JP7243924B2 - 保持システム及びエレベーター装置 - Google Patents

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Description

本開示は、ロープの端部を保持するための保持システムと、エレベーター装置とに関する。
特許文献1に、ロープの端部を保持するための装置が記載されている。特許文献1に記載された装置は、ロープの端に取り付けられたブロックを備える。当該ブロックからの電気信号に基づいて、ロープ4の保持に関する異常が検出される。
日本特許第5572756号公報
特許文献1に記載された装置では、ブロックがロープの端に取り付けられる。このため、ロープが当該装置から抜けてしまうような滑りがロープに発生しなければ、異常は検出されない。特許文献1に記載された装置はロープの破断の検知を主とした技術であり、ロープの保持に関する異常については検出精度が悪いといった問題があった。
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、ロープの端部を保持するための保持システムであって、ロープの保持に関する異常を精度良く検出することができる保持システムと、そのような保持システムを備えたエレベーター装置とを提供することである。
本開示に係る保持システムは、物体を吊るためのロープの端部を保持する保持具と、ロープのうち物体を吊り下げることによって張力が作用する部分に固定される固定具と、固定具が保持具に対してロープの軸に沿う方向に相対的に変位したことを検出する検出器と、を備える。検出器は、保持具と固定具とに支持される
本開示に係る保持システムは、物体を吊るためのロープの端部を保持する保持具と、保持具に支持され、ロープのうち物体を吊り下げることによって張力が作用する部分が保持具に対してロープの軸に沿う方向に相対的に変位したことを検出する検出器と、を備える。検出器は、ロープに接触するローラを含み保持具に設けられるセンサ部によって張力が作用する部分と保持具との相対変位を測定する。
本開示に係る保持システムは、複数のロープによって物体を吊るためのシステムである。本保持システムは、第1センサ部及び第2センサ部と、第1センサ部が接続された紐状部材と、第1センサ部に対する第2センサ部の位置が変化したことを検出する測定装置と、を備える。複数のロープのそれぞれに対して、当該ロープの端部を保持する保持具と、当該ロープのうち保持具から物体側に延びる部分に設けられた固定具と、を備える。紐状部材は、複数のロープのうちのどのロープに関して固定具が保持具に対して当該ロープの軸に沿う方向に相対的に変位しても、第1センサ部に対する第2センサ部の位置が変化するように張られる。
本開示に係る保持システムは、例えば保持具、固定具、及び検出器を備える。保持具は、物体を吊るためのロープの端部を保持する。固定具は、ロープのうち物体を吊り下げることによって張力が作用する部分に固定される。検出器は、固定具が保持具に対してロープの軸に沿う方向に相対的に変位したことを検出する。検出器は、保持具と固定具とに支持される。本開示に係る保持システムであれば、ロープの保持に関する異常を精度良く検出することができる。
エレベーター装置の例を示す図である。 ロープの端部を示す斜視図である。 図2に示すA-A線での断面図である。 図3に示すB部の拡大図である。 実施の形態1における保持システムの例を示す正面図である。 実施の形態1における保持システムの例を示す側面図である。 図6に示すC-C線での断面図である。 実施の形態2における保持システムの例を示す断面図である。 実施の形態3における保持システムの例を示す断面図である。 実施の形態4における保持システムの例を示す断面図である。 実施の形態4における保持システムの他の例を示す断面図である。 実施の形態5における保持システムの例を示す断面図である。 実施の形態6における保持システムの例を示す断面図である。 実施の形態7における保持システムの例を示す側面図である。 図14に示すD-D線での断面図である。 実施の形態7における保持システムの他の例を示す正面図である。 実施の形態7における保持システムの他の例を示す正面図である。 保持具の他の例を示す正面図である。 図18に示すE-E線での断面図である。
以下に、図面を参照して詳細な説明を行う。重複する説明は、適宜簡略化或いは省略する。各図において、同一の符号は同一の部分又は相当する部分を示す。
実施の形態1.
図1は、エレベーター装置の例を示す図である。エレベーター装置は、かご1及びつり合いおもり2を備える。かご1は、昇降路3を上下に移動する。つり合いおもり2は、昇降路3を上下に移動する。昇降路3は、建物に形成された上下に延びる空間である。かご1及びつり合いおもり2は、ロープ4によって昇降路3に吊り下げられる。
昇降路3に、一対のガイドレール5が鉛直に設けられる。かご1の移動は、ガイドレール5によって案内される。昇降路3に、一対のガイドレール6が鉛直に設けられる。つり合いおもり2の移動は、ガイドレール6によって案内される。
巻上機7は、駆動綱車8、モータ9、及びブレーキ10を備える。駆動綱車8は、モータ9の駆動軸に固定される。ブレーキ10は、駆動綱車8を静止保持する。ロープ4は、駆動綱車8及びそらせ車11に巻き掛けられる。モータ9によって駆動綱車8が回転すると、ロープ4を介してかご1が移動する。巻上機7は、かご1を駆動する装置の例である。エレベーター装置は複数本のロープ4を備えるが、図1では記載を簡略化するため、1本のロープ4のみを示している。
制御装置12は、巻上機7を制御する。かご1の移動は、制御装置12によって制御される。
図1は、1:1ローピング方式のエレベーター装置を一例として示す。図1に示す例では、昇降路3の上方に機械室13が設けられる。巻上機7及び制御装置12は、機械室13に設けられる。そらせ車11は、機械室13に回転可能に設けられる。他の例として、巻上機7及び制御装置12は、昇降路3に設けられても良い。巻上機7は、昇降路3の頂部に設けられても良いし、昇降路3のピットに設けられても良い。エレベーター装置において、2:1ローピング方式が採用されても良い。
かご1は、かご室14及びかご枠15を備える。かご室14は、乗客が乗るための空間を形成する。かご枠15は、かご室14を支持する。図1に示す例では、ロープ4の一方の端部4aは、保持システム16を介してかご枠15に接続される。ロープ4のもう一方の端部4bは、保持システム17を介してつり合いおもり2の枠(図示せず)に接続される。エレベーター装置が2:1ローピング方式を採用する場合、ロープ4の端部4aは、機械室13又は昇降路3の固定体に保持システム16を介して接続される。ロープ4の端部4bは、機械室13又は昇降路3の固定体に保持システム17を介して接続される。
図2は、ロープ4の端部4aを示す斜視図である。図3は、図2に示すA-A線での断面図である。ロープ4は、平ベルト形のロープである。ロープ4は、厚み寸法より幅寸法の方が大きい。一例として、ロープ4の断面は矩形状である。
説明を簡略化するため、図2に示すようにX軸、Y軸、及びZ軸を設定する。X軸は、ロープ4の幅方向に延びる軸である。Y軸は、ロープ4の厚み方向に延びる軸である。Z軸は、ロープ4の長手の方向に延びる軸である。X軸は、Y軸及びZ軸のそれぞれに直交する。Y軸は、Z軸に直交する。かご1をロープ4によって吊り下げることにより、ロープ4にはZ軸に沿う方向の張力が作用する。また、駆動綱車8にロープ4が巻き掛けられると、駆動綱車8の回転軸はX軸に平行になる。即ち、ロープ4は、駆動綱車8を通過する際に、X軸周りに曲げられる。
図3に示すように、ロープ4は、支持部材18及び被覆材19を備える。支持部材18は、ロープ4に作用する荷重を支持する。支持部材18は、ロープ4に作用する、Z軸に沿う方向の荷重を主に支持する。図3に示す例では、支持部材18の断面は扁平形状である。支持部材18は、厚み寸法より幅寸法の方が大きい。但し、支持部材18の断面形状は図3に示す形状に限定されない。
図4は、図3に示すB部の拡大図である。支持部材18は、多数の高強度繊維20、及び樹脂母材21を備える。高強度繊維20は、炭素繊維或いはガラス繊維等の強化繊維であり、軽量化及び高強度化を実現するために備えられる。高強度繊維20は、Z軸に沿うように配置される。高強度繊維20は、樹脂母材21によって結合される。
被覆材19は、外部環境負荷及び物理的負荷から支持部材18を保護する機能を有する。外部環境負荷には、熱及び湿度に起因する負荷が含まれる。物理的負荷には、駆動綱車8及びそらせ車11との接触に起因する負荷が含まれる。被覆材19は、ロープ4に必要な安定したトラクション能力を実現するための機能を更に有する。被覆材19は、支持部材18の全周を覆うように支持部材18に設けられる。
図5は、実施の形態1における保持システム16の例を示す正面図である。図6は、実施の形態1における保持システム16の例を示す側面図である。図7は、図6に示すC-C線での断面図である。保持システム17は、保持システム16と同様である。以下においては、保持システム16について詳細に説明し、保持システム17の説明は適宜省略する。
以下においては、ロープ4が保持システム16を介して機械室13の固定体に吊り下げられる例について説明する。即ち、Z軸は鉛直に配置される。ロープ4は、保持システム16から下方に延び、保持システム16の下方においてかご1の返し車(図示せず)に巻き掛けられる。ロープ4が保持システム16から上方に延びる例については、その説明を適宜省略する。
保持システム16は、連結具25、保持具30、固定具50、及び検出器60を備える。
保持具30は、ロープ4の端部4aを保持する。保持具30は、連結具25によって部材22に連結される。部材22は、機械室13の固定体に固定される。
保持具30は、ハウジング31、楔32、及び楔33を備える。ハウジング31は、支持板34、支持板35、受け部材36、及び受け部材37を備える。支持板34及び支持板35は、互いに対向するように配置される。受け部材36は板状である。受け部材36は、支持板34と支持板35との間に設けられる。受け部材37は板状である。受け部材37は、支持板34と支持板35との間に設けられる。受け部材36及び受け部材37は、互いに対向するように配置される。受け部材36と受け部材37との間隔は、下方に向かうに従って狭くなる。
支持板34の上部に貫通孔34aが形成される。支持板35の上部に貫通孔35aが形成される。また、部材22に貫通孔22aが形成される。図5から図7に示す例では、連結具25は、ボルト26及びナット27を備える。ボルト26は、貫通孔34a、貫通孔22a、及び貫通孔35aを貫通する。ボルト26の先端部にナット27が締め付けられることにより、保持具30が部材22に連結される。例えば、ボルト26は、リーマボルトである。ボルト26は、ショルダーボルトでも良い。他の例として、連結具25は、ねじが形成されていないピンを備えても良い。
ハウジング31の中心部に、上下に開口する空間31aが形成される。空間31aは、支持板34、支持板35、受け部材36、及び受け部材37によって四方が囲まれる。ロープ4は、空間31aを貫通するように配置される。ロープ4は、空間31aにおいて、支持板34及び支持板35に直交するように配置される。即ち、ロープ4の一方の表面4cは、空間31aにおいて受け部材36の表面36aに対向するように配置される。表面36aは、空間31aを形成する表面である。ロープ4のもう一方の表面4dは、空間31aにおいて受け部材37の表面37aに対向するように配置される。表面37aは、空間31aを形成する表面である。
楔32は、ロープ4が空間31aに配置された状態で、ロープ4と受け部材36との間に挿入される。楔32がロープ4と受け部材36との間に配置されると、楔32は、表面32aがロープ4に接触した状態で受け部材36に支持される。楔33は、ロープ4が空間31aに配置された状態で、ロープ4と受け部材37との間に挿入される。楔33がロープ4と受け部材37との間に配置されると、楔33は、表面33aがロープ4に接触した状態で受け部材37に支持される。
楔32は、かご1を吊るロープ4から下向きの力を受ける。受け部材36の表面36aは下方に向かうに従ってロープ4に接近するように傾斜する。このため、楔32は、ロープ4から下向きの力を受けることによって表面36aからロープ4に接近する方向に力を受ける。即ち、楔32は、受け部材36によってロープ4に押し付けられる。
同様に、楔33は、かご1を吊るロープ4から下向きの力を受ける。受け部材37の表面37aは下方に向かうに従ってロープ4に接近するように傾斜する。このため、楔33は、ロープ4から下向きの力を受けることによって表面37aからロープ4に接近する方向に力を受ける。即ち、楔33は、受け部材37によってロープ4に押し付けられる。このように、ロープ4は、楔32及び楔33によって厚み方向に圧縮力を受ける。ロープ4は、楔32及び楔33に挟まれることによって保持具30に強固に保持される。
なお、楔32とロープ4との表面4cに沿う方向の摩擦係数は、楔32と受け部材36との表面36aに沿う方向の摩擦係数より大きい。楔33とロープ4との表面4dに沿う方向の摩擦係数は、楔33と受け部材37との表面37aに沿う方向の摩擦係数より大きい。
上述したように、ロープ4は、高強度繊維20を含む。繊維が座屈することを防止するため、ロープ4は保持具30の内部で強制的に曲げられていないことが好ましい。図7に示す例では、ロープ4の先端4eは、楔32及び楔33の間から上方に突出する。ロープ4のうち楔32及び楔33の間から上方に突出する部分(先端4e側の部分)は、他の部材に巻き付けられたり、強制的に方向転換されたりしていない。
固定具50は、保持具30に隣接するようにロープ4に固定される。固定具50は、ロープ4のうち、保持具30からかご1側に延びる部分に設けられる。かご1側に延びる部分とは、かご1を吊り下げることによって張力が作用する部分である。図5から図7に示す例では、当該部分は、ロープ4のうち保持具30から下方に延びる部分である。固定具50は、保持具30の直下に配置される。
固定具50は、ブロック51、ブロック52、及びボルト53を備える。ブロック51とブロック52とは、ロープ4を間に挟んで互いに対向するように配置され、ボルト53によって連結される。ブロック51とブロック52とがロープ4を両側から挟み込むことにより、固定具50はロープ4に強固に固定される。
図5から図7は、ブロック51及びブロック52をロープ4に固定するためにボルト53が用いられる好適な例を示す。ボルト53を用いることにより、ブロック51及びブロック52の固定位置を再調整する作業を容易に行うことができる。ブロック51及びブロック52をロープ4に固定するために、ボルト53以外の手段が用いられても良い。
固定具50に関しては、ブロック51の表面にローレット加工を施すことにより、ブロック51とロープ4との摩擦力を高めても良い。ブロック52の表面にローレット加工を施すことにより、ブロック52とロープ4との摩擦力を高めても良い。
他の例として、ブロック51又はブロック52に、ロープ4を配置するための溝が形成されても良い。溝は、Z軸に沿うように形成される。ブロック51に溝が形成されている場合、この溝をロープ4に合わせて配置すればブロック51の位置決めを容易に行うことができる。当該溝は、ブロック51及びブロック52の双方に形成されても良い。ブロック51及びブロック52によってロープ4を挟んだ時に溝の側面にロープ4が接触するように溝の幅を設定すれば、固定具50によるロープ4の損傷を抑制できる。
検出器60は、固定具50が保持具30に対してロープ4の軸に沿う方向、即ちZ軸に沿う方向に相対的に変位したことを検出する。検出器60は、センサ部61、センサ部62、及び測定装置63(図5及び図6では図示せず)を備える。検出器60は、保持具30及び固定具50だけで支持されても良い。測定装置63は、機械室13の固定体等に支持されても良い。
センサ部61は、保持具30に設けられる。センサ部61は、支持アーム64、シャフト65、及びコア66を備える。支持アーム64は、ハウジング31に設けられる。一例として、支持アーム64は、支持板34と支持板35との間に設けられる。支持アーム64は、受け部材36又は受け部材37に設けられても良い。シャフト65は、支持アーム64に設けられる。シャフト65は、支持アーム64から下方に延びる。コア66は、シャフト65に設けられる。コア66は、シャフト65から下方に延びる。
支持アーム64は、例えばボルトを用いてハウジング31に固定される。ボルトを用いることにより、センサ部61の位置調整及び交換を容易に行うことができる。支持アーム64をハウジング31に固定するために、ボルト以外の手段が用いられても良い。
センサ部62は、固定具50に設けられる。一例として、センサ部62は、ボルトを用いてブロック51に設けられる。ボルトを用いることにより、センサ部62の位置調整及び交換を容易に行うことができる。センサ部62を固定具50に固定するために、ボルト以外の手段が用いられても良い。
測定装置63は、センサ部61に対するセンサ部62の位置がZ軸に沿う方向に変化したことを検出する。図5から図7は、検出器60が差動トランス式の変位センサである例を示す。即ち、検出器60は、コア66とセンサ部62とのZ軸に沿う方向の相対変位を磁界の変化として検出する。センサ部62からは、当該変位に応じた電圧が出力される。測定装置63は、センサ部62から出力された電圧に基づいて、センサ部61とセンサ部62とのZ軸に沿う方向の相対変位を測定する。測定装置63は、測定した変位が閾値以上になると異常信号を出力する機能を少なくとも備える。
センサ部61とセンサ部62とのZ軸に沿う方向の相対変位、即ち保持具30とロープ4とのZ軸に沿う方向の相対変位は、以下に示す要因によって生じ得る。
・表面32a又は表面33aにおけるロープ4の滑り
・被覆材19のクリープ変形の進行
・保持具30の塑性変形によって生じる楔32又は楔33のZ軸に沿う方向の移動
・ロープ4の破断又は張力変動
表面32a又は表面33aにおけるロープ4の滑りは、保持具30からのロープ4の抜けに直結する異常である。+Z方向のロープ4の滑りが生じると、相対変位の増大として測定装置63に検出される。-Z方向のロープ4の滑りが生じると、相対変位の減少として測定装置63に検出される。なお、-Z方向のロープ4の滑りは、かご1が非常停止すること等によって生じ得る。
被覆材19のクリープ変形は、経時的に被覆材19のひずみが増大する現象である。被覆材19のクリープ変形は、ロープ4に一定の荷重が作用する場合でも生じ得る。クリープ変形が進行すれば、被覆材19が破断し得る。被覆材19の破断は、ロープ4が保持具30から抜ける原因となり得る。本実施の形態に示す例では、被覆材19に、楔32及び楔33による圧縮力に起因する厚み方向のクリープ変形と張力に起因する長手方向のクリープ変形とが生じ得る。
被覆材19に厚み方向のクリープ変形が生じると、ロープ4のうち楔32及び楔33に挟まれた部分が薄くなる。このため、楔32及び楔33は+Z方向に移動する。被覆材19に厚み方向のクリープ変形が生じると、相対変位の増大として測定装置63に検出される。
被覆材19に長手方向のクリープ変形が生じると、ロープ4は、保持具30に対して+Z方向に移動する。このため、被覆材19に長手方向のクリープ変形が生じると、相対変位の増大として測定装置63に検出される。
なお、張力変動が生じると、測定装置63による測定変位が変化する。張力変動に起因する当該変化は短時間で収まる一方、クリープ変形に起因する測定変位の変化は長期的に発生する。したがって、例えばかご1に乗客が乗っていない時に測定装置63によって相対変位を測定することにより、張力変動に起因する変化とクリープ変形に起因する変化とを区別することができる。
保持具30の塑性変形は、保持具30に過剰な応力が作用することによって発生する。保持具30の塑性変形は、保持具30の取付不良によって発生し得る。保持具30に塑性変形が生じると、ロープ4の保持状態が変化する。このため、保持具30の塑性変形は、ロープ4が損傷したり、ロープ4が保持具30から抜けたりする原因となり得る。
ハウジング31が塑性変形すると、空間31aの形状が変化する。このため、ハウジング31が塑性変形すると、楔32又は楔33の空間31aでの位置が変わる。また、楔32又は楔33の一方が塑性変形すると、当該一方の空間31aでの位置が変わる。したがって、保持具30に塑性変形が生じると、相対変位の変化として測定装置63に検出される。
ロープ4の破断が保持具30と固定具50との間で生じると、相対変位の増大として測定装置63に検出される。一方、ロープ4の破断が固定具50よりかご1側で生じると、ロープ4のうち保持具30で保持されている部分は、張力が作用しなくなることによって収縮する。このため、当該破断が生じると、相対変位の減少として測定装置63に検出される。ロープ4が破断に至る前の損傷についても同様に検出できる。
ロープ4に張力変動が生じると、ロープ4の伸び量が変化する。したがって、ロープ4に張力変動が生じると、相対変位の変化として測定装置63に検出される。
このように、本実施の形態に示す例であれば、ロープ4の保持に関する異常を精度良く検出することができる。
なお、ロープ4の先端4e側の部分に固定具50を固定した場合であっても、保持具30からのロープ4の抜けを検出することは可能である。しかし、ロープ4の先端4e側の部分には張力が作用していない。このため、ロープ4の先端4e側の部分に固定具50を固定しても、ロープ4の破断等を検出することはできない。
上述したように、ロープ4が破断すると、ロープ4のうち保持具30で保持されている部分に張力が作用しなくなる。したがって、ロープ4が破断すると、楔32及び楔33がハウジング31に対して-Z方向に移動することも考えられる。しかし、出願人が行った実験では、当該張力を取り除いても、楔32及び楔33とハウジング31との間に滑りは発生しなかった。表面36aと表面37aとにグリースを塗布して同様に実験しても、結果は変わらなかった。この実験により、ロープ4のうち保持具30からかご1側に延びる部分に固定具50を設けることは、ロープ4の破断を検出することに関しても有効であることが分かった。
本実施の形態に示す例では、ロープ4のうち保持具30からかご1側に延びる部分に固定具50を設けるため、保持具30の小型化及び軽量化が可能である。また、固定具50を保持具30の内部に取り付ける必要がないため、固定具50の取り付け及び位置調整を容易に行うことができる。更に、本実施の形態に示す例であれば、保持具30と固定具50との距離を任意に調整できる。検出器60による検出精度を更に向上させるため、保持具30から一定距離以上離れた位置に固定具50を配置しても良い。
本実施の形態では、検出器60が差動トランス式の変位センサである例について説明した。他の例として、検出器60は、ダイヤルゲージ式、可変抵抗式、光学式、渦電流式、超音波式、又は静電容量式の変位センサでも良い。光学式のような非接触式の変位センサであれば、地震時或いは非常停止時に変位センサが損傷することを防止できる。
本実施の形態では、測定装置63が異常信号を出力する機能を有する例について説明した。測定装置63は、測定変位と時刻情報とを紐付けて逐一記憶する機能を備えても良い。測定装置63が当該機能を備えることにより、異常信号が出力された時の状態を後から把握することができる。
測定装置63が異常信号を出力するための閾値は、どのような方法によって設定されても良い。一例として、閾値は絶対値で表される。当該システムを様々な種類のエレベーター装置に適用し易くするため、閾値は、正常状態からの変化量として表されても良い。閾値は、ロープ4に作用する張力に応じて設定されても良い。測定装置63が測定した変位のデータを入力として、機械学習或いは深層学習を行っても良い。当該学習では、モータ9のトルクデータといった他の測定データを入力として更に採用しても良い。当該学習によってロープ4の保持に関する異常の検知を行っても良いし、ロープ4の破断といった異常が生じるまでの寿命予測を行っても良い。
測定装置63は、ハードウェア資源として、プロセッサ101とメモリ102とを含む処理回路100を備えることが好ましい。測定装置63は、メモリ102に記憶されたプログラムをプロセッサ101によって実行することにより、上述した各機能を実現する。メモリ102として、半導体メモリ等が採用できる。
測定装置63は、図7に示すように、プロセッサ101、メモリ102、及び専用ハードウェア103を含む処理回路100を備えても良い。図7は、測定装置63が有する機能の一部を専用ハードウェア103によって実現する例を示す。測定装置63が有する機能の全部を専用ハードウェア103によって実現しても良い。専用ハードウェア103として、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、又はこれらの組み合わせを採用できる。
実施の形態2.
実施の形態1では、検出器60がハウジング31と固定具50とに支持される例について説明した。本実施の形態における保持システム16は、検出器60が楔32又は楔33と固定具50とに支持される点で、実施の形態1で開示した例と相違する。以下に、当該相違点について詳しく説明する。本実施の形態で具体的に説明しない点に関しては、実施の形態1で開示された例と同様である。
図8は、実施の形態2における保持システム16の例を示す断面図である。図8は、図6に示すC-C線での断面図に相当する。図8に示す例では、検出器60は、センサ部61、センサ部62、及び測定装置63を備える。センサ部61は、支持アーム64、シャフト65、及びコア66を備える。支持アーム64は、楔32に設けられる。シャフト65は、支持アーム64に設けられる。シャフト65は、支持アーム64から下方に延びる。コア66は、シャフト65に設けられる。コア66は、シャフト65から下方に延びる。
図8は、支持アーム64が楔32の下端に設けられる例を示す。他の例として、支持板34に貫通孔を形成することにより、その貫通孔に支持アーム64を通して支持アーム64を楔32に固定しても良い。支持アーム64は、楔33に設けられても良い。
本実施の形態に示す例では、ハウジング31に対して楔32及び楔33が移動しても、センサ部61に対するセンサ部62の位置は変化しない。このため、測定装置63は異常を検出しない。本実施の形態に示す例であれば、保持具30からのロープ4の抜けに直結し易い異常だけを精度良く検出することができる。
実施の形態3.
実施の形態1では、保持システム16が1つの検出器60を備える例について説明した。本実施の形態における保持システム16は、複数の検出器60を備える点で、実施の形態1で開示した例と相違する。以下に、当該相違点について詳しく説明する。本実施の形態で具体的に説明しない点に関しては、実施の形態1~2で開示された何れかの例と同様である。
図9は、実施の形態3における保持システム16の例を示す断面図である。図9は、図6に示すC-C線での断面図に相当する。図9に示す例では、保持システム16は、連結具25、保持具30、固定具50に加え、2つの検出器60を備える。以下の説明では、一方の検出器に関しては符号60の後に「-1」を付し、もう一方の検出器に関しては符号60の後に「-2」を付す。即ち、保持システム16は、検出器60-1及び検出器60-2を備える。
検出器60-1は、実施の形態2で開示した検出器60と同様である。検出器60-1は、センサ部61-1、センサ部62-1、及び測定装置63-1を備える。センサ部61-1は、支持アーム64-1、シャフト65-1、及びコア66-1を備える。支持アーム64-1は、楔32に設けられる。支持アーム64-1は、楔33に設けられても良い。
センサ部62-1は、固定具50のブロック51に設けられる。測定装置63-1は、センサ部61-1に対するセンサ部62-1の位置がZ軸に沿う方向に変化したことを検出する。
検出器60-2は、実施の形態1で開示した検出器60と同様である。検出器60-2は、センサ部61-2、センサ部62-2、及び測定装置63-2を備える。センサ部61-2は、シャフト65-2、及びコア66-2を備える。なお、図9に示す例では、センサ部61-2は、支持アーム64を備えていない。図9に示す例では、シャフト65-2がハウジング31に直接設けられる。一例として、シャフト65-2は、受け部材37の下端に設けられる。
センサ部62-2は、固定具50のブロック52に設けられる。測定装置63-2は、センサ部61-2に対するセンサ部62-2の位置がZ軸に沿う方向に変化したことを検出する。
本実施の形態に示す例では、楔32と固定具50との相対変位λ1が測定装置63-1によって測定される。ハウジング31と固定具50との相対変位λ2が測定装置63-2によって測定される。相対変位λ1と相対変位λ2の差分から、楔32とハウジング31との相対変位λ3を算出することができる。
本実施の形態に示す例であれば、相対変位λ1に基づいて、保持具30からのロープ4の抜けに直結し易い異常を検出できる。また、相対変位λ3に基づいて、異常の予兆となる保持状態の変化を、異常と区別して検出できる。したがって、異常の検出と予測とを精度良く行うことが可能となる。
なお、本実施の形態に示す例では、相対変位λ3を演算によって取得する例について説明した。検出器60-1或いは検出器60-2によって相対変位λ3を直接測定しても良い。
実施の形態4.
本実施の形態における保持システム16は、検出器60の検出方法が実施の形態1で開示した例と相違する。以下に、当該相違点について詳しく説明する。本実施の形態で具体的に説明しない点に関しては、実施の形態1~3で開示された何れかの例と同様である。
図10は、実施の形態4における保持システム16の例を示す断面図である。図10は、図6に示すC-C線での断面図に相当する。図10に示す例では、検出器60は、支持部67、支持部68、線状センサ69、及び測定装置63を備える。
支持部67は、保持具30に設けられる。図10に示す例では、支持部67は、ハウジング31の支持板34と支持板35との間に設けられる。支持部67は、受け部材36又は受け部材37に設けられても良い。支持部67は、楔32又は楔33に設けられても良い。
支持部68は、固定具50に設けられる。一例として、支持部68は、ボルトを用いてブロック51に設けられる。
線状センサ69は、支持部67と支持部68との間に設けられる。図10に示す例では、線状センサ69の上端部が支持部67に固定される。線状センサ69の下端部は、支持部68に固定される。線状センサ69は、Z軸に沿うように鉛直に配置される。
測定装置63は、線状センサ69のひずみを測定する。即ち、検出器60は、保持具30に固定された支持部67と固定具50に固定された支持部68とのZ軸に沿う方向の相対変位を、線状センサ69に作用する力(ひずみ)の変化として検出する。
線状センサ69は、作用する力の変化を測定装置63で測定することができれば、どのような部材であっても良い。一例として、線状センサ69として導線が使用される。かかる場合、測定装置63は、作用する力の変化によって生じる導線のひずみの変化を電気抵抗の変化として測定する。他の例として、線状センサ69として、ひずみゲージが貼り付けられた鋼線が使用されても良い。線状センサ69として、光ファイバーが使用されても良い。線状センサ69としてばね部材を使用し、測定装置63によってばね反力の大きさを測定しても良い。
簡単な例として、測定装置63は、線状センサ69の破断のみを検出しても良い。かかる場合、線状センサ69として導体が使用される。測定装置63は、線状センサ69の導通状態を測定する。この例では、保持具30と固定具50との相対変位が閾値に達すると線状センサ69が破断するように線状センサ69の材質及び太さが選定される。この例であれば、保持システム16の小型化及び低コスト化が可能である。
図11は、実施の形態4における保持システム16の他の例を示す断面図である。図11は、図6に示すC-C線での断面図に相当する。図11に示す例では、線状センサ69は、導線70、導線71、ソケット72、及びソケット73を備える。導線70は、支持部67に固定される。導線70は、支持部67から下方に延びる。導線70の下端にソケット72が設けられる。
導線71は、支持部68に固定される。導線71は、支持部68から上方に延びる。導線71の上端にソケット73が設けられる。ソケット73がソケット72に接続されることにより、導線70及び導線71は、Z軸に沿うように一直線状に配置される。
図11に示す例では、ソケット73がソケット72に接続されていれば、測定装置63は、線状センサ69が導通状態であることを検出する。ソケット73がソケット72から外れると、測定装置63は、線状センサ69が非導通状態であることを検出する。図11に示す例であれば、上記閾値の設定を容易に行うことができる。
本実施の形態における検出器60は、実施の形態3で開示された検出器60-1又は検出器60-2で採用されても良い。本実施の形態における検出器60は、検出器60-1及び検出器60-2の双方で採用されても良い。
実施の形態5.
本実施の形態における保持システム16は、検出器60が実施の形態1で開示した例と相違する。以下に、当該相違点について詳しく説明する。本実施の形態で具体的に説明しない点に関しては、実施の形態1~4で開示された何れかの例と同様である。
図12は、実施の形態5における保持システム16の例を示す断面図である。図12は、図6に示すC-C線での断面図に相当する。図12に示す例では、検出器60は、センサ部61、センサ部62、及び測定装置63を備える。
センサ部61は、保持具30に設けられる。センサ部61は、支持アーム64、シャフト65、及び受け部材74を備える。支持アーム64は、ハウジング31に設けられる。図12に示す例では、支持アーム64は、支持板34と支持板35との間に設けられる。支持アーム64は、受け部材36又は受け部材37に設けられても良い。支持アーム64は、楔32又は楔33に設けられても良い。
シャフト65は、支持アーム64に設けられる。シャフト65は、支持アーム64から下方に延びる。シャフト65は、センサ部62に形成された貫通孔62aを通り、下端部がセンサ部62の内部に配置される。受け部材74は、シャフト65の下端部に設けられる。受け部材74の幅は、貫通孔62aの幅より大きい。即ち、受け部材74は、貫通孔62aを通ることができない。
測定装置63は、センサ部61に対するセンサ部62の位置がZ軸に沿う方向に変化したことを検出する。検出器60が差動トランス式の変位センサであれば、受け部材74はコアである。
図12に示す例では、固定具50が保持具30から一定距離離れると、センサ部61の受け部材74がセンサ部62に下方から接触する。これにより、検出器60は、ロープ4に作用する力の一部を負担する。検出器60は、ロープ4に作用する力の全部を負担しても良い。
本実施の形態に示す例では、固定具50が保持具30から一定距離離れることによって、センサ部62がセンサ部61によって支持される。ロープ4に作用する力を検出器60によって軽減することができ、保持具30からロープ4が抜けることを防止できる。また、万一、保持具30からロープ4が抜けてしまっても、ロープ4の落下を防止することができる。
本実施の形態に示す例では、センサ部61及びセンサ部62に、ロープ4に作用する力を負担するための機能が要求される。このため、センサ部61及びセンサ部62の材料として、強度の高い材料が用いられることが好ましい。一例として、炭素鋼、高張力鋼、圧延鋼、ステンレス鋼、構造用合金鋼等の鉄系材料、及びそれらを母材としためっき鋼をセンサ部61及びセンサ部62の材料として用いても良い。他の例として、アルミニウム、マグネシウム、チタン、黄銅、銅などの材料、及び合金材料をセンサ部61及びセンサ部62の材料として用いても良い。
本実施の形態では、測定装置63がセンサ部61とセンサ部62との相対変位の変化を検出する例について説明した。他の例として、測定装置63は、センサ部61とセンサ部62との導通状態を測定しても良い。
本実施の形態では、検出器60がロープ4に作用する力を負担する例について説明した。他の例として、固定具50が保持具30から一定距離離れた際にロープ4に作用する力の一部を負担する機構を、保持システム16に更に追加しても良い。
実施の形態6.
本実施の形態における保持システム16は、検出器60が実施の形態1で開示した例と相違する。以下に、当該相違点について詳しく説明する。本実施の形態で具体的に説明しない点に関しては、実施の形態1~5で開示された何れかの例と同様である。
図13は、実施の形態6における保持システム16の例を示す断面図である。図13は、図6に示すC-C線での断面図に相当する。図13に示す例では、保持システム16は、連結具25、保持具30、及び検出器60を備える。保持システム16は、固定具50を備えていない。
図13に示す例では、検出器60は、ロープ4のうち保持具30からかご1側に延びる部分が保持具30に対してロープ4の軸に沿う方向、即ちZ軸に沿う方向に相対的に変位したことを検出する。検出器60は、センサ部75、及び測定装置63を備える。検出器60は、保持具30だけで支持されても良い。測定装置63は、機械室13の固定体等に支持されても良い。
センサ部75は、保持具30に設けられる。センサ部75は、支持ブロック76、支持アーム77、及びローラ78を備える。支持ブロック76は、ハウジング31に設けられる。図13に示す例では、支持ブロック76は、支持板34と支持板35との間に設けられる。支持ブロック76は、受け部材36又は受け部材37に設けられても良い。支持ブロック76は、楔32又は楔33に設けられても良い。
支持アーム77は、支持ブロック76に設けられる。支持アーム77は、支持ブロック76から下方に延びる。ローラ78は、支持アーム77に回転可能に設けられる。ローラ78は、保持具30の直下において、ロープ4の表面4cに接触する。ロープ4が保持具30に対してZ軸に沿う方向に移動すると、ローラ78は回転する。測定装置63は、ローラ78の回転量を測定する。即ち、測定装置63は、ローラ78の回転量に基づいて、ロープ4のうち保持具30からかご1側に延びる部分と保持具30との相対変位を測定する。
本実施の形態に示す保持システム16は、固定具50を備えていない。このため、保持システム16の部品点数を削減できる。また、保持システム16へのロープ4の取り付けを容易に行うことができる。
図13は、検出器60が回転センサである例を示す。即ち、センサ部75はローラ78を備える。他の例として、センサ部75は、カメラを備えても良い。かかる場合、測定装置63は、カメラ画像に基づいてロープ4の表面4cに付された模様を追跡することにより、ロープ4と保持具30との相対変位を測定できる。
実施の形態7.
図14は、実施の形態7における保持システム16の例を示す側面図である。図14は、図6に相当する図である。図15は、図14に示すD-D線での断面図である。なお、本実施の形態で具体的に説明しない点に関しては、実施の形態1~6で開示された何れかの例と同様である。
保持システム16は、連結具25、保持具30、固定具50、及び検出器60に加え、滑車79、及び滑車80を更に備える。滑車79は、支持アーム81を介して固定具50に回転可能に設けられる。図14及び図15に示す例では、支持アーム81は、ブロック52に設けられる。支持アーム81は、ブロック52から上方に延びる。滑車79は、支持アーム81の上端部に設けられる。滑車79は、固定具50より上方に配置される。
滑車80は、支持ブロック82及び支持アーム83を介して保持具30に回転可能に設けられる。支持ブロック82は、ハウジング31の支持板34に設けられる。支持ブロック82は、支持板34から突出する。支持ブロック82は、受け部材36又は受け部材37に設けられても良い。支持ブロック82は、楔32又は楔33に設けられても良い。支持アーム83は、支持ブロック82の先端から下方に延びるように設けられる。滑車80は、支持アーム83の下端部に設けられる。滑車80は、保持具30より下方に配置される。
検出器60は、センサ部61、紐状部材84、センサ部62、及び測定装置63を備える。センサ部61、センサ部62、及び測定装置63は、実施の形態5で開示した例と同様である。但し、図14及び図15に示す例では、センサ部61が受け部材74に相当する部材しか備えていない点、及びセンサ部61が紐状部材84で吊られている点で実施の形態5で開示した例と相違する。
紐状部材84は、鋼線が好適である。但し、紐状部材84は鋼線に限定されない。紐状部材84は、一方の端部が支持ブロック85を介して保持具30に接続される。支持ブロック85は、ハウジング31の支持板34に設けられる。支持ブロック85は、支持板34から突出する。支持ブロック85は、受け部材36又は受け部材37に設けられても良い。支持ブロック85は、楔32又は楔33に設けられても良い。紐状部材84は、支持ブロック85から下方に延び、滑車79に巻き掛けられる。滑車79で折り返された紐状部材84は斜め上方に延び、滑車80に巻き掛けられる。滑車80で折り返された紐状部材84は下方に延び、もう一方の端部がセンサ部61に接続される。
センサ部62は、固定具50のブロック51に設けられる。センサ部62は、滑車80の直下に配置される。紐状部材84のうちセンサ部61から上方に延びる部分は、貫通孔62aを通り、Z軸に沿うように配置される。
測定装置63は、センサ部61に対するセンサ部62の位置がZ軸に沿う方向に変化したことを検出する。検出器60が差動トランス式の変位センサであれば、センサ部61はコアである。他の例として、測定装置63は、センサ部61とセンサ部62との導通状態を測定しても良い。
図14及び図15に示す例では、センサ部61を吊り下げる紐状部材84が滑車79及び滑車80によって折り返される。このため、保持具30に対する固定具50の変位を紐状部材84によって増幅でき、検出器60の検出精度が向上する。
図14及び図15に示す例では、紐状部材84の一方の端部は保持具30に設けられる。他の例として、紐状部材84の一方の端部は、固定具50に設けられても良い。紐状部材84の一方の端部は、固定具50に固定されたセンサ部62に設けられても良い。
以下に、紐状部材84を利用した他の例について説明する。
図16は、実施の形態7における保持システム16の他の例を示す正面図である。図16は、複数本のロープ4を保持する例を示す。図16に示す保持システム16は、連結具25、保持具30、固定具50、検出器60、滑車79、及び滑車80を備える。連結具25、保持具30、固定具50、滑車79、及び滑車80は、ロープ4の本数と同じ数だけ備えられる。即ち、1本のロープ4に対して連結具25、保持具30、固定具50、滑車79、及び滑車80が1つずつ備えられる。検出器60は、1つだけ備えられる。
図16は、最も簡単な例として、保持システム16が2本のロープ4を保持する例を示す。図16に関する以下の説明では、右側のロープ4に関連する要素に対しては符号の後に「R」を付す。左側のロープ4に関連する要素に対しては符号の後に「L」を付す。例えば、保持具30Lは、ロープ4Lを保持する。固定具50Lは、保持具30Lの直下でロープ4Lに固定される。
検出器60は、センサ部61、紐状部材84、センサ部62、及び測定装置63を備える。紐状部材84は、一方の端部が支持ブロック85Lを介して保持具30Lに接続される。紐状部材84は、支持ブロック85Lから下方に延び、滑車79Lに巻き掛けられる。
紐状部材84は、滑車79LからY軸に沿って延び、滑車79Rに巻き掛けられる。紐状部材84は、滑車79Rから斜め上方に延び、滑車80Rに巻き掛けられる。滑車80Rで折り返された紐状部材84は下方に延び、もう一方の端部がセンサ部61に接続される。
センサ部62は、固定具50Rのブロック51Rに設けられる。センサ部62は、滑車80Rの直下に配置される。紐状部材84のうちセンサ部61から上方に延びる部分は、貫通孔62aを通り、Z軸に沿うように配置される。
測定装置63は、センサ部61に対するセンサ部62の位置がZ軸に沿う方向、即ち上下に変化したことを検出する。図16に示す例では、紐状部材84のうち支持ブロック85Lから滑車79Lに至る部分が上下に延びる。したがって、固定具50Lが保持具30Lに対して下方に移動すると、センサ部61がセンサ部62に対して上方に移動する。固定具50Lが保持具30Lに対して上方に移動すると、センサ部61がセンサ部62に対して下方に移動する。なお、紐状部材84の上記部分は鉛直に配置されることが好ましい。
同様に、図16に示す例では、紐状部材84のうち滑車80Rからセンサ部61に至る部分が上下に延びる。したがって、固定具50Rが保持具30Rに対して下方に移動すると、センサ部61はセンサ部62に対して上方に移動する。固定具50Rが保持具30Rに対して上方に移動すると、センサ部61はセンサ部62に対して下方に移動する。
即ち、検出器60は、固定具50Lが保持具30Lに対してZ軸に沿う方向に相対的に変位しても、固定具50Rが保持具30Rに対してZ軸に沿う方向に相対的に変位しても、異常を検出することが可能である。図16に示す例であれば、1つの検出器60により、複数のロープ4について保持に関する異常を検出することができる。なお、図16に示す例においても、測定装置63は、センサ部61とセンサ部62との導通状態を測定しても良い。
図16に示す例では、紐状部材84は、一方の端部が保持具30Lに設けられる。他の例として、紐状部材84の一方の端部は、固定具50Lに設けられても良い。かかる場合、紐状部材84は、滑車80RからY軸に沿って伸び、滑車80Lに巻き掛けられる。滑車80Lで折り返された紐状部材84は下方に延び、一方の端部が固定具50Lに接続される。
なお、上述したように、図16は、保持システム16が2本のロープ4を保持する簡単な例を示す。保持システム16は、3本以上のロープ4を保持しても良い。例えば、3本のロープ4によってかご1を吊り下げる場合は、3本のロープ4のそれぞれに対して保持具30と固定具50とが備えられる。紐状部材84は、3本のロープ4のうちどのロープ4に関して固定具50が保持具30に対して当該ロープ4の軸に沿う方向に相対的に変位しても、センサ部61に対するセンサ部62の位置がZ軸に沿う方向に変化するように張り巡らされる。
例えば、図16の保持具30Lと保持具30Rとの間に、3組目の保持具30及び固定具50が設けられる。かかる場合、紐状部材84は、図16に示すように滑車79LからY軸に沿って延びた後、中央の滑車79、中央の滑車80、及び滑車79Rに順次巻き掛けられる。保持システム16が4本以上のロープ4を保持する場合も同様である。
図17は、実施の形態7における保持システム16の他の例を示す正面図である。図17は、ロープ4が保持具30から上方に延びる例を示す。即ち、図17に示す例では、ロープ4のうち「保持具30からかご1側に延びる部分」は、保持具30から上方に延びる部分である。
図17に示す保持システム16は、連結具25、保持具30、固定具50、検出器60、滑車79、及び滑車86を備える。
固定具50は、保持具30に隣接するように保持具30の直上に配置される。滑車79は、支持アーム81を介して固定具50に回転可能に設けられる。図17に示す例では、支持アーム81は、ブロック52に設けられる。滑車86は、支持アーム81及び支持アーム87を介して固定具50に回転可能に設けられる。滑車79及び滑車86は、固定具50より上方に配置される。
検出器60は、センサ部61、紐状部材84、センサ部62、及び測定装置63を備える。センサ部61、センサ部62、及び測定装置63は、図15で開示した例と同様である。
紐状部材84は、一方の端部が支持ブロック85を介して保持具30に接続される。紐状部材84は、支持ブロック85から上方に延び、滑車79に巻き掛けられる。紐状部材84は、滑車79からY軸に沿って延び、滑車86に巻き掛けられる。滑車86で折り返された紐状部材84は下方に延び、もう一方の端部がセンサ部61に接続される。
センサ部62は、固定具50のブロック51に設けられる。センサ部62は、滑車86の直下に配置される。紐状部材84のうちセンサ部61から上方に延びる部分は、貫通孔62aを通り、Z軸に沿うように配置される。
測定装置63は、センサ部61に対するセンサ部62の位置がZ軸に沿う方向、即ち上下に変化したことを検出する。図17に示す例では、センサ部61を吊り下げる紐状部材84が滑車79及び滑車86によって折り返される。このため、保持具30に対する固定具50の変位を紐状部材84によって検知できる。
実施の形態1~7では、保持具30の保持機構として、楔32及び楔33によってロープ4を挟み込む例について説明した。以下に、保持具30が採用可能な他の保持機構の例について説明する。
図18は、保持具30の他の例を示す正面図である。図19は、図18に示すE-E線での断面図である。図18及び図19に示す保持具30は、平板41、平板42、及び複数のボルト43を備える。
平板41の上部に貫通孔41aが形成される。平板42の上部に貫通孔42aが形成される。ボルト26は、貫通孔22a、貫通孔41a、及び貫通孔42aを貫通する。ボルト26の先端部にナット27が締め付けられることにより、保持具30が部材22に連結される。
図18及び図19に示す例では、ロープ4は、平板41及び平板42の間に配置される。ロープ4が平板41と平板42との間に配置された状態で平板41及び平板42がボルト43によって締結されることにより、ロープ4が保持具30に強固に保持される。平板41は、表面41bがロープ4の表面4cに接触する。平板41は、ボルト43によってロープ4に押し付けられる。同様に、平板42は、表面42bがロープ4の表面4dに接触する。平板42は、ボルト43によってロープ4に押し付けられる。
図18及び図19に示す保持具30は、図5から図7に示す保持具30と比較して部品点数が少ない。このため、保持具30の小型化及び軽量化が容易である。また、図18及び図19に示す保持具30では、ハウジング31に対する楔32及び楔33の変位を考慮する必要がない。各実施の形態に示す例において、図18及び図19に示す保持具30が採用されても良い。
図5から図7に示す保持具30も図18及び図19に示す保持具30も、ロープ4を両側から挟み込むことによってロープ4を保持する。楔32及び楔33は、ロープ4に接触する手段の一例である。受け部材36及び受け部材37は、接触手段をロープ4に押し付ける手段の一例である。受け部材36及び受け部材37を備えたハウジング31を当該押付手段とみなしても良い。同様に、平板41及び平板42は、ロープ4に接触する手段の一例である。ボルト43は、接触手段をロープ4に押し付ける手段の一例である。
各実施の形態では、ロープ4の断面が矩形状である例について説明した。これは一例である。ロープ4の断面は円形でも良い。また、ロープ4の支持部材18として、鋼線等の金属材料が用いられても良い。ロープ4は、被覆材19を備えず、支持部材18のみを備えても良い。
各実施の形態では、ロープ4がエレベーターで用いられる好適な例について説明した。例えば、エレベーター装置が高揚程になると、ロープ4の重量が増加する。ロープ4の重量の増加は、巻上機7等の機器の小型化及び低コスト化の妨げとなる。炭素繊維等の強化繊維を含む平ベルト形のロープ4は、ロープ4の軽量化及び高強度化を実現するために好適である。しかし、このようなロープ4は、繊維の座屈を回避するため、極端に小さい曲率で曲げることができない。したがって、このようなロープ4を用いる場合は、ロープ4の端部をループ状に形成し、その内側に楔を配置して抜けを防止するような従来の保持機構を採用することができない。
本開示に係る保持システムであれば、ロープ4の保持に関する異常を精度良く検出することができる。このため、強化繊維を含む平ベルト形のロープ4が用いられている場合は、本保持システムは、ロープ4の端部を保持するシステムとして特に有効な手段となり得る。
ロープ4はエレベーター用のロープに限定される訳ではない。ロープ4は、物体を吊るためのロープであれば良い。例えば、ロープ4は、クレーン用のロープであっても良い。
本開示に係る保持システムは、物体を吊るためのロープに適用できる。
1 かご、 2 つり合いおもり、 3 昇降路、 4 ロープ、 4a~4b 端部、 4c~4d 表面、 4e 先端、 5~6 ガイドレール、 7 巻上機、 8 駆動綱車、 9 モータ、 10 ブレーキ、 11 そらせ車、 12 制御装置、 13 機械室、 14 かご室、 15 かご枠、 16~17 保持システム、 18 支持部材、 19 被覆材、 20 高強度繊維、 21 樹脂母材、 22 部材、 22a 貫通孔、 25 連結具、 26 ボルト、 27 ナット、 30 保持具、 31 ハウジング、 31a 空間、 32~33 楔、 32a~33a 表面、 34~35 支持板、 34a~35a 貫通孔、 36~37 受け部材、 36a~37a 表面、 41~42 平板、 41a~42a 貫通孔、 41b~42b 表面、 43 ボルト、 50 固定具、 51~52 ブロック、 53 ボルト、 60 検出器、 61~62 センサ部、 62a 貫通孔、 63 測定装置、 64 支持アーム、 65 シャフト、 66 コア、 67~68 支持部、 69 線状センサ、 70~71 導線、 72~73 ソケット、 74 受け部材、 75 センサ部、 76 支持ブロック、 77 支持アーム、 78 ローラ、 79~80 滑車、 81 支持アーム、 82 支持ブロック、 83 支持アーム、 84 紐状部材、 85 支持ブロック、 86 滑車、 87 支持アーム、 100 処理回路、 101 プロセッサ、 102 メモリ、 103 専用ハードウェア

Claims (16)

  1. 物体を吊るためのロープの端部を保持する保持具と、
    前記ロープのうち前記物体を吊り下げることによって張力が作用する部分に固定される固定具と、
    前記固定具が前記保持具に対して前記ロープの軸に沿う方向に相対的に変位したことを検出する検出器と、
    を備え、
    前記検出器は、前記保持具と前記固定具とに支持された保持システム。
  2. 前記保持具は、
    前記ロープに接触する接触部材と、
    前記接触部材を支持する受け部材と、
    を備え、
    前記検出器は、前記接触部材又は前記受け部材の少なくとも一方に固定された請求項1に記載の保持システム。
  3. 前記検出器は、
    前記保持具に設けられた第1センサ部と、
    前記固定具に設けられた第2センサ部と、
    前記第1センサ部に対する前記第2センサ部の位置が前記軸に沿う方向に変化したことを検出する測定装置と、
    を備えた請求項1又は請求項に記載の保持システム。
  4. 前記固定具が前記保持具から一定距離離れると前記第1センサ部と前記第2センサ部とが接触し、前記ロープに作用する力の一部を前記検出器が負担する請求項に記載の保持システム。
  5. 前記検出器は、
    前記保持具に設けられた第1支持部と、
    前記固定具に設けられた第2支持部と、
    前記第1支持部及び前記第2支持部に設けられ、前記軸に沿うように配置された線状センサと、
    前記線状センサに作用する力を測定する測定装置と、
    を備えた請求項1又は請求項2に記載の保持システム。
  6. 前記検出器は、
    前記保持具に設けられた第1支持部と、
    前記固定具に設けられた第2支持部と、
    前記第1支持部及び前記第2支持部に設けられ、前記軸に沿うように配置された導体と、
    前記導体の導通状態を測定する測定装置と、
    を備えた請求項1又は請求項2に記載の保持システム。
  7. 前記保持具は、
    前記ロープに接触する楔形の接触部材と、
    前記接触部材を前記ロープに押し付ける押付部材と、
    を備え、
    前記押付部材に、前記固定具に近づくに従って前記ロープに接近する表面が形成された請求項1から請求項の何れか一項に記載の保持システム。
  8. 前記保持具は、前記ロープに接触する楔形の接触部材を備え、
    前記検出器は、前記接触部材と前記固定具とに支持された請求項1、請求項2、請求項、及び請求項の何れか一項に記載の保持システム。
  9. 前記保持具は、
    前記ロープに接触する楔形の接触部材と、
    前記接触部材を前記ロープに押し付ける押付部材と、
    を備え、
    前記押付部材に、前記固定具に近づくに従って前記ロープに接近する表面が形成され、
    前記検出器は、前記押付部材と前記固定具とに支持された請求項1、請求項2、請求項、及び請求項の何れか一項に記載の保持システム。
  10. 前記接触部材と前記固定具とに支持され、前記固定具が前記保持具に対して前記ロープの軸に沿う方向に相対的に変位したことを検出するための第2検出器を更に備えた請求項に記載の保持システム。
  11. 前記保持具又は前記固定具の一方は、前記保持具又は前記固定具の他方に隣接するように前記他方の直上に配置された請求項1から請求項10の何れか一項に記載の保持システム。
  12. 物体を吊るためのロープの端部を保持する保持具と、
    前記保持具に支持され、前記ロープのうち前記物体を吊り下げることによって張力が作用する部分が前記保持具に対して前記ロープの軸に沿う方向に相対的に変位したことを検出する検出器と、
    を備え、
    前記検出器は、前記ロープに接触するローラを含み前記保持具に設けられるセンサ部によって前記張力が作用する部分と前記保持具との相対変位を測定する保持システム。
  13. 前記ロープは、
    断面が扁平形状であり、強化繊維を含む支持部材と、
    前記支持部材を覆う被覆材と、
    を備えた請求項1から請求項12の何れか一項に記載の保持システム。
  14. 複数のロープによって物体を吊るための保持システムであって、
    第1センサ部及び第2センサ部と、
    前記第1センサ部が接続された紐状部材と、
    前記第1センサ部に対する前記第2センサ部の位置が変化したことを検出する測定装置と、
    を備え、
    前記複数のロープのそれぞれに対して、
    当該ロープの端部を保持する保持具と、
    当該ロープのうち前記保持具から前記物体側に延びる部分に設けられた固定具と、
    を備え、
    前記紐状部材は、前記複数のロープのうちのどのロープに関して前記固定具が前記保持具に対して当該ロープの軸に沿う方向に相対的に変位しても、前記第1センサ部に対する前記第2センサ部の位置が変化するように張られた保持システム。
  15. 前記物体は、昇降路を上下に移動するエレベーターのかごである請求項1から請求項14の何れか一項に記載の保持システム。
  16. 請求項1から請求項14の何れか一項に記載の保持システムと、
    前記保持具に端部を保持された前記ロープと、
    前記ロープに吊り下げられて上下に移動する前記物体であるかごと、
    を備えたエレベーター装置。
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