドアロツク装置の
施解錠レバーを施錠位置に強制的に移動させるよ
うに、そのドア内に設けられたアクチユエータ
(図示略)を電気的に作動させるようにしたもの
である。
また、解錠スイツチ30は、作動部27aによ
り閉じられたとき、他のドアにおけるドアロツク
装置の施解錠レバーを解錠位置に強制的に移動さ
せるように、そのドア内に設けられたアクチユエ
ータを電気的作動させるようにしたものである。
次に、第1実施例の装置の作動及び取扱いにつ
いて説明する。
ドアが閉じ、かつドアロツク装置1が施錠状態
にある場合には、第1図及び第3図に実線で示す
ように、サブレバー10、施解錠レバー16、及
びノブレバー22はそれぞれの施錠位置にある。
この状態では、アウトサイドハンドル又はイン
サイドハンドルを操作しても、サブレバー10が
オープンレバー4に対して空振りするだけで、ド
アを開くことはできない。
この状態で、車内から、運転席のドアのみを解
錠して降車したい場合には、車内のノブを軽力で
操作して、ノブレバー22を第4図に実線で示す
解錠位置まで回動させる。
すると、それに連動して、第2図に実線で示す
ように、施解錠レバー16及びサブレバー10は
解錠位置に位置する。
このとき、ロツド27はノブレバー22の前端
の上向き回動により引き上げられるが、作動部2
7aが解錠スイツチ30を閉じさせるには至ら
ず、したがつて、他のドアのアクチユエータを作
動させることはできない。
この状態で、インサイドハンドル又はアウトサ
イドハンドルを操作し、サブレバー10を押し下
げて、オープンレバー4を解除方向に回動させる
ことにより、運転席のドアのみを開くことができ
る。
また、もとの施錠状態より、車内から運転席の
ドアノブを操作して、そのドアを解錠するととも
に、同時に他のドアをも解錠したい場合には、上
述のように軽力でノブを操作し、ノブレバー22
を解錠位置に移動させた後、ねじりばね25のば
ね力より強い力でさらにノブを操作し、ノブレバ
ー22を、第4図に想像線で示すオーバーストロ
ーク位置(B−22)まで回動させる。
すると、施解錠レバー16及びサブレバー10
も、第2図に想像線で示すように、それぞれオー
バーストローク位置(B−16)(B−10)に回動
させられるとともに、ロツド27が引き上げら
れ、その下端の作動部27aで、解錠スイツチ3
0を閉じさせる。
この解錠スイツチ30が閉じることにより、他
のドア内に設けられたアクチユエータが作動し、
そのドアの施解錠レバーを解錠位置に強制的に移
動させる。
スイツチ30が閉じた後、運転席側のドアのノ
ブから手を離すと、ねじりばね25における折曲
端部25bの第4図における反時計方向の付勢力
により、ノブレバー22は解錠位置まで戻され、
これによつて、施解錠レバー16及びサブレバー
10は、第2図に実線で示す解錠位置に復帰し、
かつ解錠スイツチ30は開く。
このように、運転席側のドアを車内から、ノブ
操作により解錠する場合、軽力でノブを操作する
ことにより、運転席側のドアのみを単独で解錠す
ることができ、さらに、それより若干強い力でノ
ブを過剰に操作することにより、他のドアをも自
動的に解錠させることができる。
次に、運転席側のドアを、車内からノブ操作に
より、施錠する場合について説明する。
この場合、軽力でノブを操作して、ノブレバー
22を施錠位置まで移動させると、上述の場合と
逆の作動で、施解錠レバー16及びサブレバー1
0は、第1図に実線で示す施錠位置に切換えられ
る。
このとき、ロツド27の下端は、第3図に実線
で示す位置までしか下降せず、施錠スイツチ29
を閉じることはできないので、運転席側のドアの
みが、単独で施錠されるだけとなる。
この状態から、さらにノブを強い力で操作し
て、ノブレバー22を第3図に想像線で示すオー
バーストローク位置(A−22)まで回動させる
と、施解錠レバー16及びサブレバー10は、そ
れぞれ第1図に想像線で示すオーバーストローク
位置(A−16)(A−10)に至り、ロツド27が
さらに下降して、施錠スイツチ29が閉じられ、
他のドアのアクチユエータを作動させて、他のド
アを自動的に施錠させる。
したがつて、運転席側のドアを車内からノブ操
作により施錠又は解錠する場合には、操作者の選
択により、運転席側のドアのみを、単独で施錠又
は解錠したり、その操作に連動して他のドアを
も、自動的に施錠又は解錠させることができる。
次に、運転席側のドアを、車外からキー操作す
る場合について説明する。
この場合には、キー操作により直接移動させる
のが施解錠レバー16であるという点を除いて
は、ノブ操作の場合と全く同一に作動する。
すなわち、キーをキーシリンダ装置に挿入して
軽力で所定の施錠方向又は解錠方向に回動させる
ことにより、ロツド21を押動又は牽引し、施解
錠レバー16を施錠位置又は解錠位置に切換える
ことができる。
このときの施解錠レバー16の移動に伴なつ
て、サブレバー10及びノブレバー22は、施錠
位置又は解錠位置に移動させられるとともに、ノ
ブレバー22の移動に伴なつて、ロツド27は下
降又は上昇させられる。
しかし、このときのロツド27の下降量及び上
昇量は、第3図及び第4図に実線で示すように、
施錠スイツチ29及び解錠スイツチ30を閉じさ
せるには至らず、したがつて、この場合は、運転
席側のドアのみが、単独で施錠又は解錠されるだ
けとなる。
この状態から、さきにキーをねじりばね25の
ばね力より強い力で、施錠方向又は解錠方向に過
剰に操作すると、施解錠レバー16、サブレバー
10及びノブレバー22は、それぞれオーバース
トローク位置(A−16)、(A−10)、(A−22)、
又はオーバーストローク位置(B−16)、(B−
10)、(B−22)に回動させられ、そのときのロツ
ド27の下降又は上昇により、施錠スイツチ29
又は解錠スイツチ30が閉じられ、他のドアは自
動的に施錠又は解錠させられる。
キー操作をやめると、ねじりばね25の付勢力
により、ノブレバー22を介して、施解錠レバー
16及びサブレバー10は、それぞれ施錠位置又
は解錠位置に復帰させられる。
上述のように、第1実施例の装置によると、運
転席側のドアを車内よりノブ操作により施錠又は
解錠する場合、及び車外よりキー操作により施錠
又は解錠する場合のいずれの場合においても、そ
のドアのみの単独操作と、他のドアと連動する連
動操作とを、操作者が自由に選択することができ
る。
したがつて、その時の情況に応じて、例えば運
転者一人で乗降する場合は、単独操作で運転席側
のドアのみを施解錠し、かつ他の乗降者がいる場
合には、連動操作を行なつて、他の乗降者がノブ
操作を行なう手間を省くことができ、その結果、
従来のドアロツク装置のように、不要なドアまで
施解錠するという無駄をなくすことができる。
また、第1実施例においては、単独操作と連動
操作とを選択するにあたり、その切換え用のレバ
ーを移動させる等の煩雑な操作を行なうことな
く、軽力でキー操作又はノブ操作すれば単独操作
が可能となり、かつそれより若干大きな力でキー
又はノブを過剰に操作すれば、連動操作が可能と
なるので、操作がしやすいという利点がある。
第5図は、本発明の第2実施例を示す。
この実施例においては、ベースプレート2にお
ける側片2cの前縁上部に、右方を向くストツパ
片31を連設し、ノブレバー22が施錠位置に達
したとき、その突片22aがこのストツパ片31
に当接して停止するようにするとともに、ノブレ
バー22がこの施錠位置に達したときに、施錠ス
イツチ29が閉じるようにしてある。
その他の構成は、第1実施例のものと同一であ
り、それらについては、第1実施例において用い
たのと共通の符号を用いて図示するに止め、詳細
な説明は省略する(第3実施例においても同じ)。
このような構成とすることにより、ノブ操作に
よるかキー操作によるかを問わず、運転席側のド
アを施錠する場合には、必ず他のドアも、それに
伴なつて自動的に施錠され、解錠する場合にの
み、単独操作と連動操作とを選択できるようにす
ることができる。
したがつて、この第2実施例の場合は、他のド
アの施錠忘れを防止し得るという利点がある。
その他の効果は、第1実施例の場合と同一であ
る。
なお、第2実施例の場合と逆に、側片2cの前
縁下部に、ストツパ片31と同様の右方を向くス
トツパ片を連設し、ノブレバー22が解錠位置に
達したとき、その突片22bがこのストツパ片に
当接して停止するようにするとともに、ノブレバ
ー22が解錠位置に達したとき、解錠スイツチ3
0が閉じるようにすれば、運転席側のドアを施錠
する場合には、単独操作と連動操作とを選択で
き、解錠する場合には、必ず他のドアも、それに
伴なつて自動的に解錠されるようにすることがで
きる。
第6図は、本発明の第3実施例を示す。
この実施例においては、第1実施例におけるノ
ブレバー22に連結されたロツド27と同様なロ
ツド27′を、施解錠レバー16の右端に連結す
るとともに、第1実施例におけるスイツチ装置2
8と同一のスイツチ装置28をロツド27′の下
端に連結し、施解錠レバー16が施錠位置を越え
たオーバーストローク位置(A−16)に達したと
きのみに、ロツド27′の下端の作動部27a′に
より、施錠スイツチ29が閉じられ、かつ施解錠
レバー16が解錠位置を越えたオーバーストロー
ク位置(図示略)に達したときのみに、作動部2
7a′により、解錠スイツチ30が閉じられるよう
にしてある。
このような構成とすることによつても、第1実
施例の場合と同様の効果を奏することができる。
以上から明らかなように、本発明によると、1
つのドアを単独で施錠又は解錠する単独操作と、
この1つのドアの施錠又は解錠に追随して、他の
ドアをも自動的に施錠又は解錠させる連動操作と
を、操作者が自由に選択でき、不要なドアを施錠
又は解錠させるという無駄をなくすことができる
とともに、操作性がよく、また、構造が極めて簡
単なドアロツク装置を提供することができ、有意
義である。
なお、上述の実施例においては、第2の付勢手
段をなすねじりばね25を、ノブレバー22とベ
ースプレート2との間に設け、このねじりばね2
5のばね力を、ノブレバー22を介して施解錠レ
バー16に作用させてあるが、このねじりばね2
5を、施解錠レバー16とベースプレート2との
間に設け、そのばね力を、直接施解錠レバー16
に作用させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は、本発明の第1実施例を示
すもので、第1図は、施解錠レバーが施錠位置に
ある状態を実線で、かつその状態より施解錠レバ
ーをオーバーストロークさせた状態を想像線で示
す正面図、第2図は、施解錠レバーが解錠位置に
ある状態を実線で、かつその状態より施解錠レバ
ーをオーバーストロークさせた状態を想像線で示
す正面図、第3図は、第1図のX−X線に沿う縦
断面図、第4図は、第2図のY−Y線に沿う縦断
面図、第5図は、本発明の第2実施例を示すもの
で、ノブレバーが施錠位置にある状態を示す、第
3図と同様の縦断面図、第6図は、本発明の第3
実施例を示すもので、施解錠レバーが施錠位置に
ある状態を実線で、かつその状態より施解錠レバ
ーをオーバーストロークさせた状態を想像線で示
す正面図である。 1……ドアロツク装置、2……ベースプレー
ト、16……施解錠レバー、20……オーバーセ
ンタースプリング(第1の付勢手段)、22……
ノブレバー、25……ねじりばね(第2の付勢手
段)、27……ロツド、28……スイツチ装置、
29……施錠スイツチ、30……解錠スイツチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ドアのキーシリンダ装置及びノブ装置に連係
    され、キー操作又はノブ操作により移動させられ
    るようにした施錠及び解錠機能を備える施解錠レ
    バーを、本来の施錠位置及び解錠位置の他に、該
    両位置の少なくともいずれか一方を越えたオーバ
    ーストローク位置にも移動可能なようにベースプ
    レートに装着するとともに、前記施解錠レバー
    を、前記施錠位置と解錠位置との中間位置におい
    て付勢方向が反転し、施解錠レバーが中間位置よ
    り施錠位置側に移動してきたときには、施解錠レ
    バーを中間位置より離れる施錠位置方向に付勢
    し、また施解錠レバーが中間位置より解錠位置側
    に移動してきたときには、施解錠レバーを中間位
    置より離れる解錠位置方向に付勢する第1の付勢
    手段と、該第1の付勢手段の付勢力より大きな力
    をもつて、前記施解錠レバーを施錠位置と解錠位
    置との間に拘束し、施解錠レバーがオーバースト
    ローク位置に移動する際には、前記施錠位置又は
    解錠位置に向かう復帰力を付与するようにした第
    2の付勢手段とをもつて拘束し、かつ本ドアロツ
    ク装置が設けられたドア以外の他のドアを自動的
    に施錠又は解錠させるスイツチ装置を、前記施解
    錠レバーがオーバーストローク位置に達したとき
    に作動するように、前記施解錠レバーと連係した
    ことを特徴とする自動車用ドアロツク装置。
JP58080107A 1983-05-10 1983-05-10 自動車用ドアロツク装置 Granted JPS59206572A (ja)

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JP2510700Y2 (ja) * 1989-10-26 1996-09-18 株式会社大井製作所 自動車用ドアロック装置

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59158877A (ja) * 1983-02-28 1984-09-08 日産自動車株式会社 2操作式施解錠システム用ドアロツク装置

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