JPH0230376B2 - - Google Patents
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- JPH0230376B2 JPH0230376B2 JP61278173A JP27817386A JPH0230376B2 JP H0230376 B2 JPH0230376 B2 JP H0230376B2 JP 61278173 A JP61278173 A JP 61278173A JP 27817386 A JP27817386 A JP 27817386A JP H0230376 B2 JPH0230376 B2 JP H0230376B2
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Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は、鉄鋼に黄色の着色メツキを形成する
ための方法に関する。
ための方法に関する。
従来技術
従来、溶融亜鉛を用いてメツキを施した溶融亜
鉛メツキ鋼は、建築、土木、電力通信、運輸、農
業及び水産等の部門での材料や施設に至る広範囲
な分野において耐食材料として使用されている。
鉛メツキ鋼は、建築、土木、電力通信、運輸、農
業及び水産等の部門での材料や施設に至る広範囲
な分野において耐食材料として使用されている。
一方、近年、鉄鋼製品の用途の多様化に伴い、
特に、鉄塔、照明用ポール、ガードレール、種々
の仮設用架台、外板等では、従来の溶融亜鉛メツ
キ鋼のような金属色のものよりも周囲の環境に適
合して美観性を呈する着色溶融亜鉛メツキ鋼が要
望されるようになり、今後、建築、土木、電力通
信等のほかに、運輸、農業及び水産等の部門にお
いても着色溶融亜鉛メツキ鋼の巾広い需要が見込
まれる。
特に、鉄塔、照明用ポール、ガードレール、種々
の仮設用架台、外板等では、従来の溶融亜鉛メツ
キ鋼のような金属色のものよりも周囲の環境に適
合して美観性を呈する着色溶融亜鉛メツキ鋼が要
望されるようになり、今後、建築、土木、電力通
信等のほかに、運輸、農業及び水産等の部門にお
いても着色溶融亜鉛メツキ鋼の巾広い需要が見込
まれる。
而して、従来の溶融亜鉛メツキ鋼の着色法とし
ては、該メツキ鋼に塗装により着色することが主
として行われているが、溶融亜鉛メツキ鋼のメツ
キ被膜中のZnは活性なため、塗料の油分の構成
分である脂肪酸が徐々にアルカリ分解して亜鉛石
けんを形成するようになる。そのため、着色に用
いた塗料の皮膜がメツキ皮膜表面に付着せずに剥
離するに至る欠点がある。
ては、該メツキ鋼に塗装により着色することが主
として行われているが、溶融亜鉛メツキ鋼のメツ
キ被膜中のZnは活性なため、塗料の油分の構成
分である脂肪酸が徐々にアルカリ分解して亜鉛石
けんを形成するようになる。そのため、着色に用
いた塗料の皮膜がメツキ皮膜表面に付着せずに剥
離するに至る欠点がある。
したがつて、従来はこのような欠点を防ぐため
に、鉄鋼に溶融亜鉛を用いてメツキを施し、つい
で得られたメツキ鋼を大気中に１〜３週間暴露し
て上記メツキ皮膜上にさらにZn（OH）2、ZnO、
ZnCO3およびZnCl2等の腐食生成物を形成させ、
ついでメツキ鋼の表面をクリーニングした後、着
色のための塗装を施すという煩雑な操作を行うこ
とが余儀なくされている。
に、鉄鋼に溶融亜鉛を用いてメツキを施し、つい
で得られたメツキ鋼を大気中に１〜３週間暴露し
て上記メツキ皮膜上にさらにZn（OH）2、ZnO、
ZnCO3およびZnCl2等の腐食生成物を形成させ、
ついでメツキ鋼の表面をクリーニングした後、着
色のための塗装を施すという煩雑な操作を行うこ
とが余儀なくされている。
発明が解決しようとする課題
本発明者は、溶融亜鉛メツキ鋼の着色における
叙上の問題点に鑑みなされたものであつて、鉄鋼
材料に溶融亜鉛によるメツキと黄色の特定な色相
の着色を同時に形成するための着色メツキ方法を
提供することを課題とする。
叙上の問題点に鑑みなされたものであつて、鉄鋼
材料に溶融亜鉛によるメツキと黄色の特定な色相
の着色を同時に形成するための着色メツキ方法を
提供することを課題とする。
以下本発明を詳しく説明する。
発明の構成
本発明の特徴は、Ti0.2重量％〜0.5重量％及び
Mn0.05〜0.15重量％を含有する溶融メツキ用亜
鉛合金を用い、浴温度580〜600℃で鉄鋼母材にメ
ツキを施し、ついでこれを500〜520℃の温度の雰
囲気中で20〜30秒加熱した後、水冷もしくは温水
冷又は冷却ガスで冷却することにより、鉄鋼に黄
色に色相を呈する着色メツキを形成することにあ
る。
Mn0.05〜0.15重量％を含有する溶融メツキ用亜
鉛合金を用い、浴温度580〜600℃で鉄鋼母材にメ
ツキを施し、ついでこれを500〜520℃の温度の雰
囲気中で20〜30秒加熱した後、水冷もしくは温水
冷又は冷却ガスで冷却することにより、鉄鋼に黄
色に色相を呈する着色メツキを形成することにあ
る。
課題を解決するための手段
本発明において、溶融亜鉛合金に使用する亜鉛
地金としては、JISH2107に規定される主として
蒸留亜鉛地金１種（純度98.5％以上）、最純亜鉛
地金（純度99.99％以上）並びに特殊亜鉛地金が
例示し得、これらの亜鉛地金に不可避的に含まれ
る不純物は、例えば蒸留亜鉛地金１種では
Pb1.2wt％以下、Cd0.1wt％以下、Fe0.020wt％
以下であるが、本発明ではこれらの不純物の含量
が合計で1.5wt％未満の亜鉛地金を用いることが
好ましい。なお、これらの亜鉛地金のうち、蒸留
亜鉛地金は通常のフラツクスでメツキ可能であ
り、かつメツキ皮膜の色彩濃度も高くなるので実
用上好ましい。
地金としては、JISH2107に規定される主として
蒸留亜鉛地金１種（純度98.5％以上）、最純亜鉛
地金（純度99.99％以上）並びに特殊亜鉛地金が
例示し得、これらの亜鉛地金に不可避的に含まれ
る不純物は、例えば蒸留亜鉛地金１種では
Pb1.2wt％以下、Cd0.1wt％以下、Fe0.020wt％
以下であるが、本発明ではこれらの不純物の含量
が合計で1.5wt％未満の亜鉛地金を用いることが
好ましい。なお、これらの亜鉛地金のうち、蒸留
亜鉛地金は通常のフラツクスでメツキ可能であ
り、かつメツキ皮膜の色彩濃度も高くなるので実
用上好ましい。
本発明においては、上述したような亜鉛地金に
Ti0.2〜0.5重量％とMn0.05〜0.15重量％を添加、
含有させた溶融亜鉛合金の浴を用いメツキを行
う。なお、Tiを0.3重量％及びMnを0.1重量％含
有する溶融亜鉛合金の浴を用いることが特に好ま
しい。
Ti0.2〜0.5重量％とMn0.05〜0.15重量％を添加、
含有させた溶融亜鉛合金の浴を用いメツキを行
う。なお、Tiを0.3重量％及びMnを0.1重量％含
有する溶融亜鉛合金の浴を用いることが特に好ま
しい。
上記量のTi及びMnを含有させた溶融亜鉛合金
の浴を用いて黄色の着色メツキを形成するには、
該溶融亜鉛合金浴に、580〜600℃の浴温度で鉄鋼
母材を少くとも１分間浸漬し、次いで鉄鋼母材を
浴から引上げて500〜520℃の温度の雰囲気中（例
えば炉内）で20〜30秒間加熱した後、10秒程度水
冷して黄の色相を呈する酸化膜から成る着色メツ
キを形成する。
の浴を用いて黄色の着色メツキを形成するには、
該溶融亜鉛合金浴に、580〜600℃の浴温度で鉄鋼
母材を少くとも１分間浸漬し、次いで鉄鋼母材を
浴から引上げて500〜520℃の温度の雰囲気中（例
えば炉内）で20〜30秒間加熱した後、10秒程度水
冷して黄の色相を呈する酸化膜から成る着色メツ
キを形成する。
すなわち、黄色の色相を呈する着色メツキを形
成するには、上記特定の組成の溶融亜鉛合金浴を
用い上記条件下でメツキを行つた後、500〜520℃
の温度の雰囲気中で20〜30秒加熱することが特に
重要であつて、このメツキ後の加熱を上記範囲外
で行うと均一な黄色の色相が得られなくなる。例
えば、上記加熱時間が30秒を越えると色相は縁色
が混ざるようになつて、所望の黄色の着色メツキ
は得られなくなる。
成するには、上記特定の組成の溶融亜鉛合金浴を
用い上記条件下でメツキを行つた後、500〜520℃
の温度の雰囲気中で20〜30秒加熱することが特に
重要であつて、このメツキ後の加熱を上記範囲外
で行うと均一な黄色の色相が得られなくなる。例
えば、上記加熱時間が30秒を越えると色相は縁色
が混ざるようになつて、所望の黄色の着色メツキ
は得られなくなる。
発明の効果
以上述べたとおり、本発明に従つて特定な組成
の溶融亜鉛合金の浴を用いて特定条件下に鉄鋼母
材にメツキを行い、次いで加熱して水冷もしくは
温水冷することにより、均一な黄色の色相を呈す
るメツキを形成することができるので、用途によ
り美観上黄色の色彩を呈することが望まれる材料
や施設のための耐腐食性材料を提供でき、かつ得
られる着色メツキは耐食性にも優れているので、
本発明による着色メツキを施した鉄鋼製品は広範
囲な分野での用途に有効に供することができる。
の溶融亜鉛合金の浴を用いて特定条件下に鉄鋼母
材にメツキを行い、次いで加熱して水冷もしくは
温水冷することにより、均一な黄色の色相を呈す
るメツキを形成することができるので、用途によ
り美観上黄色の色彩を呈することが望まれる材料
や施設のための耐腐食性材料を提供でき、かつ得
られる着色メツキは耐食性にも優れているので、
本発明による着色メツキを施した鉄鋼製品は広範
囲な分野での用途に有効に供することができる。
以下実施例により本発明とその効果を具体的に
説明する。
説明する。
実施例
幅50mm、長さ100mm及び厚さ3.2mmの寸法のSS41
鋼板を80℃のアルカリ浴に30分間浸漬して脱脂を
行つた後、湯洗し、次いで10％の塩酸溶液で常温
に30分間浸漬して錆を除去した。
鋼板を80℃のアルカリ浴に30分間浸漬して脱脂を
行つた後、湯洗し、次いで10％の塩酸溶液で常温
に30分間浸漬して錆を除去した。
次に、この鋼板を湯洗後、35％のZnCl2−
NH4Cl溶液60℃に30秒間浸漬してフラツクス処
理を行つた。
NH4Cl溶液60℃に30秒間浸漬してフラツクス処
理を行つた。
このように前処理した鋼板を、0.3％Tiwt％−
0.1wt％Mn−Znの組成のメツキ浴に580〜600℃
の温度で１分間浸漬してメツキを施し、ついで浴
から引上げて500〜520℃の温度の炉内に20〜30秒
滞留させた後、炉内から取り出し、直ちに40〜60
℃の温水に10秒浸漬して温水冷を行つた。
0.1wt％Mn−Znの組成のメツキ浴に580〜600℃
の温度で１分間浸漬してメツキを施し、ついで浴
から引上げて500〜520℃の温度の炉内に20〜30秒
滞留させた後、炉内から取り出し、直ちに40〜60
℃の温水に10秒浸漬して温水冷を行つた。
このようにして得られた鋼板面には鮮やかな黄
色の色相を呈する酸化膜から成るメツキ層が形成
された。
色の色相を呈する酸化膜から成るメツキ層が形成
された。
得られた着色メツキ鋼板の試験片について塩水
噴霧による腐食試験を240時間にわたつて行つた
結果、腐食減量は48ｇ／m2であつた。
噴霧による腐食試験を240時間にわたつて行つた
結果、腐食減量は48ｇ／m2であつた。
因に、蒸留亜鉛地金を用いて溶融亜鉛メツキを
施した通常の鋼板では上記の腐食減量は120〜150
ｇ／m2に達する。
施した通常の鋼板では上記の腐食減量は120〜150
ｇ／m2に達する。
Claims (1)
- １ Ti0.2乃至0.5重量％及びMn0.05乃至0.15重量
％を含有する溶融メツキ用亜鉛合金を用い、浴温
度580乃至600℃で鉄鋼母材にメツキを施し、次い
でこれを500乃至520℃の温度の雰囲気中で20〜30
秒加熱した後、水冷もしくは温水冷又は冷却ガス
で冷却することを特徴とする鉄鋼に黄色の着色メ
ツキを形成する方法。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61278173A JPS63130756A (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | 黄色の着色メツキの形成方法 |
| US07/116,613 US5022937A (en) | 1986-11-21 | 1987-11-03 | Colored zinc coating |
| DE87117097T DE3787347T2 (de) | 1986-11-21 | 1987-11-19 | Gefärbte Zinkbeschichtung. |
| EP87117097A EP0269005B1 (en) | 1986-11-21 | 1987-11-19 | Colored zinc coating |
| KR1019870013074A KR920004502B1 (ko) | 1986-11-21 | 1987-11-20 | 착색아연 코우팅방법 |
| US07/694,750 US5141782A (en) | 1985-06-17 | 1991-05-02 | Colored zinc coating |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61278173A JPS63130756A (ja) | 1986-11-21 | 1986-11-21 | 黄色の着色メツキの形成方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63130756A JPS63130756A (ja) | 1988-06-02 |
| JPH0230376B2 true JPH0230376B2 (ja) | 1990-07-05 |
Family
ID=17593606
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61278173A Granted JPS63130756A (ja) | 1985-06-17 | 1986-11-21 | 黄色の着色メツキの形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63130756A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5198026A (en) * | 1989-04-27 | 1993-03-30 | Nippon Mining Co., Ltd. | Colored zinc powder, its method of production and method for producing colored article |
| JP2009280896A (ja) * | 2008-05-23 | 2009-12-03 | Kowa Industry Co Ltd | 管継手 |
| WO2023100349A1 (ja) * | 2021-12-03 | 2023-06-08 | 日本製鉄株式会社 | Ｚｎ系めっき鋼板 |
-
1986
- 1986-11-21 JP JP61278173A patent/JPS63130756A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63130756A (ja) | 1988-06-02 |
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