JP4544057B2 - 多相電動機の制御装置 - Google Patents

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本発明は、多相電動機を流れる電流及び該多相電動機に印加される電圧のいずれかの実際の値を指令値によって定まる所定のヒステリシス幅内に収めるべく、前記ヒステリシスの上限及び下限と実際の値との大小に基づきインバータのスイッチング素子を操作する瞬時値制御手段と、実際の電流と指令電流との間に生じた過去の差に基づき将来生じる差を見越してこれを補償するフィードバック制御をすべく、該制御のための信号波と所定の搬送波との大小に基づき前記スイッチング素子を操作するPWM制御手段とを備える多相電動機の制御装置に関する。
この種の制御装置としては、3相電動機の各相に流れる実際の電流と指令電流とに基づき上記スイッチング素子を操作する瞬時電流値制御と、実際の電流を指令電流に追従させるべくPI制御によって指令電圧を生成するものが周知である。この場合、瞬時電流値制御中には、PI制御の積分項が実際の制御に反映されないために、積分項を正確に算出することができない。このため、瞬時電流値制御からPI制御への切り替えを行なう際には、積分項を適切な値に設定したかたちで切り替えを行なうことができないことに起因してスムーズな切り替えをすることが困難となっている。
そこで従来は、例えば特許文献1に見られるように、インバータの操作電圧から電動機の各相に印加される電圧を算出し、PI制御の積分項にフィードバックすることで、瞬時電流値制御中も積分項を併せ込んでおくことも提案されている。更に、例えば特許文献2にみられるように、PI制御への切り替え時に、PI制御の積分項の初期値を逆算して設定することも提案されている。
ただし、こうした手法にあっては、瞬時電流値制御時に電動機の各相に印加される電圧がPI制御時の指令電圧に近似しないときや、瞬時電流値制御時のスイッチング素子の操作態様がPI制御時のスイッチング素子の操作態様に近似しないときには、切り替え時の電流歪みを抑制することが困難である。更に、こうした手法は、いずれもdq軸による電流制御には対処することができない。
なお、上記瞬時値電流制御とPI制御とを行なうものに限らず、上記瞬時値制御手段と上記PWM制御手段とを備えるものにあっては、これらの間の切り替えを円滑に行なうことが困難なこうした実情も概ね共通したものとなっている。
特許第2682657号明細書 特開平11−341878号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、上記瞬時値制御手段から上記PWM制御手段への切り替えを円滑に行なうことのできる多相電動機の制御装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決する手段、及びその作用効果について記載する。
請求項1記載の発明は、前記瞬時値制御手段から前記PWM制御手段への切り替え要求が生じるときに、前記瞬時値制御手段から前記PWM制御手段への切り替えを、前記多相電動機の相について1つずつ順次行なう切替手段を備えることを特徴とする。
上記構成では、瞬時値制御手段からPWM制御手段への切り替えが、多相電動機の相についての1つずつ順次行なわれる。このため、切り替えの途中においては、未だ切り替えられていない相は、瞬時値制御手段によって制御される。このため、PWM制御手段への切り替えによって電動機を流れる電流や電動機に印加される電圧が変化したとしても、その変化は未だ切り替えられていない相の瞬時値制御手段による制御によって抑制される。このため、上記構成によれば、上記瞬時値制御手段からPWM制御手段への切り替えを円滑に行なうことが可能となる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記瞬時値制御手段は、前記指令電流によって定まる前記ヒステリシスの上限及び下限と実際の電流との大小に基づき前記スイッチング素子を操作するものであり、前記PWM制御手段は、前記多相電動機に前記指令電流を流す際の前記多相のそれぞれに印加される電圧である指令電圧を前記信号波として算出する指令電圧算出部を備えることを特徴とする。
上記構成では、瞬時値制御手段が電圧を制御対象とせず、PWM制御手段が電圧を制御対象とするため、瞬時値制御手段による制御時に、上記フィードバック制御のための制御量の算出を正確に行うことが特に困難となり、ひいては上記切り替えを円滑に行なうことが特に困難となる。このため、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の作用効果を好適に奏することができるものとなっている。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記多相電動機は、3相電動機であることを特徴とする。
上記構成によれば、多相電動機を簡易に構成することができる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記PWM制御手段は、前記3相の電流がdq軸に変換されたものについての指令電流と実際の電流とに基づく積分項を算出する積分項算出部と、d軸とq軸との各軸に印加される電圧のうちの該各軸の電流に比例する項以外の項である非干渉項を、前記実際に流れる電流及び前記指令電流の少なくとも一方に基づき算出する非干渉化制御部と、前記積分項算出部の出力と前記非干渉化制御部の出力との少なくとも一方から前記3相のそれぞれの指令電圧を前記信号波として算出する座標変換部とを備え、前記切替手段は、1相目の切り替えがなされる以前において、前記座標変換部により前記非干渉化制御部の出力が変換されたものを前記信号波とすることを特徴とする。
上記構成において、瞬時値制御手段による制御がなされているときには、積分項を正確に算出することができない。ただし、このときであれ、非干渉項によって算出される指令電圧は、所望とする指令電圧に近似したものとなる傾向にある。このため、上記構成では、1相目の切り替えがなされるときまでPWM制御手段の出力に積分項が関与しないために、積分項が正しく演算されない1相目の切り替えに際し、要求される電圧に近似した波形を有する電圧を1相目に印加することができる。そして、これにより、瞬時値制御手段によって制御される他の2相の電圧も、切り替えのなされた1相目の電圧との電圧差が要求されるものとなるように制御されるようになる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記切替手段は、2相目の切り替えがなされる以前において、前記座標変換部により前記非干渉化制御部の出力が変換されたものを前記信号波とすることを特徴とする。
上記構成において、1相目の切り替えがなされた後であっても、2相目の切り替えがなされる以前には、瞬時値制御手段によって制御される残りの2相の電流によって1相目の電流が決定されるため、積分項を算出したとしてもその制御が電動機に実際に流れる電流量に反映されない。このため、2相目が切り替えられる以前には、積分項を正確に算出することができない。ただし、このときであれ、非干渉項によって算出される指令電圧は、要求される指令電圧に近似したものとなる傾向にある。この点、上記構成では、2相目が切り替えられる以前にはPWM制御手段の出力に積分項が関与しないために、積分項が正しく演算されない2相目の切り替えに際し、要求される電圧に近似した波形を有する電圧を2相目に印加することができる。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、前記切替手段は、2相目の切り替えがなされるとき以降であって且つ3相目の切り替えのなされる前までに前記積分項算出部の出力を前記信号波に反映させることを特徴とする。
上記構成において、2相目が切り替えられるとき以降には、これら切り替えられた2相の電流が、PWM制御手段による指令電圧に応じて変化し得る。このため、積分制御を開始することで、同積分制御が実際に流れる電流に反映されることとなる。この点、上記構成によれば、2相目の切り替えがなされるとき以降であって且つ3相目の切り替えのなされる前までに積分制御を開始することで、実際に電流制御に供された積分項を用いて3相目の切り替えを行なうことができる。
請求項7記載の発明は、請求項4〜6のいずれかに記載の発明において、前記切替手段は、前記指令電圧に基づき、切り替えの1相目と前記指令電圧が略一致するものを切り替えの2相目とすることを特徴とする。
上記構成において、1相目の切り替えのなされた後には、瞬時値制御手段により制御されている残りの2相についても、1相目の指令電圧との電圧差を所望の電流を流すために要求される値とする制御がなされることとなる。このため、特に1相目の指令電圧と2相目の指令電圧とが等しいときには、2相目について瞬時値制御手段の制御によって生じている電圧と2相目の指令電圧とが略等しくなる傾向にある。この点、上記構成によれば、切り替えの1相目と前記指令電圧が略一致するものを切り替えの2相目とすることで、2相目の切り替えに際して、2相目に印加される電圧の変動を抑制することができ、ひいては切り替えをより円滑に行なうことができる。
請求項8記載の発明は、請求項4〜7のいずれかに記載の発明において、前記切替手段は、切り替えの3相目の前記指令電流及び実際の電流の少なくとも一方が略ゼロとなるときに前記3相目の切り替えを行なうことを特徴とする。
上記構成において、1相目と2相目の電流が決定されれば、キルヒホッフの法則により、3相目の電流は自動的に定まる。ここで、3相目の電流が略ゼロとなるときには、d軸とq軸との指令電流は、1相目と2相目との2つの電流によって決まる。このため、このタイミングで切り替えを行なうと、積分項の誤差が略解消されたタイミングとすることができる。
以下、本発明にかかる多相電動機の制御装置を、ハイブリッド車に搭載される3相電動機の制御装置に適用した一実施形態を図面を参照しつつ説明する。
図1に、上記3相電動機及びその制御装置の全体構成を示す。
図示されるように、3相電動機であるモータ2の3つの相(U相、V相、W相)には、インバータ10が接続されている。このインバータ10は、3相インバータであり、3つの相のそれぞれに対応したスイッチング素子12,14とスイッチング素子16,18とスイッチング素子20,22との並列接続体を備えて構成されている。更に、インバータ10は、各スイッチング素子12〜22に並列に接続されたダイオード24〜34を備えている。そして、スイッチング素子12及びスイッチング素子14を直列接続する接続点がモータ2のU相と接続されている。また、スイッチング素子16及びスイッチング素子18を直列接続する接続点がモータ2のV相と接続されている。更に、スイッチング素子20及びスイッチング素子22を直列接続する接続点がモータ2のW相と接続されている。ちなみに、これらスイッチング素子12〜22は、本実施形態では、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)によって構成されている。
インバータ10の各1組のスイッチング素子12,14とスイッチング素子16,18とスイッチング素子20,22との両端には、平滑コンデンサ40を介して主電源42の電圧が印加されている。
一方、マイクロコンピュータ50は、モータ2の出力軸の回転角度を検出する位置センサ52や、U相及びV相に流れる電流を検出する電流センサ54,56の検出結果を取り込む。そして、マイクロコンピュータ50は、W相に流れる電流を、キルヒホッフの法則に基づき、U相を流れる電流とV相を流れる電流とから算出する。そして、マイクロコンピュータ50は、上記モータ2の出力軸の回転角度や3つの相を流れるそれぞれの電流等に基づき、ゲート駆動回路60〜70を介してスイッチング素子12〜22を操作する。
図2に、マイクロコンピュータ50の行なう処理についてのブロック線図を示す。
図2において、変換部80は、上記電流センサ54,56に基づき算出されるU相を流れる実電流iuと、V相を流れる実電流ivと、W相を流れる実電流iwとを、dq軸に座標変換して実電流id及び実電流iqを生成する部分である。ちなみに、この座標変換に際しては、モータ2の回転角度が用いられるために、変換部80には、位置センサ52によって検出される回転角度θが入力されている。一方、指令電流生成部82は、例えばユーザの加速要求や回転角度θ等に応じて指令電流iqc,idcを生成する部分である。この指令電流iqc,idcは、dq軸上での指令値となっている。
これら指令電流idcと実電流idとの差に基づき、PI制御部84によって比例項と積分項とが算出される。そして、この算出値は、第1指令電圧vd1としてPI制御部84から出力される。また、指令電流iqcと実電流iqとの差に基づき、PI制御部86によって比例項と積分項とが算出される。そして、この算出値は、第1指令電圧vq1としてPI制御部86によって出力される。ここで、これら第1指令電圧vd1,vq1の振る舞いについて説明する。
上記3つの相のそれぞれに印加される電圧Vu,Vv,Vw、これら3相のそれぞれに生じる逆起電力eu,ev,ew、モータ2の抵抗R、自己インダクタンスL´、相互インダクタンスM、時間微分演算子Pとの関係は下式となる。

Vu=(R+PL´)×iu −1/2×PM×iv −1/2×PM×iw+eu
Vv=−1/2×PM×iu+(R+PL´)×iv −1/2×PM×iw+ev
Vw=−1/2×PM×iu −1/2×PM×iv+(R+PL´)×iw+ew

ここで、dq軸変換を行なうと、d軸及びq軸の電圧vd,vqは、回転速度ωと、インダクタンスL(=L´+3/2×M)と、逆起電力ωφとを用いて下式(cd)及び(cq)となる。

Vd=(R+PL)×id −ωL×iq …(cd)
Vq= ωL×id+(R+PL)×iq +ωφ …(cq)

上式(cd)、(cq)に示されるように、モータ2に印加される電圧の各軸成分は、モータ2を流れる電流のうち同一の軸成分に比例する項のみならず、異なる軸成分に比例する項や逆起電力ωφ(以下、これらを非干渉項という)を含む。
そこで、本実施形態では、非干渉化制御部88により、これら非干渉項を、実電流id及び実電流iqに基づき算出して第0指令電圧vd0,vq0を算出する。そして、第1指令電圧vd1と第0指令電圧vd0との和をd軸の指令電圧vdcとして算出し、第1指令電圧vq1と第0指令電圧vq0との和をq軸の指令電圧vqcとして算出する。
ちなみに、上式(cd),(cq)には回転速度ωが用いられるために、非干渉化制御部88には、上記回転角度θが微分値算出部90によって時間微分されて得られる回転速度ωが入力される。
d軸の指令電圧vdcとq軸の指令電圧vqcとは、変換部92に取り込まれる。この変換部92では、回転角度θに基づき、d軸の指令電圧vdcとq軸の指令電圧vqcとを、U相の指令電圧vucと、V相の指令電圧vvcと、W相の指令電圧vwcとに変換する。これら指令電圧vuc,vvc,vwcは、モータ2の各相に指令電流を流すときに各相に印加すべき電圧となっている。これら指令電圧vuc,vvc,vwcは、正弦波となって且つその電圧の中心がゼロとなっている。なお、モータ2の各相の上記指令電流とは、上記指令電流idc,iqcによって定まる3相のそれぞれにおける指令電流を意味する。
これら指令電圧vuc,vvc,vwcは、各々比較器94〜98によって三角波生成部100によって生成される三角形状の搬送波とその大小が比較される。そして、これら各比較器94〜98の出力信号gu1、gv1、gw1は、指令電圧vuc,vvc,vwcを各々パルス幅変調(PWM)したものとなる。
また、指令電流idc,iqcは、変換部102に取り込まれる。この変換部102では、回転角度θに基づき、d軸の指令電流idcとq軸の指令電流iqcとを、U相の指令電流iucと、V相の指令電流ivcと、W相の指令電流iwcとに変換する。
指令電流iuc,ivc,iwcは、それぞれヒステリシスコンパレータ104〜108に取り込まれる。ヒステリシスコンパレータ104〜108では、実電流iu,iv,iwが、指令電流iuc,ivc,iwcによって定まる所定のヒステリシス幅の上限よりも大きくなるときと小さくなるときとにそれぞれ値の反転する出力信号gu2,gv2,gw2を出力する。
出力信号gu1及び出力信号gu2のいずれか、出力信号gv1及び出力信号gv2のいずれか、並びに出力信号gw1及び出力信号gw2のいずれかが切替部110によって選択される。そして、選択された信号及びインバータ112〜116によるそれらの反転信号が、Deadtime生成部118に取り込まれる。このDeadtime生成部118では、上記選択された各信号とこれに対応する上記反転信号とを、これらのエッジ部分同士のタイミングの重なりを避けるように波形整形する。そして、波形整形された信号は、U相のスイッチング素子12を操作する操作信号gup、U相のスイッチング素子14を操作する操作信号gun、V相のスイッチング素子16を操作する操作信号gvp、V相のスイッチング素子18を操作する操作信号gvn、W相のスイッチング素子20を操作する操作信号gwp、W相のスイッチング素子22を操作する操作信号gwnとなる。
一方、切替制御部120は、切替部110を操作することで、比較器94〜98の出力信号gu1,gv1,gw1か、ヒステリシスコンパレータ104〜108の出力信号gu2,gv2,gw2かを選択する。
こうした構成によれば、モータ2の各相に流れる電流を所望の電流に制御することができる。
すなわち、比較器94〜98の出力信号gu1,gv1,gw1が選択されているときには、実電流iu,iv,iwを指令電流idc,iqcによって定まる3相の電流(指令電流)に追従させるべく、PI制御によりスイッチング素子12〜22の操作がなされる(以下、PWM制御)。この際には、3相に印加される電圧は、指令電圧vuc、vvc、vwcに追従するため、その振幅中心がゼロとなる正弦波となる。
一方、ヒステリシスコンパレータ104〜108の出力信号gu2,gv2,gw2が選択されているときには、実電流iu,iv,iwと指令電流iuc,ivc,iwcとの大小に基づき(より正確には、上記ヒステリシス幅の上限及び下限との大小に基づき)、スイッチング素子12〜22の操作がなされる(以下、瞬時電流値制御)。
これらPWM制御と瞬時電流値制御とは、図3に示す領域においてそれぞれ行なわれる。図示されるように、モータ2の回転速度が中速度以上である領域において、瞬時電流値制御が行なわれる。詳しくは、モータ2の回転速度が中速度以上である領域において、回転速度が大きければ大きいほど小さなトルク領域で瞬時電流値制御に切り替えるようにしている。ちなみに、上記トルクは、回転速度ωと3相の電流とによって定まる。このため、例えば回転速度ωと、指令電流id,iqや実電流iu,iv,iw等とによってトルクを検出することができ、ひいては、これと回転速度ωとによって瞬時電流値制御からPWM制御への切替要求を生成することができる。
ところで、瞬時電流値制御時には、PI制御部84,86によって積分項を正確に算出することができない。これは、PWM制御時には、振幅中心がゼロとなる正弦波となるように各相に印加される電圧が制御されるのに対し、瞬時電流制御時には、所望の電流を流すように各相間の電圧差が制御されるため、必ずしも各相に印加される電圧がその振幅中心をゼロとする正弦波とはならないことによる。このため、瞬時電流値制御時にPI制御部84,86によって積分項を算出させたまま、瞬時電流値制御からPWM制御へ切り替えると、指令電圧vuc,vvc,vwcが不適切な値となり、出力電流に歪みが発生する可能性がある。これに対し、PI制御部84,86による積分項の算出を一旦停止させて非干渉化制御部88の出力のみを用いて切り替えを行なうことも考えられる。しかしこの場合であれ、モータ2の特性が上式(cd)、(cq)で表現されるものから離間する場合には、指令電圧に誤差が生じるおそれがある。以下、これについて詳述する。
すなわち、上式(cd)、(cq)は、直流の方程式となっているため、定常状態においては、非干渉項以外は略ゼロとなる。すなわち、「(R+PL)×id?R×id?0」であり、「(R+PL)×iq?R×iq?0」である。このため、実電流idを指令電流idcに追従させるようにPI制御にてフィードバック制御するなら、定常状態においては積分項には、非干渉項「−ωL×iq」を補償するような値が含まれる。また、実電流iqを指令電流iqcに追従させるべくPI制御にてフィードバック制御するなら、定常状態においては積分項には、非干渉項「ωL×id+ωφ」を補償するような値が含まれる。
しかし、本実施形態では、非干渉化制御部88の出力があるために、上式(cd)、(cq)によって表現される物理特性と実際の物理特性とが一致するなら、定常状態では、PI制御部84,86の出力は略ゼロとなる。しかし、実際には、例えば温度変動に起因したインダクタンスLの変動等のために、実際の物理特性は、上式(cd)、(cq)によって表現される物理特性とは異なることがある。そして、非干渉化制御部88による制御にはこの物理特性の差を補償する機能がないため、この物理特性の差(定常的な差)は、PI制御の積分項によって補償される。このように非干渉化制御部88によっては物理特性の差が補償できないために、非干渉化制御部88の出力のみを用いて切り替えを行なう場合には、指令電圧に誤差が発生し、ひいては電流の歪みが生じるおそれがある。
そこで本実施形態では、瞬時電流値制御からPWM制御への切り替えを、モータ2の相について1つずつ順次行なう。これにより、切り替え途中においては、未だ切り替えられていない相は、瞬時電流値制御によって制御される。このため、PWM制御の切り替えによってモータ2を流れる電流やモータ2に印加される電圧が変化したとしても、その変化は未だ切り替えられていない相の瞬時電流値制御によって抑制される。
以下、瞬時電流値制御からPWM制御への切り替えにかかる制御について更に詳述する。
図4〜図7に、上記制御の手順を示す。この処理は、マイクロコンピュータ50(詳しくは切替制御部120)によって行なわれる。
この一連の処理においては、PWM制御への切替要求が生じると、まず図4のステップS2〜S6において、指令電圧vuc,vvc、vwcのいずれかが略ゼロとなっているか否かを判断する。ここで、切替要求は、モータ2の制御が略定常となっているときを条件として生じるようにすることが望ましい。この条件は、具体的には、指令電流idc、iqcや回転速度ωから算出される出力トルクの変動量や回転速度ωの変動量が所定以下であるとして判断してもよい。なお、この処理の開始時には、PI制御部84,86によるPI項の算出を停止する。ちなみに、この停止タイミングは、瞬時電流値制御への切り替え時としてもよい。
このステップS2〜S6に示した判断は、3相のうちのいずれの相を切り替えの1相目とするかを判断するためのものである。このように切り替えの1相目の選択を指令電圧が略ゼロとなるときとするのは、モータ2に所望の電流を流すために要求される電圧波形は「0V」を中心として対称な正弦波形状であるため、たとえ瞬時電流値制御を行なっているときであっても、指令電圧が略ゼロとなるところでは電圧の誤差が抑制されると考えられることによる。
ちなみに、この時点での指令電圧vuc,vvc,vwcを図8(a)に破線にて示す。これら指令電圧vuc,vvc,vwcは、指令電流idc,iqc(によって定まる3相の指令電流)を流すために要求される電圧(図中、一点鎖線にて表記)とは異なっている。これは、上述したように、モータ2の実際の物理特性が上式(cd)、(cq)にて表現されるものと異なることに起因している。なお、上記瞬時電流値制御は電流を制御するものであるために、図8(a)には、瞬時電流値制御による指令電圧は示されていない。瞬時電流値制御は、実電流iu,iv,iwを指令電流iuc,ivc,iwcとすべく、全ての2相間の電位差が正弦波形状となるような制御を行なう。このため、瞬時電流値制御によって各相に印加される電圧は、必ずしも正弦波に近似した波形とはならない。
ここで、仮にU相の指令電圧vucが略ゼロとなったとする。この場合には、図5に示す処理を行なう。すなわち、まずステップS10においてU相をPWM制御へ切り替える。具体的には、先の図2に示した切替制御部120により切替部110が操作されることで、ヒステリシスコンパレータ104の出力信号gu2から、比較器94の出力信号gu1への切り替えがなされる。
図8(b)に矢印にて示されるタイミングでU相がPWM制御に切り替えられると、U相に実際に印加される電圧が、非干渉化制御部88の出力によって定まる指令電圧vucとなる(図8(b)において、実線にて表記)。これにより、瞬時電流値制御によって各相に印加される電圧(より正確には、それをフィルタ処理したもの)は、図中2点鎖線にて示すように略正弦波形状となる。ただし、これも、指令電流idc,iqcを流すために要求される電圧波形とは異なる。これは、指令電圧vucが、指令電流idc,iqcを流すために要求される電圧波形からずれていることによる。このため、瞬時電流値制御は、V相及びW相のそれぞれに印加される電圧とU相の指令電圧vucとの相対的な電位差を、指令電流idc,iqcを流すために要求される電位差とするための制御を行うこととなる。
一方、図5のステップS11、S12では、1相目の指令電圧vucと略一致する指令電圧となる相を検出する。これらの処理は、切り替えの2相目を決定するための処理である。そして、例えば指令電圧vucと指令電圧vwcとが略一致することが検出されると、ステップS13においてW相をPWM制御に切り替える。この時点では、図8(c)に矢印にて示すように、瞬時電流値制御によりW相に印加されている電圧と、PWM制御による指令電圧vwcとが略一致するものと考えられる。これは、以下の理由による。
図8(a)に示したように、指令電圧vuc,vvc,vwcは、指令電流idc,iqcを流すために要求される電圧とは異なっている。しかし、これらの間の差は、振幅、位相の差共にさほど大きくないと考えられる(図8(a)では、簡易的に位相差がゼロとしている)。ここで、1相目(U相)が切り替えられることで、図8(b)に2点鎖線にて示すように、残りの2相の電圧も略正弦波形状となる。これら残りの2相の電圧波形は、1相目の電圧との相対的な電位差を要求される値とするものとなるため、指令電流idc,iqcを流すために要求される3相の電圧からずれている(図8(b)に白抜きの矢印で示す)。
ここで、指令電圧vuc,vvc,vwcと上記要求される電圧波形との位相差が無視できるとすると、1相目(U相)の指令電圧と2相目(W相)の指令電圧とが等しくなるタイミングでは、上記要求される電圧についてもこれら1相目と2相目とで互いに等しくなる。そして、1相目についての指令電圧と要求される電圧との差Δを補償すべく、瞬時電流値制御により2相目に印加されている電圧は、2相目に要求される電圧と上記差Δだけ異なったものとなる。このため、このタイミングでは、瞬時電流値制御によりW相に印加されている電圧と、PWM制御による指令電圧vwcとが略一致するものと考えられる。したがって、このタイミングで切り替えを行なうことで、2相目(W相)に印加される電圧の変動を抑制することができる。そして、これにより図8(d)に実線にて示されるように、2相目に印加される電圧もPWM制御による指令電圧vwcとなる。
こうして2相が切り替えられるときには、PI制御部84,86によるPI制御を開始する。すなわち、モータ2の電流は2相の電流によって確定するため、3相中2相が瞬時電流値制御とされているときには、PWM制御によってモータ2に流れる電流を制御することができない。これに対し、3相中2相がPWM制御とされるときには、モータ2を流れる電流の制御に、PWM制御が反映される。このため、このときには、PI制御がモータ2を流れる電流に反映されることとなる。
これにより、1相目と2相目(U相及びW相)が、先の図8(a)に1点鎖線にて示した要求される電圧となるように制御される。そして、瞬時電流値制御により残りの1相(V相)も、要求される電圧となるように制御がなされる。ただし、3相目については瞬時電流値制御を行っているため、PI制御による3相目の電圧と瞬時電流値制御によって3相目に印加される電圧には誤差が生じる可能性がある。このため、本実施形態では、ステップS14,S15に示すように、3相目(W相)の指令電流が略ゼロとなるときに、3相目の切り替えを行なう。3相目の指令電流が略ゼロとなるときには、dq軸に基づくPI制御は、1相目と2相目とを流れる電流による算出に基づき行なわれることとなるため、このときには指令電圧の誤差を好適に抑制することができる。
なお、U相の指令電圧vucがW相の指令電圧vwcと略一致する以前に、先の図5のステップS11においてV相の指令電圧vvcと略一致すると判断されると、ステップS16においてV相をPWM制御に切り替え、ステップS17において指令電流iwcが略ゼロであると判断されると、ステップS18においてW相をPWM制御に切り替える。
同様に、U相の指令電圧vucが略ゼロとなる前に、先の図4のステップS4においてV相の指令電圧が略ゼロとなると判断されると、図6に示す処理を行なう。図6のステップS20〜S28に示す処理は、先の図5のステップS10〜S18に示した処理に対応する。また、U相の指令電圧vucやV相の指令電圧vvcが略ゼロとなる前に、先の図4のステップS6においてW相の指令電圧vwcが略ゼロとなると、図7に示す処理を行なう。図7のステップS30〜S38に示す処理は、先の図5のステップS10〜S18に示した処理に対応する。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)瞬時電流値制御からPWM制御への切り替えを、モータ2の相について1つずつ順次行なった。このため、切り替えの途中においては、未だ切り替えられていない相は、瞬時電流値制御によって制御される。このため、PWM制御への切り替えによってモータ2を流れる電流やモータ2に印加される電圧が変化したとしても、その変化は未だ切り替えられていない相の瞬時電流値制御による制御によって抑制される。このため、上記瞬時電流値制御からPWM制御への切り替えを円滑に行なうことが可能となる。
(2)PI制御部84,86の出力と非干渉化制御部88の出力とから3相のそれぞれの指令電圧を算出する構成とし、2相目の切り替えがなされる以前において、非干渉化制御部88の出力が変換されたものをPWM制御に用いた。これにより、2相目の切り替えに際し、2相目に要求される電圧に近似した波形を有する電圧を印加するよう指令することができる。
(3)2相目の切り替えがなされるタイミングで、PI制御を開始した。これにより、実際に電流制御に供された積分項を用いて3相目の切り替えを行なうことができる。
(4)切り替えの1相目と指令電圧が略一致するものを切り替えの2相目とした。これにより、2相目の切り替えに際して、2相目に印加される電圧の変動を抑制することができ、ひいては切り替えをより円滑に行なうことができる。
(5)切り替えの3相目の指令電流が略ゼロとなるときに3相目の切り替えを行なった。これにより、積分項の誤差が略解消されたタイミングで切り替えを行なうことができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・3相目の切り替えを行なうタイミングは、実電流が略ゼロとなるところであってもよい。これであっても、先の実施形態の上記(5)に準じた効果を得ることができる。また、指令電流や実電流が略ゼロとなるタイミングと3相目を切り替えるタイミングとの間に所定の遅延時間を持たせてもよい。
・3相目の切り替えを、3相目の指令電圧が略ゼロとなるタイミングとしてもよい。2相目をPWM制御に切り替えた後には、瞬時電流値制御によって制御される3相目に印加される電圧も正弦波形状となっており、これは、PWM制御による3相目の指令電圧の波形と振幅、位相ともに略等しい。そして、これらの間の差は、指令電圧が略ゼロとなるところで最も小さく傾向にある。
・3相目の切り替えを、PI制御の開始から、積分項の算出精度が向上すると想定される所定時間経過後に行なってもよい。
・切り替えの2相目を、1相目の指令電圧と略一致する相としなくても、先の実施形態の上記(1)〜(3)の効果を得ることはできる。
・PWM制御手段としては、PI制御部84,86や変換部92、比較器94〜98、三角波生成部100を備えて構成されるものに限らない。例えば、フィードバック制御としては、PID制御を行うものであってもよい。また、実際の電流と指令電流との間に生じた過去の差に基づき将来生じる差を見越してこれを補償するフィードバック制御としては、積分項を含むものに限らず、例えば、上記過去の差から将来生じる差を適宜の物理モデルに基づき算出するものであってもよい。更に、非干渉化制御部88では、指令電流idc,iqcに基づき非干渉項を算出するようにしてもよい。
・dq変換については、これを行なわなくてもよい。この場合であっても、瞬時電流値制御からPWM制御へと、3つの相について1つずつ順次切り替えていくことで、これらを同時に切り替える場合と比較して、切り替えに伴う電流の歪み等を抑制することはできる。
・3相電動機にも限らず、N相(N>3)の電動機であっても、瞬時電流値制御からPWM制御への切り替えを、多相電動機の相について1つずつ順次行なうことで、これらを同時に切り替える場合と比較して、切り替えに伴う電流の歪み等を抑制することはできる。また、この際、各相の切り替えを、指令電流や指令電圧、実電流等に基づき行なう代わりに、予め定められた時間間隔で順次行なってもよい。
・また、瞬時電流値制御を行なうものに限らず、例えば多相電動機の各相に印加される電圧を指令電圧によって定まる所定のヒステリシス幅内に収めるべく、ヒステリシスの上限及び下限と実際の値との大小に基づきインバータのスイッチング素子を操作する瞬時電圧値制御であってもよい。なお、dq変換を行なわない場合であれ、一般に、積分項の計算は切り替えの途中に開始することが望ましく、特にN相電動機である場合には、「N−1」相の切り替えがなされた以降であって且つN相目の切り替えが行なわれる前までに開始することがより望ましい。
・多相電動機の制御装置としては、マイクロコンピュータ50によって構成されるものに限らない。例えば、先の図2において、瞬時電流値制御を行う部分についてはこれを専用のロジック回路にて構成してもよい。瞬時電流値制御は高い応答性が要求されるためにこうした設定が特に有効である。
・上記実施形態では、多相電動機の制御装置をハイブリッド車に搭載したが、これに限らず、例えば電気自動車に搭載してもよい。
本発明にかかる多相電動機の制御装置の一実施形態の構成を示す図。 同実施形態におけるPWM制御及び瞬時電流値制御を行うブロック線図。 PWM制御と瞬時電流値制御とを行なう領域を示す図。 上記実施形態のPWM制御への切り替え処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態のPWM制御への切り替え処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態のPWM制御への切り替え処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態のPWM制御への切り替え処理の手順を示すフローチャート。 同実施形態におけるPWM制御への切り替え態様を例示するタイムチャート。
符号の説明
2…モータ、10…インバータ、42…主電源、50…マイクロコンピュータ、52…位置センサ、54,56…電流センサ。

Claims (8)

  1. 多相電動機を流れる電流及び該多相電動機に印加される電圧のいずれかの実際の値を指令値によって定まる所定のヒステリシス幅内に収めるべく、前記ヒステリシスの上限及び下限と実際の値との大小に基づきインバータのスイッチング素子を操作する瞬時値制御手段と、実際の電流と指令電流との間に生じた過去の差に基づき将来生じる差を見越してこれを補償するフィードバック制御をすべく、該制御のための信号波と所定の搬送波との大小に基づき前記スイッチング素子を操作するPWM制御手段とを備える多相電動機の制御装置において、
    前記瞬時値制御手段から前記PWM制御手段への切り替え要求が生じるときに、前記瞬時値制御手段から前記PWM制御手段への切り替えを、前記多相電動機の相について1つずつ順次行なう切替手段を備えることを特徴とする多相電動機の制御装置。
  2. 前記瞬時値制御手段は、前記指令電流によって定まる前記ヒステリシスの上限及び下限と実際の電流との大小に基づき前記スイッチング素子を操作するものであり、
    前記PWM制御手段は、前記多相電動機に前記指令電流を流す際の前記多相のそれぞれに印加される電圧である指令電圧を前記信号波として算出する指令電圧算出部を備えることを特徴とする請求項1記載の多相電動機の制御装置。
  3. 前記多相電動機は、3相電動機であることを特徴とする請求項2記載の多相電動機の制御装置。
  4. 前記PWM制御手段は、前記3相の電流がdq軸に変換されたものについての指令電流と実際の電流とに基づく積分項を算出する積分項算出部と、d軸とq軸との各軸に印加される電圧のうちの該各軸の電流に比例する項以外の項である非干渉項を、前記実際に流れる電流及び前記指令電流の少なくとも一方に基づき算出する非干渉化制御部と、前記積分項算出部の出力と前記非干渉化制御部の出力との少なくとも一方から前記3相のそれぞれの指令電圧を前記信号波として算出する座標変換部とを備え、
    前記切替手段は、1相目の切り替えがなされる以前において、前記座標変換部により前記非干渉化制御部の出力が変換されたものを前記信号波とすることを特徴とする請求項3記載の多相電動機の制御装置。
  5. 前記切替手段は、2相目の切り替えがなされる以前において、前記座標変換部により前記非干渉化制御部の出力が変換されたものを前記信号波とすることを特徴とする請求項4記載の多相電動機の制御装置。
  6. 前記切替手段は、2相目の切り替えがなされるとき以降であって且つ3相目の切り替えのなされる前までに前記積分項算出部の出力を前記信号波に反映させることを特徴とする請求項5記載の多相電動機の制御装置。
  7. 前記切替手段は、前記指令電圧に基づき、切り替えの1相目と前記指令電圧が略一致するものを切り替えの2相目とすることを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の多相電動機の制御装置。
  8. 前記切替手段は、切り替えの3相目の前記指令電流及び実際の電流の少なくとも一方が略ゼロとなるときに前記3相目の切り替えを行なうことを特徴とする請求項4〜7のいずれかに記載の多相電動機の制御装置。
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