JP3710602B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁石発電機を電源として負荷に電力を供給する発電装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
内燃機関により駆動される発電機として磁石発電機が多く用いられている。周知のように、磁石発電機は、回転子ヨークに永久磁石を取り付けることにより磁石界磁を構成した回転子と、電機子鉄心と該鉄心に巻装された発電コイルとからなる固定子とを備えている。回転子は原動機の回転軸に取り付けられ、固定子は、原動機のケースやカバー等に設けられた取り付け部に固定されて、その電機子鉄心に設けられた磁極部が回転子の磁極部に所定のギャップを介して対向させられる。
【0003】
この種の磁石発電機からバッテリ等の電圧蓄積手段を有する負荷に電力を供給する場合(例えばバッテリを充電する場合)には、多くの場合発電コイルが3相以上の多相に構成されて、該多相の発電コイルの出力がダイオードブリッジ全波整流回路を通して負荷に供給される。
【0004】
図15は車両を駆動する内燃機関に取り付けた磁石発電機の出力で整流回路を通してバッテリを含む負荷に電力を供給する場合のトルク対回転数特性と充電電流対回転数特性との一例を示したものである。同図においてτp は発電機の入力トルク、τE はスロットルバルブを全開したときの機関の出力トルク、τE ´はスロットルバルブを少し絞ったときの機関の出力トルク、Rは車両の走行抵抗、τp は発電機の入力トルク、Ic はバッテリの充電電流(発電機の出力電流)、Nは機関の回転数[rpm]である。
【0005】
車両を駆動する内燃機関に図15に示したような特性を有する磁石発電機が取り付けられている場合に、車両を発進させるためにスロットルバルブを全開にしたとすると、走行に必要なトルクはR+τp +τo (τo は機関及び車両の機械的損失に打ち勝って車両を走行させるために必要なトルク)であるので、慣性をJ、角速度をωとすると、加速に使われるトルクτは、下記の式により与えられる。
【0006】
τ=J・(dω/dt)=τE −(R+τp +τo ) …(1)
スロットルバルブを全開にして発進操作を行なうと、車両は(1)式で与えられるトルクにより角加速度が与えられて加速していく。回転数が目標値に近付くと、運転者がスロットルバルブを絞るため、機関のトルクは図15のτE ´のように低下し、このトルクτE ´が必要トルクと均衡して車両の速度がある回転速度に落ち着く。
【0007】
(1)式より、車両の加速性能は、スロットル全開時の機関の出力トルクτE と走行に必要なトルク(R+τp +τo )との差により決まることが分かる。また(1)式から、車両を駆動する内燃機関に磁石発電機が取り付けられている場合には、磁石発電機の入力トルクτp が加速性能に影響を与えるため、該入力トルクτp を車両の走行状態に応じて適宜に変化させることができれば、必要なときに発電機の入力トルクを小さくして、機関の加速性能を向上させるといった制御が可能になることが分かる。
【0008】
ところが、永久磁石により界磁を構成する磁石発電機においては、負荷が決まるとその出力VB ×Ic (VB は出力電圧)が一義的に決まってしまい、同時に必要な入力K×τp ×N(Kは定数)も決まってしまうため、従来は、磁石発電機の入力トルクを適宜に変化させることはできないとされており、加速性能を向上させるために磁石発電機の入力トルクを制御するようなことは全く行なわれていなかった。
【0009】
また永久磁石により界磁を構成する磁石発電機の整流出力でバッテリを充電する場合、各回転数において流れるバッテリの充電電流を自由に変えることはできなかったため、機関の高速回転時にバッテリに過大な充電電流が流れるおそれがある場合には、磁石発電機の出力を短絡する短絡用スイッチ素子と発電機の出力に応じて該スイッチ素子をオンオフ制御する制御回路とを備えた出力短絡式のレギュレータを設けて、発電機の出力が過大になったときに該レギュレータの短絡用スイッチ素子をオン状態にして発電機の出力を短絡するようにしていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、磁石発電機を電源としてバッテリやコンデンサ等の電圧蓄積手段を含む負荷に電力を供給する従来の発電装置においては、磁石発電機自体の特性を制御することができなかったため、加速性能を向上させるために発電機の入力トルクを制御するといった制御を行なおうとしても、それを行なうことはできなかった。
【0011】
従来は、機関の各回転速度において磁石発電機を動作させるために必要とされる入力トルクを不変のものとして、所定の加速性能を得るために、機関の出力をできるだけ大きくするように機関の設計がなされていたが、既に機関の出力を向上させる技術は限界に近付いているため、機関の設計を工夫することにより加速性能の向上を図ることは困難になりつつある。
【0012】
また、磁石発電機の出力を制御することができなかった従来の発電装置では、バッテリに過大な充電電流が流れるのを防ぐために、出力短絡式のレギュレータを設けて、発電機から負荷に供給される電力を制限するようにしていたが、出力短絡式のレギュレータを用いると、短絡用スイッチ素子を通して大きな短絡電流が流れるため、該スイッチ素子として電流容量が大きい高価なものを用いる必要があり、コストが高くなるという問題があった。
【0013】
更に出力短絡式のレギュレータでは、短絡用スイッチ素子からの発熱が多くなるため、スイッチ素子の冷却のために大形のヒートシンクを必要とし、発電装置が大形になるという問題もあった。
【0014】
本発明の目的は、磁石発電機を電源として電圧蓄積手段を含む負荷に電力を供給する発電装置において、磁石発電機の入力や出力の制御を行うために、磁石発電機自体の特性を制御することができるようにすることにある。
本発明の他の目的は、磁石発電機を電源として電圧蓄積手段を含む負荷に電力を供給する発電装置において、機関の加速性能を制御するために磁石発電機の入力トルクを変化させることができるようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、磁石界磁を有する回転子と発電コイルを有する固定子とを備えて内燃機関により駆動される磁石発電機を電源として、電圧蓄積手段を有する負荷に直流電流を供給する発電装置に係わるものである。
【0016】
本発明においては、発電コイルと負荷との間にインバータ形のスイッチ回路を設けて、負荷側からスイッチ回路を通して発電コイル側に所定の位相を有する交流制御電圧を印加することにより、負荷に出力電流を流す状態にある相の発電コイルと鎖交する磁束を増減させることを基本とする。
【0017】
本発明においては、ブリッジ接続された2n個(nは2以上の整数)のダイオードからなっていて磁石発電機の出力を整流して負荷に供給するダイオードブリッジ全波整流回路と、2n個のダイオードに対してそれぞれ逆並列接続されてブリッジ接続された2n個のスイッチ素子からなるスイッチ回路とを備えた整流・スイッチ回路と、上記発電コイルの誘起電圧に対して所定の位相角を有する交流制御電圧を電圧蓄積手段からスイッチ回路を通して発電コイルに印加するように、スイッチ回路を構成する各スイッチ素子の駆動期間(スイッチ素子をオン状態にするための駆動信号を各スイッチ素子に与える期間)と非駆動期間(スイッチ素子をオフ状態に保つ期間)とを定めて、定められた駆動期間の間スイッチ素子をオン状態にするための駆動信号を各スイッチ素子に与えるスイッチ制御装置とを設ける。
【0018】
上記スイッチ制御装置には、磁石発電機の入力トルク対回転数特性を被制御特性として該被制御特性を所期の特性とするべく、発電コイルの誘起電圧に対する制御電圧の位相を遅れ位相から進み位相まで変化させる位相角制御手段を設けておく。
【0019】
スイッチ素子としては、FET(電界効果トランジスタ)、バイポーラトランジスタ、IGBT(絶縁ゲート形トランジスタ)などの、オンオフ制御が可能な半導体スイッチ素子を用いる。
【0020】
上記のように、磁石発電機から負荷に供給される電流を整流するダイオードブリッジ全波整流回路を構成する2n個のダイオードにそれぞれ逆並列接続してブリッジ接続した2n個のスイッチ素子によりスイッチ回路を構成して、該スイッチ回路を構成するスイッチ素子のオンオフのタイミングを制御することにより、発電コイルの誘起電圧に対して所定の位相角を有する交流制御電圧を、電圧蓄積手段側からスイッチ回路を通して発電コイルに印加するようにしておくと、発電コイルに作用する磁界は、磁石界磁の回転に伴って生じる回転磁界と、交流制御電圧によって流れる制御電流により発電コイルから生じる制御用磁界とを合成したものとなる。この場合、発電コイルの誘起電圧に対する交流制御電圧の位相を遅れ位相とすると、(交流制御電圧の位相を誘起電圧に対して遅らせると)、発電コイルと鎖交する磁束が増加して発電機の出力が増大し、発電機の入力トルクが大きくなる。逆に発電コイルの誘起電圧に対する交流制御電圧の位相を進み位相とすると(交流制御電圧の位相を発電コイルの誘起電圧の位相に対して進ませると)、発電コイルと鎖交する磁束が減少して、発電機の出力が減少し、入力トルクが小さくなる。
【0021】
上記のように、負荷に電圧蓄積手段が含まれている場合に、該電圧蓄積手段側から発電コイル側に交流制御電圧を印加する手段を設けて、発電コイルの誘起電圧に対する制御電圧の位相を変化させるようにすると、発電コイルと鎖交する磁束を変化させて、発電機の出力や入力トルクを変化させるこができる。したがって、磁石発電機の特定の特性を被制御特性として、制御電圧の位相を制御することにより、被制御特性を所期の特性とする制御を行なわせることができる。
【0022】
被制御特性として制御の対象とすることができる磁石発電機の特性は、例えば、出力(電圧または電流)対回転数特性や、入力トルク対回転数特性である。
【0023】
上記の構成において、スイッチ制御装置は、手動操作されるダイアル等の変位に応じて制御電圧の位相を変化させるように構成してもよく、また磁石発電機の被制御特性の変量(出力電圧、出力電流、入力トルクなど)の現在値を検出する検出器の出力を入力として、該検出器の検出値と目標値との偏差を零にするように制御電圧の位相を変化させるように構成してもよい。
【0024】
上記のように、本発明によれば、発電コイルに作用する磁界を制御して磁石発電機の入力トルクを変化させることができるため、機関の低速時等に機関の負担を少くするように発電機の入力トルクを制御して、機関の加速性能を向上させることができる。
【0025】
磁石発電機がn相(nは3以上の整数)の発電コイルを有している場合、上記スイッチ制御装置は、スイッチ回路の各スイッチ素子の駆動期間及び非駆動期間を定めるスイッチパターン決定手段と、スイッチ回路の各スイッチ素子にスイッチパターン決定手段により定められた駆動期間の間スイッチ素子をオン状態にするための駆動信号を与えるスイッチ駆動回路とにより構成できる。この場合スイッチパターン決定手段は、被制御特性の状態に応じて制御電圧の位相を遅れ位相から進み位相まで変化させるように構成する。
【0026】
各スイッチ素子の駆動期間及び被駆動期間の決定を容易にするため、磁石界磁の回転角度位置を各発電コイルに対して検出する位置検出器を設けて、該位置検出器により検出された磁石界磁の回転角度位置を基準にして各スイッチ素子の駆動期間と被駆動期間とを定めるように、スイッチパターン決定手段を構成することが好ましい。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係わる発電装置の要部の構成例を示したもので、同図において1は磁石回転子1Aと固定子1Bとからなる磁石発電機、2は全波整流回路とインバータ形のスイッチ回路とからなる整流・スイッチ回路、3は負荷、4はスイッチ制御装置である。
【0028】
磁石回転子1Aは、カップ状に形成された鉄製のフライホイール(回転子ヨーク)101と、フライホイール101の周壁部の内周に固定された永久磁石102及び103とを備えた周知のものである。図示してないが、フライホイール101はその底壁部の中央にボス部を有していて、該ボス部が図示しない内燃機関の回転軸に結合されている。永久磁石102及び103はそれぞれの内周部にN極及びS極の磁極が現れるように、かつ該N極及びS極の中心が互いに180度の角度間隔をもって配置されるように、互いに極性を異にしてフライホイールの径方向に着磁され、これらの磁石により、2極の磁石界磁が構成されている。磁石102及び103は、180度に近い極弧角を有するように形成されている。図示の例では、この磁石回転子1Aが内燃機関により図面上時計方向に回転駆動される。
【0029】
固定子1Bは、120度間隔で放射状に配置された3つの突極部Pu,Pv,Pwを有する電機子鉄心104と、該電機子鉄心の突極部Pu〜Pwにそれぞれ巻回された3相の発電コイルLu〜Lwとを備えたもので、発電コイルLu〜Lwは星形結線されている。
【0030】
固定子1Bは内燃機関のケースなどに設けられた固定子取付け部に取り付けられていて、突極部Pu〜Pwのそれぞれの先端に形成された磁極面が磁石回転子1Aの磁極に所定の空隙を介して対向させられている。図示の例では、突極部Pu〜Pwのそれぞれの先端に形成された磁極面の極弧角が60度に設定されている。
【0031】
なお図1においては、発電コイルの結線を示す都合上電機子鉄心104の中央部が中実であるかのように図示されているが、実際には、電機子鉄心104の中央部に機関の回転軸(磁石回転子の回転軸)を貫通させるための孔が設けられている。
【0032】
固定子1Bの鉄心104の突極部Pu,Pv及びPwの先端部付近にはそれぞれホールICなどの磁気検出素子からなる位置検出器hv,hw及びhuが配置されていて、これらの位置検出器hu〜hwにより、発電コイルLu〜Lwのそれぞれに対する磁石界磁の回転角度位置が検出されるようになっている。図示の例では、位置検出器hu,hv及びhwがそれぞれ突極部Pu,Pv及びPwの磁極面の中心位置よりも電気角で90度位相が進んだ位置に配置されている。
【0033】
整流・スイッチ回路2は、ダイオードDu〜DwとDx〜Dzとを3相ブリッジ接続して構成した周知の3相ダイオードブリッジ整流回路と、この整流回路のダイオードDu〜Dw及びDx〜Dzにそれぞれ逆並列接続されてブリッジ接続されたスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzとからなっていて、ブリッジ接続されたスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzによりスイッチ回路が構成されている。
【0034】
なおスイッチ素子とダイオードとを逆並列接続するとは、スイッチ素子及びダイオードをそれぞれの順方向を互いに異なる方向に向けて並列接続することを意味する。図示の例では、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜FzとしてMOSFETが用いられていて、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをそれぞれ構成するMOSFETのドレイン及びソースがダイオードDu〜Dw及びDx〜Dzのカソード及びアノードに接続されている。
【0035】
整流・スイッチ回路2においては、ダイオードDuとDxとの接続点、ダイオードDvとDyとの接続点、及びダイオードDwとDzとの接続点がそれぞれ整流回路のU相、V相及びW相の入力端子となっていて、これらの入力端子にU相、V相及びW相の発電コイルの中性点と反対側の端子が接続されている。
【0036】
またダイオードDu〜Dwのカソードの共通接続点及びダイオードDx〜Dzのアノードの共通接続点がそれぞれ整流回路の正極側出力端子及び負極側出力端子となっていて、これら正極側出力端子及び負極側出力端子の間に負荷2が接続されている。
【0037】
図1に示した整流・スイッチ回路2において、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzのブリッジ回路からなるスイッチ回路は、直流電圧(または電流)を交流電圧(または電流)に変換するために広く用いられているものと同様のインバータ形のスイッチ回路であり、n相のブラシレス直流電動機において駆動電流をn相の電機子コイルに転流させるために用いられるドライバ回路と同じものである。
【0038】
整流・スイッチ回路2において、図示のように、スイッチ素子としてMOSFETを用いる場合には、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをブリッジ接続すると、MOSFETの構造上そのドレインソース間に存在する寄生ダイオードがブリッジ接続されて全波整流回路が構成される。この場合、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをそれぞれ構成するMOSFETの寄生ダイオードをそれぞれダイオードDu〜Dw及びDx〜Dzとして用いてダイオードブリッジ全波整流回路を構成するようにしてもよく、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをそれぞれ構成するMOSFEのドレインソース間にそれぞれ別個にダイオードDu〜Dw及びDx〜Dzを逆並列接続することによりダイオードブリッジ全波整流回路を構成してもよい。
【0039】
本明細書においては、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをそれぞれスイッチ回路のブリッジの上辺のスイッチ素子及び下辺のスイッチ素子と呼び、ダイオードDu〜Dw及びDx〜Dzをそれぞれ全波整流回路のブリッジの上辺のダイオード及び下辺のダイオードと呼ぶ。
【0040】
負荷3はバッテリB1 と該バッテリの両端に並列に接続されたコンデンサC1 とからなり、バッテリB1 とコンデンサC1 との並列回路が整流回路の出力端子間に接続されている。この例では、バッテリB1 及びコンデンサC1 が電圧蓄積手段を構成している。
【0041】
なお図示してないが、バッテリB1 にはランプや、内燃機関用点火装置、あるいは、本発明に係わる発電装置の制御部に電源を与える直流定電圧電源回路などの負荷が接続されている。
【0042】
スイッチ制御装置4は、発電コイルLu〜Lwの誘起電圧に対して所定の位相角を有する3相の交流制御電圧を、負荷に含まれる電圧蓄積手段から整流・スイッチ回路2のスイッチ回路を通して発電コイルLu〜Lwに印加するように、スイッチ回路を構成するスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをオンオフ制御する。
【0043】
このように、本発明においては、負荷に含まれる電圧蓄積手段側からスイッチ回路を通して発電コイルに交流制御電圧を印加するため、磁石発電機の発電コイルの誘起電圧と交流制御電圧との差の電圧により負荷に電流が供給される。
【0044】
なお本明細書において、「誘起電圧」は磁石発電機の発電コイルLu〜Lwの誘起電圧を意味する。
【0045】
スイッチ制御装置4は、磁石発電機1の特定の特性を被制御特性として、該被制御特性を所期の特性とするように、位置検出器Hu〜Hwにより検出された磁石界磁の回転角度位置を基準にしてスイッチ回路を構成するスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzのそれぞれの駆動期間及び非駆動期間を定めるスイッチパターン決定手段と、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzを、スイッチパターン決定手段により決定された駆動期間及び非駆動期間の間それぞれオン状態及びオフ状態にするように、各スイッチ素子に駆動信号を与えるスイッチ駆動回路とを備えていて、磁石発電機の被制御特性を所期の特性とするようにスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzにそれぞれ駆動信号Su〜Sw及びSx〜Szを与える。
【0046】
ここで、「駆動信号」は、スイッチ素子をオン状態にするために該スイッチ素子の制御端子に与える信号を意味する。
【0047】
また「駆動期間」とは、スイッチ素子に駆動信号を与える期間を意味し、「非駆動期間」とは、スイッチ素子に駆動信号を与えずに該スイッチ素子をオフ状態に保持する期間を意味する。
【0048】
なお本発明においては、「駆動期間」の全期間に亘ってスイッチ素子をオン状態に保つとは限らない。駆動期間において、必要に応じて駆動信号を所定のデューティ比で断続させることにより、スイッチ素子がオフ状態になる期間を生じさせることもある。
【0049】
本明細書において、磁石発電機の被制御特性とは、磁石発電機の出力電圧対回転数特性、出力電流対回転数特性、入力トルク対回転数特性などの各種の特性のうち、制御の対象とする特定の特性を意味する。
【0050】
磁石発電機1の出力電流対回転数特性を被制御特性として制御の対象とする場合のスイッチ制御装置4の構成例を図2に示した。図2において401はマイクロコンピュータのCPUで、CPU401には、位置検出器hu〜hwがそれぞれ出力する位置検出信号Hu〜Hwと、負荷に供給される出力電流(バッテリB1 の充電電流)の指示値を与える出力電流指示信号を発生するコントローラ402の出力とが入力されている。
【0051】
図示のコントローラ402は図示しない直流定電圧電源回路から一定の電圧が印加された可変抵抗器VR1 からなっていて、直流定電圧を可変抵抗器VR1 によって分圧することにより得た電圧信号を出力電流指示信号としてCPU401のアナログ入力ポートに与える。
【0052】
CPU401はスイッチ回路のスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzにそれぞれ対応する出力端子を有していて、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzにそれぞれ対応する出力端子からバッファ回路403を通してスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをそれぞれ導通させることを指令する駆動指令信号su〜sw及びsx〜szを出力する。これらの駆動指令信号su〜sw及びsx〜szは駆動信号出力回路404に与えられる。駆動信号出力回路404は、駆動指令信号su〜sw及びsx〜szがそれぞれ入力される入力端子と、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzのそれぞれの制御端子(図示の例ではFETのゲート)に接続された出力端子とを有していて、駆動指令信号su〜sw及びsx〜szがそれぞれ発生したときにスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzの制御端子に駆動信号Su〜Sw及びSx〜Szを与える。
【0053】
本発明においては、これらの駆動信号をスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzに与えることにより、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzを所定のタイミングでオンオフさせて、負荷に含まれる電圧蓄積手段(図示の例ではバッテリB1 及びコンデンサC1 )から磁石発電機1の発電コイルLu〜Lwに印加される交流制御電圧の位相と大きさ(平均値)とを制御する。
【0054】
負荷3側からスイッチ回路を構成するFETに流れる電流を検出するため、ダイオードブリッジ全波整流回路のブリッジの下辺を構成するダイオードDx〜Dzのアノードの共通接続点と接地間に電流検出用抵抗R1 が接続され、該抵抗R1 の両端に現れる電流検出信号Vi が比較器CP1 の非反転入力端子に与えられている。
【0055】
また図示しない直流定電圧電源回路の出力電圧を抵抗R2 及びR3 の直列回路からなる分圧回路により分圧して、抵抗R3 の両端に基準電圧Vrを発生する基準電圧発生回路405が設けられ、基準電圧Vrが比較器CP1 の反転入力端子に入力されている。
【0056】
バッファ回路403の出力端子(駆動信号出力回路404の入力端子)のうち、スイッチ回路のブリッジの下辺のスイッチ素子Fx〜Fzをオン状態にすることを指令する駆動指令信号sx,sy,szをそれぞれ出力する端子にカソードが共通接続されたダイオードD1 ,D2 及びD3 のアノードが接続されている。ダイオードD1 ,D2 及びD3 のカソードの共通接続点はエミッタが接地されたNPNトランジスタTR1 のコレクタに接続され、トランジスタTR1 がオン状態になっている間、駆動指令信号sx,sy及びszが該トランジスタTR1 を通して駆動信号出力回路404から側路されてスイッチ回路のブリッジの下辺のスイッチ素子Fx〜Fzに駆動信号Sx〜Szが与えられるのが阻止されるようになっている。
【0057】
トランジスタTR1 のベースには、CPU401から与えられるPWM信号Spwm と、比較器CP1 の出力とがオア回路406を通して与えられている。PWM信号は、スイッチ素子Fx〜Fzをオン状態にする期間低レベルの状態(「0」の状態)を保持し、スイッチ素子Fx〜Fzをオフ状態にする期間高レベルの状態(「1」の状態)を保持するパルス波形の信号である。
【0058】
スイッチ回路を構成するスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzを通して流れる電流が設定値よりも小さく、比較器CP1 の出力が低レベルの状態(「0」の状態)にあるときには、PWM信号Spwm が高レベルの状態にある期間トランジスタTR1 がオン状態になって駆動指令信号sx〜szが駆動信号出力回路404に与えられるのを阻止し、PWM信号が低レベルの状態にある期間トランジスタTR1 がオフ状態になって、駆動信号出力回路404に駆動指令信号sx〜szが与えられるのを許容する。これにより、負荷3のバッテリB1 から発電コイルLu〜Lwに制御電圧を与えるスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzが所定のデューティ比でオンオフ制御される。
【0059】
バッテリB1 からスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzを通して流れる電流が制限値を超えると、電流検出信号Viが基準電圧信号Vrを超えて比較器CP1 の出力が高レベルの状態に反転し、トランジスタTR1 がオン状態に保持される。これによりスイッチ素子Fx〜Fzに駆動信号Sx〜Szが与えられなくなり、これらのスイッチ素子Fx〜Fzがオフ状態に保持される。この状態では、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzからなるスイッチ回路に電流が流れなくなるため、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzが過電流により破損するのが防止される。
【0060】
図2に示した例では、バッファ回路403と駆動信号出力回路404とによりスイッチ駆動回路が、ダイオードD1 〜D3 とトランジスタTR1 とオア回路406とによりデューティ制御回路がそれぞれ構成されている。また電流検出用抵抗R1 と比較器CP1 と抵抗R2 及びR3 とによりスイッチ素子を過電流から保護する過電流保護回路が構成され、これらスイッチ駆動回路、デューティ制御回路及び過電流保護回路と、CPU401及びコントローラ402とにより、スイッチ制御装置4が構成されている。
【0061】
CPU401は位置検出器hu〜hwが出力する位置検出信号Hu〜Hwを入力として、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをそれぞれ所定のタイミングでオン状態にするための駆動信号Su〜Sw及びSx〜Szを発生する。
【0062】
図1のように位置検出器hu〜hwが取り付けられている場合、永久磁石102及び103の極弧角を180度とみなし、位置検出器がN極を検出したときに高レベルの信号を出力するものとすると、位置検出器hu〜hwがそれぞれ発生する位置検出信号Hu〜Hwの波形は、図9の(A)〜(C)のようになる。図9の横軸に示したθは回転子の回転角を示している。位置検出信号Hu〜Hwは電気角で120度の位相差をもって順次発生する。図示の例では、回転子が2極に構成されているため、発電コイルに鎖交する磁束及び発電コイルの誘起電圧の電気角(磁束波形及び誘起電圧波形上の位相角)は機械角(回転子の回転角度で表した位相角)に一致している。また図示の例では、位置検出器hu〜hwがそれぞれ固定子のU相ないしW相の磁極の中心に対して90度位相が進んだ位置に配置されているため、位置検出器Hu〜Hwが低レベルになっている期間及び高レベルになっている期間がそれぞれU相ないしW相の発電コイルLu〜Lwに誘起する誘起電圧の一方の半サイクルの期間及び他方の半サイクルの期間に一致している。例えば位置検出信号Huが低レベルになっている期間がU相の発電コイルLuの誘起電圧の正の半サイクルの期間に一致し、Huが高レベルになっている期間がU相の発電コイルLuの誘起電圧の負の半サイクルの期間に一致している。
【0063】
ここで、スイッチ回路を構成する各スイッチ素子を電気角で180度の期間オン状態にし、残りの180度の期間をオフ状態にするように各スイッチ素子のオンオフ制御(180度スイッチング制御)を行わせるものとする。この場合、例えば図9(D)ないし(I)のように、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzの基準のスイッチングパターンを定める。
【0064】
図9(D)ないし(I)はスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzの基準スイッチパターンをそれぞれのスイッチ素子に与えられる駆動信号Su〜Sw及びSx〜Szの波形で示したもので、図9(D)ないし(I)にそれぞれ示された高レベルの矩形波信号が駆動信号Su〜Sw及びSx〜Szである。これらの駆動信号Su〜Sw及びSx〜Szが発生している期間がスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzの駆動期間であり、駆動信号Su〜Sw及びSx〜Szが発生していない期間がスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzの非駆動期間である。
【0065】
図9に示した180度スイッチング制御の基準スイッチパターンにおいては、U相ないしW相の発電コイルLuないしLwに対してそれぞれ磁石界磁の回転角度位置を検出する位置検出器huないしhwから得られる位置検出信号HuないしHwがそれぞれ高レベルになっている期間(それぞれの位置検出器が磁石界磁の一方の磁極を検出している期間)をブリッジの上辺の対応するスイッチ素子FuないしFwの非駆動期間とし、位置検出信号HuないしHwがそれぞれ低レベルになっている期間をブリッジの上辺の対応するスイッチ素子FuないしFwの駆動期間とする。またスイッチ回路のブリッジの上辺のスイッチ素子FuないしFwのそれぞれの非駆動期間(位置検出器huないしhwがそれぞれ磁石界磁の他方の磁極を検出している期間)をブリッジの下辺の対応するスイッチ素子FxないしFzの駆動期間とし、ブリッジの上辺のスイッチ素子FuないしFwの駆動期間をそれぞれブリッジの下辺の対応するスイッチ素子FxないしFzの非駆動期間とする。
【0066】
図9(D)ないし(I)に示したような基準スイッチパターンでスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzをオンオフさせると、負荷3に含まれる電圧蓄積手段(図示の例では主としてバッテリB1 )からスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzにより構成されたスイッチ回路を通して磁石発電機の発電コイルLu〜Lwに、該発電コイルの誘起電圧と同位相の交流制御電圧が印加される。
【0067】
本発明においては、図9(D)ないし(I)に示した基準スイッチパターンを基準にして、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzのスイッチパターンの位相を変化させることにより、負荷側からスイッチ回路を通して発電コイルに印加される交流制御電圧の誘起電圧に対する位相を進み位相から遅れ位相まで変化させる。これにより発電コイルに鎖交する磁束の量を増加または減少させて、磁石発電機の特性を変化させる。
【0068】
なお以下の説明において、単に交流制御電圧の位相または位相角という場合、その位相または位相角は、交流制御電圧の誘起電圧に対する位相または位相角を意味する。
【0069】
磁石発電機1から負荷3に供給される電流を整流するダイオードブリッジ全波整流回路を構成するダイオードDu〜Dw及びDx〜Dzにそれぞれスイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzを逆並列接続することにより、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzのブリッジ回路からなるスイッチ回路を構成して、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzのオンオフのタイミングを制御することにより、負荷側から発電コイル側に印加する交流制御電圧の位相を制御するようにすると、磁石発電機の発電コイルに作用する磁界は、磁石界磁の回転に伴って生じる回転磁界と、交流制御電圧によって流れる制御電流により発電コイルから生じる制御用磁界とを合成したものとなるため、磁石発電機の各種の特性を変化させることができる。
【0070】
ここで、発電コイルの誘起電圧に対して交流制御電圧の位相を遅らせると、発電コイルが巻かれた鉄心中を流れる磁束を増加させようとする磁束の量が増加するため、発電機の出力が増大すると同時に、発電機の入力トルクが大きくなる。逆に発電コイルの誘起電圧に対して交流制御電圧の位相を進ませると、発電コイルが巻かれた鉄心中の磁束を増加させようとする磁束の量が減少するため、発電機の出力が低下すると同時に、入力トルクが小さくなる。
【0071】
図1に示した発電装置において、実際に発電コイルLu,Lv及びLwをそれぞれ通して流れる相電流Iu,Iv及びIwの波形と、全波整流回路により反転させられた相電流の負の半サイクルIu´,Iv´及びIw´の波形とを示すと図10(A)のようになる。
【0072】
図1及び図2に示した発電装置において、図9に示したようなスイッチパターンで180度スイッチング制御を行なわせる場合には、スイッチ回路を構成するスイッチ素子を、ブリッジの上辺のスイッチ素子Fu〜Fwと下辺のスイッチ素子Fx〜Fzとに分けた場合、必ず、上辺及び下辺のうちの一方で1つのスイッチ素子がオン状態になっており、他方では2つのスイッチ素子がオン状態になっている。
【0073】
上記のように、整流・スイッチ回路のスイッチ素子をオンオフ制御した場合の電流の流れを説明すると下記の通りである。
【0074】
一例として図10(B)の期間T1 について見ると、この期間T1 においては、図9より、上辺のスイッチ素子Fvがオン状態にあり、下辺のスイッチ素子Fx及びFzがオン状態にある。このような状態で、U相の相電圧が正の半サイクルにあるとき、U相の相電流Iuは、図3に破線で示したように、発電コイルLuからスイッチ素子Fx及びダイオードDzと発電コイルLwとを通して還流し、出力側には流れない。そのため、整流・スイッチ回路2から負荷3に流れる電流はV相の電流Ivのみとなる。また上辺のスイッチ素子Fvがオン状態にあり、下辺のスイッチ素子Fx及びFzがオン状態にあるT1 の期間において、U相の相電圧が負の半サイクルにあるときには、図4に破線で示したように、V相の発電コイルLvから流れ出した相電流Ivが、ダイオードDv−負荷3−ダイオードDx−発電コイルLu−発電コイルLvの経路、及びダイオードDv−負荷3−ダイオードDz−発電コイルLw−発電コイルLvの経路で流れる。従って、図10(B)の期間T1 においては、常にV相の相電流のみが負荷側に流れている。
【0075】
同様に、2つの上辺のスイッチ素子Fv及びFwと1つの下辺のスイッチ素子Fxとがオン状態になる図10の期間T2 においては、U相の負方向の相電流Iu´が負荷側に流れる。また1つの上辺のスイッチ素子Fwと2つの下辺のスイッチ素子Fx及びFyとがオン状態になる図10の期間T3 においては、W相の相電流Iwが負荷3側に流れ、2つの上辺のスイッチ素子Fu及びFwと1つの下辺のスイッチ素子Fyとがオン状態になる図10の期間T4 においては、V相の負方向の相電流Iv´が負荷側に流れる。
【0076】
このようにして、負荷3側に流れ相電流は、オン状態になるスイッチ素子の組み合わせが切り替わるごとに、Iv→Iu´→Iw→Iv´→Iu→Iw´→Ivのように切り替わっていき、これらの電流がバッテリB1 に充電電流Icとして流れる。この充電電流Icの波形を図示すると、図10(A)に太線で示した波形のようになる。
【0077】
本発明のように、スイッチ回路のスイッチ素子をオンオフするタイミングを制御することにより、負荷側から発電コイルに印加する交流制御電圧の位相(発電コイルの誘起電圧に対する位相)を進み位相から遅れ位相まで変化させると、各相の相電流の半波において、負荷に充電電流として流れる期間が交流制御電圧の位相の変化に伴って変化し、この変化に伴って充電電流が増大したり減少したりする。
【0078】
図11は交流制御電圧の位相を種々変化させた場合に、充電電流Icが流れる期間が変化する様子を、実測データに基づいて示したものである。交流制御電圧の位相角を零とした場合には、図11のa点からb点まで、to の期間に亘って充電電流Icが流れるが、交流制御電圧の位相を進み位相としてその進み角を12度とすると、充電電流が流れる期間は図11のt12のように進み角が零の場合よりも左側にシフトする。また交流制御電圧の位相を遅れ位相として、その遅れ角を12度とした場合には、図11のt-12 のように充電電流が流れる期間が右側にシフトする。さらに、交流制御電圧の位相を遅れ位相としてその遅れ角を24度及び36度とすると、充電電流が流れる期間はそれぞれt-24 及びt-36 のように更に右側にシフトする。
【0079】
また図11には図示してないが、交流制御電圧の位相を進ませると相電流の位相自体が右側にシフトし、交流制御電圧の位相を遅らせると、相電流の位相自体が左側にシフトする。
【0080】
これらのことから、交流制御電圧の位相角を進角側に変化させると充電電流が小さくなり、該位相角を遅角側に変化させると、充電電流が増加することが分かる。
【0081】
また図1の発電装置において、スイッチ素子Fu〜Fw及びFx〜Fzの全てをオフ状態にして、整流・スイッチ回路2をダイオードブリッジ全波整流回路としてのみ機能させた場合と、スイッチ回路のスイッチ素子をオンオフ制御して、交流制御電圧の誘起電圧に対する位相を種々変化させた場合とについて、回転数に対する相電圧の位相の変化を示すと、図12のようになる。
【0082】
図12において、「整流器」と表示されている直線は、整流・スイッチ回路2の全てのスイッチ素子をオフ状態に保持して、該整流・スイッチ回路を整流回路としてのみ機能させた場合の相電圧の位相の回転数に対する変化を示している。また図12において「進角0°」、「進角12°」と表示されている直線はそれぞれ交流制御電圧の位相を進み位相として、その進み角を0度及び12度とした場合の相電圧の位相の回転数に対する変化を示している。また「遅角12」、「遅角24°」及び「遅角36°」と表示されている直線はそれぞれ交流制御電圧の位相を遅れ位相として、その遅れ角を12度、24度及び36度とした場合の、相電圧の位相の回転数に対する変化を示している。
【0083】
図12から明らかなように、回転数が1000[rpm ]のとき、交流制御電圧の誘起電圧に対する遅れ位相角を36度とした場合の方が、整流・スイッチ回路2を整流回路としてのみ機能させた場合よりも、相電圧の位相が遅れている。ここで、発電コイルの誘起電圧の位相が整流・スイッチ回路2を整流回路としてのみ機能させた場合の相電圧の位相と同一であるとすると、交流制御電圧の位相を遅れ位相としてその遅れ角を36度とした場合の方が、制御交流電圧を印加しない場合よりも相電圧が遅れ側にあるため、誘起電圧と制御交流電圧との差の電圧により負荷に流れる電流は、遅れ角を36度した交流制御電圧を印加した場合の方が、制御電圧を印加しない場合よりも進むことになる。そのため、遅れ位相の制御電圧を印加すると、制御電圧を印加しない場合よりも、磁石発電機の鉄心を通る磁束を増加させようとする磁束の量が多くなり、充電電流が増大する。
【0084】
これに対し、回転数が上昇していくと、交流制御電圧を印加しない場合の相電圧の位相が直線的に遅れていくのに対し、誘起電圧に対して36度遅れた交流制御電圧を印加した場合の相電圧の位相は殆ど変化しない。そのため、回転数が上昇していくと、交流制御電圧を印加しない場合に比べて、該制御電圧を印加した場合の方が相電圧の位相が相対的に進むことになり、鉄心に流れる磁束を増加させようとす磁束の量が減少する。そのため、回転数が上昇していくと、整流・スイッチ回路2からバッテリB1 に供給される充電電流Icが減少する。
【0085】
交流制御電圧の誘起電圧に対する位相角を種々変化させた場合について、負荷のバッテリB1 に流れる充電電流Icの回転数Nに対する特性を測定した結果の一例を示すと、図13(B)のようになる。同図から明らかなように、交流制御電圧の位相を進ませていくと充電電流が減少していき、交流制御電圧の位相を遅らせていくと、充電電流が増加していく。
【0086】
また交流制御電圧の位相角を変化させると、以下に示す理由で磁石発電機の入力トルクが変化する。
【0087】
いずれの回転数においても、交流制御電圧を誘起電圧に対して遅角させると、誘起電圧が高くなるため、相電流も大きくなり、その分発電機の入力トルクが増大する。
【0088】
また低回転域においては、交流制御電圧の位相を進み位相とした場合よりも、交流制御電圧の位相を遅れ位相とした場合の方が相電流の位相が進み側にあるため、より早い時期から磁石回転子に逆転方向の力がかかるようになり、交流制御電圧の位相を遅れ位相とした場合の方が、大きい入力トルクが必要になる。
【0089】
これに対し、回転数が上昇していくと、交流制御電圧の位相が進み位相の場合も、遅れ位相の場合も、相電流の位相に差がなくなり、高回転域では、主として発電コイルの誘起電圧の大きさの差に基づく相電流の大小により入力トルクの差が決まるようになる。高回転域では、回転数の上昇に伴って相電流が遅れていき、磁石回転子に逆転方向の力が加わる期間が短くなっていくため、交流制御電圧の位相を遅れ位相とした場合(例えば遅れ角を36度した場合)でも、入力トルクは整流・スイッチ回路2を整流回路としてのみ機能させた場合よりも小さくなっていく。入力トルクの回転数Nに対する変化の一例を、図13(A)に示した。
【0090】
上記の説明では、スイッチ回路の各スイッチ素子のオンオフのタイミングを制御して交流制御電圧の位相角制御を行わせることにより、磁石発電機の出力及び入力トルクを変化させ得ることを示したが、交流制御電圧の位相を一定として、スイッチ回路のブリッジの上辺のスイッチ素子Fu〜Fwまたは下辺のスイッチ素子Fx〜Fzを所定のデューティ比Dfでオンオフさせるデューティ制御を行わせることによっても、磁石発電機の出力及び入力トルクを変化させることができる。
【0091】
なおデューティ比Dfは、スイッチパターンにより決まるスイッチ素子の駆動期間をT、該駆動期間Tにおけるスイッチ素子のオン期間及びオフ期間をそれぞれTon及びToff とすると、Df={Ton/(Ton+Toff )}×100=(Ton/T)×100[%]で与えられる。
【0092】
ここで図9に示したスイッチパターンの内、上辺のスイッチ素子Fvと、下辺のスイッチ素子Fx及びFzとがオン状態にされる図10のT1 の期間を例にとって、スイッチ回路の下辺のスイッチ素子Fx〜Fzを所定のデューティ比でオンオフさせた場合の充電電流の経路の変化について考える。
【0093】
この場合、T1 の期間は、更にスイッチ素子Fx,Fzのオンオフの状態と、U相の電圧とV相の電圧との大小と、U相の電圧の正負の極性とにより、以下に示す4つの期間に分けることができる。
【0094】
期間(1):スイッチ素子Fx及びFzがオフ状態で、U相の相電圧がV相の相電圧よりも大きいとき。
【0095】
期間(2):スイッチ素子Fx及びFzがオフ状態で、U相の電圧がV相の相電圧よりも小さいとき。
【0096】
期間(3):スイッチ素子Fx及びFzがオン状態で、U相の相電圧が正のとき。
【0097】
期間(4):スイッチ素子Fx及びFzがオン状態で、U相の相電圧が負のとき。
【0098】
上記の期間(1)ないし(4)におけるスイッチ回路の状態をそれぞれ図5ないし図8に示した。期間(1)においては、U相の相電圧がV相の相電圧よりも大きいため、図5に示すように、U相からブリッジの上辺のダイオードDuを通った電流がスイッチ素子Fvを通してV相に流れ込む。従って、U相から流れ出した電流からV相に流れ込んだ電流を差し引いた電流が負荷に充電電流として流れる。
【0099】
期間(2)においては、V相の相電圧がU相の相電圧よりも大きいため、図6に示すように、普通の全波整流回路を通して流れる充電電流と同じ大きな充電電流が流れる。
【0100】
期間(3)においては、U相の下辺のスイッチ素子Fxがオン状態になっているため、図7に示すように、U相の誘起電圧はスイッチ素子FxとダイオードDzとを通して短絡され、U相の相電流はバッテリB1 には流れない。このときV相の相電流のみがバッテリB1 に充電電流として流れる。
【0101】
また期間(4)においては、U相の相電圧が負になるため、図8に示すように、スイッチ素子Fv,Fx及びFzがオン状態にあっても、回路は整流回路と同様な状態になっており、全波整流回路を通して流れる電流と同じ大きな充電電流が流れる。
【0102】
ブリッジの下辺のスイッチ素子Fx〜Fzを所定のデューティ比でオンオフさせると、これらのスイッチ素子がオフ状態になっている期間が生じ、スイッチ素子Fx〜Fzがオフ状態になっている期間は、発電コイルからダイオードブリッジ全波整流回路を通して負荷に電流が流れる状態と同じ状態になるため、スイッチ素子のデューティ比Dfを100%とした場合に比べて、充電電流が大きくなる。充電電流は、スイッチ素子のオンデューティ比を小さくしていけばいくほど大きくなっていく。また充電電流の増加にともなっ入力トルクが大きくなっていく。
【0103】
交流制御電圧の誘起電圧に対する位相を進み位相としてその進角度を12度とした場合について、ブリッジの下辺のスイッチ素子のデューティ比をdo 〜d4 (do <d1 <d2 <d3 <d4 )とした場合の発電機の入力トルクと回転数Nとの関係、及び充電電流(発電機の出力電流)と回転数との関係をそれぞれ図14(A)及び(B)に示した。
【0104】
上記の例では、スイッチ回路のブリッジの下辺のスイッチ素子を所定のデューティでオンオフさせてデューティ制御を行わせるようにしたが、ブリッジの上辺のスイッチ素子を所定のデューティでオンオフさせるようにしても同じ結果が得られる。
【0105】
上記のように、交流制御電圧の位相角制御を行うことにより、磁石発電機の出力特性及び入力トルク特性を変化させることができ、またスイッチ回路のブリッジの下辺のスイッチ素子または上辺のスイッチ素子のデューティ制御を行わせることによっても、磁石発電機の出力特性及び入力トルク特性を変化させることができる。
【0106】
従って、交流制御電圧の位相角制御を行わせるか、またはスイッチ回路のブリッジの上辺または下辺のスイッチ素子のデューティ制御を行わせることにより、発電機の出力を制御したり、発電機の入力トルクを制御したりすることができる。
【0107】
例えば、図2において、コントローラ402が発生する出力電流指示信号に応じて、スイッチ回路のスイッチ素子のスイッチングのタイミングを変化させて交流制御電圧の位相角制御を行わせるか、またはブリッジの上辺または下辺のスイッチ素子のデューティ制御を行わせることにより、整流・スイッチ回路2から負荷3に与えられる出力電流を出力電流指示信号に相応した大きさにするように制御することができる。
【0108】
この場合、出力電流の検出信号をCPU401に与えて、出力電流の指示値と検出値との偏差を零にするように位相角制御またはデューティ制御を行わせることもできる。
【0109】
また必要なときにCPU401に磁石発電機の入力トルクを低減させることを指示する入力トルク低減指示信号を与えるようにしておいて、該入力トルク低減指示信号が与えられたときに、磁石発電機の入力トルクを小さくするように交流制御電圧の位相角制御を行わせたり、スイッチ素子のデューティ制御を行わせたりすることにより、磁石発電機の入力トルクを低減させて、機関にかかる負担を少なくする制御を行わせることができる。
【0110】
例えば、車両等の乗物を駆動する内燃機関に磁石発電機1が取り付けられている場合には、乗物を発進させる際などのように、加速性能を向上させる必要がある状況が検出されたときに、CPU401に入力トルク低減指示信号を与えて、該指示信号に応じて制御電圧の位相角制御を行わせたり、スイッチ素子のデューティ制御を行わせたりすることにより、磁石発電機の入力トルクを低減させて、加速性能を向上させるようにすることができる。
【0111】
また内燃機関の回転速度が低いときには磁石発電機の入力トルクを小さくし、回転速度が上昇したときには該入力トルクを大きくするように制御電圧の位相角制御またはスイッチ素子のデューティ制御を行わせることにより、機関の回転速度の変動を抑制するようにすることもでき、機関の高速回転時に磁石発電機の入力トルクを大きくするように制御を行わせることにより、機関の過回転を防止するようにすることもできる。
【0112】
整流・スイッチ回路2のスイッチ素子のスイッチングのタイミングを変化させる方法としては、位置検出器hu〜hwを磁石発電機の回転方向に回動し得る台板に取り付けておいて、該位置検出器の取付け位置を変化させる方法と、CPU401に所定の演算処理を行わせることによりスイッチ素子の駆動信号の発生位置を変化させる方法とが考えられるが、制御の応答性を高め、また磁石発電機の機械的構成を簡単にするためには、CPU401によりスイッチ素子の駆動信号の発生位置を変化させる方法をとることが好ましい。
【0113】
以下、CPU401によりスイッチ素子のスイッチングのタイミングを制御して交流制御電圧の位相を制御する方法の一例を説明する。
【0114】
図1に示したように、位置検出器hu〜hwが設けられている場合には、先ず位置検出信号Hu〜Hwに基いて各スイッチ素子の基準の駆動期間(各スイッチ素子に駆動信号を与える期間)と基準の非駆動期間(各スイッチ素子をオフ状態に保つ期間)とを与える基準スイッチパターンを定める。図16(A)は位置検出信号Huを示し、同図(B)は該位置検出信号Huにより定められたスイッチ素子Fuのスイッチパターンを示している。図16(B)において「ON」と表示されている期間は駆動期間を示し、「OFF」と表示されている期間は非駆動期間を示している。
【0115】
また各スイッチ素子の非駆動期間と駆動期間との境界点t1 及びt2 を各スイッチ素子のスイッチングポイントとし、基準スイッチパターンにおけるスイッチングポイントを計測開始点として、磁石発電機の被制御特性を所期の特性とするために必要とされる各スイッチ素子の実際のスイッチングポイントを、計測開始点の検出時刻から実際のスイッチングポイントの検出時刻までの間にタイマが計数する計数値(スイッチングポイント計数値)の形で演算する。
【0116】
例えば図16に示した例では、交流制御電圧を誘起電圧に対して遅角させる場合に、基準スイッチパターンにおいて、スイッチ素子をオフ状態からオン状態に切換えるスイッチングポイントt1 及びスイッチ素子をオン状態からオフ状態に切換えるスイッチポイントt2 をそれぞれ駆動期間の開始点を計測するための計測開始点及び非駆動期間の開始点を計測するための計測開始点として、これらの計測開始点から実際のスイッチングポイントton及びtoff までの間にタイマに計数させる計数値をスイッチングポイント計数値Td(図16C参照)として演算させる。
【0117】
また、交流制御電圧を誘起電圧に対して進角させる場合には、スイッチ素子をオン状態からオフ状態に切換えるスイッチングポイントt2 及びスイッチ素子をオフ状態からオン状態に切換えるスイッチングポイントt1 をそれぞれ駆動期間の開始点を計測するための計測開始点及び非駆動期間の開始点を計測するための計測開始点として、これらの計測開始点から実際のスイッチングポイントton´及びtoff ´までの間にタイマに計数させる計数値をスイッチングポイント計数値Td´(図16D参照)として演算させる。
【0118】
そして、基準スイッチパターンにより与えられる各スイッチ素子のスイッチングポイントt1 (制御電圧を遅角させる場合)またはt2 (制御電圧を進角させる場合)が検出されたときに、演算された各スイッチ素子のスイッチングポイント計数値をタイマにセットして該タイマに計数動作を行わせ、該タイマが計数動作を完了したときに各スイッチ素子をオン状態にするための駆動信号を発生させる。また基準スイッチパターンにより与えられる各スイッチ素子のスイッチングポイントt2 (制御電圧を遅角させる場合)またはt1 (制御電圧を進角させる場合)が検出されたときに、演算された各スイッチ素子のスイッチングポイント計数値をタイマにセットして該タイマに計数動作を行わせ、該タイマが計数動作を完了したときに各スイッチ素子をオン状態にするための駆動信号を消滅させる。
【0119】
上記の処理をCPU401により行わせる場合のプログラムの一例を示すフローチャートを図17ないし図21に示した。
【0120】
図17はメインルーチンを示したもので、このメインルーチンにおいては、まず各部の初期化を行うとともに、スイッチングポイント計数値TdまたはTd´の初期値を読み込む。次いで、コントローラ402から与えられている電流指示値を読み込み、位置検出信号Hu〜Hwの立上がりのエッジ及び立下がりのエッジを検出して、位置検出信号Hu,Hv,Hwの信号幅または発生間隔から磁石発電機の回転数を演算する。次いで、被制御特性を所期の特性とするために交流制御電圧の位相を遅れ位相とすべきか、進み位相とすべきかを判定し、遅れ位相とする場合には、図16に示したスイッチングポイント計数値Tdを、進み位相とする場合には、図16に示したスイッチングポイント計数値Td´をそれぞれ予め作成してROMに記憶されたマップを用いて演算する。
【0121】
また位置検出信号Hu〜Hwのそれぞれの立上がりエッジまたは立下がりエッジが検出されるごとに、図18(A)〜(C)の割込みルーチンを実行させ、タイマUないしタイマWに演算されたスイッチングポイント計数値TdまたはTd´をセットしてメインルーチンに復帰する。タイマUないしWは計数値がセットされると同時にその計数値の計数を開始する。
【0122】
そして、タイマUないしWがそれぞれセットされた計数値の計数を完了したときに、図19ないし図21の割込みルーチンを実行させて、駆動信号Su〜Sw及びSx〜Szを発生させる。
【0123】
駆動信号を発生させるための割込みルーチンにおける処理を、タイマUが計数動作を完了したときに実行される図19の割込みルーチンを例にとって説明する。この割込みルーチンにおいては、まず交流制御電圧を進角させるのか遅角させるのかを判定し、遅角させる場合には、位置検出信号Huのレベルが高レベル(「1」の状態)であるか否かを判定する。その結果、位置検出信号Huのレベルが高レベルである場合には、駆動信号Suを消滅させ、駆動信号Sxを発生させる。また位置検出信号Huのレベルが低レベルであると判定された場合には、駆動信号Suを発生させ、駆動信号Sxを消滅させる。同様に、交流制御電圧を進角させる場合にも、位置検出信号Huのレベルを判定し、位置検出信号Huのレベルが高レベルである場合には、駆動信号Suを発生させ、駆動信号Sxを消滅させる。また位置検出信号Huのレベルが低レベルであると判定された場合には、駆動信号Suを消滅させ、駆動信号Sxを発生させる。
【0124】
同様にして、図20の割込みルーチンにより、駆動信号SvとSyとを発生させ、図21の割込みルーチンにより、駆動信号SwとSzとを発生させる。
【0125】
上記の説明では、整流・スイッチ回路のスイッチ素子の駆動期間を180度とする180度スイッチング制御を行わせるとしたが、本発明の目的を達成するためには、負荷側からスイッチ回路を通して発電コイル側に印加する交流制御電圧の位相を制御するか、またスイッチ回路のスイッチ素子のデューティ制御を行わせることにより、負荷に出力電流を流す状態にある相の発電コイルと鎖交する磁束を増減させることができればよく、スイッチ回路のスイッチングパターンは、必ずしも180度スイッチング制御におけるスイッチングパターンでなくてもよい。
【0126】
図1に示した例では、負荷3にバッテリが含まれているが、バッテリの代りに、電圧蓄積手段として機能し得る十分に容量が大きいコンデンサが負荷に含まれている場合にも本発明を適用することができる。
【0127】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、発電コイルの誘起電圧に対して所定の位相角を有する交流制御電圧を電圧蓄積手段からスイッチ回路を通して発電コイルに印加するように、スイッチ回路を構成する各スイッチ素子の駆動期間と非駆動期間とを定めて、定められた駆動期間の間スイッチ素子をオン状態にするための駆動信号を各スイッチ素子に与えるスイッチ制御装置を備えて、該スイッチ制御装置に、磁石発電機の被制御特性を所期の特性とするべく、発電コイルの誘起電圧に対する制御電圧の位相を遅れ位相から進み位相まで変化させる位相角制御手段を設けることにより、発電コイルに作用する磁界を適宜に変化させて、磁石発電機自体の特性を変化させることができるようにしたため、磁石発電機の制御に多様性を持たせることができる利点がある。
【0128】
特に、本発明によれば、磁石発電機の入力トルクを制御することができるため、磁石発電機を駆動する内燃機関の負担を軽減するように入力トルクを制御することにより、機関の加速性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる発電装置の全体的な構成の一例を示した回路図である。
【図2】 図1のスイッチ制御装置の更に具体的な構成例を示した構成図である。
【図3】 本発明の動作を説明するための回路図である。
【図4】 本発明の動作を説明するための回路図である。
【図5】 本発明の動作を説明するための回路図である。
【図6】 本発明の動作を説明するための回路図である。
【図7】 本発明の動作を説明するための回路図である。
【図8】 本発明の動作を説明するための回路図である。
【図9】 本発明の発電装置で用いる位置検出器の出力信号の波形と該位置検出信号を基にして発生させられる駆動信号の波形とを示した波形図である。
【図10】 図1の発電装置において流れる相電流とバッテリの充電電流とU相の位置検出信号の波形とを示した波形図である。
【図11】 本発明の動作を説明する説明図である。
【図12】 図1の発電装置において、交流制御電圧の位相を種々変化させた場合について、回転数に対する相電圧の位相の変化を示した線図である。
【図13】 (A)は図1の発電装置の入力トルクと回転数との関係の一例を交流制御電圧の位相角をパラメータにとって示した線図である。(B)は図1の発電装置の負荷電流(充電電流)と回転数との関係の一例を交流制御電圧の位相角をパラメータにとって示した線図である。
【図14】 (A)は図1の発電装置の入力トルクと回転数との関係の一例を、デューティ制御におけるデューティ比をパラメータにとって示した線図である。(B)は図1の発電装置の負荷電流(充電電流)と回転数との関係の一例を、デューティ制御におけるデューティ比をパラメータにとって示した線図である。
【図15】 界磁の制御が行われない従来の磁石発電機の特性を示した線図である。
【図16】 本発明で用いるスイッチ制御装置からスイッチ素子の駆動信号を発生させる方法の一例を説明するための線図である。
【図17】 図16に示した方法により駆動信号を発生させる際にマイクロコンピュータにより実行させるプログラムのメインルーチンのアルゴリズムの一例を示したフローチャートである。
【図18】 (A)〜(C)は同プログラムの割込みルーチンのアルゴリズムの一例を示したフローチャートである。
【図19】 同プログラムの他の割込みルーチンのアルゴリズムの一例を示したフローチャートである。
【図20】 同プログラムの更に他の割込みルーチンのアルゴリズムの一例を示したフローチャートである。
【図21】 同プログラムの更に他の割込みルーチンのアルゴリズムの一例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 磁石発電機
2 整流・スイッチ回路
3 負荷
4 スイッチ制御装置
B1 バッテリ(電圧蓄積手段)
C1 コンデンサ(電圧蓄積手段)
Fu〜Fw ブリッジの上辺のスイッチ素子
Fx〜Fz ブリッジの下辺のスイッチ素子
Su〜Sw,Sx〜Sz 駆動信号

Claims (2)

  1. 磁石界磁を有する回転子と発電コイルを有する固定子とを備えて内燃機関により駆動される磁石発電機を電源として、電圧蓄積手段を有する負荷に直流電流を供給する発電装置において、
    ブリッジ接続された2n個(nは2以上の整数)のダイオードからなっていて前記磁石発電機の出力を整流して前記負荷に供給するダイオードブリッジ全波整流回路と、前記2n個のダイオードに対してそれぞれ逆並列接続されてブリッジ接続された2n個のスイッチ素子からなるスイッチ回路とを備えた整流・スイッチ回路と、
    前記発電コイルの誘起電圧に対して所定の位相角を有する交流制御電圧を前記電圧蓄積手段から前記スイッチ回路を通して前記発電コイルに印加するように、前記スイッチ回路を構成する各スイッチ素子の駆動期間と非駆動期間とを定めて、定められた駆動期間の間スイッチ素子をオン状態にするための駆動信号を各スイッチ素子に与えるスイッチ制御装置とを具備し、
    前記スイッチ制御装置は、前記磁石発電機の入力トルク対回転数特性を被制御特性として該被制御特性を所期の特性とするべく、前記発電コイルの誘起電圧に対する前記制御電圧の位相を遅れ位相から進み位相まで変化させる位相角制御手段を備えていることを特徴とする発電装置。
  2. 磁石界磁を有する回転子とn相(nは3以上の整数)の発電コイルを有する固定子とを備えて内燃機関により駆動される磁石発電機を電源として、電圧蓄積手段を有する負荷に直流電流を供給する発電装置において、
    前記磁石界磁の回転角度位置を各発電コイルに対して検出する位置検出器と、
    ブリッジ接続された2n個のダイオードからなっていて前記磁石発電機の出力を整流して前記負荷に供給するダイオードブリッジ全波整流回路と、前記2n個のダイオードに対してそれぞれ逆並列接続されてブリッジ接続された2n個のスイッチ素子からなるスイッチ回路とを備えた整流・スイッチ回路と、
    前記発電コイルの誘起電圧に対して所定の位相角を有するn相の交流制御電圧を前記電圧蓄積手段から前記スイッチ回路を通して前記発電コイルに印加するように、前記スイッチ回路を構成する各スイッチ素子をオンオフ制御するスイッチ制御装置とを具備し、
    前記スイッチ制御装置は、前記磁石発電機の入力トルク対回転数特性を被制御特性として、該被制御特性を所期の特性とするように、前記位置検出器により検出された磁石界磁の回転角度位置を基準にして前記スイッチ回路の各スイッチ素子の駆動期間及び非駆動期間を定めるスイッチパターン決定手段と、前記スイッチ回路の各スイッチ素子に前記スイッチパターン決定手段により定められた駆動期間の間スイッチ素子をオン状態にするための駆動信号を与えるスイッチ駆動回路とを備え、
    前記スイッチパターン決定手段は、前記被制御特性の状態に応じて前記制御電圧の位相を遅れ位相から進み位相まで変化させるように構成されていることを特徴とする発電装置。
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