JPS5835816Y2 - 自動車用ドアロツク装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動車用ドアロック装置に関し、特に詳述
すれば、キーレス機構を有しない自動車用ドアロック装
置に関する。

キーレス機構を組込んだドアロック装置が普及し、種々
の車に装備されている。

キーレス機構は、キーを用いることなく車外からドアを
容易に施錠できる利点がある反面、室内へキーを忘れた
場合、ドアの解錠に困難が生じる不具合を生じる。

それ故、車種に応じては、キーレス機構のないドアロッ
ク装置が望まれている。

本考案は、前述した要望を満たすべく開発されたもので
、室内側のインサイドブツシュノブを押し且つドアのハ
ンドルと連動するオープンレバーを作動させた状態でド
ア閉めをしてもドアの施錠を行なわせないようにするた
め、オープンレバーとインサイドブツシュノブと協働す
るロッキングレバーを機能的に連結するレバーを改良し
た簡単な構造にして確実な所期の動作を可能にする自動
車用ドアロック装置を提供することを目的としている。

本考案の好ましい実施例を説明する。

尚、図と説明を簡略化し、本考案の要旨を明確にするた
め、ドアロック装置１のラッチやストライカの説明を省
略する。

例えば、特公昭４７−１３３２８号公報に開示される公
知構成が採用され得る。

第１図を参照する。

ベースプレート２の適所に、ピン３を介して、オープン
レバー４を枢着させる。

オープンレバー４の一端６は、ベースプレート２に設け
たフランジ５の長穴に挿入され、ピン３を中心とするオ
ープンレバー４の回転範囲を制御させる。

又、オープンレバー４は、一端を７ランジ５に且つ他端
をオープンレバー４に係止させたスプリングＩにより時
計方向（第１図でみて）に付勢される。

オープンレバー４は、ピン３から離間した位置に室内外
オープンハンドルと協働するロック開放レバ一部８を設
ける。

オープンレバー４とは、離れた位置に、ロッキングレバ
ー９を、ピン１０を介して、ベースプレート２に枢着さ
せる。

略Ｔ型をなすロッキングレバー９は、ピン１０を中心と
した一方にインサイドブツシュノブと連動する部分１１
および他方にキー操作と連動する部分１２を有し、さら
に、ピン１０を中心とする回転範囲を規制する対のスト
ッパ１３ 、１３’を有する。

ストッパ１３ 、１３’は、ベースプレート２の側縁に
当接し、ロッキングレバーの時計方向釦よび半時針方向
の動きの量を制御させる。

ベースプレート２とロッキングレバー９との間にはター
ンオバースプリング１４を張設させる。

オーフンレバー４とロッキングレバー９との間に、リフ
トレバー１５がベースプレート２にピン１６を介して枢
着させる。

リフトレバー１５は、略り型をなす。

オープンレバー４とロッキングレバー ９ トヲｉ能的
に連結させる中間レバー１７ば、第１のレバー１８と第
２のレバー１９とからなる。

第１のレバー１８は、一端に長穴２０を有しピン２１を
介して、ロッキングレバー９と連結され、その他端をオ
ープンレバー４にピン２１をもって枢着させる。

第２のレバー１９の一端をオープンレバー４にピン２６
をもって枢着させ、第１および第２のレバー１８．１９
間に前記スプリング１４より付勢力の弱いスプリング２
２を張設させる。

リフトレバー１５の一端２３を第２のレバー１９の端部
に当接可能に、且つ他端２４を第１のレバー１８の側縁
に当接可能にさせる。

又、第１のレバー１８の適所にストッパ２５を設けて第
２のレバー１９に接触可能にする。

第１図に示す状態に於いて、室内外のオープンハンドル
を操作し、オープンレバー４を矢印Ａ方向へ移動させ、
ピン３を中心として、オープンレバー４を反時計方向に
回転させると、第２のレバー１９がリフトレバー１５の
端部２３に当接しリフトレバー１５をピン１６を中心に
して反時計方向に回転させ、ドア開操作を可能にする。

この際、第１のレバー１８は、長穴２０に沿って、ロッ
キングレバー９に対し相対的に動き、ロッキングレバー
９に作用力を与えない。

キー或いはインサイドブツシュノブを操作して、ロッキ
ングレバー９を、時計方向にピン１０を中心にして、回
転させると、第１および第２のレバー１８ 、１９は、
ピン２６を中心にして反時計方向に回転する。

この状態で、オープンレバー１７を矢印Ａ方向へ回転さ
せる作用力を与えると、第２のレバー１９は、リフトレ
バー１５の端部２３との当接関係が解放されているので
、リフトレバー１５の動きはなく、又、ロッキングレバ
ー９に伺んの作用も与えないので空動作となる。

第２図を参照する。

第２図は、インサイドブツシュノブを押し、室外オープ
ンハンドルを操作しながら、ドア閉めをする状態を示す
。

インサイドブツシュノブの押し込みは、ロッキングレバ
ー９を時計方向に回転させ、一方のストッパ１３をベー
スプレート２の側縁に当接させる。

又、ロッキングレバー９の時計方向の動きは中間レバー
１７を、ピン２６を中心にして反時計方向に回転させる
。

かような状態で、室外オープンハンドルを操作させると
、第２図に示すように、第２のレバー１９がリフトレバ
ー１５の端部２３と当接することなく、下方へ移動する
。

次に、ドア閉めをすると、図示しないラッチがストライ
カと係合してポールがリフトレバー１５をピン１６を中
心にして矢印Ｃ方向へ回転させる。

この動きは、リフトレバー１５の端部２４が、第１のレ
バー１８の側部を押圧し、スプリング２２の抵抗を受け
ながら、第１のレバー１８を時計方向に回転させながら
、ロッキングレバー９を時計方向に回転させロッキング
レバーをアンロック状態にもどすようにする。

室外オープンハンドルの操作解放すれば、スプリング２
２の附勢力により第１のレバー１８は第２のレバー１９
に対して相対的に変位し、又、このスプリング２２の附
勢力はターンオーバスプリング１４の附勢力より小さい
ことからロッキングレバー９を変位せしめることなく、
ドアロック装置１を第１図に示す状態にさせる。

以上の実施例の説明から明らかなように、オープンレバ
ー４とロッキングレバー９とを機能的に連結させる中間
レバー１７を、両レバー４，９を連結させる第１のレバ
ー１８と、オープンレバー４をリフトレバー１５に当接
可能にする第２のレバー１９で構成させ、リフトレバー
１５から中間レバー１７へ作用力が印加された時、第１
釦よび第２のレバー１８．１９に相対的動きを可能にさ
せ、ロッキングレバーにアンロックにもどす作用を与え
ているため、インサイドブツシュノブを押し込み室外オ
ープンハンドルを操作させて、ドア閉めをしても、ドア
の施錠が威されない。

【図面の簡単な説明】

第１図は自動車用ドアロック装置の本考案による一実施
例の正面図、第２図はインサイドブツシュノブおよび室
外オープンハンドルを操作させた状態の正面図。 図中、１・・・ドアロック装置、２・・・ベースプレー
ト、４・・・オー７”ンレバー、９・・・ロッキングレ
バー１５・・・リフトレバー、１７・・・中間レバー１
８，１９・・・第１および第２のレバー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 互いに離間し且つドアに取付られたベースプレートに枢
   支されたオープンレバー、車体に取付られたストライカ
   との係合を保持するラッチのボールに連結されたリフト
   レバーおよびロッキングレバーを有し、前記オープンレ
   バーと前記ロッキングレバーとを、一端を前記オープン
   レバーに枢着させ且つ他端を長穴を介して前記ロッキン
   グレバーに連結させる第１のレバーにより連結し、一端
   を前記オープンレバー又は第１のレバーに枢着させ且つ
   前記第１のレバーとスプリングにより連結される第２の
   レバーを、前記ロッキングレバーがアンロック状態の時
   前記リフトレバーの端部と当接可能にし且つ前記ロッキ
   ングレバーがロック状態の時前記リフトレバーの端部と
   解放されるように配置し、さらに、前記第１のレバーと
   前記リフトレバーとを、前記ロッキングレバーをロック
   状態にし且つ前記ドアを閉じて前記ストライカを前記ラ
   ッチと係合させ前記ポールを回動させて前記リフトレバ
   ーを回動せしめ、該リフトレバーを前記第ルバーに当接
   させ、該第ルバーを前記第２レバーに対して相対作動さ
   せることにより前記ロッキングレバーをアンロック状態
   にもどすように配置させていることを特徴とする自動車
   用ドアロック装置。