JP7486347B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents

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Description

本開示は、被加熱物を誘導加熱する誘導加熱調理器に関する。
一つの加熱口に載置された鍋などの被加熱物を加熱する加熱手段として、誘導加熱コイルと電熱ヒータとを備えた加熱調理器が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この特許文献1には、環状の誘導加熱コイルと環状の電熱ヒータとを、同心円状に交互に配置することが記載されている。
特開2005-166568号公報
被加熱物の材料の比透磁率及び抵抗率によって、誘導加熱の可否及び誘導加熱の効率が異なる。特許文献1に記載の加熱調理器によれば、被加熱物の材料に応じて誘導加熱コイルと電熱ヒータとを使い分けることで、様々な材料の被加熱物を効率良く加熱できるとされている。
ところで、アルミ等の低抵抗非磁性材料からなる鍋の容器の底に、誘導加熱可能なプレートが貼り付けられた貼付け鍋がある。容器がアルミで構成された貼付け鍋は、軽量で扱いやすく、また底に誘導加熱可能なプレートが貼り付けられていることから誘導加熱コイルによる加熱が可能であるので、近年普及が進んでいる。
このような貼付け鍋の使用者からは、アルミ等で構成された容器の底をムラなく加熱することも求められる。誘導加熱コイルと電熱ヒータとを同心円状に交互に配置した特許文献1では、貼付け鍋の特性及びその加熱効率の向上について考慮されておらず、貼付け鍋を加熱する際の使い勝手の向上が望まれていた。
本開示は、上記のような課題を背景とした技術であり、貼付け鍋の容器の側面部の加熱効率を上昇させて貼付け鍋の底の加熱ムラを抑制できる誘導加熱調理器を提供するものである。
本開示に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を誘導加熱する第1加熱コイルと、前記第1加熱コイルの外周部に前記第1加熱コイルと同心円状に配置された第2加熱コイルと、前記第2加熱コイルの外周部に前記第2加熱コイルと同心円状に配置された抵抗発熱体と、前記第2加熱コイルの内周部に設けられ、前記被加熱物の温度を検出する第1温度センサと、前記第2加熱コイルの外周部に設けられ、前記被加熱物の温度を検出する第2温度センサと、を備え、前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルに通電を開始した後に検出される、前記第2温度センサの検出値が、前記第1温度センサの検出値に対して閾値以上低い場合に、前記抵抗発熱体に通電させるものである。
また、本開示に係る誘導加熱調理器は、被加熱物を誘導加熱する第1加熱コイルと、前記第1加熱コイルの外周部に前記第1加熱コイルと同心円状に配置された第2加熱コイルと、前記第2加熱コイルの外周部に前記第2加熱コイルと同心円状に配置された抵抗発熱体と、前記第2加熱コイルの内周部に設けられ、前記被加熱物の温度を検出する第1温度センサと、前記第2加熱コイルの外周部に設けられ、前記被加熱物の温度を検出する第2温度センサと、を備え、前記抵抗発熱体に通電させていない状態で、前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルへの通電を第1時間行い、前記第1時間が経過したときの前記第2温度センサの検出値が、前記第2加熱コイルへの通電開始時の前記第2温度センサの検出値に対して第1閾値以上上昇していない場合には、前記抵抗発熱体に通電させず、前記第1時間が経過したときの前記第2温度センサの検出値が、前記第2加熱コイルへの通電開始時の前記第2温度センサの検出値に対して第1閾値以上上昇している場合であって、前記第1時間が経過したときの前記第1温度センサの検出値が、前記第2温度センサの検出値よりも大きい場合には、前記抵抗発熱体に通電させるものである。
本開示によれば、第1加熱コイルと、第2加熱コイルと、抵抗発熱体とが同心円状に配置され、抵抗発熱体が最も外側に位置している。そして、被加熱物が貼付け鍋であると判別された場合に、抵抗発熱体に通電させる。このため、貼付け鍋の底よりも外周側に位置する容器の側面部を、抵抗発熱体によって誘導加熱コイルよりも効率よく加熱することができる。また、抵抗発熱体の内周側には、第1加熱コイルと第2加熱コイルとが設けられているため、第1加熱コイル及び第2加熱コイルの上に位置する貼付け鍋の底は、効率よく誘導加熱される。また、容器の側面部が抵抗発熱体によって加熱されることで、側面部に連なる底の加熱ムラが抑制される。
実施の形態1に係る加熱調理器100の外観斜視図である。 実施の形態1に係る加熱手段の制御構成を説明するブロック図である。 実施の形態に係る加熱調理器100で使用される貼付け鍋50を説明する図である。 実施の形態1に係る加熱調理器100の加熱手段と被加熱物との配置関係及び機能ブロックを説明する図である。 実施の形態1に係る加熱調理器100の加熱制御を説明するフローチャートである。 実施の形態2に係る加熱調理器100の加熱手段と被加熱物との配置関係及び機能ブロックを説明する図である。 実施の形態2に係る加熱手段と第1温度センサ31及び第2温度センサ32の配置を説明する図である。 実施の形態2に係る加熱調理器100の加熱制御を説明するフローチャートである。 実施の形態3に係る加熱調理器100の加熱制御を説明するフローチャートである。 実施の形態4に係る抵抗発熱体13とトッププレート1の透過部8との位置関係を説明する図である。 実施の形態5に係る加熱手段と第1温度センサ31及び第2温度センサ32の配置を説明する図である。 実施の形態6に係る第1加熱コイル11、第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13を説明する図である。
以下、本開示に係る誘導加熱調理器を、キッチンに組み込んで使用されるビルトイン型の誘導加熱調理器に適用した場合の実施の形態を、図面を参照して説明する。以下の実施の形態は例示であり、実施の形態に示される事項をその趣旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、以下の各実施の形態に示す構成を互いに組み合わせうる。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本開示を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
(加熱調理器の構成)
図1は、実施の形態1に係る加熱調理器100の外観斜視図である。加熱調理器100は、鍋などの被加熱物が載置されるトッププレート1と、トッププレート1の下に設けられた筐体2とを有する。筐体2には、使用者の操作入力を受け付けるボタン又はスイッチ等を有する操作部3が設けられている。また、トッププレート1には、加熱調理器100の動作状態及び使用者の操作入力の内容を表示する表示部4が設けられている。操作部3及び表示部4の具体的構成は、図示したものあるいはここで例示したものに限定されない。
トッププレート1は、3つの加熱口5を有している。加熱口5は、被加熱物が載置される位置を示している。図1では、説明のため、1つの加熱口5に設けられた加熱手段である第1加熱コイル11、第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13を破線で示している。3つの加熱口5のすべてあるいは一部に、以下で説明する加熱手段を適用することができる。
(加熱手段の構成)
図2は、実施の形態1に係る加熱手段の制御構成を説明するブロック図である。図2では、説明のために商用電源60を併せて図示している。本実施の形態では、一つの加熱口5の加熱手段として、第1加熱コイル11と、第1加熱コイル11の外周部に設けられた第2加熱コイル12と、第2加熱コイル12の外周部に設けられた抵抗発熱体13とが設けられている。第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12は、導線が環状に巻き回されて構成されている。抵抗発熱体13は、例えばラジエントヒータであり、環状である。第1加熱コイル11、第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13は、同心円状に配置されている。すなわち、第1加熱コイル11と第2加熱コイル12とで二重環状をなし、さらにその外周部に抵抗発熱体13が設けられている。ここで、第1加熱コイル11の外周部とは、同心円の径方向において、第1加熱コイル11よりも同心円の中心から離れた領域全体をいう。第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13の外周部というときにも、同様の定義が当てはまる。
また、本実施の形態の加熱調理器100には、制御部20と、第1駆動回路21と、第2駆動回路22と、第3駆動回路23とが設けられている。制御部20は、操作部3から入力される操作信号に基づいて、第1駆動回路21、第2駆動回路22、第3駆動回路23及び表示部4を制御する。制御部20は、専用のハードウェア、またはメモリに格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)で構成される。制御部20がCPUの場合、制御部20が実行する各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせにより実現される。ソフトウェアやファームウェアはプログラムとして記述され、メモリに格納される。CPUは、メモリに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、制御部20の各機能を実現する。ここで、メモリは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等の、不揮発性または揮発性の半導体メモリである。
第1駆動回路21及び第2駆動回路22は、商用電源60から入力される交流電流を高周波電流に変換して出力するインバータ回路である。第1駆動回路21から第1加熱コイル11に高周波電流が供給され、第2駆動回路22から第2加熱コイル12に高周波電流が供給される。具体的には、商用電源60から供給される50Hz又は60Hzの交流電流が、第1駆動回路21及び第2駆動回路22によって、20kHz~100kHzの高周波電流に変換される。
第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12に高周波電流が供給されると、高周波電流により発生する磁束と鎖交する被加熱物に渦電流が発生し、この渦電流によって生じるジュール熱により、被加熱物が高温化する。
第3駆動回路23は、商用電源60から供給される交流電流を、抵抗発熱体13に供給するか否かを切り替える回路である。第3駆動回路23は、例えばリレー回路である。第3駆動回路23が短絡状態になると、商用電源60から供給される例えばAC100Vの交流電流が、抵抗発熱体13に供給される。抵抗発熱体13に電流が供給されることで、抵抗発熱体13が発熱し、抵抗発熱体13の上に位置する被加熱物が加熱される。また、第3駆動回路23が開放状態になると、抵抗発熱体13には電流が流れず、抵抗発熱体13は発熱を停止する。
制御部20の機能部として、負荷判別部24が設けられている。負荷判別部24は、トッププレート1の加熱口5に載置された加熱負荷である被加熱物の種類を判別する。ここで、本実施の形態において被加熱物の種類とは、被加熱物の材質の種類をいう。被加熱物の材質には、鉄又はSUS430等の磁性材と、SUS304等の高抵抗非磁性材と、アルミ又は銅等の低抵抗非磁性材とに大別される。
本実施の形態の負荷判別部24は、被加熱物の材質によって、第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12のインピーダンスが異なることを利用し、被加熱物の材質を判別する。
図3は、実施の形態に係る加熱調理器100で使用される貼付け鍋50を説明する図である。貼付け鍋50は、加熱調理器100を構成するものではないが、本実施の形態の加熱調理器100は貼付け鍋50を使用するときの利便性を向上させるものであるため、ここで説明する。図3において、(a)は貼付け鍋50の断面模式図、(b)は貼付け鍋50の底面図である。
貼付け鍋50は、容器51と、容器51の底に設けられた誘導加熱プレート52と、容器51に取り付けられた柄53とを有する。容器51は、アルミ等の低抵抗非磁性材料で構成されている。容器51の側面部のうち、容器51の底から約10mmの範囲の領域を、側面下部511と称する。誘導加熱プレート52は、磁性ステンレス等の磁性材料又は高抵抗非磁性材料等で構成されており、平面形状が円形である。誘導加熱プレート52は、容器51の底の外面の中央に取り付けられている。誘導加熱プレート52は、容器51を構成する金属材料に埋設されていてもよい。
図4は、実施の形態1に係る加熱調理器100の加熱手段と被加熱物との配置関係及び機能ブロックを説明する図である。図5は、実施の形態1に係る加熱調理器100の加熱制御を説明するフローチャートである。図4では、トッププレート1の上に載置された貼付け鍋50と、第1加熱コイル11、第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13との位置関係を併せて図示している。貼付け鍋50がトッププレート1の上に載置されると、第1加熱コイル11の上に誘導加熱プレート52、第2加熱コイル12の上に誘導加熱プレート52の一部と側面下部511、抵抗発熱体13の上に側面下部511の一部、となるような配置が予定される。以下、図4に示した貼付け鍋50の位置に被加熱物が載置されているものとして、図5を参照して加熱制御を説明する。
図5のステップS1において、被加熱物の負荷判別を行う。まず、ステップS11において、第1加熱コイル11の上の材質判別を行う。具体的には、第1駆動回路21を第1時間の間、200W~300W程度の低電力で動作させて第1加熱コイル11に高周波電流を供給し、第1駆動回路21の2次電流値を計測する。2次電流値の計測は、第1駆動回路21の2次側に設けられた電流センサによって行われる。被加熱物の材質によって、第1駆動回路21の入力電流と第1駆動回路21の2次電流値との関係が特定されることから、負荷判別部24は、入力電流と2次電流値との関係から、第1加熱コイル11の上に載置された被加熱物の材質を判別する。第1加熱コイル11の上の材質判別が終了すると、第1駆動回路21の動作を停止させる。
ステップS12において、第2加熱コイル12の上の材質判別を行う。具体的には、第2駆動回路22を第1時間の間、200W~300W程度の低電力で動作させて第2加熱コイル12に高周波電流を供給し、第2駆動回路22の2次電流値を計測する。2次電流値の計測は、第2駆動回路22の2次側に設けられた電流センサによって行われる。被加熱物の材質によって、第2駆動回路22の入力電流と第2駆動回路22の2次電流値との関係が特定されることから、負荷判別部24は、入力電流と2次電流値との関係から、第2加熱コイル12の上に載置された被加熱物の材質を判別する。
ステップS13において、被加熱物の材質を判別する。ステップS11及びステップS12の判別結果が、ともに磁性材又は高抵抗非磁性材であった場合には、被加熱物は磁性鍋又は高抵抗非磁性鍋であると判別する。このとき、第1駆動回路21の2次電流I1と第2駆動回路22の2次電流I2は、I1≒I2の関係にある。ステップS11での判別結果が、磁性材又は高抵抗非磁性材であって、ステップS12の判別結果が、低抵抗非磁性材であった場合には、被加熱物は貼付け鍋であると判別する。このとき、第1駆動回路21の2次電流I1と第2駆動回路22の2次電流I2は、I1<I2の関係にある。ステップS11及びステップS12の判別結果が、ともに被加熱物が載置されていないことを示している場合、鍋なし状態であると判別する。また、ステップS11及びステップS12の判別結果が、ともに低抵抗非磁性材であった場合には、低抵抗非磁性鍋であると判別する。
負荷判別が終了すると、ステップS2に移行する。ステップS2では、負荷判別結果に応じて、加熱制御を切り替える。
被加熱物が貼付け鍋であった場合には、ステップS3において、抵抗発熱体13へ通電開始する。このとき、第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12への通電も、操作部3で設定された加熱量に応じて行われる。被加熱物が貼付け鍋である場合には、図4に示すように、第2加熱コイル12の上に位置する低抵抗非磁性材料からなる容器51は、誘導加熱されにくい。このため、抵抗発熱体13へ通電することで抵抗発熱体13を発熱させ、これによって容器51を加熱する。このようにすることで、貼付け鍋50の側面下部511を効率よく加熱することができる。容器51の側面下部511を加熱することで、容器51の鍋肌から容器51内の食材等に熱が伝わりやすくなるので、容器51の底のみを加熱する場合よりも均一に、食材等の被調理物を加熱できる。また、抵抗発熱体13によって貼付け鍋50の側面下部511を加熱することで、容器51の底の加熱分布を均一に近づけることができる。抵抗発熱体13による加熱がない場合、誘導加熱された誘導加熱プレート52から誘導加熱されにくい側面下部511への伝熱により、容器51の外周部分は相対的に温度が低くなる。しかし、本実施の形態によれば、容器51の底の外周部分と接する側面下部511が抵抗発熱体13によって加熱されるので、容器51の底の加熱分布は均一に近づく。
また、被加熱物が磁性鍋又は高抵抗非磁性鍋であった場合には、ステップS4において、抵抗発熱体13への通電を行わないよう制御される。このとき、操作部3で設定された加熱量に応じて、第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12への通電が行われ、被加熱物は誘導加熱される。誘導加熱に適した磁性鍋又は高抵抗非磁性鍋を加熱する際には、抵抗発熱体13に通電させないので、無駄な電力消費を抑制できる。
また、判別結果が鍋なし又は低抵抗非磁性鍋であった場合には、ステップS5において、加熱を停止する。第1加熱コイル11、第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13のすべてに対して通電を行わない。この場合、表示部4に加熱できないことを示すメッセージを表示してもよい。
以上のように、本実施の形態では、1つの加熱口5の加熱手段として、第1加熱コイル11と、第1加熱コイル11の外周部に同心円状に設けられた第2加熱コイル12と、第2加熱コイル12の外周部に同心円状に設けられた抵抗発熱体13とを備えた。そして、被加熱物が貼付け鍋であると判別された場合には、抵抗発熱体13に通電させるようにした。加熱口5の加熱手段の中で最も外周側にある抵抗発熱体13により、貼付け鍋50の側面下部511を加熱することができるので、誘導加熱されにくい貼付け鍋の容器51を効率よく加熱することができる。また、側面下部511を抵抗発熱体13で加熱することで、容器51の底の加熱分布を均一に近づけることができる。
実施の形態2.
本実施の形態では、実施の形態1とは異なる負荷判別の例を説明する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明する。
図6は、実施の形態2に係る加熱調理器100の加熱手段と被加熱物との配置関係及び機能ブロックを説明する図である。図7は、実施の形態2に係る加熱手段と第1温度センサ31及び第2温度センサ32の配置を説明する図である。図7は、加熱手段を平面視した状態を示している。本実施の形態では、実施の形態1で示した構成に加えて、第1温度センサ31及び第2温度センサ32を備える。
第1温度センサ31は、トッププレート1の上に載置される被加熱物の底の温度を計測するための温度センサである。第1温度センサ31は、第2加熱コイル12の内周部に設けられている。第2加熱コイル12の内周部とは、環状の第2加熱コイル12の径方向内側の領域をいう。第1温度センサ31は、図6に示すように第1加熱コイル11の外周部と第2加熱コイル12との間に設けられていてもよい。また、第1温度センサ31は、第1加熱コイル11の内周部、すなわち第1加熱コイル11の径方向内側の領域に設けられていてもよい。本実施の形態では、第1温度センサ31が1つ設けられた例を示すが、第1温度センサ31は複数設けられていてもよい。
第2温度センサ32は、トッププレート1の上に載置される被加熱物の側面下部511の温度を計測するための温度センサである。第2温度センサ32は、第2加熱コイル12の外周部に設けられている。第2温度センサ32の外周部とは、環状の第2加熱コイル12の径方向外側の領域をいう。第2温度センサ32は、図6に示すように第2加熱コイル12と抵抗発熱体13との間の領域に設けられているのが好ましい。なお、第2温度センサ32は、被加熱物の側面下部511の温度を検出できるのであれば、第2加熱コイル12の径方向外側にある抵抗発熱体13よりも外側に設けられてもよい。また、本実施の形態の図7では、第2温度センサ32が1つ設けられた例を示すが、第2温度センサ32は複数設けられていてもよい。
第1温度センサ31及び第2温度センサ32の検出値は、制御部20に入力される。第1温度センサ31及び第2温度センサ32は、例えば、赤外線センサである。この場合、第1温度センサ31及び第2温度センサ32は、被加熱物から放射される赤外線量に応じた信号を制御部20に出力する。制御部20は、受信した信号に基づいて被加熱物の温度を検出する。
実施の形態1では、負荷判別部24は、第1駆動回路21及び第2駆動回路22の入力電流と2次電流との関係により、第1加熱コイル11の上の材質判別及び第2加熱コイル12の上の材質判別を行うことを説明した。本実施の形態の負荷判別部24は、実施の形態1の材質判別方法に代えて、第1温度センサ31及び第2温度センサ32の検出結果に基づいて、第1加熱コイル11の上の材質判別及び第2加熱コイル12の上の負荷判別を行う。
図8は、実施の形態2に係る加熱調理器100の加熱制御を説明するフローチャートである。
加熱開始が指示されると、ステップS21において、第1時間の間、200W~300W程度の低電力で第1駆動回路21及び第2駆動回路22を動作させる。このようにすると、第1加熱コイル11と第2加熱コイル12の両方に、高周波電流が供給される。なお、抵抗発熱体13へは通電されていないものとする。第1加熱コイル11と第2加熱コイル12に高周波電流が供給されると、誘導加熱によって被加熱物の温度が上昇していく。
ステップS22において、第1温度センサ31の出力値から温度T1が検出される。次に、ステップS23において、第2温度センサ32の出力値から温度T2が検出される。なお、ステップS22とステップS23とは、順番が入れ替わってもよい。第1温度センサ31及び第2温度センサ32が温度検出を行っているときには、抵抗発熱体13への通電は停止しておく。抵抗発熱体13に通電がなされていると、抵抗発熱体13から放射される赤外線が第1温度センサ31又は第2温度センサ32によって検出されてしまい、対象とする温度の検出精度が低下するからである。
ステップS24において、第1温度センサ31の出力値及び第2温度センサ32の出力値に基づいて、被加熱物の種類が判別される。具体的には、第1温度センサ31の出力値から得られる温度T1と、第2温度センサ32の出力値から得られる温度T2との大小関係が判断される。ここで、第1温度センサ31が複数設けられている場合には、第1温度センサ31の出力値の平均値又は中央値を、温度T1とすることができる。また、第2温度センサ32が複数設けられている場合には、第2温度センサ32の出力値の平均値又は中央値を、温度T2とすることができる。
被加熱物が、磁性鍋又は高抵抗非磁性鍋であって、第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12の上に載置されている場合、第1加熱コイル11と第2加熱コイル12とによって被加熱物の底が誘導加熱されるので、温度T1と温度T2とは概ね等しくなる。このため、温度T1と温度T2とが等しい場合には、被加熱物は、磁性鍋又は高抵抗非磁性鍋であると判別され、ステップS26へ進む。
他方、被加熱物が、貼付け鍋である場合、第1加熱コイル11の誘導加熱の作用によって誘導加熱プレート52は高温化するが、容器51の側面下部511は第2加熱コイル12によって誘導加熱されにくい。したがって、温度T1>温度T2という関係になる。このため、温度T1>温度T2である場合には、被加熱物は、貼付け鍋であると判別され、ステップS25へ進む。
なお、温度T1と温度T2とを比較することに代えて、第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12への高周波電流の供給を開始してから規定の時間が経過した後の温度T1及び温度T2に基づいて、被加熱物が貼付け鍋であることを判別してもよい。貼付け鍋の側面下部511は誘導加熱されにくいことから、第2加熱コイル12に高周波電流を供給しても高温化しにくい。このため、規定の時間が経過したときの温度T1が第1閾値以上であって、温度T2が第2閾値未満であるときに、被加熱物が貼付け鍋であると判別することができる。ここで、第1閾値≧第2閾値である。
ステップS25では、抵抗発熱体13への通電が開始される。このようにすることで、貼付け鍋の側面下部511が効率よく加熱される。
ステップS26では、抵抗発熱体13への通電が禁止される。温度T1と温度T2とがほぼ等しい場合には、被加熱物は第1加熱コイル11と第2加熱コイル12の誘導加熱作用により高温化するので、抵抗発熱体13を使用しなくてよい。
このように、本実施の形態では、第2加熱コイル12の内周部に設けられた第1温度センサ31の出力値と、第2加熱コイル12の外周部に設けられた第2温度センサ32の出力値とに基づいて、抵抗発熱体13への通電の有無を切り替えるようにした。被加熱物が貼付け鍋である場合には、実施の形態1で説明したように、抵抗発熱体13によって側面下部511が効率よく加熱され、また被加熱物の底の温度分布を均一に近づけることができる。さらに、本実施の形態によれば、被加熱物の側面下部511の温度を計測する第2温度センサ32を設け、計測された温度が低い場合に、抵抗発熱体13への通電がなされる。このため、被加熱物が貼付け鍋ではない場合であっても、被加熱物の底面の温度分布を均一に近づけることができる。
実施の形態3.
本実施の形態の物理的な構造は、実施の形態2と同じである。本実施の形態は、加熱制御が実施の形態2とは異なる。本実施の形態では、実施の形態2との相違点を中心に説明する。
図9は、実施の形態3に係る加熱調理器100の加熱制御を説明するフローチャートである。本実施の形態では、被加熱物が貼付け鍋であるか否かのみならず、被加熱物の大きさも判別して、その判別結果に応じて加熱制御を行う。本実施の形態において、被加熱物の種類とは、被加熱物の材質及び大きさの種類をいう。
加熱開始が指示されると、ステップS31において、200W~300W程度の低電力で第1駆動回路21及び第2駆動回路22を動作させる。このようにすると、第1加熱コイル11と第2加熱コイル12の両方に、高周波電流が供給される。ステップS31では、第1時間の間、第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12への通電が行われる。なお、ステップS31では、抵抗発熱体13へは通電しない。
ステップS32において、第1温度センサ31の出力値から得られる温度T1が、第1閾値以上か否かが判別される。温度T1が第1閾値未満である場合(ステップS32:NO)、ステップS33において、すべての加熱を停止する。被加熱物の底の中央に近い位置にある第1温度センサ31の出力値から得られる温度T1が低い状態であるということは、トッププレート1に被加熱物がない状態であるか、あるいは低抵抗非磁性鍋が載置されていることを意味する。このため、本実施の形態では、第1駆動回路21及び第2駆動回路22への通電を停止し、加熱を行わない。このステップS32は、加熱調理器100で加熱できないエラーケースを識別するためのステップであり、省略することもできる。ステップS32において、温度T1が第1閾値以上である場合には、ステップS34へ進む。
ステップS34において、第2温度センサ32の出力値から得られる温度T2が、第1閾値以上か否かが判別される。温度T2が第1閾値未満である場合(ステップS34:NO)、ステップS35において、小径鍋モードで加熱制御が行われる。温度T1が第1閾値以上である一方で、温度T2が第1閾値未満であるということは、トッププレート1に載置されている被加熱物が、小径の鍋であることを意味する。小径鍋の底の誘導加熱による温度上昇が温度T1として検出される一方で、第2温度センサ32の上には被加熱物がないことから温度T2の温度上昇が検出できないからである。小径鍋モードでは、中央側の第1加熱コイル11のみが被加熱物の加熱に使用される。すなわち、第1駆動回路21が動作する一方で、第2駆動回路22及び第3駆動回路23は動作を停止する。なお、小径鍋モードでは、第1加熱コイル11を被加熱物の加熱に用いることに加えて、第2加熱コイル12に高周波電流を供給するようにしてもよい。このようにすることで、小径鍋の側面下部を誘導加熱でき、小径鍋の底の温度ムラを抑制することができる。ステップS34において、温度T2が第1閾値以上である場合には、ステップS36へ進む。
ステップS36において、温度T1と温度T2の大小関係が判断される。温度T1と温度T2とがほぼ等しい場合、ステップS37において、大径鍋モードで加熱制御が行われる。温度T1と温度T2とがほぼ等しいということは、当該被加熱物は、第1加熱コイル11と第2加熱コイル12の誘導加熱作用によって、加熱口5の中央付近及び外周付近の両方において高温化しているといえる。すなわち、被加熱物は、第1加熱コイル11と第2加熱コイル12とに跨って載置された大径の鍋であると判別される。大径鍋モードでは、第1加熱コイル11と第2加熱コイル12とが被加熱物の制御に使用され、抵抗発熱体13は被加熱物の制御に使用されない。
ステップS36において、温度T1が温度T2よりも大きい場合には、ステップS38において、貼付け鍋モードで加熱制御が行われる。貼付け鍋モードは、実施の形態1及び実施の形態2で説明したのと同様に、第1加熱コイル11及び第2加熱コイル12に加えて抵抗発熱体13を用いるものである。温度T1が第1閾値以上で(ステップS32:YES)、かつ温度T2が第1閾値以上である(ステップS34:YES)ということは、被加熱物には誘導加熱作用が働いているといえる。また、温度T2が温度T1よりも低いということは、被加熱物の中央部分に対して外周部分の加熱が不十分であるということを意味する。したがって、被加熱物が貼付け鍋であると判別され、貼付け鍋モードで加熱制御が行われる。
このように、本実施の形態では、第2加熱コイル12の内周部に設けられた第1温度センサ31の出力値と、第2加熱コイル12の外周部に設けられた第2温度センサ32の出力値とに基づいて、被加熱物の材質及び大きさを判別するようにした。そして判別結果に基づいて、第1加熱コイル11、第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13による加熱制御を行うようにした。本実施の形態によれば、被加熱物が貼付け鍋である場合、大径鍋である場合、及び小径鍋である場合において、被加熱物の種類に応じた加熱制御を行うことができる。様々な種類の被加熱物を快適に使用できるため、使用者の利便性を向上させることができる。
実施の形態4.
本実施の形態では、抵抗発熱体13を使用者への視覚的な報知手段として用いる例を説明する。本実施の形態は、実施の形態1~3のそれぞれと組み合わせられる。
図10は、実施の形態4に係る抵抗発熱体13とトッププレート1の透過部8との位置関係を説明する図である。トッププレート1には、抵抗発熱体13の発熱によって生じる光が透過する透過部8が設けられている。トッププレート1には、加熱調理器100の内部が使用者に視認されないように塗装が施されるのが一般的である。透過部8には、このような塗装が施されていない、あるいは抵抗発熱体13からの光が透過できる程度に塗装が施されている。このため、トッププレート1を上から見下ろす使用者には、透過部8を介して、抵抗発熱体13の光が視認される。
制御部20は、加熱調理器100の動作に関する情報を視覚的に報知するために、第3駆動回路23を制御して抵抗発熱体13に通電する。例えば、実施の形態1~3において、トッププレート1に被加熱物が載置されていない鍋なし状態である、又は被加熱物が低抵抗非磁性鍋であると判別された場合に、抵抗発熱体13に間欠的に通電して、抵抗発熱体13を点滅させる。このようにすることで、鍋なし状態又は低抵抗非磁性鍋である場合に、被加熱物の加熱を行わないことを使用者に認識させやすい。なお、抵抗発熱体13を報知手段として用いるのは、鍋なし状態又は低抵抗非磁性鍋が載置されている場合に限定されない。使用者の注意喚起を促したい場合に、抵抗発熱体13に間欠的に通電して、抵抗発熱体13を報知手段として用いることができる。また、抵抗発熱体13への間欠的な通電タイミングを異ならせることで、複数種類の情報を視覚的に報知することもできる。
以上のように、本実施の形態では、抵抗発熱体13を使用者への視覚的な報知手段として用いる。このため、加熱調理器100を使用しながら被加熱物を見ている使用者に、注意喚起させることができる。
実施の形態5.
本実施の形態では、被加熱物が加熱口5に対してずれた位置に載置されていることを検知し、これを抵抗発熱体13によって使用者に報知する例を説明する。本実施の形態は、実施の形態2~4のそれぞれと組み合わせることができる。
図11は、実施の形態5に係る加熱手段と第1温度センサ31及び第2温度センサ32の配置を説明する図である。本実施の形態では、2つの第2温度センサ32が設けられている。図11では、一方の第2温度センサを符号32aで示し、他方の第2温度センサを符号32bで示している。第2温度センサ32aと第2温度センサ32bは、第2加熱コイル12の周方向において、異なる位置に設けられている。より望ましくは、第2温度センサ32aと第2温度センサ32bとが、対角位置に設けられているとよい。
本実施の形態では、第2温度センサ32aの出力値から得られる温度T2aと、第2温度センサ32bの出力値から得られる温度T2bとを用いて、鍋ずれ状態を判別する。被加熱物が小径鍋ではない場合、被加熱物の中心と加熱口5の中心とが概ね一致するように被加熱物が加熱口5に載置されていれば、温度T2aと温度T2bの値は、概ね一致する。他方、被加熱物の中心が加熱口5の中心に対して大きくずれていると、温度T2aと温度T2bの値は、異なる。したがって、温度T2aと温度T2bとが同じか否かによって、鍋ずれの有無を判別することができる。
そして、鍋ずれ状態であると判別された場合には、実施の形態4で述べたように、抵抗発熱体13に間欠的に通電して、抵抗発熱体13からの光によって視覚的な報知を行う。
例えば、実施の形態2の図8で示した加熱制御においては、ステップS25又はステップS26において、鍋ずれの有無を判別することができる。実施の形態3の図9で示した加熱制御においては、ステップS37又はステップS38において、鍋ずれの有無を判別することができる。
このように、本実施の形態では、第2加熱コイル12の外周部に設けられた複数の第2温度センサ32a、32bの出力値から得られる温度T2a及びT2bに基づいて、鍋ずれの有無を判別するようにした。そして、鍋ずれが発生している場合には、抵抗発熱体13に間欠的に通電して、抵抗発熱体13が発する光によって使用者に報知するようにした。このため、加熱調理中に被加熱物を見ている使用者は、鍋ずれが発生していることに気づきやすい。鍋ずれが発生していると被加熱物の加熱効率が低下してしまうが、使用者に被加熱物の鍋ずれを知らせて正しい位置に被加熱物を載置するよう促すことで、加熱効率が悪い状態での加熱を回避しやすい。
実施の形態6.
本実施の形態では、第2加熱コイル12の変形例を説明する。本実施の形態では、実施の形態1~5との相違点を中心に説明する。本実施の形態は、実施の形態1~5のそれぞれと組み合わせられる。
図12は、実施の形態6に係る第1加熱コイル11、第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13を説明する図である。図12は、第1加熱コイル11、第2加熱コイル12及び抵抗発熱体13を平面視した状態を示している。本実施の形態の第2加熱コイル12は、複数の加熱コイルからなる加熱コイル群で構成されている点において、実施の形態1~5と異なる。具体的に、図12の例では、加熱コイル12a、加熱コイル12b、加熱コイル12c及び加熱コイル12dによって、第2加熱コイル12が構成されている。
加熱コイル12a~12dは、本実施の形態ではすべて同じ形状である。加熱コイル12a~12dは、環状の加熱コイルの外形を弧状にした形状を有する。加熱コイル12a~12dは、第1加熱コイル11の外周部、かつ抵抗発熱体13の内周部に、周方向に並べて配置されている。加熱コイル12a~12dを全体としてみたときに、これら4つの加熱コイル12a~12dによって図12において破線で示すような円形状に配置されている。図12に破線で示す円は、第1加熱コイル11及び抵抗発熱体13と同心円である。加熱コイル12a~12dは、それぞれ独立して高周波電流の供給を受けてもよいし、一体として高周波電流の供給を受けてもよい。
本実施の形態のように、第2加熱コイル12を複数の加熱コイル12a~12dで構成した場合であっても、実施の形態1~5と組み合わせることで、これら実施の形態1~5と同様の作用効果を得ることができる。
1 トッププレート、2 筐体、3 操作部、4 表示部、5 加熱口、8 透過部、11 第1加熱コイル、12 第2加熱コイル、12a 加熱コイル、12b 加熱コイル、12c 加熱コイル、12d 加熱コイル、13 抵抗発熱体、20 制御部、21 第1駆動回路、22 第2駆動回路、23 第3駆動回路、24 負荷判別部、31 第1温度センサ、32 第2温度センサ、32a 第2温度センサ、32b 第2温度センサ、50 貼付け鍋、51 容器、52 誘導加熱プレート、53 柄、60 商用電源、100 加熱調理器、511 側面下部。

Claims (3)

  1. 被加熱物を誘導加熱する第1加熱コイルと、
    前記第1加熱コイルの外周部に前記第1加熱コイルと同心円状に配置された第2加熱コイルと、
    前記第2加熱コイルの外周部に前記第2加熱コイルと同心円状に配置された抵抗発熱体と、
    前記第2加熱コイルの内周部に設けられ、前記被加熱物の温度を検出する第1温度センサと、
    前記第2加熱コイルの外周部に設けられ、前記被加熱物の温度を検出する第2温度センサと、
    を備え、
    前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルに通電を開始した後に検出される、前記第2温度センサの検出値が、前記第1温度センサの検出値に対して閾値以上低い場合に、前記抵抗発熱体に通電させる
    誘導加熱調理器。
  2. 被加熱物を誘導加熱する第1加熱コイルと、
    前記第1加熱コイルの外周部に前記第1加熱コイルと同心円状に配置された第2加熱コイルと、
    前記第2加熱コイルの外周部に前記第2加熱コイルと同心円状に配置された抵抗発熱体と、
    前記第加熱コイルの内周部に設けられ、前記被加熱物の温度を検出する第1温度センサと、
    前記第2加熱コイルの外周部に設けられ、前記被加熱物の温度を検出する第2温度センサと、を備え、
    前記抵抗発熱体に通電させていない状態で、前記第1加熱コイル及び前記第2加熱コイルへの通電を第1時間行い、
    前記第1時間が経過したときの前記第2温度センサの検出値が、前記第2加熱コイルへの通電開始時の前記第2温度センサの検出値に対して第1閾値以上上昇していない場合には、前記抵抗発熱体に通電させず、
    前記第1時間が経過したときの前記第2温度センサの検出値が、前記第2加熱コイルへの通電開始時の前記第2温度センサの検出値に対して第1閾値以上上昇している場合であって、前記第1時間が経過したときの前記第1温度センサの検出値が、前記第2温度センサの検出値よりも大きい場合には、前記抵抗発熱体に通電させる
    誘導加熱調理器。
  3. 前記第1加熱コイル及び前記抵抗発熱体の上に設けられ、前記被加熱物が載置されるトッププレートを備え、
    前記トッププレートには、前記抵抗発熱体が動作することによって発する光が透過する透過部が設けられている
    請求項1又は請求項に記載の誘導加熱調理器。
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