JPH0110182Y2 - - Google Patents

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JPH0110182Y2
JPH0110182Y2 JP2107582U JP2107582U JPH0110182Y2 JP H0110182 Y2 JPH0110182 Y2 JP H0110182Y2 JP 2107582 U JP2107582 U JP 2107582U JP 2107582 U JP2107582 U JP 2107582U JP H0110182 Y2 JPH0110182 Y2 JP H0110182Y2
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gate
runner
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resin
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JP2107582U
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JPS58123027U (ja
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は樹脂封止型半導体装置等の樹脂モー
ルド装置に関するもので、上、下金型の衝合部分
に形成され、被樹脂モールド部品が収納される複
数のキヤビテイでの樹脂充填不良を防止すること
を目的とする。
一般に、樹脂封止型半導体装置は1枚のリード
フレームの複数箇所を同時に樹脂モールド成形し
て、複数個が一括して得られる。例えば、第1図
及び第2図に前記リードフレーム1の一例を示す
と、これは3本一組のリード部2の複数組をタイ
バー3で一連に一体化したもので、各リード部2
には放熱板4が一体化されている。このリードフ
レーム1には先ず各放熱板4上に半導体ペレツト
5がマウントされ、次に各半導体ペレツト5の表
面電極と各リード部2の対応するリードとが金属
細線6で電気的接続され、而して後リードフレー
ム1を後述金型にセツトして各放熱板4や各リー
ド部2の先端部分を封止する外装樹脂材7が一括
してモールド成形される。
このリードフレーム1を樹脂モールド成形する
金型の従来例を第3図乃至第5図に示し、以下こ
れを説明すると、8は下金型、9は上金型であ
る。上金型9の中央部には上下面を貫通するポツ
ト10が形成され、また上下両金型8,9の衝合
部分にはポツト10から四方に延びる複数本のラ
ンナ11と、各1本のランナ11から横に枝状に
延びる複数のゲート12と、個々のゲート12の
先端開口部に連通する複数のキヤビテイ13とが
形成されている。キヤビテイ13はリードフレー
ム1の被樹脂モールド部分が位置決めされるとこ
ろで、キヤビテイ13への樹脂注入はポツト10
からランナ11及びゲート12を通して行われ
る。複数のキヤビテイ13の各々には同じ数(図
面では1個)のゲート12が形成され、キヤビテ
イ13へのゲート12の開口部mの開口面積は例
えば0.3×1.2mmと一律に小さく設定してある。
第3図は計4本のランナ11の各々1本ずつの
両側にリードフレーム1を1枚ずつ配置する例を
示し、これによる樹脂モールド成形は次の要領で
行われる。先ず上下両金型8,9で計8枚のリー
ドフレーム1を型締めし、これと前後して上下両
金型8,9を内蔵ヒータ(図示せず)で樹脂融点
(約150〜170℃)に近く加熱する。次に第6図に
示すようにポツト10内に約80℃に予熱された複
数個、例えば3個の樹脂タブレツトa,b,cを
投入してからポツト10内にプランジヤ14を挿
入して樹脂タブレツトa,b,cを一定の圧力で
加圧していく。すると樹脂タブレツトa,b,c
は下のものから溶融を始め、溶融した樹脂材はプ
ランジヤ14の加圧力にてポツト10からランナ
11を流れ、ランナ11からゲート12に入つ
て、ゲート12からキヤビテイ13内に注入され
る。
このようなモールド成形に使用される樹脂材は
エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂材が使用され、そ
の特性は第7図に示すように加熱によつて溶融状
態になると粘度が低下して優れた流動性を示す
が、時間経過と共に硬化反応が始まつて粘度が上
昇していく。そのため、樹脂モールド成形は溶融
樹脂材の粘度が最小になる近くから硬化反応があ
まり進まない内に加圧して行うことが必要であ
る。
一方、ポツト10で溶融して加圧された樹脂材
は1本のランナ11内を次のように流れる性質が
ある。いま1本のランナ11の両側にある複数の
ゲート12及びキヤビテイ13をポツト10から
の遠近で3つの群に分け、ポツト10に最も近い
群をG1、ランナ11の中央部にある群をG2、ラ
ンナ11の先端側にあつてポツト10から最も遠
い群をG3とすると、ポツト10に投入されてプ
ランジヤ14で加圧された樹脂タブレツトa,
b,cの内、まず最下段の樹脂タブレツトaが溶
融してランナ11に入り、この溶融樹脂材はG1
群のゲート12からキヤビテイ13にそのほとん
どが流入していく。プランジヤ14の加圧を続け
ると中段にあつた樹脂タブレツトbの溶融樹脂材
が続いてランナ11に入り、これはG1群のゲー
ト12やキヤビテイ13の樹脂未充填部分を充填
しながらランナ11の全域に流れてランナ11に
充填され、その後でG3群のゲート12とキヤビ
テイ13に充填される。更にプランジヤ14で最
後の樹脂タブレツトcの溶融樹脂材をランナ11
に送り込むと、これはランナ11に充填された先
の溶融樹脂材を押し分ける如くして進み、残つた
中央のG2群のゲート12からキヤビテイ13に
注入される。このようにキヤビテイ13への樹脂
注入はランナ11のポツト側が一番速く、次に先
端側が行われ、ランナ11の中央部のものは最後
となる。以上のことは3つの樹脂タブレツトa,
b,cを色分けして実験することにより確認され
る。
ところで、ランナ11に始めに流入する樹脂タ
ブレツトaによる溶融樹脂材は溶融直後で粘度が
最小に近く、而も近いG1群のゲート12からキ
ヤビテイ13に入るので、このG1群での樹脂未
充填の問題はない。また2番目の樹脂タブレツト
bによる溶融樹脂材は硬化反応が始まる前後でラ
ンナ11を通り、G3群のゲート12からキヤビ
テイ13に入るので、G3群も樹脂未充填の問題
はほとんどない。しかし、最後の樹脂タブレツト
cは溶融してからランナ11に入るまでに少し時
間がかかり、而もランナ11に先に詰まつた硬化
しつつある溶融樹脂材を押し分けて進むので、
G2群のゲート12からキヤビテイ13に注入さ
れる時は他よりも硬化反応が進んで粘度が高くな
つている時である。そのため、G2群のキヤビテ
イ13で樹脂充填不足が発生し易い問題があつ
た。
このような問題の解決策として、プランジヤ1
4による溶融樹脂材への圧力調整策が考えられ
る。つまり、ポツト10からランナ11に圧送す
る溶融樹脂材の加圧力を大きくして、ゲート12
からキヤビテイ13への樹脂注入圧を大きくする
ことである。このようにすればゲート12の開口
部mが小さくても、また溶融樹脂材の粘度が多少
高くてもそれに見合つた高圧で樹脂注入すれば充
填不足の問題はなくなる。しかし、キヤビテイ1
3に溶融樹脂材を高圧で注入すると、キヤビテイ
13内での溶融樹脂材の流れが高速となつて、キ
ヤビテイ13内に配置されたリードフレーム1の
金属細線6が流入する高速の溶融樹脂材で大きな
ダメージを受けて変形し、悪くすると放熱板4に
シヨートしたり断線することがあつて、好ましい
解決策とはいえなかつた。
本考案はかかる問題点に鑑みてなされたもの
で、キヤビテイへのゲート開口面積がゲートから
キヤビテイに入る溶融樹脂材の注入性に大きく影
響する実証を基に、1本のランナに連なる複数の
ゲートのキヤビテイへの開口面積を部分的に相異
させて全てのキヤビテイ内での樹脂充填不良を防
止し得た樹脂モールド装置を提供する。
本考案は上記ゲート開口面積をランナの中央部
分にあるゲート群のものを他より選択的に大きく
することを特徴とする。つまり、ランナの中央部
分に連通するゲートやキヤビテイには前述したよ
うに溶融樹脂材の流入が最も遅くて硬化反応が進
んでいるので、ゲートには比較的容易に入るが、
ゲートからキヤビテイにはゲート開口面積が小さ
いと尚更に流入し難くてゲート先端部内に詰まる
傾向にある。またランナの中央部分にあるキヤビ
テイへの溶融樹脂材の流入性を改善するため、こ
のランナ中央部分におけるゲート開口面積を基準
にランナ全体のゲート開口面積を一律に大きくす
ると、ランナのポツト側や先端側にあるキヤビテ
イには粘度が最小に近い溶融樹脂材がランナ中央
部分での樹脂注入圧と同じ圧力で注入されるの
で、この部分のキヤビテイには溶融樹脂材が必要
以上に高速で注入されて、キヤビテイ内の被樹脂
モールド部品にダメージを与え兼ねない。しか
し、本考案のようにランナ中央部分でのゲート開
口面積を大きくして、他を従来程度にすれば上記
問題は無くなり、全てのキヤビテイに溶融樹脂材
が粘度の差があつても良好に注入される。
以下、本考案を第8図乃至第10図の実施例で
もつて説明する。
第8図及び第9図は第1図のリードフレーム1
の樹脂モールド成形に使用する金型の一例であつ
て、15は下金型、16は上金型、17は下金型
15、上金型16に形成されたポツト、18,1
9,20は上下両金型15,16の衝合部分に形
成されたランナ、ゲート、キヤビテイである。1
本のランナ18の両側には例えば1枚ずつのリー
ドフレーム1が配置される。この上下両金型1
5,16によるリードフレーム1の樹脂モールド
成形の動作順序は従来同様で、その詳細は省く。
尚、2はランナ18の先端に形成した樹脂溜り
で、ランナ18を流れてくる溶融樹脂材の流動性
を良くし、またこの溶融樹脂材の比較的粘度が高
くなる先端部分のものを溜めて、キヤビテイ20
に粘度の低いものを流す作用をする。また各ゲー
ト19はランナ18側が幅広になるよう両側面に
テーパが付けられ、これによりランナ18からゲ
ート19への溶融樹脂材の流入性を高らしめてい
る。
上記実施例の従来との相異点は第9図に示すよ
うに、ランナ18と連通するゲート19及びキヤ
ビテイ20を上記従来説明と同じようにポツト1
7からの遠近でG1群、G2群、G3群の3群に分け
ると、G1群とG3群のゲート19のキヤビテイ2
0への開口部nの開口面積は従来同様に例えば
0.3×1.2mmとし、ランナ中央部分のG2群のゲート
19のキヤビテイ20への開口部n′の開口面積は
G1群やG3群の開口面積より大きく設定すること
である。G1群とG3群のゲート開口面積が0.3×1.2
mmとすると、G2群のゲート開口面積は例えば0.5
×1.2mmと約2倍或はそれ以上に設定する。
このようにゲート開口面積を相異させると、始
めに樹脂注入されるG1群のゲート19とキヤビ
テイ20、及び次に樹脂注入されるG3群のゲー
ト19とキヤビテイ20には従来と同様に充填不
良なく良好に樹脂注入される。また最後に樹脂注
入されるG2群のゲート19とキヤビテイ20に
はG1群や、G3群の場合より高粘度の溶融樹脂材
が流入するが、粘度が高くなつて流動性が悪くな
つた分に見合わせてG2群のゲート開口面積を大
きくしてキヤビテイ20への流入性を良くしてい
るので、G2群のゲート19からキヤビテイ20
には他と同様に溶融樹脂材が注入され、樹脂充填
不良の心配が無くなる。
第10図はG2群のみキヤビテイ20に2個の
ゲート19′,19′を連通させた実施例で、この
各々のゲート19′,19′のキヤビテイ20への
開口面積はG1群やG3群と同じでよく2個にする
ことにより結果的に開口面積を大きくして上記実
施例と同じ効果を得んとするものである。
尚、キヤビテイ20へのゲート開口面積を大き
くし過ぎると、樹脂モールド成形後に成形された
外装樹脂材7からゲート19に残つて外装樹脂材
7と一体となつた不要樹脂材を折曲して除去する
ことが難しくなるので、このゲート開口面積には
自ずと上限があり、この上限は従来の約2〜3倍
程度までが良好である。
また本考案は上記実施例に限定されるものでは
なく、被樹脂モールド部品は半導体装置以外の電
子部品などであつてもよい。
以上説明したように、本考案によれば金型にお
ける複数のキヤビテイに注入される溶融樹脂材に
粘度の差があつても、この差はキヤビテイへのゲ
ート開口面積の差で吸収されるので、全てのキヤ
ビテイに溶融樹脂材を十分良好に充填することが
でき、高信頼度の樹脂モールド装置が提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は樹脂封止型半導体装置の一
例を示す平面図及びA−A線断面図、第3図は従
来の樹脂モールド装置における金型の一部省略平
面図、第4図は第3図のB−B線拡大断面図、第
5図は第3図の部分拡大断面図、第6図は第3図
の樹脂モールド成形動作時でのB−B線拡大断面
図、第7図は溶融樹脂材の粘度特性図、第8図及
び第9図は本考案の一実施例を示す金型の一部省
略平面図及び部分拡大断面図、第10図は本考案
の他の実施例を示す金型の部分断面図である。 15…下金型、16…上金型、17…ポツト、
18…ランナ、19,19′…ゲート、20…キ
ヤビテイ、n,n′…ゲート先端開口部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 上、下金型よりなり、且つ両金型の衝合部分
    に、ポツトから延びるランナと、ランナから枝状
    に延びる複数のゲートと、各々のゲートの先端開
    口部に連通するキヤビテイとを形成し、ポツトか
    らランナ、ゲート、キヤビテイへと溶融樹脂材を
    圧送するものにおいて、前記ランナの略中央部分
    に連通するキヤビテイへのゲート開口面積を他の
    部分のゲート開口面積より選択的に増大せしめた
    ことを特徴とする樹脂モールド装置。
JP2107582U 1982-02-16 1982-02-16 樹脂モ−ルド装置 Granted JPS58123027U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2107582U JPS58123027U (ja) 1982-02-16 1982-02-16 樹脂モ−ルド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2107582U JPS58123027U (ja) 1982-02-16 1982-02-16 樹脂モ−ルド装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58123027U JPS58123027U (ja) 1983-08-22
JPH0110182Y2 true JPH0110182Y2 (ja) 1989-03-23

Family

ID=30033209

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JP2107582U Granted JPS58123027U (ja) 1982-02-16 1982-02-16 樹脂モ−ルド装置

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