JPH02219498A - インバータの電流制御装置 - Google Patents

インバータの電流制御装置

Info

Publication number
JPH02219498A
JPH02219498A JP1037136A JP3713689A JPH02219498A JP H02219498 A JPH02219498 A JP H02219498A JP 1037136 A JP1037136 A JP 1037136A JP 3713689 A JP3713689 A JP 3713689A JP H02219498 A JPH02219498 A JP H02219498A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
axis current
polarity
control
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1037136A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiro Asano
勝宏 浅野
Yuzuru Tsunehiro
常廣 譲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Central R&D Labs Inc
Priority to JP1037136A priority Critical patent/JPH02219498A/ja
Priority to US07/475,310 priority patent/US5038092A/en
Publication of JPH02219498A publication Critical patent/JPH02219498A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02MAPPARATUS FOR CONVERSION BETWEEN AC AND AC, BETWEEN AC AND DC, OR BETWEEN DC AND DC, AND FOR USE WITH MAINS OR SIMILAR POWER SUPPLY SYSTEMS; CONVERSION OF DC OR AC INPUT POWER INTO SURGE OUTPUT POWER; CONTROL OR REGULATION THEREOF
    • H02M7/00Conversion of ac power input into dc power output; Conversion of dc power input into ac power output
    • H02M7/42Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal
    • H02M7/44Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters
    • H02M7/48Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode
    • H02M7/53Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal
    • H02M7/537Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters
    • H02M7/5387Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration
    • H02M7/53871Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration with automatic control of output voltage or current
    • H02M7/53875Conversion of dc power input into ac power output without possibility of reversal by static converters using discharge tubes with control electrode or semiconductor devices with control electrode using devices of a triode or transistor type requiring continuous application of a control signal using semiconductor devices only, e.g. single switched pulse inverters in a bridge configuration with automatic control of output voltage or current with analogue control of three-phase output

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)
  • Control Of Ac Motors In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、パルス幅変調(P W M )方式によって
交流電動機やりニアモータ等の誘導性負荷を駆動するイ
ンバータの電流制御装置に係り、特に電流指令値に対し
電流実際値が定常時においても過渡時においても精度よ
く追従するインバータの電流制御装置に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕交流電
動機9は、一般に第1図に示すような電圧形インバータ
8により駆動される。速度制御部1では交流電動機9に
取り付けられた回転角センサ13により検出された回転
角θの微分値、すなわち、回転速度ωと、回転速度の指
令値ω0との偏差からq軸、d軸の電流指令値19、l
dを演算出力する。座標変換器2では、電流指令値19
1、ld′″からu、vSw3相の電流指令値lu〜I
 Wllを求め電流制御部3に出力する。電流検出器1
0.11は交流電動機9の相電流を検出し、また、加算
器12により残りの相電流を求め、各相電流を電流制御
部3にフィードバックする。電流制御部3では、比較器
4〜6により電流指令値I LJ ’= 1 w′″と
電流検出値iu−iwとの偏差Δiu〜Δiwを求め、
P’ilVM制御部7で、その偏差に基づいて各相の出
力電位指令を演算する。そして、各相の出力電位指令に
基づいてインバータ8をPWM制御し交流電動機9の電
流を制御する。
このようなシステムにおいて電流制御部3は制御性能を
左右する重要な部分である。従来技術としては瞬時値電
流制御方式、平均値電流制御方式、d−q軸で制御する
方式などが考えられている。
第2図は瞬時値電流制御方式を代表するヒステリシスコ
ンパレータ方式を示すものである。この方式は電流指令
値1♂と電流検出値luとの偏差Δiuを比較器21に
より求め、その偏差Δl。
に基づいて、ヒステリシスコンパレータ22により、イ
ンバータの各相をon10ff制御するものである。す
なわち、偏差6氏が正のしきい値を越えて増加したとき
、ヒステリシスコンパレータ22の出力をHIGH(高
)レベルとし、また偏差Δi5のしきい値を越えて減少
したとき、ヒステリシスコンパレータ22の出力をLO
W (低〉レベルとする。このような処理はU相、W相
についてもそれぞれ独立に行われる。この方式の場合時
々刻々の電流検出値を監視し、それに基づいて○n10
ff制御するため、応答性に優れている。
しかし、低速域において、制御精度が悪化し位置決め制
御には適用できないといった問題がある。
また、スイッチング周波数fSが動作状態により大きく
変化し、特に低速時に急増する。そのため、低速時にお
けるスイッチング周波数f、をインバータで許容される
上限値以下に設定することが必要となり、全体的にスイ
ッチング周波数f5がかなり低い値に抑えられる。その
結果、高速域に対しても電流制御精度の低下を招く。ま
た騒音も大きく音色も動作状態により変化し不快感を与
える。
この原因は次のように説明できる。インバータにより出
力できる電圧は、U相、■相、W相がそれぞれHIGH
レベルまたはLOWレベルを選択するときの組合せで決
まるため、23=8通りの電圧ベクトルで表わされる。
HIGHレベルを1、LOWレベルを0としてU相しベ
ノペV相レベル、W相しベルの順に出力レベルを書き表
わすと(000)、(001)  ・・・・・・ (1
11)となる。この2通表現を10進表現に置き換えて
その値を添え字として電圧ベクトルを表現すると第1図
のようなVO〜V7ベクトルとなる。ここで、例えば所
望の出力電圧V8が第1図のように、■相の電圧〉U相
の電圧〉W相の電圧となるような位相関係にあるとする
と、■、の方向とV2、V6の方向が近いことから、V
2、V6と零ベクトルに相当する■0、v7を交互に選
択すれば効率よく制御できる。しかし、ヒステリシスコ
ンパレータ方式の場合、各相が勝手に出力電位を決定す
るため、vO〜v7を無秩序に選択し、その時間的平均
値がV、lになるよう制御される。このように、8通り
の電圧ベクトルが不規則に選択され、時には所望の電圧
V、lとまったく逆方向の電圧ベクトル(この場合には
、VLV5)を選択してしまう。これが、制御精度の低
下、騒音の増加をもたらす原因である。
一方、第3図は平均値電流制御方式の基本回路を示した
ものである。この回路は、比較器21、ゲインかに、の
増幅器23、ゲインかに1の増幅器24、積分器25、
加算器26、比較器27、符号判定器28、積分器29
とヒステリシスコンパレータ30とから成る三角波発生
器で構成されている。この方式では、次式のように、電
流指令値1u11と電流検出値1゜との偏差Δ1oに比
例ゲインに、を掛けた値と、偏差Δjuに積分ゲインに
、を掛けそれを積分した値とを加算して電圧指令値υ♂
を求める。
υ♂=KP ・Δiu十に+、J”Δiud t  ・
−(1)ただし、Δ1u=iu−iuである。
そして、その電圧指令値υ♂と三角波eLとを比較し符
号判定器28で比較結果の符号を判定し、υu1≧et
のとき出力電位がHIGHレベル、υ♂<e、のときL
 OWレベルになるよう制御している。このようなPW
M制御をU相、■相、W相に対してそれぞれ行うと、イ
ンバータの出力電圧の時間的平均値は電圧指令値υ♂〜
υlに一致する。なお、ここで三角波e、は、積分器2
9の出力をヒステリシスコンパレータ30によ゛リコン
パレートし、その値を反転して積分器29にフィードバ
ックすることにより求めている。
さて、第3図ではU相についてのみ示しているがV相、
W相についても同一の三角波etを用いて同様な制御が
行われる。そのため、そのとき選択゛される電圧ベクト
ルは、その時点で最適な電圧ベクトルだけに制限される
。ちなみに、所望の出力電圧v8が、第1図のような方
向であるとすると、υV′″〉υ♂〉0w3となり、υ
♂〜υ♂と三角波et との大小関係から、選択される
電圧ベクトルはvXと同方向のV2、v6と零ベクトル
に相当するVO1V7だけに制限され、逆方向の電圧ベ
クトルは選択されない。しかし、電流検出値i5が電流
指令値l♂に追従するためには、上記(1)式において
、Δlu−〇となることが必要であるから、 υ♂=に、fΔiud t  ・(2)となり、積分器
25出力がモータに印加すべき電圧、すなわち、そのと
きのモータの速度起電力と一次電圧降下との和に追従す
ることが必要になる。
しかし、高速回転時には速度起電力が増加し、また、そ
の周波数も高くなるため積分器25が追従し得なくなり
、その結果、制御精度が悪化する。
また、低速時においても電流指令値i♂が大きく変化す
るような過渡状態では、それに応じて積分器25出力が
応答できず、そのため制御精度が低下する。
以上のように、瞬時値電流制御方式は低速域において、
また、平均値電流制御方式は高速域において問題がある
が、これらは、次のことに起因している。まず第1に、
独立変数が2つであるにも拘わらず3相の電位をそれぞ
れ制御している点である。すなわち、氏+iv+i、=
0が成り立つため2相の電流が決まれば他の1相は無条
件に決まる。しかしながら、3相をそれぞれ制御するた
め、相と相との間で干渉が発生し、制御特性を悪化させ
るのである。
第2に問題になるのは、本来制御すべき電流はトルク電
流と励磁電流であるにも拘わらず、実際には相電流を各
相で制御している点である。相電流は、トルク電流、励
磁電流ならびに回転角に基づく三角関数で表わされてい
る。そのため、トルク電流と励磁電流を分離することが
できず、トルク電流と励磁電流との間で干渉が発生する
。このことが、さらに制御特性の改善を困難なものにし
ている。
これに対し、d−q軸で制御する方式(昭和63年電気
学会産業部門全国大会135「可変構造系のブラシレス
サーボモータ制御への適用」)が考えられている。この
方法は、第4図に示すように、座標変換回路34におい
て、相電流1u%1v、1wからトルク電流(q軸電流
)iqと励磁電流(d軸電流)laとを求め、加算器3
1.32でトルク電流指令値198とトルク電流19と
の誤差Δiqと、励磁電流指令値id1と励磁電流i、
との誤差Δidとを求める。そして、電圧ベクトル選択
回路33で、トルク電流誤差Δlqと励磁電流誤差Δ1
.とに基づいて各相の出力電位を決定するものである。
ここで、各相の出力電位は、第5図に示すマツプに基づ
いて決定される。
すなわち、トルク電流誤差Δ19と励磁電流誤差Δ1.
との符号に基づいて、そのときの磁束の回転角に応じた
電圧ベクトルを選択し、それに対応した電位を出力する
。しかし、そのとき、選ばれる電圧ベクトルは、お互い
に逆方向の4種類の電圧ベクトルだけであり、それらを
交互に選択して時間的平均値が所望の電圧になるように
制御する。本来、良好な制御特性を得るためには、所望
の電圧に対して同方向の2種類の電圧ベクトルと零ベク
トルに相当するVO1V7とを選ばなければならない。
このことからして、この方式は、電流リップルの多い、
非効率的なP’vVM制御であることが判る。また、こ
の方式の場合、PWM制御を電圧ベクトルの選択により
行うため、瞬時値電流制御方式、平均値電流制御方式と
同様に、独立変数が2つであるにも拘わらす3相の電位
をそれぞれ制御していると考えなければならない。電圧
ベクトルは3相の電位の組合せであり、電圧ベクトルを
選択することは3相の電位をそれぞれ選択することにほ
かならない。ゆえに、相と相とが干渉し、その結果とし
て逆方向の電圧ベクトルを選択し電流リップルの多い、
非効率的なPWM制御になる。また、トルク電流誤差Δ
19と励磁電流誤差Δi dの符号に基づいて、1つの
電圧ベクトルを選択しているために、電圧ベクトルを選
択する段階においては、トルク電流と励磁電流とが合成
された状態で制御されており、厳密な意味で非干渉とな
っていない。このことも、電流リップルが多いといった
制御特性の悪化をもたらしている原因である。
本発明は、上記従来技術の問題点を解消するために成さ
れたものである。従来方法においては、電流制御の独立
変数は2つであるにも拘わらず、3相をそれぞれ制御す
るため、相と相との間で干渉が発生し、制御特性を悪化
させていた。また、トルク電流と励磁電流と三角関数と
の結合により表わされる相電流を各相で制御しているた
め、トルク電流と励磁電流との間の干渉も存在し、この
ことが、さらに制御特性の改善を困難なものにしていた
本発明では、電動機等の運動特性を決めるトルク電流を
座標変換することにより求め、また、インバータの各相
アームをトルク電流制御相と基準電位相にモード分けし
、基準電位相を基準電位に固定しトルク電流制御相でト
ルク電流を直接制御することにより、相と相との間の非
干渉化ならびにトルク電流と励磁電流との間の非干渉化
を実現し、かつ電動機のみならず一般的な誘導性負荷に
おいても高精度で連応性の高い電流制御装置を提供する
ことを目的としている。さらに、トルク電流のみならず
励磁電流も制御する方法として、トルク電流と励磁電流
を座標変換することにより求め、また、インバータの各
相アームをトルク電流制御相と励磁電流制御相と基準電
位相にモード分けし、基準電位相を基準電位に固定しト
ルク電流制御相でトルク電流を直接制御し励磁電流制御
相で励磁電流を直接制御することにより、相と相との間
の非干渉化ならびにトルク電流と励磁電流との間の非干
渉化を実現し、かつ電動機のみならず一般的な誘導性負
荷においても高精度で連応性の高くかつ負荷の運転効率
の高い電流制御装置を提供することを目的としている。
また、半導体素子の動作遅れに対する電源短絡防止用デ
ッドタイムTdの影響を極力抑えること、半導体素子の
スイッチング損失ならびに駆動損失を低減すること、騒
音を低減すること、コンピュータによるデジタル化が可
能であること、さらに、誘導電導機や同期電動機などの
交流電動機や直線運動出力が得られるリニアモータなど
のいかなる電動機(モータ)に対しても適用可能である
ことなどに留意し、制御精度が高く、かつ、応答性の高
い電流制御装置を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために第1の発明は、半導体素子と
ダイオードとを逆並列に接続した電気弁を直列接続し前
記電気弁の直列回路の両端を直流電源の正側と負側に接
続したインバータの前記直列接続点に誘導性負荷を接続
し、前記誘導性負荷に流れる電流をパルス幅変調制御す
るインバータの電流制御装置において、負荷に発生する
磁束に対し位相が一定の基準角具なる方向をq軸と定義
すると共にq軸方向の電流成分をq!雷電流定義したと
き、負荷に対する運転指令に応じてq軸電流指令を演算
する電流指令演算手段と、負荷に流れる実際のq軸電流
を検出する電流検出手段と、前記q軸電流指令と前記q
軸電流検出値との誤差であるq軸電流誤差を演算するq
軸電流誤差演算手段と、前記q軸電流誤差に基づいてq
軸電流のパルス幅変調制御演算をするq軸電流制御演算
手段と、磁束の位相角を検出または演算する磁束位相角
検出手段と、q軸電流制御演算手段の演算結果と磁束位
相角とによりq軸電流制御相と基準電位相を決定し各相
の電位を制御する制御相電位演算手段と、から成ってい
る。
〔作用〕
本発明は、上記構成により、インバータの出力電流を電
流指令に追従させる際、負荷に対する運転指令に応じて
q軸電流指令を演算し、また、各相の実際の電流を検出
し、それらを座標変換することによりq軸方向の電流成
分であるq軸電流を求める。そして、q軸電流指令値と
q軸電流検出値とを比較することによりq軸電流誤差を
求める。
続いてq軸電流制御演算手段では、q軸電流誤差に基づ
いてqM雷電流PWM制御演算を行う。これによってq
軸電流のq軸電流PWM制御情報と基準電位相情報が求
められる。そして、磁束の位相角を検出または演算し、
制御相電位演算手段において、磁束位相角によりq軸電
流制御相と基準電位相とを決定し、q軸電流制御相はq
軸電流PWM制御情報により出力電位を制御し、基準電
位相は基準電位相情報に基づいて基準電位に固定する。
なお、q軸電流制御演算手段での演算は、負荷をq@常
電流流れる単相の誘導性負荷と想定し、これを単相イン
バータでPWM制御する際のPWM制御情報と印加すべ
き電圧の極性を求めることに相当する。一方、制御相電
位演算手段での演算は、得られた単相インバータのPW
M制御情報と印加すべき電圧極性を多相インバータの制
御情報に展開するものである。
〔発明の効果〕
このように、本発明では、q軸電流誤差からq軸電流制
御相の出力電位が制御され、残りの基準電位相の出力電
位は基準電位に固定され、PWM制御される相の数は1
相である。そのため、従来のような相と相との間の干渉
が起こることはない。
このような特長が得られるのは、電流制御において重要
なPWM制御演算を単相インバータのモデルで行ってい
る点にある。これにより、PWM制御演算が極めて簡単
になり、応答遅れならびに誤差の発生を極力抑えること
ができる。
また、q軸電流が直接制御されるので、各相電流を制御
していたときのようなq軸電流と励磁電流に相当するd
軸電流との間の干渉も起こらない。
さらに、q軸電流は各相の交流電流と異なり直流である
。そのため、簡単なローパスフィルタによりリップルを
除去できる。すなわち、PWMに基づくリップルに影響
されることなくq軸電流の平均値を制御することができ
る。また、q軸電流は、負荷側の運動方程式と直接的に
結びつくことから、運動制御が極めて容易になり、制御
回路が簡単に構成できる。
以上から、電流制御において重要な電流制御精度ならび
に応答性を大幅に改善することが可能になる。
〔課題を解決するためのその他の手段〕第1の発明を交
流電動機の電流制御に適用する場合には、q軸電流をト
ルク電流、d軸電流を励磁電流、位相角を回転角とすれ
ばよいから、半導体素子とダイオードとを逆並列に接続
した電気弁を直列接続し前記電気弁の直列回路の両端を
直流電源の正側と負側に接続して成る電圧形インバータ
の前記直列接続点に交流電動機を接続し、前記交流電動
機に流れる電流をパルス幅変調制御するインバータの電
流制御装置において、トルク電流指令を演算する電流指
令演算手段と、トルク電流を検出する電流検出手段と、
前記トルク電流指令と前記トルク電流とのトルク電流誤
差を演算するトルク電流誤差演算手段と、前記トルク電
流誤差に基づいてトルク電流のPWM制御演算をするト
ルク電流制御演算手段と、磁束の回転角を検出する磁束
回転角検出手段と、トルク電流制御演算結果と磁束回転
角とによりトルク電流制御相と基準電位相を決定し各相
の電位を制御する制御相電位演算手段と、を設ける構成
となる。
上記構成では、インバータの出力電流を所望の電流指令
値に追従させる際、トルク電流指令を演算し、また、各
相の電流を検出しそれらを座標変換することによりトル
ク電流を求める。そして、トルク電流指令値とトルク電
流検出値とを比較することによりトルク電流誤差を求め
る。トルク電流制御演算手段では、トルク電流誤差に基
づいてトルク電流のPWM制御演算を行う。そして、磁
束の回転角を検出し、制御相電位演算手段において、ト
ルク電流制御演算結果と磁束回転角とによりトルク電流
制御相と基準電位相を決定し、トルク電流制御相はトル
ク電流制御演算結果により出力電位を制御し、基準電位
相は基準電位に固定する。
このように、トルク電流誤差からトルク電流制御相の出
力電位が制御され、残りの基準電位相の出力電位は基準
電位に固定される。ゆえに、PWM制御される相の数は
、1相である。そのため、従来のような相と相との間の
干渉が起こることはない。また、トルク電流が直接制御
されるので、各相電流を制御していたときのようなトル
ク電流と励磁電流との間の干渉も起こらない。その結果
、電流制御精度の向上ならびに連応性の高い制御が可能
になる。
また、本発明のインバータの電流制御装置は、各手段の
構成の違いにより、以下のような他の発明に成りうる。
第2の発明のインバータの電流制御装置は、半導体素子
とダイオードとを逆並列に接続した電気弁を直列接続し
前記電気弁の直列回路の両端を直流電源の正側と負側に
接続したインバータの前記直列接続点に誘導性負荷を接
続し、前記誘導性負荷に流れる電流をパルス幅変調制御
するインバータの電流制御装置にふいて、負荷に発生す
る磁束に対し位相が一定の基準角具なる方向をq軸と定
義すると共にq軸方向の電流成分をq軸電流と定義し、
前記負荷に発生する磁束の方向をd軸と定義すると共に
d軸方向の電流成分をd軸電流と定義したとき、負荷に
対する運転指令に応じてq軸電流指令とd軸電流指令と
を演算する電流指令演算手段と、負荷に流れる実際のq
軸電流とd軸電流とを検出する電流検出手段と、前記q
軸電流指令と前記q軸電流検出値との誤差であるq軸電
流誤差を演算するq軸電流誤差演算手段と、前記d軸電
流指令と前記d軸電流検出値との誤差であるd軸電流誤
差を演算するd軸電流誤差演算手段と、前記q軸電流誤
差に基づいてq軸電流のパルス幅変調制御演算をするq
軸電流制御演算手段と、前記d軸電流誤差に基づいてd
軸電流のパルス幅変調制御演算をするd軸電流制御演算
手段と、磁束の位相角を検出または演算する磁束位相角
検出手段と、q軸電流制御演算手段の演算結果とd軸電
流制御演算手段の演算結果と磁束位相角とによりq軸電
流制御相とd軸電流制御相と基準電位相とを決定し各相
の電位を制御する制御相電位演算手段と、から成ってい
る。
第2の発明では、上記構成により、インバータの出力電
流を所望の電流指令値に追従させる際、q軸電流指令と
d軸電流指令を演算し、また、各相の電流を検出しそれ
らを座標変換することによりq軸電流とd軸電流とを求
める。そして、q軸電流指令値とq軸電流検出値とを比
較することによりq。軸電流誤差を求め、d軸電流指令
値とd軸電流検出値とを比較することによりd軸電流誤
差を求める。q軸電流制御演算手段では、q軸電流誤差
に基づいてq軸電流のPWM制御演算を行い、d軸電流
制御演算手段では、d軸電流誤差に基づいてd軸電流の
PWM制御演算を行う。他方、磁束位相角検出手段にお
いて、磁束の位相角を検出または演算する。そして、制
御相電位演算手段において、q軸電流制御演算手段での
演算結果とd軸電流制御演算手段での演算結果と磁束位
相角とによりq軸電流制御相とd軸電流制御相と基準電
位相とを決定し、q軸電流制御相はq軸電流制御演算結
果により、d軸電流制御相はd軸電流制御演算結果によ
り電位を制御し、基準電位相は基準電位に固定する。
このように、第2の発明では、q軸電流誤差からq軸電
流制御相の出力電位が制御され、また、d軸電流誤差か
らd軸電流制御相の出力電位が制御され、残りの基準電
位相の出力電位は基準電位に固定される。
ゆえに、P’vVM制御される相の数は、2相となり系
の独立変数の数と一致する。そのため、従来のような相
と相との間の干渉が起こることはない。
また、q軸電流とd軸電流がそれぞれ独立に制御される
ので、q軸電流とd軸電流との間の干渉も起こらない。
その結果、電流制御精度の向上ならびに連応性の高い制
御が可能になる。
さらに、磁束の位相角とq軸電流制御電圧vqの極性と
d軸電流制御電圧vdの極性とに基づいてq軸電流制御
相とq軸電流制御相の極性、d軸電流制御相とd軸電流
制御相の特性、基準電位相と基準電位相の極性を求める
ため、交流電動機の場合には適切な4現象動作、すなわ
ち、回転方向の正/逆、負荷状態のカ行/回生を問わず
いずれの状態でも連続的に最適な出力電位の決定が可能
になる。
第3の発明のインバータの電流制御装置は、前記q軸電
流制御演算手段を、前記q軸電流誤差に基づいてq軸電
流制御電圧の極性を演算するq軸電圧極性演算手段と、
前記q軸電流誤差に基づいてq軸電流のパルス幅変調制
御信号を演算するq軸電流パルス幅変調演算手段と、で
構成し、前記制御相電位演算手段を、q軸電流制御電圧
の極性と磁束位相角とにより、q軸電流制御相とq軸電
流制御相の極性、基準電位相と基準電位相の極性を演算
する制御相演算手段と、q軸電流パルス幅変調制御信号
とq軸電流制御相の極性とによりq軸電流制御相の電位
を制御し、基準電位相の極性により基準電位相の電位を
制御する出力電位制御手段と、で構成したことを特徴と
する。
以上の基本原理は、図に表わすと第6図に示す基本概念
図になる。
第3の発明では、上記構成により、インバータの出力電
流を所望の電流指令値に追従させる際、電流指令演算手
段40でq軸電流指令を演算し、また、電流検出手段4
2で各相の電流を検出しその検出値を座標変換すること
によりq軸電流を求め、q軸電流誤差演算手段41でq
軸電流指令値とq軸電流検出値とを比較することにより
q軸電流誤差を求める。続いてq軸電圧極性演算手段4
3では、q軸電流誤差からq軸電流制御電圧の極性を求
める。また、q軸電流PWM演算手段44では、q軸電
流誤差からq軸電流PWM制御信号を求める。さらに、
制御相演算手段45では、位相角検出手段46で検出ま
たは演算された磁束の位相角とq軸電流制御電圧V、の
極性とに基づいて、q軸電流制御相とq軸電流制御引目
の極性、基準電位相と基準電位相の極性を求める。そし
て、出力電位制御手段47では、q軸電流制御相の出力
電位をq軸電流PWM制御信号とq軸電流制御相の極性
とにより決定し、基準電位相の出力電位を、基準電位相
の極性により決定する。
このように、第3の発明では、q軸電流誤差からq軸電
流制御相の出力電位が制御され残りの基準電位相の出力
電位は基準電位相の極性に基づいていずれかの電位に固
定される。
ゆえに、第1の発明と同様に、PWM制御される相の数
は、1相である。そのため、従来のような相と相との間
の干渉が起こることはない。また、q軸電流が直接制御
されるので、各相電流を制御していたときのようなq軸
電流とd軸電流との間の干渉も起こらない。
その結果、電流制御精度の向上ならびに連応性の高い制
御が可能になる。
さらに、磁束の位相角とq軸電流制御電圧vqの極性と
に基づいて、q軸電流制御相とq軸電流制御相の極性、
基準電位相と基準電位相の極性を求めるため、交流電動
機の場合には適切な4現象動作、すなわち、回転方向の
正/逆、負荷状態のカ行/回生を問わずいずれの状態で
も連続的に最適な出力電位の決定が可能になる。
第4の発明のインバータの電流制御装置は、前記制御相
電位演算手段に、負荷の動作状態を表わす状態量である
電圧、電流、磁束等の各諸量を複素平面上のベクトルと
して取り扱い、複素平面上の単位ベクトルを想定し、特
定相の座標1直が最大になる前記単位ベクトルの向きを
前記特定相の正の極性の相方向とし、特定相の座標値が
最小になる前記単位ベクトルの向きを前記特定相の負の
極性の相方向とし、各相の正の相方向および負の相方向
の中から前記q軸の向きに最も近い相方向をq軸制御の
相方向として選び、前記q軸制御の相方向に対応した相
をq軸電流制御相とし、q軸制御の相方向の極性をq軸
電流制御相の極性とし、q軸電流制御相以外の2組を基
準電位相とし、q軸電流制御相の極性とq軸電流制御電
圧の極性とを乗算しさらにその結果を反転することによ
り得られる極性を基準電位相の極性とする制御相演算手
段を設けると共に、q軸電流PWM制御信号とq軸電流
制御相の極性を乗算することによりq軸電流制御相の電
位を求め、基準電位相の極性にょり基準電位相の電位を
求める出力電位制御手段を設けることを特徴とする。
このように、第4の発明では、q軸電流はq軸電流制御
相の出力電位により制御され、残りの基準電位相の出力
電位は基準電位相の極性に基づいていずれかの電位に固
定される。
ゆえに、第1の発明と同様に、PWM制御される相の数
はl相となり、相と相との間で干渉が起こることはない
。また、q軸電流が独立に制御されるので、qM雷電流
d軸電流との間の干渉も起こらない。また、磁束の位相
角とq軸電流制御電圧V、の極性に基づいて、q軸電流
制御相とq軸電流制御相の極性、基準電位相と基準電位
相の極性を求めるため、交流電動機の場合には適切な4
現象動作、すなわち、回転方向の正/逆、負荷状態のカ
行/回生を問わずいずれの状態でも連続的に最適な出力
電位の決定が可能になる。
さらに、上記アルゴリズムは論理回路を用いれば簡単に
実現でき制御回路のコンパクト化、低コスト化が実現で
きる。
第5の発明のインバータの電流制御装置は、前記q軸電
流制御演算手段を、前記q軸電流誤差に基づいてq軸電
流制御電圧の極性を演算するq軸電圧極性演算手段と、
前記q軸電流誤差に基づいてq軸電流のパルス幅変調制
御信号を演算するq軸電流パルス幅変調演算手段と、で
構成し、前記d軸電流制御相演算手段を、前記d軸電流
誤差に基づいてd軸電流制御電圧の極性を演算するd軸
電圧極性演算手段と、前記d軸電流誤差に基づいてd軸
電流のパルス幅変調を演算するd軸電流パルス幅変調演
算手段と、で構成し、前記制御相電位演算手段を、q軸
電流制御電圧の極性とd$lll$流制御電圧の極性と
磁束位相角とにより、q軸電流制御相とq軸電流制御相
の極性、d軸電流制御相とd軸電流制御相の極性、基準
電位相と基準電位相の極性を演算する制御相演算手段と
、QN+電流パルス幅変調制御信号とq軸電流制御相の
極性とによりq軸電流制御相の電位を制御し、d軸電流
パルス幅変調制御信号とd軸電流制御相の極性とにより
d軸電流制御相の電位を制御し、基準電位相の極性によ
り基準電位相の電位を制御する出力電位制御手段と、で
構成したことを特徴とする。
以上の基本原理は、図に表わすと第7図に示す基本概念
図になる。
第5の発明では、上記構成により、インバータの出力電
流を所望の電流指令値に追従させる際、電流指令演算手
段50でq軸電流指令とd軸電流指令とを演算し、また
、電流検出手段42で各相の電流を検出しその検出値を
座標変換することによりq軸電流とd軸電流とを求め、
q軸電流誤差演算手段51でq軸電流指令値とq軸電流
検出値とを比較することによりq軸電流誤差を求め、d
軸電流誤差演算手段52でd軸電流指令値とd軸電流検
出値とを比較することによりd軸電流誤差を求める。続
いてq軸電圧極性演算手段53では、q軸電流誤差から
q軸電流制御電圧V、の極性を求める。q軸電流PWM
演算手段54では、q軸電流誤差からq軸電流PWM制
御信号を求める。
またd軸電圧極性演算手段55では、d軸電流誤差から
d軸電流制御電圧V、の極性を求める。d軸電流PWM
演算手段56では、d軸電流誤差からd軸電流PWM制
御信号を求める。さらに、制御相演算手段57では、位
相角検出手段58で検出または演算された磁束の位相角
とq軸電流制御電圧■、の極性とd軸電流制御電圧vd
の極性とに基づいて、q軸電流制御相とq軸電流制御相
の極性、d軸電流制御相とd軸電流制御相の極性、基?
$電電位上基準電位相の極性を求める。そして、出力電
位制御手段59では、q軸電流制御相の出力電位をq軸
電流PWM制御信号とq軸電流制御相の極性とにより決
定し、d軸電流制御相の出力電位を、d軸電流PWM制
御信号とd軸電流制御相の極性により決定し、基準電位
相の出力電位を、基準電位相の極性により決定する。
このように、第5の発明では、q軸電流誤差からq軸電
流制御相の出力電位が制御され、また、d軸電流誤差か
らd軸電流制御相の出力電位が制御され、残りの基準電
位相の出力電位は基準電位相の極性に基づいていずれか
の電位に固定される。
ゆえに、第2の発明と同様に、PWM制御される相の数
は、2相となり独立変数の数と一致する。
そのため、相と相との間の干渉が起こることはない。ま
た、q軸電流とd軸電流とがそれぞれ独立に制御される
ので、q軸電流とd軸電流との間の干渉も起こらない。
その結果、電流制御精度の向上ならびに連応性の高い制
御が可能になる。
さらに、磁束の位相角とq軸電流制御電圧V。
の極性とd軸電流制御電圧vdの極性とに基づいて、q
軸電流制御相とq軸電流制御相の極性、d軸電流制御相
とd軸電流制御相の極性、基準電位相と基準電位相の極
性を求めるため、交流電動機の場合には適切な4現象動
作、すなわち、回転方向の正/逆、負荷状態のカ行/回
生を問わずいずれの状態でも連続的に最適な出力電位の
決定が可能になる。さらに、q軸電流のみならずd軸電
流も制御するため、誘導電動機などの制御が可能である
こと、および磁束の確定している同期電動機の場合には
効率の高い制御が可能であること等も本発明の特長であ
る。
第6の発明のインバータの電流制御装置は、前記制御相
電位演算手段に、負荷の動作状態を表わす状態量である
電圧、電流、磁束等の各諸量を複素平面上のベクトルと
して取り扱い、複素平面上の単位ベクトルを想定し、特
定相の座標値が最大になる前記単位ベクトルの向きを前
記特定相の正の極性の相方向とし、特定相の座標値が最
小になる前記単位ベクトルの向きを前記特定相の負の極
性の相方向とし、各相の正の相方向および負の相方向の
中から前記q軸の向きに最も近い相方向をq軸制御の相
方向として選び、前記q軸制御の相方向に対応した相を
q軸電流制御相とし、q軸制御の相方向の極性をq軸電
流制御相の極性とし、q軸電流制御相の極性とq軸電流
制御電圧の極性とを乗算しさらにその結果を反転するこ
とにより得られる極性を基準電位相の極性とし、q軸電
流制御相以外の2相の内、正の相方向が磁束の正の向き
により近い相をd軸電流の極性が正の相とし、残りの1
相をd軸電流の極性が負の相とし、d軸電流制御電圧の
極性と基準電位相の極性とを乗算した結果が正の場合に
はd軸電流の極性が正の相を基準電位相とし、残り1相
をd軸電流制御相とし、d軸電流制御電圧の極性と基準
電位相の極性とを乗算した結果が負の場合にはd軸電流
の極性が正の相をd軸電流制御相とし、残り1相を基準
電位相とし、d軸電流制御相におけるd軸電流の極性を
d軸電流制御相の極性とする制御相演算手段を設けると
共に、q軸電流PWM制御信号とq軸電流制御相の極性
を乗算することによりq軸電流制御相の電位を求め、d
軸電流PWM制御信号とd軸電流制御相の極性を乗算す
ることによりd軸電流制御相の電位を求め、基準電位相
の極性により基準電位相の電位を求める出力電位制御手
段を設けることを特徴とする。
このように、第6の発明では、q軸電流はq軸電流制御
相の出力電位により制御され、また、d軸電流はd軸電
流制御相の出力電位により制御され、残りの基準電位相
の出力電位は基準電位相の極性に基づいていずれかの電
位に固定される。
ゆえに、第5の発明と同様に、PWM制御される相の数
は、2相となり、独立変数の数と一致する。そのため、
相と相との間で干渉が起こることはない。また、q軸電
流とd軸電流がそれぞれ独立に制御されるので、q軸電
流とd軸電流との間の干渉も起こらない。また、磁束の
位相角とq軸電流制御電圧V、の極性とd軸電流制御電
圧V。
の極性とに基づいて、q軸電流制御相とq軸電流制御相
の極性、d軸電流制御相とd軸電流制御相の極性、基準
電位相と基準電位相の極性を求めるため、交流電動機の
場合には適切な4現象動作、すなわち、回転方向の正/
逆、負荷状態のカ行/回生を問わずいずれの状態でも連
続的に最適な出力電位の決定が可能になる。
さらに、上記アルゴリズムは論理回路を用いれば簡単に
実現でき制御回路のコンパクト化、低コスト化が実現で
きる。
さらに、q軸電流のみならずd軸電流も制御するため、
誘導電動機などの制御が可能であること、および磁束の
確定している同期電動機の場合には効率の高い制御が可
能であること等も本発明の特長である。
第7の発明のインバータの電流制御装置は、前記q軸電
流制御演算手段に、前記q軸電流誤差をヒステリシスコ
ンパレータにかけることによりq軸電流制御電圧の極性
を演算するq軸電圧極性演算手段と、前記q軸電流誤差
を前記ヒステリシスコンパレータに比ベヒステリシス幅
の小すいヒステリシスコンパレータにかけることにより
qM雷電流PWM制御信号を演算するq軸電流PWM演
算手段と、を設けることを特徴とする。
上記のように、第7の発明では、q軸電流誤差の瞬時値
をヒステリシスコンパレータにかけることにより、q軸
電流誤差の瞬時値が許容値内に収まるようにq軸電流P
WM制御信号が演算される。
また、q軸電流制御電圧の極性もq軸電流誤差の瞬時値
をヒステリシスコンパレータにかけることにより検出す
る。
ゆえに、連応性の高いq軸電流制御ならびに遅れの少な
いq軸電流制御電圧の極性の検出が可能になる。その結
果、速度制御等の各種ゲインも高く設定でき、制御精度
も向上する。
また、ヒステリシスコンパレータだけで構成できるため
、制御回路のコンパクト化、低コスト化が実現できる。
第8の発明のインバータの電流制御装置は、前記d軸電
流制御演算手段に、前記d軸電流誤差をヒステリシスコ
ンパレータにかけることによりd軸電流制御電圧の極性
を演算するd軸電圧極性演算手段と、前記d軸電流誤差
を前記ヒステリシスコンパレークに比ベヒステリシス幅
の小さいヒステリシスコンパレータにかけることにより
d軸電流のPWM制御信号を演算するd軸電流PWM演
算手段と、を設けることを特徴とする。
上記のように、第8の発明では、d軸電流誤差の瞬時値
をヒステリシスコンパレータにかけることにより、d軸
電流誤差の瞬時値が許容値内に収まるようにd軸電流P
WM制御信号が演算される。
また、d軸電流制御電圧の極性もd軸電流誤差の瞬時値
をヒステリシスコンパレータにかけることにより検出す
る。
ゆえに、連応性の高いd軸電流制御ならびに遅れの少な
いd軸電流制御電圧の極性の検出が可能になる。その結
果、速度制御等の各種ゲインも高く設定でき、制御精度
も向上する。
また、ヒステリシスコンパレークだけで構成できるため
、制御回路のコンパクト化、低コスト化が実現できる。
第9の発明のインバータの電流制御装置は、前記q軸電
流制御演算手段に、前記q軸電流誤差を比例積分(P−
1)制御演算しその結果を最小値が零である正の三角波
および最大値が零である負の三角波と比較し、比例積分
制御演算結果が正の三角波より大きい場合q軸電流制御
電圧の極性を正とし、前記比例積分制御演算結果が負の
三角波より小さい場合q軸電流制御電圧の極性を負とし
、前記比例積分制御演算結果が正の三角波以下で、かつ
、負の三角波以上の場合q軸電流制御電圧の極性はそれ
までの極性を保持するq軸電流極性演算手段と、q軸電
流制御電圧の極性が正のとき、前記比例積分制御演算結
果と正の三角波との比較結果をq軸電流PWM制御信号
とし、q軸電流制御電圧の極性が負のとき、前記比例積
分制御演算結果と負の三角波との比較結果をq軸電流P
WM制御信号とするq軸電流PWM演算手段と、を設け
ることを特徴とする。
上記のように、第9の発明では、q軸電流PWM制御信
号をq軸電流誤差の比例積分制御演算結果と三角波との
比較結果により求めるため、q軸電流PWM制御のスイ
ッチング周波数と三角波の周波数が一致する。そのため
、インバータのスイッチング周波数の管理が容易になる
。仮に、インバータを構成する半導体素子の上限周波数
に設定すれば、そのシステムで得られる限界の制御精度
を常に確保することができる。
また、q軸電流誤差の比例積分制御演算はフィルタリン
グの効果があるためノイズに強いという効果も得られる
第10の発明のインバータの電流制御装置は、前記d軸
電流制御演算手段に、前記dlIil電流誤差を比例積
分(P−1)制御演算しその結果を最小値が零である正
の三角波および最大値が零である負の三角波と比較し、
比例積分制御演算結果が正の三角波より大きい場合d軸
電流制御電圧の極性を正とし、前記比例積分演算結果が
負の三角波より小さい場合d軸電流制御電圧の極性を負
とし、前記比例積分制御演算結果が正の三角波以下で、
かつ、負の三角波以上の場合d軸電流制御電圧の極性は
それまでの極性を保持するd軸電圧極性演算手段と、d
軸電流制御電圧の極性が正のとき、前記比例積分制御演
算結果と正の三角波との比較結果をq軸電流PWM制御
信号とし、d軸電流制御電圧の極性が負のとき、前記比
例積分制御演算結果と負の三角波との比較結果をd軸電
流PWM制御信号とするd軸電流PWM演算手役と、を
設けることを特徴とする。
上記のように、第10の発明では、d軸電流PWM制御
信号をd軸電流誤差の比例積分演算結果と三角波との比
較結果により求めるため、d軸重&PWM制御のスイッ
チング周波数と三角波の周波数が一致する。そのため、
インバータのスイッチング周波数の管理が容易になる。
仮に、インバータを構成する半導体素子の上限周波数に
設定すれば、そのシステムで得られる限界の制御精度を
常に確保することができる。
また、d軸電流誤差の比例積分制御演算はフィルタリン
グの効果があるためノイズに強いという効果も得られる
第11の発明のインバータの電流制御装置は、前記制御
相電位演算手段に、q軸電流指令が正で、かつ、q軸電
流制御相の極性が正のとき、q軸電流制御相の直流電源
陰極側に接続されたスイッチング素子を常時OFFとし
、q軸電流指令が正で、かつ、q軸電流制御相の極性が
負のとき、q軸電流制御相の直流電源陽極側に接続され
たスイッチング素子を常時OFFとし、q軸電流指令が
負で、かつ、q軸電流制御相の極性が正のとき、q軸電
流制御相の直流電源陽極側に接続されたスイッチング素
子を常時OFFとし、q軸電流指令が負で、かつ、q軸
電流制御相の極性が負のとき、q軸電流制御相の直流電
源陰極側に接続されたスイッチング素子を常時OFFと
する出力電位制御手段を設けることを特徴とする。
上記のように第11の発明では、q軸電流制御相の上下
の半導体素子の内、電流が流れるべきではない片側の半
導体素子を常時OFF状態に固定する。そのため、上下
の半導体素子の動作遅れから発生するアーム短絡の危険
性はなくなりデッドタイムを設ける必要はなくなる。そ
の結果、制御精度と応答性が向上する。また、半導体素
子をドライブするための電力も半分に低減できる。
第12の発明のインバータの電流制御装置は、前記制御
相電位演算手段に、q軸電流指令が正で、かつ、q軸電
流制御相の極性が正のとき、基準電位相とd軸電流制御
相の直流電源陽極側に接続されたスイッチング素子を常
時OFFとし、q軸電流指令が正で、かつ、q軸電流制
御相の極性が負のとき、基準電位相とd軸電流制御相の
直流電源陰極側に接続されたスイッチング素子を常時○
FFとし、q軸電流指令が負で、かつ、q軸電流制御相
の極性が正のとき、基準電位相とd軸電流制御相の直流
電源陰極側に接続されたスイッチング素子を常時OFF
とし、q軸電流指令が負で、かつ、q軸電流制御相の極
性が負のとき、基準電位相とd軸電流制御相の直流電源
陽極側に接続されたスイッチング素子を常時OFFとす
る出力電位制御手段を設けることを特徴とする。
上記のように第12の発明では、基準電位相とd軸電流
制御相の上下の半導体素子の内、電流が流れるべきでは
ない片側の半導体素子を常時OFF状態に固定する。そ
のため、上下の半導体素子の動作遅れから発生するアー
ム短絡の危険性はなくなりデッドタイムを設ける必要は
なくなる。その結果、制御精度と応答性が向上する。ま
た、半導体素子をドライブするための電力も半分に低減
できる。
第13の発明のインバータの電流制御装置は、前記q軸
電流制御演算手段のヒステリシスコンパレータのヒステ
リシス幅を運転状態に応じて変化させることを特徴とす
る。
上記のように、第13の発明では、q軸電流制御演算に
おけるヒステリシスコンパレータのヒステリシス幅を運
転状態に応じて変化させるため、q@電流PWM制御の
スイッチング周波数ならびにq軸電流制御電圧の極性の
検出速度を自由に設定できる。そのため、スイッチング
周波数ヲインバータを構成する半導体素子の上限周波数
に設定すれば、そのシステムで得られる限界の制御精度
を常に確保することができる。また、q軸電流制御電圧
の極性の検出速度もそのシステムから決まる最適値に設
定することができる。
第14の発明のインバータの電流制御装置は、前記d軸
電流制御演算手段のヒステリシスコンパレータのヒステ
リシス幅を運転状態に応じて変化させることを特徴とす
る。
上記のように、第14の発明では、d軸電流制御演算に
おけるヒステリシスコンパレータのヒステリシス幅を運
転状態に応じて変化させるため、d軸電流PWM制御の
スイッチング周波数ならびにd軸電流制御電圧の極性の
検出速度を自由に設定できる。そのため、スイッチング
周波数をインバータを構成する半導体素子の上限周波数
に設定すれば、そのシステムで得られる限界の制御精度
を常に確保することができる。また、d軸電流制御電圧
の極性の検出速度もそのシステムから決まる最適値に設
定することができる。
第15の発明のインバータの電流制御装置は、誘導電動
機のベクトル制御の励磁電流回転角を磁束位相角(回転
角)として使用することを特徴とする。
上記のように、第15の発明では、誘導電動機のベクト
ル制御の励磁電流回転角を磁束位相角とするため、磁束
位相角が回転子の回転角から定まらないモータまたは磁
束位相角を検出できないようなモータに対しても適用で
きる。
第16の発明のインバータの電流制御装置は、前記制御
相電位演算手段に、各相の陽極側の半導体素子と陰極側
の半導体素子との間で、一方の半導体素子がONからO
FFになってから一定の期間、他方の半導体素子に対し
てデッドタイムを設け、一方の半導体素子がデッドタイ
ム以上の期間○FF状態を維持していた場合には、他方
の半導体素子に対してデッドタイムを設けないことを特
徴とする。
上記のように第16の発明では、インバータ1アームの
上下の半導体素子の内、一方の半導体素子がデッドタイ
ム以上の期間○FF状態を維持していた場合には、他方
の半導体素子に対してデッドタイムを設けないため、上
下の半導体素子の内、電流が流れるべきではない片側の
半導体素子を常時OFF状態に固定することによりデッ
ドタイムのない制御が可能になる。その結果、制御精度
と応答性が向上する。また、万一デッドタイム期間以上
のOFF状態が確保されなくても、ONからOFFにな
ってから一定の期間、他方の半導体素子に対してデッド
タイムが設けられるので常に安全性が確保される。
第17の発明のインバータの電流制御装置は、前記制御
相電位演算手段に、q軸電流制御相の出力電位が基準電
位相の電位と一致するときには、d軸電流制御相の出力
電位も基準電位上目の電位に一致させることを特徴とす
る。
上記のように第17の発明では、q軸電流制御相の出力
電位が基準電位相の電位と一致するときには、d軸電流
制御相の出力電位も基準電位相の電位に一致させる。そ
のため、モータに零電圧の加わっている期間が増加する
。また、q軸電流制御相の出力電位が基準電位相の電位
と一致しているときに、d軸電流制御相の出力電位だけ
が基準電位相の電位と異なることはない。これにより、
はぼq軸電流の方向に位置する理想的な電圧に対して位
相が大きくずれる電圧ベクトルの選択が禁止される。そ
の結果として、電流誤差の変化は緩やかになり、電流制
御精度を向上させることが可能になる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を用いて説明する。
なお、以下では回転運動する交流電動機を用いているた
め、q軸電流をトルク電流、d軸重□流を励磁電流、位
相角を回転角とし、d軸に対し90度進んだ方向をq軸
として説明する。第8図は、本発明の第1の発明、第3
の発明、第4の発明、第7の発明、第11の発明、第1
6の発明より成る第1の実施例のインバータの電流制御
装置を示すものである。
ここで、電流指令演算手段70は、回転速度指令ω♂と
モータ回転角θとを人力し、θを微分することにより回
転速度ωを求め、ω、1とωとに基づいてトルク電流指
令19gとトルク電流指令の極性sign i q”と
を演算出力する。比較器で構成されたトルク電流誤差演
算手段71では、トルク電流指令198とトルク電流i
、とを比較しトルク電流誤差Δi、を求める。トルク電
流制御演算手段72は、トルク電流誤差Δi、を入力し
、トルク電流PWM制御信号Cqlとトルク電流制御電
圧vqの極性Cq2を演算し出力する。制御相電位演算
手段73は、トルク電流指令の極性sign i q”
とトルク電流PWM制御信号Cqlとトルク電流制御電
圧vqの極性Cq2とを人力し、インバータ74を構成
するトランジスタTru+〜Trw−のオン・オフ信号
を出力する。インバータ74はトランジスタとダイオー
ドとを逆並列接続した電気弁を直列接続した3つの直列
回路を電圧Vdの直流電源の正側と負側に接続した電圧
形インバータで構成されており、交流電動機75を駆動
する。交流電動機75は、永久磁石の取り付けられた同
期電動機である。電流検出手段は、電流検出器76.7
7と座標変換器78とから構成されており、相電流lu
%IVを検出し、さらに座標変換することによりトルク
電流lqを求めている。磁束回転角検出手段79は、交
流電動機75に取り付けられた回転角センサで構成され
、磁束λdの回転角θを検出する。
第9図は第8図の詳細な回路構成を示したものである。
第8図と同様な部分については同一符号を付して説明を
省く。前記トルク電流制御演算手段72は、トルク電流
PWM演算手段72aとトルク電流極性演算手段72b
とにより構成されている。トルク電流P”vVM演算手
段?2aはヒステリシス幅が2ΔH1のヒステリシスコ
ンパレータにより構成されており、トルク電流誤差電流
Δlq  (””lq”  lq)を人力し、トルク電
流PWM制御信号Cqlを演算する。すなわち、トルク
電流i、がしきい値(iq−ΔH1)に比べ小さい場合
(Δiq〉ΔH1)には、トルク電流iqを増加すべく
トルク電流PW’M制御信号Cqlを1(HIGHレベ
ル)にする。逆に、トルク電流i、がしきい値(191
+ΔH1)に比べ大きい場合(Δi、<ΔH1)には、
トルク電流1.を増加すべくトルク電流PWM制御信号
Cqlを0  (LOWレベル)にする。トルク電流極
性演算手段72bはトルク電流PWlvI演算手段?2
aに比べ大きいヒステリシス幅2ΔH2(ΔH2>ΔH
1)のヒステリシスコンパレータにより構成されており
、トルク電流誤差電流△Iqを入力し、トルク電流制御
電圧V、の極性Cq2を演算する。すなわち、トルク電
流iqがしきい値(iq−ΔH2)より小さい場合(Δ
i、〉ΔH2)には、トルク電流制御電圧V、を+(正
)にすべくトルク電流制御電圧vqの極性Cq2を1(
HIGHレベル)にする。逆に、トルク電流1.がしき
い値(iq十ΔH2)より大きい場合(Δi、<−ΔH
2)には、トルク電流制御電圧V、を−(負)にすべく
トルク電流制御電圧v9の極性Cq2を0  (LOW
レベル)にする。
制御相電位演算手段73はルックアップテーブル73a
とTd (デッドタイム)回路73b〜73dと発振器
73eとから構成されている。
ルックアップテーブル73aは、トルク電流制御電圧V
、の極性Cq2と磁束回転角θとにより、トルク電流制
御相とトルク電流制御相の極性、基準電位相と基準電位
相の極性を演算する制御相演算手段と、トルク電流PW
M制御信号とトルク電流制御相の極性とによりトルク電
流制御相の電位を決定し、基準電位相の極性により基準
電位相の電位を決定する出力電位制御手段の一部を含ん
でいる。
制御相演算手段では、3相の巻線軸に対し各相の端子に
向かう向きを正の極性の相方向とし、各相の端子に対し
逆方向を負の極性の相方向とし、各相の正の相方向及び
負の相方向の中から磁束の回転角θに対し90度進んだ
向きに最も近い相方向をトルク制御の相方向として選択
し、前記トルク制御の相方向に対応した相をトルク電流
制御相とし、トルク制御の相方向の極性をトルク電流制
御相の極性とし、トルク電流制御相以外の2相を基準電
位相とし、トルク電流制御相の極性とトルク電流制御電
圧V、の極性Cq2とを乗算しさらにその結果を反転す
ることにより得られる極性を基準電位相の極性とする。
すなわち第10図に示すU+〜W−のように相方向と相
方向の極性とを定義し、U+〜W−の中から磁束λdの
軸(d軸:回転角θ)に対し90度進んだ向き(q軸)
に最も近い相方向をトルク制御の相方向として選択し、
前記トルク制御の相方向に対応した相をトルク電流制御
相、トルク制御の相方向の極性をトルク電流制御相の極
性とする。第10図の場合には、トルク制御の相方向は
U−であり、トルク電流制御相はU相、トルク電流制御
相の極性は−である。
続いて、トルク電流制御相以外の2相(この場合、v、
w相)を基準電位相とし、トルク電流制御相の極性(こ
の場合−)とトルク電流制御電圧V。
の極性Cq2とを乗算しさらにその結果を反転すること
により得られる極性を基準電位相の極性とする。ここで
、+/−1正/負、HIGH/LOWまたは110で表
現している信号は各々1/−1の信号と考え乗算処理す
る。以降の乗算処理も断りのなり限り同様である。第1
0図の場合、仮にCa2が1とすると1として乗算処理
するため基準電位相の極性は−(−1XI)=1すなわ
ち十であり、Ca2が0とすると−1として乗算処理す
るため基準電位相の極性は−(−1X−1)−−1すな
わち−である。
出力電位制御手段では、トルク電流PWM制御信号Cq
lとトルク電流制御相の極性とを乗算することにより得
られる極性をトルク電流制御相の電位とし、また基準電
位相の極性を基準電位相の電位とする。そして、各相の
電位が十の場合にはインバータの直流電源陽極側に接続
されたトランジスタをONとし、陰極側に接続されたト
ランジスタをOFFとする。逆に、各相の電位が−の場
合にはインバータの直流電源陽極側に接続されたトラン
ジスタをOFFとし、陰極側に接続されたトランジスタ
をONとする。ただし、トルク電流指令の極性sign
 i q”とトルク電流制御相の極性とを乗算した結果
が十のとき、トルク電流制御相の直流電源陰極側に接続
されたトランジスタを常時OFFとし、トルク電流指令
の極性とトルク電流制御相の極性とを乗算した結果が−
のとき、トルク電流制御相の直流電源陽極側に接続され
たトランジスタを常時OFFとする。
上記のトルク電流制御相の極性、トルク電流制御電圧の
極性、基準電位相の極性、トルク電流PWM制御信号、
u −w相の電位を表にすると表1のようになり、表1
に対するトランジスタのON・OFF状態を表にすると
表2のようになる。なお、表2中のON10 F Fは
表3によって決定される。
次に、ルックアップテーブル73aで得られた各トラン
ジスタのON・OFF信号をTd回路73b〜73dに
入力する。Td回路73bは、ANDゲー)73bL 
73b4とシフトレジスタ73b2.73b3とを備え
ている。ANDゲー)73blは、トランジスタTru
+のON・OFF信号とシフトレジスタ73b3からの
トランジスタT r u +のON許可信号とを人力し
トランジスタTru。の最終的なON・OFF信号を求
める。
シフトレジスタ73b2は、トランジスタTru。
の最終的なON・OFF信号とその信号を反転回路73
b5により反転した信号とを各々クリア端子およびデー
タ入力端子に入力し、データを発振器73eからのクロ
ック信号のタイミングによりシフトする。そして、最上
位のデータをトランジスタT r u−のON許可信号
として出力する。ここで、トランジスタT r u +
の最終的なON・OFF信号が1のときにはクリア端子
を通じてトランジスタTru−のON許可信号を0にす
る。また、トランジスタT0゜の最終的なON・OFF
信号が0になったときには、その反転信号が最上位まで
シフトされるまでトランジスタT r u−のON許可
信号を0にする。データが最上位までシフトされるまで
の期間をデッドタイムまたはインバータのアーム短絡防
止期間Tdと呼ぶことにする。
ANDゲート73b4は、トランジスタTru−のON
・OFF信号とシフトレジスタ73b2からのトランジ
スタTru−のON許可信号とを入力しトランジスタT
ru−の最終的なON・OFF信号を求める。シフトレ
ジスタ73b3は、トランジスタTru−の最゛終的な
ON・OFF信号とその信号を反転回路73b6により
反転した信号とを各々クリア端子およびデータ入力端子
に入力しデータを発振器73eからのクロック信号のタ
イミングによりシフトする。そして、最上位のデータを
トランジスタTru。のON許可信号として出力する。
ここで、トランジスタTru−の最終的なON・OFF
信号が1のときにはクリア端子を通じてトランジスタT
ru。のON許可信号を0にする。
また、トランジスタT r u−の最終的なON・OF
F信号が0になったときには、その反転信号が最上位ま
でシフトされるまでトランジスタT0゜のON許可信号
を0にする。すなわち、第11図に示すように、U相の
陽極側のトランジスタと陰極側のトランジスタとの間で
、一方がONからOFFになってから一定の期間、他方
に対してデッドタイムを設ける。また、一方のトランジ
スタがデッドタイム以上の期間OFF状態を維持してい
た場合には、他方に対してデッドタイムを設けない。
なお、Td回路73C,73dについてもTd回路73
bと同じように働く。
座標変換器は、加算器78aと乗算形DA変換器?8b
、78Cとルックアップテーブル78dとにより構成さ
れている。ルックアップテーブル78dは、磁束の回転
角θを人力し、−、、/7S1口(θ−π/6)とfl
 CO5θとのディジタルデータを出力する。乗算形D
A変換器78bは、電流検出器76から相電流luを、
ルックアップテーブル78dからディジタルデーターr
72Sin(θ−π/6)を人力し両者の乗算結果−f
]sin (θ−π/6)・iuを出力する。乗算形D
A変換器78cは、電流検出器77から相電流lvを、
ルックアップテーブル78dからディジタルデータfl
 CO9θを人力し両者の乗算結果f’l cosθ・
19を出力する。そして、加算器78aは、−fl S
in (θ−π/6)・iu とncosθ−ivを加
算し、−(”l sin (θ−π/6)・氏+f”J
、 cosθ・ivすなわちトルク電流lqを出力する
上述の構成よりなる第1の実施例においては、インバー
タの出力電流を所望の電流指令値に追従させる際、トル
ク電流指令を演算し、また、各相の電流を検出しその検
出値を座標変換することによりトルク電流を求め、トル
ク電流指令値とトルク電流検出値とを比較することによ
りトルク電流誤差を求める。続いて、トルク電流誤差か
らトルク電流制御電圧の極性とトルク電流PWM制御信
号を求める。さらに、磁束の回転角とトルク電流制御電
圧の極性とに基づいて、トルク電流制御相とトルク電流
制御相の極性、基準電位相と基準電位相の極性を求める
。そして、トルク電流制御相の出力電位を、トルク電流
PWM制御信号とトルク電流制御相の極性とにより決定
し、基準電位相の出力電位を、基準電位相の極性により
決定する。
このように、第1の実施例では、トルク電流誤差からト
ルク電流制御相の出力電位が制御され、残りの基準電位
相の出力電位は基準電位相の極性に基づいていずれかの
電位に固定される。ゆえに、PWM制御される相の数は
、1相であり、従来のような相と相との間の干渉が起こ
ることはない。
また、トルク電流が直接制御されるので、各相電流を制
御していたときのようなトルク電流と励磁電流との間の
干渉も起こらない。その結果、電流制御精度の向上なら
びに連応性の高い制御が可能になる。
さらに、磁束の回転角とトルク電流制御電圧の極性とに
基づいて、トルク電流制御相とトルク電流制御相の極性
、基準電位相と基準電位相の極性を求めるため、適切な
4現象動作、すなわち、回転方向の正/逆、負荷状態の
カ行/回生を問わずいずれの状態でも連続的に最適な出
力電位の決定が可能になる。
トルク電流制御演算手段においては、トルク電流誤差の
瞬時値をヒステリシスコンパレータにかけることにより
、トルク電流誤差の瞬時値が許容値内に収まるようにト
ルク電流PWM制御信号が演算される。また、トルク電
流制御電圧の極性もトルク電流誤差の瞬時値をヒステリ
シスコンパレータにかけることにより検出する。ゆえに
、連応性の高いトルク電流制御ならびに遅れの少ないト
ルク電流制御電圧の極性の検出が可能になる。その結果
、速度制御等の各種ゲインも高く設定でき、制御精度も
向上する。
さらに、簡単なヒステリシスコンパレータだけで構成で
きるため、トルク電流制御演算手段を構成する制御回路
のコンパクト化、低コスト化が可能になる。
制御相電位演算手段においては、制御演算手段ならびに
出力電位制御手段の一部をルックアップテーブルにより
構成している。ゆえに、制御相電位演算が極めて簡単に
なり、制御回路のコンパクト化、低コスト化が実現する
また、制御相電位演算手段においては、トルク電流制御
相の上下のトランジスタの内、電流が流れるべきではな
い片側のトランジスタを常時OFF状態に固定する。そ
のため、上下のトランジスタの動作遅れから発生するア
ーム短絡の危険性はなくなりデッドタイムを設ける必要
はなくなる。
その結果、制御精度と応答性が向上する。また、トラン
ジスタをドライブするための電力も半分に低減できる。
さらに、制御相電位演算手段においては、各相の陽極側
のトランジスタと陰極側のトランジスタとの間で、一方
のトランジスタがONからOFFになってから一定の期
間、他方のトランジスタに対してデッドタイムを設け、
一方のトランジスタがデッドタイム以上の期間OFF状
態を維持していた場合には、他方のトランジスタに対し
てデッドタイムを設けない。このように、インバータの
アームの上下のトランジスタの内、一方のトランジスタ
がデッドタイム以上の期間OFF状態を維持していた場
合には、他方のトランジスタに対してデッドタイムを設
けないため、デッドタイムのない制御が可能になる。そ
の結果、制御精度と応答性が向上する。また、万一デッ
ドタイム期間以上のOFF状態が確保されなくても、O
NからOFFになってから一定の期間、他方のトランジ
スタに対してデッドタイムが設けられるので常に安全性
が確保される。
次に、第1実施例の制御相演算手段を変更して2つの基
準電位相のうち一方を開放(オープン)状態とした変形
例について説明する。
この変形例では制御相演算手段において、3相の巻線軸
に対し各相の端子に向かう向きを正の極性の相方向とし
、各相の端子に対し逆方向を負の極性の相方向とし、各
相の正の相方向および負の相方向の中から磁束の回転角
θに対し90度進んだ向きにq軸を定義し、q軸に最も
近い相方向をトルク制御の相方向として選択し、前記ト
ルク制御の相方向に対応した相をトルク電流制御相とし
、トルク制御の相方向の極性をトルク電流制御相の極性
とする。続いて、q軸とトルク制御の相方向との成す角
が、30度以内に設定されたしきい値に比べ大きい場合
には、q軸に対しトルク制御の相方向の次に近い相方向
を基準電位相とし、トルク電流制御相の極性とトルク電
流制御電圧■9の極性Cq2とを乗算しさらにその結果
を反転することにより得られる極性を基準電位相の極性
とする。
トルク電流制御相と基準電位相以外の残りの1相につい
ては、上下のトランジスタをOFFに固定し、その相は
開放状態にする。一方、q軸とトルク制御の相方向との
成す角が前記しきい値に比べ小さい場合には、トルク電
流制御相以外の2相を基準電位相とし、トルク電流制御
相の極性とトルク電流制御電圧vqの極性Cq2とを乗
算しさらにその結果を反転することにより得られる極性
を基準電位相の極性とする。すなわち、第12図に示す
U+〜W−のように相方向と相方向の極性を定義し、U
+〜W−の中から磁束の軸(d軸:回転角θ)に対し9
0度進んだ向き(q軸)に最も近い相方向をトルク制御
の相方向として選択し、前記トルク制御の相方向に対応
した相をトルク電流制御相、トルク制御の相方向の極性
をトルク電流制御相の極性とする。第12図の場合には
、トルり制御の相方向はU−であり、従ってトルク電流
制御相はU相、トルク電流制御相の極性は−である。続
いて、q軸がトルク制御の相方向を中心にして両側に一
点鎖線で示すしきい値の外側に存在する場合には、q軸
に対しトルク制御の相方向の次に近い相方向を基準電位
相とし残りの1相については開放状態にする。一方、q
軸が前記しきい値内に存在する場合には、トルク電流制
御相以外の2相(この場合vSw相)を基準電位相とす
る。
そして、トルク電流制御相の極性(この場合−)とトル
ク電流制御電圧V、の極性Cq2とを乗算しさらにその
結果を反転することにより得られる極性を基準電位相の
極性とする。ここで、+/−1正/負、HIGH/LO
Wまたは110で表現している信号は各々1/−1の信
号と考え乗算処理する。以降の乗算処理も断りのない限
り同様である。第12図の場合、仮にCq2が1とする
と基準電位相の極性は−(−1XI)−1すなわち十で
あり、Cq2が0とすると基準電位相の極性は−(−1
X−1)=−1すなわち−である。
上記構成の場合、第1の実施例に比ベトルク電流制御相
の相方向とq軸とのずれが少なくなるので、トルク電流
の制御精度と応答性が向上する。
また、そのときの印加するd軸方向の電圧は、第1の実
施例に比べ小さくなるので、発生トルクに関与しないd
軸方向の電流が減少し効率が向上する。さらに、第1の
実施例で得られる作用効果が損なわれることはなく、電
流制御精度、応答性の向上ならびにコンパクトで低コス
トさらに安全性が高くトランジスタのドライブ電力も少
ない制御回路が実現する。
第13図は、本発明の第1の発明、第2の発明、第5の
発明、第6の発明、第7の発明、第8の発明、第11の
発明、第12の発明、第13の発明、第14の発明、第
16の発明、第17の発明より成る第2の実施例のイン
バータの電流制御装置を示すものである。以下、第2の
実施例について説明するが、第1の実施例と同様な部分
については同一の符号を付して説明を省く。
電流指令演算手段80は、回転速度指令ω♂とモータ回
転角θとを人力し、θを微分することにより回転速度ω
を求めωm′″とωとに基づいて電流指令19、fd8
とトルク電流指令の極性sign i qを演算出力す
る。また、トルク電流PWM制御信号Cqlからトルク
電流のPWM周波数f、を検出し、f、がf9tになる
ように、 Kql=Kpl  (fq −fq )+K11f (
fq&−「q)dtKq2=Kp2  (fq   f
 q  )  + K+2.J”  (fq−fq  
) dt・・・(3) を演算しトルク電流誤差のゲインKqL Kp2として
出力する。同様に励磁電流PWM制御信号Cd’1から
励磁電流のPWM周波数fdを検出し、fdが所定値f
jになるように、 ・・・(4) を演算し励磁電流誤差のゲインKdl、Kd2として出
力する。
トルク電流誤差演算手段71では、トルク電流指令19
1とトルク電流l、とを比較しトルク電流誤差電流Δi
、を求める。
励磁電流誤差演算手段81では、励磁電流指令ld8と
励磁電流i、とを比較し励磁電流誤差Δl、を求める。
トルク電流制御演算手段82は、トルク電流誤差Δl、
を入力しトルク電流PWM制御信号Cqlとトルク電流
制御電圧V、の極性Cq2とを演算出力する。
励磁電流制御演算手段83は、励磁電流誤差Δidを入
力し励磁電流PWM制御信号Cdlと励磁電流制御電圧
vdの極性Cd2とを演算出力する。
制御相電位演算手段84は、前記トルク電流指令の極性
51gn1q、前記トルク電流PWM制御信号Cql、
前記トルク電流制御電圧vqの極性Cq2、励磁電流P
WM制御信号Cdl、励磁電流制御電圧V、の極性Cd
2、磁束回転角θを人力し、インバータ74を構成する
トランジスタTru+〜T r w −のオン・オフ信
号を出力する。
インバータ74は、電圧Vdの直流電源が電圧源からな
る電圧形インバータで構成されており、交流電動機75
を駆動する。
交流電動機75は、永久磁石の取り付けられた同期電動
機である。
電流検出手段は、電流検出器76.77と座標変換器8
9から構成されており、相電流iu、ivを検出し、さ
らに座標変換することによりトルク電流iqと励磁電流
1.とを求める。
磁束回転角検出手段79は、交流電動機75に回転角セ
ンサを取り付けることにより、磁束の回転角θを検出す
る。
第14図は第13図の詳細な回路構成を示したものであ
る。第13図と同様な部分については同一符号を付して
説明を省く。
前記トルク電流制御演算手段82は、トルク電流PWM
制御演算手段とトルク電圧極性演算手段とにより構成さ
れている。
トルク電流PWM制御演算手段は、乗算器82aとヒス
テリシス幅が2ΔH1のヒステリシスコンパレータ82
cとにより構成されている。乗算器82aはトルク電流
誤差電流Δlqとトルク電流誤差のゲインKqlとを入
力し、乗算結果Kql・Δi、をヒステリシスコンパレ
ータ82Cに出力する。続いてヒステリシスコンパレー
タ82 c ニおいて、Kql・Δiqが−ΔH1〜Δ
H1内に収まるようにトルク電流PWM制御信号Cql
を演算する。すなわち、トルク電流i、がしきい値19
8ΔH1/Kqlに比べ小さい場合には、トルク電流i
、を増加すべ(トルク電流PWM制御信号Cq1を1(
Highレベル)にする。逆に、トルク電流i、がしき
い値t 911+ΔH1/KQIに比べ大きい場合には
、トルク電流i、を減少すべくトルク電流PWM制御信
号CqlをQ (LOWレベル)にする。ここで、電流
指令演算手段80からのトルク電流誤差のゲインKql
はヒステリシス幅2ΔH1を変える働きをしている。
トルク電圧極性演算手段は、乗算器82bとヒステリシ
スf9m−b<2ΔH2のヒステリシスコンパレータ8
2dとにより構成されている。ヒステリシス幅2ΔH2
は、ヒステリシスコンパレータ82Cのヒステリシス幅
2ΔH1に比べ大きく設定されている。乗算器82bは
トルク電流誤差電流Δ1、とトルク電流誤差のゲインK
q2を人力し、乗KM果Kq2・△i、をヒステリシス
コンパレータ82dに出力スル。続いてヒステリシスコ
ンパレータ82dにおいて、Kq2・Δlqが−ΔH2
〜ΔH2内に収まるようにトルク電流制御電圧V。
の極性Cq2を演算する。すなわち、トルク電流i、が
しきい値19−ΔH2/Kq2に比べ小さい場合には、
トルク電流制御電圧V、を+にすべくトルク電流制御電
圧vqの極性Cq2を1(Highレベル)にする。逆
に、トルク電流lqがしきい値191+ΔH2/Kq2
に比べ大きい場合には、トルク電流制御電圧V、を−に
すべくトルク電流制御電圧vqの極性Cq2を0(LO
Wレベル)にする。ここで、電流指令演算手段80から
のトルク電流誤差のゲインKq2は、ヒステリシスコン
パレータ82cの場合と同様にヒステリシス幅2ΔH2
を変える働きをしている。
前記励磁電流制御演算手段83は、励磁電流PWM演算
手段と励磁電圧極性演算手段により構成されている。
励磁電流PWM演算手段は、乗算器83′aとヒステリ
シス幅が2ΔH1のヒステリシスコンパレータ83cと
により構成されている。乗算器83aは励磁電流誤差電
流Δi、と励磁電流誤差のゲインKdlとを人力し、乗
算結果Kdl・Δidをヒステリシスコンパレータ83
Cに出力スル。続いてヒステリシスコンパレータ83c
において、KdlΔldが一ΔH1〜ΔH1内に収まる
ように励磁電流PWM制御信号Cdlを演算する。すな
わち、励磁電流1dがしきい値ld−ΔH1/Kd1に
比べ小さい場合には、励磁電流i、を増加すべく励磁電
流PWM制御信号Cdlを1(Highレベル)にする
。逆に、励磁電流1dがしきい値ld1+ΔH1/Kd
lに比べ大きい場合には、励磁電流1dを減少すべく励
磁電流PWM制御信号Cdlを0 (LOWレベル)に
する。ここで、電流指令演算手段80からの励磁電流誤
差のゲインKdlはヒステリシス幅2ΔH1を変える働
きをしている。
励磁電圧極性演算手段は、乗算器83bとヒステリシス
幅が2ΔH2のヒステリシスコンパレータ83dとによ
り構成されている。ヒステリシス幅2ΔH2は、ヒステ
リシスコンパレータ83Gのヒステリシス幅2ΔH1に
比べより大きく設定されている。乗算器83bは励磁電
流誤差電流Δi、と励磁電流誤差のゲインKd2を人力
し、乗算結果Kd2・Δi、をヒステリシスコンパレー
タ83dに出力する。続いてヒステリシスコンパレータ
83dにおいて、Kd2・Δidが一ΔH2〜ΔH2内
に収まるように励磁電流制御電圧Vdの極性Cd2を演
算する。すなわち、励磁電流i、がしきい値t dll
−ΔH2/Kd2に比べ小さい場合には、励磁電流制御
電圧V、を+にすべく励磁電流制御電圧■6の極性Cd
2を1(Highレベル)にする。逆に、励磁電流1.
がしきい値ld8+ΔH2/Kd2に比べ大きい場合に
は、励磁電流制御電圧V、を−にすべく励磁電流制御電
圧V、の極性Cd2をQ (LOWレベル)にする。こ
こで、電流指令演算手段80からの励磁電流誤差のゲイ
ンKd2は、ヒステリシスコンパレータ83cの場合と
同様にヒステリシス幅2ΔH2を変える働きをしている
制御相電位演算手段84はルックアップテーブル84a
とTd回路73b〜73dと発振器73eから構成され
ている。
ルックアップテーブル84aは、トルク電流制御電圧V
、の極性と励磁電流制御電圧vdの極性と磁束回転角θ
とにより、トルク電流制御相とトルク電流制御相の極性
、励磁電流制御相と励磁電流制御相の極性、基準電位相
と基準電位相の極性を演算する制御相演算手段と、トル
ク電流P’vVM制御信号とトルク電流制御相の極性に
よりトルク電流制御相の電位を決定し、励磁電流PWM
制御信号と励磁電流制御相の極性とにより励磁電流制御
相の電位を決定し、基準電位相の極性により基準電位相
の電位を決定する出力電位制御手段の一部を含んでいる
制御相演算手段では、3相の巻線軸に対し各相の端子に
向かう向きを正の極性の相方向とし、各相の端子に対し
逆方向を負の極性の相方向とし、各相の正の相方向およ
び負の相方向の中から磁束の回転角に対し90度進んだ
向きに最も近い相方向をトルク制御の相方向として選び
、前記トルク制御の相方向に対応した相をトルク電流制
御相とし、トルク制御の相方向の極性をトルク電流制御
相の極性とし、トル、り電流制御相の極性とトルク電流
制御電圧の極性とを乗算しさらにその結果を反転するこ
とにより得られる極性を基準電位相の極性とし、トルク
電流制御相以外の2相の内、正の相方向が磁束の正の向
きにより近い相を励磁電流の極性が正の相とし、残りl
相を励磁電流の極性が負の相とし、励磁電流制御電圧の
極性と基準電位相の極性とを乗算した結果が正の場合に
は励磁電流の極性が正の相を基準電位相とし、残り1相
を励磁電流制御相とし、励磁電流制御電圧の極性と基準
電位相の極性とを乗算した結果が負の場合には励磁電流
の極性が正の相を励磁電流制御相とし、残り1相を基準
電位相とし、励磁電流制御相における励磁電流の極性を
励磁電流制御相の極性としている。すなわち、第10図
に示すU+〜W−のように相方向と相方向の極性を定義
し、U+〜W−の中から磁束の軸(d軸:回転角θ)に
対し90度進んだ向き(q軸)に最も近い相方向をトル
ク制御の相方向として選び、前記トルク制御の相方向に
対応した相をトルク電流制御相、トルク制御の相方向の
極性をトルク電流制御相の極性とする。第10図の場合
には、トルク制御の相方向はU−であり、トルク電流制
御相はU相、トルク電流制御相の極性は−である。続い
て、トルク電流制御相の極性(この場合−)とトルク電
流制御電圧V、の極性Cq2とを乗算しさらにその結果
を反転することにより得れる極性を基準電位相の極性と
する。ここで、+/−1正/負、HIGH/LOWまた
は110で表現している信号は上記と同様に各々1/−
1の信号と考え乗算処理する。以降の乗算処理も断りの
ない限り同様である。
第10図の場合、仮にCq2が1とすると基準電位相の
極性は−(−1XI)=1すなわち+であり、Cq2が
0とすると基準電位相の極性は−(−1×−1)=−1
すなわち−である。トルク電流制御相以外の2相(この
場合v、w相)の内、正の相方向が磁束の正の向きによ
り近い相(この場合V相)を励磁電流の極性が正の相と
し、残り1相(この場合W相)を励磁電流の極性が負の
相とし、励磁電流制御電圧V、の極性Cd2と基準電位
相の極性とを乗算した結果が正の場合には励磁電流の極
性が正の相(この場合V相)を基準電位相とし、残り1
相(この場合W相)を励磁電流制御相とし、励磁電流制
御電圧の極性と基準電位相の極性とを乗算した結果が負
の場合′には励磁電流の極性が正の相(この場合V相)
を励磁電流制御相とし、残り1相(この場合W相)を基
準電位相とし、励磁電流制御相における励磁電流の極性
を励磁電流制御相の極性とする。
出力電位制御手段では、トルク電流PWM制御信号Cq
lとトルク電流制御相の極性を乗算するこにとより得ら
れる極性をトルク電流制御相の電位とし、励磁電流PW
M制御信号と励磁電流制御相の極性を乗算することによ
り得られる極性を励磁電流制御相の電位とし、また基準
電位相の極性を基準電位相の電位とする。なお、トルク
電流制御相の出力電位が基準電位相の電位と一致すると
きには、励磁電流制御相の出力電位も基準電位相の電位
に一致させる。そして、各相の電位が十の場合にはイン
バータの直流電源陽極側に接続されたトランジスタをO
Nとし、陰極側に接続されたトランジスタをOFFとす
る。逆に、各相の電位かの場合にはインバータの直流電
源陽極側に接続されたトランジスタをOFFとし、陰極
側に接続されたトランジスタをONとする。ただし、ト
ルク電流指令の極性とトルク電流制御相の極性とを乗算
した結果が十のとき、トルク電流制御相の直流電源陰極
側に接続されたトランジスタならびに基準電位相と励磁
電流制御相の直流電源陽極側とに接続されたトランジス
タを常時OFFとし、トルク電流指令の極性とトルク電
流制御相の極性とを乗算した結果が−のとき、トルク電
流制御相の直流電源陽極側に接続されたトランジスタな
らびに基準電位相と励磁電流制御相の直流電源陰極側に
接続されたトランジスタを常時OFFとする。
上記のトルク電流制御相、トルク電流制御電圧、励磁電
流制御電圧、励磁電流制御相、基準電位相の各極性、ト
ルク電流PWM制御信号、励磁電流PWM制御信号、u
 −w相の電位を表にすると表4のようになり、表4に
対するトランジスタのオンオフ状態を表にすると表5の
ようになる。なお、表5中のON10 F Fは表3に
よって決定される。
次に、ルックアップテーブル84aで得られた各トラン
ジスタの0N−OFF信号をTd回路73b〜73dに
人力する。Td回路73b〜73dは、陽極側のトラン
ジスタと陰極側のトランジスタとの間で、一方がONか
らOFFになってから一定の期間、他方に対してデッド
タイムを設け、また、一方のトランジスタがデッドタイ
ム以上の期間OFF状態を維持していた場合には、他方
に対してデッドタイムを設けないように働く、これは、
第1の実施例と全く同様であるので詳細な説明は省く。
座標変換器89は、加算器89a、89dと乗算形DA
変換器89b、89c、89e、89fとルックアップ
テーブル89gとにより構成されている。ルックアップ
テーブル89gは、磁束の回転角θを入力し1./F 
Sin (θ−π/6)とfl CO9θとr2cos
 (θ−π/6)とf’l sinθのディジタルデー
タを出力する。乗算形DA変換器89bは、電流検出器
から相電流luを、ルックアップテーブル89gからデ
ィジタルデーター−r2sin (θ−π/6)を人力
し、両者の乗算結果−(J sin (θ−π/6)・
iuを出力する。乗算形DA変換器89cは、電流検出
器から相電流ivを、ルックアップテーブル89gから
ディジタルデータ(J  cosθを人力し、両者の乗
算結果F7cosθivを出力する。そして、加算器8
9aでは、fl Sin (θ−yr/6)・i。と(
’l cosθlvを加算し、−fl Sin (θ−
π/6)  ・i、+m CO3θiv、すなわちトル
ク電流19を出力する。乗算形DA変換器89eは、電
流検出器から相電流】Uを、ルックアップテープル89
gからディジタルデータfl CO9(θ−π/6)を
゛入力し、両者の乗算結果rL2cos (θ−π/6
)・iuを出力する。乗算形DA変換器89fは電流検
出器から相電流ivを、ルックアップテーブル89gか
らディジタルデータF]sinθを入力し、両者の乗算
結果(’l sinθivを出力する。そして、加算器
89dでは、F7cos (θ−π/6)・luと(”
l sinθivを加算し、−r″’l cos (θ
−rr/ 6 )  ・i 、 +IU  sinθi
v、すなちわ励磁電流i、を出力する。
上述の構成よりなる第2の実施例においては、インバー
タの出力電流を所望の電流指令値に追従させる際、トル
ク電流指令と励磁電流指令とを演算し、また、各相の電
流を検出しその検出値を座標変換することによりトルク
電流と励磁電流とを求め、トルク電流指令値とトルク電
流検出値とを比較すことによりトルク電流誤差を求め、
励磁電流指令値と励磁電流検出値とを比較することによ
り励磁電流誤差を求める。続いて、トルク電流誤差から
トルク電流制御電圧の極性とトルク電流PWM制御信号
を求め、励磁電流誤差から励磁電流制御電圧の極性と励
磁電流PWM制御信号を求める。さらに、磁束の回転角
とトルク電流制御電圧の極性と励磁電流制御電圧の極性
とに基づいて、トルク電流制御相とトルク電流制御相の
極性、励磁電流制御相と励磁電流制御相の極性、基準電
位相と基準電位相の極性を求める。そして、トルク電流
制御相の出力電位を、トルク電流PWM制御信号とトル
ク電流制御相の極性により決定し、励磁制御相の出力電
位を、励磁電流PWM制御信号と励磁電流制御相の極性
により決定し、基準電位相の出力電位を、基準電位相の
極性により決定する。
このように、第2の実施例では、トルク電流誤差からト
ルク電流制御相の出力電位が制御され、また、励磁電流
誤差から励磁電流制御相の出力電位が制御され、残りの
基準電位相の出力電位は基準電位相の極性に基づいてい
ずれかの電位に固定される。
ゆえに、PWM制御される相の数は2相となり独立変数
の数と一致する。そのため、相と相との間で干渉が起こ
ることはない。また、トルク電流と励磁電流がそれぞれ
独立に制御されるので、トルク電流と励磁電流との間の
干渉も起こらない。
その結果、電流制御精度の向上ならびに連応性の高い制
御が可能になる。
さらに、磁束の回転角とトルク電流制御電圧の極性と励
磁電流制御電圧の極性とに基づいて、トルク電流制御相
とトルク電流制御相の極性、励磁電流制御相と励磁電流
制御相の極性、基準電位相と基準電位相の極性を求める
ため、適切な4現象動作、すなわち、回転方向の正/逆
、負荷状態の力行/回生を問わずいずれの状態でも連続
的に最適な出力電位の決定が可能になる。
トルク電流制御演算手段においては、トルク電流誤差の
瞬時値をヒステリシスコンパレータにかけることにより
、トルク電流の瞬時値が許容値内に収まるようにトルク
電流PWM制御信号が演算される。また、トルク電流制
御電圧の極性もトルク電流誤差の瞬時値をヒステリシス
コンパレータにかけることにより検出する。
ゆえに、連応性の高いトルク電流制御ならびに遅れの少
ないトルク電流制御電圧の極性の検出が可能になる。そ
の結果、速度制御等の各種ゲインも高く設定でき、制御
精度も向上する。
さらに、簡単なヒステリシスコンパレータだけで構成で
きるため、トルク電流制御演算手段を構成する制御回路
のコンパクト化、低コスト化が可能になる。
励磁電流制御演算手段においては、励磁電流誤差の瞬時
値をヒステリシスコンパレータにかけることにより、励
磁電流の瞬時値が許容値内に収まるように励磁電流PW
M制御信号が演算される。
また、励磁電流制御電圧の極性も励磁電流誤差の瞬時値
をヒステリシスコンパレータにかけることにより検出す
る。
ゆえに、連応性の高い励磁電流制御ならびに遅れの少な
い励磁電流制御電圧の極性の検出が可能になる。その結
果、速度制御等の各種ゲインも高く設定でき、制御精度
も向上する。
さらに、簡単なヒステリシスコンパレータだけで構成で
きるため、励磁電流制御演算手段を構成する制御回路の
コンパクト化、低コスト化が可能になる。
トルク電流制御演算手段においては、トルク電流のPW
M周波数f、を検出し、fqが所定値f98になるよう
に、ヒステリシスコンパレータのヒステリシス幅を変化
させている。
上記のように、トルク電流制御演算におけるヒステリシ
スコンパレータのヒステリシス幅を運転状態に応じて変
化させるため、トルク電流PWM制御のスイッチング周
波数ならびにトルク電流制御電圧の極性の検出速度を自
由に設定できる。そのため、スイッチング周波数をイン
バータを構成する半導体素子の上限周波数に設定するこ
とにより、そのシステムで得られる限界の制御精度を常
に確保すことができる。また、トルク電流制御電圧の極
性の検出速度もそのシステムから決まる最適値に設定す
ることができる。
励磁電流制御演算手段にふいては、励磁電流のPWM周
波数fdを検出し、fdが所定値fd8になるように、
ヒステリシスコンパレータのヒステリシス幅を変化させ
ている。このように、励磁電流制御演算におけるヒステ
リシスコンパレータのヒステリシス幅を運転状態に応じ
て変化させるため、励磁電流PWM制御のスイッチング
周波数ならびに励磁電流制御電圧の極性の検出速度を自
由に設定できる。そのため、スイッチング周波数をイン
バータを構成する半導体素子の上限周波数に設定するこ
とにより、そのシステムで得られる限界の制御精度を常
に確保することができる。また、励磁電流制御電圧の極
性の検出速度もそのシステムから決まる最適値に設定す
ることができる。
制御相電位演算手段においては、制御相演算手段ならび
に出力電位制御手段の一部をルックアップテーブルによ
り構成している。ゆえに、制御相電位演算が極めて簡単
になり、制御回路のコンパクト化、低コスト化が実現す
る。
また、制御相電位演算手段においては、各相の上下のト
ランジスタの内、電流が流れるべきではない片側のトラ
ンジスタを常時OFF状態に固定する。そのため、上下
のトランジスタの動作遅れから発生するアーム短絡の危
険性はなくなりデッドタイムを設ける必要はなくなる。
その結果、制御精度と応答性が向上する。また、トラン
ジスタをドライブするための電力も半分に低減できる。
さらに、制御相電位演算手段においては、各相の陽極側
のトランジスタと陰極側のトランジスタとの間で、一方
のトランジスタがONからOFFになってから一定の期
間、他方のトランジスタに対してデッドタイムを設け、
一方のトランジスタがデッドタイム以上の期間OFF状
態を維持していた場合には、他方のトランジスタに対し
てデッドタイムを設けない。このように、インバータ1
アームの上下のトランジスタの内、一方のトランジスタ
がデッドタイム以上の期間OFF状態を維持していた場
合には、他方のトランジスタに対してデッドタイムを設
けないため、デッドタイムのない制御が可能になる。そ
の結果、制御精度と応答性が向上する。また、万一デッ
ドタイム期間以上のOFF状態が確保されなくても、O
NからOFFになってから一定の期間、他方のトランジ
スタに対してデッドタイムが設けられるので常に安全性
が確保される。
制御相電位演算において、トルク電流制御相の出力電位
が基準電位相の電位と一致するときには、励磁電流制御
相の出力電位も基準電位相の電位に一致させている。ゆ
えに、モータに零電圧の加わっている期間を増加させる
。また、トルク電流制御相の出力電位が基準電位相の電
位と一致しているときに、励磁電流制御相の出力電位だ
けが基準電位相の電位と異なることはない。これにより
、はぼトルク電流の方向に位置する理想的な電圧に対し
て位相が大きくずれる電圧ベクトルの選択が禁止される
。その結果として、電流誤差の変化は緩やかになり、電
流制御精度を向上させることが可能になる。
第15図は、本発明の第1の発明、第2の発明、第5の
発明、第6の発明、第9の発明、第10の発明、第11
の発明、第15の発明、第16の発明より成る第3の実
施例のインバータの電流制御装置を示すものである。以
下、第3の実施例について説明するが、第1および第2
の実施例と同様な部分については同一の符号を付して説
明を省く。
電流指令演算手段90は、回転速度指令ωm5とモータ
回転角θ、を入力し、θ1を微分することにより回転速
度ωを求め、ωイとωに基づいて電流指令IQ、id”
とトルク電流指令の極性sign i91を演算出力す
る。この演算は、一般に誘導電導機のベクトル制御と呼
ばれるものである。演算の過程で得られる励磁電流id
の回転角は、磁束の回転角θとして出力する。
トルク電流誤差演算手段71では、トルク電流指令19
ゞとトルク電流指令l、を比較しトルク電流誤差Δi、
を求める。
励磁電流誤差演算手段81では、励磁電流指令1dII
と励磁電流指令ldとを比較し励磁電流誤差Δi、を求
める。
トルク電流制御演算手段91は、トルク電流誤差Δl、
を入力しトルク電流PWM制御信号Cqlとトルク電流
制御電圧vqの極性Cq2を演算出力する。
励磁電流制御電圧手段92は、前記励磁電流誤差Δi、
を入力し励磁電流PWM制御信号Cdlと励磁電流制御
電圧vdの極性Cd2を演算出力する。
制御相電位演算手段95は、前記トルク電流指令の極性
sign i q”と前記トルク電流PWM制御信号C
qlと前記トルク電流制御電圧V、の極性Cq2と励磁
電流PWM制御信号Cdlと励磁電流制御電圧vdの極
性Cd2とを入力し、インバータ74を構成するトラン
ジスタTru+〜Try−のオン・オフ信号を出力する
インバータ74は、直流電源が電圧Vdの電圧源からな
る電圧形インバータで構成されており交流電動機93を
駆動している。この交流電動機93は、かご形誘導電動
機である。
電流検出手段は、電流検出器76.77と座標変換器8
9から構成されており、相電流1u、iVを検出し、さ
らに座標変換することによりトルク電流1.と励磁電流
l、を求める。
回転角検出手段94は、交流電動機93に回転角センサ
を取り付けることにより、ロータの回転角θ、を検出し
ている。
第16図はトルク電流制御演算手段91と励磁電流制御
演算手段92との詳細な回路構成を示したものである。
前記トルク電流制御演算手段91は、PI制御器91a
と加減算器91b、91Cとコンパレータ91d、91
eとフリップフロップ91fと反転器91gとANDゲ
ート91h、91iとORゲート91jとにより構成さ
れており、これらによりトルク電流PWM演算手段とト
ルク電圧極性演算手段とを形成している。
PI制御器91aはトルク電流誤差Δl、を入力し、P
I演算 V q” ” KIIQΔiq+KiqfΔi qdt
  =−(5)により、トルク電流制御電圧指令v 9
Rを演算している。加減算器91bは、トルク電流制御
電圧指令v91と、定数Vd/2と、上限がVd /’
2で下限が−Vd/2の三角波etを人力し、vq”+
Vd/2+etを演算出力する。続いてコンパレータ9
1dは、vq”+Vd /2+e tを0レベルでコン
パレートし、正のとき1を負のとき0を出力する。加減
算器91bとコンパレータ91dの機能は、トルク電流
制御電圧指令v98と上限がVdで下限が0の三角波e
Lとを比較することに相当する。加減算器91cは、ト
ルク電流制御電圧指令v91と、定数vd/2と、上限
がVd/2で下限が−Vd/2の三角波etを入力し、
vq1−Vd/2+etを演算出力する。続いてコンパ
レータ91eは、vq”−Vd / 2+e tを0レ
ベルでコンパレートし、正とき1を負のとき0を出力す
る。加減算器91cとコンパレータ91eの機能は、ト
ルク電流制御電圧指令■91と上限が0で下限が−Vd
の三角波e、とを比較することに相当する。フリップフ
ロップ91fは、コンパレータ91dの出力をセット端
子Sに入力し、コンパレータ91eの出力を反転器91
gを介して反転した信号をリセッH1子Rに人力する。
そして、Q出力をANDゲート9thに、ζ出力をAN
Dゲート911に出力する。ここで、Q出力は、トルク
電流制御電圧V、の極性Cq2に相当する。ANDゲー
ト91hは、コンパレータ91dの出力とフリップフロ
ップ91fのQ出力をAND論理演算し、その結果をO
Rゲート91jに出力する。
ANDゲート91iは、コンパレータ91eの出力とフ
リップフロップ91fのζ出力をAND論理演算し、そ
の結果をORゲート91Jに出力する。そして、ORゲ
ート91jは、ANDゲート91hとANDゲート91
iの出力をOR論理演算し、その結果をトルク電流PW
M制御信号Cqlとして出力する。
前記励磁電流制御演算手段92は、PI制御器92aと
加減算器92b、92Gとコンパレータ92d、92e
とフリップフロップ92fと反転器92gとANDゲー
ト92h、92iと○Rアゲ−92jにより構成されて
おり、これらにより励磁電流PWM演算手段と励磁電圧
極性演算手段を形成している。
PI制御器92aは励磁電流誤差Δldを入力し、PI
演算 vd”=KpdΔi、+KidfΔia dt  ”・
(6)により、励磁電流制御電圧指令vd8を演算する
加算器92bは、励磁電流制御電圧指令vd1と、定数
Vd/2と、上限がVd/2で下限が−Vd/2の三角
波e、を入力し、vd”+Vd / 2 + etを演
算出力する。続いてコンパレータ92dは、v cl”
+ Vd / 2+ e tを0レベルでコンパレート
し、正のとき1を負のとき0を出力する。加減算器92
bとコンパレータ92dの機能は、励磁電流制御電圧指
令vd′″の上限がVdで下限が0の三角波e、とを比
較することに相当する。加算器92Cは、励磁電流制御
電圧指令■d1と、定数Vd/2と、上限がVd/2で
下限が−Vd/2の三角波e、とを人力し、Vd”  
Vd / 2 +e tを演算出力する。続いてコンパ
レータ92eは、vdl−Vd/2+etを0レベルで
コンパレートし、正のとき1を負のときOを出力する。
加減算器92Cとコンパレータ92eの機能は、励磁電
流制御電圧指令vd8と上限が0で下限が−Vdの三角
波etとを比較することに相当する。フリップフロップ
92fは、コンパレータ92dの出力ヲセット端子Sに
入力し、コンパレータ92eの出力を反転器92gを介
して反転した信号をリセット端子Rに人力する。そして
、Q出力をA N Dゲート92hに、ζ出力をA N
 Dゲート921に出力する。ここで、Q出力は、励磁
電流制御電圧V。
の極性Cd2に相当する。ANDゲート92hは、コン
パレータ92dの出力とフリップフロップ92fのQ出
力をAND論理演算し、その結果をORゲート92Jに
出力する。ANDゲート921は、コンパレータ92e
の出力とフリップフロップ92fのζ出力をAND論理
演算し、その結果をORゲート92jに出力する。そし
て、ORゲート92jは、ANDゲート92hとAND
ゲート921の出力をOR論理演算し、その結果を励磁
電流P’vVM制御信号Cdlとして出力する。
制御相電位演算手段95は、前記トルク電流指令の極性
sign i q”と前記トルク電流PWM制御信号C
qlと前記トルク電流制御電圧V、の極性Cq2と励磁
電流PWM制御信号Cdlと励磁電流制御電圧V、の極
性Cd2とを人力し、インバータ74を構成するトラン
ジスタTru+〜Trw−のオン°・オフ信号を出力す
る。
ここでの、各相の電位決定の手順は、第12の発明と第
17の発明を採用していない点で第2の実施例と若干異
なる。
すなわち、出力電位演算手段では、トルク電流PWM制
御信号Cqlとトルク電流制御相の極性を乗算すること
により得られる極性をトルク電流制御相の電位とし、励
磁電流PWM制御信号と励磁電流制御相の極性とを乗算
することにより得られる極性を励磁電流制御相の電位と
し、また基準電位相の極性を基準電位相の電位としてい
る。しかし、トルク電流制御相の出力電位が基準電位相
の電位と一致するときに、励磁電流制御相の出力電位も
基準電位相の電位に一致させる操作は行わない。そして
、各相の電位が十の場合にはインバータの直流電源陽極
側に接続されたトランジスタをONとし、陰極側に接続
されたトランジスタを0FFとする。逆に、各相の電位
が−の場合にはインバータの直流電源陽極側に接続され
たトランジスタをOFFとし、陰極側に接続されたトラ
ンジスタをONとする。ただし、トルク電流の絶対値が
励磁電流の絶対値の1/2より大きい場合に限っては、
トルク電流指令の極性とトルク電流制御相の極性とを乗
算した結果が十のとき、トルク電流制御相の直流電源陰
極側に接続されたトランジスタを常時OFFとし、トル
ク電流指令の極性とトルク電流制御相の極性とを乗算し
た結果が−のとき、トルク電流制御相の直流電源陽極側
に接続されたトランジスタを常時OFFとする。なお、
トルク電流1〉1励磁電流/21という条件は、トルク
電流制御相の電流が、上下のトランジスタの内、片側の
トランジスタだけに流れるための条件である。
上記のトルク電流制御相、トルク電流制御電圧、励磁電
流制御相、励磁電流制御電圧、基準電位相の各極性、ト
ルク電流PWM制御信号、励磁電流P’vVM制御信号
、u −w相の電位を表にすると表6のようになる。ま
た、表6に対するトランジスタのオン・オフ状態を表に
すると、1トルク電流〉1励磁電流/21の場合には、
表2のようになり、1トルク電流1≦1励磁電流/21
の場合には、表7のようになる。なお、表2または表7
中のON10 F Fは表3によって決定される。
座標変換器89については、表2の実施例と全く同様で
あるので詳細は省く。
上述の構成より成る第3の実施例においては、インバー
タの出力電流を所望の電流指令値に追従させる際、トル
ク電流指令と励磁電流指令とを演算し、また、各相の電
流を検出しその検出値を座標変換することによりトルク
電流と励磁電流を求め、トルク電流指令値とトルク電流
検出値とを比較することによりトルク電流誤差を求め、
励磁電流指令値と励磁電流検出値とを比較することによ
り励磁電流誤差を求める。続いて、トルク電流誤差から
トルク電流制御電圧の極性とトルク電流PWM制御信号
とを求め、励磁電流誤差から励磁電流制御電圧の極性と
励磁電流PWM制御信号とを求める。さらに、磁束の回
転角とトルク電流制御電圧の極性と励磁電流制御電圧の
極性とに基づいて、トルク電流制御相とトルク電流制御
相の極性、励磁電流制御相と励磁電流制御相の極性、基
準電位相と基準電位相の極性を求める。そして、トルク
電流制御相の出力電位を、トルク電流PWM制御信号と
トルク電流制御相の極性により決定し、励磁制御相の出
力電位を、励磁電流PWM制御信号と励磁電流制御相の
極性により決定し、基準電位相の出力電位を、基準電位
相の極性により決定する。
このように、第3の実施例では、トルク電流誤差からト
ルク電流制御相の出力電位が制御され、また、励磁電流
誤差から励磁電流制御相の出力電位が制御され、残りの
基準電位相の出力電位は基準電位相の極性に基づいてい
ずれかの電位に固定される。
ゆえに、PWM制御される相の数は、2相となり独立変
数の数と一致する。そのため、相と相との間で干渉が起
こることはない。また、トルク電流と励磁電流がそれぞ
れ独立に制御されるので、トルク電流と励磁電流との間
の干渉も起こらない。
その結果、電流制御精度の向上ならびに連応性の高い制
御が可能になる。
さらに、磁束の回転角とトルク電流制御電圧の極性と励
磁電流制御電圧の極性とに基づいて、トルク電流制御相
とトルク電流制御相の極性、励磁電流制御相と励磁電流
制御相の極性、基準電位相と基準電位相の極性を求める
ため、適切な4現象動作、すなわち、回転方向の正/逆
、負荷状態の力行/回生を問わずいずれの状態でも連続
的に最適な出力電位の決定が可能になる。
トルク電流制御演算手段においては、前記トルク電流誤
差を比例積分(P−1)制御演算しその結果を最小値が
零である正の三角波および最大値が零である負の三角波
と比較し、比例積分制御演算結果が正の三角波より大き
い場合トルク電流制御電圧の極性を正として前記比例積
分制御演算結果が負の三角波より小さい場合トルク電流
制御電圧の極性を負とし、前記比例積分制御演算結果が
正の三角波以下で、かつ、負の三角波以上の場合トルク
電流制御電圧の極性はそれまでの極性を保持する。また
、トルク電流制御電圧の極性が正のとき、前記比例積分
制御演算結果と正の三角波との比較結果をトルク電流P
WM制御信号とし、トルク電流制御電圧の極性が負のと
き、前記比例積分制御演算結果と負の三角波との比較結
果をトルク電流PWM制御信号とする。
上記のように、第3の実施例ではトルク電流PWM制御
信号をトルク電流誤差の比例積分制御演算結果と三角波
との比較結果により求めるため、トルク電流PWM制御
のスイッチング周波数と三角波の周波数が一致する。そ
のため、インバータのスイッチング周波数の管理が容易
になる。仮に、インバータを構成するトランジスタの上
限周波数に設定すれば、そのシステムで得られる限界の
制御精度を常に確保することができる。
また、トルク電流誤差の比例積分制御演算はフィルタリ
ングの効果があるためノイズに強いといった効果も得ら
れる。
励磁電流制御演算手段においては、前記励磁電流誤差を
比例積分(P−I)制御演算しその結果を最小値が零で
ある正の三角波および最大値が零である負の三角波と比
較し、比例積分制御演算結果が正の三角波より大きい場
合励磁電流制御電圧の極性を正とし、前記比例積分制御
演算結果が負の三角波より小さい場合励磁電流制御電圧
の極性を負とし、前記比例積分制御演算結果が正の三角
波以下で、かつ、負の三角波以上の場合励磁電流制御電
圧の極性はそれまでの極性を保持する。また励磁電流制
御電圧の極性が正のとき、前記比例積分制御演算結果と
正の三角波との比較結果を励磁電流PWM制御信号とし
、励磁電流制御電圧の極性が負のき、前記比例積分制御
演算結果と負の三角波との比較結果を励磁電流PWM制
御信号とする。
上記のように、第3の実施例では励磁電流PWM制御信
号を励磁電流誤差の比例積分制御演算結果と三角波との
比較結果により求めるため、励磁電流PWM制御のスイ
ッチング周波数と三角波の周波数が一致する。そのため
、インバータのスイッチング周波数の管理が容易になる
。仮に、インバータを構成するトランジスタの上限周波
数に設定すれば、そのシステムで得られる限界の制御精
度を常に確保することができる。
また、励磁電流誤差の比例積分制御演算はフィルタリン
グの効果があるためノイズに強いといった効果も得られ
る。
制御相電位演算手段においては、制御演算手段ならびに
出力電位制御手段の一部をルックアップテーブルにより
構成している。ゆえに、制御相電位演算が極めて簡単に
なり、制御回路のコンパクト化、低コスト化が実現する
また、制御相電位演算手段においては、トルク電流制御
相の上下のトランジスタの内、電流が流れるべきではな
い片側のトランジスタを常時OFF状態に固定する。そ
のため、上下のトランジスタの動作遅れから発生するア
ーム短絡の危険性はなくなりデッドタイムを設ける必要
はなくなる。
その結果、制御精度と応答性が向上する。またトランジ
スタをドライブするための電力も半分に低減できる。
さらに、制御相電位演算手段においては、各相の陽極側
のトランジスタと陰極側のトランジスタとの間で、一方
のトランジスタがONからOFFになってから一定の期
間、他方のトランジスタに対してデッドタイムを設け、
一方のトランジスタがデッドタイム以上の期間OFF状
態を維持していた場合には、他方のトランジスタに対し
てデッドタイムを設けない。
上記のように、インバータ1アームの上下のトランジス
タの内、一方のトランジスタがデッドタイム以上の期間
OFF状態を維持していた場合には、他方のトランジス
タに対してデッドタイムを設けないため、デッドタイム
のない制御が可能になる。その結果、制御精度と応答性
が向上する。
また、万一デッドタイム期間以上のOFF状態が確保さ
れなくても、ONからOFFになってから一定の期間、
他方のトランジスタに対してデッドタイムが設けられる
ので常に安全性が確保される。
また、磁束回転角検出手段において、誘導電動機のベク
トル制御の励磁電流回転角を磁束回転角としている。
このように、磁束回転角が回転子の回転角から定まらな
いモータまたは磁束回転角を検出できないようなモータ
 (例えば、リニアモータ)に対しても、本発明による
インバータの電流制御装置を適用できる。
なお、上記実施例では、アナログ回路およびロジック回
路により構成したが、マイクロコンピュータを用いて構
成することもできる。
インバータについても、トランジスタ以外にFET、S
ITを用いて構成することができる。
また、本発明で定義しているq軸およびd軸は、発明の
詳細な説明するために導入したものであり、別の軸の選
び方もありえる。例えば、q軸を磁束の位相角に対して
90度遅れた方向に選んだ場合には、上記のq軸電流制
御相に関する極性をすべて反転することにより本発明を
実現できる。
また、実施例においては、q軸のd軸に対する位相角を
、磁束が正弦波状に分布する電動機について90度進み
として述べたが、これに限らず、磁束の分布状態に応じ
て、q軸、d軸およびそれらが成す角を任意に選ぶこと
ができる。さらに巻線についても、正弦波状に分布して
いるものと仮定しているが、それ以外の場合にも、i9
、i。
を求める座標変換式を変更し実際のトルクに比例したト
ルク電流を演算させることにより、トルクリップルのな
い制御を実現することができる。
また、その他の第2〜第17の発明は、実施例以外の組
合せで構成することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の電流制御系の説明図、第2図は従来の瞬
時値電流制御方式の説明図、第3図は従来の平均値電流
制御方式の説明図、第4図は従来のa−q軸上での電流
制御方式の説明図、第5図は従来のd−q軸上での電流
制御方式の電圧ベクトル選択法の説明図、第6図は第3
の発明の基本概念図、第7図は第5の発明の基本概念図
、第8図は第1の実施例の回路構成図、第9図は第1の
実施例の詳細回路構成図、第10図は第1の実施例の制
御相演算手段の説明図、第11図はTd回路の動作説明
図、第12図は第1実施例の変形例の制御相の説明図、
第13図は第2の実施例の回路構成図、第14図は第2
の実施例の詳細回路構成図、第15図は第3の実施例の
回路構成図、第16図は第3の実施例の詳細回路構成図
である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)半導体素子とダイオードとを逆並列に接続した電
    気弁を直列接続し前記電気弁の直列回路の両端を直流電
    源の正側と負側に接続したインバータの前記直列接続点
    に誘導性負荷を接続し、前記誘導性負荷に流れる電流を
    パルス幅変調制御するインバータの電流制御装置におい
    て、 負荷に発生する磁束に対し位相が一定の基準角異なる方
    向をq軸と定義すると共にq軸方向の電流成分をq軸電
    流と定義したとき、 負荷に対する運転指令に応じてq軸電流指令を演算する
    電流指令演算手段と、 負荷に流れる実際のq軸電流を検出する電流検出手段と
    、 前記q軸電流指令と前記q軸電流検出値との誤差である
    q軸電流誤差を演算するq軸電流誤差演算手段と、 前記q軸電流誤差に基づいてq軸電流のパルス幅変調制
    御演算をするq軸電流制御演算手段と、磁束の位相角を
    検出または演算する磁束位相角検出手段と、 q軸電流制御演算手段の演算結果と磁束位相角とにより
    q軸電流制御相と基準電位相とを決定し各相の電位を制
    御する制御相電位演算手段と、を設けたことを特徴とす
    るインバータの電流制御装置。
  2. (2)半導体素子とダイオードとを逆並列に接続した電
    気弁を直列接続し前記電気弁の直列回路の両端を直流電
    源の正側と負側に接続したインバータの前記直列接続点
    に誘導性負荷を接続し、前記誘導性負荷に流れる電流を
    パルス幅変調制御するインバータの電流制御装置におい
    て、 負荷に発生する磁束に対し位相が一定の基準角異なる方
    向をq軸と定義すると共にq軸方向の電流成分をq軸電
    流と定義し、前記負荷に発生する磁束の方向をd軸と定
    義すると共にd軸方向の電流成分をd軸電流と定義した
    とき、 負荷に対する運転指令に応じてq軸電流指令とd軸電流
    指令とを演算する電流指令演算手段と、負荷に流れる実
    際のq軸電流とd軸電流とを検出する電流検出手段と、 前記q軸電流指令と前記q軸電流検出値との誤差である
    q軸電流誤差を演算するq軸電流誤差演算手段と、 前記d軸電流指令と前記d軸電流検出値との誤差である
    d軸電流誤差を演算するd軸電流誤差演算手段と、 前記q軸電流誤差に基づいてq軸電流のパルス幅変調制
    御演算をするq軸電流制御演算手段と、前記d軸電流誤
    差に基づいてd軸電流のパルス幅変調制御演算をするd
    軸電流制御演算手段と、磁束の位相角を検出または演算
    する磁束位相角検出手段と、 q軸電流制御演算手段の演算結果とd軸電流制御演算手
    段の演算結果と磁束位相角とによりq軸電流制御相とd
    軸電流制御相と基準電位相とを決定し各相の電位を制御
    する制御相電位演算手段と、を設けたことを特徴とする
    インバータの電流制御装置。
  3. (3)前記q軸電流制御演算手段を、前記q軸電流誤差
    に基づいてq軸電流制御電圧の極性を演算するq軸電圧
    極性演算手段と、前記q軸電流誤差に基づいてq軸電流
    のパルス幅変調制御信号を演算するq軸電流パルス幅変
    調演算手段と、で構成し、前記制御相電位演算手段を、
    q軸電流制御電圧の極性と磁束位相角とにより、q軸電
    流制御相とq軸電流制御相の極性、基準電位相と基準電
    位相の極性を演算する制御相演算手段と、q軸電流パル
    ス幅変調制御信号とq軸電流制御相の極性とによりq軸
    電流制御相の電位を制御し、基準電位相の極性により基
    準電位相の電位を制御する出力電位制御手段と、で構成
    したことを特徴とする請求項(1)記載のインバータの
    電流制御装置。
  4. (4)前記q軸電流制御演算手段を、前記q軸電流誤差
    に基づいてq軸電流制御電圧の極性を演算するq軸電圧
    極性演算手段と、前記q軸電流誤差に基づいてq軸電流
    のパルス幅変調制御信号を演算するq軸電流パルス幅変
    調演算手段と、で構成し、前記d軸電流制御演算手段を
    、前記d軸電流誤差に基づいてd軸電流制御電圧の極性
    を演算するd軸電圧極性演算手段と、前記d軸電流誤差
    に基づいてd軸電流のパルス幅変調制御信号を演算する
    d軸電流パルス幅変調演算手段と、で構成し、前記制御
    相電位演算手段を、q軸電流制御電圧の極性とd軸電流
    制御電圧の極性と磁束位相角とにより、q軸電流制御相
    とq軸電流制御相の極性、d軸電流制御相とd軸電流制
    御相の極性、基準電位相と基準電位相の極性を演算する
    制御相演算手段と、q軸電流パルス幅変調制御信号とq
    軸電流制御相の極性とによりq軸電流制御相の電位を制
    御し、d軸電流パルス幅変調制御信号とd軸電流制御相
    の極性とによりd軸電流制御相の電位を制御し、基準電
    位相の極性により基準電位相の電位を制御する出力電位
    制御手段と、で構成したことを特徴とする請求項(2)
    記載のインバータの電流制御装置。
JP1037136A 1989-02-16 1989-02-16 インバータの電流制御装置 Pending JPH02219498A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1037136A JPH02219498A (ja) 1989-02-16 1989-02-16 インバータの電流制御装置
US07/475,310 US5038092A (en) 1989-02-16 1990-02-05 Current control system for inverter

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1037136A JPH02219498A (ja) 1989-02-16 1989-02-16 インバータの電流制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH02219498A true JPH02219498A (ja) 1990-09-03

Family

ID=12489199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1037136A Pending JPH02219498A (ja) 1989-02-16 1989-02-16 インバータの電流制御装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5038092A (ja)
JP (1) JPH02219498A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10010284A1 (de) * 2000-02-25 2001-10-04 Infineon Technologies Ag Verfahren zur Herstellung eines Halbleiterbauelements

Families Citing this family (75)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0646902A3 (en) * 1988-12-06 1995-06-07 Boral Johns Perry Ind Pty Ltd Device for receiving and transmitting a plurality of parallel signals.
US6008614A (en) * 1991-03-08 1999-12-28 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Synchronous motor with permanent magnets and motor system
US5254926A (en) * 1991-11-04 1993-10-19 Ford Motor Company Current-mode hysteresis control for controlling a motor
JP3230831B2 (ja) * 1992-01-28 2001-11-19 オークマ株式会社 モータ駆動制御装置
US5287051A (en) * 1992-02-14 1994-02-15 General Electric Company Method and apparatus for improved efficiency in a pulse-width-modulated alternating current motor drive
US5384696A (en) * 1992-10-30 1995-01-24 Electric Power Research Institute, Inc. Active power line conditioner with fundamental negative sequence compensation
US5345377A (en) * 1992-10-30 1994-09-06 Electric Power Research Institute, Inc. Harmonic controller for an active power line conditioner
US5351180A (en) * 1992-10-30 1994-09-27 Electric Power Research Institute, Inc. Highly fault tolerant active power line conditioner
US5359275A (en) * 1992-10-30 1994-10-25 Electric Power Research Institute, Inc. Load current fundamental filter with one cycle response
EP0667053A4 (en) * 1992-10-30 1996-05-29 Electric Power Res Inst ACTIVE POWER LINE PROCESSING UNIT WITH SYNCHRONOUS TRANSFORMATION CONTROL.
US5287288A (en) * 1992-10-30 1994-02-15 Electric Power Research Institute, Inc. Active power line conditioner with low cost surge protection and fast overload recovery
US5351178A (en) * 1992-10-30 1994-09-27 Electric Power Research Institute, Inc. Active power line conditioner with a derived load current fundamental signal for fast dynamic response
US5274317A (en) * 1992-11-12 1993-12-28 General Motors Corp. Single sensor current control of a multiple phase AC machine
US5351181A (en) * 1993-03-12 1994-09-27 Electric Power Research Institute, Inc. Low cost active power line conditioner
US5376872A (en) * 1993-04-29 1994-12-27 Fuji Electric Co., Ltd. Control device for voltage type pulse width modulation inverter
JP3331734B2 (ja) * 1993-05-18 2002-10-07 株式会社明電舎 回転電機の制御方式
US5465203A (en) * 1993-06-18 1995-11-07 Electric Power Research Institute, Inc. Hybrid series active/parallel passive power line conditioner with controlled harmonic injection
DE59300691D1 (de) * 1993-07-09 1995-11-02 Siemens Ag Stromregelverfahren und Vorrichtung für einen spannungseinprägenden Umrichter.
US5844397A (en) * 1994-04-29 1998-12-01 Reda Pump Downhole pumping system with variable speed pulse width modulated inverter coupled to electrical motor via non-gap transformer
FI96371C (fi) * 1994-05-13 1996-06-10 Abb Industry Oy Menetelmä verkkovaihtosuuntaajan kautta siirrettävän tehon säätämiseksi
US5627758A (en) * 1994-06-10 1997-05-06 Northrop Grumman Corporation Vector control board for an electric vehicle propulsion system motor controller
EP0717490B1 (en) * 1994-12-16 2003-05-21 Delphi Technologies, Inc. Output and torque control of an automotive alternator
JPH08182398A (ja) * 1994-12-27 1996-07-12 Fuji Electric Co Ltd 永久磁石形同期電動機の駆動装置
JPH08280199A (ja) * 1995-02-10 1996-10-22 Nippon Soken Inc 永久磁石界磁同期電動機のセンサレス制御装置
DE69623076T2 (de) * 1995-06-05 2003-04-17 Kollmorgen Corp System und Verfahren zur Steuerung von bürstenlosen Permanentmagnetmotoren
US5670859A (en) * 1995-06-23 1997-09-23 General Resource Corporation Feedback control of an inverter output bridge and motor system
US5627446A (en) * 1995-07-05 1997-05-06 Ford Motor Company Induction motor control method
JP3240888B2 (ja) * 1995-09-04 2001-12-25 株式会社日立製作所 モータ制御装置、モータ制御方法、およびそれを用いた電気車
US5648705A (en) * 1995-09-05 1997-07-15 Ford Motor Company Motor vehicle alternator and methods of operation
US6008617A (en) * 1996-05-20 1999-12-28 Hitachi, Ltd. Motor control device for high frequency AC driven motor
US5923144A (en) * 1996-06-28 1999-07-13 Allen-Bradley Company, Llc Frequency generator for a motor controller
JP2858692B2 (ja) * 1996-12-05 1999-02-17 株式会社安川電機 永久磁石型同期電動機のセンサレス制御方法及び装置
JP3267524B2 (ja) * 1996-12-13 2002-03-18 株式会社東芝 インバータ制御装置
JPH1175385A (ja) * 1997-06-25 1999-03-16 Daewoo Electron Co Ltd 多相センサレスモータを駆動するための方法及び装置
JP3710602B2 (ja) * 1997-07-25 2005-10-26 国産電機株式会社 発電装置
US5811949A (en) * 1997-09-25 1998-09-22 Allen Bradley Company, Llc Turn-on delay compensator for motor control
KR20000007251A (ko) * 1998-07-01 2000-02-07 윤종용 전동기의 역기전력을 고려한 전압 벡터 과변조 방법
DE19858697A1 (de) * 1998-12-18 2000-07-27 Mannesmann Vdo Ag Verfahren und Schaltungsanordnung zur Überwachung des Betriebszustandes einer Last
JP3396440B2 (ja) * 1999-02-08 2003-04-14 株式会社日立製作所 同期電動機の制御装置
WO2001015311A1 (fr) * 1999-08-20 2001-03-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Dispositif et procede de controle du moteur synchrone
US6362586B1 (en) * 2000-09-15 2002-03-26 General Motors Corporation Method and device for optimal torque control of a permanent magnet synchronous motor over an extended speed range
DE10059074B4 (de) * 2000-11-28 2005-04-14 Kvt-Canespa Gmbh Vorrichtung und Verfahren zur Kontrolle des Zugangs zu einem beschränkten Bereich
JP3634270B2 (ja) * 2001-02-02 2005-03-30 株式会社豊田中央研究所 モータ駆動回路
JP3636098B2 (ja) * 2001-06-06 2005-04-06 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置の制御回路
JP3690338B2 (ja) * 2001-11-16 2005-08-31 松下電器産業株式会社 モータ制御装置
WO2003069768A1 (de) * 2002-02-13 2003-08-21 Continental Teves Ag & Co.Ohg Verfahren zur fehlererkennung für elektromotoren
US20040007997A1 (en) * 2002-07-11 2004-01-15 Visteon Global Technologies, Inc. Vector control system for permanent magnet sychronous machines using parameter scheduling table
WO2004055967A1 (ja) * 2002-10-17 2004-07-01 Denso Corporation 交流回転電機の磁気騒音低減方法、それを用いるモータ制御装置及び交流回転電機装置
US6803748B2 (en) * 2003-02-03 2004-10-12 Delphi Technologies, Inc. System and method for controlling load dump voltage of a synchronous machine
JP4359760B2 (ja) * 2003-10-31 2009-11-04 国産電機株式会社 磁石発電機を備えた発電装置
EP1542350A1 (en) * 2003-12-11 2005-06-15 STMicroelectronics S.r.l. Apparatus for controlling electric motors and related control method
JP4455075B2 (ja) * 2004-01-28 2010-04-21 三菱電機株式会社 モータ制御装置
FR2881296B1 (fr) * 2005-01-27 2007-03-09 Schneider Toshiba Inverter Procede et systeme de limitation du courant en sortie d'un variateur de vitesse fonctionnant selon une loi de commande u/f
DE102005049070A1 (de) * 2005-10-13 2007-04-19 Robert Bosch Gmbh Verfahren und Vorrichtung zur feldorientierten Regelung einer Drehfeldmaschine
US7586286B2 (en) * 2006-11-17 2009-09-08 Continental Automotive Systems Us, Inc. Method and apparatus for motor control
JP4508237B2 (ja) * 2007-12-19 2010-07-21 株式会社デンソー 回転機の制御装置
JP4471027B2 (ja) * 2008-08-21 2010-06-02 ダイキン工業株式会社 直接形変換装置及びその制御方法並びに制御信号生成装置
JP2011010394A (ja) * 2009-06-23 2011-01-13 Sanyo Electric Co Ltd ドライバ回路
KR101209965B1 (ko) * 2010-12-30 2012-12-07 엘에스산전 주식회사 전기자동차의 유도 전동기의 토크 제어 시스템 및 그 방법
JP5786337B2 (ja) * 2011-01-12 2015-09-30 株式会社明電舎 インバータ制御システム
JP5459304B2 (ja) * 2011-02-28 2014-04-02 株式会社安川電機 電流形電力変換装置
FR2975843B1 (fr) * 2011-05-23 2013-05-17 Renault Sa Procede de commande des interrupteurs d'un redresseur de courant connecte a un chargeur embarque.
JP5413420B2 (ja) * 2011-08-08 2014-02-12 株式会社デンソー 回転機の制御装置
JP5552701B2 (ja) * 2011-09-20 2014-07-16 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブラシレスモータの駆動装置
US9219432B2 (en) * 2012-07-25 2015-12-22 System General Corporation Control systems and methods for angle estimation of permanent magnet motors
JP5494760B2 (ja) * 2012-08-30 2014-05-21 ダイキン工業株式会社 電動機制御装置
WO2014108714A1 (en) * 2013-01-09 2014-07-17 Freescale Semiconductor, Inc. A homogeneity detection circuit, a valve driving system and a method of homogeneity detection in a valve driving system
US9859831B2 (en) * 2014-12-18 2018-01-02 Caterpillar Inc. Control system using flux feedback
JP6436005B2 (ja) * 2015-07-02 2018-12-12 株式会社デンソー 回転電機制御装置
JP6843643B2 (ja) * 2016-02-17 2021-03-17 景信 丁 2相交流電力によるモータの駆動方法及び発電方法
US10050574B2 (en) 2016-05-06 2018-08-14 The Boeing Company Management of motor regeneration
US10014805B2 (en) * 2016-05-06 2018-07-03 The Boeing Company Method and apparatus for adjusting motor commutation phase and period
GB2552663B (en) * 2016-08-01 2019-07-24 Protean Electric Ltd A method and controller for controlling an electric motor
US11223317B2 (en) * 2019-05-09 2022-01-11 Hyundai Motor Company Motor drive system and method capable of suppressing heat generation during low speed operation
JP7193012B2 (ja) * 2020-10-05 2022-12-20 東芝三菱電機産業システム株式会社 電力変換装置の制御装置

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5911271B2 (ja) * 1977-12-23 1984-03-14 株式会社東芝 誘導電動機の制御方法
EP0075023B1 (en) * 1981-03-31 1986-07-30 Fanuc Ltd. Method of controlling an ac motor and device thereof
CA1293529C (en) * 1986-06-23 1991-12-24 Shigeru Tanaka Ac motor drive apparatus
JPS6331492A (ja) * 1986-07-25 1988-02-10 Nippon Electric Ind Co Ltd インダクシヨンモ−タの制御装置
FR2614481B1 (fr) * 1987-02-13 1990-08-31 Pk I Procede de commande d'un moteur asynchrone et entrainement electrique mettant ce procede en application
US4808903A (en) * 1987-04-13 1989-02-28 Hitachi, Ltd. Vector control system for induction motors
US4792791A (en) * 1987-06-30 1988-12-20 Allied-Signal Inc. Lubricant oil monitoring system and method of monitoring lubricant oil quality
US9724373B2 (en) * 2014-12-18 2017-08-08 Microbios, Inc. FOS-based prebiotic and bacterial-based probiotic

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10010284A1 (de) * 2000-02-25 2001-10-04 Infineon Technologies Ag Verfahren zur Herstellung eines Halbleiterbauelements
DE10010284C2 (de) * 2000-02-25 2002-03-14 Infineon Technologies Ag Verfahren zur Herstellung eines Halbleiterbauelements mit einem Kondensator

Also Published As

Publication number Publication date
US5038092A (en) 1991-08-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH02219498A (ja) インバータの電流制御装置
JP5689557B2 (ja) 電力変換装置
JP6390489B2 (ja) インバータの制御装置
JP6644172B2 (ja) モータ制御装置
JP6173520B1 (ja) 回転電機の制御装置
CN109952701B (zh) 电动机控制装置及具备该电动机控制装置的电动助力转向控制装置
JP4775168B2 (ja) 3相回転機の制御装置
Zhang et al. Multi-stage series model predictive control for PMSM drives
Lakhimsetty et al. An efficient predictive current control strategy for a four-level open-end winding induction motor drive
Peter et al. A simplified DTC-SVPWM scheme for induction motor drives using a single PI controller
JP2004304868A (ja) モーター制御装置
WO2020196719A1 (ja) 回転電機制御システム
JPWO2019202675A1 (ja) 電力変換装置
US10389279B2 (en) Controller of rotary electric machine
JP2006254618A (ja) モータ制御装置
JP7211242B2 (ja) 変調方式切替装置
JP7104642B2 (ja) 回転電機の駆動装置
CA3028337A1 (en) Motor control device and control method
CN113162481A (zh) 旋转电机装置的控制装置
JP6716041B2 (ja) 電力変換装置および電動パワーステアリング装置
JP6681266B2 (ja) 電動機の制御装置及びそれを備えた電動車両
JPH07170751A (ja) 3レベルインバータ装置
JP6818929B1 (ja) 回転電機の制御装置及び電動パワーステアリング装置
JP4544057B2 (ja) 多相電動機の制御装置
JP2004274806A (ja) モータ制御装置