JP2774544B2 - ライニング容器の構築方法 - Google Patents

ライニング容器の構築方法

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JP2774544B2 JP1023685A JP2368589A JP2774544B2 JP 2774544 B2 JP2774544 B2 JP 2774544B2 JP 1023685 A JP1023685 A JP 1023685A JP 2368589 A JP2368589 A JP 2368589A JP 2774544 B2 JP2774544 B2 JP 2774544B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は原子力関連施設または一般の化学プランとに
使用されるライニング容器の構造方法に関する。
(従来の技術) 原子力関連施設または一般の化学プラント等において
はステンレス鋼等の金属ライニングを施したライニング
容器が広く用いられている。例えば原子力発電施設で
は、放射性廃棄物を貯留するステンレスライニング容器
は原子力発電所で発生する放射性廃棄物を貯留して放射
能の減衰を図る目的で使用されている。
ライニング容器は発電容量の大型化に伴い大容量のも
のが用いられ、その役割も重要性を増している。また、
設置場所は海岸地域主体から内陸にも設置の要求が高ま
っている。
従来のライニング容器の代表的な2例を第8図から第
10図を参照しながら説明する。
第1の例は第8図と第9図に示すような構造で、ライ
ニング容器が大型化するため単一パネル、つまり大型パ
ネル1を複数枚組立てて容器を構築する方法のものであ
る。
すなわち、第8図において、大型パネル1はライニン
グ板11の裏面に埋込材12を裏当金13および鋼板15を介し
て取り付けたものである。この埋込材12には型鋼14が使
用されている。裏当金13と鋼板15との間には漏洩検知溝
6が形成されている。埋込材12と裏当金13および鋼板15
はあらかじめ工場溶接16され一体化されている。ライニ
ング板11と調整ライニング板4とは現地溶接5される。
裏当金13につなぎ材3をボルト・ナット8で締結したの
ちはコンクリート7が打設される。第9図はライニング
板11が接続されて大型パネル1が形成された斜視図を示
している。
このようにして第1の例では大型パネル1,1同志を直
接取付けるのはむずかしいため、つなぎ材3を介在し
て、そのつなぎ材3上に調整ライニング板4を現地で現
物合わせで調整切断してライニング板11の面を形成させ
て容器を構築している。
従って、この容器を構築する場合には大型パネル1,1
間同志の現地溶接5の溶接線がそれら大型パネル1,1の
合わせ目に二ケ所つまり2本生じている。
第2の例は第10図に示したようにライニング板11に調
整ライニング板4を介在し、現地溶接5して単一パネ
ル、つまり大型パネル1aを形成し、この大型パネル1aを
組合わせてライニング容器を構築している。なお、埋込
材12とライニング板11とはあらかじめ工場溶接16されて
いる。このようにして第2の例では大型パネル1a,1a同
志は直接組立てられているが、ライニング板11同志は直
接溶接せず調整ライニング板を用いている。従って現地
溶接線は二本となっている。
(発明が解決しようとする課題) 従来のライニング容器は大型化に対処するため、大型
パネルを用いても、大型パネル同志の接合部に溶接線が
二本生じてしまう。従って、現地工期が殆ど短縮され
ず、現地溶接が減少しない課題がある。従って、容器と
しては最も大切な溶接の品質管理が施行条件の悪い現地
溶接が多くなり、しかも工期の長期化も招いている課題
もある。
また、大型化の利得を生ずるまで大きくすることは二
本の溶接線があっても可能ではあるが、その場合は道路
を通る陸上輸送制限を越えた寸法としなければならな
い。
すなわち、船舶による海上輸送しか輸送手段がなくな
る。仮りに、陸上輸送できる寸法の大型パネル(単一パ
ネル)を製造すると、小分割部で二本の溶接線が生じる
ためライニング面積に対する現地溶接線が長くなる。従
って、工期短縮の利得がなくなり、現地溶接品質の保持
に労する不利の方が大きくなる。
大型化によって利得を生ずるためあえて海上輸送して
も、現地組立は大型揚重機が必要となり、結局、工事の
制限条件を生じる。この制限とは揚重機の建立あげ時期
による制限と、作業半径内にのみしかライニング容器が
建設できないという制限である。言い換えればライニン
グ容器のレイアウトが自由に行うことができず、大型揚
重機の近傍にしか設置できない課題がある。
本発明は前記課題を解決するためになされたもので、
つぎの効果を有するライニング容器の構築方法を提供す
ることにある。
陸送制限内の単一パネルを使用することにより、輸送
上の制限をなくす。
ライニング容器の設置場所の制限を除いて、内陸部に
も大型ライニング容器の建設を可能とする。
製造場所の制限を除いて内陸の工場でもパネルの製造
を可能とする。
現地組立の制限である大型揚重機の使用を不要とし小
型揚重機による現地組立を可能とする。
現地溶接の減少を計り、ライニング容器の品質信頼性
を向上させる。
(課題を解決するための手段) 本発明は複数枚のライニング板を並列に配列して溶接
し、この溶接された複数枚のライニング板の裏面に埋込
材および鋼板を溶接して取り付けて単一パネルを形成
し、前記単一パネルを複数枚接合して容器状にパネルブ
ロックを組立てたのち、躯体コンクリートを打設し、次
に前記パネルブロックの前記ライニング板の合せ目を溶
接するライニング容器の構築方法において、前記埋込材
にあらかじめ裏当金および鋼板を工場溶接しさらに前記
裏当金および鋼板に前記複数枚のライニング板を並列に
配置して組立て工場溶接して単一パネルを形成する工程
と、この単一パネルを複数枚現地搬入し並列配置して第
1段を設定し、つぎに前記第1段上に前記複数の単一パ
ネルを並列配置して第2段を設定する場合には前記第2
段の単一パネルの溶接線と前記第1段の単一パネルの溶
接線が十字状に交差しないようにずらして配列し、かつ
前記ライニング板の下端を前記裏当金にかぶせ前記埋込
材の合わせ面を一致させ、さらに略一直線となるように
前記埋込材をボルトナットで締結する締結工程と、この
締結工程を繰り返して前記パネルブロックを組立てる工
程と、前記パネルブロックの前記ライニング板を前記裏
当金に現地溶接して前記ライニング板、前記裏当金、前
記鋼板および前記埋込材が寄せ集められて生じる空間を
漏洩検出溝とする漏洩検出溝を形成する工程とを具備し
たことを特徴とする。
(作 用) ライニング板に埋込材を溶接し、埋込材を陸送可能な
寸法内で枠状に形成して単一パネルに形成する。この単
一パネルの合わせ面は正しい平面となる。単一パネルの
外周に位置するライニング板の端部は単一パネル同志を
組立ててパネルブロックとしたとき、裏当金上に位置す
るように設定される。手順としては裏当金とライニング
板の面一致を目標として組立てると、埋込材同志が一致
する。
従って、ライニング板同志の溶接線が一本となり、そ
の溶接線の裏側には現地で単一パネルを組立てパネルブ
ロックとすることによって裏当金が自動的に設定され、
その裏当金が漏洩検出溝を構成する要素となって、溶接
線の両側に漏洩検出溝が形成される。パネルの現地組立
は正確に合わせる必要があるが、裏当金とライニング板
とを合わせれば自動的に埋込材同志も一致する。
(実施例) 本発明の第1の実施例を第1図から第3図を参照しな
がら説明する。
第1図は本発明の第1の実施例において多数枚の単一
パネル1bを組み立て現地溶接5してライニング容器を構
成した際の一壁面(側面)を示す平面図であり、多数枚
の単一パネル1bを現地溶接5した単一パネル1bの第1段
から第5段の溶接線はそれぞれ十字状に交差しないよう
にずらされている。なお、第1図において、太線で示す
個所が現地溶接5であり、細線で示す個所が工場溶接16
である。
第2図は第1図に示した単一パネル1bの斜視図で、単
一パネル1bは複数枚のライニング板11の裏面に埋込材12
と鋼板15を工場溶接16して一体化した単一体で、単一パ
ネル1bはトラック輸送に適した長方形となっている。埋
込材12には型鋼14が取り付けられている。
第3図は本発明の実施例において、ライニング容器の
単一パネル1b同士を組み合わせてパネルブロックとした
ときの合わせ部の部分断面図である。
第2図において、埋込材12は枠状に形成された型鋼14
に鋼板15を取付けてコンクリート7の打設時のコンクリ
ート型枠板の機能を与えている。この埋込材12に裏当金
13および鋼板15を溶接し、さらにライニング板11を前記
裏当金13および鋼板15に溶接して単一パネル1bを形成し
ている。
本実施例は第2図のように構成した単一パネル1bを、
先ずトラック輸送で現地搬入し、小型揚重機で第1図に
示すように複数の単一パネル1bを並列配置して第一段を
設定する。つぎに第1段上に複数の単一パネル1bを載置
して第二段を設定するときは第3図に示すように上段の
単一パネル1bのライニング板11の下端を裏当金13にかぶ
せるようにすれば埋込材12の合わせ面は自然に一致す
る。この作業を繰り返して第1図に示すように全体を組
立てる。現地溶接5は現地の工事計画任意でコンクリー
ト7の打設前でも、その後でも良い。
以上実施例から明らかなように本発明によれば、パネ
ルブロックの合わせ目の溶接線5が一本で済んでしまう
ため、陸上輸送可能な寸法の単一パネルでも海上輸送単
一パネル並みの面積対溶接量比が実現できる。また現地
での単一パネル1bからパネルブロックの組立も簡易であ
る。溶接の基本となる裏当金13とライニング板12の精密
な密着はこの作業が組立作業の基準となるので自然に良
くなり、現地溶接の仕上り品質を高いものとしている。
第4図は第2の実施例を説明するためのもので、第1
の実施例で示した第3図においてガイド8aを用いて現地
組立性をさらに改善したものである。他の部分は第3図
と同様なので、重複する部分の説明は省略する。
第5図は第3の実施例を示したもので、裏当金13を半
割りとし現地溶接5でライニング板11の溶接とともに溶
接で一体とするもので、単一パネル1bの外周が単純な長
方形になることで現地組立が単純な作業になる。ライニ
ング板11にコンクリート型枠機能を持たせている。
第6図は第4の実施例を示したもので、裏当金13を埋
込材12の合わせ面の型鋼14から突出させガイド機能を兼
用させたものである。
第7図は第5の実施例を示したもので、下段の漏洩検
出溝6が現地組立の際、上方が開口状態とならないよう
に工場溶接を下段上部に集中したものである。
[発明の効果] 本発明によればつぎに述べる効果がある。
(1)溶接線をパネル合わせ目に一本としたので陸送限
界寸法内のパネルで面積に対する現地溶接量を大きく低
減できる。
(2)トラックで運べるため製造工場は内陸部で良く、
又、建設場所も内陸地でもできる。
(3)現地組立の作業基準を裏当金とライニング板端部
に合せているので、溶接品質の基本となる合わせが優先
的に行われ、しかも作業基準のチェック面が、ライニン
グ容器内の表面となり接近性と作業管理性が良い。
【図面の簡単な説明】
第1図から第3図は本発明の第1の実施例を説明するた
めのもので、第1図はライニング容器の一側面を示す平
面図、第2図は単一パネルを一部断面で示す斜視図、第
3図はライニング容器の一側面の部分断面図、第4図か
ら第7図は本発明方法の第2の実施例から第5の実施例
を説明するためのライニング容器の一側面の部分断面
図、第8図から第10図は従来例を説明するためのもの
で、第8図はライニング容器の一側面を示す部分断面
図、第9図は単一パネルを一部断面で示す斜視図、第10
図は従来の他の例を説明するためのライニング容器の部
分断面図である。 1……大型パネル(従来の第1の例) 1a……大型パネル(従来の第2の例) 1b……単一パネル(本発明) 3……つなぎ材 4……調整ライニング板 5……現地溶接 6……漏洩検出溝 7……コンクリート 8……ガイド 11……ライニング板 12……埋込材 13……裏当金 14……型鋼 15……鋼板 16……工場溶接

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数枚のライニング板を並列に配列して溶
    接し、この溶接された複数枚のライニング板の裏面に埋
    込材および鋼板を溶接して取り付けて単一パネルを形成
    し、前記単一パネルを複数枚接合して容器状にパネルブ
    ロックを組立てたのち、躯体コンクリートを打設し、次
    に前記パネルブロックの前記ライニング板の合せ目を溶
    接するライニング容器の構築方法において、前記埋込材
    にあらかじめ裏当金および鋼板を工場溶接しさらに前記
    裏当金および鋼板に前記複数枚のライニング板を並列に
    配置して組立て工場溶接して単一パネルを形成する工程
    と、この単一パネルを複数枚現地搬入し並列配置して第
    1段を設定し、つぎに前記第1段上に前記複数の単一パ
    ネルを並列配置して第2段を設定する場合には前記第2
    段の単一パネルの溶接線と前記第1段の単一パネルの溶
    接線が十字状に交差しないようにずらして配列し、かつ
    前記ライニング板の下端を前記裏当金にかぶせ前記埋込
    材の合わせ面を一致させ、さらに略一直線となるように
    前記埋込材をボルトナットで締結する締結工程と、この
    締結工程を繰り返して前記パネルブロックを組立てる工
    程と、前記パネルブロックの前記ライニング板を前記裏
    当金に現地溶接して前記ライニング板、前記裏当金、前
    記鋼板および前記埋込材が寄せ集められて生じる空間を
    漏洩検出溝とする漏洩検出溝を形成する工程とを具備し
    たことを特徴とするライニング容器の構築方法。
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