JP3553297B2 - 棒状物繰り出し容器付き筆記具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、棒状物繰り出し容器付き筆記具に関し、特に、部品点数の低減をはかることができる棒状物繰り出し容器付き筆記具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、棒状物繰り出し容器付き筆記具としては、例えば本願出願人提案の実願平5−18343号の実施例においてシャープペンシルに適用したものが記載されている。
図3にこのシャープペンシルの縦断面図を示す。このシャープペンシルでは、外筒1内に受台2が外筒1に対して相対回転不能で軸方向に移動可能に配設されており、受台2の前部には芯送り出し機構3の芯タンク3aの後端が挿入されて、受台2の後部には棒状物繰り出し容器10の案内筒14の先端が受台2に対して相対回転不能に且つ軸方向に着脱可能に連結されている。棒状物繰り出し容器10は、内面に螺旋溝12aを設けた筒状体12と、筒状体12に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿されると共に軸方向に伸びる案内孔14a、14aを備えた案内筒14と、前記案内孔14a、14aを通って前記螺旋溝12aに嵌合する突起16a、16aを側面に有し棒状物30を保持するホルダ16とを備えている。
【0003】
尚、6は、外筒1の後端部外周面に固定されたクリップである。
【0004】
以上のように構成されたシャープペンシルにおいて、棒状物30を繰り出す時には、筒状体12に対して外筒1を回転すると、外筒1は受台2を介して案内筒14と回り止めされているため、筒状体12に対して案内筒14が回転し、ホルダ16が螺旋溝12aに沿いつつ案内孔14aに案内されて軸方向に移動し、棒状物30が回転方向に応じて棒状物繰り出し容器10の頭部の先端より出没することになる。
【0005】
また、筆記の際にシャープペンシルの芯を前進させるときには、棒状物繰り出し容器10をその後端からノックをすることにより、案内筒14に連結された受台2を介して芯タンク3aが前方へ押し出されて芯を所定長さずつ送り出すことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の筆記具では、クリップ6や受台2の部品がそれぞれ別々に必要であるため、部品点数が多く、そのため製造コストが高くなるという問題がある。
【0007】
本発明は、かかる問題点に鑑みなされたもので、請求項1ないし請求項記載の発明は、部品点数を少なくし製造コストを低減することができる棒状物繰り出し容器付き筆記具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、筆記媒体が収容された外筒と、棒状物繰り出し容器を備えた棒状物繰り出し容器付き筆記具において、
前記筆記具はシャープペンシルであり、外筒内に挿設され後方に付勢された芯送り出し機構と、外筒の前部側面に形成された開口部に取り付けられ、前記芯送り出し機構を駆動可能な作動部材とを備え、
外筒の後端部にクリップ部材が装着されており、前記クリップ部材は、外筒外部において外筒に沿って伸びるクリップ部と、外筒内部に配設される内筒部とを一体的に有しており、
前記棒状物繰り出し容器は、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿されると共に軸方向に伸びる案内孔を備えた案内筒と、前記案内孔を通して前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、
前記案内筒の先端が、前記クリップ部材の内筒部に相対回転不能に連結される、ことを特徴とする。
【0009】
本発明は筆記具として、シャープペンシル、ボールペン、サインペンまたはマーカーペン、フェルトペン等に適用することができ、筆記媒体として、芯、インキが収容されたレフィール若しくはインキが浸込まれたフェルトまたは樹脂等に適用することができる。さらに、筆記媒体を筆記具の先端より出没自在で送り出し機構を有するタイプの筆記具、またはかかる送り出し機構を有さず常時筆記媒体が筆記具の先端より突出したタイプの筆記具のいずれにも請求項1記載の発明を適用することができる。
【0010】
また、本発明は棒状物として、消しゴム、修正棒、筆記芯、蛍光芯、アイブロー芯、棒状糊等に適用することができる。
【0011】
また、請求項記載の発明は、請求項記載のものにおいて、前記案内筒の先端はクリップ部材の内筒部に軸方向に着脱可能に連結され、前記芯送り出し機構は軸線方向に伸びた芯通路部を有し、該芯通路部の後部に前記外筒の内径とほぼ等しい外径を有する大径部を有してなることを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項記載のものにおいて、前記大径部が芯を受けて芯通路部へと案内するための案内手段を有していることを特徴とする。
【0012】
また、請求項記載の発明は、請求項記載のものにおいて、前記案内手段が前記大径部の内面に形成されたテーパー部を有していることを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項ないしのいずれかに記載のものにおいて、前記芯通路部が芯貯蔵タンクをも兼ねていることを特徴とする。
また、請求項記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載のものにおいて、前記芯送り出し機構は、さらに、前記作動部材によって駆動される被駆動部を有していることを特徴とする。
【0013】
また、請求項記載の発明は、筆記媒体が収容された外筒と、棒状物繰り出し容器とを備えた棒状物繰り出し容器付き筆記具において、
前記筆記具はボールペンであり、外筒前部内に収設され、カム本体,カムバー及びこのカムバーに噛合する回転カムとからなるレフィール送り出し機構と、後方へ付勢され前記回転カム及びカムバーを挿通するレフィールと、外筒の前部側面に形成された開口部に取り付けられ、前記レフィール送り出し機構を駆動可能な作動部材とを備え
外筒の後端部にクリップ部材が装着されており、前記クリップ部材は、外筒外部において外筒に沿って伸びるクリップ部と、外筒内部に配設される内筒部とを一体的に有しており、
前記棒状物繰り出し容器は、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿されると共に軸方向に伸びる案内孔を備えた案内筒と、前記案内孔を通して前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、
前記案内筒の先端が、前記クリップ部材の内筒部に相対回転不能に連結される、ことを特徴とする。
【0014】
クリップ部材は、従来の筆記具のクリップと、棒状物繰り出し容器を受ける受台としての役割を兼ね備えているために、クリップ部材を設けることによって、部品点数が少なくて済み、また組立も容易に行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の棒状物繰り出し容器付き筆記具として、シャープペンシルに適用した場合の実施の形態を表す縦断面図である。
図において、1は外筒であり、外筒1は、外筒本体1aと外筒本体1aの先端に螺着される先具1bとから構成される。先具1b内には先スライダ8と先スライダ8に結合される芯パイプ9とが設けられている。
【0016】
外筒1内には芯送り出し機構13が挿設される。芯送り出し機構13は、その軸線方向に伸びてその中心孔が芯通路となった芯通路部13aと、芯通路部13aの前部に固定されたチャック13bと、チャック13bの外側に嵌装されたチャックリング13cと、このチャックリング13cの後端に当接するチャックリング受けスリーブ13dと、このチャックリング受けスリーブ13dと芯通路部13aとの間に介挿されたチャックスプリング13eと、チャックリング受けスリーブ13dと外筒1内部の段部との間に介挿されるクッションスプリング13fとよりなり、芯送り出し機構13はチャックスプリング13eによって後方に付勢される。芯通路部13aの中央部には外径が大きくなった被駆動部13gが設けられている。また、芯通路部13aの後端部にも外径が大きくなった大径部13iが設けられており、大径部13iの外径は外筒1の内径とほぼ等しい寸法となっており、大径部13iと外筒1との間の径方向の隙間がほとんどなく、あったとしても芯の芯径に比較して小さくなるように設定されている。また、大径部13iの内面は、後方に向けて内径寸法が大きくなったテーパー部13h(案内手段)となっており、芯通路部13aと該芯通路部13aより後方の外筒1の内部の両方で、予備の芯が貯蔵される芯貯蔵タンクとなっている。大径部13iと外筒1との間の径方向の隙間が芯径に比較して小さくなるように設定されているため、後方から挿入された芯が外筒1と芯送り出し機構13との間の径方向の隙間にはまらないようにすることができ、さらに、このテーパー部13hによって、後方から挿入された芯が円滑に芯通路部13a内へ案内される構造となっている。
【0017】
外筒1の前部側面には開口部1cが形成されており、開口部1cの後端部には作動部材4が揺動可能に取り付けられている。作動部材4は、芯通路部13aを跨ぐことができるよう横断面がコ字状または弧状の部分4aを備えており、作動部材4は、外筒1内方に進入したときに、芯送り出し機構13の被駆動部13gと干渉し、被駆動部13gを前進させる。従って、作動部材4の進入に応じて芯送り出し機構13は前進駆動される。
【0018】
外筒1の後端部にはクリップ部材20が装着される。クリップ部材20は、外筒1外部において外筒に沿って伸びるクリップ部20aと、外筒1後端外周面の回りに配設される外筒部20bと、外筒1内部に配設される内筒部20cとからなる一体成形品であり、外筒部20bの内周にある凸部20dを外筒1の後端外周面に形成された溝1dに圧入することで、クリップ部材20は外筒1に一体的に結合される。内筒部20cの前部内周面には、複数のキー溝20eが形成されると共に、内方に突出した小突起20fが形成されている。さらに、内筒部の前端部内周面は、前方へ広がった、即ち前方に向けて内径寸法が大きくなったテーパー部20gになっており、芯を前方へ円滑に誘導することができる。
【0019】
さらに、クリップ部材20に着脱可能に棒状物繰り出し容器11が挿入される。
棒状物繰り出し容器11は、内面に螺旋溝12aを設けた筒状体12と、筒状体12に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿されると共に軸方向に伸びる案内孔14a、14aを備えた案内筒14と、前記案内孔14a、14aを通って前記螺旋溝12aに嵌合する突起16a、16aを側面に有し棒状物30を保持するホルダ16とを備えている。
【0020】
案内筒14の前端外周面には、複数のキー14bが形成されると共に小突起14cが形成されており、キー14bは前述の内筒部20cのキー溝20eに嵌入され、また、小突起14cは前述の内筒部20cの小突起20fを乗り越えて軽く係止される。こうして、案内筒14は、クリップ部材20に対して相対回転不能に且つ軸方向に着脱可能に連結される。
【0021】
以上のシャープペンシルを組み立てる際には、まず外筒本体1a内に前方から芯送り出し機構13を挿入した後、先具1bを外筒本体1aに螺着する。その後、作動部材4を外筒1に取り付け、クリップ部材20を外筒本体1aの後端に装着する。そして、棒状物繰り出し容器11をクリップ部材20に挿入して、完成する。
【0022】
以上のように組み立てられたシャープペンシルを使用する際には、使用者が外筒1を握った状態で、作動部材4を指で押して揺動させると、作動部材4が被駆動部13gを前進させる。すると、チャック13bがチャックスプリング13eに抗して前進しチャック13bを開き、公知の芯送り出し機構と同じくチャック13bから芯を所定長さずつ繰り出して先具1b先端にある先スライダ8より芯を繰り出すことができる。
【0023】
棒状物繰り出し容器11の棒状物30を繰り出すときには、筒状体12に対して外筒1またはクリップ部材20を回転する。外筒1及びクリップ部材20は、案内筒14と回り止めされているため、筒状体12に対して案内筒14が回転し、ホルダ16が螺旋溝12aに沿いつつ案内孔14aに案内されて軸方向に移動し、ホルダ16に保持された棒状物30(例えば、消しゴム)が回転方向に応じて棒状物繰り出し容器11の頭部の先端より出没することになる。
【0024】
また、芯を補充する際には、棒状物繰り出し容器11をクリップ部材20から引き抜くと、小突起14cと小突起20fが軽く係止されているので、これらの係止が外れ棒状物繰り出し容器11を簡単に引き抜くことができる。従って、その後に、芯をクリップ部材20の内筒部20cの中へ挿入することが可能になる。挿入された芯は、芯通路部13aの大径部13iに受けとめられてテーパー部13hによって芯通路部13aの芯通路内に円滑に誘導される。
【0025】
このように、本願発明では、一体成形されるクリップ部材20を設けることにより、クリップ部材20が、従来のクリップと棒状物繰り出し容器11の受け部材との両方の役割を兼ね備えるために、部品点数が少なくて済み、また組立も容易に行うことができる。
尚、作動部材4としては、本例のように揺動動作するものの他、外筒1に沿って摺動動作することによって、芯送り出し機構13を前進させるタイプのものも適用することができる。
【0026】
次に、本発明の棒状物繰り出し容器付き筆記具として、ボールペンに適用した場合の実施の形態の縦断面図を図2に示す。
図において、31は外筒であり、外筒31は、外筒本体31aと外筒本体31aの先端に螺着される先具31bとから構成される。
外筒31前部内にはレフィール送り出し機構33が収設されており、レフィール送り出し機構33は、公知の回転カム機構であり、カム本体34,カムバー35及びこのカムバー35に噛合する回転カム36とから構成される。
【0027】
カム本体34の前端外フランジ34aは、外筒本体31aの先端に固着され、かつカム本体34の後端内フランジ34bは、カムバー35の後方への抜出を阻止している。インキが内部に収容されたレフィール38は、回転カム36及びカムバー35の貫通孔36a、35aに挿通されており、先具31bとレフィール38の受部38aとの間に介挿されたバネ39によって後方へ付勢されている。
【0028】
外筒31の前部側面には開口部31cが形成されており、開口部31cには、作動部材40が開口部31cに対して摺動可能に取り付けられている。作動部材40は、カムバー35の外周面に係止されたリング部40aを備えており、作動部材40を開口部31cに沿って前進させると、カムバー35が一緒に前進駆動される。
【0029】
外筒31の後端部には第1の実施の形態と同じクリップ部材20が装着されて、その外筒部20bの内周にある凸部20dが外筒31の後端外周面に形成された溝31dに圧入することで、クリップ部材20は外筒31に一体的に結合される。また、第1の実施の形態と同様に、クリップ部材20に着脱可能に棒状物繰り出し容器11が挿入されており、クリップ部材20の内筒部20cのキー溝20eに、棒状物繰り出し容器11のキー14bが嵌入され、また、案内筒14の小突起14cは内筒部20cの小突起20fを乗り越えて軽く係止される。こうして、案内筒14は、クリップ部材20に対して相対回転不能に且つ軸方向に着脱可能に連結される。但し、本実施の形態の場合には、第1の実施の形態のような後方から芯の補充を行う必要がないので、必ずしも棒状物繰り出し容器11が着脱可能である必要はなく、案内筒14を圧入または接着等によりクリップ部材20に完全に固定してもかまわない。
【0030】
また、クリップ部材20の内筒部20cのテーパー部20gも必要ないが、第1の実施の形態のシャープペンシルと第2の実施の形態のボールペンとで、クリップ部材20及び棒状物繰り出し容器11を共通して使用し、これら部品に互換性を持たせたい場合には、これらの実施の形態で同じ部品とすることが望ましい。
【0031】
以上のボールペンを組み立てる際には、まず外筒本体31a前部内にカム本体34を嵌挿し、次に作動部材40のリング部40aを外筒31の軸方向に平行にした状態で開口部31cより挿入した後、90度回転して、リング部40aが外筒31内でその軸方向に直交するようにする。しかる後、カムバー35及び回転カム36を前方より入れてカムバー35の後部をリング部40aに挿入し、次いでレフィール38を回転カム36及びカムバー35の貫通孔36a、35aに挿通し、バネ39をレフィール38の先端から挿入して先具31bを外筒本体31aに螺着する。さらに、クリップ部材20を外筒本体31aの後端に装着して、棒状物繰り出し容器11をクリップ部材20に挿入して、完成する。
【0032】
以上のように組み立てられたボールペンを使用する際には、使用者が外筒31を握った状態で、作動部材40を指で押して前方へ摺動させると、リング部40aがバネ39に抗してカムバー35を押すことになり、カムバー35に噛合される回転カム36が所要角度回転してカム本体34に係合し、先具31bよりレフィール38の先端が突出する状態に維持され、筆記することができる。
【0033】
作動部材40を再度前方へ摺動させると、再び、リング部40aを介してカムバー35が前方へ押され、これによって回転カム36とカム本体34との係合が外れ、回転カム36,カムバー35及びレフィール38がバネ39のバネ力により後方へ移動し、先具31bよりレフィール38の先端が引っ込むことになる。また、棒状物繰り出し容器11の棒状物30の繰り出しについては、第1の実施の形態と同様であるため、その説明を省略する。
【0034】
また、レフィール38を交換する場合には、先具31bを外筒本体31aから外し、使用済みレフィール38をバネ39と共に取り出し、新しいレフィール38を回転カム36及びカムバー35の貫通孔36a、35aに挿通し、バネ39をレフィール38の先端から挿入して先具31bを外筒本体31aに螺着することで交換作業が終了する。この交換作業の際に、回転カム36がカムバー35から脱落しないように、カムバー35に対する回転カム36の所定量以上の前方変位を制限する制限部材をカムバー35及び/または回転カム36に設けることが望ましい。
【0035】
以上の実施の形態では、筆記媒体としての芯またはレフィールがそれぞれ芯送り出し機構またはレフィール送り出し機構によって筆記具の先端より出没できる構造のものについて説明したが、これに限るものではなく、出没せずに常時筆記媒体の先端が筆記具の先端より突出したままの筆記具についても同様に適用できる。
【0036】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、外筒の側面に形成された開口部に取り付けられた作動部材を操作することにより芯を前進させることができるシャープペンシルに、棒状物繰り出し容器を備えることができる。
また、クリップ部材を設けることによって、クリップ部材は、従来の筆記具のクリップと、棒状物繰り出し容器を受ける受台としての役割を兼ね備えているために、部品点数が少なくて済み、また組立も容易に行うことができる。
【0037】
また、請求項記載の発明によれば、案内筒の先端がクリップ部材の内筒部内に軸方向に着脱可能に連結されるために、棒状物繰り出し容器をクリップ部材から取り外すことができる。そして、芯をクリップ部材の後方から補充することができるようになる。このときに、芯送り出し機構の芯通路部の後部に前記外筒の内径とほぼ等しい外径を有する大径部を有していることから、後方から補充された芯が、芯送り出し機構と外筒との間にはさまって破損することを回避できる。
【0038】
また、請求項記載の発明によれば、案内手段を有していることから、円滑に芯が芯通路部へと案内される。
また、請求項記載の発明によれば、案内手段がテーパー部であるため、円滑に芯が芯通路部へと案内される。
また、請求項記載の発明によれば、芯通路部が芯貯蔵タンクをも兼ねることができる。
【0039】
また、請求項記載の発明によれば、芯送り出し機構が作動部材によって駆動される被駆動部を有していることから、作動部材を作動させたときに、被駆動部を介して芯送り出し機構が確実に駆動される。
また、請求項記載の発明によれば、外筒の側面に形成された開口部に取り付けられた作動部材を操作することによりレフィールを出没させることができるボールペンに、棒状物繰り出し容器を備えることができる。
また、クリップ部材を設けることによって、クリップ部材は、従来の筆記具のクリップと、棒状物繰り出し容器を受ける受台としての役割を兼ね備えているために、部品点数が少なくて済み、また組立も容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の棒状物繰り出し容器付きシャープペンシルの縦断面図である。
【図2】本発明の棒状物繰り出し容器付きボールペンの縦断面図である。
【図3】従来の棒状物繰り出し容器付きシャープペンシルの縦断面図である。
【符号の説明】
1 外筒
1c 開口部
13 芯送り出し機構
13a 芯通路部
13g 被駆動部
13h テーパー部(案内手段)
13i 大径部
4 作動部材
11 棒状物繰り出し容器
12 筒状体
12a 螺旋溝
14 案内筒
14a 案内孔
16 ホルダ
16a 突起
20 クリップ部材
20a クリップ部
20c 内筒部
30 棒状物
31 外筒
31c 開口部
33 レフィール送り出し機構
34 カム本体
35 カムバー
36 回転カム
40 作動部材

Claims (7)

  1. 筆記媒体が収容された外筒と、棒状物繰り出し容器とを備えた棒状物繰り出し容器付き筆記具において、
    前記筆記具はシャープペンシルであり、外筒内に挿設され後方に付勢された芯送り出し機構と、外筒の前部側面に形成された開口部に取り付けられ、前記芯送り出し機構を駆動可能な作動部材とを備え、
    外筒の後端部にクリップ部材が装着されており、前記クリップ部材は、外筒外部において外筒に沿って伸びるクリップ部と、外筒内部に配設される内筒部とを一体的に有しており、
    前記棒状物繰り出し容器は、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿されると共に軸方向に伸びる案内孔を備えた案内筒と、前記案内孔を通して前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、
    前記案内筒の先端が、前記クリップ部材の内筒部に相対回転不能に連結される、ことを特徴とする棒状物繰り出し容器付き筆記具。
  2. 前記案内筒の先端はクリップ部材の内筒部に軸方向に着脱可能に連結され、前記芯送り出し機構は軸線方向に伸びた芯通路部を有し、該芯通路部の後部に前記外筒の内径とほぼ等しい外径を有する大径部を有してなることを特徴とする請求項1記載の棒状物繰り出し容器付き筆記具。
  3. 前記大径部が芯を受けて芯通路部へと案内するための案内手段を有していることを特徴とする請求項2記載の棒状物繰り出し容器付き筆記具。
  4. 前記案内手段が前記大径部の内面に形成されたテーパー部を有していることを特徴とする請求項3記載の棒状物繰り出し容器付き筆記具。
  5. 前記芯通路部が芯貯蔵タンクをも兼ねていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の棒状物繰り出し容器付き筆記具。
  6. 前記芯送り出し機構は、さらに、前記作動部材によって駆動される被駆動部を有していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の棒状物繰り出し容器付き筆記具。
  7. 筆記媒体が収容された外筒と、棒状物繰り出し容器とを備えた棒状物繰り出し容器付き筆記具において、
    前記筆記具はボールペンであり、外筒前部内に収設され、カム本体,カムバー及びこのカムバーに噛合する回転カムとからなるレフィール送り出し機構と、後方へ付勢され前記回転カム及びカムバーを挿通するレフィールと、外筒の前部側面に形成された開口部に取り付けられ、前記レフィール送り出し機構を駆動可能な作動部材とを備え、
    外筒の後端部にクリップ部材が装着されており、前記クリップ部材は、外筒外部において外筒に沿って伸びるクリップ部と、外筒内部に配設される内筒部とを一体的に有しており、
    前記棒状物繰り出し容器は、内面に螺旋溝を設けた筒状体と、筒状体に軸方向移動不能で相対回転自在に嵌挿されると共に軸方向に伸びる案内孔を備えた案内筒と、前記案内孔を通して前記螺旋溝に嵌合する突起を側面に有し棒状物を保持するホルダと、を備え、
    前記案内筒の先端が、前記クリップ部材の内筒部に相対回転不能に連結される、ことを特徴とする棒状物繰り出し容器付き筆記具。
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