JP2813446B2 - ヌバック調立毛シート及びその製造方法 - Google Patents
ヌバック調立毛シート及びその製造方法Info
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- JP2813446B2 JP2813446B2 JP25990290A JP25990290A JP2813446B2 JP 2813446 B2 JP2813446 B2 JP 2813446B2 JP 25990290 A JP25990290 A JP 25990290A JP 25990290 A JP25990290 A JP 25990290A JP 2813446 B2 JP2813446 B2 JP 2813446B2
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Description
【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、手に触れた感触が天然皮革のような汗を吸
い込むようなサラッとした質感及び良好な吸汗性を有
し、天然皮革に類似した満た目の重厚感と色の深みがあ
り、かつマット調で濃く見え、更に、天然皮革のヌバッ
ク調の外観とタッチを有するヌバック調の立毛シートに
関するものである。
い込むようなサラッとした質感及び良好な吸汗性を有
し、天然皮革に類似した満た目の重厚感と色の深みがあ
り、かつマット調で濃く見え、更に、天然皮革のヌバッ
ク調の外観とタッチを有するヌバック調の立毛シートに
関するものである。
<従来の技術> 従来、ヌバック調の立毛シートとしては、 (1)合成重合体の溶液層を湿式凝固してあるいは合成
重合体を乾式発泡せしめて、多孔質スポンジ層とした後
表面のスキン層を研削除去して微細気孔の一部を露出さ
せたものが提案されている。また、 (2)織布、編布、不織布などの繊維集合体に弾性重合
体を付与した後、該表面をサンドペーパーなどによりバ
フィングして毛足を短く整毛したものが特公昭60−4347
5号公報、61−32432号公報などに提案されている。しか
し、これらはいずれにおいても、天然皮革でいうスエー
ドに近い外観及びタッチであり、天然皮革のヌバック調
の外観及びタッチとは程遠いものであった。
重合体を乾式発泡せしめて、多孔質スポンジ層とした後
表面のスキン層を研削除去して微細気孔の一部を露出さ
せたものが提案されている。また、 (2)織布、編布、不織布などの繊維集合体に弾性重合
体を付与した後、該表面をサンドペーパーなどによりバ
フィングして毛足を短く整毛したものが特公昭60−4347
5号公報、61−32432号公報などに提案されている。しか
し、これらはいずれにおいても、天然皮革でいうスエー
ドに近い外観及びタッチであり、天然皮革のヌバック調
の外観及びタッチとは程遠いものであった。
また、皮革様シートの被覆層へ天然皮革粉末やコラー
ゲンなどを混入して天然皮革類似の外観及び質感を再現
する試みも多数提案されている。例えば特公昭63−2364
4号公報、特公昭63−315677号公報等が挙げられる。こ
れらの皮革様シートは単に粒径の大きい皮革粉末やコラ
ーゲン粉末などを混入しているのみであり、その表面に
は繊維立毛が存在しないため、表面状態は天然皮革のヌ
バック調の外観及びタッチとは程遠いものであった。
ゲンなどを混入して天然皮革類似の外観及び質感を再現
する試みも多数提案されている。例えば特公昭63−2364
4号公報、特公昭63−315677号公報等が挙げられる。こ
れらの皮革様シートは単に粒径の大きい皮革粉末やコラ
ーゲン粉末などを混入しているのみであり、その表面に
は繊維立毛が存在しないため、表面状態は天然皮革のヌ
バック調の外観及びタッチとは程遠いものであった。
<発明が解決しようとする課題> 本発明は、良好な吸汗性を有し、天然皮革のもつサラ
ッとした質感と、天然皮革に類似のスムースでナチュラ
ルなタッチで見た目に重厚感と色の深みがあり、マット
調で濃く見える、天然皮革のヌバック調の外観とタッチ
を有する立毛シートを提供するものである。
ッとした質感と、天然皮革に類似のスムースでナチュラ
ルなタッチで見た目に重厚感と色の深みがあり、マット
調で濃く見える、天然皮革のヌバック調の外観とタッチ
を有する立毛シートを提供するものである。
<課題を解決するための手段> 本発明は、繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合
体を含有した繊維質シート表面に繊維立毛を有する立毛
シートにおいて、該立毛シートの表面部が主として非繊
維状で平均粒径10μm以下かつ見掛け嵩密度0.1〜0.3g/
cm3のコラーゲン粉末とポリウレタンを主体とした重合
体との混合物よりなり繊維立毛がないかあるいは少ない
領域と、主として繊維立毛よりなる領域とが混在した表
面であることを特徴とするヌバック調立毛シートであ
り、また、繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合体
を含有した繊維質シート表面に、非繊維状で平均粒径10
μm以下かつ見掛け嵩密度0.1〜0.3g/cm3のコラーゲン
粉末とポリウレタンを主体とした重合体との混合溶液又
は分散液を塗布し、エンボス加工し、次いで該表面を起
毛処理することを特徴とするヌバック調立毛シートの製
造方法である。
体を含有した繊維質シート表面に繊維立毛を有する立毛
シートにおいて、該立毛シートの表面部が主として非繊
維状で平均粒径10μm以下かつ見掛け嵩密度0.1〜0.3g/
cm3のコラーゲン粉末とポリウレタンを主体とした重合
体との混合物よりなり繊維立毛がないかあるいは少ない
領域と、主として繊維立毛よりなる領域とが混在した表
面であることを特徴とするヌバック調立毛シートであ
り、また、繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合体
を含有した繊維質シート表面に、非繊維状で平均粒径10
μm以下かつ見掛け嵩密度0.1〜0.3g/cm3のコラーゲン
粉末とポリウレタンを主体とした重合体との混合溶液又
は分散液を塗布し、エンボス加工し、次いで該表面を起
毛処理することを特徴とするヌバック調立毛シートの製
造方法である。
本発明における繊維集合体とは、普通繊維、極細繊維
および/またはその束状繊維、特殊多孔繊維などのいず
れかの繊維で作られた織布、編布あるいは繊維絡合不織
布などの繊維を主体とするシート状物質であり、特にこ
れが不織布であるときが好ましい。不織布は、繊維ウエ
ブをニードルパンチや高速流体流等により三次元絡合し
て用いられる。用いる繊維としては、例えば、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリオレフ
ィン、ポリビニルアルコールなどの合成繊維、再生セル
ロースなどの化学繊維、天然繊維、あるいは特殊形態の
繊維、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリ
ロニトリルなどの極細繊維あるいは少なくとも1成分を
溶解除去するこにより極細繊維束状繊維や特殊多孔繊維
などに変成することのできる多成分繊維から選ばれた繊
維が用いられる。特に、本発明においては立毛を構成す
る繊維が0.5dr以下、好ましくは0.3〜0.0001drの範囲の
極細繊維であることが良い。該極細繊維は、少なくとも
2種の互いに異なる性質を有する重合体を溶融前に混合
あるいは溶融後合流させ複合紡糸法等により海島型繊維
等の多成分繊維を形成し、繊維集合体とした後、該繊維
の少なくとも1成分を除去することにより容易に得られ
る。又、他の方法としては該繊維を機械的あるいは化学
的作用により割裂処理することによっても得られる。
および/またはその束状繊維、特殊多孔繊維などのいず
れかの繊維で作られた織布、編布あるいは繊維絡合不織
布などの繊維を主体とするシート状物質であり、特にこ
れが不織布であるときが好ましい。不織布は、繊維ウエ
ブをニードルパンチや高速流体流等により三次元絡合し
て用いられる。用いる繊維としては、例えば、ポリエス
テル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリオレフ
ィン、ポリビニルアルコールなどの合成繊維、再生セル
ロースなどの化学繊維、天然繊維、あるいは特殊形態の
繊維、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリ
ロニトリルなどの極細繊維あるいは少なくとも1成分を
溶解除去するこにより極細繊維束状繊維や特殊多孔繊維
などに変成することのできる多成分繊維から選ばれた繊
維が用いられる。特に、本発明においては立毛を構成す
る繊維が0.5dr以下、好ましくは0.3〜0.0001drの範囲の
極細繊維であることが良い。該極細繊維は、少なくとも
2種の互いに異なる性質を有する重合体を溶融前に混合
あるいは溶融後合流させ複合紡糸法等により海島型繊維
等の多成分繊維を形成し、繊維集合体とした後、該繊維
の少なくとも1成分を除去することにより容易に得られ
る。又、他の方法としては該繊維を機械的あるいは化学
的作用により割裂処理することによっても得られる。
繊維集合体には、ポリウレタン、アクリル系重合体、
アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、スチレン・ブ
タジエン共重合体などの合成ゴムなどの弾性重合体の群
から選ばれた少なくとも1種類の弾性重合体を主体とし
た重合体を含有させて繊維質シートとする。弾性重合体
を主体とした重合体を含有せしめる方法は重合体のエマ
ルジョン、溶液のいずれでも良い。また、重合体を凝固
沈積せしめる方法も乾式法、湿式法などいずれの方法で
も採用できるが、得られる立毛シートの柔軟性と充実感
のバランスの点で弾性重合体の溶剤と非溶剤の混合溶液
中で多孔質構造に凝固させる湿式凝固法が優れている。
アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、スチレン・ブ
タジエン共重合体などの合成ゴムなどの弾性重合体の群
から選ばれた少なくとも1種類の弾性重合体を主体とし
た重合体を含有させて繊維質シートとする。弾性重合体
を主体とした重合体を含有せしめる方法は重合体のエマ
ルジョン、溶液のいずれでも良い。また、重合体を凝固
沈積せしめる方法も乾式法、湿式法などいずれの方法で
も採用できるが、得られる立毛シートの柔軟性と充実感
のバランスの点で弾性重合体の溶剤と非溶剤の混合溶液
中で多孔質構造に凝固させる湿式凝固法が優れている。
構成繊維として多成分繊維を用いたときは、上記弾性
重合体を主体とした重合体を含浸・凝固する前、又は含
浸・凝固した後で多成分繊維の1成分の溶剤あるいは分
解剤等により処理して極細繊維又はその束に変成する。
重合体を主体とした重合体を含浸・凝固する前、又は含
浸・凝固した後で多成分繊維の1成分の溶剤あるいは分
解剤等により処理して極細繊維又はその束に変成する。
本発明で使用するコラーゲンは、動物の皮膚、骨、腱
を酵素などにより処理精製し、高分子状のコラーゲン繊
維を抽出し、コラーゲン繊維間に架橋反応させた後粉砕
して得られる平均粒径2〜10μm、見掛け嵩密度0.1〜
0.3g/mc3であり、好ましくは最密充填嵩密度0.4〜0.6g/
cm3の非繊維状のコラーゲン粉末であり、例えば昭和電
工製のCX240やCX260などが上げられる。該コラーゲンの
平均粒径が10μmより大きいと表面にザラツキ感が出て
徽目の細かいスムースな面が得られず、天然皮革様のス
ムースでナチュラルなタッチが得られない。また、見掛
密度が0.3g/cm3より大きくなると、コラーゲン粒子の嵩
高さが小さくなり手に触れた感触が天然皮革のような汗
を吸い込むようなサラッとした質感及び良好な吸汗性が
なくなり、ヌバック調の外観とタッチが得られにくく耐
久性も低下する。また、見掛け嵩密度が0.1g/cm3より小
さくなると、コラーゲン粒子の強度が小さくなり塗膜強
度が小さくなる。従って、天然皮革の触感とスムースな
仕上げ面を得るためには、コラーゲンの平均粒径が10μ
m以下、見掛け嵩密度が0.1〜0.3g/c3の範囲が好まし
い。尚、本発明において、見掛け嵩密度はJIS K 6721に
より求めたものである。
を酵素などにより処理精製し、高分子状のコラーゲン繊
維を抽出し、コラーゲン繊維間に架橋反応させた後粉砕
して得られる平均粒径2〜10μm、見掛け嵩密度0.1〜
0.3g/mc3であり、好ましくは最密充填嵩密度0.4〜0.6g/
cm3の非繊維状のコラーゲン粉末であり、例えば昭和電
工製のCX240やCX260などが上げられる。該コラーゲンの
平均粒径が10μmより大きいと表面にザラツキ感が出て
徽目の細かいスムースな面が得られず、天然皮革様のス
ムースでナチュラルなタッチが得られない。また、見掛
密度が0.3g/cm3より大きくなると、コラーゲン粒子の嵩
高さが小さくなり手に触れた感触が天然皮革のような汗
を吸い込むようなサラッとした質感及び良好な吸汗性が
なくなり、ヌバック調の外観とタッチが得られにくく耐
久性も低下する。また、見掛け嵩密度が0.1g/cm3より小
さくなると、コラーゲン粒子の強度が小さくなり塗膜強
度が小さくなる。従って、天然皮革の触感とスムースな
仕上げ面を得るためには、コラーゲンの平均粒径が10μ
m以下、見掛け嵩密度が0.1〜0.3g/c3の範囲が好まし
い。尚、本発明において、見掛け嵩密度はJIS K 6721に
より求めたものである。
該コラーゲン粉末とポリウレタンを主体とした重合体
の重量比は1:1〜2:1の範囲である。コラーゲン粉末の量
が少なくなるとコラーゲンの特徴である吸汗性やサラッ
としたタッチが得られず、また、逆にコラーゲンの量が
多くなるとコラーゲン粉末が重合体により十分固定出来
ず、皮膜強度が低下するとともに風合いも悪くなる。
の重量比は1:1〜2:1の範囲である。コラーゲン粉末の量
が少なくなるとコラーゲンの特徴である吸汗性やサラッ
としたタッチが得られず、また、逆にコラーゲンの量が
多くなるとコラーゲン粉末が重合体により十分固定出来
ず、皮膜強度が低下するとともに風合いも悪くなる。
本発明で、コラーゲン粉末と混合するポリウレタン
は、平均分子量500〜2500のポリマージオール、例え
ば、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポ
リエステルエーテルジオール、ポリカプロラクトンジオ
ール、ポリカーボネートジオールなどの群から選ばれた
少なくとも1種類のポリマージオールと、有機ポリイソ
シアネート、例えば、芳香族ジイソシアネート、芳香族
トリイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、環状基
を有する脂肪族ジイソシアネート、トリフエニルメタン
4,4′,4″−トリイソシアネートなどの群から選ばれた
少なくとも1種類の有機ポリイソシアネートと、活性水
素原子を少なくとも2個有する低分子化合物を鎖伸長剤
として反応させて得たポリウレタンである。該ポリウレ
タンは、立毛シートの風合いを損ねないため100%モジ
ュラスが20〜60kg/cm2の柔らかいものが好ましい。
は、平均分子量500〜2500のポリマージオール、例え
ば、ポリエステルジオール、ポリエーテルジオール、ポ
リエステルエーテルジオール、ポリカプロラクトンジオ
ール、ポリカーボネートジオールなどの群から選ばれた
少なくとも1種類のポリマージオールと、有機ポリイソ
シアネート、例えば、芳香族ジイソシアネート、芳香族
トリイソシアネート、脂環族ジイソシアネート、環状基
を有する脂肪族ジイソシアネート、トリフエニルメタン
4,4′,4″−トリイソシアネートなどの群から選ばれた
少なくとも1種類の有機ポリイソシアネートと、活性水
素原子を少なくとも2個有する低分子化合物を鎖伸長剤
として反応させて得たポリウレタンである。該ポリウレ
タンは、立毛シートの風合いを損ねないため100%モジ
ュラスが20〜60kg/cm2の柔らかいものが好ましい。
コラーゲンとポリウレタンを主体とした重合体の組成
物は重合体の溶液にコラーゲンが分散した分散液として
表面に塗布する。塗布液には目的に応じて染料や顔料な
どの着色剤、安定剤、帯電防止剤、平滑剤などを添加し
て用いる。塗布する方法は、例えば、刻目を有するロー
ル、平滑面ロールなどのロールを用いて塗布するロール
塗布法、スプレー塗布法、表面接触法などの方法で塗布
する。好ましい塗布方法は塗布の均一性の展からロール
塗布法である。
物は重合体の溶液にコラーゲンが分散した分散液として
表面に塗布する。塗布液には目的に応じて染料や顔料な
どの着色剤、安定剤、帯電防止剤、平滑剤などを添加し
て用いる。塗布する方法は、例えば、刻目を有するロー
ル、平滑面ロールなどのロールを用いて塗布するロール
塗布法、スプレー塗布法、表面接触法などの方法で塗布
する。好ましい塗布方法は塗布の均一性の展からロール
塗布法である。
塗布量は、乾燥コラーゲンの重量にして3〜30g/m2、
好ましくは5〜15g/m2の範囲である。コラーゲンの塗布
量が3g/m2より少ないと表面全体がコラーゲン粉末で覆
われないため、全体が徽目細かいマット調の表面となら
ず、また、サラッとしたタッチも得られない。コラーゲ
ンの塗布量が多いと外観はさほど悪化はしないものの皮
膜強度が低下し、コラーゲン粉末が脱落し易く耐久性に
劣るものとなる。
好ましくは5〜15g/m2の範囲である。コラーゲンの塗布
量が3g/m2より少ないと表面全体がコラーゲン粉末で覆
われないため、全体が徽目細かいマット調の表面となら
ず、また、サラッとしたタッチも得られない。コラーゲ
ンの塗布量が多いと外観はさほど悪化はしないものの皮
膜強度が低下し、コラーゲン粉末が脱落し易く耐久性に
劣るものとなる。
コラーゲン粉末とポリウレタンを主体とした重合体の
組成液を塗布する繊維質シートの表面は、起毛された面
あるいは起毛されていない面のいずれであっても本願発
明のヌバック調立毛シートが得られる。しかし、より良
好なヌバック感を得るためには、該組成液の塗布前にあ
らかじめ起毛処理することにより繊維立毛表面としてお
くことが好ましい。
組成液を塗布する繊維質シートの表面は、起毛された面
あるいは起毛されていない面のいずれであっても本願発
明のヌバック調立毛シートが得られる。しかし、より良
好なヌバック感を得るためには、該組成液の塗布前にあ
らかじめ起毛処理することにより繊維立毛表面としてお
くことが好ましい。
組成液を塗布する前の起毛処理の方法としては従来公
知の方法により行うことができ、サンドペーパー、サン
ドクロス、サンドネット、サンドロール、ブラシ、針
布、砥石などにより処理することができる。均一な立毛
が得られ易い点ではサンドペーパーを用いることが好ま
しい。
知の方法により行うことができ、サンドペーパー、サン
ドクロス、サンドネット、サンドロール、ブラシ、針
布、砥石などにより処理することができる。均一な立毛
が得られ易い点ではサンドペーパーを用いることが好ま
しい。
コラーゲン粉末とポリウレタンを主体とした重合体の
組成液を塗布した表面は、一見スムースな表面となる
が、電子顕微鏡等により拡大観察すると表面は平滑面で
はなく、ほぼ全面に亙ってコラーゲン粉末に由来する微
細な凹凸が観察される。この微細な凹凸は本発明のヌバ
ック調シートのタッチ、見た目の重厚感や色の深みにと
って重要なものであり、コラーゲン粉末に対してポリウ
レタンを主体とした重合体の比率が高く凹凸の谷が重合
体によって殆ど埋まってしまったようなものはタッチや
見た目の重厚感に劣るものとなる。
組成液を塗布した表面は、一見スムースな表面となる
が、電子顕微鏡等により拡大観察すると表面は平滑面で
はなく、ほぼ全面に亙ってコラーゲン粉末に由来する微
細な凹凸が観察される。この微細な凹凸は本発明のヌバ
ック調シートのタッチ、見た目の重厚感や色の深みにと
って重要なものであり、コラーゲン粉末に対してポリウ
レタンを主体とした重合体の比率が高く凹凸の谷が重合
体によって殆ど埋まってしまったようなものはタッチや
見た目の重厚感に劣るものとなる。
コラーゲン粉末と重合体の組成液を塗布乾燥したシー
ト表面に起毛処理を行う。組成液塗布後の起毛処理は、
表面全体を均一に起毛処理するのではなく、繊維立毛部
と立毛の殆どないコラーゲン塗布部とが混在した表面と
することであり、エンボン加工や揉み処理等により表面
に凹凸模様を付与した後、表面に起毛処理を行うことが
好ましい。この繊維立毛部と非立毛部は模様状に明確に
区分けされておらず、混然一体となって混じりあってい
る状態がより天然皮革に類似したヌバック感を得るうえ
で好ましい。
ト表面に起毛処理を行う。組成液塗布後の起毛処理は、
表面全体を均一に起毛処理するのではなく、繊維立毛部
と立毛の殆どないコラーゲン塗布部とが混在した表面と
することであり、エンボン加工や揉み処理等により表面
に凹凸模様を付与した後、表面に起毛処理を行うことが
好ましい。この繊維立毛部と非立毛部は模様状に明確に
区分けされておらず、混然一体となって混じりあってい
る状態がより天然皮革に類似したヌバック感を得るうえ
で好ましい。
組成液塗布後の起毛の方法は、塗布前の起毛と同様に
サンドペーパー、サンドクロス、サンドネット、サンド
ロール、ブラシ、針布、砥石などにより処理することが
できるが、表面に付与したコラーゲン粉末を全て研削除
去するような強い条件で起毛することは避けなければな
らず、あらかじめ起毛した表面にコラーゲン組成液を付
与した場合には作用の緩やかなサンドペーパーやブラシ
などを用いて軽く起毛または整毛することが好ましい。
サンドペーパー、サンドクロス、サンドネット、サンド
ロール、ブラシ、針布、砥石などにより処理することが
できるが、表面に付与したコラーゲン粉末を全て研削除
去するような強い条件で起毛することは避けなければな
らず、あらかじめ起毛した表面にコラーゲン組成液を付
与した場合には作用の緩やかなサンドペーパーやブラシ
などを用いて軽く起毛または整毛することが好ましい。
本発明のヌバック調立毛シートの製造において、上記
の工程の任意の段階において通常の染色処理、揉み処
理、帯電防止剤、柔軟化剤等の各種処理剤による処理を
行うことが出来る。コラーゲン組成液塗布後に染色処理
すると、コラーゲンが染色され、色の深みが増し特に好
ましい。染色方法は、金属錯塩染料、酸性染料、分散染
料などを使用して、ウインス染色法、ジッガー染色法、
高温高圧染色法(サーキュラー)などにより染色する。
の工程の任意の段階において通常の染色処理、揉み処
理、帯電防止剤、柔軟化剤等の各種処理剤による処理を
行うことが出来る。コラーゲン組成液塗布後に染色処理
すると、コラーゲンが染色され、色の深みが増し特に好
ましい。染色方法は、金属錯塩染料、酸性染料、分散染
料などを使用して、ウインス染色法、ジッガー染色法、
高温高圧染色法(サーキュラー)などにより染色する。
本発明で得た立毛シートは、良好な吸汗性を有し、天
然皮革のもつサラッとした質感と、天然皮革に類似のス
ムースでナチュラルなタッチで見た目に重厚感と色の深
みがあり、マット調で濃く見える、天然皮革のヌバック
調の外観とタッチを有する立毛シートとなる。
然皮革のもつサラッとした質感と、天然皮革に類似のス
ムースでナチュラルなタッチで見た目に重厚感と色の深
みがあり、マット調で濃く見える、天然皮革のヌバック
調の外観とタッチを有する立毛シートとなる。
本発明の立毛シートは、スポーツシューズ、紳士婦人
靴などの靴甲革、ライニング材、ストッパー材及び鞄、
袋物、衣料、手袋などに使用するのに適している。
靴などの靴甲革、ライニング材、ストッパー材及び鞄、
袋物、衣料、手袋などに使用するのに適している。
<実施例> 次に、本発明の実施態様を具体的な実施例で説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部および%はことわりのない限り、重
量に関するものである。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
なお、実施例中の部および%はことわりのない限り、重
量に関するものである。
実施例1 繊維質シートとして、6−ナイロンを分散媒成分、ポ
リエチレンを分散成分とする多成分繊維の絡合不織布
に、青糸着色剤を含むポリエチレンアジペート系ポリウ
レタンの20%DMF溶液を含浸し、40%DMF水溶液中で凝固
後ポリエチレンを溶解除去して得た極細繊維束状繊維の
不織布にポリウレタンが多孔質状態で含有してなるシー
トを用いた。この繊維質シートの表面に、サンドペーパ
ーにより起毛処理を行い繊維立毛表面とした。この繊維
立毛表面にポリエステル−エーテル系ポリウレタンの30
%DMF溶液100部に、平均粒系7μm、見掛け嵩密度0.2g
/cm3のコラーゲン粉末40部を添加した組成液をグラビア
ロールを用いたロール塗布法により20g/m2となるように
塗布し乾燥した。次いで、表面塗膜層面に梨地模様のエ
ンボスロールで加熱エンボスを行って皮革様シート状物
を得た。
リエチレンを分散成分とする多成分繊維の絡合不織布
に、青糸着色剤を含むポリエチレンアジペート系ポリウ
レタンの20%DMF溶液を含浸し、40%DMF水溶液中で凝固
後ポリエチレンを溶解除去して得た極細繊維束状繊維の
不織布にポリウレタンが多孔質状態で含有してなるシー
トを用いた。この繊維質シートの表面に、サンドペーパ
ーにより起毛処理を行い繊維立毛表面とした。この繊維
立毛表面にポリエステル−エーテル系ポリウレタンの30
%DMF溶液100部に、平均粒系7μm、見掛け嵩密度0.2g
/cm3のコラーゲン粉末40部を添加した組成液をグラビア
ロールを用いたロール塗布法により20g/m2となるように
塗布し乾燥した。次いで、表面塗膜層面に梨地模様のエ
ンボスロールで加熱エンボスを行って皮革様シート状物
を得た。
この皮革様シート状物をウインス染色法にて染色した
後サンドペーパーで軽くバフィングを行い更に揉み処理
して仕上げて立毛シートを得た。
後サンドペーパーで軽くバフィングを行い更に揉み処理
して仕上げて立毛シートを得た。
得られた立毛シートは良好な吸汗性を有し、天然皮革
のもつサラッとした質感と天然皮革に類似のスムースで
ナチュラルなタッチを有しており、更に天然皮革のヌバ
ック調の外観とタッチに非常に類似したものであった。
のもつサラッとした質感と天然皮革に類似のスムースで
ナチュラルなタッチを有しており、更に天然皮革のヌバ
ック調の外観とタッチに非常に類似したものであった。
この立毛シートはスポーツシューズ、紳士婦人靴など
の靴甲革、ライニング材、ストッパー材、及び鞄、袋
物、衣料用として好適の素材であった。
の靴甲革、ライニング材、ストッパー材、及び鞄、袋
物、衣料用として好適の素材であった。
実施例2〜4、比較例1〜5 実施例1においてポリウレタン溶液に添加するコラー
ゲン粉末の量と組成液の塗布量を変えて同様に立毛シー
トを得た。コラーゲン粉末添加量、組成液塗布量と得ら
れた立毛シートの性状を表1に示した。
ゲン粉末の量と組成液の塗布量を変えて同様に立毛シー
トを得た。コラーゲン粉末添加量、組成液塗布量と得ら
れた立毛シートの性状を表1に示した。
本発明に係る立毛シートは良好な吸汗性を有し、天然
皮革のもつサラッとした質感と天然皮革に類似のスムー
スでナチュラルなタッチを有しており、更に天然皮革の
ヌバック調の外観とタッチに非常に類似したものであっ
た。
皮革のもつサラッとした質感と天然皮革に類似のスムー
スでナチュラルなタッチを有しており、更に天然皮革の
ヌバック調の外観とタッチに非常に類似したものであっ
た。
本発明の立毛シートは吸汗性、質感、タッチなどに劣
るものであった。
るものであった。
比較例1の立毛シートは従来の立毛スエードと同じも
のであり、天然皮革のサラッとした質感や吸汗性に欠
け、スエードに近い外観とタッチでありヌバック調とは
程遠いものであった。また、 比較例5の立毛シートは、コラーゲンの平均粒径が大
きいため表面のザラツキ管が大きく、天然皮革のもつサ
ラッとした質感に欠けるもので、また、ヌバック調の外
観とは大きく異なったものであった。
のであり、天然皮革のサラッとした質感や吸汗性に欠
け、スエードに近い外観とタッチでありヌバック調とは
程遠いものであった。また、 比較例5の立毛シートは、コラーゲンの平均粒径が大
きいため表面のザラツキ管が大きく、天然皮革のもつサ
ラッとした質感に欠けるもので、また、ヌバック調の外
観とは大きく異なったものであった。
実施例5 繊維質シートとして、ポリエチレンテレフタレートを
分散成分、ポリエチレンを分散媒成分とする多成分繊維
の絡合不織布に、ポリエチレンアジペート系ポリウレタ
ンの20%ジメチルホルムアミド(DMF)溶液を含浸し、4
0%DMF水溶液中で凝固後、ポリエチレンを溶解除去して
得た極細繊維束状繊維の不織布にポリウレタンが多孔質
状態で含有してなるシートを得た。この繊維質シートの
表面に、ポリエステル系ポリウレタンの30%DMF溶液100
部に平均粒径5μm、見掛け嵩密度0.25g/cm3のコラー
ゲン粉末50部を添加した組成液をグラビアロールを用い
たロール塗布法により20g/m2となるよう塗布し乾燥し
た。次いで、梨地模様のエンボスロールを用い、温度15
0℃で加熱エンボスを行い、高温高圧法により染色した
後、サンドペーパーで軽くバフィングして揉み処理を行
って立毛シートに仕上げた。
分散成分、ポリエチレンを分散媒成分とする多成分繊維
の絡合不織布に、ポリエチレンアジペート系ポリウレタ
ンの20%ジメチルホルムアミド(DMF)溶液を含浸し、4
0%DMF水溶液中で凝固後、ポリエチレンを溶解除去して
得た極細繊維束状繊維の不織布にポリウレタンが多孔質
状態で含有してなるシートを得た。この繊維質シートの
表面に、ポリエステル系ポリウレタンの30%DMF溶液100
部に平均粒径5μm、見掛け嵩密度0.25g/cm3のコラー
ゲン粉末50部を添加した組成液をグラビアロールを用い
たロール塗布法により20g/m2となるよう塗布し乾燥し
た。次いで、梨地模様のエンボスロールを用い、温度15
0℃で加熱エンボスを行い、高温高圧法により染色した
後、サンドペーパーで軽くバフィングして揉み処理を行
って立毛シートに仕上げた。
得られた立毛シートは適度の腰があり、表面がヌバッ
ク調でサラッとした感触を有するものであり、スポーツ
シューズ及び紳士婦人靴を製作したところ、いずれも賦
型性及び保形性に優れヌバック感と色調とがバランスよ
く調和して商品価値の高いものであった。
ク調でサラッとした感触を有するものであり、スポーツ
シューズ及び紳士婦人靴を製作したところ、いずれも賦
型性及び保形性に優れヌバック感と色調とがバランスよ
く調和して商品価値の高いものであった。
<発明の効果> 本発明の立毛シートは、良好な吸汗性を有し、天然皮
革のもつサラッとした質感と、天然皮革に類似のスムー
スでナチュラルなタッチで見た目に重厚感と色の深みが
あり、マット調で色調が濃く見える、天然皮革のヌバッ
ク調の外観とタッチを有する立毛シートである。
革のもつサラッとした質感と、天然皮革に類似のスムー
スでナチュラルなタッチで見た目に重厚感と色の深みが
あり、マット調で色調が濃く見える、天然皮革のヌバッ
ク調の外観とタッチを有する立毛シートである。
Claims (3)
- 【請求項1】繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合
体を含有した繊維質シート表面に繊維立毛を有する立毛
シートにおいて、該立毛シートの表面部が主として非繊
維状で平均粒径10μm以下かつ見掛け嵩密度0.1〜0.3g/
cm3のコラーゲン粉末とポリウレタンを主体とした重合
体との混合物よりなり繊維立毛がないかあるいは少ない
領域と、主として繊維立毛よりなる領域とが混在した表
面であることを特徴とするヌバック調立毛シート。 - 【請求項2】繊維集合体に弾性重合体を主体とした重合
体を含有した繊維質シート表面に、非繊維状で平均粒径
10μm以下かつ見掛け嵩密度0.1〜0.3g/cm3のコラーゲ
ン粉末とポリウレタンを主体とした重合体との組成液を
塗布し、エンボス加工し、次いで該表面を起毛処理する
ことを特徴とするヌバック調立毛シートの製造方法。 - 【請求項3】繊維質シート表面に繊維立毛を形成した
後、組成液を塗布する第(2)項記載のヌバック調立毛
シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25990290A JP2813446B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | ヌバック調立毛シート及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25990290A JP2813446B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | ヌバック調立毛シート及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04136280A JPH04136280A (ja) | 1992-05-11 |
JP2813446B2 true JP2813446B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=17340526
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25990290A Expired - Fee Related JP2813446B2 (ja) | 1990-09-27 | 1990-09-27 | ヌバック調立毛シート及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2813446B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107164970A (zh) * | 2017-06-15 | 2017-09-15 | 泉州众信超纤科技股份有限公司 | 胶原蛋白复合宝岛绒面超纤皮及其制备工艺 |
JP7211785B2 (ja) * | 2018-12-07 | 2023-01-24 | 株式会社クラレ | 人工皮革及びその製造方法 |
-
1990
- 1990-09-27 JP JP25990290A patent/JP2813446B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04136280A (ja) | 1992-05-11 |
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Legal Events
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