JP7392427B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ノズルから液体を吐出する液体吐出装置に関する。
ノズルから液体を吐出する液体吐出装置の一例として、特許文献1には、ノズルからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置が記載されている。特許文献1のインクジェット記録装置では、複数のノズルの各々から順にインクを吐出させるように記録ヘッドを制御し、液滴吐出検知装置により異常ノズルであるか否かを判定する、液滴吐出検知動作を行うことができる。また、特許文献1では、印刷開始前に液滴吐出検知動作を行うことがある。
特許第5974466号公報
ここで、特許文献1の液滴吐出検知動作では、上述したように、複数のノズルの各々から順にインクを吐出させるように記録ヘッドを制御し、液滴吐出検知装置により異常ノズルであるか否かを判定するため、ある程度の時間がかかる。そのため、印刷開始前に液滴吐出検知動作を行う場合には、印刷が指示されてから印刷が開始されるまでの時間が長くなってしまう虞がある。
本発明の目的は、被吐出媒体への液体の吐出を開始する前にノズルが異常ノズルであるか否かを検出する場合であっても、被吐出媒体への液体の吐出が指示されてから、被吐出媒体への液体の吐出が開始されるまでの時間を極力短くすることが可能な液体吐出装置を提供することである。
本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する判定用信号出力部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、被吐出媒体への液体の吐出指示がされたことを条件に送信される信号であって、液体の吐出の準備を指示する準備指示信号を受信し、前記準備指示信号を受信した後に、前記吐出指示がされたことを条件に前記準備指示信号の後に送信されるデータであって、被吐出媒体への液体の吐出のための吐出データを受信したときに、前記吐出データに基づいて、前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせ、さらに、前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に、前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させ、前記判定用信号に基づいて、前記複数のノズルのうち少なくとも一部について前記異常ノズルであるか否かを判定する異常判定を行い、
前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前、とは別のタイミングにも前記異常判定を行い、
前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に行う前記異常判定と、前記別のタイミングに行う前記異常判定とで、前記複数のノズルの前記少なくとも一部について、異なる順序で前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させて前記異常ノズルであるか否かを判定する。
また、本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する判定用信号出力部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、被吐出媒体への液体の吐出指示がされたことを条件に送信される信号であって、液体の吐出の準備を指示する準備指示信号を受信し、前記準備指示信号を受信した後に、前記吐出指示がされたことを条件に前記準備指示信号の後に送信されるデータであって、被吐出媒体への液体の吐出のための吐出データを受信したときに、前記吐出データに基づいて、前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせ、さらに、前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に、前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させ、前記判定用信号に基づいて、前記複数のノズルのうち少なくとも一部について前記異常ノズルであるか否かを判定する異常判定を行い、前記準備指示信号を受信した後、前記異常判定が完了する前に、前記吐出データの受信が完了したときには、前記異常判定を途中で中止して、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせる。
また、本発明の液体吐出装置は、複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する判定用信号出力部と、制御装置と、を備え、前記制御装置は、被吐出媒体への液体の吐出指示がされたことを条件に送信される信号であって、液体の吐出の準備を指示する準備指示信号を受信し、前記準備指示信号を受信した後に、前記吐出指示がされたことを条件に前記準備指示信号の後に送信されるデータであって、被吐出媒体への液体の吐出のための吐出データを受信したときに、前記吐出データに基づいて、前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせ、さらに、前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に、前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させ、前記判定用信号に基づいて、前記複数のノズルのうち少なくとも一部について前記異常ノズルであるか否かを判定する異常判定を行い、前記異常判定として、第1異常判定と、判定を開始してから完了するまでの判定時間が前記第1異常判定よりも短い第2異常判定とのいずれかを選択的に行わせ、前記準備指示信号を受信したときに、前記準備指示信号を受信してから前記吐出データの受信が完了するまでの時間を推定し、推定した時間が、前記第1異常判定の前記判定時間以上の場合には、前記準備指示信号が入力された後、前記吐出データの受信が完了するまでに、前記第1異常判定を行わせ、推定した時間が、前記第1異常判定の前記判定時間よりも短い場合には、前記準備指示信号が入力された後、前記吐出データの受信が完了するまでに、前記第2異常判定を行わせる。
本発明では、準備指示信号の受信後、吐出データの受信が完了するまでに、異常判定を行う。これにより、吐出データの受信が完了してから異常判定を行う場合と比較して、被吐出媒体への液体の吐出が指示されてから、被吐出媒体への液体の吐出が開始されるまでの時間を短くすることができる。
本発明の実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 キャップ内に配置された検出用電極、及び、検出用電極と高電圧電源回路及び判定回路との接続関係を説明するための図である。 (a)はノズルからインクが吐出された場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図であり、(b)はノズルからインクが吐出されなかった場合の検出用電極の電圧値の変化を示す図である。 プリンタの電気的構成を示すブロック図である。 プリンタにおいて記録を行うときの処理の流れを示すフローチャートである。 図5の記録処理の流れを示すフローチャートである。 記録の直前に行う異常判定の処理の流れを示すフローチャートである。 記録の直前以外のタイミングに行う異常判定の処理の流れを示すフローチャートである。 変形例1の図5相当のフローチャートである。 変形例2の図4相当のブロック図である。 変形例2の図5相当のフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。
<プリンタの全体構成>
図1に示すように、本実施形態に係るプリンタ1(本発明の「液体吐出装置」)は、キャリッジ2、サブタンク3、インクジェットヘッド4(本発明の「液体吐出ヘッド」)、プラテン5、搬送ローラ6,7、メンテナンスユニット8などを備えている。
キャリッジ2は、走査方向に延びた2本のガイドレール11,12に支持されている。キャリッジ2は、図示しないベルトなどを介してキャリッジモータ86(図4参照)に接続されており、キャリッジモータ86を駆動させると、キャリッジ2がガイドレール11,12に沿って走査方向に移動する。なお、以下では、図1に示すように、走査方向の右側及び左側を定義して説明を行う。
サブタンク3は、キャリッジ2に搭載されている。ここで、プリンタ1は、カートリッジホルダ14を備えており、カートリッジホルダ14に4つのインクカートリッジ15が取り外し可能に装着されている。4つのインクカートリッジ15には、走査方向の右側に配置されたものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインク(本発明の「液体」)が貯留されている。サブタンク3は、4本のチューブ13を介してカートリッジホルダ14に装着された4つのインクカートリッジ15と接続されている。これにより、4つのインクカートリッジ15からサブタンク3に上記4色のインクが供給される。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ2に搭載され、サブタンク3の下端部に接続されている。インクジェットヘッド4には、サブタンク3から上記4色のインクが供給される。また、インクジェットヘッド4は、その下面であるノズル面4aに形成された複数のノズル10からインクを吐出する。より詳細に説明すると、複数のノズル10は、走査方向と直交する搬送方向に配列されることによってノズル列9を形成しており、インクジェットヘッド4は、走査方向に並んだ4列のノズル列9を有する。複数のノズル10からは、走査方向の右側のノズル列9を構成するものから、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクが吐出される。
プラテン5は、インクジェットヘッド4の下方に配置され、複数のノズル10と対向している。プラテン5は、走査方向に記録用紙P(本発明の「被吐出媒体」)の全長にわたって延び、記録用紙Pを下方から支持する。搬送ローラ6は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の上流側に配置されている。搬送ローラ7は、インクジェットヘッド4及びプラテン5よりも搬送方向の下流側に配置されている。搬送ローラ6,7は、図示しないギヤなどを介して搬送モータ87(図4参照)に接続されている。搬送モータ87を駆動させると、搬送ローラ6,7が回転し、記録用紙Pが搬送方向に搬送される。
メンテナンスユニット8は、キャップ61と、吸引ポンプ62と、廃液タンク63とを備えている。キャップ61は、プラテン5よりも走査方向の右側に配置されている。そして、キャリッジ2を、プラテン5よりも走査方向の右側のメンテナンス位置に位置させると、複数のノズル10がキャップ61と対向する。
また、キャップ61は、キャップ昇降機構88(図4参照)によって昇降可能となっている。そして、キャリッジ2を上記メンテナンス位置に位置させることによって複数のノズル10とキャップ61とを対向させた状態で、キャップ昇降機構88によりキャップ61を上昇させると、キャップ61の上端部がノズル面4aに密着し、複数のノズル10がキャップ61に覆われる。なお、キャップ61はノズル面4aに密着することで複数のノズル10を覆うものであることには限られない。キャップ61は、例えば、インクジェットヘッド4のノズル面4aの周囲に配置される図示しないフレーム等に密着することで、複数のノズル10を覆うものであってもよい。
吸引ポンプ62はチューブポンプなどであり、キャップ61及び廃液タンク63と接続されている。そして、メンテナンスユニット8では、上述したように複数のノズル10がキャップ61によって覆われた状態で吸引ポンプ62を駆動させると、複数のノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる吸引パージを行うことができる。吸引パージによって排出されたインクは廃液タンク63に貯留される。
なお、ここでは、便宜上、キャップ61が全てのノズル10をまとめて覆い、吸引パージにおいて、全てのノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させるものとして説明を行ったが、これには限られない。例えば、キャップ61が、ブラックインクを吐出する最も右側のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分と、カラーインク(イエロー、シアン、マゼンタのインク)を吐出する左側3列のノズル列9を構成する複数のノズル10を覆う部分とを別々に備えており、吸引パージにおいて、インクジェットヘッド4内のブラックインク及びカラーインクのいずれかを選択的に排出させることができるようになっていてもよい。あるいは、例えば、キャップ61が、ノズル列9毎に個別に設けられ、吸引パージにおいて、ノズル列9毎に個別に、ノズル10からインクを排出させることができるようになっていてもよい。
また、図2に示すように、キャップ61内には、矩形の平面形状を有する検出用電極66が配置されている。検出用電極66は、抵抗69を介して高電圧電源回路67に接続されている。そして、検出用電極66には、高電圧電源回路67により所定の正の電位(例えば300V程度)が付与される。一方で、インクジェットヘッド4は、グランド電位に保持されている。これにより、インクジェットヘッド4と検出用電極66との間に所定の電位差が生じる。検出用電極66には、判定回路68が接続されている。判定回路68は、検出用電極66から出力された電圧信号の電圧値と、閾値Vtとを比較し、その結果に応じた信号を出力する。
より詳細に説明すると、インクジェットヘッド4と、検出用電極66との間には電位差が生じているため、ノズル10から吐出されたインクは帯電している。キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極66に向けてインクを吐出させると、図3(a)に示すように、帯電したインクが検出用電極66に近づき、検出用電極66にインクが着弾するまで、検出用電極66の電圧値が、インクジェットヘッド4が駆動されていないときの電圧値V1から上昇し、電圧値V1よりも高い電圧値V2に達する。そして、帯電したインクが検出用電極66に着弾した後、検出用電極66の電圧値が徐々に低下して電圧値V1に戻る。すなわち、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極66の電圧値が変化する。
一方で、ノズル10からインクが吐出されていない場合には、図3(b)に示すように、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極66の電圧値は、電圧値V1からほとんど変化しない。そこで、判定回路68は、これらを区別するために閾値Vt(V1<Vt<V2)が設定されている。そして、判定回路68は、インクジェットヘッド4の駆動期間Tdにおいて、検出用電極66から出力される電圧信号の最大の電圧値と閾値Vtとを比較し、その判定結果に応じた判定用信号を出力する。なお、本実施形態では、検出用電極66と、高電圧電源回路67と抵抗69と判定回路68とを合わせたものが、本発明の「判定用信号出力部」に相当する。そして、この判定信号出力部は、ノズル10が、インクが吐出されない異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する。
また、ここでは、高電圧電源回路67により、検出用電極66に正の電位が付与されているが、高電圧電源回路67により、検出用電極66に負の電位(例えば-300V程度)が付与されていてもよい。この場合には、上述したのとは逆に、キャリッジ2を上記メンテンナンス位置に位置させた状態で、ノズル10から検出用電極66に向けてインクを吐出させると、帯電したインクが検出用電極66に近づき、検出用電極66にインクが着弾するまで、検出用電極66の電圧値が電圧値V1から低下し、検出用電極66にインクが着弾した後、検出用電極66の電圧値が徐々に上昇して電圧値V1に戻る。
<プリンタの電気的構成>
次に、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1の動作は、制御装置80によって制御される。図4に示すように、制御装置80は、CPU(Central Processing Unit)81、ROM(Read Only Memory)82、RAM(Random Access Memory)83、フラッシュメモリ84、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)85などからなる。制御装置80は、インクジェットヘッド4、キャリッジモータ86、搬送モータ87、キャップ昇降機構88、高電圧電源回路67、吸引ポンプ62などの動作を制御する。
また、制御装置80には、判定回路68から判定用信号が入力される。また、プリンタ1は、通信ポート70を備えている。通信ポート70は、例えば、LAN(Local Area Network)などを介して、PCやスマートフォン等、プリンタ1の外部の装置との接続を行うためのものであり、制御装置80は、通信ポート70を介してプリンタ1の外部との通信を行う。なお、通信ポート70は、有線及び無線のいずれによって外部と接続されるものであってもよい。
なお、制御装置80は、CPU81のみが各種処理を行うものであってもよいし、ASIC85のみが各種処理を行うものであってもよいし、CPU81とASIC85とが協働して各種処理を行うものであってもよい。また、制御装置80は、1つのCPU81が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のCPU81が処理を分担して行うものであってもよい。また、制御装置80は、1つのASIC85が単独で処理を行うものであってもよいし、複数のASIC85が処理を分担して行うものであってもよい。
<記録時の制御>
次に、プリンタ1において、記録用紙Pに記録を行うときの処理について説明する。プリンタ1では、後で詳細に説明するように、キャリッジ2を走査方向に移動させつつ、インクジェットヘッド4に複数のノズル10から記録用紙Pに向けてインクを吐出させる記録パスと、記録用紙Pを搬送方向に搬送させる搬送動作とを交互に繰り返すことによって、記録用紙Pに画像を記録する。なお、本実施形態では、記録パスと搬送動作とを交互に行わせて記録用紙Pに画像を記録する動作が、本発明の「吐出動作」に相当する。ただし、記録用紙Pへの記録のために行わせる記録パスと搬送動作とは交互でなくてもよく、例えば、記録時の状況に応じて複数回記録パスを行わせた後に搬送動作を行わせるなどしてもよい。
また、プリンタ1では、通常画質記録モード(本発明の「第1記録モード」)と、通常画質記録モードよりも高画質で記録を行う高画質記録モード(本発明の「第2記録モード」)のうちのいずれかで選択的に記録用紙Pへの画像の記録を行う。
また、本実施形態では、通信ポート70を介してプリンタ1と接続されたPC、スマートフォン等の装置において、ユーザにより記録用紙Pへの画像の記録が指示されたことを条件に、当該装置からプリンタ1に向けて、記録用紙Pへの画像の記録の準備を指示する準備指示信号が送信され、その後に、各記録パスに対応する画像データが、最初の記録パスに対応するものから順に送信される。なお、本実施形態では、最初の記録パスに対応する画像データが、本発明の「吐出データ」に相当する。
これに対応して、制御装置80は、プリンタ1は、電源がオンになったときに、図5に示すフローに沿って処理を開始し、プリンタ1の電源がオンになっている間、図5のフローに沿って処理を行う。
より詳細に説明すると、制御装置80は、準備指示信号を受信するまで待機する(S101:NO)。そして、準備指示信号を受信したときに(S101:YES)、制御装置80は、ノズル10が異常ノズルであるか否かを判定する異常判定を開始する(S102)。異常判定については後程、詳細に説明する。
続いて、制御装置80は、異常判定が完了しておらず(S103:NO)、且つ、最初の記録パスの画像データの受信が完了していない間は(S104:NO)、待機する。そして、最初の記録パスの画像データの受信が完了するよりも前に異常判定が完了した場合には(S103:YES)、最初の記録パスの画像データの受信が完了するまで待機し(S105:NO)、最初の記録パスの画像データの受信が完了したときに(S105:YES)、S110の記録処理に進む。
また、異常判定が完了する前に(S103:NO)、最初の記録パスの画像データの受信が完了したときには(S104:YES)、制御装置80は、高画質記録モードであるか否かを判定する(S106)。例えば、準備指示信号に通常画質記録モードであるか高画質記録モードであるかの情報が含まれており、制御装置80は、この情報に基づいてS106の判定を行う。
通常画質記録モードである場合には(S106:NO)、制御装置80は、異常判定の中止の指示を行い(S107)、異常判定が完了していないノズル10について、後述するフラッシングでの排出量の増やすように設定を変更し(S108)、S110の記録処理に進む。
一方、高画質記録モードである場合には(S106:YES)、異常判定が完了するまで待機し(S109:NO)、異常判定が完了したときに(S109:YES)、S110の記録処理に進む。
S110の記録処理では、制御装置80は、図6のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、制御装置80は、変数Nを0にリセットする(S201)。変数Nは行った記録パスの回数に対応する。
続いて、制御装置80は、給紙処理を実行する(S202)。S202の給紙処理では、制御装置80は、図示しない給紙装置及び搬送モータ87を制御して、給紙装置及び搬送ローラ6に、記録用紙Pを供給させるとともに、最初の記録パスを行うときの位置に位置させる。
続いて、制御装置80は、記録パス処理を実行する(S203)。S203の記録パス処理では、制御装置80は、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2を走査方向に移動させつつ、画像データに基づいてインクジェットヘッド4を制御して複数のノズル10から記録用紙Pに向けてインクを吐出させる記録パスを行わせる。これにより、画像データに対応する1パス分の画像が記録用紙Pに記録される。
続いて、制御装置80は、変数Nを1増加させ(S204)、変数Nが所定値Nthと等しいか否かを判定する(S205)。変数Nが所定値Nthと等しくない場合、すなわち、変数Nが所定値Nth未満の場合には(S205:NO)、S208に進む。
変数Nが所定値Nthと等しい場合には(S205:YES)、制御装置80は、フラッシング処理を実行する(S206)。S206のフラッシング処理では、制御装置80は、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2をメンテナンス位置に移動させ、インクジェットヘッド4を駆動させて、複数のノズル10からインクを排出させるフラッシングを行わせる。このとき、上述のS108で排出量を増やすように設定が変更されたノズル10がある場合には、当該設定が変更されたノズル10について、それ以外のノズル10よりもインクの排出量を多くさせる。なお、本実施形態では、フラッシングが本発明の「排出動作」に相当し、フラッシングを行うインクジェットヘッド4が、本発明の「排出手段」を兼ねている。
S206のフラッシング処理の後、制御装置80は、変数Nを0にリセットし(S207)、S208に進む。これにより、本実施形態では、記録用紙Pへの画像の記録の途中に、記録パスがNth回行われる毎にフラッシングが行われる。
S208では、制御装置80は、1枚の記録用紙Pへの画像の記録が完了したか否かを判定する。そして、1枚の記録用紙Pへの画像の記録が完了していない場合には(S208:NO)、制御装置80は、搬送処理を実行する(S209)。S209の搬送処理では、制御装置80は、搬送モータ87を制御して、搬送ローラ6,7に記録用紙Pを所定距離だけ搬送させる。続いて、制御装置80は、次の記録パスの画像データの受信が完了するまで待機し(S210:NO)、次の記録パスの画像データの受信が完了したときに(S210:YES)、S203に戻る。
1枚の記録用紙Pへの画像の記録が完了した場合には(S208:YES)、制御装置80は、排紙処理を実行する(S211)。S211の排紙処理では、制御装置80は、搬送モータ87を制御して、搬送ローラ6,7に記録用紙Pを排出させる。
そして、全ての画像の記録が完了していない場合(S212:NO)、次の記録パスの画像データの受信が完了するまで待機し(S213:NO)、次の記録パスの画像データの受信が完了したときに(S213:YES)S202に戻る。全ての画像の記録が完了している場合には(S212:YES)、図5のフローに戻り、S101に戻る。
<記録の直前の異常判定の処理>
次に、S102で開始される、準備指示信号を受信してから最初の記録パスの画像データの受信が完了するまでに行う異常判定(以下、「記録の直前の異常判定」とすることがある)について説明する。本実施形態では、制御装置80が図7のフローに沿って処理を行うことによって、記録の直前の異常判定が行われる。より詳細に説明すると、制御装置80は、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2をメンテナンス位置まで移動させる(S301)。
続いて、制御装置80は、第1順序データを読み出す(S302)。ここで、第1順序データとは、記録の直前の異常判定での、複数のノズル10についての、異常ノズルである否かを判定する対象となる対象ノズルに設定する順序を示すデータであり、EEPROM84等に予め記憶されている。第1順序データは、ブラックインクを吐出するノズル10、カラーインクを吐出するノズル10の順に対象ノズルに設定することを示している。また、第1順序データは、各ノズル列9について、搬送方向の外側に位置するノズル10から順に対象ノズルに設定することを示している。すなわち、第1順序データは、インクが増粘しやすいノズル10から順に対象ノズルに設定することを示している。
なお、本実施形態では、ブラックインクを吐出するノズル10と、カラーインクを吐出するノズル10との関係において、カラーインクを吐出するノズル10が、本発明の「第1ノズル」に相当し、ブラックインクを吐出するノズル10が、本発明の「第2ノズル」に相当する。また、各ノズル列9を構成する複数のノズル10における任意の2つのノズル10の関係において、搬送方向のより中央側に位置するノズル10が本発明の「第1ノズル」に相当し、搬送方向のより外側に位置するノズル10が本発明の「第2ノズル」に相当する。
続いて、制御装置80は、読み出した第1順序データに基づいて、インクジェットヘッド4の複数のノズル10のうちの1つを対象ノズルに設定し(S303)、対象ノズルに設定された1つのノズル10からキャップ61内に配置された検出用電極66に向けてインクを吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させる(S304)。続いて、制御装置80は、判定回路68から出力された判定用信号に基づいて、対象ノズルが異常ノズルであるか否かを判定する(S305)。
続いて、制御装置80は、判定中止の指示がなく(S306:NO)且つ全てのノズル10について異常ノズルであるか否かの判定が完了していない場合には(S307:NO)、第1順序データに基づいて対象ノズルを別の1つのノズル10に変更し(S308)、S304に戻る。
判定中止の指示がなく(S306:NO)、全てのノズル10について異常ノズルであるか否かの判定が完了した場合(S307:YES)、及び、判定中止の指示があった場合には(S306:YES)、制御装置80は、異常ノズルと判定されたノズル10があるか否かを判定する(S309)。なお、判定中止の指示がなく(S306:NO)、全てのノズル10について異常ノズルであるか否かの判定が完了した場合には(S307:YES)、S309において、インクジェットヘッド4の全てのノズル10の中に異常ノズルがあるか否かを判定する。一方、判定中止の指示があった場合には(S306:YES)、S309において、異常判定が完了しているノズル10の中に異常ノズルがあるか否かを判定する。
そして、異常ノズルがない場合には(S309:NO)、そのまま処理を終了し、異常ノズルがある場合には(S309:YES)、制御装置80は、異常ノズルについてフラッシングを行わせ(S310)、処理を終了する。S310では、制御装置80は、キャリッジモータ86を制御してキャリッジ2をメンテナンス位置に移動させ、インクジェットヘッド4を制御して異常ノズルと判定されたノズル10からインクを排出させるフラッシングを行わせる。
<記録の直前以外のタイミングでの異常判定の処理>
また、本実施形態では、記録の直前以外のタイミング(例えば、一定時間以上記録が行われなかったときなど)にも、異常判定を行う。このときには、制御装置80が図8のフローに沿って処理を行うことによって、異常判定が行われる。より詳細に説明すると、制御装置80は、S301と同様、キャリッジ2をメンテナンス位置まで移動させる(S401)。
続いて、制御装置80は、第2順序データを読み出す(S402)。ここで、第2順序データとは、記録の直前以外のタイミングで行う異常判定での、複数のノズル10について、対象ノズルに設定する順序を示すデータであり、EEPROM84等に予め記憶されている。第2順序データは、カラーインクを吐出するノズル10、ブラックインクを吐出するノズル10の順に異常ノズルであるか否かを判定することを示している。また、第2順序データは、各ノズル列9について、搬送方向の中央側に位置するノズル10から順に異常ノズルであるか否かを判定することを示している。
続いて、制御装置80は、読み出した第2順序データに基づいて1つのノズル10を対象ノズルに設定し(S403)、対象ノズルに設定されたノズル10からキャップ61内に配置された検出用電極66に向けてインクを吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させる(S404)。続いて、制御装置80は、判定回路68から出力された判定用信号に基づいて、対象ノズルが異常ノズルであるか否かを判定する(S405)。
続いて、制御装置80は、全てのノズル10について異常ノズルであるか否かの判定が完了していない場合には(S406:NO)、第2順序データに基づいて対象ノズルを別の1つのノズル10に変更し(S407)、S404に戻る。
全てのノズル10について異常ノズルであるか否かの判定が完了した場合には(S406:YES)、異常ノズルと判定されたノズル10があるか否かを判定する(S408)。異常ノズルと判定されたノズル10がない場合には(S408:NO)、そのまま処理を終了する。異常ノズルと判定されたノズル10がある場合には(S408:YES)、制御装置80は、S309と同様、異常ノズルについてフラッシングを行わせてから(S409)、処理を終了する。
<効果>
本実施形態では、準備指示信号の受信後、最初の記録パスの画像データの受信が完了するまでに、異常判定を行う。これにより、準備指示信号の受信後、最初の画像データの受信が完了してから異常判定を行う場合と比較して、記録用紙Pへの画像の記録が指示されてから、記録用紙Pへの画像の記録が開始されるまでの時間を短くすることができる。
また、本実施形態では、ブラックインクは、カラーインクよりも増粘しやすい。また、各ノズル列9を構成する複数のノズル10のうち、搬送方向の外側に位置するノズル10ほどインクが増粘しやすい。一方で、準備指示信号の受信後、最初の記録パスの画像データの受信が完了するまでの期間は短いため、この期間内に全てのノズル10について異常判定が完了しないことがある。
そこで、本実施形態では、準備指示信号の受信後、最初の記録パスの画像データの受信が完了するまでの期間に行う異常判定において、ブラックインクを吐出するノズル10、カラーインクを吐出するノズル10の順に異常ノズルであるか否かを判定する。さらに、各ノズル列9を構成する複数のノズル10について、搬送方向の外側に位置するノズル10から順に異常ノズルであるか否かを判定する。すなわち、インクが増粘しやすいノズル10から順に異常ノズルであるか否かを判定する。これにより、上記期間内にインクが増粘しやすいノズルについて異常ノズルであるか否かを判定することができる。
一方、上記期間とは別のタイミングで異常判定を行う場合には、カラーインクを吐出するノズル10、ブラックインクを吐出するノズル10の順に異常ノズルであるか否かを判定する。さらに、各ノズル列9を構成する複数のノズル10について、搬送方向の中央側に位置するノズル10から順に異常ノズルであるか否かを判定する。すなわち、インクが増粘しにくいノズル10から順に異常ノズルであるか否かを判定する。これにより、あるノズル10について異常ノズルであるか否かの判定が完了した後、他のノズル10について異常ノズルであるか否かの判定を行っている間に、上記あるノズル10内のインクが増粘して異常ノズルになってしまう、といったことが起こりにくい。
また、上述の実施形態では、準備指示信号を受信した後、異常判定が完了するまでに、最初の記録パスの画像データの受信が完了した場合に、それほど高い画質が要求されない通常画質記録モードで記録を行う場合には、異常判定を途中で中止して、記録用紙Pへの記録を行う。これにより、記録用紙Pへの記録の開始が遅れてしまうのを防止することができる。
一方で、準備指示信号を受信した後、異常判定が完了するまでに、最初の記録パスの画像データの受信が完了した場合でも、高い画質が要求される高画質記録モードで記録を行う場合には、異常判定が完了してから、記録用紙Pへの記録を行う。これにより、記録される画像の画質を確保することができる。
また、異常判定を途中で中止して、記録用紙Pへの記録を行う場合には、記録処理の途中に行わせるフラッシングにおいて、異常判定が完了しておらず、異常ノズルであるか否かが不明なノズル10(異常ノズルの可能性があるノズル10)についてインクの排出量を多くする。これにより、フラッシングでのインクの排出量は多少多くなってしまうが、当該ノズル10が異常ノズルであった場合にフラッシングにより回復させることができる。
<変形例>
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の限りにおいて様々な変更が可能である。
上述の実施形態では、異常判定において、常に1つのノズル10からインクを吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させ、判定用信号に基づいて当該1つのノズル10が異常ノズルであるか否かを判定したが、これには限られない。例えば、変形例1では、異常判定として、第1異常判定と第2異常判定のいずれかを選択的に行う。第1異常判定では、上述の実施の形態と同様、1つのノズル10から検出用電極66に向けてインクを吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させ、判定用信号に基づいて当該1つのノズル10が異常ノズルであるか否かを判定する。第2異常判定では、2つ以上の所定数のノズル10から検出用電極66に向けて同時にインクを吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させ、判定用信号に基づいて当該所定数のノズル10の中に異常ノズルが含まれるか否かを判定する。これにより、第2異常判定では、第1異常判定よりも、必要な時間が短い。
そして、変形例1では、記録用紙Pへの記録時に、制御装置80が図9のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、変形例1では、制御装置80は、準備指示信号が入力されるまで待機し(S501:NO)、準備指示信号が入力されたときに(S501:YES)、準備指示信号の入力が完了してから、最初の記録の画像データの受信が完了するまでの時間である受信時間Tjを推定する(S502)。受信時間Tjは、例えば通常画質記録モードであるか高画質記録モードであるか等に基づいて推定することができる。
続いて、制御装置80は、推定した受信時間Tjが第1異常判定に必要な時間T1以上である場合には(S503:YES)、異常判定としての第1異常判定を開始する(S504)。一方、推定した受信時間Tjが時間T1未満である場合には(S503:NO)、異常判定としての第2異常判定を開始する(S505)。そして、S504又はS505の後、制御装置80は、上述の実施形態のS103~S110と同様のS506~S513の処理を行う。ただし、S511では、第2異常判定が行われ、異常ノズルが含まれると判定された上記所定数のノズル10の全てについて、フラッシングでのインクの排出量を増加させるように設定を変更する。
変形例1では、準備指示信号を受信してから最初の記録パスの画像データを受信するまでの受信時間Tjが、第1異常判定に必要な時間T1以上である場合には、第1異常判定を行って、各ノズル10がそれぞれ異常ノズルであるか否かを判定する。これにより、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の各々について個別に異常ノズルであるか否かを判定することができる。
一方で、受信時間Tjが時間T1よりも短い場合には、第2異常判定を行う。これにより、インクジェットヘッド4の複数のノズル10の各々について個別に異常ノズルであるか否かを判定することはできないが、異常判定に必要な時間を短くすることができる。
また、変形例1では、受信時間Tjを推定し、受信時間Tjが第1異常判定に必要な時間T1以上であるか否かによって、第1異常判定と第2異常判定のいずれかを選択的に行わせたが、これには限られない。例えば、準備指示信号と最初の記録パスの画像データとを受信するのに必要な時間等、最初の記録パスの画像データの受信に必要な時間に関連する別の時間を推定し、推定した時間が、第1異常判定に必要な時間に応じた所定時間以上であるか否かによって、第1異常判定と第2異常判定のいずれかを選択的に行わせてもよい。
また、変形例1では、第1異常判定において、1つのノズル10からインクを吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させ、判定用信号に基づいて当該1つのノズル10が異常ノズルであるか否かを判定し、第2異常判定において、2つ以上のノズル10からインクを吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させ、判定用信号に基づいて当該2つ以上のノズル10の中に異常ノズルが含まれているか否かを判定することにより、第2異常判定を第1異常判定よりも必要な時間の短いものとしたが、これには限られない。
例えば、第1異常判定及び第2異常判定においても、1つのノズル10からインクを吐出させるようにインクジェットヘッド4を駆動させ、判定用信号に基づいて当該1つのノズル10が異常ノズルであるか否かを判定するようにする。そして、第1異常判定では、インクジェットヘッド4の全てのノズル10について、異常ノズルであるか否かを判定し、第2異常判定では、インクジェットヘッド4の複数のノズル10のうち、インクが増粘しやすい一部のノズル10についてのみ異常ノズルであるか否かを判定してもよい。この場合でも、第2異常判定を第1異常判定よりも必要な時間の短いものとすることができる。
ここで、インクが増粘しやすい一部のノズル10とは、例えば、ブラックインクを吐出するノズル10、あるいは、各ノズル列9を構成する複数のノズル10のうち、搬送方向の外側の所定個数のノズル10などである。
また、上述の実施形態では、異常判定が完了する前に最初の記録パスについての画像データの受信が完了したときに、異常判定を途中で中止して記録処理を実行するか、異常判定が完了してから記録処理を実行するかを、通常画質記録モード及び高画質記録モードのうちどちらのモードで記録を行うかによって判断したが、これには限られない。
変形例2では、図10に示すように、プリンタ100が、外部との通信を行うための通信ポートとして、LAN(Local Area Network)に接続されるLANポート101と、ファクシミリ通信を行うためのファクシミリポート102(本発明の「ファクシミリ通信部」)をと備えている。なお、変形例2では、LANポート101が本発明の「ファクシミリ通信部とは別の受信ポート」に相当する。また、LANポート101は、有線及び無線のいずれによってLANと接続されていてもよい。
そして、変形例2では、記録用紙Pへの記録時に、制御装置80が図11のフローに沿って処理を行う。より詳細に説明すると、変形例2では、制御装置80は、上述の実施形態のS101~S105と同様の、S601~S605の処理を行う。そして、異常判定が完了する前に(S603:NO)、最初の記録パスの画像データの受信が完了した場合に(S604:YES)、制御装置80は、準備指示信号及び画像データが、ファクシミリポート102を介して受信したものであるか否かを判定する(S606)。
準備指示信号及び画像データが、LANポート101を介して受信したものである場合には(S606:NO)、制御装置80は、異常判定の中止の指示を行い(S607)、異常判定が完了していないノズル10について、フラッシングでの排出量の増やすように設定を変更し(S608)、S610の記録処理に進む。
一方、準備指示信号及び画像データが、ファクシミリポート102を介して受信したものである場合には(S606:YES)、異常判定が完了するまで待機し(S609:NO)、異常判定が完了したときに(S609:YES)、S610の記録処理に進む。S610の記録処理は、上述の実施形態のS110の記録処理と同様である。
ここで、プリンタでは、通常、受信した準備指示信号及び画像データは記録後に消去される。しかしながら、ファクシミリ以外の記録では、通常、PCやスマートフォン等の装置から再度、準備指示信号及び画像データを送信することで、準備指示信号及び画像データを再度受信し、記録をやり直すことが可能である。したがって、この場合には、準備指示信号の受信後、異常判定が完了する前に、最初の記録パスの画像データの受信が完了した場合に、異常判定を途中で中止して、記録用紙Pへの記録を行わせる。これにより、記録用紙Pへの記録の開始が遅れてしまうのを防止することができる。
これに対して、ファクシミリについては、通常、準備指示信号及び画像データを再度受信することはできない。そのため、記録をやり直すことができない。そこで、この場合には、準備指示信号の受信後、異常判定が完了する前に、最初の記録パスの画像データの受信が完了した場合でも、異常判定が完了してから記録用紙Pへの記録を行わせる。これにより、確実に画像を記録することができる。
また、上述の実施形態では、異常判定を途中で中止した場合に、記録処理の途中で行うフラッシングにおいて、異常判定が完了していないノズル10からのインクの排出量を、異常判定が完了しているノズル10からのインクの排出量よりも多くしたが、これには限られない。異常判定を途中で中止した場合でも、記録処理の途中で行うフラッシングにおいて、異常判定が完了しているノズル10と完了していないノズル10とで、インクの排出量を同じとしてもよい。
また、記録用紙Pへの記録の途中に行うのはフラッシングであることには限られない。例えば、ノズル列9毎に吸引パージができるように構成し、記録用紙Pへの記録の途中に吸引パージを行うようにしてもよい。そして、異常判定が完了していないノズル10を含むノズル列9についての吸引パージにおいて、異常判定が完了していないノズル10を含まないノズル列9についての吸引パージよりも、インクの排出量を多くしてもよい。なお、この場合には、吸引パージを行うメンテナンスユニット8が本発明の「排出手段」に相当する。
あるいは、例えば、サブタンク3とインクカートリッジ15とを接続するチューブ13の途中部分に加圧ポンプが設けられていてもよい。あるいは、プリンタにインクカートリッジと接続された加圧ポンプが設けられていてもよい。そして、複数のノズル10がキャップ61で覆われた状態で、上記加圧ポンプを駆動させることで、インクジェットヘッド4内のインクを加圧してノズル10からインクジェットヘッド4内のインクを排出させる、いわゆる加圧パージを行ってもよい。なお、この場合には、キャップ61と加圧ポンプとを合わせたものが、本発明の「排出手段」に相当する。
さらには、パージにおいて、吸引ポンプ62による吸引と加圧ポンプによる加圧の両方を行ってもよい。この場合には、メンテナンスユニット8と加圧ポンプとを合わせたものが、本発明の「排出手段」に相当する。
また、以上の例では、異常判定が完了する前に、最初の記録パスの画像データの受信が完了した場合において、さらに所定の条件を満たすか否かによって、異常判定を途中で中止するか否かを異ならせたが、これには限られない。異常判定が完了する前に、最初の記録パスの画像データの受信が完了した場合に、常に異常判定を途中で中止してもよい。あるいは、異常判定が完了する前に、最初の記録パスの画像データの受信が完了した場合を含めて、常に異常判定が完了してから、記録処理を実行してもよい。
また、上述の実施形態では、記録の直前の異常判定では、ブラックインクを吐出するノズル10、カラーインクを吐出するノズル10の順に異常ノズルであるか否かを行い、且つ、各ノズル列9を構成する複数のノズル10について、搬送方向の外側のノズル10から順に異常ノズルであるか否かを行う。一方で、記録の直前以外のタイミングで行う異常判定では、カラーインクを吐出するノズル10、ブラックインクを吐出するノズル10の順に異常ノズルであるか否かを行い、且つ、各ノズル列9を構成する複数のノズル10について、搬送方向の中央側のノズル10から順に異常ノズルであるか否かを行う。しかしながら、これには限られない。
例えば、記録の直前の異常判定では、ブラックインクを吐出するノズル10、カラーインクを吐出するノズル10の順に異常ノズルであるか否かを行い、且つ、各ノズル列9を構成する複数のノズル10について、上述の実施形態と異なる順序で異常ノズルであるか否かを行ってもよい。一方で、記録の直前以外のタイミングで行う異常判定では、カラーインクを吐出するノズル10、ブラックインクを吐出するノズル10の順に異常ノズルであるか否かを行い、且つ、各ノズル列9を構成する複数のノズル10について、上述の実施形態と異なる順序で異常ノズルであるか否かを行ってもよい。
あるいは、記録の直前の異常判定では、4つのノズル列9について上述の実施形態と異なる順序で異常ノズルであるか否かを行い、且つ、各ノズル列9を構成する複数のノズル10について、搬送方向の外側のノズル10から順に異常ノズルであるか否かを行ってもよい。一方で、記録の直前以外のタイミングで行う異常判定では、4つのノズル列9について上述の実施形態と異なる順序で異常ノズルであるか否かを行い、且つ、各ノズル列9を構成する複数のノズル10について、搬送方向の中央側のノズル10から順に異常ノズルであるか否かを行ってもよい。
さらには、記録の直前の異常判定と、記録の直前以外のタイミングで行う異常判定とで、複数のノズル10について、以上に説明したのとは異なる、互いに異なる順序で異常ノズルであるか否かを判定してもよい。この場合、直前の記録時の複数のノズル10からのインクの吐出状況等に応じて、複数のノズル10についての、異常ノズルであるか否かを判定する順序を決定する等してもよい。
また、上述の実施形態では、記録の直前の異常判定と、記録の直前以外のタイミングに行う異常判定とで、複数のノズル10について異なる順序で異常ノズルであるか否かを判定したが、これには限られない。例えば、記録の直前の異常判定であるか、記録の直前以外のタイミングに行う異常判定であるかによらず、複数のノズル10について、常に同じ順序で異常ノズルであるか否かを判定してもよい。
また、上述の実施形態では、S104,S105において、最初の記録パスの画像データの受信が完了したか否かを判定したが、これには限られない。S104,S105において、最初の記録パスを含む2以上の連続する所定回数の記録パスの画像データの受信が完了したか否かを判定してもよい。なお、この場合には上記所定回数の記録パスの画像データが、本発明の「吐出データ」に相当する。さらには、S104,S105において、全ての記録パスの画像データの受信が完了したか否かを判定してもよい。なお、この場合には全ての記録パスの画像データが、本発明の「吐出データ」に相当する。
また、上述の実施形態では、異常判定においてインクジェットヘッド4の複数のノズル10の全てについて、異常ノズルであるか否かを判定したが、これには限られない。異常判定においてインクジェットヘッド4の複数のノズル10のうちの一部についてのみ異常ノズルであるか否かを判定してもよい。
また、上述の実施形態では、ノズル10から検出用電極66に向けてインクを吐出させたときの検出用電極66の電圧値に応じて、判定回路68から判定用信号を出力したが、これには限られない。
例えば、上下方向に延びた検出用電極を配置し、ノズル10から検出用電極と対向する領域を通過するようにインクを吐出させたときの検出用電極の電圧値に応じて、判定回路から判定用信号を出力してもよい。あるいは、ノズル10から吐出されたインクを検出する光センサ(本発明の「判定用信号出力部」)を設け、光センサから判定用信号を出力してもよい。
あるいは、例えば、特許第4929699号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドのノズルが形成されたプレートに、ノズルからインクが吐出されたときの電圧の変化を検出する電圧検出回路(本発明の「判定用信号出力部」)を接続して、電圧検出回路から制御装置80に判定用信号を出力するようにしてもよい。
あるいは、例えば、特許第6231759号公報に記載されているのと同様に、インクジェットヘッドの基板を、温度検知素子(本発明の「判定用信号出力部」)を備えたものとしてもよい。そして、インクの吐出のために第1印加電圧を印加してヒータを駆動した後に、インクが吐出されないように第2印加電圧を印加してヒータを駆動し、第2印加電圧を印加してから、その後、所定時間が経過するまでの間の、温度検知素子で検知された温度の変化に基づいて、判定用信号を出力するようにしてもよい。
また、以上の例では、ノズル10からインクが吐出されたか否かを検出し、インクが吐出されないノズル10を異常ノズルと判定したが、これには限られない。例えば、ノズル10からのインクの吐出速度や吐出方向等を検出するための構成を設け、インクの吐出速度や吐出方向等が異常なノズル10を異常ノズルと判定としてもよい。
また、以上では、キャリッジとともに走査方向に移動する、いわゆるシリアルヘッドを備えたプリンタに、本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。例えば、走査方向に記録用紙Pの全長にわたって延びた、いわゆるラインヘッドを備えたプリンタに本発明を適用することも可能である。
また、以上では、ノズルからインクを吐出して記録用紙Pに記録を行うプリンタに本発明を適用した例について説明したが、これには限られない。Tシャツ、屋外広告用のシート、スマートフォン等の携帯端末のケース、段ボール、樹脂部材など、記録用紙以外の被記録媒体に画像を記録するプリンタにも適用され得る。また、インク以外の液体、例えば、液体状にした樹脂や金属を吐出する液体吐出装置にも適用され得る。
1 プリンタ
4 インクジェットヘッド
10 ノズル
66 検出用電極
67 高電圧電源回路
68 判定回路
69 抵抗
80 制御装置
100 プリンタ
101 LANポート
102 ファクシミリポート

Claims (8)

  1. 複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する判定用信号出力部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    被吐出媒体への液体の吐出指示がされたことを条件に送信される信号であって、液体の吐出の準備を指示する準備指示信号を受信し、前記準備指示信号を受信した後に、前記吐出指示がされたことを条件に前記準備指示信号の後に送信されるデータであって、被吐出媒体への液体の吐出のための吐出データを受信したときに、前記吐出データに基づいて、前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせ、
    さらに、
    前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に、
    前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させ、前記判定用信号に基づいて、前記複数のノズルのうち少なくとも一部について前記異常ノズルであるか否かを判定する異常判定を行い、
    前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前、とは別のタイミングにも前記異常判定を行い、
    前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に行う前記異常判定と、前記別のタイミングに行う前記異常判定とで、前記複数のノズルの前記少なくとも一部について、異なる順序で前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させて前記異常ノズルであるか否かを判定することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記複数のノズルは、第1ノズルと、前記第1ノズルよりも液体が増粘しやすい第2ノズルと、を含み、
    前記制御装置は、
    前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に行う前記異常判定において、
    前記第2ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させて前記第2ノズルについて前記異常ノズルであるか否かを判定した後に、前記第1ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させて前記第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かを判定し、
    前記別のタイミングに行う前記異常判定において、
    前記第1ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させて前記第1ノズルについて前記異常ノズルであるか否かを判定した後に、前記第2ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させて前記第2ノズルについて前記異常ノズルであるか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  3. 複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する判定用信号出力部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    被吐出媒体への液体の吐出指示がされたことを条件に送信される信号であって、液体の吐出の準備を指示する準備指示信号を受信し、前記準備指示信号を受信した後に、前記吐出指示がされたことを条件に前記準備指示信号の後に送信されるデータであって、被吐出媒体への液体の吐出のための吐出データを受信したときに、前記吐出データに基づいて、前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせ、
    さらに、
    前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に、
    前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させ、前記判定用信号に基づいて、前記複数のノズルのうち少なくとも一部について前記異常ノズルであるか否かを判定する異常判定を行い、
    前記準備指示信号を受信した後、前記異常判定が完了する前に、前記吐出データの受信が完了したときには、前記異常判定を途中で中止して、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 前記ノズルから前記液体吐出ヘッド内の液体を排出させる排出動作を行う排出手段、を備え、
    前記制御装置は、
    前記吐出動作の途中に、前記排出手段に前記排出動作を行わせ、
    前記異常判定を途中で中止して、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせる場合には、
    前記異常判定が完了していないノズルについて、前記異常判定が完了しているノズルよりも、前記排出動作における液体の排出量を多くさせることを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記吐出動作において、前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させることによって、被吐出媒体に画像を記録させ、
    第1記録モードと、前記第1記録モードよりも高画質で記録を行う第2記録モードのうちのいずれかで選択的に記録を行わせ、
    前記準備指示信号を受信した後、前記異常判定が完了する前に、前記吐出データの受信が完了したときに、
    前記第1記録モードで記録を行わせる場合には、前記異常判定を途中で中止して、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記第2記録モードで記録を行わせる場合には、前記異常判定が完了してから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. ファクシミリ通信を行うためのファクシミリ通信部と、
    前記ファクシミリ通信部とは別の受信ポートと、を備え、
    前記ファクシミリ通信部及び前記受信ポートのいずれもが、前記準備指示信号及び前記吐出データを受信可能であり、
    前記制御装置は、
    前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルから被吐出媒体に液体を吐出させることによって、被吐出媒体に画像を記録させ、
    前記ファクシミリ通信部を介して、前記準備指示信号及び前記吐出データを受信する場合には、前記準備指示信号を受信した後、前記異常判定が完了する前に、前記吐出データの受信が完了したときに、前記異常判定が完了してから、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせ、
    前記受信ポートを介して、前記準備指示信号及び前記吐出データを受信する場合には、前記準備指示信号を受信した後、前記異常判定が完了する前に、前記吐出データの受信が完了したときに、前記異常判定を途中で中止して、前記液体吐出ヘッドに前記吐出動作を行わせることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  7. 複数のノズルを有する液体吐出ヘッドと、
    前記ノズルが液体の吐出に異常のある異常ノズルであるか否かに応じた判定用信号を出力する判定用信号出力部と、
    制御装置と、を備え、
    前記制御装置は、
    被吐出媒体への液体の吐出指示がされたことを条件に送信される信号であって、液体の吐出の準備を指示する準備指示信号を受信し、前記準備指示信号を受信した後に、前記吐出指示がされたことを条件に前記準備指示信号の後に送信されるデータであって、被吐出媒体への液体の吐出のための吐出データを受信したときに、前記吐出データに基づいて、前記液体吐出ヘッドに、前記複数のノズルから被吐出媒体に向けて液体を吐出させる吐出動作を行わせ、
    さらに、
    前記準備指示信号を受信した後、前記吐出データの受信が完了する前に、
    前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させ、前記判定用信号に基づいて、前記複数のノズルのうち少なくとも一部について前記異常ノズルであるか否かを判定する異常判定を行い、
    前記異常判定として、第1異常判定と、判定を開始してから完了するまでの判定時間が前記第1異常判定よりも短い第2異常判定とのいずれかを選択的に行わせ、
    前記準備指示信号を受信したときに、
    前記準備指示信号を受信してから前記吐出データの受信が完了するまでの時間を推定し、
    推定した時間が、前記第1異常判定の前記判定時間以上の場合には、前記準備指示信号が入力された後、前記吐出データの受信が完了するまでに、前記第1異常判定を行わせ、
    推定した時間が、前記第1異常判定の前記判定時間よりも短い場合には、前記準備指示信号が入力された後、前記吐出データの受信が完了するまでに、前記第2異常判定を行わせることを特徴とする液体吐出装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記第1異常判定において、1つの前記ノズルから液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させ、前記判定用信号出力部から出力された前記判定用信号に基づいて、当該1つのノズルが前記異常ノズルであるか否かを判定し、
    前記第2異常判定において、2つ以上の前記ノズルから同時に液体を吐出させるように前記液体吐出ヘッドを駆動させ、前記判定用信号出力部から出力された前記判定用信号に基づいて、当該2つ以上のノズルの中に前記異常ノズルが含まれているか否かを判定することを特徴とする請求項に記載の液体吐出装置。
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