JPH0217391B2 - - Google Patents

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JPH0217391B2
JPH0217391B2 JP58206213A JP20621383A JPH0217391B2 JP H0217391 B2 JPH0217391 B2 JP H0217391B2 JP 58206213 A JP58206213 A JP 58206213A JP 20621383 A JP20621383 A JP 20621383A JP H0217391 B2 JPH0217391 B2 JP H0217391B2
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JP
Japan
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sprocket
guide
guide pulley
chain
link mechanism
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Masashi Nagano
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Shimano Inc
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Shimano Industrial Co Ltd
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Priority to US06/579,965 priority patent/US4610644A/en
Priority to IT19718/84A priority patent/IT1173322B/it
Priority to FR8402686A priority patent/FR2541226B1/fr
Priority to DE19843406566 priority patent/DE3406566A1/de
Publication of JPS6099788A publication Critical patent/JPS6099788A/ja
Priority to US07/073,407 priority patent/US4755162A/en
Priority to US07/102,436 priority patent/USRE32924E/en
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  • Medicines Containing Material From Animals Or Micro-Organisms (AREA)
  • Lubricants (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Transmissions By Endless Flexible Members (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自転車用デイレーラー、詳しくは、固
定部材、ベース部材と2本のリンク部材及び可動
部材から成る変形可能なリンク機構、ガイドプー
リーとテンシヨンプーリーとをもつチエンガイド
を備え、ワイヤ操作により前記リンク機構を変形
させて、前記チエンガイドを往復動させ、該チエ
ンガイドにより案内するチエンを、多段スプロケ
ツト装置における一つのスプロケツトに掛換えて
変速するようにした自転車用デイレーラーに関す
る。
一般に、此種デイレーラーは、前記チエンガイ
ドと可動部材との間に前記チエンガイドを時計方
向に付勢する第1ばねを介装すると共に、前記ベ
ース部材を、1本の横軸を介して前記固定部材に
揺動自由に支持し、該ベース部材と固定部材との
間にリンク機構を、前記ガイドプーリーが多段ス
プロケツト装置の軸心に対し遠ざかる方向に付勢
する第2ばねを介装し、これら第1及び第2ばね
により前記チエンに所定のテンシヨンを与えると
共に、前記第1、第2ばねのバランスで前記チエ
ンガイドの位置、詳しくは、該チエンガイドにお
けるガイドプーリーの多段スプロケツト装置にお
ける各スプロケツトに対する位置を設定するごと
く構成されている。
所が、この従来構造の場合、チエン掛換時、前
記チエンガイドは前記ガイドプーリーと多段スプ
ロケツト装置の小径スプロケツトとの間の間隔が
前記ガイドプーリーと大径スプロケツトとの間の
間隔より大きくなる傾向で作動するため、小径ス
プロケツトと大径スプロケツトとの径差が特に大
きいスプロケツト構成の場合、前記ガイドプーリ
ーと小径スプロケツトとの間の間隔が大きくなり
過ぎて、変速性が悪くなる問題があつた。又、前
記大径スプロケツトの径が大きくなるに伴なつて
前記第1ばねの力を大きくし、更に前記第2ばね
の力を前記第1ばねの力に対応して大きくし、前
記チエンの大径スプロケツトへの掛換時、前記ガ
イドプーリーが大径スプロケツトと接触するのを
防ぐようにする必要があるため、例えば前記ガイ
ドプーリーと大径スプロケツトとの間の間隔が所
定間隔となるように設定した場合、チエンの小径
スプロケツトへの掛換時、ばね力を大きくした前
記第2ばねの力によりガイドプーリーと小径スプ
ロケツトとの間の間隔が大きくなり過ぎることに
なり、又、前記ガイドプーリーと小径スプロケツ
トとの間の間隔が所定間隔となるように設定した
場合は、チエンの大径スプロケツトへの掛換時ガ
イドプーリーと大径スプロケツトとの間の間隔が
小さくなり過ぎることになる問題があつた。
又、従来、特公昭42−23485号公報に示されて
いる通り、前記リンク部材のベース部材への連結
ピン及び前記可動部材のリンク部材への連結ピン
をそれぞれ前記スプロケツト装置の軸心と直交す
る平面に対し傾斜させて、前記チエンガイドを多
段スプロケツト装置の軸心と平行する平面内を前
記スプロケツト装置の半径方向に強制的に移動さ
せるごとく構成したデイレーラーが知られてい
る。
所が、この従来構造の場合は、前記チエンガイ
ドの移動方向が特定されていて、その移動方向を
変えることができない構造であるため、多段スプ
ロケツト装置のスプロケツト構成が変わつた場
合、ガイドプーリーと各スプロケツトとの間の間
隔に広狭個所ができ、変速性が悪くなる問題があ
つた。
本発明は以上の点に鑑み発明したもので、目的
は、前記第1及び第2ばねを用いた構造と、リン
ク部材の連結ピンを傾斜させてチエンガイドを多
段スプロケツト装置の半径方向に強制的に移動さ
せる構造とを利用し、前記連結ピンの傾斜構造に
より強制的に送られたチエンガイドの位置を、前
記第1及び第2ばねのバランスで修正することに
より、多段スプロケツト装置のスプロケツトの歯
組構成が変わつた場合でも、又、小径スプロケツ
トと大径スプロケツトとの径差が特に大きいスプ
ロケツトの歯組構成の場合でも、又、大径スプロ
ケツトの径が所定以上に大きい場合であつても前
記チエンガイドのガイドプーリーと各スプロケツ
トとの間の間隔を所定範囲内に保つことができる
ようにする点にある。
しかして本発明の構成は固定部材、ベース部材
と2本のリンク部材及び可動部材とから成る変形
可能なリンク機構、ガイドプーリーとテンシヨン
プーリーとをもつチエンガイドを備え多段スプロ
ケツト装置における一つのスプロケツトにチエン
を掛換えるための自転車用デイレーラーであつ
て、前記リンク機構を、前記固定部材に第1横軸
を介して枢着すると共に、前記リンク部材のベー
ス部材への連結ピン及び前記可動部材への連結ピ
ンを、それぞれ前記多段スプロケツト装置の軸心
と直交する平面に対し傾斜させ、前記リンク機構
の変形時前記チエンガイドを前記多段スプロケツ
ト装置の軸方向で、かつ半径方向に移動させるご
とく成し、かつ、前記ピンの傾斜角を、前記ガイ
ドプーリーが前記多段スプロケツト装置における
最大径スプロケツトに対応するとき、前記ガイド
プーリーと最大径スプロケツトとの間隔l2が、最
小径スプロケツトに対応したときの、前記ガイド
プーリーと最小径スプロケツトとの間隔l1より大
きくなるように設定する一方、前記チエンガイド
を可動部材に対し、前記第1横軸と平行な第2横
軸を介して枢着し、この第2横軸上にガイドプー
リーを回転自在に支持すると共に、前記チエンガ
イドと可動部材との間に第1ばねを、また、前記
固定部材とリンク機構との間に前記ガイドプーリ
ーが前記スプロケツト装置の軸心に対し遠ざかる
方向に付勢する第2ばねを設け、前記ガイドプー
リーの大径側スプロケツトへの移動時、前記リン
ク機構を、第1及び第2ばねのバランスで、前記
ガイドプーリーが前記多段スプロケツト装置の軸
心に近づく方向に揺動するごとく成したことによ
り、チエンの掛換時、前記チエンガイドを多段ス
プロケツト装置の軸心と平行に移動させると同時
に、前記軸心と直交する平面内を前記スプロケツ
ト装置の半径方向に強制的に移動させ、この強制
送りされたチエンガイドを、前記第1及び第2ば
ねのバランスで更に作動させて、前記ガイドプー
リーの位置を、前記連結ピンの傾斜角により決定
されるガイドプーリーの位置を修正し多段スプロ
ケツト装置のスプロケツト構成が変わつた場合で
も、又、小径スプロケツトと大径スプロケツトと
の径差が特に大きいスプロケツト構成の場合で
も、又、大径スプロケツトの径が所定以上に大き
い場合でも、前記ガイドプーリーと各スプロケツ
トとの間の間隔を所定範囲内に保つことができ、
それでいてフロント側において変速機構を備えた
ものにおいて、フロント側で変速した場合でも、
前記ガイドプーリーと各スプロケツトとの間の間
隔の変化を少なくできるようにしたのである。
尚、本発明は、ガイドプーリーとスプロケケツト
との間隔をl2>l1とし、二つのばねのバランスに
より大径スプロケツト側において修正することを
要旨とするものであつて、二つのばねのバランス
で前記間隔を修正することは、チエンが掛設され
ていることにより行えるものであるから、l2>l1
の設定は、チエンが掛設されていることを前提と
して行われていることは当然のことである。
以下本発明デイレーラーの実施例を図面に基づ
いて説明する。
図面に示したものは、リヤデイレーラーであつ
て、その基本構造は、第1,2図に示した通り固
定部材1とベース部材2と2本のリンク部材3,
4及び可動部材5から成る変形可能なリンク機構
Aと、ガイドプーリー61とテンシヨンプーリー
62とをもつチエンガイド6とにより構成される
もので前記固定部材1は、自転車のホークエンド
Hに固定されるのであり、また、前記リンク機構
Aのベース部材2は、前記固定部材1に、第1横
軸7を介して支持されるのである。
又、前記ベース部材2は、一方側に1対の取付
片が相対向して設けられていて、これら取付片
に、1対の連結ピン8,9を介して前記リンク部
材3,4を枢着するのであり、また前記リンク部
材3,4の遊端に1対の連結ピン10,11を介
して前記可動部材5を枢着するのである。
この可動部材5は、前記ベース部材2と似た形
状で、その一方側に取付片が相対向して設けら
れ、この取付片に前記した2本のピン10,11
を取付けてリンク部材3,4と互に揺動可能に枢
支するのであり、他方側には前記第1横軸7と同
方向に延びる第2横軸12を支持するのである。
又、以上の如く構成するリンク機構Aには、例
えば前記リンク部材3,4の何れか一方と、可動
部材5又はベース部材2との間にリターンスプリ
ング(図示せず)を設けて、前記チエンガイド6
を、多段スプロケツト装置Sの軸方向、即ち小径
スプロケツト側又は大径スプロケツト側、通常は
小径スプロケツトS1側に付勢している。
この発明は、以上の如く構成するデイレーラー
において、更に前記リンク部材3,4をベース部
材2に連結する前記ピン8,9と、前記可動部材
5をリンク部材3,4に連結する前記ピン10,
11とを前記スプロケツト装置Sの軸心と直交す
る平面に対し傾斜させて、前記リンク機構Aの変
形時、前記チエンガイド6を多段スプロケツト装
置Sの軸心と平行に移動させると同時に前記軸心
と直向する平面内を前記スプロケツト装置Sの軸
方向で、かつ、半径方向に移動させるごとく成
し、かつ、前記ピンの傾斜角を、前記ガイドプー
リーが前記多段スプロケツト装置における最大径
スプロケツトに対応するとき、前記ガイドプーリ
ーと最大径スプロケツトとの間隔l2が、最小径ス
プロケツトに対応したときの、前記ガイドプーリ
ーと最小径スプロケツトとの間隔l1より大きくな
るように設定すると共に、前記リンク機構Aのベ
ース部材2を前記固定部材1に、前記ガイドプー
リー61が前記スプロケツト装置Sの軸心に対し
遠近方向(第1図矢印Z方向)に往復動するごと
く前記横軸7を介して揺動可能に支持する一方、
前記チエンガイド6のガイドプレート63を、前
記可動部材5に前記第2横軸12を介して揺動可
能に支持して、前記第2横軸12の軸上に前記チ
エンガイド6のガイドプーリー61を回転自在に
支持しそして、前記ガイドプレート63と可動部
材5との間に、前記チエンガイド6を可動部材5
に対し第1図時計方向に付勢する第1ばね13を
設け、前記固定部材1とリンク機構A、図面では
ベース部材2との間に前記ガイドプーリー61が
前記スプロケツト装置Sの軸心に対し遠ざかる方
向(第1図時計方向)に付勢する第2ばね14を
設け、前記ガイドプーリーの大径側スプロケツト
への移動時、前記リンク機構を、第1及び第2ば
ねのバランスで、前記ガイドプーリーが前記多段
スプロケツト装置の軸心に近づく方向に揺動する
ごとく成したのである。
以上の構成において、前記各ピン8〜11を傾
斜させて、前記チエンガイド6を多段スプロケツ
ト装置Sの軸心と平行で、かつ、該軸心と直交す
る平面内を半径方向に移動させる機構(以下スラ
ント機構という)は、該機構により前記ガイドプ
ーリー61が前記多段スプロケツト装置Sにおけ
る小径スプロケツトS1と大径スプロケツトS2との
間を移動するとき、その移動軌跡を、第3図及び
第4図に示したごとく前記大径スプロケツトS2
おける該大径スプロケツトS2とガイドプーリー6
1との間隔l2が、小径スプロケツトS1における該
小径スプロケツトS1とガイドプーリー61との間
隔l1より大きくなるように構成して、前記ガイド
プーリー61が大径スプロケツトS2に対応すると
この前記第2ばね14の反力を、小径スプロケツ
トS1に対応するときの反力より強くなるように構
成するのである。
また、前記第1及び第2ばね13,14は、前
記ピン8〜11の傾斜によるスラント機構により
設定される前記ガイドプーリー61の多段スプロ
ケツト装置Sに対する半径方向位置を、第1、第
2ばね13,14のバランスで修正するものであ
る。前記第1ばね13は、前記チエンにチエンテ
ンシヨンを与えるためのもので、前記第2ばね1
4より弱くするのであつて、前記リンク機構Aの
変形時、前記チエンガイド6の揺動によりガイド
プーリー61が大径スプロケツトS2に対応すると
きのばね反力は、小径スプロケツトS1に対応する
ときのばね反力に対し強くなり、前記チエンに一
定のチエンテンシヨンを与えるのである。
また、前記第2ばね14は、前記リンク機構
A、詳しくは前記リンク機構Aを介して前記チエ
ンガイド6を可動部材5に対し第1図時計方向
に、換言すると前記ガイドプーリー61を前記多
段スプロケツト装置Sの軸心に対し遠ざかる方向
に付勢するにも拘わらず、前記ガイドプーリー6
1が大径スプロケツトS2に対応するときのばね反
力が小径スプロケツトS1に対応するときのばね反
力より強くなるのは、前記ガイドプーリー61が
大径スプロケツトS2に位置するとき、前記スラン
ト機構により、前記ガイドプーリー61が大径ス
プロケツトS2に対し離れる方向に強制的に移動さ
せられるため、前記第1ばね13とのバランスで
前記リンク機構Aが第1図において反時計方向に
揺動させられることになるからであり、また、こ
のリンク機構Aの反時計方向の揺動により前記ガ
イドプーリー61は第3,4図点線で示したごと
く大径側スプロケツトに対し近接することになる
のである。
又、前記第1及び第2ばね13,14は、中間
を巻回したコイルスプリングから成り、その中間
巻回部分を前記各横軸12,7に巻装して、第1
ばね13の一端を前記チエンガイド6のガイドプ
レート63に、他端を前記可動部材5に固定のガ
イドプレート64にそれぞれ掛止し、また第2ば
ね14の一端を前記固定部材1に、他端を前記ベ
ース部材2にそれぞれ掛止している。
又、前記チエンガイド6は、前記ガイドプーリ
ー61及びテンシヨンプーリー62と、これらプ
ーリー61,62を支持するガイドプレート63
及び可動部材5に固定のガイドプレート64とか
ら成り、前記ガイドプレート63を可動部材5に
枢支する前記第2横軸12上に前記ガイドプーリ
ー61を支持し、かつ、前記ガイドプレート63
の先端にテンシヨンプーリー62を回転自在に支
持したもので、これらプーリー61,62に駆動
チエンCを逆S字状に掛設して歯数の異なる複数
枚(図面では5枚)のスプロケツトを備えた多段
スプロケツト装置Sの一つのスプロケツトに前記
チエンCを案内できるようになつている。
尚、図中Wは固定具15に固定する操作ワイ
ヤ、OはこのワイヤWを案内するアウター筒であ
つて支持具16を介して前記ベース部材2に支持
している。
次に、以上の如く構成したデイレーラーの作動
を説明する。
第1,2図に示した状態は、前記チエンガイド
6が、多段スプロケツト装置Sの小径スプロケツ
トS1に対応する位置にある状態である。この状態
から操作ワイヤWを牽引操作することにより、リ
ンク機構Aが変形し、このリンク機構のチエンガ
イド6がピン8〜11の傾斜により多段スプロケ
ツト装置Sの軸心と平行に大径スプロケツトS2
に移動すると同時に、前記軸心と直交する平面内
を前記スプロケツト装置Sの半径方向外方に移動
する。
次にこの状態で、第1及び第2ばね13,14
のバランスで前記リンク機構Aが固定部材1に対
し、又、チエンガイド6が可動部材5に対しそれ
ぞれ作動して、前記チエンガイド6におけるガイ
ドプーリー61の多段スプロケツト装置Sに対す
る半径方向位置が、第3,4図点線に示す如く前
記スラント機構による場合の位置に対し修正され
るのである。即ち、前記リンク機構Aの変形時、
前記チエンガイド6は前記可動部材5とともに前
記スラント機構により、前記多段スプロケツト装
置Sの軸方向即ち大径スプロケツトS2側に移動さ
せられるとともに前記大径スプロケツトS3の半径
方向外方に移動させられるのであり、しかも前記
ガイドプーリー61の大径スプロケツトS2との間
隔l2が、小径スプロケツトS1との間隔l1より大き
くなるのである。
このため前記チエンCにチエンテンシヨンを与
える作用をする前記第1ばね13がそれだけ多く
撓むことになり、そのばね反力が大きくなると共
に、前記第2ばね14に打勝つて、前記リンク機
構Aを第1図に示した位置から第5図に示した位
置まで反時計方向に揺動させるのであつて、この
揺動により、前記ガイドプーリー61は前記大径
スプロケツトS2に近づき、この結果、第3,4図
のごとく前記ガイドプーリー61の大径スプロケ
ツトS2に対する位置が修正されることになるので
ある。
前記リンク機構Aの揺動時、前記第2ばね14
は撓み、そのばね反力が増大するのであつて、前
記リンク機構Aの揺動は前記第1ばね13と第2
ばね14とのバランスで決定されるのである。
又、以上の如く駆動チエンCを大径スプロケツ
トS2に掛換えた状態から前記操作ワイヤWを緩
め、リンク機構Aに設けたリターンばねの復元力
で前記リンク機構Aが変形すると、チエンガイド
6がピン8〜11の傾斜により多段スプロケツト
装置Sの軸心と平行に小径スプロケツトS1側に移
動すると同時に、前記軸心と直交する平面内を前
記スプロケツト装置Sの半径方向内方に移動す
る。
この場合も、前記第1及び第2ばね13,14
のバランスで、前記リンク機構Aが固定部材1に
対し作動すると共に、前記チエンガイド6が可動
部材5に対し作動するのである。
即ち、前記リンク機構Aの小径スプロケツトS1
側への変形時、前記した場合とは逆に前記スラン
ト機構により、前記ガイドプーリー61が小径ス
プロケツトS1側に行く程近づくことになる。
このため前記第1ばね13の撓み量が少なくな
り、前記第2ばね14が打勝つて、前記リンク機
構Aは固定部材1に対し時計方向に復帰揺動する
のである。
このリンク機構Aの揺動は、前記ガイドプーリ
ー61を小径スプロケツトS1から遠ざけることに
なるが、前記スラント機構により前記ガイドプー
リー61を前記小径スプロケツトS1に対し必要最
少間隔に設定できるのである。
尚、前記第1及び第2ばね13,14のばね力
を変更することにより前記ガイドプーリー61が
小径スプロケツトS1に対応して位置するとき、即
ちトツプ位置においても前記リンク機構Aを第1
図に示した位置より反時計方向に揺動させて前記
ガイドプーリー61を小径スプロケツトS1により
近接させることもできる。
この場合も、前記ガイドプーリー61が大径ス
プロケツトS2に対応して位置するとき、即ちロー
位置においては、前記第1ばね13の反力が増大
するため、このロー位置における前記リンク機構
Aの反時計方向の揺動が大きくなることは云うま
でもない。
従つて本発明の場合、チエンガイド6を特定の
方向に向かつて強制的に移動させることができな
がら、しかもこのチエンガイド6のガイドプーリ
ー61を、第1及び第2ばね13,14のバラン
スにより、多段スプロケツト装置のスプロケツト
構成に対応して作動させることができるので、前
記チエンガイドの強制移動機構による移動方向
を、実施可能な最大スプロケツト構成に対応した
方向に設定することにより、多段スプロケツト装
置のスプロケツト構成が例えば第3図に示す構成
から第4図に示す構成に変わつても、又小径スプ
ロケツトと大径スプロケツトとの径差が特に大き
いスプロケツト構成の場合でも、又、大径スプロ
ケツトの径が所定以上に大きい場合であつても、
ガイドプーリー61と各スプロケツトとの間の間
隔を許容範囲内に保つことができ、何れのスプロ
ケツト構成でも変速性を良好にできるのである。
尚、前記の実施可能な最大スプロケツト構成と
は、変更が考えられる複数のスプロケツト構成に
おける最大スプロケツト構成のことで、世に存在
するすべてのスプロケツト構成における最大スプ
ロケツト構成のことではない。
又、以上の如く行なう変速動作において、前記
チエンガイド6は、ガイドプーリー61を支持す
る第2横軸12を中心に揺動するので前記チエン
ガイド6の揺動によるガイドプーリー61の位置
変化はなく、前記連結ピン8〜11の傾斜による
変位と、前記第1及び第2ばね13,14のバラ
ンスによる修正変位とで前記ガイドプーリー61
のスプロケツトに対する位置が設定されるのであ
り従つて、前記第1及び第2ばね13,14のバ
ランスどりを楽にでき、狂いを少なくできるので
あつて、前記ガイドプーリー61のスプロケツト
に対する間隔をより正確に所定範囲内に保持でき
るのである。
その上、フロント側に多段スプロケツトを設
け、フロントデイレーラーにより変速するごとく
成したものに適用する場合、前記フロント側多段
スプロケツトにおいてチエンの掛換えを行なつて
も、前記ガイドプーリー61と前記スプロケツト
装置Sの各スプロケツトとの間隔の変化は殆んど
なくし得るのである。
更に、前記チエンガイド6を構成する一つのガ
イドプレート64を可動部材5に固定又は一体に
形成できるため、部材数を少なくできると共に、
前記ガイドプレート64は大径スプロケツトS2
のチエン掛換時チエンを押圧する作用をするので
あるが、前記可動部材5に固定又は一体にできる
から、繰返し使用によるガタつきを少なくするこ
ともでき、それだけ耐久性を向上できるのであ
る。
しかも、前記リンク機構Aは固定部材1に対
し、第1横軸7を中心に揺動可能とし、かつ、前
記第2ばね14を保持する構造を組合わせている
から、前記したガイドプーリー61とスプロケツ
トとの間隔保持と共に、更に変速性も向上でき
る。即ち、大径スプロケツトS2側への変速時、前
記第2ばね14が撓み、前記リンク機構Aを時計
方向に揺動させてチエンを掛換えた後前記第1及
び第2ばね13,14のバランスで所定位置に復
帰する動作を行なつて前記チエンの掛換えが終了
するのであるから、変速がスムースに行なえ、変
速時のシヨツクを少なくできるのである。
また、以上説明した実施例では、前記チエンガ
イド6を支持する第2横軸12は、前記可動部材
5におけるリンク部材3,4との枢着部近くに設
けているため、前記連結ピン8〜11の傾斜によ
る前記チエンガイド6の移動時、前記連結ピン8
〜11が傾斜していることによる影響を最少にで
きる。
つまり、第1図に示した小径スプロケツトS1
対応したトツプ位置から大径スプロケツトS2に対
応したロー位置に前記チエンガイド6を変位させ
る場合、前記チエンガイド6は、前記連結ピン8
〜11の傾斜によりリンク機構Aの変形に伴ない
自転車の後方側(第1図において左側)にずれる
ことになるが、前記第2横軸12の位置をリンク
部材3,4の枢着側に近づけることにより、前記
ずれ量を最少にできるのである。
このことによつても、前記第2横軸12にチエ
ンガイド6を枢着すると共にガイドプーリー61
を支持した構成と相俟つて、前記第1及び第2ば
ね13,14のバランスとりを楽にでき、狂いを
より小さくできるのであつて、前記ガイドプーリ
ー61をスプロケツトに対し希望位置に設定でき
るのである。
以上の如く本発明は、リンク機構を固定部材に
第1横軸を介して枢着し、また、チエンガイド
を、前記第1横軸と平行な第2横軸を介して可動
部材に枢着すると共に、前記リンク機構を構成す
るリンク部材のベース部材への連結ピンと可動部
材への連結ピンを前記したごとく傾斜させ、この
傾斜構造と、前記チエンガイドと可動部材との間
に第1ばねを、また固定部材とリンク機構との間
に第2ばねを設けてバランスさせるバランス構造
とチエンガイドの振子構造とを組合わせ、更に、
前記傾斜構造における連結ピンを、ガイドプーリ
ーが多段スプロケツト装置における最大径スプロ
ケツトに対応するとき、前記ガイドプーリーと最
大径スプロケツトとの間隔l2が、最小径スプロケ
ツトに対応したときの、前記ガイドプーリーと最
小径スプロケツトとの間隔l1より大きくなるよう
に設定したから、前記傾斜構造により、ガイドプ
ーリーとテンシヨンプーリーとをもつチエンガイ
ドを、多段スプロケツト装置の軸心と平行に移動
させると同時に、前記軸心と直交する平面内を前
記スプロケツト装置の半径方向に強制的に移動さ
せることができながら、しかも前記バランス構造
により、前記傾斜構造で強制的に移動したガイド
プーリーの多段スプロケツトに対する半径方向位
置を、前記第1及び第2ばねのバランスで修正で
きるのである。
従つて、多段スプロケツト装置のスプロケツト
構成が変つても、又、小径スプロケツトと大径ス
プロケツトとの径差が特に大きいスプロケツト構
成の場合でも、又、大径スプロケツトの径が所定
以上に大きい場合であつても、前記ガイドプーリ
ーと各スプロケツトとの間の間隔を所定範囲内に
保つことができ、何れのスプロケツト構成でも変
速性を良好にできるのである。
その上前記第2横軸にガイドプーリーを支持し
て前記ガイドプーリーの回転中心と前記チエンガ
イドの揺動中心とを一致させたから、前記チエン
ガイドの揺動による前記ガイドプーリーの位置変
化はなく、前記第1及び第2ばねのバランス取り
が楽に行なえ狂いを小さくできるのであり、従つ
て、前記ガイドプーリ( )とスプロケツトとの
間隔をより正確に保持できるのである。
更にフロント側に変速機構を設けた場合フロン
ト側で変速しても、前記チエンガイドが揺動する
だけで、前記ガイドプーリーとスプロケツトとの
間隔が変化することは殆んどないのである。尚、
目的及び効果の記載において、多段スプロケツト
装置のスプロケツト構成が変わつた場合でも、ガ
イドプーリーと最大スプロケツトとの間隔を所定
範囲に保つことができると記載しているのは、特
公昭42−23485号公報に示された所謂スラント機
構を用いた従来技術の問題に対応して、その問題
が解決できることを記載したもので、小径スプロ
ケツトと大径スプロケツトとの径差が特に大きい
スプロケツトの歯組構成の場合及び大径スプロケ
ツトの径が所定以上に大きい場合の問題をも同時
に解決しようとするものでない。また、小径スプ
ロケツトと大径スプロケツトとの径差が特に大き
いスプロケツトの歯組構成の場合でも、ガイドプ
ーリーと各スプロケツトとの間隔を所定範囲に保
つことができると記載しているのは、二つのばね
を用いたバランス構造、つまり所謂タブルテンシ
ヨンスプリング機構の従来技術において、この機
構のみでは解決できない問題に対応して、その問
題を解決できることを記載したものであつて、前
記スラント機構の問題及び大径スプロケツトの径
が所定以上に大きい問題を同時に解決しようとす
るものでないし、更に、大径スプロケツトの径が
所定以上に大きい場合でもガイドプーリーと各ス
プロケツトとの間隔を所定範囲に保つことができ
ると記載しているのも、前記タブルテンシヨンス
プリング機構において、ばねの力を変更しても大
径スプリングの径が所定以上に大きくなる場合に
解決できない問題に対応して、その問題を解決で
きることを記載したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明デイレーラーを多段スプロケツ
ト装置と共に自転車のフレームに取付けた状態を
示す正面図、第2図は同じく側面図、第3図乃至
第5図は作動説明図である。 1……固定部材、2……ベース部材、3,4…
…リンク部材、5……可動部材、A……リンク機
構、6……チエンガイド、61……ガイドプーリ
ー、62……テンシヨンプーリー、7……第1横
軸、8,9,10,11……連結ピン、12……
第2横軸、13……第1ばね、14……第2ば
ね、S……多段スプロケツト装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 固定部材、ベース部材と2本のリンク部材及
    び可動部材とから成る変形可能なリンク機構、ガ
    イドプーリーとテンシヨンプーリーとをもつチエ
    ンガイドを備え多段スプロケツト装置における一
    つのスプロケツトにチエンを掛換えるための自転
    車用デイレーラーであつて、前記リンク機構を、
    前記固定部材に第1横軸を介して枢着すると共
    に、前記リンク部材のベース部材への連結ピン及
    び前記可動部材への連結ピンを、それぞれ前記多
    段スプロケツト装置の軸心と直交する平面に対し
    傾斜させ、前記リンク機構の変形時前記チエンガ
    イドを前記多段スプロケツト装置の軸方向で、か
    つ半径方向に移動させるごとく成し、かつ、前記
    ピンの傾斜角を、前記ガイドプーリーが前記多段
    スプロケツト装置における最大径スプロケツトに
    対応するとき、前記ガイドプーリーと最大径スプ
    ロケツトとの間隔l2が、最小径スプロケツトに対
    応したときの、前記ガイドプーリーと最小径スプ
    ロケツトとの間隔l1より大きくなるように設定す
    る一方、前記チエンガイドを可動部材に対し、前
    記第1横軸と平行な第2横軸を介して枢着し、こ
    の第2横軸上にガイドプーリーを回転自由に支持
    すると共に、前記チエンガイドと可動部材との間
    に第1ばねを、また、前記固定部材とリンク機構
    との間に前記ガイドプーリーが前記スプロケツト
    装置の軸心に対し遠ざかる方向に付勢する第2ば
    ねを設け、前記ガイドプーリーの大径側スプロケ
    ツトへの移動時、前記リンク機構を、第1及び第
    2ばねのバランスで、前記ガイドプーリーが前記
    多段スプロケツト装置の軸心に近づく方向に揺動
    するごとく成したことを特徴とする自転車用デイ
    レーラー。
JP20621383A 1983-02-23 1983-11-02 自転車用デイレ−ラ− Granted JPS6099788A (ja)

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US06/579,965 US4610644A (en) 1983-02-23 1984-02-14 Derailleur for a bicycle
IT19718/84A IT1173322B (it) 1983-02-23 1984-02-21 Cambio di velocita' per bicicletta
FR8402686A FR2541226B1 (fr) 1983-02-23 1984-02-22 Derailleur pour une bicyclette
DE19843406566 DE3406566A1 (de) 1983-02-23 1984-02-23 Kettenumwerfer fuer ein fahrrad
US07/073,407 US4755162A (en) 1983-02-23 1987-07-13 Derailleur for a bicycle
US07/102,436 USRE32924E (en) 1983-02-23 1987-09-29 Derailleur for a bicycle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5415240A (en) * 1977-07-01 1979-02-05 Shimano Industrial Co Derailer for bicycle
JPS5522315A (en) * 1978-08-03 1980-02-18 Shin Meiwa Ind Co Ltd Centrifugal dehydrator
JPS6210874A (ja) * 1985-07-08 1987-01-19 Nissan Motor Co Ltd 液体燃料電池

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