JPH02242979A - 皮革様シート状物の製造法 - Google Patents

皮革様シート状物の製造法

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JPH02242979A
JPH02242979A JP6468089A JP6468089A JPH02242979A JP H02242979 A JPH02242979 A JP H02242979A JP 6468089 A JP6468089 A JP 6468089A JP 6468089 A JP6468089 A JP 6468089A JP H02242979 A JPH02242979 A JP H02242979A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は反発性が小さく、柔軟で、手に触れた感覚がぬ
めり感を感する表面を有し、透気性、透湿性、表面強さ
、多孔構造の破壊に対する抵抗性の良好な皮革様シート
状物の製造法に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、ポリウレタンを主体とする重合体の多孔質表面層
を有する皮革様シート状物において、表面の物性を改良
することについては多くの提案がある。とりわけ、表面
の折れ皺形態、透気性、透湿性、反発性などの改良につ
いて、皮革様シート状物の構造と構成を主体に使用原料
、製造条件などを検討して来た。例えば、皮革様シート
状物の構造と構成の面からは、平均直径的20〜200
μmの蜂窩状多孔構造の多孔質表面を研削し、表皮(ス
キン層)を除去して露出表面の大部分の気泡直径が10
μm以上になるようにし、その気泡露出表面に重合体被
膜層を形成していわゆる銀面に仕上げた皮革様シート状
物が特公昭40−20273号公報、特公昭47−38
623号公報、特公昭54−963号公報に提案されて
いる。更に、本出願人は表面に孔の大きさが3〜100
μmのミクロホールを多数有する多孔質構造の表面層の
表面にポリウレタン溶液を塗布し、ミクロホールを整形
して微細孔に仕上げた表面にミクロホールを有する皮革
様シート状物を特公昭56−10345号公報、特公昭
56−10346号公報に提案している。
〈発明が解決しようとする課題〉 従来の皮革様シート状物が外観性能の改良、例えば、折
れ皺形態を天然皮革に類似させるとか、ドレープ性を改
良して見た目の重厚感を得るとか、また、性能的には透
気性、透湿性を高めることに検討の方向があった。しか
し、従来の皮革様シート状物は柔軟性であるが触感的に
はかさかさした乾いた手触りであった。そこで、ぬめり
感を持った柔軟な風合い、触感の皮革様シート状物とす
るために、柔軟剤や可塑剤あるいは風合い改良のための
油剤で処理することも行われているが、これらの処理剤
だけで処理した場合には処理剤特有のべとつきが生じた
り、長時間経過すると処理剤のブリードやポリウレタン
に好ましくない作用を及ぼすとかで、処理剤だけで触感
を改良することは好ましくない。
一方、従来の多孔質層あるいは非多孔質層を有する皮革
様シート状物の表面に、例えば、スキン層を除去せずに
柔軟な重合体あるいは柔軟な重合体と油脂などの処理剤
との組成物を塗布した場合には、表面の摩擦抵抗が大き
くなり、耐摩耗性が悪くなったり、あるいは耐熱性が低
下したりして好ましくないものとなる。更に、表面の型
押しによる賦型性が悪くなるなどの問題が生起する。
本発明は反発感が小さく、柔軟で、手で触れI;感覚が
タックのないぬめり感のある表面であって、表面の引っ
掻き強さ、摩耗強さ、表面層の破壊強さ、透気性、透湿
性などに優れ、更に、天然皮革に類似の表面および折れ
皺形態を有しており、見た目の重厚感、柔軟さを感する
視覚的性能を併せもった皮革様シート状物を提供するに
ある。
く課題を解決するだめの手段〉 本発明は、繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合体
を含有した基体層と弾性重合体を主体とした重合体の多
孔質層とからなる皮革様シート状物において、該皮革様
シート状物の多孔質層内部の微細多孔質部分を露出させ
た表面とした後、ポリウレタンおよび/またはアクリル
系樹脂の水系分散液、油脂、乳化剤、カゼイン水系分散
液あるいは水溶液からなる水系樹脂組成液〔I〕を塗布
し、乾燥することを特徴とする皮革様シート状物の製造
法である。
また、本発明は、繊維集合体に弾性重合体を主体とした
重合体を含有した基体層と弾性重合体を主体とした重合
体の多孔質層とからなる皮革様シート状物において、該
皮革様シート状物の多孔質層内部の微細多孔質部分を露
出させた表面とした後、ポリウレタンおよび/またはア
クリル系樹脂の水系分散液、油脂、乳化剤、カゼイン水
系分散液あるいは水溶液からなる水系樹脂組成液[1)
を塗布した後、アクリル系樹脂エマルジョンまたはポリ
ウレタンエマルジョンと硝化綿ラッカーの溶液との樹脂
組成液および油脂、乳化剤とからなる有機溶剤を含む樹
脂組成液C11)を塗布し、乾燥して塗膜層を形成させ
ることを特徴とする皮革様シート状物の製造法である。
すなわち、本発明は、普通繊維、極細繊維および/また
はその束状繊維、特殊多孔繊維などのいずれかの繊維で
作られた織布、編布あるいは繊維絡合不織布などの繊維
集合体に、ポリウレタン、アクリル系重合体、アクリロ
ニトリル・ブタジェン共重合体、スチレン・ブタジェン
共重合体などの合成ゴムなどの弾性重合体の群がら選ば
れた少なくとも1種類の弾性重合体を主体とした重合体
を含有させて得た、弾性重合体を主体とした重合体と繊
維集合体とからなる基体層。その基体層の一面にポリウ
レタン、可塑化ポリ塩化ビニルなど弾性重合体を主体と
した重合体の多孔質層を表面層としたシート状物を形成
し、皮革様シート状物の基材とし、この基材シート状物
の多孔質層表面のスキン層をサンドペーパーなどで研削
して、多孔質層内部の微細多孔質部分を露出させた表面
とする。しかる後、その露出した微細多孔質表面にポリ
ウレタンおよび/またはアクリル系樹脂の水系分散液、
油脂、乳化剤、カゼイン水系分散液あるいは水溶液から
なる樹脂組成液〔I〕を塗布し、乾燥して多孔質部分の
気孔壁面を主体に樹脂組成物処理剤を付与して皮革様シ
ート状物を製造するものである。
更に、上記のシート状物の多孔質層表面の多孔質部分の
気孔壁面を主体に樹脂組成物処理剤を付与した面に、ア
クリル系樹脂エマルジョンまたはポリウレタンエマルジ
ョンと硝化綿ラッカーの溶液との樹脂組成液および油脂
、乳化剤とからなる有機溶剤を含む樹脂組成液(n)を
塗布し、乾燥して塗膜層を形成させることによって皮革
様シート状物を製造するものである。
本発明で、仕上げ処理に使用するポリウレタンは、平均
分子量500〜2500のポリマージオール、例えば、
ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポリエ
ステルエーテルジオール、ポリカプロラクトンジオール
、ポリカーボネートジオールなどの群から選ばれた少な
くとも1種類のポリマージオールと、有機ポリイソシア
ネート、例えば、芳香族ジイソシアネート、芳香族トリ
イソシアネート、脂環族ジイソシアネート、環状基を有
する脂肪族ジイソシアネート、トリフェニルメタン4.
4’ 、4’−トリイソシアネートなどの群から選ばれ
た少なくとも1種類の有機ポリイソシアネートと、活性
水素原子を少なくとも2個有する低分子化合物を鎖伸長
剤として反応させて得たポリウレタンであり、このポリ
ウレタンは最終的に水系分散液として使用する。また、
アクリル系樹脂は、例えば、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸ブチル、メチルメタアクリル酸
エステルなどのアクリル第七ツマ−の少なくとも1種類
を重合して得たアクリル系樹脂、あるいはアクリル第七
ツマ−と他のビニル七ツマ−との共重合体であるアクリ
ル系樹脂である。このアクリル系樹脂は最終的には水系
分散液として使用する。
また、重合体の配合剤として配合する油脂としては、例
えば、ひまし油、あまに油、綿実油、けし油、桐油、ひ
まし油などの硬化油などの天然油脂、リシノール酸、ク
ルイン酸などの不飽和高級脂肪酸などから選ばれた1種
類の油脂であり、乳化剤としては、例えば、ノニオン系
界面活性剤、アニオン系界面活性剤などから選ばれた樹
脂、樹脂組成物および油脂等を乳化させ得る活性剤から
なる乳化剤である。それにカゼインの水溶液あるいは水
系分散液を配合して水系樹脂組成液CI、IIとする。
更に、水系樹脂組成液〔I〕には着色剤、例えば、無機
顔料、有機顔料、金属錯塩染料、酸性染料などから選ば
れた着色剤を添加しておくことも好ましい。そして、水
系樹脂組成液(1)の好ましい樹脂組成物は樹脂100
重量部に対して、油脂10〜40重量部、乳化剤1〜1
0重量部、カゼイン10〜50重量部、着色剤1〜20
重量部の範囲で配合した樹脂組成物である。また、必要
に応じて、例えば、光安定剤、酸化防止剤、充水剤、発
油剤等の添加剤から選ばれた添加剤を添加しておくこと
も良い。この樹脂組成物は見かけ上水系分散液として使
用するが、分散液には液の安定を損なわない範囲で少量
の有機溶剤、例えば、エーテル類、アルコール類、ケト
ン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、トル
エン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族炭化水素類など
の群から選ばれた有機溶剤を添加しておくことも良い。
水系分散液中の樹脂組成物の濃度は5〜30重量%の範
囲であり、樹脂組成物の濃度が小さいと塗布回数を多く
しないと目的の効果が得られない。
また、樹脂組成物の濃度が高いと十分に微細気孔内に浸
透しないので目的とする効果が十分に得られない。この
水系樹脂組成液〔I〕を多孔質表面に塗布する方法は、
例えば、割目を有するロール、平滑面ロールなどのロー
ルを用いて塗布するロール塗布法、スプレー塗布法、表
面接触法などの方法により塗布する。好ましい塗布方法
は、塗布の均一性や微細気孔内に浸透させ易いことなど
からロール塗布法である。塗布量は樹脂組成物として2
0〜100g/m”の範囲である。塗布量が少ないと十
分に目的が達せられないが、塗布量が多すぎると多孔質
の気孔が塞がってしまい透気性、透湿性等を低下させる
ほか、外観を損なうものとなる。
また、本発明の多孔質部分の気孔壁面を主体に樹脂組成
物を付与したシート状物の多孔質層表面には、更に表面
に塗膜層を付与してもよい。塗膜層を形成する樹脂組成
物は、アクリル系樹脂またはポリウレタンのエマルジョ
ンと硝化綿ラッカーの溶液との樹脂組成液を使用する。
アクリル系樹脂またはポリランタン(R)と硝化綿ラッ
カー(N)との樹脂混合比は重量比で(R)/(N)−
40/ a 。
〜20/80の範囲であり、この範囲を越えて硝化綿ラ
ッカーの量が少ないと、表面摩擦抵抗が大きくなる。一
方、硝化綿ラッカーの量が多くなると表面の触感が乾い
た状態のものになったり、塗布層の接着強力が弱くなる
などして好ましくない。
そして、この樹脂組成物に配合する油脂、乳化剤の配合
比は上記の多孔質部分の気孔に付与した水系樹脂組成液
〔I〕の組成物と同じ組成でよい。また、この樹脂組成
物は見かけ上、水系樹脂組成液(It)として使用して
も良いし、あるいは樹脂組成液の安定化を損なわず、か
つ多孔質構造を損なわない有機溶剤、例えば、シンナー
、エーテル類、アルコール類、酢酸エチル、酢酸ブチル
などのエステル類、トルエン、ベンゼン、キシレン、シ
クロヘキサン、シクロヘキサノン、ケトン類などの群か
ら選ばれた少なくとも1種類の有機溶剤を添加した樹脂
組成液(II)としておくことも良い。この、樹脂組成
液〔II〕中の樹脂組成物の濃度は5〜30重量%であ
り、この濃度範囲以外では十分に良好な塗膜層を形成す
ることが難しいとか、透気性、透湿性などが損なわれて
好ましくないものとなる。この樹脂組成液(n)の塗膜
層を形成させるために塗布する方法は、例えば、割目を
有するロール、平滑面ロールなどのロールを用いて塗布
するロール塗布法、スプレー塗布法、表面接触法などの
方法で塗布する。好ましい塗布方法は塗布の均一性や塗
膜の透気性、透湿性の高さの点からロール塗布法である
。樹脂組成液CIりの塗布量は樹脂組成物として20〜
50g/n”の範囲テある。
樹脂組成物の塗布量が少ないと、柔軟性を損なわずによ
り光沢のある平滑面に仕上げることが難しい。一方、塗
布量が多くなると透気性、透湿性が損なわれ、外観性能
としての折れ皺形態が悪いものとなる。また、この樹脂
組成物の塗布によって表面塗膜層を形成する場合、多孔
質層表面に内部気孔を露出させずに、あるいは多孔質層
内部気孔に十分な樹脂組成物〔I〕を付与しない状態で
、表面に樹脂組成物[11)の塗膜層を形成すると、後
で行う仕上げ処理で塗膜層が剥離するとか、十分なエン
ボシングが掛けられないとか、揉み皺が付かないとかの
好ましくないものとなる。
樹脂組成物(1)あるいは樹脂組成物〔I〕および(I
I)を付与して得たシート状物は、乾燥し、皮革様シー
ト状物としての仕上げ処理、例えば、エンボシング、揉
み柔軟化処理、表面の色調あるいは光沢調整などを行っ
て皮革様シート状物の製品を得る。
本発明で得た皮革様シート状物は、表面がタックのない
ぬめり感を有する触感であって、折れ皺形態およびドレ
ープ性が天然皮革に類似し、見た目の重厚感と色の深み
があり、かつ色調が濃く見えるものとなり、透気性、透
湿性で、表面層の圧縮抵抗、摩耗強度、引っ掻き抵抗な
どの表面性能に優れた皮革様シート状物となる。
本発明の皮革様シート状物は、スポーツシューズ、紳士
靴などの靴甲革、鞄、袋物、衣料、手袋などに、使用す
るのに適している。
〈実施例〉 次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明するが
、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。な
お、実施例中の部および%はことわりのない限り、重量
に関するものである。
実施例1 ポリエチレンテレフタレート極細繊維束状繊維の絡合不
織布に、青系着色剤を含むポリエステル系ポリウレタン
が多孔質状態で含有してなる基体層の一面に、ポリエス
テル/ポリエーテル系ポリウレタン組成溶液から湿式凝
固して得た平均厚さ0.35mmの多孔質表面層を形成
した基材シートを得た。この基材シートの多孔質表面層
の気泡構造は平均直径が120〜210μmの範囲にあ
り、表面に対してほぼ垂直方向に伸びた気泡が支配的に
存在してる見かけ密度的0.28g/cm”の表面層で
ある。
この基材シートの多孔質層表面をサンドペーパーでパフ
ィングしてスキン層を約0−08mmの厚さを除去して
多孔質層内部の気泡が露出した面とした。この気泡の露
出した表面に塗布する水系樹脂組成液(I)とし、アク
リル系樹脂エマルジョン(樹脂濃度45%)160部、
黒色顔料配合カゼイン水系分散液(カゼイン濃度30%
’)100部、ひまし油を主体とした植物油乳化液(植
物油濃度50%)30部、および水200部からなる水
系樹脂組成液〔I〕を調整した。この水系樹脂組成液[
’I]を多孔質層の内部気泡の露出した表面に、樹脂組
成物量(乾燥後の残留成分量)として80g/m2にな
る水系樹脂組成液量を開目ロールを用いたロール塗布法
により塗布し、乾燥して樹脂を付与したシート状物Aを
得た。このシート状物Aは樹脂組成物の大部分が多孔質
層内部の気泡面に付与されていた。次いで、樹脂組成物
を付与しI:多孔質層表面を梨地模様のエンボスロール
を用い、温度150℃で加熱エンボスを行って皮革様シ
ト状物に仕上げた。
得られた皮革様シート状物は表面がしっとりした触感で
あって、深みのある黒度を有し、透気度65秒/100
cc、透湿度1495 g/m”24hr、であった。
比較例1 実施例1の基材シートの多孔質層のスキン層を除去せず
に、実施例1で使用した水系樹脂組成液〔I〕を同様に
塗布して乾燥し、表面がアクリ・し系樹脂組成物の塗膜
層を形成したシート状物Bとし、同じ条件で加熱、1ン
ポスを行ったが、実施例1の条件では温度が高くて表面
塗膜層が剥離してしまい、エンボスが掛けられない。そ
のために、エンボス温度!10°Cに下げて加熱エンボ
スを行い、皮革様シート状物に仕上げた。得られた皮革
様シート状物は十分なエンボスが掛けられないために、
外観が悪く、透気度10分以上、透湿度375g101
2・24h乙と性能的には良くないものであった。
この皮革様シート状物でサッカーポ−ルを作り、サッカ
ーポールの蹴り状態を調べた。その結果、実施例1の皮
革様シート状物で作った靴はポールの蹴り性(目標方向
に飛球する)がよく、しかも靴の耐摩耗性が良°いもの
であり、長期にわたって使用できた。一方、比較例の皮
革様シート状物で作った靴は10回程度まではボールの
蹴り性が良いが、それ以上は表面の多孔質層が損傷して
しまった。
実施例2 実施例1の水系樹脂組成物(I)を付与したシト状物A
の多孔質層表面に塗膜層を形成させる樹脂組成液(n)
として、アクリル系樹脂エマルジョン(樹脂濃度45%
)40部、硝化綿ラッカー溶液(樹脂濃度30%)10
0部、ひまし油を主体としtこ植物油乳化液(植物油濃
度50%)30部、有機溶剤150部からなる樹脂組成
液(II)を調整した。この樹脂組成液〔II〕を多孔
質層表面に樹脂組成物量(乾燥後の残留組成分量)とし
て50g/m2になる樹脂組成液CIりを開目ロールを
用いたロール塗布法で塗布し、乾燥して塗膜層を形成し
た。次いで、多孔質層表面塗膜層面にカーフ調模様のエ
ンボスロールで加熱エンボスを行ってカーフ調の皮革様
シート状物を得た。この皮革様シート状物は更に揉み処
理して仕上げた。
得られた皮革様シート状物は柔軟な風合と、天然皮革様
の表面の折れ皺形態と触感であり、深みのある色相と見
た目の重厚感のあるものであった。
また、透気度335秒/100cc、透湿度975g/
′m2・24h乙と良好である。
実施例3 ナイロン−6繊維路合不織布に黒顔料で着色したポリエ
チレンアジペート・ポリオキシテトラメチレン混合ソフ
トセグメントでなるポリウレタンが多孔質状態で含有し
てなる基体層の一面にポリカプロラクトン・ポリオキシ
テトラメチレン混合ソフトセグメントでなるポリウレタ
ンの微多孔質表面層を付与した基材シートを用い、微多
孔質層の表面スキン層をサンドベーパーでパフィングし
て内部の気泡を露出した面とした。この気泡の露出した
面に塗布する水系樹脂組成液(I)として、ポリカーボ
ネート系ポリウレタンエマルジミン(tilt脂濃度4
0%)180部、黒色顔料配合カゼイン水系分散液(カ
ゼイン濃度30%)100部、植物油乳化液(植物油濃
度50%)30部、ヒンダードアミン系光安定剤1部お
よび水200部からなる水系樹脂組成液〔I〕を調整し
t;。この水系樹脂分散液〔I〕を気泡の露出した表面
層表面に樹脂組成物量(乾燥後の残留成分量)として6
5g/m2になる水系樹脂組成液量をロール塗布法で塗
布し、乾燥してシート状物Cを得た。このシート状物C
の表面をカーフ調模様のエンボスロールを用い、温度1
50°Cで加熱エンボスを行って皮革様シート状物に仕
上げた。
得られた皮革様シート状物は、表面がしっとりしたぬめ
り感と、深みのある照度を有し、透気度80秒/100
cc、透湿度1675 g/m”24hr、と良好な性
能であった。
実施例4 実施例3で得たシート状物Cの表面に塗膜層を形成させ
る樹脂組成液(II)として、ポリカーボネート系ポリ
ウレタン85部、ポリオキシエチレン系ポリウレタン1
5部のポリウレタン混合エマルジョン(樹脂濃度40%
)50部、硝化綿ラッカー溶液(樹脂濃度30%)10
0部、黒糸顔料2.5部、植物油乳化液(植物油濃度5
0%)30部、ヒンダードアミン系安定剤1.5部およ
び有機溶剤150部からなる樹脂組成液(n)を調整し
、この樹脂組成液(n)をシート状物Cの表面に樹脂組
成物量として(乾燥後の残留組成分量)とじて40g/
a+2になる樹脂組成液(II)をロール塗布法で塗布
し、乾燥して塗膜層を形成した。次いで、表面塗膜層面
に梨地模様のエンボスロールで加熱エンボスを行って皮
革様シート状物を得た。この皮革様シート状物は更に揉
み処理して仕上げた。
得られた皮革様シート状物は黒度があり、透湿度129
0g/n+”・24hr、であり、学振型平面摩耗試験
器による荷重500 g s回数1000回の摩耗試験
結果は1級(異状無し)である。
この皮革様シート状物はスポーツシューズ用として好適
の素材であった。
〈発明の効果〉 本発明の皮革様シートは、多孔質層表面がタックのない
ぬめり感を有する触感で、折れ皺形態およびドレープ性
が天゛然皮革に類似し、見た目の重厚感と色の深みがあ
り、かつ色調が濃く見えるものとなり、透気性、透湿性
が高く、表面の圧縮抵抗、摩耗強度、引っ掻き抵抗など
の表面性能に優れたものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合体を含
    有した基体層と弾性重合体を主体とした重合体の多孔質
    層とからなる皮革シート様状物において、該皮革様シー
    ト状物の多孔質層内部の微細多孔質部分を露出させた表
    面とした後、ポリウレタンおよび/またはアクリル系樹
    脂の水系分散液、油脂、乳化剤、カゼイン水系分散液あ
    るいは水溶液からなる水系樹脂組成液〔 I 〕を塗布し
    、乾燥することを特徴とする皮革様シート状物の製造法
  2. (2)繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合体を含
    有した基体層と弾性重合体を主体とした重合体の多孔質
    層とからなる皮革様シート状物において、該皮革様シー
    ト状物の多孔質層内部の微細多孔質部分を露出させた表
    面とした後、ポリウレタンおよび/またはアクリル系樹
    脂の水系分散液、油脂、乳化剤、カゼイン水系分散液あ
    るいは水溶液からなる水系樹脂組成液〔 I 〕を塗布し
    た後、アクリル系樹脂エマルジョンまたはポリウレタン
    エマルジョンと硝化綿ラツカーの溶液との樹脂組成液お
    よび油脂、乳化剤とからなる有機溶剤を含む樹脂組成液
    〔II〕を塗布し、乾燥して塗膜層を形成させることを特
    徴とする皮革様シート状物の製造法。
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