JPH0212582Y2 - - Google Patents

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JPH0212582Y2
JPH0212582Y2 JP17675184U JP17675184U JPH0212582Y2 JP H0212582 Y2 JPH0212582 Y2 JP H0212582Y2 JP 17675184 U JP17675184 U JP 17675184U JP 17675184 U JP17675184 U JP 17675184U JP H0212582 Y2 JPH0212582 Y2 JP H0212582Y2
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liner
plate
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JP17675184U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の技術分野〕 本考案は、コンクリート側に埋設された密閉ラ
イナーからの漏れを検出するライナーの漏れ検知
装置に関する。
〔考案の技術的背景とその問題点〕
原子力発電設備のプールのようにコンクリート
で構成されたプールは、水密性もしくは耐漏洩性
を必要とする。このため、この種のプールには第
4図に示すように、コンクリート1の表面に内張
りされるライナープレート2を、コンクリート1
に埋設されるアンカー3に溶接することで固定す
るとともに、隣接するライナープレート2との接
合面を溶接することでプール内面を構成するよう
にしている。
一方、上記ライナープレート2,2の接合面の
溶接部の耐漏洩性(シール性)を確認するため
に、断面V形をなすチヤンネル部材4を溶接部を
覆うように配置し、配設されたチヤンネル部材4
内の空間5に加圧空気を注入し、空間5内の圧力
降下等を計測している。
しかし上記チヤンネル部材4は、ライナープレ
ート2より上方に突出するように配置されている
から、プール内面の除染作業を行なう場合には、
このチヤンネル部材が除染作業の邪魔になり、作
業能率を悪化させる恐れがある。
そこで第5図に示すように、V形チヤンネル部
材4をコンクリート1の内部に設置して、ライナ
ープレート2の上面に位置しないようにした技術
手段も提案されたが、この場合には、コンクリー
ト1を先に打設すると、V形チヤンネル部材の一
方の端部すなわちA部分の溶接ができなくなり、
その結果A部分の隙間を通つてコンクリート1か
ら水分もしくはプール以外の外部からの漏洩水が
溝内へ入つてくることが生ずる。プール水が放射
性物質を含んでいる場合等には溝内に放射線モニ
ターを設置しているが、溝内への漏洩がプール水
の漏洩か否かを判断することができない。
また第6図に示すようにライナープレート2の
コンクリート側の面にV形チヤンネル部材4を溶
接するようにした技術手段も提案されたが、この
場合には最終溶接部分Aの溶接作業を行なうため
に、作業員が接近する必要があり、コンクリート
を後打ちせざるを得ず、工期が延びてしまうとい
う難点がある。
〔考案の目的〕
本考案は上記した事情を考慮してなされたもの
で、ライナー溶接継手部に漏洩検知可能な密閉溝
をコンクリート内部に配設することによつて除染
作業等を容易に行ない得るとともに、コンクリー
トの先打設作業を可能にするようにしたライナー
の漏れ検知装置を提供することを目的とする。
〔考案の概要〕
本考案に係るライナーの漏れ検知装置はコンク
リート基礎にアンカーを介して固定されるライナ
ープレートの端部に、L形チヤンネル部材の一辺
を固設し、隣接するライナープレートに設けたL
形チヤンネル部材と突合わせた状態で溶接して、
開口部を有する漏れ検知用チヤンネルを凹設し、
上記開口部を蓋板で密閉し、これにより漏れ検知
用チヤンネル内へコンクリートからの水分が入り
込みをを防止し得るようにしたものである。
〔考案の実施例〕
以下本考案の一実施例を図面につき説明する。
なお第1図において第4図と同一部材について
は同一符号を付す。
第1図において符号10は、コンクリート基礎
1にアンカー3を介して固定されるライナープレ
ートであつて、このライナープレート10のコン
クリート側端部には断面形状をL形としたチヤン
ネル部材11の一辺端面が当接され溶接手段によ
りライナープレートに溶着されている。上記チヤ
ンネル部材11の他辺部分11aは、ライナープ
レート10の端面より突出している。上記チヤン
ネル部材11の他辺11aの長さは形成すべきチ
ヤンネルの底面の例えば1/2の長さに設定されて
いる。また上記ライナープレート10の端部下縁
に裏あて板12が溶着されている。
一方上記チヤンネル部材11に当接するように
した型枠14が配置され、この型枠14はチヤン
ネル部材11に対向するヘツド部分13を有す
る。この型枠14とチヤンネル部材11とによ
り、コンクリート1を打設する際、ライナープレ
ート10のコンクリート側(背側)に空間を形成
するようにしている。
しかしてライナーの漏れ検知装置を形成するに
は、コンクリート1内に埋設されるべきアンカー
3にライナープレート10を固設し、これを所定
位置に配置するとともに、チヤンネル部材11に
当接させて型枠14を設置し、通常の手段でコン
クリートを打設する。
コンクリート1の打設が完了したから型枠14
を取り去り、型枠14に形成された空間にL字形
チヤンネル部材21や裏あて板22を有するライ
ナープレート20を設置する。そして、チヤンネ
ル部材11,21の突合わせ状態に当接する部分
Bを、第2図に示すように、溶接手段で溶着し、
上方に開口したチヤンネル15を形成する。
次に上記チヤンネル15に、第3図に示すよう
に、蓋板16を、ライナープレートに設けた裏あ
て板12,12に載置する。上記蓋板16の厚さ
は、上面がライナープレートの上面と同一平面を
なすように設定されている。そして上記蓋板16
とライナープレート10,20の接合面を通常の
溶接手段で溶着し、密閉したチヤンネルの形成が
完了する。
上記チヤンネル15はライナープレート10,
20と蓋板16の溶接面の下側でかつコンクリー
ト打設部分に形成されているから、チヤンネル内
に入り込む漏洩水を検知することで、プールの漏
洩部分の推定が容易に行ない得るとともに、放射
線モニターの設置を必要としなくなる。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案によれば、ライナープ
レートと蓋板の溶接継手部に密閉されたチヤンネ
ルが形成されているので、漏洩部所の推定が容易
であり、またプール以外の外部からの漏洩水の流
入がないから従来のように放射線モニターを設置
する必要がなく、さらには最終溶接部である蓋板
の溶接作業をプール内部から行ない得るから、コ
ンクリートの先打ちが可能であり、工程の短縮を
図り得、しかも最終溶接部分は先打ちされたコン
クリートからの水分が入らないから、高品質、高
強度を保証し得るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるライナーの漏れ検知装置
のコンクリート打設状態を示す図、第2図はチヤ
ンネルの底部を溶接した状態を示す図、第3図は
本考案によるライナーの漏れ検知装置の断面図、
第4図ないし第6図は従来のライナーの漏れ検知
装置を示す図である。 1……コンクリート、3……アンカー、10…
…ライナープレート、11……チヤンネル部材、
12……裏あて板、14……型枠、15……チヤ
ンネル、16……蓋板。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 コンクリート基礎にアンカーを介して固定さ
    れるライナープレートの端部に、L形をなすチ
    ヤンネル部材の一辺を固設し、隣接するライナ
    ープレートに設けたL形チヤンネル部材と突合
    わせた状態で溶接して、開口部を有する漏れ検
    知用チヤンネルを凹設し、上記開口部を蓋板で
    密閉したことを特徴とするライナーの漏れ検知
    装置。 2 蓋板の上面をライナープレートの上面と同一
    面としたことを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のライナーの漏れ検知装置。 3 ライナープレートのチヤンネル部材側端縁に
    裏あて板を固設し、この裏あて板に蓋板を載置
    するようにしたことを特徴とする実用新案登録
    請求の範囲第1項記載のライナーの漏れ検知装
    置。
JP17675184U 1984-11-22 1984-11-22 Expired JPH0212582Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP17675184U JPH0212582Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

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JP17675184U JPH0212582Y2 (ja) 1984-11-22 1984-11-22

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Publication Number Publication Date
JPS6192848U JPS6192848U (ja) 1986-06-16
JPH0212582Y2 true JPH0212582Y2 (ja) 1990-04-09

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ID=30734344

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102334020B1 (ko) * 2020-06-17 2021-12-01 현대건설(주) 원자로 격납 건물의 콘크리트 공극 확인 및 보수 방법

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR102334020B1 (ko) * 2020-06-17 2021-12-01 현대건설(주) 원자로 격납 건물의 콘크리트 공극 확인 및 보수 방법

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JPS6192848U (ja) 1986-06-16

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