JPH0131133Y2 - - Google Patents

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JPH0131133Y2
JPH0131133Y2 JP9818482U JP9818482U JPH0131133Y2 JP H0131133 Y2 JPH0131133 Y2 JP H0131133Y2 JP 9818482 U JP9818482 U JP 9818482U JP 9818482 U JP9818482 U JP 9818482U JP H0131133 Y2 JPH0131133 Y2 JP H0131133Y2
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  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] 本考案はカートリツジ式棒状化粧品に関するも
ので特に例えばアイライナー、アイシヤドウ等と
して用いられる細くて柔らかい化粧料芯を切損や
摩損から保護し、化粧料芯を最後まで安定に使用
するのに適した構造単純で細身のカートリツジを
有するカートリツジ式棒状化粧品に関するもので
ある。
[従来の技術とその問題点] カートリツジ式棒状化粧品は、化粧料芯を内蔵
しているカートリツジと、これを交換容易に取付
けて化粧料芯の繰出一後退を行なわせる容器本体
(又はホルダー本体)との2部分から基本的に構
成されるが、これまでに種々の形式のものが提案
されている。
その1つに、カートリツジの内部にバネ手段を
設けて容器本体、特にその押棒(又は摺動軸)と
の連結を確実にしようとしているものがある。こ
のようなカートリツジはバネ手段を内在させるた
めに、カートリツジ自体をを大きく且つ複雑な構
造に作らなければならず、それにも拘らず化粧料
芯の占める空間が制限されるため、大きなカート
リツジの割に短かい芯しか使えないという問題が
あり、さらにカートリツジ自体の価格も高くなる
傾向にあり、好ましくない。このような形式の1
例は実開昭55−130614号に示される繰出容器であ
る。この繰出容器に用いられるカートリツジ筒
は、容器本体内に設けた摺動軸との機械的連結の
ために弾性係止片を後端内部に設けてあり、この
係止片の開拡の余地を作るためカートリツジ筒の
内壁に凹部、段部等を形成しなければならないの
で、カートリツジ筒は厚肉太径にせざるを得ない
欠点がある。さらに、この係止片の内部に弾性体
(圧縮コイルスプリング)を内在させるため構造
がきわめて複雑になり、製造が高価になる。
この他にも、カートリツジ自体の中に繰出機構
を内蔵させる試みがあるが、さらに構造を複雑化
させ、製造に高精度を要し、価格を高謄せしめる
など問題が多く、利点は少ない。
このような複雑化の傾向と反対に、カートリツ
ジ自体をなるべく単純化しようとする試みがあ
る。その1例は、実開昭51−153172号などに見ら
れる、筒体とその中に直接収納された化粧料芯と
だけから成るカートリツジ(又は替芯)である。
この種の替芯は、具体的には、ポリプロピレン製
の両端開放した細径パイプ内に柔軟な化粧料芯を
直接充填して形成されるもので、PPパイプ充填
芯などと呼ばれているが、単純化の目的にはよく
合致し、またそれ自体細いものであるからホルダ
ーをもスリムならしめる利点がある。
しかし、このような直接充填芯は、パイプの前
進を止めておいて、中味の芯の後端を押棒又は摺
動軸で直接押して、芯とパイプとの間の摩擦力を
破つて芯を前進させるものであり、後退させる時
はパイプを後方へ引張ることによりパイプと芯と
の間の一度破られた摩擦をもう一度利用して芯を
引き戻そうとするものである。芯は比較的柔らか
いものであるから、前進一後退を繰返すうちに、
周囲が摩損したり崩れたりしてパイプ内周に十分
密接しなくなり、ついにはパイプを引き戻しても
芯が一緒について来なくなつたり、極端な場合は
パイプ先端から芯が抜け落ちてしまうという欠点
があり、抜け落ちないまでもパイプによる芯の支
持がルーズになるため、化粧に際し芯がガタつい
たり揺れたりして安定に使用し得ないという問題
ある。
[考案の目的] 本考案は、これら従来の問題点をすべて解消す
るためになされたもので、その目的は、カートリ
ツジ内にバネ手段や繰出機構などのような複雑部
品を使用せず、部品数を極力少なくしてカートリ
ツジの構造を単純化すると共に、反復使用しても
カートリツジ内における芯の支持がルーズになつ
たりグラついたりすることがなく、不変的に安定
に芯を保持し、且つ外力から芯を保護する十分な
強度を有するようにした、比較的細身のカートリ
ツジを、ホルダー本体の押棒に組合せた連結体に
軽易に着脱可能ならしめて成るカートリツジ式棒
状化粧品を提供することにある。
[考案の概要] この目的を達成するため本考案は、従来公知の
ホルダー本体の繰出機構によつて直線的(非回転
的)に進退される押棒に、常時は一定の摩擦力に
よつて押棒を握持し一体になつている摩擦連結体
を組合わせ、この摩擦連結体の先端側に単純な筒
状構造のカートリツジを摩擦保持させる。カート
リツジ自体は、好適にステンレス鋼製の両端が開
放した薄肉カートリツジ筒から成り、その内周に
打ち破ることのできる或る摩擦力で摺接してい
る、好適に弾性ゴム製のパツキンを配し、このパ
ツキンの先端側に化粧料芯を強固に保持させて、
芯自体はカートリツジ筒に直接摺接したり、摩損
されることがないようにする。
こうして摩擦連結体を介してカートリツジと連
結された押棒は、カートリツジを引き連れて進退
することができるが、ホルダー本体内にはカート
リツジ筒と摩擦連結体の前進を阻止する肩部が形
成されているから、そこへカートリツジ筒と摩擦
連結体が突き当つた時は、押棒が摩擦連結体の握
持力を破つて独り前進し、カートリツジ内のパツ
キンにもカートリツジ筒内周との摩擦力を破らせ
るように押圧するから、化粧料芯はホルダー本体
から先端を突出させる。
押棒を後退させる時は、再び押棒と摩擦連結
体、摩擦連結体とカートリツジ筒、及びカートリ
ツジ筒とパツキンそれぞれの間の摩擦力が生かさ
れ、押棒の後退した分だけ化粧料芯は後退され
る。
[実施例] 次に、図面を参照して本考案の実施例について
説明する。第1図は、化粧料芯12、カートリツ
ジ筒13、芯チヤツク14及びパツキン15から
成るカートリツジC(第2図)が挿着された本考
案のカートリツジ式棒状化粧品の縦断面を示す。
軸筒1は、一端だけが開放された筒体で、その
中に、内周壁に螺旋が刻設されている螺旋パイプ
2が嵌合され一体化されている。軸筒1の開放端
には、ブロツク5が相対回転可能に嵌め合わさ
れ、該ブロツクの後端内周に、軸線方向に溝孔4
を有する溝パイプ3が嵌着固定されている。溝パ
イプ3の後端には膨出部3aがあり、膨出部3a
と螺旋パイプ2の後端の間に、バネ6及びパツキ
ングBが配置されている。このバネ6によつて、
ブロツク5は常に軸筒1に引きつけられる。溝孔
4から外に突き出て、螺旋パイプ2の螺旋と係合
する突起7を有する押棒8が、溝パイプ3の中を
貫通してブロツク5の先端部より先へ延びてい
る。
ブロツク5の先端部には、着脱可能な先筒9が
螺合又は嵌め込み式に取付けられる。先筒9、ブ
ロツク5及び軸筒1はホルダー本体を構成する。
一体となつた先筒9とブロツク5に対し軸筒1及
び螺旋パイプ2が相対回転されると、押棒8は溝
パイプ3の溝孔4に案内されて非回転的に前進又
は後退される。先筒9はカートリツジ(第2図)
の交換の時、脱着され得る。先筒9は、大径の穴
9aと、中径の穴9bと、出口の穴9cとを有
し、大径穴と中径穴の間に肩部9dが形成されて
いる。中径穴と出口の穴の間にも肩部が形成され
ている(第4図参照)。
押棒8には、押棒8とカートリツジCのカート
リツジ筒(又は芯ガイドともいう)13との間を
摩擦力で連結する摩擦連結体10が組合わされ
る。摩擦連結体10は、その後端に押棒8を摩擦
力で握持する弾力性を備えた握持部10aと、そ
れより前方に押棒8を挿通させる貫通穴10b
と、カートリツジCのカートリツジ筒13の外周
後端付近を摩擦力で保持するカートリツジ挿着部
10cとを有し、挿着部の先端10dは先筒9内
の前記肩部9dに当り、それ以上前進できないよ
うになつている。
摩擦連結体10は先筒9の前記大径穴9aとブ
ロツク5の内孔内を前進後退でき、中径の穴9b
はカートリツジ筒13を前後に滑動させる径であ
り、出口の穴9cは芯を進退させる径になつてい
る。カートリツジ筒13は出口の穴9cと中径の
穴9cの間の肩部に当つて前進を止められる。
握持部10aが押棒8を握持する摩擦力は、摩
擦連結体10が動きを阻止されている状態、例え
ば第1図のように挿着部先端10dが先筒内の肩
部9dに当つている状態で押棒8に前進力を加え
るか、又は例えば、第4図から推察されるように
握持部10aの後端がブロツク内孔の後端の肩部
5aに当接した状態で押棒8に後退力を加える
か、すれば破られるが、そうでない時、すなわち
摩擦連結体10がフリーの状態では、握持部10
aが押棒8を握持してその動きと一体に追従させ
るだけの摩擦力をもつ。
摩擦連結体10に挿通された押棒8の先端に
は、貫通孔10bより径の大きい押棒キヤツプ1
1が固着される。押棒キヤツプ11は、摩擦連結
体10のカートリツジ式挿着部10c内に強い摩
擦力で挿入されたカートリツジC(第2図)のパ
ツキン15の底に当接する。
本考案で使用されるカートリツジCは、第2図
の拡大縦断面図に示すような構成を有し、両端の
開放した好適に薄肉筒状のカートリツジ筒13の
中に、その内周壁と摺接しないように細長い化粧
料芯12が挿入され、芯12の後端外周は筒状の
芯チヤツク14の前半部内に摩擦力で保持され、
芯チヤツク14の後半部は好適に弾性ゴム製のパ
ツキン15の前半部の外周に嵌合固着される。パ
ツキン15の後半部の外周には、カートリツジ筒
13の内周壁と強い摩擦力で接触する複数の摩擦
突起15aが設けられている。
芯チヤツク14とパツキン15は第2図のよう
に別体に製作したものを嵌合固着してもよいが、
これと異なり第2A図のように、芯12を摩擦保
持する芯チヤツク部14′と、摩擦突起15aを
有するパツキン部15′とを一体のものとして製
作してもよい。
いずれにしても、摩擦突起15aとカートリツ
ジ筒13の内周壁との間の摩擦力は、カートリツ
ジ筒13の前進が止められている状態(第1図の
ように出口の穴9cの肩部に当つている状態)で
押棒8を前進させると破られる程度の大きさであ
るが、逆にカートリツジ筒13が動く時(特に後
退の時)はそれと摩擦突起15aとの間の摩擦力
でパツキン15(及び芯チヤツク14、芯12)
を従動させるに足る十分な大きさをもつものであ
る。なお、カートリツジ筒13を後退させる力
は、後に詳説するが、摩擦連結体10のカートリ
ツジ挿着部10cの強い摩擦把持力によるもの
で、該摩擦連結体10自体は後退する押棒8を握
持している握持部10aの力によつて押棒8に追
従する。
本考案で使用するカートリツジCのカートリツ
ジ筒13は、細くて柔らかい化粧料芯12を外力
から守り直線状に保つ保護殼体としての必要な強
度を有していなければならず、また柔らかい芯の
外周が摩擦によつて削れたり崩れたりするのを防
ぐため芯外周と直接接触しないで、その間に微小
な隙間を保持し得るものでなければならない。こ
のため、カートリツジ筒13は薄肉の金属製、特
にステンレス鋼の引出しにより製作した薄肉パイ
プとすることが好適である。こうすれば、芯12
との間に隙間を設けるようにしても、十分小径
で、且つ十分強度のあるカートリツジCを得るこ
とができる。
次に、化粧料芯の繰出し及び引込め作用につい
て第3図及び第4図を参照して説明する。第3図
は化粧料芯12を、説明の便宜上、全部繰出した
ものとして示す一部切欠き断面図である。芯12
を繰出すには、第1図の芯が収納されている状態
から、ブロツク5を例えば左手の指で持ち、右手
で軸筒1を回転させると、押棒8の突起7が回転
する螺旋パイプ2の螺旋により押され、しかし突
起7は溝パイプ3の溝孔4によりガイドされてい
るから、押棒8は回転することなく直接的に前進
する(このような繰出機構及び作用そのものは本
出願前すでに公知である)。
押棒8が前進しようとする時、第1図におい
て、摩擦連結体10は肩部9dに当つていて動け
ないから、その握持部10aが押棒8に及ぼす握
持力は破られ、押棒8は連結体10に対し相対的
に前進することができる。この前進力で押棒キヤ
ツプ11がカートリツジCのパツキン15の底を
押すと、通常はパツキン15を摩擦力で静止に保
持しているカートリツジ筒13は、出口の穴9c
の周囲の肩部に当つていて前進できないから、パ
ツキン15とカートリツジ筒13との間の保持摩
擦力は破られ、パツキン15はカートリツジ筒1
3内を前進し、パツキン15及び芯チヤツク14
により一体的に保持されている化粧料芯12は先
筒9の出口穴9cから突出する。通常は芯12が
僅かだけ突出すれば、すなわち、第1図の状態か
ら押棒キヤツプ11の長さがカートリツジ筒13
の後端内に入り込む程度だけ押棒8を前進させれ
ば、実際に化粧をすることができるが、この段階
よりさらに押棒8を局限まで前進させれば、第3
図のような状態となる。すなわち、芯12はその
ほとんど全長が露出し、芯チヤツク14によるく
わえ代だけがカートリツジ筒13内に残つてい
る。芯チヤツク14は出口穴9cの周囲の肩部に
当るから、先筒9から突出することはなく、これ
が押棒8の前進限度となる。
第8図のような芯の突出状態はいわば異常であ
つて、操作者の不注意か、いたずら等によらなけ
れば通常は起らない。このような異常状態に突出
させてしまつた芯は、従来の替芯(例えば前述の
実開昭51−153172号の筒体2に充填した化粧料
1)の構造では、安定に引き戻すことができず、
下手をすれば先筒から抜け落ちたり、また先筒内
に引き戻すことができたとしても、次に再び繰出
して化粧をしようとする時、芯がグラついて、非
常に使用感が悪いなど、実際上回復不能になつて
しまう。
しかし本考案のカートリツジCとこれを押棒に
連結する摩擦連結体10との構成によれば、この
ような異常状態からも安定且つ実際的な回復が可
能である。すなわち、第3図の状態で、軸筒1を
繰出し時と逆に回転させれば、螺旋パイプ2との
噛合い及び溝パイプ3による案内で押棒8は後方
(第3図で右方)へ引き戻されようとする。この
時、摩擦連結体10はその後進を妨げられていな
い(すなわちフリー)である)から、その握持部
10aが押棒8を握持する摩擦力は、前進の時と
違つて、破られることがなく、十分大きいもので
あり、従つて摩擦連結体10は押棒8に追従して
一緒に引き戻される。そして、摩擦連結体10の
カートリツジ挿着部10cがカートリツジ筒13
を保持している摩擦保持力は、カートリツジ差し
替えの時に強く引き抜かなければ破れない程度に
大きなものであるから、押棒8と共にカートリツ
ジ筒13も引き戻される。このカートリツジ筒1
3は、今や前進時と違つてフリーの状態であるか
ら、その内周壁とパツキン15の摩擦突起15a
との間の摩擦力を破ろうとする外力も今はなく、
パツキン15は安定にカートリツジ筒13と共
に、すなわち押棒8と共に後退し、化粧料芯12
を第4図に示すように先筒9内に引込めることが
できる。
こうして、再び収納された化粧料芯12は、第
1図のような使い始めの状態と比較して、カート
リツジ筒13に対する相対位置が変化しているだ
けで、芯チヤツク14及びパツキン15による安
定な保持状態は何ら変化していない。すなわち、
芯チヤツク14の化粧料芯12に対する保持力は
両者間に相対運動を生じたことがないから不変で
あり、パツキン15とカートリツジ筒13との間
の摩擦力は前進の時に破られることがあつても、
パツキン15はその材質と形状そのものに変化を
受けることがないから、カートリツジ筒13がフ
リーである以上、それに対するパツキン15の摩
擦力は実者的に不変である。従つて、第4図の状
態で再び軸筒1を前進方向に少し回転させると、
押棒8が少し前進し、握持部10aの握持力によ
つて摩擦連結体10が一緒に前進し、それにより
カートリツジ筒13も少し前進され、カートリツ
ジ筒13とパツキン15との間の摩擦力によつて
パツキン15も連動され、芯12は少しだけ先筒
9から突出し、安定に化粧に供し得るものとな
る。今回の前進においてカートリツジ筒13はフ
リーであるから、これに対するパツキン15の相
対運動(前進)はなく、パツキン15及び芯チヤ
ツク14がカートリツジ筒13から抜け出す程に
前進して芯12を脱落させるようなおそれはな
い。こうして芯12が不変的に保持されている以
上、第3図のような異常突出のあとでも、芯12
はグラついたり、抜け落ちたりすることなく、安
定且つ快適に使用し続けることができる。
なお、第3図のような全部突出と違つて、通常
使用に必要な分だけずつ化粧料芯12を突出させ
ようとする時は、前述のように、例ば第1図にお
いて押棒キヤツプ11の軸方向長さ分だけ或いは
それよりもう少し長く突出させればよく、これを
引込めるには突出量から使用して摩耗した量を差
引いた量だけ後退させればよい。摩擦連結体10
及びカートリツジ筒13は、この後退量だけそれ
ぞれ肩部9d及び穴9cの周囲の肩部から離れて
後退し、パツキン15を勿論同じ後退量だけカー
トリツジ筒13と共に後退するが、パツキン15
のカートリツジ13に対する相対的位置は最初の
突出量だけ前方へずれている。こうして、繰出し
一後退を繰返すたびに、パツキン15のカートリ
ツジ筒13に対する相対位置はカートリツジ筒1
3の中で少しづつ前方へ移動し、最後には、第3
図及び第4図に示すように、また第5図からなお
明らかなように、カートリツジ筒13の先端近く
にパツキン15が位置することになる。(なお、
正常に繰出し使用している限りは、第4図に示し
たようにカートリツジ筒13そのものが、出口の
穴9cから遠く引込むことはない。)この時、芯
12は芯チヤツク14から少し突出する量が残つ
ているだけである(第5図参照)。
このように芯が摩擦したらカートリツジCを新
品に取り替える。先筒9をブロツク5からネジつ
て、又は引き抜いて外す。外した状態を第5図に
示す。次に、第6図に略示するように手指で摩擦
連結体10を摘んでおいて古いカートリツジCを
摩擦連結体10から引き抜く。新しいカートリツ
ジを押し込む前にまず押棒8と摩擦連結体10の
相対位置関係を元に戻しておかなければならな
い。第5図から認められるように、押棒8先端の
キヤツプ11が摩擦連結体10より大きく前方へ
移動しているからである。そこで、第6図のよう
に摩擦連結体10を指で摘んで支え、軸筒1を後
退方向に回転させて押棒8を摩擦連結体10に対
し後退させて、押棒先端のキツプ11を摩擦連結
体10の中に座着させる。こうして、押棒キヤツ
プ11が摩擦連結体10の中に完全に座着しか
ら、新しいカートリツジ(図示せず)を挿着部1
0c内に強く挿入する。それから、先筒9をブロ
ツク5に接続すれば、再び第1図の状態に戻る。
なお、前述のように正常使用状態ではない第4
図のような状態で芯が内部で折れてしまつたよう
な時は、先筒9を外しても、摩擦連結体10はブ
ロツク5の開口縁より奥へ引込んでしまつている
し、押棒8はそれ以上後退できないので、カート
リツジ交換に具合が悪い。この時は、軸筒1を前
進方向へ回して、摩擦連結体10を第5図のよう
にブロツク5の開口縁より露出させ、露出した摩
擦連結体10を指で押えてカートリツジ交換を行
えばよい。
[考案の効果] 本考案によれば、カートリツジはきわめて簡単
な構造であるから、安価であり、軽量であり、し
かも柔らかい化粧料芯を保護するに十分な強さを
有している。このように簡単安価なカートリツジ
内において化粧料芯は、周囲を他物によつてこす
られたり摩損されたりすることがなく、その根元
部を常時不変に安定に保持されているから、途中
で抜け落ちたりグラついりすることなく、最後ま
で安定快適な使用が保証される。このような単純
構造のカートリツジに対応し、ホルダー本体側に
設けた摩擦連結体も簡単な構成で、しかもカート
リツジを確実に保持し、そこからの脱着もきわめ
て軽易単純になし得るから、全体として簡素軽量
で使い勝手のよいカートリツジ式棒状化粧品が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のカートリツジ式棒状化粧品の
一実施例を、芯を繰出してない状態で示す縦断面
図、第2図は本考案で使用されるカートリツジの
拡大縦断面図、第2A図はカートリツジに使用さ
れるパツキンと芯チヤツクを一体に形成した例を
示す斜視図、第3図は、芯を全部繰出した状態で
示す一部切欠断面図、第4図は全部繰出した芯を
引込めた状態を示す一部断面図、第5図はカート
リツジ交換のため先筒を外した状態の本考案カー
トリツジ式棒状化粧品の一部断面立体図、第6図
はカートリツジ式の引抜き及び挿込の手順を説明
する一部断面立体図である。 主要符号、1……軸筒、3……溝パイプ、5…
…ブロツク、8……押棒、9……先筒、9d……
肩部、10……摩擦連結体、10a……握持部、
10c……カートリツジ挿着部、11……押棒キ
ヤツプ、C……カートリツジ、12……化粧料
芯、13……カートリツジ筒、14……芯チヤツ
ク、15……パツキン、15a……摩擦突起。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 互いに相対回転し得るように嵌め合わせた軸
    筒とブロツク及び該ブロツクの先端に着脱可能
    に組合わせた先筒とから成るホルダー本体の中
    に前記軸筒の回転により非回転的に前進後退さ
    れる押棒を有するカートリツジ式化粧品におい
    て、 前記押棒に、その外周を一定の摩擦力で握持
    する握持部を後端に有する摩擦連結体を分離不
    能に組合わせ、該摩擦連結体の先端側にはカー
    トリツジ後端外周を摩擦保持するカートリツジ
    挿着部を形成し、 カートリツジは、両端が開放したカートリツ
    ジ筒内に、その内周と或る摩擦力で接触する摩
    擦突起を外周一部に有するパツキンを配し、該
    パツキンの先端側に化粧料芯をカートリツジ筒
    内周と接触させないで安定に保持する芯チヤツ
    ク部を形成して構成し、 前記ホルダー本体内には、前記摩擦連結体及
    びこれに摩擦保持された前記カートリツジ筒が
    前後に動き得る空所を設けると共に、これらの
    前進を阻止する肩部を形成し、 前記摩擦連結体及びカートリツジ筒の前進が
    阻止された時は、前記押棒が前記握持部の一定
    の摩擦力を破つて前進し、前記パツキンを前方
    へ押圧して前記摩擦突起の或る摩擦力を破つて
    該パツキンを前進させることにより化粧料芯を
    先筒先端から突出させ、 前記押棒が後退する時は、前記握持部の一定
    の摩擦力、前記カートリツジ挿着部の摩擦保持
    力、及びカートリツジ筒内周と摩擦突起との間
    の前記或る摩擦力によつて前記パツキン及びこ
    れに保持された化粧料芯を押棒の後退量と同量
    後退させるようにしたことを特徴とするカート
    リツジ式棒状化粧品。 2 前記カートリツジ筒がステンレス鋼製の薄肉
    パイプであり、前記パツキン及びその摩擦突起
    が弾性ゴム製である実用新案登録請求の範囲第
    1項記載のカートリツジ式棒状化粧品。
JP9818482U 1982-07-01 1982-07-01 カ−トリツジ式棒状化粧品 Granted JPS595119U (ja)

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